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どうやら世界は、マッ缶のように甘くは出来ていないらしい ID:84136

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(1)

どうやら世界は、マッ缶のように甘くは出来ていないらしい

さめのひと

(2)

︻注意事項︼

 このPDFファイルは﹁ハーメルン﹂で掲載中の作品を自動的にP

DF化したものです︒

 小説の作者︑﹁ハーメルン﹂の運営者に無断でPDFファイル及び作

品を引用の範囲を超える形で転載・改変・再配布・販売することを禁

じます︒

︻ あ ら すじ ︼

 │第一次大規模侵攻によって両親を失った比企谷八幡と

 それぞれ家族を失った岡崎朋也と宮沢有紀寧︒

 その三人は縁あって集まり︑物語を紡いでいく│

 俺ガイル

×CLANNAD

×ワールドトリガーのトリプルクロス

SSです︒

 処女作ですが︑気に入っていただけますと幸いです︒

 だいたい週1くらい︵2017/2現在︑月一更新の予定です︶の

頻度で更新予定ですが︑一応不定期更新です︵白目︶

(3)

  目    次   

│││││││││││││││││││││ 設定集︵仮︶ 

1

第一章 〜序章〜

│││││││││││││││││││ 第1話+TIPS 

23

│││││││││││││ 第2話+Side Story 

35

│││││││ 第3話+The past Episode 

44

││││││││││││││││││││││││ 第4話 

57

第二章〜物語への干渉〜

││││││││││││││││││││││││ 第5話 

64

││││││││││││││││││││││││ 第6話 

79

│││││││ 第7話+The past Episode 

86

│││││││││││││││││││ 第8話+TIPS 

110

││││││││││││││││││││││││ 第9話 

120

││││││││││││ 第10話+Side Story 

126

│││││││││││││││││││││││ 第11話 

134

│││││││││││││││││││││││ 第12話 

143

│││││││││││││││││││││││ 第13話 

154

(4)

設定集︵仮︶

 ・比企谷 八幡︵俺ガイル︶

 Age:16︵高2︶

 所属:本部

 A級第9位 比企谷隊所属︵隊長︶ /  B級 風間隊所属経験

有︵比企谷隊結成前︶

 派閥:面倒事が嫌いなのでどの派閥にも属していない自由派

 ポジション:オールラウンダー

 個人戦ランキング:シューター2位/アタッカー2︵〜3︶位/総

合3位

 能力

 トリオン:11

 攻撃:10

 防御・援護:7﹇イーグレット時3﹈

 機動:9

 技術:9﹇イーグレット時2﹈

 射程:6

 指揮:6

 特殊戦術:10

 合計:68﹇57﹈

 トリガーセット

 メイン:スコーピオン︐バイパー︐メテオラ︵orスパイダー︶︐グ

ラスホッパー

 サブ :スコーピオン︵orイーグレット︶︐バイパー︐

        レイガスト︵orスパイダーorメテオラorカメ

レオン︶︐バックワーム 

 ※バイパーの最高分割数:48︵4*4*3︶ / 自由弾道設定:

 個人戦ポイント

 弧月:6700pt

(5)

 スコーピオン:16800pt

 レイガスト:4250

 バイパー:20200pt

 イーグレット:5200pt

 サイドエフェクト:認識阻害︵ランクB カテゴリ:特殊体質 渾

名:ステルスヒッキー︶

 渾名の通り軽いステルス状態になれる︒

 正確に言うと︑視界に捕らえていない限り音や気配︑殺気といった

ようなものを

 相手に察知されることがなくなる︒︵カゲさんや菊地原のSEも後

述の状態のときを除き無効︶

 視界に捕らえていても集中して八幡を捕らえ続けないとすぐにロ

ストしてしまう︒

 尚︑カゲさんや菊地原のSEは八幡を集中して捕らえているときの

み有効︒

 カメラやレーダー越しだと確認可能であるが︑レーダーにも若干

ジャミングがかかり

 認識を阻害される場合がある︒︵カメラ等は光学映像なので阻害の

恐れはない︶

 ﹇以下︑SE専門医による口述﹈

 当人の話からの推測ではあるが︑SE発現当初の年齢は7〜9歳と

推測される︒

 その頃からSEのせいか本人の性格のせいかは定かではないが︑孤

独な人生を

 歩み始める︒

 SE発現後︑小学生時代の大半は当人がSEをコントロールできな

いことも相まって

 誰かにかまわれるために本人曰く﹁黒歴史﹂の数々を築いてきた︒

 推定になるが︑小学校6年生前後の時期に自身のSEをコントロー

ルある程度行えるように

 なったものの︑当人の性格及び築いてきた﹁黒歴史﹂等の影響もあ

(6)

り︑一人でいることを

 好む傾向があったようだ︒また︑この傾向は中学校に進学してから

もしばらく続く︒

 当人が中学2年の折に第一次近界民侵攻があり︑両親は共に行方不

明︒

 忍田氏により常人よりも非常に高いトリオン量を保有しているこ

とが分かり

 当人の妹の安全や生活の保証などを条件にボーダーに入隊︒

 当時の人員不足も相まって︑若干2ヶ月にして正隊員として活動す

るようになる︒

 この時から当人の希望により︑生活費の支援等は打ち切られた︒

 曰く﹁施しなんてずっと受けてたら妹に顔向け出来ない﹂とのこと︒

 ボーダー内での生活を通して当人の一人を好む性質も僅かながら

改善されており︑

 実生活にトラウマを含む大きな支障は現在見受けられない︒

 以上  

 ボーダー内経歴︵括弧内補足︶

 新ボーダー結成と共に仮入隊︵訓練生として︶

 同時にスカウト対象として扱われ︑正隊員になり生活基盤が出来上

がるまでの間の

 生活保障の対象となる︒︵この保障には家族に対する保障も含まれ

ている︶

  ←

 忍田氏の指導の下︑約2ヶ月で正隊員に昇級︒

 同時に本人の希望もあり︑生活保障を打ち切ることに︒

  ←

 一人でもそれなりに戦えていたことから︑フリーのオペレーター+

当隊員のみでの

 防衛任務もこなす︒︵当時の人員不足等の背景も有り︶

  ←

(7)

 風間隊結成時に勧誘︑忍田氏の説得もあり入隊︒

 ︵主にA級の固定給等の話をして説得とのこと︶

  ←

 妹のボーダー所属と同時に風間隊を除隊︒

 当人+当人の妹の二人で比企谷隊を結成︒妹はオペレーターとし

て参加︒

  ←

 二人部隊でB級上位と中位を行ったり来たりする︒

 その後朋也と宮沢を加えて4人隊となり︑風間隊以来の異例の速さ

でA級に昇格する︒

  ←

 その後︑当人の希望もあり︑遠征へ行かず今に至る︒︵ストーリー開

始前︶

 ︵遠征に行かないのは︑妹を危険にさらさないため︒フリーのオペ

レーターが同行

  というのであれば遠征も吝かではないとは八幡の弁︶

 戦法等

  先ず︑戦闘の基礎技術を八幡に叩き込んだのは忍田さんとレイジ

さん︒生身での動きに

 ついては風間さんも師としている他︑シューターとして追い抜かれ

てからは二宮さんにも

 教えを請うている︒

  戦術については中二病発症時の杜撰な知識をきちんと修正して

いく︵兵法書を一から

 読み直す等︶独学を終えた後︑東さんと一緒に知識の摺り合わせを

行い︑東さんの王道的

 な部分を取り入れつつ︑トリッキーな戦術を組むようになった︒

︵指導時に王道な戦術を

 教えられる程度には基礎知識はつけているが︑東さんより格下と

いった所か︶

(8)

