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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名 Clinical and genetic characteristics of patients with Doose syndrome

(Doose症候群患者の臨床上および遺伝学的特徴)

掲載雑誌名 Epilepsia open 2020年

専攻名 内科系小児科学(小児内科学分野) 日隈のどか

内容要旨

背景:Doose症候群(別名ミオクロニー失立発作てんかん)は、1970年にDooseらによって初めて 報告された。Doose症候群は一般的に生後7か月から6歳までに発症し、発症前の発達は正常で あることと、その脳波所見が特徴的である。経過中ミオクロニー発作、ミオクロニー脱力発作、

強直間代発作、欠神発作、非痙攣性てんかん重積状態(NCSE)など多彩な発作様式を示す。Doose 症候群は遺伝的多様性があり、表現型との関連は未だ不明な点が多い。今回、Doose症候群の遺 伝的背景や、臨床所見の特徴を明らかにするため、患者の遺伝子解析を行い、それぞれの臨床所 見との関連について検討した。

方法:全国の施設から、臨床的にDoose症候群と診断された患者29人の、患児とその両親の血 液検体、患児の臨床・検査所見を収集した。血液検体は、昭和大学小児科でDNA抽出を行い、昭 和大学小児科においてターゲットキャプチャー解析で変異が同定された1名を除き、28名に横 浜市立大学遺伝学講座で全エクソーム解析を行った。病的意義が推測される遺伝子変異につい てサンガー法を用いて児の変異と、両親検体中の同変異の有無を確認した。遺伝子変異の有無お よび発作予後によって臨床上の差異があるか比較した。

結果:29例中4例に病的意義のある変異を同定した。SLC6A1とHNRNPUのミスセンス変異、

SCN1Aを含む2q24.3、およびSTSを含むXp22.31の微小欠失で、いずれもde novoだった。

HNRNPUとSTSは、Doose症候群の原因遺伝子として報告はなく、Doose症候群の新規原因遺伝 子候補と考えられた。また、臨床所見との関連については、発症前に熱性痙攣の既往があった 例で変異同定例の割合が大きく、発症時にミオクロニー失立発作を呈した例は変異同定例で多 くみられた。また発作様式では、難治群では予後良好群と比較し、ミオクロニー発作、欠神発 作を呈した例が多くみられた。予後良好群のほうが、難治群より発達や知能指数が正常である 例が多くみられた。

結語:今回、新規原因遺伝子候補としてHNRNPU、STS を同定し、遺伝的多様性を改めて示した。

またてんかん発作発症前の熱性痙攣の既往や、発症時からミオクロニー失立発作を呈する場合 は遺伝的素因が関連する可能性が示唆された。本研究ではDoose症候群の臨床上、遺伝学的特徴 を包括的に検討し、遺伝子解析を行う目安となりうる臨床所見について言及した。

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