日本画による心情表現
著者 長谷川 純代
雑誌名 東京家政大学生活科学研究所研究報告
巻 13
ページ 1‑8
発行年 1990‑03
出版者 東京家政大学生活科学研究所
URL http://id.nii.ac.jp/1653/00009787/
「戸惑い」
▲
▲「決心」
、
▼「挑戦」
▲「期待」
日本画による心情表現 長谷川純代
AJapanese Pictorial Representatioll of One s Feelings
Sumiyo HASEGAWA
1.はじめに
伝統的な日本画の技法を用いて,自分の目を 通して見たものや,感じたもの,思っている事 を紙面上に自分なりに表現していく事がこの研 究の目的なのですが,今回その実技のみでなく それまで折入って触れる事のなかった日本美術 の絵画史の移り変わりを,ご指導頂いている先 生のお推めにもより辿ってみました。過去にど の様な作品がどれくらい,また各時代時代の絵 画に対する姿勢や特色,手法の変化を日本文化 や歴史的背景と照らし合わせて探究してみたっ もりです。大まかではありますが,それまでの 想像との相違に驚く事があったり,流れを知る 事ができよかったと思っています。それを把握
した上で,伝統的な技法を大切に,かといって こだわりすぎずに自分の絵を描いていきたいと
思いました。
2.日本の絵画史
それでは,日本の絵画史の流れを文化や時代 の背景に照らし合わせて各時代ごとに簡単に特
色をまとめてみたいと思います。
飛鳥時代
飛鳥時代の前後期を通じて絵画の遺品は法隆 寺の玉虫厨子だけである。「異時同図」の描方
は古代インドの仏教絵画にも見られ,崖や人間 の描方は六朝絵画の影響が濃い。この絵は古く から密陀絵,漆絵といわれて中国伝来の新しい
描方が用いられていたと思われる。
白鳳時代
この時代の絵画の遺品も極めて少ない。壁画 には鉄線描と称する肥痩のない弾力性のある朱 の描線が見られる。東洋の絵画は線の芸術とま
でいわれるが,中国の絵画の伝統を受け継ぎ,
洗練された描絵を示している。仏,菩薩の立体 感をとらえる上でもこの描線が効果的な働きを
しているが,尚それに加えて隈取りを施し丸く
盛り上がる肉体の量感をよく表している。また 表現に写実的な傾向が強い。正確な形体把握の 完全な域にまで達していないが新鮮さがあふれている様である。
天平時代
寺院内部の装飾や仏像の彩色などに絵画の技
法が用いられ,建築や彫刻との関係が密接になっ
た。人物や草木,山の描写は古様を帯び,描線 も素朴で中国から渡来した原本を忠実に措写し たものと思われる。美女や山水,仏や菩薩を主 題にした絵画のほかに花鳥を扱ったものに密陀 絵盆がある。工芸品の意匠に彩画が使われる様 になると一段と盛んになり,華やかさはないがのちの自描画を思わせるようである。
東京家政大学生活科学研究所研究報告 第13集
平安時代
この時代の絵画の遺品は後世にっながる重要 なものがある。構図,色調や描線は日本的な性 格が出ているが唐画のもつ気分の大きさは生か されている。描線は鋭さが柔らぎ全体に穏やか になっている。採色は,赤,榿,緑,青などが 主になり時代の好みに合った彩色美を表してい る。仏画は彩色と文様とが美しい調和を保ち藤 原仏画特有の気品のある画趣をたたえているが
装飾的技巧をこらすあまり絵画性が薄れている。
唐絵と大和絵に触れておくと,唐絵は文字通り 中国の風俗や自然を描いたものたが絵画に対す る関心が深まるにっれ日本人の美的感覚に満足 するものが足りず日本的な表現が要求される様 になった。そこで日本の自然,風俗を写し日本
的な題材を用いて描かれたのが大和絵である。