  グラスホッパー開発前までは当人のSEを生かした奇襲︑同士討

ち等を好んで

 用いる傾向があった︒

  弧月のみしか近接武器がない時にスナイパーも経験している︒

 というか︑アタッカートリガーにスコーピオンが加わるまでの間は

スナイパー+シューター

 という異例のポジションも経験している︒︵原作で千佳ちゃんが

やってたけどボクシラナイ︶

  スコーピオン開発後は所謂﹁モグラ爪﹂の要領にプラスしてマン

ティスを

 組み合わせた上でスコーピオンを地面に這わせ

 黒トリガーである風刃を擬似的に再現︵当人曰く﹁滅茶苦茶脆い風

刃﹂︶して

 近・中距離において相手を一方的に切り刻む戦法を専ら得意とす

る︒

  が︑そもそもほぼ気づかれないのでこの戦法を披露する機会が余

りなかったりする︒

  尚︑この擬似風刃は︑地面と壁に対しての自由度は本家とさして

変わりないが

 空間そのものに対して斬撃を伝播させられないことや速度等の関

係で完全再現とは言え

 ない模様︒

  さらに︑グラスホッパーなどで飛ぶと地面にスコーピオンが埋

まってるためバレる︒

  因みに八幡のトリオン量だと継撃性も考えると一斉に撃てるの

は4発まで︒

  グラスホッパー開発後は︑﹁ピンボール﹂と呼ばれる戦術を先駆け

て用いた︒

 ︵緑川にピンボール戦法を教えたのは当作品では八幡である︶

  ちなみに﹁撃ってもあんまり気づかれないから﹂という理由で狙

撃手をしていたことがある

(9)

 ︵上述のスナイパー+シュータータイプの時︶が︑遠距離からの狙撃

の腕は割と絶望的︒

 けどみつかんないからそれでもソコソコ強かったりする︒

  ちなみに近接銃トリガーを使った際の命中率はそこそこいいが

バイパーの弾道設定が

 やりづらいとの理由で使用してない︒生粋の感覚派︒

  尚︑風刃争奪戦は︑風刃が起動できず︑参加しなかった︒

  近接戦闘の地力の実力は︑風間さんとトントンかちょい下くら

い︒

  SE込みで若干上回る程度︒

 好きなもの:小町︐暇︐MAXコーヒー︐チームメイト︐ラーメン︐

T県

 ︵作品中途より戸塚も追加︶

 嫌いなもの:リア充︐仕事︐数学︐面倒事︐理不尽な扱い︐いらぬ

注目を浴びること

 ・岡崎 朋也︵CLANNAD︶

 Age:17︵高3︶

 所属:本部

 A級第9位 比企谷隊所属

 派閥:隊そのものが自由派のため其れに倣っている︵内心は城戸派

に近い模様︶

 ポジション:シューター

 個人戦ランキング:シューター4位/総合

?位

 能力

 トリオン:11

 攻撃:10

 防御・援護:7

(10)

 機動:3

 技術:9

 射程:6

 指揮:3

 特殊戦術:8

 合計:58

  トリガーセット

  メイン:アステロイド︐ハウンド︐メテオラ︐エスクード

  サブ :アステロイド︐バイパー︵orレイガスト︶︐レイガスト

︵orスパイダー︶︐バックワーム 

  ※バイパーの最高分割数:18︵3*3*2︶ / 自由弾道設

定:落ち着いた状態なら可︵混乱時

  並びにリアルタイムでは不可 秒数は6秒ほどかかる︶

  個人戦ポイント

  アステロイド:12970pt

  ハウンド:8220pt

  レイガスト:5830pt

 サイドエフェクト:夢世界︵ランクB カテゴリ:特殊体質︶

 名前の通り︑夢の中で別位相の世界︵=IFの世界︶を覗き見るこ

とが出来る︒

 作中内ではCLANNAD本編の世界や︑俺ガイル本編の世界︑

ワートリ本編の世界を

 見ることが出来る︒

 尚︑この夢の中での別位相の世界は︑岡崎本人のものだけでなく︑比

企谷や宮沢︑その他

 出合ったことのある人間の〟IFの可能性〟を読み取れるのであ

る︒

 民間療法︵レベルで言うとテレビは叩けば直るくらいの︶を用いて

このSEをある程度制御し

 ボーダー入隊後にSEと判明し︑ほぼ完全に制御可能としたものの

当人の精神状態に

(11)

 よっては無意識にSEを発動することもある︒

 ちなみに戦闘には完全に役に立たないいらないSEである︒︵ネタ

増やしのために突っ込んだ︶

 当作品内履歴等︵括弧内補足︶

 ︵第一次近界民侵攻の前︶

 父親と冷え込んだ世界をSEにて経験︵CLANNAD本編︶し

 父親と真剣に話し合い︑こじれつつあった仲を解消した︒

   ←

 第一次近界民侵攻時に右肩を負傷︒バスケットをやめざるを得な

くなる︒

 この侵攻で父親に庇われ︑朋也の父親が死亡する︒

   ←

 新ボーダー結成と共にスカウト対象として扱われ︑正隊員になり生

活基盤が

 出来上がるまでの間の生活保障の対象となるも︑当時は父親や友人

を失った喪失感から

 ボーダーには入隊せず︑半年で生活保障の対象外となる︒

   ←

 その後︑一般被災者と同様に生活︒

 当人のトリオン量が割りと高いこともあり勧誘そのものは続いて

いた︒

   ←

 高校受験の終了後︑ヤケになり︵父親と同じ場所で死ぬことを望み︶

危険区域に侵入︒

 この頃既に単独で防衛任務を務めていた比企谷に救出される︒

   ←

 比企谷のボッチとしての生き様を見て︑比企谷と若干口論に︒

 その結果︵口論も含む︶︑自分にも何か出来るのではないかと思い

 高校1年の5月︑ボーダーに訓練生として入隊︒

   ←

(12)

 仮入隊の結果︑3200ptからのスタートとなった︒

 その高いトリオン量を生かし︑4ヶ月でB級に昇格した︒

 ちなみにC級ランク戦においては無敗︒

 ︵尚︑最初の試験で5秒を出したためランク戦であまり相手にして

もらえなかった︶

   ←

  B級に昇格後︑暫くは比企谷を真似て一人で戦っていたものの︑

比企谷が風間隊から

 除隊し︑比企谷が戦闘メンバー一人のチームを作ることを知り︑比

企谷に入隊を

 請われる︒

  岡崎が承認し比企谷隊のメンバーとなる︒尚︑この頃に出水に戦

闘を教わる︒

   ←

  後に宮沢を加えて4人隊となり︑風間隊以来の異例の速さでA級

に昇格する︒

   ←

  その後︑隊長の希望もあり︑遠征へ行かず今に至る︒︵ストーリー

開始前︶

 ︵岡崎としては家族を危険にさらしたくない比企谷の気持ちは分か

らなくもないため

  比企谷が遠征を嫌うことそのものには特に何も思ってはいない

が︑遠征に行って

  第一次侵攻の国を特定して︑復讐したい気持ちはある︶

 八幡の呼び方:比企谷さん↓比企谷︐ 隊長

 八幡からの呼ばれ方:岡崎さん↓朋也さん

 有紀寧の呼び方:宮沢

 有紀寧からの呼ばれ方:岡崎さん↓朋也さん

 小町の呼び方:小町

 小町からの呼ばれ方:岡崎さん

(13)

