• 検索結果がありません。

Software Engineering Center Information-technology Promotion Agency, Japan SEC セミナー 2013 年 2 月 20 日 プロセス改善とは ~ 良い成果を得るための変革に向けて ~ 独立行政法人情報処理推進機構 (IPA)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Software Engineering Center Information-technology Promotion Agency, Japan SEC セミナー 2013 年 2 月 20 日 プロセス改善とは ~ 良い成果を得るための変革に向けて ~ 独立行政法人情報処理推進機構 (IPA)"

Copied!
45
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Information-technology Promotion Agency, Japan

Software

Engineering

Center

独立行政法人情報処理推進機構 (IPA)

技術本部 ソフトウェア・エンジニアリング・センター (SEC)

SECセミナー

プロセス改善とは

~ 良い成果を得るための変革に向けて ~

研究員 倉持 俊之

2013年 2月20日

(2)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

セッション内容

1.プロセス改善とは?

2.アセスメントの活用

~アセスメントモデル

SPEAK-IPA~

3.現場が主役のプロセス改善

SPINA

3

CH自律改善メソッド~

4.プロセス改善の勘所

(参考)プロセス改善に関するSECBOOKSとツール

(3)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

(4)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

ソフトウェアは社会基盤の一部

(5)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

現状!

(6)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

改善とは?

改善とは?

物事をよい方に改めること。

現状より良い状況にするために、

何かを

変更すること。

プロセス改善ナビゲーションガイド~なぜなに編~ P63より

(7)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

プロセスとは?

プロセス改善ナビゲーションガイド

~なぜなに編~ P3より

(8)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

プロセスに関する標準化動向

ISO/IEC 12207

Systems and software engineering -- Software life cycle processes

ISO/IEC 15288

Systems and software engineering -- System life cycle processes

ISO/IEC 20000-4

Information technology -- Service management -- Part 4: Process reference model

SEC BOOKS 共通フレーム2007 第2版

~経営者,業務部門が参画するシステム開発

および取引のために~

(9)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

プロセスに着目

(10)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

どうして、“プロセス”なのか?

そもそも、ソフトウェアは人が作るもの。

開発者個人の方法や技量だけに頼ってプロジェクトを進めると。。。

役割や責任が不明確なまま作業をすすめてしまう。

→開発分担がきまらないまま、時間だけが経過。

→工程が遅れ、顧客承認を得ないまま設計終了し、プログラミングに着手。

→しかし、テスト工程で設計工程に起因する問題が多発。

→手戻り量が多く、結果的に工期も守れなくなった。

というように、属人的な仕事のやり方では、

● 製品(サービス)の品質(Quality)は、安定しない。

● 納期(Deliver)は、不確実(納期を必ずしも守れない)。

● 結果的に、コスト(Cost)は増大する。

⇒ 組織が、顧客に提供する製品(サービス)品質を維持し、または向上させていくため

には、組織の活動基盤となる“プロセス品質”が重要である。

(11)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

プロセス改善が目指すもの

(12)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

プロセス改善へのアプローチは多々あり!

(13)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

2.アセスメントの活用

(14)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

プロセス改善の国際標準化動向

ISO/IEC JTC1/SC7/WG10が国際標準化を推進

1992年、CMM、SPICEなど、似て非なるプロセス評価モデル

が乱立する中、プロセス能力レベルの統一基準を制定すべく発足

ソフトウェア組織の有するプロセスの能力レベル及び組織の成熟度

レベルを評価するための枠組みの標準化

ISO/IEC 15504ベースのプロセス評価改善のスキームの整備

国際規格準拠の業界モデルAutomotiveSPICE、SPICE for SPACE等の

策定

欧州を中心にアセッサ育成/認定スキームの整備が進展

車載組込みSW分野では、欧州カーメーカが発注要件化

IPA/SECでは、15504準拠のアセスメントモデルSPEAK-IPA

版を策定

(15)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

ISO/IEC15504アセスメントモデルの構造

適合したプロセス

アセスメントモデル

プロセス項目(活動)

