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2 クマタカ (Aつがい) の繁殖状況等 A. 繁殖状況クマタカAつがいの過年度からの繁殖状況を表 に示す Aつがいについては 一部推定を含むものの H21 年繁殖期に繁殖は行われず H22 年繁殖期は繁殖を行うものの中断 H23 年繁殖期に調査開始後初めて繁殖成功した ( 推定 )

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7.1-24 表 7.1-12 サシバの餌の状況(種別確認回数) 種別 H24 繁殖期 (本調査・H25.4~7) ヘビ類 1 トカゲ類 6 カエル類 1 昆虫類 0 不明 4 合計 12 図 7.1-5 サシバのハンティングエリア ※種の保護のため、詳細は非公開として整理している。

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② クマタカ(Aつがい)の繁殖状況等 A.繁殖状況 クマタカAつがいの過年度からの繁殖状況を表 7.1-13 に示す。 Aつがいについては、一部推定を含むものの、H21 年繁殖期に繁殖は行われず、H22 年繁 殖期は繁殖を行うものの中断、H23 年繁殖期に調査開始後初めて繁殖成功した(推定)と考 えられる。その後、本調査期間である H24 年繁殖に繁殖は行われず、H25 年度は造巣行動か ら繁殖進行中と推測される。 表 7.1-13 クマタカ(Aつがい)の過年度からの繁殖状況 繁殖 期 調査時期等 繁殖 成否 判断根拠 巣立 雛数 巣立 時期 利用 営巣木 備考 H21 年 H21 年 11 月 ~H22 年 7 月 × ・12 月に交尾確認 ・1 月~3 月まで繁殖に 係る行動は確認されず ・幼鳥の出現なし - - - H22 年 H22 年 11 月 ~H23 年 7 月 △ ・1~3 月に求愛行動確認 ・5 月に♀の長時間(1 時間程度)の止まり 2 回確認 ・6 月以降育雛に係る行 動なし ・7 月に巣内に錯乱した 幼鳥の綿羽を確認 - - A1 H23 年 H23 年 11 月 ~H24 年 10 月 調査なし (推定・可能性) ◎ ・H25 年 2 月~3 月(H24 繁殖期)調査で幼鳥の 頻繁な出現を確認 ・H26 年 2 月に上記幼鳥 の 出 現 場 所 付 近 で 巣 (営巣地)確認 不明 不明 不明 推 定 あ る い は 可 能 性 と し て 示した H24 年 H25 年 1 月 ~H25 年 7 月 × ・1 月に交尾確認 ・4 月以降繁殖の指標と なる行動は確認されず - - - H25 年 H25 年 11 月 ~H26 年 3 月 ○ ・1 月に造巣行動確認 - - A2 注)繁殖成否の記号は以下の事項を示す。 ◎:繁殖成功 〇:繁殖進行中 △:繁殖中断 ×:繁殖せず 不明:ペア不確定等

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7.1-26 B.行動圏の内部構造 クマタカの行動圏の内部構造について、評価書では「猛禽類保護の進め方(特にイヌワ シ、クマタカ、オオタカについて)」(環境庁、1996)に従い、出現頻度に基づく「最大行 動圏」、「95%行動圏」、「高利用域」が求められたほか、参考として「営巣中心域」、「繁殖 期高利用域」、「非営巣期高利用域」が示されている。 しかし、クマタカは森林内に潜んでいることが多く、確認される頻度も僅かであること が多い。このため、近年では出現頻度で求めるには限界があると考えられており、指標行 動に基づく解析による、「幼鳥の行動範囲」、「繁殖テリトリー」、「コアエリア」といった内 部構造が示されている。 「猛禽類保護の進め方(改訂版)-特にイヌワシ、クマタカ、オオタカについて」(環境 庁、2012)においても、このような指標行動に基づく解析を踏まえ、新たに営巣中心域が 繁殖テリトリーに、高利用域がコアエリアに該当するほか、高利用域内好適採食地、高利 用域外採食地等の考えが示されている。 また、評価書における調査(6~11 地点による定点観察)に比べ、本調査頻度は大きく劣 る(最大でも 4 地点)。さらに、地点数が少ないことを補うため、適宜移動しながらの観察 も行っているため、評価書同様の算定(観察時間を考慮した行動の相対頻度解析)を行う ことは妥当性に欠ける。 このため、本調査では上記の考えを踏襲する形で指標行動による内部構造を把握(推定) することとしたが、現時点では適切な把握を行うにはデータが不足するほか、行動の判別 が難しい場合もある。よって、本調査では学識経験者の指導に基づき、本種にとって最も 重要となる幼鳥の行動圏、繁殖期行動圏、ハンティングエリアの推定に止め、今後の結果 も含め、出現頻度の高い場所(飛翔軌跡の重複が多い場所)を繁殖テリトリー(営巣中心 域)と捉えることとした。なお、繁殖期行動圏については、参考としてBつがいについて も整理した。 各種指針やマニュアルにおける内部構造の区分や定義、概念(イメージ)図をそれぞれ 表 7.1-14~表 7.1-16、図 7.1-6 に、本調査で推定した行動圏を図 7.1-7 及び以下に示す。 表 7.1-14 各種指針やマニュアルにおける行動圏の内部構造の区分 指針・マニュアル 行動圏の内部構造 「猛禽類保護の進め方(特にイヌワシ、クマタカ、 オオタカについて)」(環境庁、1996) ・営巣中心域 ・営巣期高利用域 ・非営巣期高利用域 「 ダム事 業における 希少 猛禽類 保全 対策指 針 (案)第 1 回改訂版」(水資源開発公団、1999) ・幼鳥の行動範囲 ・繁殖期テリトリー ・コアエリア ・繁殖期行動圏 「クマタカ・その保護管理の考え方」(クマタカ生態 研究グループ、2000) ・巣立ち雛の行動範囲 ・繁殖期テリトリー ・コアエリア ・コアエリア外の行動圏 ・遠出場所 「ダム事業におけるイヌワシ・クマタカの調査方法」 (財・ダム水源地整備センター、2001) 「ダム事業におけるイヌワシ・クマタカの調査方法 改訂版」(財・ダム水源地整備センター、2009) ・幼鳥(巣立ち雛)の行動範囲 ・繁殖期テリトリー ・コアエリア 「猛禽類保護の進め方(改訂版)-特にイヌワシ、クマ タカ、オオタカについて」(環境省、2012) ・営巣中心域(繁殖テリトリーに該当) ・営巣期高利用域(コアエリアに該当) ・高利用域内好適採食地 ・高利用域外好適採食地