 戦法等

  近接した敵はレイガストで防御しつつエスクードでふっとばし

てからアステロイドや

 ハウンドを使って蜂の巣にしていく︒

  フルガードされることが分かりきっていればギムレットを使う

こともある︒

 ※ちなみに︑弾丸の合成は約4秒で行える︒止めの1撃に使える程

度か︒

  さらに追記するならバイパーの自由弾道設定は6秒で可能︒

  それ以外の場合は基本的にバックワームを使いつつバイパーを

用いて戦う︒

  発見されていない場合は自分の居場所がばれないように弾道を

描いて

 ひたすら削り続けるという割と恨みを買いそうな手段を使う︒

  ちなみに︑バイパーは混乱状況であっても事前に設定してあるテ

ンプレート弾は撃てる︒

  そのパターン数は12種類︒たぶん訓練次第でもっと増える︒

  そのうちの二つがシステーマCAI︵REBON︶の嵐+雲を見

てイメージした例の増殖弾丸︒

  エスクードで吹っ飛ばした後︑グラスホッパーとかで逃げように

もソレでしとめられる︒

  尚︑2パターンのうちの一つは︑途中で折り返して背中からぶち

抜くプリセットである︒

  これは真正面のフルガード対策︒完全に八幡の入れ知恵である︒

 好きなもの:春原弄り

 嫌いなもの:理不尽な出来事

 ・宮沢 有紀寧︵CLANNAD︶

(14)

 Age:16︵高2︶

 所属:本部

 A級第9位 比企谷隊所属

 派閥:隊そのものが自由派のため其れに倣っている︵内心は城戸派

に近い︶

 ポジション:アタッカーorスナイパー

 個人戦ランキング:スナイパー2〜3位/アタッカー

?位/総合

?

 能力

 トリオン:4

 攻撃:9﹇スナイパー時6﹈

 防御・援護:4

 機動:14﹇スナイパー時6﹈

 技術:7﹇スナイパー時13﹈

 射程:1﹇スナイパー時10﹈

 指揮:7﹇スナイパー時3﹈

 特殊戦術:2

 合計:48﹇同値﹈

 トリガーセット1

 メイン:スコーピオン︐グラスホッパー︐シールド︐スパイダー

 サブ :スコーピオン︐グラスホッパー︐シールド︐バックワーム

 トリガーセット2

 メイン:イーグレット︐アイビス︐シールド︐グラスホッパー

 サブ :スコーピオン︐バックワーム︐シールド︐グラスホッパー

 個人戦ポイント

 スコーピオン:8888pt

 イーグレット:17670pt

 アイビス:5920pt︵トリオン量を気にして余り使わないため︶

 サイドエフェクト:なし 

 当作品内履歴等︵括弧内補足︶

 第一次近界民侵攻時に父と兄を失う︒

(15)

   ←

 新ボーダー結成時には特になし︵比企谷や太刀川さんといった優秀

な人物を育てるために

 リソースが割かれたためである︶

   ←

 その後︑しばらく一般被災者と同様に生活︒

   ←

 2年後の1月︑父と兄が死んだ場所へ赴いたときにトリオン兵襲

来︒

 比企谷含む風間隊によって救援される︒

   ←

 比企谷が同じ学校の同級生と知り︑御礼を言いに行くと

 ボーダーであることを隠していることを話され︑礼は他言無用で受

け取ると言い放たれる︒

   ←

 みんながヒーロー扱いするのにそれを隠し通そうとしているボー

ダーという組織に

 興味を持ち︑岡崎と1年違いで入隊︒

 比企谷を師匠とし︑4ヶ月ちょっとでB級昇格を果たす︒

 仮入隊の結果は1800pt︒最初のバムスターは32秒で討伐

した︒

 スナイパー描写もあるが︑最初期はアタッカーとして入隊してい

る︒

   ←

 B級に昇格後︑師匠と同じだと安心できるとのことで風間隊に志

願︒

 しかし人数規定の関係上不可能だと断られる︒

   ←

 しばらくは個人戦で鍛えていたが︑当真が狙撃手としての才能を見

出し︑育て上げられる︒

 その後比企谷隊へ志願︒比企谷が︵小町が半ば脅して︶承認し比企

(16)

谷隊のメンバーとなる︒

   ←

 その後はそれぞれのポジションと才能がかみ合ったのもあり

 異例のスピードでA級に昇格︒

   ←

 その後︑隊長の希望もあり︑遠征へ行かず今に至る︒︵ストーリー開

始前︶

 八幡の呼び方:比企谷さん↓比企谷くん︐隊長

 八幡からの呼ばれ方:宮沢↓ゆきちゃん

 朋也の呼び方:岡崎さん↓朋也さん

 朋也からの呼ばれ方:宮沢

 小町の呼び方:小町ちゃん

 小町からの呼ばれ方:有紀寧さん

 戦法等

  八幡仕込のピンボールでひたすらガンガン削っていくアタッ

カースタイルと

 グラスホッパーでピョンピョンしながら確実に狙撃するキチガイ

スナイパースタイルを

 作戦に応じてセットし︑使い分ける︒

  過去に当真にスナイパーの素質を見抜かれ︑鍛えられる︒鳩原同

様武器破壊を

 容易に行える程の技術でその腕をグラスホッパーで飛び回りなが

ら振舞う様は

 正に恐怖でしかない︒しかも人撃てるし︒

  ただ︑本人的にはガス欠の心配が小ないアタッカーのほうが安心

感があるとのこと︒

  というかチームメイト二人のトリオン量が全隊員の中でも上位

クラスなだけなので

 そこまで心配ないはずなのだが⁝

(17)

  尚︑スナイパーになるとそっちに掛かりきりになるので指揮能力

が著しく落ちるが

 普段部隊内で指揮を執るのは八幡か小町のためそこまで問題にな

らない︒

 佐鳥にツインスナイプ教えたのはコイツだったりする︒

 当作品では︑普段使わないから佐鳥が開発したみたいな扱いになっ

ている︒

 好きなもの:ピラフ︐コーヒー︐お菓子︐兄︐兄の友人達

 ・比企谷 小町︵俺ガイル︶

 Age:14︵中3︶

 所属:本部

 A級第9位 比企谷隊所属

 派閥:少しでも稼いで兄を楽させたいだけのため自由派

 ポジション:オペレーター

 能力

 トリオン:2

 機器操作:4

 情報分析:6

 並列処理:4

 戦術:9

 指揮:7

 合計:34︵トリオン量含まず︶

 ※戦術は兄の血筋と兄が叩き込んだけっこうえげつない戦法を平

気で使うためこの数値に︒

 サイドエフェクト:なし 

 当作品内履歴等︵括弧内補足︶

 第一次近界民侵攻時に両親を亡くす︒

 その後︑兄のスカウト対象としての生活保障並びにボーダー隊員と

(18)

しての給与等もあり

 本人共々生活していく︒

   ←

 兄である八幡が小町に黙って遠征に出たため︑忍田さんと八幡にブ

チ切れて家出︒

   ←

 兄を助けたい思い︵家計と心情の両方︶から忍田さんに相談︒

 八幡とも相談しオペレーターとしてボーダーに所属︒

   ←

 その後入隊式を経て正式に比企谷隊を兄とともに結成︑同隊の初期

メンバーとなる︒

   ←

 後に岡崎︑宮沢を加えて4人隊となり︑風間隊以来の異例の速さで

A級に昇格する︒

   ←

 その後︑兄の希望もあり︑遠征へ行かず今に至る︒︵ストーリー開始

前︶

 ︵このことは小町には説明されてない︶

 八幡の呼び方:お兄ちゃんorごみぃちゃん

 八幡からの呼ばれ方:小町︵マイエンジェル︶

 岡崎の呼び方:岡崎さん

 岡崎からの呼ばれ方:比企谷妹↓小町

 有紀寧の呼び方: 小町ちゃん

 有紀寧からの呼ばれ方: 有紀寧さん

 好きなもの:肉料理︐兄︵を利用すること︶︐友人︐貯金

 嫌いなもの:ごみぃちゃん状態の兄

 ※尚︑この4人に一致している思考として﹁自分達の領域を侵すよ

(19)

