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審 査 論 文 要 旨(日本文) 論文提出者氏名: 永田博康 審査論文

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Academic year: 2021

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審 査 論 文 要 旨(日本文)

論文提出者氏名: 永田博康 審査論文

題 名: 超音波ドプラ法による食事摂取負荷による腹部および骨盤部臓器の 包括的血流動態の検討

著 者: 永田博康、長田卓也、村瀬訓生、木目良太郎、勝村俊仁

掲載誌: 東京医科大学雑誌(第731号掲載予定)

【目的】腹部臓器の総血流量(包括的腹部臓器血流量)は、腹腔動脈分岐上部の腹大動脈血 流量から両下肢大腿動脈血流量を差し引いた値により定義できる。そこで本研究では、超音 波ドプラ法を用いて食事負荷後の包括的腹部臓器血流量の経時間的変化及び循環指標との関 連性を検討することを目的とした。

【方法】健常男性 9 名を対象とし、食事負荷前の空腹時および食事負荷(固形サプリメント

800 kcal)後から5、15、30、45、65そして85分後に腹腔動脈上部の腹大動脈及び両下肢大腿

動脈の血流量を計測した。腹部臓器血流量は、腹大動脈血流量と両下肢総大腿動脈血流量の 差より算出した。同時に血圧及び心拍数も計測した。

【結果】腹大動脈血流量は、食事負荷後15分から45分まで有意(P<0.05)に増加し、右大腿 動脈血流量も 15 分目においてわずかであるが有意(P<0.05)に増加した。腹部臓器血流量は、

食事負荷後5分で軽度増加し15 分後に最高値 (887ml/min の増加量)を示した。その後は緩徐 に低下した。腹大動脈血流量と腹部臓器血流量(r=0.99, P<0.0001)及び両下肢総大腿動脈血

流量(r=0.91, P<0.01)には有意な正の相関関係が認められた。血圧及び心拍数は、食事負荷

後に有意な変化が認められなかった。

【結語】食事負荷後持続的に増加した腹部臓器血流量は、腹大動脈血流量に強く依存した。

また血圧の変化が認められなかったことから、先行研究で報告されている食事摂取後の一回 心拍出量の増加や腹腔動脈、上下腸間膜動脈の内臓血管床の拡張に伴う血流増加を反映して いると推測された。更には、本研究で使用した腹部臓器血流動態測定法は、食事負荷に伴う 腹部臓器血流量の経時的変化を検証するのに有用であることが示唆された。

東 京 医 科 大 学

参照

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