この時代はまた物語文学が現れそれを絵にし て鑑賞する物語絵が宮廷の女性のあいだに愛好 され「女絵」と称されていた。女絵に対し唐絵 の流れを汲む描線で生き生きとした動きのある 画を「男絵」と呼んだ。墨の描線は静動様々に 描き分けられ,人物や自然の描写も骨格のしっ かりしたデッサンに支えられ自由闊達な画境を
展開していった。
鎌倉時代
この時代の絵画は種類も多く変化にとみ遺品 の数も多い。庶民の心に訴える絵画美を作り出
し目覚ましい展開を遂げた。日本の絵画史上で も重要な意義をもっ時代である。現実社会の事 実を写実的に描いたこの時代の絵画で最もその 特質を発揮したのは肖像画と人物画である。し かし技巧にすぎて写実性に乏しい。外来の新様 を責極的に取り入れる傾向も強く,異国情緒に あふれる作風が新しいもの好きの人々に喜ばれ
た。
室町時代
鎌倉時代に宋から移入された水墨画がこの時 代に入り絵画の主流を成し発展した。その筆法 を基礎に,堅固な構築性と実在感に富む独特の 山水画様式を作り上げ日本の山水画を独立させ
た。明の彩色画に大和絵の手法をとり入れ墨と 濃彩とがかもし出す画面はのびのびと明るく力
強い。
桃山時代
障壁画がめざましい発達を遂げ中でも特に金 碧障壁画といわれる金箔や金泥を使って派手な 色彩を厚く塗って仕上げるものは濃絵ともいわ れ盛んであった。題材は現実的なものが喜ばれ 特に花鳥や市井の風俗や祭礼の行事を描いたも のが多い。この時代の流れを見ると漢画の技法 を主体としながら大和絵の要素をとり入れるこ とによって斬新な画様を創造していった。また キリスト教の宣教師が西洋の宗教画の技法を伝 えたのが始まりでキリスト教絵図だけでなく西
洋の風俗画も描かれ国際性を物語っている。
江戸時代
この時代の特色として先ず挙げると,市民の 生活を表わした風俗画がある。作者は民間の絵 師で自由で人間味のあるものになってきた。絵 画が一般の人々の間でも好まれる様になり中で も浮世絵版画はまたたく間に広がった。その後 綿絵と呼ばれる多色刷りの版画が創案され明か
ら学んだ美人画が描れた。江戸の絵画に対し伝 統的な気風を保っ京阪地方では写生風の画家達
が次々に現れ広い支持を得ていた。後半には様々
な流派に属する多くの画家が現れ競い合い活躍 した。肖像画も西洋画の陰影法を取り入れ写実 に徹してきた。キリスト教の弾圧でとだえていた西洋画も蘭学が盛んになると復活してきた。
他国の風が日本のこもった文化に吹き込み,そ
れを取り入れ新しい境地が開かれ始めた。
近代
日本画の近代化への道は古典的なものを研究 するだけでなく西洋画の研究にも取り組む事に よって切り開かれていった。新派と旧派,両派 の争いの中でも活発な動きを見せ,多くの名作 が発表された。そうして大正期に新進作家とし て画壇に登場した人達は,昭和に入るとそれぞ
れの作風に円熟味を加えていった。
日本画による心情表現 以上,簡単ではありますが絵画の流れという
ものを辿ってみました。私が何よりも驚いた事 は美術史の中で一番古くから基本になっている のは絵であると信じ込んでいたのに,それが大 間違いだった事です。絵というのは一番単純で 難しい事ぬきに道具が無くても手軽に描けるも のだと思っていたし,幼い頃図工ではじめに教
わったのはやはり絵だったと記億しています。
また何かを作る時には絵をおこしてから,と絵 が基本になっています。ですから当然,昔から
絵が基本になっているものだと思っていました。