プロセス参照モデル

・領域及び適用範囲

・プロセス(目的及び成果を含む)

測定の枠組み

・能力水準

・プロセス属性

・評定尺度

ISO/IEC12207/AMD.1,AMD.2

(Software life cycle processes)

ISO/IEC15288

(System life cycle processes)

対応付け

(連

(16)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

水準0

未実施

 不完全なプロセス

ISO/IEC 15504で定める能力水準

水準1

実施

 実施されたプロセス

・プロセス実施

水準2

管理

管理されたプロセス

・実施管理 ・作業生産物管理

水準3

確立

確立されたプロセス

•プロセス定義 •プロセス展開

水準4

予測可能

 予測可能なプロセス

・プロセス測定 ・プロセス制御

水準5

最適化

最適化しているプロセス

・プロセス革新 ・プロセス最適化

(17)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

アセスメントの活用(X社事例)

背景・目的・ねらい

X社は、Y社ビジネスに直結するITシステムの一部の保守業

務を

技術支援

業務として長年受託。昨年度までは、技術者が客

先へ常駐し、業務システム保守を客先担当者と共同で実施して

いたが、今年度より顧客からの強い要望から

請負契約

へ変更、

要求分析からソフトウェア結合テスト

までを担当している。

客先での標準プロセスを使用しているが、要求分析(影響範囲

)のもれ、レアケースデータに対しての考慮不足、パフォーマン

スの問題など発生することがある。PJ管理(短工期の)、レビュ

ー、品質保証系プロセスに課題があると思われる。

見積精度を強化したい。最終的には瑕疵コストの削減(但し数

ヶ月後に判明する)半減を目指す。

(18)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

アセスメントの活用(X社事例)

△キックオフ

△推進教育

◆アセスメント実施

△全社成果報告会

◆アセスメント実施

△・・△・・△アセスメント教育

改善活動

◆アセスメント実施

A事業部

B事業部

改善活動

準備

アセスメント対象プロセス

要求事項抽出(P.3.1)

ソフトウェア要求分析(P.3.4)

ソフトウェアテスト(P.3.8)

問題解決(S.8)

(5日間) (5日間) (4日間) 外部アセッサ2名で実施 外部アセッサ2名に加え、 アセスメント教育受けた 社内アセッサ2名がアセ スメントに参加 X社でアセスメント教 育受けた社内アセッサ 3名で実施

(19)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

アセスメントの活用(X社事例)

活動開始時

プロセス改善への取り組みは、事前に顧客も了承。

実施結果から改善すべき点も顧客へ報告し、協力を依頼。

活動から半年後

当初、他人事と受け取っていた顧客だが、改善提案からの効果

を見て、評価しはじめた。

その後

社内でアセスメントできる要員育成にチャレンジ!

他の案件(保守業務)でのプロセス改善活動を開始

(20)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

SPEAK-IPAの特徴

ISO/IEC 15504に準拠した日本発のモデル

開発の経緯

• 新日鉄ソリューションズ株式会社がSPEAKを開発(第1版:2002年3月) • 社団法人情報サービス産業協会(JISA)がSPINACHを開発(2003年) • 両者をベースに、IPA/SEC プロセス改善研究部会が一般化を行い、2007年9月に公開

多分野でISO/IEC 15504に沿ったアセスメントモデルを作成する場合の参考例

として活用可

アセスメントの厳格さに応じた標準モデルと軽量モデルを提供

アセスメント手順を提供

フリーにダウンロード可能

http://sec.ipa.go.jp/reports/20110328.html

アセスメントモデルとアセスメント手法 標準モデルと軽量モデル フリーで使える

アセスメントモデルの規格

ISO/IEC15504

モデル化 (規格準拠)

SPEAK-IPA

アセスメントモデル 日本発

(21)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

アンチパターン

危機感のない現場

問題は認識しているが、現状に甘んじている。(ゆでガエル?)