うな近界民を許さず︑徹底的に排除する﹂ということ︒

 ︻補足等︼

 当作品での太刀川さんのポイントは43800ptとちょっとバ

ケモノじみさせてる︒

 ちなみに︑迅さんのS級昇格前︵A級ソロ戦復帰後︶のスコーピオ

ンのポイントは38400pt︒

 二宮さんのポイントは34000ptとかいう皆さん割とキチガ

イじみた数値︒

 シューターとしてのポイントでは大きく差をつけられている︒

 ちなみに風間さんは16200pt︒アタッカーとしては︑風間さ

んと八幡が2位と3位を

 行ったりきたりしてるカンジ︒本部長直伝の仕込みはやはり強者

を生むようだ︒

 ちなみに︑迅さんの復帰とともに八幡達の順位がワンランク降格す

るという当作品内の設定

 ︻強さ表的なアレ︼

 近接強さ早見表

 忍田さん﹀︻越えられない壁︼﹀太刀川さん≒スコーピオン迅︵≒二

宮さん︶﹀︻立ちはだかりし壁︼﹀弧月迅≧双月小南﹀八幡≒風間さん≒

カゲさん≒レイジさん≧弧月小南﹀鋼﹀その他マスタークラス近接手

︵以下ポジション毎ot︶

 ※小南のポイント︵弧月︶は約12000pt前後という設定︒双

月にポイントは無し

 ︵原作のトリガー規定によるもの︶

 熟練者認定は鋼さんを倒せるか否かがわりと基準になってる︒

 ちなみに有紀寧は緑川とほぼ同格の強さの扱い︒

 ガイスト状態のとりまるはちょっと扱いが難しいので表から除外︒

 射手強さ早見表

(20)

 林道さん﹀︻強大な壁︼﹀二宮さん﹀︻強大な壁︼﹀八幡﹀出水﹀朋也

≒加古さん≒那須さん﹀︻分厚い壁︼>ot

 万能手強さ早見表

 レイジさん︵≒近距離の強さから二宮さん︶﹀八幡﹀烏丸﹀嵐山さん﹀

木虎他嵐山隊隊員≧ot

 狙撃手強さ早見表

 鳩原﹀当真≧東≧有紀寧≒絵馬≧奈良坂﹀佐鳥≒半崎﹀ot

 料理の上手さ早見表

 レイジさん>>>︻︻︻越えられない分厚すぎて高すぎる壁︼︼︼>>

>朋也︵炒飯のみ︶≧加古さん︵当たり+炒飯以外︶>有紀寧≧小町

>八幡>other

 ︻給与︑階級等に関する設定︼

 ※2/4 暫定的に記載を開始︒随時更新予定︒

 以下組織外向け階級表

︵この表そのものは准将以外の中尉格以上の閲覧が許可され︑同隊隊

員に向けても守秘義務が課せられている︒尚︑准将格に関しては守秘

義務を課した上で准将以上のものについてのみ閲覧が許可されてい

る︒守秘義務外は准将を除いた中尉格以降でのみ︷准将においては将

校格間のみ︸とされている︒尚︑給与等号については嵐山隊が自隊の

モノのみ閲覧を許可されおり︑それについても守秘義務が課せられて

いる︒それ以外については︑准将を除いた将校格以降でないと閲覧は

不可能︒実務の都合上閲覧が許可される場合もあるが︑中将格以上の

許可を例外として与えられているのみである︒代表的な例は沢村さ

ん︒組織外における交渉等においてあったほうが有意義+給与算出

がやりやすい等のことから唐沢さんによって設置された︒勿論︑旧

ボーダー時代には存在しないものである︶

︻将官︼ ・元帥︵O│11︶ 

 城戸司令

(21)

 ・大将︵O│10︶

 忍田本部長︵戦闘・並びに広報︶

 ・中将︵O│9︶

 唐沢さん︵法務・監査責任者︶

 鬼怒田さん︵技術責任者︶

 根付さん︵広報最高責任者︶

 ・少将︵O│8︶

 林道玉狛支部長︵新技術開発等︶

 ・准将︵O│7︶

 S級隊員︵特務戦闘要因として︶

 ︻佐官︼

 ・中佐︵O│5︶

 沢村さん︵将校副官︑オペレーター統合役︶

 寺島雷蔵︵技術中佐︑将校副官︶

 その他チーフエンジニア︵技術中佐︑将校副官︶

 ︻尉官︼

 ・大尉︵O│3.O│3E︶

 木崎レイジ︵単独防衛任務枠︐O│3︶

 小南桐絵︵単独防衛任務枠︐O│3︶

 嵐山准︵見栄えによる階級︑並びに広報業務への報酬として︐O│

3E︶

 綾辻遥︵見栄えによる階級︑並びに広報業務への報酬として︒対外

的にオペレート役が隊長以外の戦闘員と同格として扱うことを避け

るため階級が上位︐O│3︶

 東さん︵O│3︶※①

 ※①階級としてここにいて︑ボーダーの給与算定の研究員枠︵大学

院でのトリオンの研究設定︶としてこの枠での算出︵後述︶で給料は

支払われている

 ・中尉︵O│2.O│2E︶

(22)

 各A級隊長︵O│2︶

 冬島さん︵トラッパー統合役︐O│2E︶

 大尉枠以外の嵐山隊各隊員︵見栄えによる階級︑並びに広報業務へ

の報酬として︐O│2︶

 ※A級隊長はここに明記がない場合でも自隊の隊員の任命責任等

が課せられる︵例:嵐山さん︑レイジさん等︶

 ・准尉︵W│1.W│5 大抵がB級隊員なので︑対外的階級とし

て存在するのみ︶

 各B級隊長︵W│5︶

 その他トラッパー︵W│1︶

 ︻曹・士︼

 ・曹長︵E│8︶

 各隊オペレーター︵給与枠は他隊員と同じ給与 対外的階級とし

て︶

 ・軍曹︵E│7︶

 フリーのオペレーター︵給与枠はB級隊員と同様 対外的階級とし

て︶

 ・特技兵︵E│4︶

 エンジニア︵正職員︑技術職として︒技術や功績により階級と給与

が上下

?有能であれば准尉格の給与が得られるかも︶

 ・兵長︵区別用階級︑E│4︶

 各隊員中︑マスタークラスに到達してる者

 ・上等兵︵E│3︶

 各A級隊員

 ・一等兵︵E│2︶

 各B級隊員

 ・新兵︑二等兵︵E│1︶

 各C級隊員

 エンジニア見習い

 オペレーター見習い

(23)

 以下軍隊での給与表︵参考用︑米軍給与等号などから︶

 将官

 O│11 200万前後

?