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表 7.1-14 行動圏の内部構造の定義や推定条件など 内部構造の区分・定義 内 容 推定条件等 幼鳥の行動範囲 巣立ち後の雛(幼鳥)が 独 立する までに 利用す る範囲 【本調査で推定】 幼鳥の飛翔能力が未発達で、営巣 地への依存度が高いとされる巣立 ち後から翌年 2 月までに幼鳥の行 動が見られる範囲。 巣立ち後~翌年 2 月 繁殖テリトリー 繁殖期に設定・防衛され る 範囲で あり、 ペア形 成・産卵・育雛のために 必要な範囲 【本調査で推定しない】 繁殖期に監視や警戒、攻撃、威嚇 行動、交尾、巣材運び等の繁殖に 関わる行動が見られる範囲。境界 線は、尾根や主たる谷等の地形を 考慮して特定することが必要であ る。ただし、巣材運びについては、 繁殖テリトリーに係らずに見られ る場合もあるため、明らかに異な ると判断される場合は除外するこ とも必要である。 産卵した年:11 月~翌年 7 月 産卵しない年: 1 月~3 月 ※各種指針やマニュアルで産卵し た年の期間は翌年 3 月までとされ るが、育雛のために必要な範囲も 含まれるため、7 月までを含める ことが望ましい。また、繁殖失敗 時はその時点までとする、11 月以 前でも繁殖に向けた動きが見られ た場合は、その期間も含めるなど、 適宜確認状況に応じて調整するこ とも必要である。 コアエリア 全行動圏の中で、1 年を 通じて、よく利用し、生 息基盤となる範囲。 【本調査で推定しない】 コアエリアの境界でよく見られる V 字飛翔や波状飛翔(いずれもデ ィスプレイ飛翔)といった警戒、 攻撃、威嚇行動を含む範囲。境界 線は、尾根や主たる谷等の地形を 考慮して特定することが必要であ る。繁殖期の行動のほとんどはこ の範囲に含まれる。 1年間(11 月~翌年 10 月) ハンティングエリア 狩 りや探 餌など 採食場 となる範囲 【本調査で推定】 狩りや探餌が見られた範囲。ただ し、当該エリアは、植生や地形等 によって飛び地的に分布する可能 性がある。このため、本調査では、 確認された位置を結ぶのではな く、約 250m 四方メッシュに区切 り、そのメッシュ内に狩りや探餌 の行動が含まれる範囲とした。 1年間(11 月~翌年 10 月) 繁殖期行動圏 繁 殖期に おける つがい の全行動範囲。 【本調査で推定】 繁殖期につがいの行動が見られた 範囲。ただし、目視観察ではコア エリア外の行動圏の特定は困難で あるため、コアエリアと同様の範 囲となる可能性があるが、本調査 では参考として推定した。 1年間(11 月~翌年 10 月) ※繁殖に成功した年を基本とす る。

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7.1-28 表 7.1-16 行動圏の内部構造と主な指標行動の関係 行動圏の内部構造 指標行動等 幼鳥の行 動範囲 繁殖 テ リ トリー コア エ リ ア ハンティ ン グ エ リ ア 繁殖期 行 動 圏 成鳥の行動 狩り・探餌行動 □ ■ 攻撃・威嚇・警戒行動 □ ■ 求愛行動 ■ □ 誇示・造巣・交尾・育雛行動 ■ 幼鳥の行動 ■ 繁殖期の全飛翔 ■ 注)表中■は主として推定に利用する行動、□は一部が含まれることを示す。 引用:「クマタカ・その保護管理の考え方」(クマタカ生態研究グループ、2000) 注 1)目視観察では「遠出場所」の推定は困難である。同様に「行動圏」の推定も困難であり、本調査で推 定した「繁殖期行動圏」はコアエリアに止まる可能性もある。 注 2)また、「飛地狩場」も区分できない場合があり、その場合はコアエリアに含まれることとなる。 図 7.1-6 クマタカの内部構造のイメージ図 幼鳥の行動圏 繁殖テリトリー (営巣中心域) コアエリア (高利用域) 飛地 狩場 飛地狩場 遠出場所(メス) 行動圏 巣 巣