なぜか他人事。自らは動かない。

過去の失敗経験

前もやったが徒労に終わった。

苦労しても報われない。

経営層の無理解・無関心

レベル達成ありき。

努力して良くしても評価されない。(成果主義?プロセス軽視?)

育ってきた活動推進役が他部署へ異動。

(22)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

3.現場が主役のプロセス改善

SPINA

3

CH自律改善メソッド~

(23)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

プロセス改善の姿・形

プロセス改善を実際に行うのは・・

プロセスの実際の担い手である現場のメンバーと

プロセス実施の責任者であるプロセスオーナ!

(24)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

SPINA

3

CH自律改善メソッド」の特長

1.

日々の業務でおぼえる違和感を見える化し、問題意識として

捉えることができる。

2.

当事者の

問題意識に基づき自主的に改善活動を推進

するた

め、効果を実感でき、継続的な活動の推進につながる。

3.

問題気づきシート、改善検討ワークシートを用いた改善活動

により、対象領域の

課題の因果関係を視覚的に把握

できる。

4.

改善検討ワークシートの課題テーマは、「

成果を得るために

は何をすべきなのか

」という視点で38種類を選定しており、活

動成果をイメージしやすい。

5.

ワークシート裏面にある

改善方法のヒントや事例

を参考に、

課題認識を具体的な改善活動に結びつけることができる。

6.

継続して改善活動を行う環境が整備され、生産性向上、品質

向上等の

効果を実感

できる。

http://sec.ipa.go.jp/reports/20110707.html

(25)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

改善への取り組み

ボトムアップとトップダウン

ボトムアップ

トップダウン

メリット

気付いたところから早期

に改善できる

改善の効果が即体感でき

活動にある程度のリソース確保が

期待できる

体系的・網羅的に取り組める

全体最適が目指せる

陥りやすい

問題

目の前の課題に着目する

あまり、やるべき事に網羅

性がない

将来の課題につながる手

当ができにくいため、常に

火消しの状態

推進側(≠現場)が進めてしまい、

現場不在に陥りやすい

現場でのメリットが感じられない、

逆に現場の負担が増える

改善が当たり前の企業文化が成功への鍵?

ムリ、ムダ、ムラの削減 /5S運動 / QCサークル etc.

(26)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

SPINA

3

CH自律改善メソッドの改善サイクル

新しい作業の実行

(変更プロセス実装)

現場の問題洗い出し

問題の分析と絞込み

振り返り

問題の対応計画

(プロセスの見直し)

新しい作業の計画

(プロセス変更プラン)

さらなる改善へ 組織展開 新たな課題に挑戦

継続的な

改善サイクル

Start

(27)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

SPINA

3

CH実証実験での事例(被験チーム)

作業方針

メンバーが主体的に進め、PMは状況を確認しながら、適宜、フォロー

する方針とした。

プロセス改善経験が浅いメンバーで構成されたプロジェクトのため、

実験者が本メソッドの使い方について随時ガイドすることにした。

対象の作業内容 組込ソフトウェア開発の統合支援 プロジェクト構成メンバ プロジェクトマネージャー(以下「PM」)1名、メンバ3名 メンバの知識 PMは、本業務に参加し、本メソッドについての基本的な知識を有している。 PMのプロセス改善に関する知識は、ほとんど知らないに近い程度である。また、 現在のプロジェクトでは導入した実績はない。 PMが本メソッドについての簡単な説明を行い、メンバ2名は、作業の概要や流れを 理解した。残り1名は説明を受けず、ガイドブックを参考に本メソッドの概要を把握 した。 その他 残業が認められていないため、本メソッドは業務時間内で実施。 PMはメンバに対し、自分で考え自主的に活動することを期待している。