 O│10 180万

 O│9 160万

 O│8 130万

 O│7 100万

 佐官

 O│6 90万

 O│5 65万

 O│4 50万 

 尉官

 O│3 40万

 O│3E 50万

 O│2 34万

 O│2E 39万

 O│1 28万

 W│1〜5 26万

 曹士

 E│8 40万

 E│7 25万

 E│6 22万

 E│5 21万

 E│4 20万

 E│3 18万

 E│2 17万

 E│1 15万

 ︻具体的な賃金計算︼

 社会保険労務士杉原事務所様のホームページより数値を拝借して

(24)

計算︒

 以下引用

 保障給について法令上は具体的な定めはありませんが︑少なくとも

平均賃金の100分の60程度とすることが妥当であると解されて

います︒

 以上引用

 E│3給与から出来高給を算出するにあたって︑A給与隊員18万

を基本給とする︒

 そこに下記計算式を用意する︒

 E│3給与分︵180︐000︶/100︵百分率への落とし込み︶

*160︵大凡の総合倍率︶

 これにより算出される値が288︐000であるからして︑計給料

は概算で29万円であると推定する︒

 これを基本的なA級隊員の基準と仮定すると歩合額の推定は約1

0万〜11万円︒

 B級隊員の歩合給の額もこれを前提とする︒

 さらにA級隊員の中から尉官に該当するものについてはその値を

基本給として扱い︑更にその上に上記歩合額を足すものとして計算︒

︵将官︑佐官については例外とする︒但し︑准将については例外の例外

とする︶

 下記に幾つか例を書き置く︒

 基本給側にA︐歩合給側にBを括弧書きで置く︒

 ・単独任務許可枠︵大尉格︶

 400︐000︵A︶+100︐000︵B︶=500︐000

 ・A級隊長枠︵中尉格︶

 340︐000︵A︶+100︐000︵B︶=440︐000

 ・A級隊員枠︵基本給による給与変動の例︶

 180︐000︵A︶+100︐000︵B︶=280︐000

 ※給与額に推定値との乖離が若干あるものの︑歩合による誤差とし

ておきます︒

 ・B級隊長︑隊員枠︵階級としては分けているものの︑B級に固定

(25)

給がないという原作設定を尊守してます︶

 0︵A︶+100︐000︵B︶=100︐000

 Bについては変動費になるので︑場合によっては上記数値を適用し

た場合でも︑月8〜10日出勤︵ぐらいかな

?︶で10万前後稼げる

ならバイトとしてはアリなのかな

?

 ちなみにボーナスはA級戦闘員であれば1.5ヶ月分︑その他職員

に関しては2.5ヶ月分が年2回支給されるよ

! やったね

!!

 ※歩合給の分配について︵戦闘員/オペレーター︶ 2/7更新

 以下の式を基本とする︒

 1月当たりの歩合給計算合計値︵個人ごとに計測︶*1/チーム合

計人数

 尚︑割り出された値は各隊員の歩合給から減算された上でオペレー

ターに分配される︒

︵例︶ 漆間隊の場合

 歩合合計値*1/2

 冬島隊の場合

 歩合合計値*1/3

 比企谷隊の場合

 歩合合計値*1/4

 嵐山隊の場合

 歩合合計値*1/5

(26)

第 一章 〜序章〜

第 1話+TIPS

 ︻第1話︼

 季節は春︑今は4月6日︒

 人気のない住宅街の道路に寝転がりながら︑俺は心の底から本音を

ボソリと呟く︒

 ﹁働きたくねぇ⁝﹂

 ﹁任務なんだしまじめにやれよ⁝﹂

 ﹃もう︑本当にごみぃちゃんはごみぃちゃんだなぁ﹄

 ⁝呟いただけでこの突っ込まれようである︒

 ﹁まぁ︑気を張りすぎても疲れちゃいますし︒﹂

 と︑ぽわぽわとした雰囲気を持つ少女がすかさずフォローする︒

 俺︑〟比企谷 八幡〟 が率いる〟比企谷隊〟はいつもこんな調子

である︒

 ﹃有紀寧さんもごみぃちゃんを甘やかさないでください︒﹄

 ﹁そうだぞ宮沢︒万年ニート気質の隊長さんはケツ引っ叩くくらい

でちょうどいいんだし︒﹂

 ﹁二人とも辛辣すぎるだろ⁝﹂

 だが︑彼らの言うことは最もである︒

 一応任務中である以上ダラダラしているのは如何なものなのかと

は思うが︑ずっと気張ってても

 いざって時に動けなくなってしまうだろう︒

 ﹃はいはい︑ボサっとしてないで︒誤差1.12 ゲート開くよー

!﹄

 その声とともに 轟音が響き︑黒いワームホールのようなものが何

もない空間に現れる︒

 その中から生物とも機械とも取れる白い物体が這い出てきた︒

 ﹁じゃぁ︑今日もダラダラと社畜生活をエンジョイしますか﹂

 その一言が合図となり︑俺達は現れた白い物体の排除にかかる︒

(27)

 *

 │この世界はT︵iba︶県三門市に突如として現れた近異民︵ネ

イバー︶と

 それらから市民を守らんとするボーダーという組織のIF物語で

ある︒│

 *

 ﹁お疲れさん︒お前らの後俺らだから﹂

 ﹁太刀川さん︑後はお願いします︒出水︑任せるぞ︒﹂

 ﹁ちょっとちょっと

!僕を無視しないでください

!﹂

 うるせぇ唯我︒テメェは戦力にならないだろうが︒俺は心の中で

毒づく︒

 とりあえず今︑俺達がいるところはボーダー本部である︒

 防衛任務の交代︑引継ぎのために立ち寄り︑後続の太刀川隊に情報

を引き継いでいる︒

 俺達はボーダーという組織に所属していて︑先ほどの生物とも機械

とも取れる白い物体

 つまりは近異民︵ネイバー︶と呼ばれている異形の兵器を狩ること

を生業としている︒

 正確に言えば︑白い物体というのはトリオン兵と呼ばれている兵器

でありネイバーそのものは

 通常の人間とほぼかわりないということを大半の人間は知らない︒

 だが︑俺達の部隊は成り立てとはいえ︑A級9位と上位の部隊なこ

ともあり

 そのあたりの事情は既に把握している︒

 そうこうしているうちに引継ぎも終わり︑太刀川隊は防衛任務へと

出発していた︒

 ﹁あとは報告書書いて家帰って寝るだけ︒つかれた︒﹂

 ﹁お前ほぼダラダラしてただろ︑比企谷﹂

(28)

 すかさずツッコミを返す青年︒名を〟岡崎 朋也〟と言い︑比企谷

隊のシューターを務めている︒

 ﹁まぁ︑トリオン兵が出てきてからはかなり動いてましたし﹂

 と︑フォローをしている少女︒彼女は〟宮沢 有紀寧〟と言う︒

 彼女は比企谷隊のアタッカー若しくはスナイパーを勤めている︒

 というのも︑彼女はアタッカーにしてもスナイパーにしても優秀で

はあるのだが

 流石に両立は不可能なのか︑アタッカー用のトリガーセットとスナ

イパー用のトリガーセットを

 使い分けているのである︒

 ﹃小町︑おなかすいたからちゃっちゃと報告書出してきてよニート

なごみぃちゃん﹄

 この辛辣な物言いをする少女︒彼女は〟比企谷 小町〟︒俺の妹

で︑比企谷隊のオペレーターを務めている︒

 ﹁いやいや待て小町︒俺超働いたからな

?今日撃破数だけで言えば

たぶんトップだからな

?﹂

 ﹁トリオン兵出てくるまでだらけまくってたじゃねェか︑お前︒﹂

 ﹁いやいや︑待ってください朋也さん︒アレはアレです︒英気を養

うってヤツです︒﹂

 ﹁確かにずっと気を張り詰めてていざという時に動けないというの

も問題ですからね〜﹂

 この部隊で唯一俺の肩を持つ部隊一の優しさを誇るゆきちゃん︒

 ちなみに俺が宮沢のことをこう呼ぶのは本人から頼まれたからで

ある︒

 だが

 ﹁宮沢︒策敵全部妹に押し付けてるダメ兄貴の肩なんざ持つ必要な

いからな︒﹂

 この一刀両断である︒

 ﹁まぁいいや︒とりあえず上に出す報告書書くから二人とも先に

帰っててください︒﹂

 一応その二人の中に年上が含まれるため敬語で話す俺︒超礼儀弁

(29)