ところが美術史を紐といてみると,意外にも 絵画らしきものがでてくるのは飛鳥時代になっ てからで,しかも玉虫厨子の側面の文様の部分 だったのです。この時も絵として独立していた 訳ではなかったのです。つまり 絵画 のみで は必要とされていなかったのだと思います。こ の頃の美術品といえば,生活に必要なものから 成っていて,その工芸品などに美的要素を飾り っける事から始まっていた訳です。考えてみれ ば 絵画 は見るためだけのもので,直接生活 に必要ではなかったためといえるでしょう。っ まり,絵というのは余裕の部分であるといえま す。それから絵として独立し,近代に至るまで これだけの発達をみせたのも,それだけ心や生 活の中に絵を楽しむという余裕がでてきたから ではないかと私なりに解釈してみました。それ からは他国からの大きな影響や,時代の流れと 密接に関りながら今に至り,私の描いているこ の一枚の絵も,それだけ深い歴史の背景があっ てこそなのだと思うと,思わず神妙な気持ちに
なってしまうのです。
3.日本画の描き方
日本画の基本的な描き方を説明しますと,ま ず使用する絵具は岩絵具や水干絵具といった粉 末状のもので,粒の荒さが皆違います。細いも
のほど白っぼく,荒いものは色が濃く見えます。
彩色する際にも荒さや重ねる順序によって違っ
ニカワ
た効果が望めます。その絵具に膠(動物の皮や 腱,軟骨を原料とし,水と熱を加え煮溶かしたもの)を混ぜ指でよく溶きます。和紙は膠とミョ
ウバンでにじみを防ぐためのドーサ引きを行い 使用します。墨で下絵を描き濃淡をっけ,絵具 を何度も何度も重ねて色を出すのですが,日本 画ではこの膠の使い方が大変難しく,大きなポイントだと思います。膠が弱いと色を重ねた時,
下の絵具が動いてしまい,逆に強いと上に重ね る絵具をはじいてしまうのです。濃さだけでな く塗る順序も重要で膠の強いものを下に,上に いくほど弱くすると良い様です。また下の絵具 が完全に乾く前に色を重ねてしまうと,やはり 下の絵具がはげてしまいます。この様に様々な 難点がありますが失敗をくり返しながら覚えて いきました。何度も失敗しても今だに分からな い事がありますが,先生いわく「経験」だそう
です。
4.作品と解説
例えば絵の鑑賞の仕方も個人によって様々で すが,色や技法はもちろんとして,私は何より
もその裏側にある作者の心情というものに一番 興味を覚え,感動します。どんな気持ちで何を 訴えようとしているのだろうと,私的な部分に まで想像をめぐらし,楽しんだりします。私も 自分で絵を描くにあたり,一番大切にしたいの は同様に気持ちだと考えています。ただ気持ち
を表現するのは見て描く訳にはいかないので,
その都度いきづまったり,悪戦苦闘しながら描 いてきました。ですからこの絵を説明するのは そのままその時の自分をお話しする様で気恥ず かしいのですが,そういった心理的な方向から 解説をさせて頂きたいと思います。この作品を 見て,心の中や,その移り変わりなどを,いっ
しょに想像して頂けたら幸いだと思います。
東京家政大学生活科学研究所研究報告 第13集
「菖蒲」
この作品は,本格的に日本画を描いたはじめ ての作品で,幼い頃,母に連れられて5月にな ると行われる 菖蒲祭り で見た真っ白い大き
φ灘窒紘朧鮮と憲含読賛1
のです。思い出を辿りながらはなびら一枚一枚 大切に描きました。真っ白なだけに,胡粉と具 墨だけで,白の持つ清らかさや,誇り高さ,や さしさといったイメージを,何度も交互に塗り
重ねる事によって表現できる様,努力しました。
「菖蒲」
雲肌麻紙 10号
。使用顔料…胡粉,墨,緑青,濃黄,濃緑
赤口本朱,鶯緑,煤竹…他
「漂流」
知人から送られてきたまだ青いパイナップル を,熟れるまで待ってから食べようと毎日まだ か,まだかと眺めているうちに,なんともいえ ない美味しそうな香りが,空気の中にフワフワ と漂ってきて,まるでパイナップル自体がユラ ユラと身をまかせて,漂流しているような錯覚[〉