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※ハンティングエリアは 250mメッシュで推定したため、一部繁殖期行動圏を超える箇所もある。

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7.1-30 a.幼鳥の行動範囲 評価書(H21 繁殖期及び H22 繁殖期)では繁殖せず、あるいは繁殖中断で巣立ち後の幼鳥 の行動は確認されていない。 その後 H23 繁殖期は調査が行われていないが、H24 繁殖期として実施した前年度調査(平 成 25 年 1 月~3 月)において、H23 繁殖期産まれと推定された幼鳥が確認されている。こ の幼鳥については一部詳細不明であるが、その後、H25 繁殖期調査で幼鳥の出現場所付近に 新たな巣が確認された。 このため、ここではこの幼鳥の行動範囲を推定することとしたが、繁殖が行われた巣が 不明であること、1 月からの調査で経月的な行動圏の変化が不明であったことなどから 3 月 の結果も含め、遠方で散発的に確認された範囲を除外することとした。 推定される幼鳥の行動圏は前出図 7.1-7 に示したとおりであり、平成 26 年 2 月に新たに 確認された巣(A2)を概ね中心とする範囲となり、対象事業実施区域からは約 1.5km 離れ て位置すると推定された。 b.ハンティングエリア 本調査においてハンティングエリアは、H24 年繁殖期(平成 25 年 1 月~7 月)及び H25 年繁殖期(平成 25 年 11 月~平成 26 年 3 月)の結果を元に推定した。 推定されるハンティングエリアは前出図 7.1-7 に示したとおりであり、H24 繁殖期及び H25 繁殖期共に、雨乞山の西側、八手俣川沿いを中心とする範囲であった。ただし、推定に 関わる行動が確認されたのは僅かであり、餌運びなど餌の利用状況を把握できる行動は確 認されていない。また、目視観察では確認が困難な場合があること、一般に解析に必要と なる期間を不足する(11 月~12 月、4 月以降など)ため、これら以外もハンティングエリ アとして利用していると考えられ、取扱いに留意が必要である。 特に、H25 年繁殖期は今後も調査を行う予定であるため、4 月以降の結果を含めて再検討 (推定)を行うことが必要である。 c.繁殖期行動圏 本調査において繁殖期行動圏は、H24 年繁殖期(平成 25 年 1 月~7 月)及び H25 年繁殖 期(平成 25 年 11 月~平成 26 年 3 月)の結果を元に推定した。 推定される繁殖期行動圏は前出図 7.1-7 に示したとおりであり、H24 繁殖期は繁殖が行わ れず、H25 繁殖期は調査中であるものの、両期間共に同様の範囲であり、評価書で推定され た高利用域と同程度の範囲であった。また、対象事業実施区域は含まれないものであった が、上記ハンティングエリア同様に、一般に解析に必要となる期間を不足する(11 月~12 月、4 月以降など)ため、4 月以降の結果を含めて再検討(推定)を行うことが必要である。

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d.その他Bつがいについて 本調査はAつがいを対象に調査を実施しているが、隣接ペア(Bつがい)と考えられる 個体も確認されている。さらにこれらの個体は、事業地上空を飛翔する様子も確認された。 このため、参考としてBつがい(推定含む)個体について、繁殖期行動圏を推定した。 ただし、本調査ではBつがいを対象に調査を行っていないことから確認された行動は少な い。そこで、H24 年繁殖期及び H25 年繁殖期を通じた期間(平成 25 年 11 月~平成 26 年 3 月)全てを含めるほか、現在確認されている巣も含めて推定した。 推定されるBつがいの繁殖期行動圏は前出図 7.1-7 に示すとおりであり、対象事業実施 区域を含むものであった。このことは、上記Aつがいの繁殖期行動圏との境界からも示唆 されるが、明確にBつがいと識別されていない個体(推定に止まる)も含まれているため、 今後に再検討(推定)していくことも必要である。 ③ その他重要な鳥類の状況 評価書及び本調査で確認された重要な鳥類を表 7.1-17 に示す。評価書及び本調査を通じ て確認された重要な鳥類は 10 目 23 科 51 種であり、このうち評価書で確認されたものの本 調査で確認されなかった種は 15 種、本調査で新たに確認した種は 10 種であった。 また、上記重要な鳥類の目別、渡り区分別、生息環境区分別の確認状況は図 7.1-18 に示 すとおりであり、確認種数は評価書(41 種)に比べて本調査(36 種)で少なく、キジ目、 ヨタカ目、フクロウ目、ハヤブサ目の種は確認されなかった。また、渡り区分で見ると、 留鳥や夏鳥で本調査が少なく、生息環境別では樹林性や水辺性の種で本調査が少ない。 しかしながら、本調査は猛禽類の定点観察に合わせて記録を行ったものであり、評価書 で行われた夜間や樹林内や水辺といった環境を考慮した調査は行っていない。また、繁殖 した夏鳥、あるいは一部留鳥も移動する 8 月~10 月頃の調査も行っておらず、本調査で新 たに 10 種を確認していること、これら調査内容や頻度の相違を考慮すると通常の変動範囲 内であり、確認状況に大きな変化は無かったものと考えられる。