えてる︒

 ﹃あれ︑小町は

?﹄

 ﹁小町は撃破数のデータとかの兼ね合いもあるからちょっと付き

合ってくれ︒﹂

 ﹃りょーかい︒﹄

 そうして俺はボーダー上層部に提出するための報告書を妹と共に

製作するのであった︒

 *

 ﹁えぇっと︑岡崎さんがバムスター3体にモールモッド4体︑バン

ダー2体かぁ︒﹂

 ﹁朋也さん思ったよりも倒してるなぁ⁝﹂

 ﹁お兄ちゃん︑それ皮肉にしか聞こえないから﹂

 小町の指摘もその筈である︒

 何故なら︑今日の俺の戦績は バムスター2体︐モールモッド13

体︐バンダー8体 というソロとしてはかなりの戦績を残してる︒

 ﹁給料︒金が全て︒働く以上は全力でやらないとな︒﹂

 ﹁お兄ちゃんらしいなぁ﹂

 俺がソロとしては破格の戦績を残せる理由のひとつに︑彼のスコー

ピオンの使い方があるのは間違いないだろう︒

 風刃という黒トリガーを用いてのみ使用できる〟空間に斬激を伝

播させる〟という性質を見て

 俺が独自に編み出した︑スコーピオンを使用した風刃もどきのよう

な使い方があってこそだろう︒

 具体的には︑スコーピーンを線状若しくは円状に地面に張り巡ら

せ︑もぐら爪という技に

 プラスしてスコーピオンの範囲を瞬時に拡大し︑切り刻むというも

のである︒

 そもそも︑その元になっている黒トリガーについても説明が必要だ

ろう︒

(30)

 黒トリガーとは︑優れたトリオン能力を持った人が自分の命と全ト

リオンを込めて作り上げるある意味最終兵器のようなものである︒

 その性能は通常のトリガーとは段違いで︑現在風刃を所有している

〟迅 悠一〟との相性も相まって彼と黒トリガーに確実に勝とうと

思えば比企谷隊クラスの部隊が3部隊以上は必要だろう︑と俺は考え

ている︒

 だがまぁそんな黒トリガーだが︑起動するにあたっては黒トリガー

との相性があっていなければならず︑誰でも起動できるわけではない

というデメリットもある︒

 俺は起動出来なかったもからこそ︑発想力を持って似たようなこと

を行っているだけなのだが︒

 流石に付け焼刃なこともあり︑性能そのものは雲泥の差ではある︒

 まぁ︑トリオン兵レベルであればそこまで問題なく倒せるし︑対人

戦においても不意をついて使えばそのまま狩りきれる場合も多々あ

るのだ︒

 ﹁最近なんか数が多いよね⁝ ん

?有紀寧さん︑今日おとなしめの

戦績だねぇ﹂

 ﹁ん

? えぇっと⁝バムスターが1にバンダーが6か︒確かにゆき

ちゃんらしくないな﹂

 まぁ︑バンダーを多めに倒してるところを見るとサポートに徹して

くれていたのだろう︒

 今日ゆきちゃんはスナイパーだったし︒

 そんなことを考えながら俺はちゃっちゃと報告書を仕上げていく︒

 ﹁よし︑終わったぞ小町︒﹂

 ﹁おっけぇい︒じゃあ小町が提出してくるね

!﹂

 ﹁お︑まじか︒じゃあ頼むわ︒﹂

 流石マイシスター︒俺の頼もしい右腕になるまである︒

 はーい︑という声と共に小町は作戦室から出て行ってしまった︒

 ちなみにボーダーの部隊ランクがA以上になると作戦室が貸与さ

れるのだ︒

 これが割りと快適だったりするから困る︒

(31)

 とりあえず小町の帰還を待つとするか⁝なんて考えていると誰か

が入ってくる気配がした︒

 小町だとしたら早すぎる︒誰だ

?

 ﹁お疲れ様︑比企谷君︒差し入れもってきたよ

!﹂

 と︑作戦室のドアを開けたのは三上歌歩だった︒

 彼女は俺が過去に所属していた風間隊のオペレーターを務めてい

る︒

 その関係からか今でも防衛任務上がりのときにたまに差し入れを

持ってきてくれたりする︒

 ﹁おう︑サンキュ︒わざわざ気を遣わなくてもいいのに⁝﹂

 ﹁ううん︑私がしたいからやってるだけだもん︒気にしないで

!﹂

 とは言うものの女子からの奢りという時点でヒモへの第一歩を踏

み出してしまう気がするので

 とりあえずマッ缶代と三上の分のジュース代を渡そうとした︒

 ﹁ああいや︑そういうつもりじゃないから

!﹂

 ﹁いいから受け取れ︒俺は施しは受け取らん主義だ﹂

 ﹁あ⁝うん︑ごめんね

?じゃあいただきます﹂

 三上は少し頬を顔を赤くしながら苦笑して受け取る︒

 なんだ︑俺からの報酬というのがそんなに気に食わないのか︒プラ

イドにでも障るのか︒

 ただまぁ︑パシらせたままよりはマシだろうと思いとりあえずその

ままにしておく︒

 ⁝顔が赤いけど︑今のやり取りで俺が三上を怒らせるようなことし

たか

?

 ﹁三上︑毎度毎度ありがたいのは確かなんだが︑俺なんかに気を遣わ

なくてもいいぞ

?﹂

 ﹁ううん︒か︑風間隊の頃によくお世話になってたし︑比企谷くんと

もっとお話したいし⁝﹂

 あれか︑敵情視察ってやつか︒一応上がりたてとはいえ俺達A級部

隊なわけだし︒

 まぁ︑まず風間さん達がそんなこと頼むとは思わんが⁝

(32)

 ﹁お︑おう︒ってか三上っていっつも気ぃ遣って︑しかもみんな三上

を頼ったり甘えたりしてるけど

 三上自身はどうなんだ

? 誰かに頼ったり甘えたりしてるところ

なんてあんまり見ないしさ︒﹂

 これは俺にとって純粋に疑問だった︒

 三上は俺が風間隊にいた時からそうだったが︑基本的に人を頼ろう

としない︒

 だが︑三上自身は有能さの塊のような人間なので割と頼られたり甘

えられたりすることが

 多いことは俺も良く知っている︒なにせ一時期同じ部隊でしたし

ね︒

 ﹁え︑え

? うーん︑そういうのってなんか周りの人に迷惑かけちゃ

いそうで⁝﹂

 なるほど︑三上って実はこういうタイプだったのか︒

 こういうタイプの人間はちょっと危うい︒

 もうちょっと話を引き出して聞きたい所ではある︒三上の今後の

ためにも︒

 自分ひとりで溜め込んでたらいつか爆発しちまうから俺程とまで

は言わずとも誰かを頼ったり

 誰かに甘えるということを三上の場合は覚えたほうがいいだろう︒

 だが︑踏み込んで聞いてしまっていいものか︒

 普通に雑談してるタイミングでいきなり真剣な話︑というのも相手

の機嫌を損ねかねない︒

 ウン︑ボッチノトキノケイケンチ︑スバラシイ︒

 ⁝とはいうものの︑三上はそういうのは特に嫌悪感を抱くタイプで

はないだろう︒

 一応同じ部隊でやってきたのだ︒なんとなくはわかる︒

 そして︑今二人きりという状況︒

 三上のような美人と二人きりというのも些か緊張するが︑真剣な話

をする︑という意味において

 ある意味一番話しやすいかもしれない︒

(33)

