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魚のことわざ

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Academic year: 2021

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魚のことわざ

Vol.38

発 行 所

財団法人 海洋生物環境研究所

財団法人海洋生物環境研究所は、発電所の取放水等が海の環境やそ こに生息する生物に与える影響を科学的に解明する中立的な調査研究 機関として、農林水産省、経済産業省、環境省の共管のもと、昭和50年 に設立されました。

これまで大規模発電所の取放水が生物に及ぼす影響の解明を中心 に、食の安全・安心や海生生物の保護に係わる海洋環境中の微量化学 物質や放射能の実態把握等の調査研究を国や民間からの委託をうけて 実施しております。

海の豆知識 第38号 平成21年1月 発行

事 務 局 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-29 帝国書院ビル5階 q(03)5210-5961 中央研究所 〒299-5105 千葉県夷隅郡御宿町岩和田300 q(0470)68-5111 実証試験場 〒945-0017 新潟県柏崎市荒浜4-7-17 q(0257)24-8300

海の豆知識に関するお問い合わせは、事務局までお願いします。

<ホームページ>h t t p : / / w w w . k a i s e i k e n . o r . j p /

飼育こぼれ話(シオミズツボワムシ)

飼育こぼれ話(シオミズツボワムシ)

シオミズツボワムシは女の子だけ?

魚の種苗生産には稚魚の餌になる動物プランクトンが欠かせません。

海生研では、動物プランクトンの一種、シオミズツボワムシを稚魚の餌 に使用しています。

ワムシは、餌料や温度などの生息条件が好適なときには、メスは交尾す ることなく、次々と産卵してメスばかりが生まれ育ってゆきます。

オスは生息条件が厳しくなったときなどに出てきて、メスとの間に耐 久性に優れた卵がつくられ、種の保存が図られますが、この場合は増殖 が抑えられるため、培養水の交換を頻繁に行い、オスが出現しないよう にしています。

また、ワムシには大きさのちがう個体が存在します。飼育チームでは、

大型(L型ワムシ)と小型(S型ワムシ)のワムシをそれぞれ培養しています。

シロギスなど小型卵を産む魚種のふ化後最初の餌は、摂餌可能な小型の S型ワムシを与え、成長とともに大型のL型ワムシに切り替えてゆきます。

(実証試験場 飼育チーム)

左:タイ国産S型ワムシ

(体長約 0.18mm )

右:L型ワムシ

(体長約 0.30mm ) 

(2)

海とその生物にまつわる諺ことわざや格言か く げ んについてお話ししましょう。

今 回 は 、平 成 16年 1月 発 行 の 海 の 豆 知 識 18号

(http://www.kaiseiken.or.jp/umimame/umimame18.html 参照)に続き、ブリ(スズキ目アジ科ブリ属、和名:鰤ぶ り、英 名:Japanese amberjack、Five-ray yellowtail、学名:

Seriola quinqueradiata)をご紹介します。

ブリはイワシ・アジ等の小魚やイカ類などを食べる温帯域 の回遊魚で、日本からハワイ沿岸までの太平洋北西部および 日本海の水深100mまでに生息し、成魚は最大で体長1.5m、

15kgにもなり、背骨に平行する黄色い線が特徴の魚です。

日本付近では、春から夏にかけて北上する幼魚が、初冬から 春になると南下し、成魚となって釣れることから、師走し わ すを旬しゅん として師走の「師」をとって鰤の字が生まれたと言われてい ます。

ブリはスズキ、ボラ等とともに、代表的な出世魚し ゅ っ せ う お

であり、

稚魚から成長により、その呼び名が変わることが多く、その 呼び名は地域によって異なりますが、関東ではワカシ → イ ナダ → ワラサ → ブリ、関西ではツバス → ハマチ → メジ ロ → ブリと、呼ばれることが一般的です。

また、ブリは出世魚であることから、鯛とならぶ祝魚であ り、縁起の良い魚として、めでたい席や門出を祝う席でよく 扱われています。

二階堂清風編著「釣りと魚のことわざ辞典」東京堂出版より転載。

魚のことわざ

〈その36〉

——ブリ——

魚のことわざ

〈その36〉

——ブリ——

和歌山地方の諺。それぞれ寒が旬で最も美味なとき。

フナ、コイ、マグロ、スズキも寒に旨く、また「寒鮒か ん ぶ な寒鯔か ん ぼ ら 寒鱸かんすずき

」の言葉もある。「寒」というのは、暦とはズレがあり、

春の彼岸まで漁獲されるものに「寒」が付けられて罷ま かり通 るのが、魚の世界。

「寒鰤か ん ぶ り寒鯔か ん ぼ ら寒鰈かんがれい

いわゆる「一斗鰤い っ と ぶ り」のこと。「一斗鰤」とは、漁獲地の北 陸・能登で、米一斗とブリ一尾の値段がほぼ同値からの 由来。それが山奥の飛騨にまで運ばれて来ると、米一俵 とブリ一尾(約12kg級)が同じ値段になる。ブリは高い というのが通り相場。

「寒鰤か ん ぶ り一本い っ ぽ んこ め一俵いっぴょう

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中部地方で「腹を立てる」「不機嫌になる」ことを「いん

ぶりつる」という。また、「いんぶりそんぶり」といえば、

不機嫌・無愛想なさま。このブリ(さま)を魚のブリに掛 けて、人が怒ったときに、「怒った、怒った」とはやし立て る言葉、中部・佐渡地方の言葉。

単に「鰤を釣る」といえば、怒ってふくれっ面をする、

すねること、広島県高田郡の方言。

「いんぶり釣 った鰤ぶ り った」

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