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表 7.1-17 評価書及び本調査で確認された重要な種 注 1)種名の記載は、「日本鳥類目録改訂第 7 版」(日本鳥学会、2012 年)に従った。 注 2)渡り区分や生息環境は、原則評価書の記載に従ったほか、新たに確認した種も概ね同様に以下の文献等を参考とし、現地の確認状況を加味して整理した。 「三重県立博物館研究報告 自然科学第 1 号 三重県の鳥類相」(昭和 54 年 樋口行雄) 「三重県レッドデータブック 2005 動物」(三重県、2005) 「フィールドガイド日本の野鳥」(1999 年 財団法人に本野鳥の会) 「近畿地区鳥類レッドデータブック 絶滅危惧種判定システムの開発」(山岸哲、2002) 注 3)重要な種の選定基準は、後述表 5 に対応している。 ① ② ③ ④ ⑤ 1 キジ キジ ヤマドリ 留鳥 樹林 ○ NT 2 カッコウ ホトトギス 夏鳥 樹林 ○ ○ ランク3 3 ツツドリ 夏鳥 樹林 ○ ○ ランク3 4 カッコウ 夏鳥 樹林 ○ ランク3 5 ヨタカ ヨタカ ヨタカ 夏鳥 草原・林縁 ○ NT DD ランク2 6 アマツバメ アマツバメ ハリオアマツバメ 旅鳥 山地や海岸の崖地 ○ DD ランク4 7 チドリ チドリ イカルチドリ 留鳥 河原 ○ ○ VU ランク3 8 コチドリ 夏鳥 河原 ○ EN ランク3 9 シギ クサシギ 冬鳥 水田・湿地・河川・湖沼 ○ ランク3 10 キアシシギ 旅鳥 水田・海岸・河川・湖沼 ○ ランク3 11 イソシギ 旅鳥 河川・湖沼・海岸 ○ ランク2 12 タカ ミサゴ ミサゴ 留鳥 河川・湖沼・海岸 ○ NT EN ランク2 13 タカ ハチクマ 夏鳥 樹林 ○ ○ NT EN ランク2 14 ハイイロチュウヒ 冬鳥 湿地・水田 ○ VU ランク2 15 ツミ 留鳥 樹林 ○ ○ ランク3 16 ハイタカ 冬鳥 樹林 ○ ○ NT NT ランク4 17 オオタカ 留鳥 樹林 ○ ○ NT VU ランク3 18 サシバ 夏鳥 樹林 ○ ○ VU EN ランク2 19 ノスリ 留鳥 樹林 ○ ○ ランク3 20 クマタカ 留鳥 樹林 ○ ○ EN EN ランク2 21 フクロウ フクロウ フクロウ 留鳥 樹林 ○ NT ランク3 22 アオバズク 夏鳥 樹林 ○ NT ランク3 23 ブッポウソウ カワセミ アカショウビン 夏鳥 河川(渓流) ○ ○ ランク2 24 カワセミ 留鳥 河川・湖沼 ○ ○ ランク3 25 ヤマセミ 留鳥 河川(渓流) ○ ○ ランク3 26 キツツキ キツツキ アリスイ 冬鳥 樹林 ○ ランク3 27 オオアカゲラ 留鳥 樹林 ○ ○ VU ランク3 28 アカゲラ 留鳥 樹林 ○ ランク3 29 アオゲラ 留鳥 樹林 ○ ○ ランク3 30 ハヤブサ ハヤブサ チョウゲンボウ 冬鳥 草地・河岸・耕作地 ○ NT ランク3 31 ハヤブサ 留鳥 海岸・河川・湖沼・原野 ○ VU CR ランク3 32 スズメ サンショウクイ サンショウクイ 夏鳥 樹林(落葉広葉樹林) ○ VU VU ランク3 33 カササギヒタキ サンコウチョウ 夏鳥 樹林 ○ ランク3 34 ムシクイ メボソムシクイ 旅鳥 樹林 ○ DD ランク3 35 センダイムシクイ 夏鳥 樹林(落葉広葉樹林) ○ NT ランク3 36 キバシリ キバシリ 留鳥 樹林(針葉樹林) ○ ○ ランク3 37 ミソサザイ ミソサザイ 留鳥 樹林 ○ ○ ランク3 38 カワガラス カワガラス 留鳥 河川(渓流)・湖沼 ○ ○ ランク3 39 ヒタキ トラツグミ 留鳥 樹林 ○ ○ ランク2 40 クロツグミ 夏鳥 樹林 ○ ○ NT ランク3 41 ルリビタキ 冬鳥 樹林 ○ ○ ランク3 42 エゾビタキ 旅鳥 樹林 ○ DD ランク3 43 コサメビタキ 夏鳥 樹林(広葉樹林) ○ DD 44 キビタキ 夏鳥 樹林(広葉樹林) ○ ○ NT ランク3 45 オオルリ 夏鳥 樹林 ○ ○ ランク3 46 イワヒバリ カヤクグリ 冬鳥 樹林 ○ ランク3 47 セキレイ ビンズイ 冬鳥 樹林 ○ ○ ランク4 48 アトリ イスカ 冬鳥 樹林(針葉樹林) ○ ランク3 49 ホオジロ ミヤマホオジロ 冬鳥 樹林・川岸・草地 ○ ランク3 50 アオジ 冬鳥 樹林・林縁 ○ ○ ランク3 51 クロジ 冬鳥 樹林 ○ ○ ランク3 合計 10目 23科 51種 - - 41種 36種 9種 24種 49種 No 目 名 科 名 種 名 渡り区分 生息環境 評価書 本調査 重要な種の選定基準 7.1-32