 なんて長々と思案していると

 ﹁比企谷君

?﹂

 怪訝︑というよりも心配そうな目で俺の顔を覗き込む三上の姿が

あった︒

 ﹁あぁ悪い悪い︑ちょっとどう話すか整理してたんだ︒﹂

 ﹁どうしたの

?﹂

 俺はなんとなくではあるが話の順番を決めて︑口を開いた︒

 ﹁いやさ︑別に人を頼ることは悪いことでもないし︑頼らずに一人で

溜め込んでたらいつか

 持たなくなると思ってな︒なんというか⁝なんかあったのか︑人を

頼らない理由みたいなのが

?﹂

 話したくないならそれでいい︑とも付け加えておくことを俺は忘れ

ない︒

 無理に聞き出そうとは思わないが︑風間隊のときには散々世話に

なってる︒

 軽くでもいいから恩返しはしておきたいって思うしな︒

 ﹁いや︑うーん⁝うん︒﹂

 なんか話すことを迷っているみたいだ︒この隙に俺は小町に

﹁今三上と真剣な話をしているから戻るのはまってくれ﹂とLINE

を送っておく︒

 ﹁つまんない話になると思うけど︑それでもいい

?﹂

 ﹁俺から尋ねてるんだ︒別に構いやしねぇよ︒﹂

 そうして三上はゆっくりと口を開き始めた│

 │三上の話を総括すると︑忙しい三上の母親に代わり3人もの兄弟

の面倒を見ていたおかげか

 よく人から頼られるようになって︑三上が誰かを頼る機会そのもの

があまりにも少なくなった︑ということである︒俺とは大違いだ︒

 俺が思うに︑そうしてるうちに三上自身が人に頼りなれてない︑頼

り方が分からないうちに

(34)

 無意識に頼ることに抵抗を覚えていたのかもしれないな︒ 

 三上は優しい︑というか押しに弱い一面があるせいか︑頼られても

断らないし︑周りが頼ってくる

 ものだから︑自分自身が回りを頼る機会もあまりなかったのだろ

う︒

 とりあえず︑今思ったことを三上に伝えてみると︑少し驚いた顔を

しながら

 ﹁確かに︑そんな感じなのかなぁ⁝﹂

 と呟いた︒ここはもう一押しかな

?

 ﹁ならこれからは少しくらい人を頼ってもいいんじゃないのか

?

  なんだったら俺は妹から頼りすぎと叱られるまである﹂

 ﹁えっ

?比企谷君も兄妹︑いるんだ﹂

 ﹁あぁいるぞ︒俺とは似ても似つかない︑いい妹だ︒﹂

 小町は本当に天使である︒

 それはさておき︒

 ﹁まぁ︑だからこそ三上の気持ちは分からなくはないけどな︒けど︑

三上一人でがんばり続けて

 もし倒れでもしてみろ︒三上じゃなくてその妹や弟が悲しむこと

になるし︑風間さんや歌川とかも

 〟俺が気づいていれば〟って悔やむのは目に見えてる︒あの人達

はそういう人達だから﹂

 口に出したりはしないが俺もその一人だ︒

 ﹁なんだか︑比企谷君が自分で経験したみたいな言い方だね︒﹂

 ﹁ちょっと事情は違うが︑俺も妹にキレられたことあるからな︒﹂

 アレはマジで怖かった︒忍田さん共々説教されてたまである︒

 それは置いといて︑ここで軽く誘導尋問の時間だ︒

 ﹁三上だって︑出来ることなら誰かに頼ったり︑甘えたりしたいだろ

?﹂

 ﹁いや︑でも⁝そんなの迷惑掛けちゃうし﹂

 ﹁さっきも言っただろ

?三上一人でがんばりつづけて何かあったら

三上の周りの

(35)

 人間が悲しむんだ︒それに︑迷惑掛ける掛けないじゃない︒三上自

身がどうしたいか︑だ︒﹂

 ここまで言えばおそらく大丈夫だろう︒少し言い過ぎたかもしれ

ないが︑三上に倒れられるより

 は全然マシだ︒

 ﹁⁝私だって︑誰かに甘えたいよ﹂

 よし︑この言葉を引き出せた時点でミッションコンプリート︒

 周りの人間という言葉を使って三上に誰かを頼ったり甘えたりす

ることに抵抗をなくさせる

 ことが出来た︑と思いたい︒

 ﹁ならいいじゃねぇか︑甘えたって︑頼ったって︒少なくとも三上の

周りの人間は三上に頼って

 ほしいって思ってるくらいなんじゃないか︑とも思うけどな︒そう

いう好意くらいは素直にもらって

 お礼を言えばそれでいいんだしな︒﹂

 そう言い切ると︑会話が止まる︒

 これでいい方向に変わってくれると︑俺は信じてるぞ︒

 ﹁幸いにも三上の周りには風間さんや歌川だったり綾辻だったり︑

甘えても頼っても笑顔で

 引き受けてくれる人がたくさんいるんだからさ︒それだけはちゃ

んと分かっててくれ︒﹂

 言い終わると同時に俺のスマホから音が鳴る︒

 確認すると︑小町から﹁報告書出し終わったよー﹂とLINEがき

てた︒

 ﹁んじゃまぁ︑俺はそろそろ行くわ︒風間さん達によろしくな﹂

 そう言って︑立ち去ろうとすると

 ﹁比企谷君﹂

 何故だか︑呼び止められた︒

 ﹁ん︑どうした

?﹂

 ﹁その︑さ︒私⁝比企谷君にも甘えてもいいのかな

?﹂

 なんともこっ恥ずかしいことをぶちこんできやがった︒

(36)

 ﹁ま︑まぁ︑偶にならな︒愚痴くらいならいつでも聞いてやるよ﹂

 三上は客観的に見ても美少女だ︒キョドるのもシカタナイネ︒そ

ういうと三上は

 ﹁ふふっ︒相変わらずだなぁ︑比企谷君は︒でも︑ありがとう︒﹂ 

 ⁝今日の俺︑ちょっと熱く語りすぎたな︒

 そんなことを思いながら三上に背を向けたまま﹁おう︑お疲れ︒﹂と

言って作戦室を後にした︒

 ︻TIPS:三上歌歩①︼

 比企谷君が作戦室を後にして︑私は彼のちょっと捻くれた︑けど掛

けてくれた優しい言葉の

 数々を反芻していた︒

 ﹁ちょっと捻くれてるけど︑本質は優しい人だものね︒﹂

 そう呟いて︑私は思う︒

 彼も︑人に甘えるほうではないから︒

 彼にとって︑私も甘えられるような存在になりたいと︒

 ﹁やっぱり私︑比企谷君のことが好きなんだなぁ﹂

 既に1年以上前から抱いてる思いを︑私は改めて自覚した︒

 ︻TIPS:比企谷小町①︼

 報告書を忍田さんに出しに行っている途中に︑唐突にケータイが

鳴った︒

 確認してみると

 ﹁おりょ︑お兄ちゃんからラインだ︒﹂

 とりあえずLINEを立ち上げて読んでみると︑ ﹁今三上と真剣

な話をしているから戻るの

 はまってくれ﹂という内容だった︒

 ﹁お兄ちゃんが歌歩さんと真剣な話

?﹂

 いざという時以外にまず真剣なんて言葉が身にならないようなあ

の兄が︑真剣な話をしていると

(37)

 いうこと自体が珍しい︒

 ﹁これは︑あとで問い詰めてみなければなりませんなぁ﹂

 私は︑ニヤニヤしながら将来の義姉候補の一人と何を話しているの

か思案しながら本部長室へ

 向かっていくのだった︒

(38)

第 2話+Side Story

 ︻第2話︼

 忍田本部長へ報告書を提出しに行ったマイシスターこと小町と合

流し︑俺達はそそくさと帰る

 ことにした︒仕事が終われば即帰る︒合理的じゃね

?