(28)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri メンバーだけで実施 (STEP1) ・業務多忙により、約1ヶ月中断 ・メンバーだけでは因果関係分析 は進められず、PMがサポート ・深堀せずに先に進める (STEP2) 優先度の高い日々の問題、以前か ら問題視されていた問題に絞込む 「朝礼が長い」 「スケジュールを立てていない」 (STEP3) ・直接該当するワー クシートはなし ・ヒントが得られそう なワークシートを選 択( WS-PMC-01: プロジェクトの進捗 を確認する) (STEP4) ・各自で改善策を 考えてくる ・改善検討ワーク シート[裏面)は一 部ヒントになった (STEP5) 改善作業を3週間実施 (STEP7) 「朝礼が長い」について 4つの改善策 「スケジュールを立てていない」につ いて、3つの改善策を策定 (STEP6) 全員で振り返り (STEP8) 改善効果が期待できるため、 引き続き実施中

SPINA

3

CH実証実験での事例(実施ステップ)

プロセス改善活動への 前向きな意識変化 ・改善への意識が芽生えた ・次回は自分達で回せそう ・意識が変わった ・メソッドの有用性を強く感 じる ・改善活動を継続したい

(29)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

SPINA

3

CH実証実験での事例(分析結果)

朝礼、夕礼の 時間が長い 他人の失敗の経験 を生かせず、同じ 失敗をしてしまう 朝礼の時間が 長く、作業開 始の遅延に繋 がっている ベースライン更新 作業で機種ごとに 細かな手順が異な るため、作業が煩 雑になっている メンバー全員に顧客 の要求が共有されて いないことがある ビルド作業などの ルーチン作業に追わ れ、付加価値の高い 作業ができていない レビューの時間 が取れない ラベルの引き間違い や、構成仕様作成ミ スなど、作業のミス が多い ベースライン更新作 業を俯瞰する適度な 粒度の初心者用ド キュメントがない ベースライン更新 作業用のツールの 不具合を場当たり に対処しているよ うに見える スケジュールを立て ていないので、作業 期限や範囲が曖昧 ビルド作業以外 の溜まっている タスクを把握で きていない ビルド以外の作業 を実施する時間が なかなか取れず、 作業が溜まる 仕様書を読めて いないので、プ ロセスの役割な どが分からない

(30)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

SPINA

3

CH実証実験での事例(対策)

「朝礼が長い」の改善策

「アジェンダを事前に作成し、朝礼の議題を共有しておく」

「調整が必要だと思う議題は事前にプロジェクトマネージャーに

相談しておく」

「終了時間を決めておく」

「タイムキーパーを立てる」

「スケジュールを立てていない」の改善策

「ビルド以外の作業についてWBSを考える」

「スケジュールを作成し、マイルストンを明確にする」

「スケジュールを使って、進捗を確認する」

それぞれの問題ごとに「改善検討ワークシート」を作成する担当者を決め、作成された

「改善検討ワークシート」を

メンバ全員でレビュー

した。その後、各自が考えてきた改

善策について、「すぐに着手できるもの」、そして、「改善効果が比較的得られやすいと

思われるもの」の観点から、

改善策を絞り込んだ

(31)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

SPINA

3

CH実証実験での事例(実施結果と変化)

<朝礼が長い>

実施期間が短いため朝礼時間の大幅な短縮には繋がっていないが、改善のための準

備が整い、各自が意識して行動するようになった。

<スケジュールを立てていない>

成果物に対し必要な作業を整理するようにした。作業経験者に具体的な作業内容を確

認する姿が見受けられた。

概略スケジュールを作成することで、チェックポイントとなるマイルストンを共有すること

が出来た。

朝礼のアジェンダに進捗を確認するよう追記し、スケジュールを立てる習慣をつけた。

実施前後の変化

朝礼での議論の内容の記録が残るようになった。

朝礼の時間は短くなっていない。

作業の負荷分散ができるようになった。

締め切りを意識するようになった。

(メンバの声) ・議題が決まっているので、話題が逸れ難くなった。 ・アジェンダがあるので、議事録がとりやすくなった。 ・時間を守るように意識するようになった。 ・作業詳細を把握していないことに気がついた。 ・スケジュールを作ることで溢れる作業が把握でき、作業を他の人に振ることができた。

(32)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

SPINA

3

CH実証実験での事例(活用のヒント)

1.