がしました。パイナップルの生き生きとした様 子をいかにそのまま表現しようか,色の使い方
に苦労しました。いくっもの色が重なる事によっ
て,絵具自体の色が,違う色へ変わっていくの で予想以上の色に仕上ったり,あるいは逆に予想していたものと違う色になってしまったりと,
自然の色をそのまま表現するのはかえって複雑 だと思いました。パイナップルのまわりは漂っ
ているイメージを空想しながら描いたものです。
「漂流」
。雲肌麻紙 20号
。使用顔料…美群青,藍,煤竹,緑青,
黄土,岱賭,古代朱,濃黄 岩黒,裏葉緑青,古代緑青
紺青,白口黄土 …他
日本画による心情表現
「うろこ」
この作品は,「青海波」という古くから波や 水面を表す日本の文様をもとに,その文様を見 ていると魚の「うろこ」に見えてくるので,魚 の「うろこ」とうろこの様な「青海波」を遊び 心をまじえて,いっしょに描いてみようと思い くti]ました。魚の動きには,水とは切っても切り離 す事の出来ない,波うっ様な躍動があります。
そのピチピチした動きと,うろこの様な青海波 を組み合わせて,文様風に仕上げてみました。
。雲肌麻紙 20号
。使用顔料…白群,群青,浅黄群青,鶯緑 古代緑青,水干紅,水干赤,
赤口本朱,コバルトピンク,
…他
「うろこ」
「流れ」1.2.
水や流れというものの神秘や不思議さに魅か れ続けてきて,今まで私の絵の中には,必ずと
いっていいほど「流れ」が登場してきました。
⇒
それは,必ずしも水の流れという訳ではなく,
その時々によって,空気の流れであったり,時 間の流れであったり,気持ちの流れであったり と、変化しています。しかし,私のイメージす
る根本的な流れには共通するものがあります。
一瞬一瞬姿を変えていく流れの不確かさは
決して定まってはいないのに,同じ動きをくり 返しているかの様に見えて,本当に,時間や自 分と同じようだな…と思えてなりません。そん な流れを今回は観念的に,筆の流れで描く様にしました。
騨騰繍麟灘霧叢撫
「流れ」1
鵬⁝藍藷他 紙料︐ア談⁝ 麻顔青ル︐ 肌用群一一青 雲使美パア紺
O
O
「流れ」2
。雲肌麻紙10号
。使用顔料…
美群青,濃群青,
ゴールドアフレ
アー,浅葱,緑青,パールア
フレアー …他
東京家政大学生活科学研究所研究報告 第13集
「戸惑い」
「戸惑い」
雲肌麻紙10号
。使用顔料…丁字茶,岩白群,桔梗紫,
合成岩藤,コバルトピンク,
錆茶,緑青,胡粉,煤竹,
黄土,美群青,白群 …他
自分の意志とは関係なく,まわりからの圧力 に押され,時聞は刻々と流れていき,どうする 事もできずに,戸惑い,自分の中で必死に戦う 事があります。気持ちばかりが焦ってどうにも ならないはがゆさや,イライラ,そして情けな くコさを見せっけられてまた戸惑う……そんな繰り 返しをしているうちに,何が何だか分からなく なってしまう事があると思います。そんな精神
的な動きを描きたいと思いました。
画面の動きを一瞬停止させる事によって,効 果的に表現できればよいと思いました。バック の様々な色を濁らせ動きをっけたのに対し,猫 は動きを止めて色は白で純粋さを表現したいと 思いました。
「期待」
シーンと静まり返った夜,なんとなく妙にも の寂しくて,暗闇の中にポッンと置かれた電話 機を,いっベルが鳴るか,誰かからかかってこ ないかと,じっと見っめて待っている心境を電 話機に託して描いてみました。シーンと静まり ⇒ 返った暗闇と今にも鳴りだしそうな電話機…と 静と動の対照が,前の作品と逆になっているの で,どう表現しようか迷いました。動の対照に なっている電話機も 今にも鳴りだしそう な 雰囲気であって,実際にはまだ鳴ってるわけで