 ﹁それで︑お兄ちゃん︒歌歩さんと何の話してたの

?ってかなんで

一緒になったの

?﹂

 ふと︑小町がそんなことを聞いてくる︒しかも若干ニヤついてる︒

 絶対変な勘繰りしてやがるなコイツ︒俺はともかく三上が俺にそ

ういう感情を向けるわけないだろ︒

 ﹁とりあえずそのニヤつくのやめろ︒まぁ︑三上が防衛任務上がり

の俺に気ぃ遣ってマッ缶

 買ってきてくれてな︒ちょっと気になったことがあったから話し

てたんだ︒﹂

 ﹁気を遣ってって⁝それで︑気になったことって

?﹂

 小町が何か言いたげな顔をしていたが︑話を進めるよう促されたの

で︑そのまま話す︒

 ﹁小町もなんとなく分かると思うが︑三上って人から頼られまくっ

てるのに自分は誰かを頼ろう

 としないだろ︑あいつ︒だからもっと人を頼ってもいいんだってあ

いつに言ってやっただけだ︒﹂

 ﹁なるほどね︒まぁ︑小町以外をほぼ頼らないお兄ちゃんが言って

説得力があったかどうかって

 のはさておくとして﹂

 ﹁おい︒ってか俺小町以外にも頼りまくってだだ甘えだからね

?﹂

 基本楽したいし︒

 ﹁何言ってるんだか︒だいたい一人で抱え込んじゃう癖に︒﹂

 ﹁うぐ⁝﹂

 ⁝小町は俺が過去にしてきたことの殆どを知っているため︑こうい

う風に言われると図星過ぎて

(39)

 何も言い返せなくなる︒

 ﹁ま︑まぁ話を戻すと三上には風間さんたちみたいに頼れる人がい

るんだからもっと頼れって

 話をしてただけだ︒あいつにも弟や妹がいるから︑俺の二の舞には

なってほしくないしな︒﹂

 そこまで言い切って小町を見ると︑優しさと寂しさが6:4くらい

でブレンドされた

 なんともいえない笑顔を浮かべて俺を見ていた︒

 ﹁そうだね︒一人でずっとがんばられるってのも周りからすると辛

いものがあるしね︒

 そんなに私は頼りにならないのかぁ〜っ

!とか考えちゃうから⁝﹂

 俺は︑過去に小町を放置して︑一人で突っ走って小町を泣かせてし

まったことがある︒

 生活が安定してなかった︑という言い分も俺にはあるが︑それ以前

に唯一の家族である小町を

 放っておいていいわけがないということにそのとき初めて気づか

された︒

 小町の家族︑といえばもう俺しかいない︒

 親は︑というと過去にあった第一次大規模侵攻というネイバーの大

規模な戦闘に巻き込まれて

 既に死別している︒

 そして︑小町と俺は今︑二人で暮らしている︒

 今ではそれなりに生活も安定しているため無茶する必要もなけれ

ば︑小町に悲しい思いを

 させることなく︑それなりの暮らしは出来ている︒

 ﹁だからといって︑最近のごみぃちゃんはだらけすぎだけどね⁝﹂

 と︑半笑い+ジト目で俺を睨んでくる小町︒

 ﹁すまんすまん︑次からはまじめにやるから︒﹂

 ﹁まぁ︑いいんだけどね︒無茶されるよりかは全然マシだもん︒﹂

 ⁝今日三上と話した所為からか︑少し罪悪感に駆られる︒

 ﹁分かった分かった︒今日の晩飯当番代わってやるからもう許して

(40)

くれ︒﹂

 苦笑いしながら俺は返す︒

 ⁝こうして当たり前のように小町と会話する︒

 そんな日常の幸せは︑今の俺にとって何よりも替え難いものになっ

ていたのだ︒

 ︻Side Story:岡崎朋也①︼

 少し夜も遅くなったので俺は宮沢を家まで送っていっていた︒

 ﹁それにしても︑ウチの隊長はマジでニート気質だよなぁ﹂

 ﹁でも︑いざとなればキチンと動いてくれるじゃないですか﹂

 宮沢は苦笑いしながら俺に返してくる︒

 ﹁まぁな︒でなけりゃとっくに隊を抜けてる﹂

 ﹁ある意味小町ちゃんに甘えたいだけなのかもしれないですけどね

〜﹂

 相変わらずぽわぽわした笑顔を向けながら宮沢は会話に応じる︒

 ﹁まぁ︑あいつらはそうだろ︒ってか比企谷が小町以外に甘えたり

頼ったりするところって

 あんまり見ないよなそういえば﹂

 ﹁言われてみればそうですね〜﹂

 まぁ︑そういうところも含めて兄妹なのだろう︒俺は一人っ子だか

らよくわからんが︒

 そんなことを考えながら適当に会話してると

 ﹁よう︑ゆき姉ぇ︑岡崎も︒﹂

 ﹁須藤か﹂

 ﹁須藤さん︑こんばんわ〜﹂

 目の前に︑須藤という宮沢の〟お友達〟の一人が現れた︒

 宮沢は相変わらずぽわぽわした笑顔を保ちながら目の前のイカツ

イ男に挨拶した︒

 ﹁二人ともお疲れさん︒﹂

 ﹁さんきゅ﹂

(41)

 ﹁とりあえず岡崎︑今日もすまねぇな﹂

 ﹁こんな時間に宮沢を一人で帰すのもねぇだろ﹂

 ﹁確かに﹂

 須藤は苦笑しながら返してきた︒

 元々︑この須藤は今は亡き宮沢の兄の率いる不良グループの一人

だったのだが

 人の縁というのは分からないもので宮沢を通じて俺も知り合い程

度にはなっている︒

 俺が宮沢と須藤と知り合ったきっかけだが︑この須藤が率いるグ

ループに俺が絡まれていた

 ところを宮沢が鶴の一声で一喝したことから俺と宮沢や須藤とは

知り合いになった︒

 まぁ︑宮沢は今となってはチームメイトなわけだが︒

 ⁝てか︑よくよく考えたら須藤みたいな不良たちを纏め上げてる宮

沢ってすげぇな︒

 今更思うが︑何者だよ宮沢︒すげぇ︒

 そんなことを思いながら宮沢と須藤と並び歩きながら︑適当に会話

しつつ宮沢を家まで送った︒

 そして︑俺も適当に帰ろうとすると

 ﹁岡崎﹂

 不意に呼び止められた︒

 ﹁あ

?﹂

 ﹁比企谷の野郎は今どうしてる﹂

 須藤率いる︵実際はほぼ宮沢が率いてる︶グループは比企谷を目の

敵にしてた時期がある︒

 というのも︑比企谷が宮沢に手ェ出してるって須藤達が勘違いして

いたからだ︒

 今ではその誤解も解け︑比企谷もコイツらとは知り合い程度には

なってるみたいだが︒

 ﹁ウチの隊長さんは妹と一緒に後処理やってくれてるよ︒今頃二人

で帰ってるんじゃね

?﹂

参照

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