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【目別確認種数】 【渡り区分別種数】 ※グラフ中の数値は種数 【生息環境(好適環境)別種数】 ※一部種は異なる環境を重複して計数しているため、合計種数は合致しない 図 7.1-8 猛禽類以外を含めた重要な種の確認状況の変化 評価書 本調査 キジ目 1 0 カッコウ目 2 3 ヨタカ目 1 0 アマツバメ目 0 1 チドリ目 2 4 タカ目 9 7 フクロウ目 2 0 ブッポウソウ目 3 3 キツツキ目 3 3 ハヤブサ目 2 0 スズメ目 16 15 合計 41 36 種数 目名 16 15 2 0 3 3 3 3 2 0 9 7 2 4 1 0 2 3 1 0 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 評価書 本調査 種 数 スズメ目 ハヤブサ目 キツツキ目 ブッポウソウ目 フクロウ目 タカ目 チドリ目 アマツバメ目 ヨタカ目 カッコウ目 キジ目 評価書 本調査 留鳥 17 14 夏鳥 13 11 冬鳥 8 9 旅鳥 3 2 合計 41 36 渡り区分 種数 17 14 13 11 8 9 3 2 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 評価書 本調査 種 数 旅鳥 冬鳥 夏鳥 留鳥 評価書 本調査 樹林性 31 28 水辺性 10 8 市街地 0 0 草地・耕作地 2 1 その他 0 1 合計 43 38 生息環境 種数 31 28 10 8 0 0 2 1 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 評価書 本調査 種 数 その他 草地・耕作地 市街地 水辺性 樹林性

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7.1-34 ④ 事業の実施状況 A.対象事業の実施状況 本調査期間における対象事業の実施状況は、前出「1.事業概要」に示すとおりであり、 5 月~10 月に伐採工事や準備・仮設工事、10 月より仮設道路工事が、これに加え 1 月より 進入路や造成工事に着手されている。 B.その他の工事等 対象事業実施区域周辺では、主に対象事業以外の道路工事(バイパス・トンネル工事) が行われており、サシバの営巣地近傍でも工事行われているほか、餌場となる水田の一部 が掘削土砂の仮置き場に利用されていた。 さらに、クマタカの営巣地周辺を含め、道路は関係車両の通行に利用されているほか、 複数個所で交通誘導員等が配置されていた。 なお、サシバ及びクマタカの営巣地とその他の工事場所の関係については、巣の位置の 特定に繋がる恐れがあるため、非公開として整理した。

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⑤ 事後調査における影響評価 本調査を行った H24 繁殖期中の対象事業は、主として進入路の伐採工事行われていたの みである。この工事は、重機 1 台程度が搬出や仮設作業道設置のために稼働するほか、搬 出はダンプ数台が往復するのみであり、大規模な造成等は行われていない。 また、その後 H25 繁殖期には本工事に着手され、造成工事等が継続して行われている。 これら工事の実施に対し、サシバについては繁殖期中(平成 25 年 4 月~7 月頃)には進 入路の伐採が行われたのみであり、工事個所から最も近いつがい(KM・NT)では、雛が確 認されるなど繁殖活動の継続が認められた。また、同つがいの行動圏に大きな変化はなく、 本事業が著しい影響を及ぼした可能性は無いものと考えられる。 なお、その他のつがい等では繁殖数の減少や行動圏が変化した可能性も考えられたが、 当該地域においては、営巣地近傍で対象事業以外の道路工事(造成)が行われているほか、 主要な採餌環境である水田の一部が土砂の仮置きで覆われるなど環境の変化が著しい。こ のため、これら環境の変化が影響を及ぼした可能性もあるため留意が必要である。 一方クマタカについては、対象としたAつがいで H24 繁殖期(平成 25 年 1 月~7 月)の 繁殖は確認されなかった。しかしながら、クマタカについては隔年繁殖を行う例が多く、 H25 繁殖期(平成 25 年 11 月~平成 26 年 3 月)には新たな巣(A2)が確認され、巣材運び など繁殖活動が認められている。 なお、確認された新たな巣(A2)は過年度(A1)から位置が移動しているが、本種は行動 圏内に複数の巣を持つことが知られているほか、確認された巣の状況(比較的大きい)よ り過年度から使用されている可能性もある。さらに、行動圏の内部構造推定において、幼 鳥の行動圏や繁殖期行動圏に対象事業実施区域は含まれず、現状では本事業が著しい影響 を及ぼした可能性は無いものと考えられる。 ただし、行動圏の内部構造については、目視観察では確認が困難であることや、一部推 定条件(期間)が不足することから、再検討(推定)が必要である。 また、本調査では主としてAつがいを対象に調査を行っているが、隣接するBつがい(一 部推定含む)が対象事業実施区域を繁殖期行動圏に含む可能性が示唆された。評価書にお いて当該つがいの行動圏は、高利用域に対象事業実施区域は含まれないとされたが、これ までに繁殖に成功した例はなく、本調査においても、主にAつがいを対象としていること から、多くの行動は確認されていない。さらに、過年度からの利用は不明であるものの、 Aつがいで新たな巣が確認されているため、周辺の利用状況(内部構造)の変化を踏まえ、 今後はBつがいについても留意していくことが必要と考えられる。 その他、猛禽類以外を含めた重要種の確認状況に大きな変化は無く、対象事業実施区域 周辺の鳥類相は比較的安定した状態であり、生息環境に著しい変化(影響)は無かったと 評価される。