はないところが,余計に表しずらかったです。
電話機や暗闇も,実際にはあんな色ではないの ですが,表したいイメージから,あの様な色に なりました。
「期待」
。雲肌麻紙20号
。使用顔料…白群,群青,桔梗紫,美群青,
浅葱,浅黄群青,合成岩藤 辰砂,コバルトピンク,紺青 コバルトバイオレット …他
日本画による心情表現
「決心」
「決心」
㌧
華やかでほのぼのとした結婚式,幸せそうな 花嫁さんの微笑みと時折り見せる緊張と決意の 表情。これからどんな事が起ころうとも,自分 の選んだ人とともに,乗り越えていこう,とい う大きな大きな決心の日でもあるのだなと思い くコました。いっか私にもこんな日がくるのかな…
という憧れの気持ちと,幸せになって欲しいと
いう祝福の気持ちを込めて描きました。
ただ,一番大切な顔の部分が,膠の強さと塗 る順序がうまくいかず,ヒビが入ってしまった
のには,さすがにショックでした。
。雲肌麻紙 80号
・使用顔料…胡紛,コバルトブルー,群青,
濃群緑,松葉緑青,赤口朱
ウルトラマリンブルー,岩黒,
水干赤,浅黄緑青 …他
「挑戦」
なぜか,何かに挑戦する前向きな姿を描いて
みたいと思いました。そんな気持ちを持った時,
その姿は凛々しく,精桿で,全ての精神が一点 に集中し,自分で自分を最大限に追い込む事に よって「何がなんでもやるぞ」という強い意志 と緊張感が生まれてくるのだと思います。そん⇒
な精神的な部分と張りっめた空気を表現したい と思いました。その大事な脇役者としての川の
流れは,現実に近いものを描きたかったので,
何度もスケッチに行って描いていきました。
雲肌麻紙50号
。使用顔料…胡粉,黄土,岱賭,古代朱,
錆茶,岩黒,純黒,松葉緑青 裏葉緑青,古代緑青,浅葱
煤竹,美緑青 …他
「挑戦」東京家政大学生活科学研究所研究報告 第13集
「希望」
編集には間に合いませんが,これから描こう と思っている作品です。今,何となく晴ればれ として,走りだしたくなる様な気分で,のびの
びと思いきり描いてみたいと思います。何かスッ
キリとふっきれた様な,何かを見つけた喜びの様な,そんな気持ちです。
5.反省とお礼
この2年間を振り返ると日本画の歴史とその 表現を勉強させて頂いた訳ですが,前半の歴史 を重点的に取り組みながらの制作は,気持ちが 集中出来ずに,まったくといっていい程,思う 通りに進める事が出来ませんでした。なんとか 思った通りのものを描かなくては…と気ばかり 焦ってしまって,かえってどうする事も出来ず
に悪循環だった様な気がします。もっとああす れば良かった。こうすれば良かった…と後悔と 反省ばかりでした。でも後半に入ってようやく
自分
なりのペースらしきものが出来てきて少しずっ ですが,自分の気に入った部分を見つける事が できる様になり,それによって気持ちものって 楽しくなってきました。その時々に夢中で描い
たものが,その時には分からなくても,後になっ
て枚数を重ねる事によって一っの一貫した流れ に気付いた時には,違った角度から自分を見せ られた様な,なんともいえない喜びがありまし た。(もちろん一つ一っの絵に対する反省点は 山ほどありますが…)正直いって自分で充分満足のいく様な絵は無いと思います。だからかえっ
て,この次はもっとこうしよう,という気持ち が湧いてくるのだと思います。これからも,日 本画だけといわず,全てにおいてこの気持ちをもち続けていきたいと思っています。
最後に,数々のご心配,ご迷惑をお掛けしな がらも最後まで親切にご指導下さいました佐々 木 曜先生をはじめと至しまして,お世話にな りました諸先生方に心から感謝するとともに厚