プロセス改善活動導入のきっかけ作り

プロセス改善経験が浅い実験参加者が殆どだったが、改善活動の全体像を把握した

上で本メソッドのステップを全て実施している。本メソッドが改善活動の基本的な

手順とシート、そして、網羅された問題点リストや改善策検討のためのヒントを提

供することで、改善経験がなくとも参考にしながら改善活動を実施することが出来

たのではないか。プロセス改善経験が浅いプロジェクトが改善活動の一歩を踏み出

すきっかけとして活用できると考える。

2.

コミュニケーションの活性化

このチームは、試行以前では個人で作業をすることが多く、さらに、業務全体に関

わる問題やその要因について深く討論する機会が少なかったが、当メソッドを試行

することで意見交換や問題領域の共有活動を行うことができ、チーム内のコミュニ

ケーションが活性化される効果が得られた。

3.

ポジティブ思考

チームメンバだけでは、因果関係分析を十分に進めることが出来なかった。(経験

・スキルが不足)結果として、マネージャが問題の関連を整理した図を作成したが

、問題の現象に近い部分を問題として特定し、実施することになり、問題を因果関

係で結びつける材料が不足していた(抽出した問題を詳細化する作業の省略など)

ようである。にもかかわらず、一定の効果をメンバが実感し、改善活動を続ける動

機づけの効果があった。改善活動は、トライ&エラーを繰り返すことで、経験・ス

キルが培われることを念頭に前向きな姿勢で取り組むことが大切なのではないだろ

うか。

(33)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

(34)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

プロセス改善は組織活動そのもの

プロセス改善:

組織のプロセスを変えるために行なわれる行動。

組織の事業目標を、より効果的に、及び/又は、より効率的

に満たすような行動。 (15504-1:2004)

(SLCPでは)

ライフサイクルモデル管理プロセスの下位プロセス

1 プロセスの確立プロセス

2 プロセスアセスメントプロセス

3 プロセスの改善プロセス

プロセスの改善プロセスは,継続的に

組織の有効性及び効率を改善すること。

(35)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

プロセス改善における10の勘所

人が中心になること

明確な目的・目標

を持つこと

関係者間での

認識が共有されること

現実的に進めること

活動を継続すること

全員が参画すること

成功を分かちあうこと

計画的に行うこと

主体性を持つこと

事実情報に基づいた

行動をとること

(36)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

まとめ

プロセスに着目!

技術、人も忘れずに!

アセスメントという客観的評価の有効活用!

改善活動は、“現場の人が中心”

アセスメントはツールの一つ

使い方次第!最後はお互いの信頼関係?

(参考)プロセス改善に関するSECBOOKSとツール

(37)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

これまでのプロセス改善に関する活動成果

プロセス改善ナビゲーションガイド

なぜなに編

プロセス診断活用編

虎の巻編

ベストプラクティス編

国際規格準拠アセスメントモデル:

SPEAK-IPA

標準モデル

軽量モデル(SPINACH)

SPINA

3

CH自律改善メソッド

当事者の取組みを促進するプロセス改善ツール

(38)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

これまでの主な部会成果物

編者:(独)情報処理推進機構 ソフトウェア・エンジニアリング・センター

執筆者:経済産業省プロセス改善研究部会WG

(現IPA/SECプロセス改善WG)

(39)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

プロセス改善ナビゲーションガイドの概要

ガイド名

概要

主なコンテンツ

なぜなに編

そもそもプロセス改善とは何か?、何を目 指すのか?、どのようなアプローチがある のか?等、プロセス改善の概念や概要を整 理し、まとめたもの ・なぜプロセス改善か ・プロセス改善の姿・形 ・プロセス改善の留意点と実施体制

プロセス診断

活用編

アセスメントモデルベースのプロセス改善 を推進しようとしたときに、道具として必 要となる、アセスメントモデルの活用方法 についてエッセンスをまとめたもの ・プロセスアセスメントの活用 ・アセスメントモデルを活用するにあ たって理解しておきたいこと ・組織の能力を測る道具 ・国際規格15504への適合性検証 ・アセスメントの実施