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7.1-36 (4)今後の保全措置 上記「③ 事後調査における影響評価」で記したとおり、対象としたサシバ及びクマタカ(A つがい)ともに、現状では本事業が著しい影響を及ぼした可能性は無いものと考えられた。 しかしながら、本年度は大規模な造成等は行われていないと共に、クマタカでは一部行動圏 の推定に必要な期間を満たしておらず、引き続き影響を監視していくことが必要である。 さらに、サシバについては周辺環境の変化が影響を及ぼしている可能性が考えられたほか、 クマタカではBつがいが対象事業実施区域を繁殖期行動圏に含む可能性が示唆された。 このため、今後はこれら周辺環境の変化や、その他の個体の状況も踏まえた把握を行い、影 響評価していくことが望ましい。 また、クマタカ等では隔年繁殖となるケースが多いほか、目視観察では確認出来る頻度が僅 かである。このため、調査は画一的な内容にとらわれず、繁殖状況や行動、工事の進捗などに応 じ、順応的に実施していくことも必要である。 以上を踏まえた今後の事後調査計画を表 7.1-18 に示す。

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表 7.1-18(1/2) 今後の事後調査計画 影響要因 〔工事の実施・存在及び供用〕 重機の稼動、資材の運搬に伴う工事用車両の走行、樹木の伐採・処理、土地の 造成、発破、地盤改良、工作物の建設、工事用道路等の建設による影響 造成地の存在、工作物の存在、土地の利用、工作物の供用・稼働、関係車両の 走行及び緑化等による影響 項目 ・工事中のモニタリング(繁殖状況、行動圏の内部構造の変化等) ・適宜周辺環境の変化も把握する 調査対象 ・サシバ(KM・NT、TH、YM、NOつがいなど、主に対象事項区域の周辺 で繁殖するつがい) ・クマタカ(Aつがい) ・その他隣接するつがいや、サシバ、クマタカ以外の希少猛禽類、並びに猛禽類 以外の重要な鳥類も記録を行う 本年度の調査をおこなったサシバとクマタカの各つがいを対象とする。ただ し、サシバについては周辺環境の変化が影響を及ぼしている可能性が考えられた ほか、クマタカではBつがいが対象事業実施区域を繁殖期行動圏に含む可能性が 示唆されたため、隣接するつがいの状況なども十分な把握を行う。 また、総括的な評価に資するよう、サシバ、クマタカ以外の猛禽類についても 記録を行うほか、猛禽類以外の重要な鳥類の記録も行うこととする 調査地点 過年度の観察地点(図 7.1-9)等を参考とし、これまでに繁殖が確認されたサシ バ、クマタカの営巣地周辺を見通せる地点を適宜設定する。ただし、出現状況等 に応じて、適宜新たな地点を設けるほか、移動しての確認、林内踏査も行い、よ り適切な把握に努めることとする。 調査方法 及 び 事 後 調 査 に お け る 影響評価 ・定点観察 ・営巣地及び現地踏査 ・個体写真の撮影 ・影響評価は、繁殖状況や行動圏の維持・継続性を評価することで行う ・周辺環境の記録や情報収集 望遠鏡や双眼鏡で行動を観察・記録する(定点観察)。この際、適切に個体識 別すると共に、つがいの継続性などを把握できるよう、適宜個体写真の撮影を行 うこととする。また、繁殖経過等に応じて現地踏査(営巣地踏査)を行い、営巣 木や繁殖・巣立ち状況の確認を実施する。 さらに、影響評価は、繁殖状況や行動圏の維持・継続性を評価することで行う が、上記つがいの継続性や周辺環境の記録や情報収集に努め、これらを含めて総 括的に評価を行うこととする。 なお、これらの実施に当たっては、より適切な把握が行えるよう、以下の事項 に留意する。 ・必ずしもサシバとクマタカを同時に行う必要はない。 ・探餌や採餌の確認に努め、餌動物の種類を可能な範囲で記録する。 ・行動圏の内部構造の把握に資するよう、適切に指標行動の識別を行う。 ・定点観察で記録された重要な鳥類(猛禽類、一般鳥類)は全て記録する。 ・評価は前出表 7.1-14 に示した記指針やマニュアルを参考に行うほか、調査内 容や結果、影響の判断は学識経験者の指導(2 回)を得て行う。

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7.1-38 表 7.1-18(2/2) 今後の事後調査計画 調査時期 及び頻度 ・工事中(平成 25 年 4 月~平成 31 年 3 月)及び供用後(完成後 2 年間) ■定点観察--- ・サシバ:4 月~7 月に 4 地点×3 日/月×4 回(48 地点) ・クマタカ:以下(繁殖成功ベース)の期間や工数等を踏まえ、繁殖経過等に応 じて適期設定(図 7.1-10 参照) ○11 月~翌年 5 月(求愛・造巣・抱卵・巣内育雛期) 4 地点×3 日/月×4 回(48 地点) ○6 月~2 月(巣内育雛期・巣外育雛期・) 2 地点×3 日/月×4 回(24 地点) ■営巣地及び現地踏査--- ・以下の期間を踏まえ、合計 5 回を実施する ○4 月~5 月に 1 回(サシバの繁殖状況確認) ○6 月~7 月に 2 回(サシバの営巣木や繁殖・巣立ち状況の確認) ○7 月~8 月に 1 回(クマタカの繁殖状況確認) ○11 月~12 月に 1 回(クマタカ営巣木や次年のための古巣確認) ※繁殖経過等で繁殖や巣立ち等の補足が必要となる場合は、11 月~12 月を撮り ため、他の時期に振替えることも検討する ■実施に当たっての留意点---・繁殖経過や工事の影響に応じて調査計画を見直し、変更や中止を検討する(サ シバ及びクマタカ両種を合わせ、包括的に検討する) ・本事業では影響に応じて工事工程の見直し(中断やコンディショニング)を行 うことを考えている。このため、調査の時期は及び頻度は、これらも踏まえ て適宜検討を行う。 ・工事工程の見直しを行う判断基準については、評価書に準じて下表を参考とす るが、現在計画する事後調査で行動圏の内部構造を推定することは妥当性に 欠ける場合があるため、適宜学識経験者の指導も得て判断することとする。 判断基準 暫定的な判断基準 工事の実施 コアエリア外 営巣木より 1.5km 以上 影響が無いと判断して実施 コ ア エ リ ア コアエリア内 (高利用域) 営巣木より 1.5km 以内(高利用域) 営巣木より 1.0km 以上(営巣中心域) 営巣地等を考慮して工事の 実施方法を検討する。 改変区域がコアエリア内に 位置する場合は、工事工程 の見直しを行う。 また、調査結果を工事に反 映しながら進める。 繁殖テリトリー内 (営巣中心域) 幼鳥の行動圏内 (営巣中心域内) 注)「工事の見直し」とは、工事の中断のほか、コンディショニング等を含む。また、「調 査結果を工事に反映には、工事を一時中断していた場合で、調査結果として繁殖の失 敗が確認が出来た場合には、その時点から工事の再開を想定している。

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図 7.1-9 過年度を含む調査地点(定点) 覧

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7.1-40 【サシバ】 定 点 地点数 4 4 4 4 日数 3 3 3 3 踏査等 ○ ○ ○ 【クマタカ】 定点 H25 4 4 4 2 2 2 2 4 H26 3 3 3 3 3 3 3 3 踏査等 H25 ○ ○ 調査年 平成 27 年 平成 26 年 注)表中○は調査実施を示す。 図 7.1-10 サシバ及びクマタカ(繁殖成功時)の調査計画(参考案) 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 非繁殖期 (東南アジア) 渡 り 巣内 育雛 巣外 育雛 非繁殖期 (東南アジア) 抱卵 渡り 求愛 造巣 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 巣内 育雛 巣外育雛 抱卵 求愛 造巣