虎の巻編

プロセス改善を推進する上で抱く実務的な 疑問に答える形式でとりまとめた、実務者 向けガイドブック ・プロセス改善における10の勘所 ・プロセス改善8ステップ ・プロセス改善8ステップ 一問一答 ・プロセス改善事例

ベスト

プラクティス編

実際のソフトウェア開発現場で実施された プロセス改善事例の中から、参考となる事 例:ベストプラクティスを統一した様式で まとめたもの ・効果的プロセス改善のための情報共 有の必要性 ・プロセス改善とベストプラクティス ・ベストプラクティス集

(40)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

プロセス改善ナビゲーションガイド <なぜなに編>

第1章 なぜプロセス改善か プロセス改善の意義と狙い ソフトウェアプロセスの現状 仕組みを持つ組織と持たない組織の差 ソフトウェアプロセスを改善する狙い プロセス改善のアプローチ プロセス改善の対象プロセスの発見 プロセス改善の効果 まとめ 第2章 プロセス改善の姿・形 改善サイクル プロセス管理の手法やツール プロセス実施技術 事業目標とプロセスのニーズ サプライチェーンとソフトウェアプロセス モデルベース改善とその他のアプローチ 第3章 プロセス改善の留意点と実施体制 プロセス改善推進の留意点 プロセス改善推進の知恵 プロセス改善の推進体制 プロセス改善事例の公開 プロセス改善プログラム おわりに <コラム> プロセスの詳細記述の仕方 プロセス理解の主体 プロセスを実施する人とプロフェッショナルにつ いて 会議のもち方について 情報の見える化について “5ゲン”主義について 良いアセッサについて プロセス改善プログラム(process improvement program)について

(41)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

プロセス改善ナビゲーションガイド <虎の巻編>

はじめに 第1章 プロセス改善8ステップ プロセス改善の基本は「サイクルに沿った活動」 検討ステップ プロセス改善目標の設定 開始ステップ プロセス改善サイクルの開始 診断ステップ 現状の把握 計画ステップ 行動計画の開発 実装ステップ 改善の実施 確認ステップ 改善効果の確認 維持ステップ プロセスの維持 定着ステップ 実行結果の監視 第2章 プロセス改善8ステップ 一問一答 Q1 改善は誰のために行うもの Q2 改善による売り上げやトラブルの問題解決 Q3 要求変更により、実業務がうまく回りません Q4 マネジメントシステムとプロセス改善の違い Q5 QCサークル活動とプロセス改善の違い Q6 事業目標から改善のゴールへブレークダウン Q7 経営者がやってはいけないこと Q8 改善推進者がよくやってしまう誤り Q9 プロセス改善を導入しやすくする方法 Q10 改善を推進する人に必要なスキル(能力) Q11 ゆとりのない場合のよいプロセス改善の方法 Q12 プロセス改善は管理の問題なのでしょうか Q13 改善の有効性の判断 Q14 測定した結果を効果的に活用する Q15 アセスメントの進め方で注意すべきこと Q16 プロセスアセスメントによる組織の現状把握 Q17 アセッサを育成するときの注意点 Q18 銀の弾丸(特効薬)はありませんか? Q19 実現性の高い計画を立てる際に注意すべき 点 Q20 派遣企業でのプロセス改善の進め方のコツ Q21 受託ソフト開発にプロセス改善は必要 Q22 改善(の効果)を維持する Q23 改善活動の関連組織への展開 Q24 改善活動の水平展開 Q25 統廃合されたときの改善(の効果)の維持 Q26 「継続的な改善」とは、どのようなこと Q27 火消し活動は、沈静化させるだけではダメ 第3章 プロセス改善8ステップによるプロセス改善 事例 事例1:スミセイ情報システム 事例2:パナソニック エレクトロニックデバイス おわりに 巻頭:折り込み 「プロセス改善における10の勘所」

(42)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

プロセス改善ナビゲーションガイド <診断活用編>

はじめに

第1章 プロセスアセスメントの活用

1.1. プロセスアセスメントって何?

1.2. プロセスアセスメント結果とゴール

1.3. アセスメント結果の読み方

1.4. 改善計画の策定

1.5. アセスメントと調達

第2章 アセスメントモデルを活用するに

あたって理解しておきたいこと

2.1. アセスメントフロー

2.2. プロセスアセスメントに必要な役割

2.3. プロセスアセスメントの入力、出力

2.4. アセスメントモデルとは

2.5. アセスメント手法とは

第3章 組織の能力を測る道具

3.1. 仕事の括りを決めたもの

(プロセス参照モデル)

3.2. 診断の仕組み

3.3. アセスメント手法

3.4. アセスメントモデルの選択

3.5. アセスメントモデルの作成

第4章 国際規格15504への適合性検証

4.1. 国際規格15504の適合要件

4.2. 検証の手段

第5章 アセスメントの実施

5.1. アセッサへのプロセスアセスメント実施

の依頼

5.2. アセスメント入力に必要な情報の整理

5.3. プロセスアセスメントに関わるリソース

の確保

5.4. プロセス改善ならびにプロセスアセスメ

ント実施に対する動機付け

5.5. アセスメント結果の報告

おわりに

(43)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

プロセス改善ナビゲーションガイド <ベストプラクティス編>

第1章効果的プロセス改善のための情報共有の必要性 プロセス資産という考え方 プロセス資産の蓄積と活用 事例の共有化― 使える情報から学べる情報へ 他組織に学ぶ 外部への情報発信の意義 第2章プロセス改善とベストプラクティス ベストプラクティスとは プロセス改善におけるベストプラクティスの活用 ベストプラクティスの調べ方 第3章ベストプラクティス集 Case1:設計からはじめる見逃しバグの防止 Case2:生産性を5年で2.5倍に! Case3:究極の高品質ソフトウェア開発プロセスを目指して Case4:生産性原理を具現化するプロセス改善 Case5:高品質ソフトウェア開発管理プロセスの実現 Case6:マネジメント自らが予防のための行動を取り、問題が起こりにくい組織に Case7:派生開発による品質および開発効率の向上 Case8:ソフトウェア部品による組立型開発と品質保証 Case9:全社レベルでのプロジェクト管理の改善

(44)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

提供ツールの位置付け

モデルベース

客観的

主観的

課題ベース

CMMI/SPICE

SPINA

3

CH

自律改善

メソッド

SPEAK-IPA

ソフトウェアプロセス・アセスメントキット

(45)

SEC

Software Engineering for Mo・No・Zu・Ku・Ri

プロセス改善を

組織能力の向上手段の一つとして

活用してみてください!

最後に

IPA/SECホームページ

http://sec.ipa.go.jp/

http://sec.ipa.go.jp/std/ent02-b.html

(プロセス改善)

SECBOOKS(書籍PDF版)

http://sec.ipa.go.jp/publish/index.html#ent

ご清聴ありがとうございました。

参照

関連したドキュメント

の改善に加え,歩行効率にも大きな改善が見られた。脳

問2-2 貸出⼯具の充実度 問3 作業場所の安全性について 問4 救急医療室(ER)の

他方、 2015 年度第 4 四半期進捗報告でお知らせしたとおり、原子力安全改革プラン(マネジ

問 19.東電は「作業員の皆さまの賃金改善」について 2013 年(平成 25 年)12

省庁再編 n管理改革 一次︶によって内閣宣房の再編成がおこなわれるなど︑

○国は、平成28年度から政府全体で進めている働き方改革の動きと相まって、教員の

改善策を検討・実施する。また、改善策を社内マニュアルに反映する 実施済

最も改善が必要とされた項目は、 「3.人や資材が安全に動けるように、通路の境界線に は印をつけてあります。 」は「改善が必要」3