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7.2 両生類〔移動・移動後のモニタリング調査〕

(1)移動対象種 アカハライモリ、ヒキガエル、トノサマガエルi アカハライモリ 国 RDBⅱ:準絶滅危惧 ヒキガエル 三重県 RDBⅲ:準絶滅危惧 トノサマガエル 国 RDBⅱ:準絶滅危惧 (2)移動・移動後のモニタリング調査結果 移動は造成区域で確認された個体について、学識 経験者の指導を得て、既存の生息場所、かつアカハ ライモリの産卵期やヒキガエルの上陸時期まで貯水 が見られる溜まり、造成区域と集水域を隔てた遠方 の場所(造成区域へ戻るリスクを低減できる)を踏ま えて移動した。 移動場所の詳細は図 7.2-1 に示すとおりであり、 事前あるいは移動後にも土嚢などで導水、貯水を踏 まえた整備を行った(右写真)。 両生類の移動実施状況(結果)を整理し、表 7.2-1 に示す。なお、捕獲状況等について は、図 7.2-2 に示した。また、両生類の移動を行うに当たり、検討した考え(方針・方法 など)については、資料編に示した。 また、ヒキガエルについては、評価書で移動後の翌年にもモニタリング調査(移動後の 事後調査として生息状況確認)が計画されている。本種は、冬季(2 月頃)より産卵が始ま ることから、平成 26 年の産卵期を移動後の翌年と位置づけモニタリング調査も実施した。 モニタリング調査の実施状況は表 7.2-1 及び図 7.2-3 に示すとおりであり、調査範囲に対 象事業実施区域周辺を含めると共に、夜間の確認なども実施したが確認には至らなかった。 なお、モニタリング調査の期間中は、昨年度の同時期に比べ、水量の減少などといった 環境の大きな変化は見られなかった。 i トノサマガエルは、下記重要な種の選定基準の改定を踏まえ、事後調査で新たに対象種に加えたもので あり、その他の対象種の移動時に捕獲されたものを移動した。 旧(評 価 書):「鳥類、爬虫類、両生類およびその他無脊椎動物のレッドリストの見直しについて-鳥類・ 両生類・爬虫類レッドリスト」(環境省報道発表資料、2006 年 12 月 22 日)の記載種 新(事後調査):「絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト-第 4 次レッドリスト-」(環境省報道発表 資料、2012 年 8 月 28 日)の記載種(国 RDB)

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7.2-2 表 7.2-1 両生類の事後調査実施状況(平成 25 年度結果) 項目 実施日・期間 詳細等 移動適地選定 5/5 ・ 水の状態など確認 捕獲・移動 (アカハライモリ 160 個体、 ヒキガエル 11 個体、 トノサマガエル 2 個体) 6/15(夜間含む)、6/16 アカハライモリ 95(成体♂52・♀43) ・ 地点 14:40 個体(♂20・♀20) ・ 地点 21・22:55 個体(♂32・♀23) ヒキガエル 5(幼体 5) ・ 地点 14: 5 個体(幼体 5) ※幼体には上陸個体 1 含む 6/21、6/22(夜間含む) 6/23(その他調査時に捕 獲) アカハライモリ 65(成体♂44・♀21) ・ 地点 14:35 個体(♂23・♀12) ・ 地点 21:30 個体(♂21・♀9) ヒキガエル 6(幼体 5・成体 1) ・ 地点 14: 6 個体(幼体 5・成体 1) ※幼体には上陸個体 3 含む ※成体にはマイクロチップを挿入 トノサマガエル 2(成体 2) ・ 地点 14: 2 個体(成体 2) 移動地整備 6/14、6/21 ・ 土嚢や素堀による導水、貯水機能 修繕 移 動 後 の モ ニ タ リ ング 2/24(夜間含む)、2/25 確認なし 3/15(夜間含む)、3/16 確認なし 3/19(夜間含む)、3/20 確認なし 学識経験者指導 4/25 移動計画について 1/22 移動結果、評価及び今後の計画 注 1)ヒキガエルの捕獲は、学識者の指導より夜間も実施した。 注 2)ヒキガエルは体長 10cm 未満を幼体、これ以上を成体として記録した。

表 7.1-14  行動圏の内部構造の定義や推定条件など  内部構造の区分・定義  内  容  推定条件等  幼鳥の行動範囲  巣立ち後の雛(幼鳥)が 独 立する までに 利用す る範囲  【本調査で推定】  幼鳥の飛翔能力が未発達で、営巣地への依存度が高いとされる巣立ち後から翌年 2 月までに幼鳥の行動が見られる範囲。  巣立ち後~翌年 2 月  繁殖テリトリー  繁殖期に設定・防衛され る 範囲で あり、 ペア形 成・産卵・育雛のために 必要な範囲  【本調査で推定しない】 繁殖期に監視や警戒、攻撃、威
表 7.1-17  評価書及び本調査で確認された重要な種  注 1)種名の記載は、 「日本鳥類目録改訂第 7 版」 (日本鳥学会、2012 年)に従った。  注 2)渡り区分や生息環境は、原則評価書の記載に従ったほか、新たに確認した種も概ね同様に以下の文献等を参考とし、現地の確認状況を加味して整理した。      「三重県立博物館研究報告  自然科学第 1 号  三重県の鳥類相」 (昭和 54 年  樋口行雄)      「三重県レッドデータブック 2005  動物」 (三重県、2005)  「フィールドガ
表 7.1-18(1/2)  今後の事後調査計画  影響要因  〔工事の実施・存在及び供用〕  重機の稼動、資材の運搬に伴う工事用車両の走行、樹木の伐採・処理、土地の 造成、発破、地盤改良、工作物の建設、工事用道路等の建設による影響  造成地の存在、工作物の存在、土地の利用、工作物の供用・稼働、関係車両の 走行及び緑化等による影響  項目  ・工事中のモニタリング(繁殖状況、行動圏の内部構造の変化等)  ・適宜周辺環境の変化も把握する  調査対象  ・サシバ(KM・NT、TH、YM、NOつがいなど、主に対象
図 7.1-9  過年度を含む調査地点(定点) 覧

参照

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