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P.1 グループワークで出た 鍵となる質問 テーマ 1 処分方法の選定経緯 代替方策について (P.2-6) Q1. 処分の技術の選び方 ガラス固化体を使用すること 地下に埋めるための方法など 今決めている方法を選ぶにいたった過程について詳しく知りたい A1 ( p2-3) Q2. 地層処分が前提に

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Academic year: 2021

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(1)

地層処分事業について(制度)

経済産業省資源エネルギー庁

放射性廃棄物等対策室

(2)

【テーマ1】処分方法の選定経緯、代替方策について(P.2-6)

グループワークで出た

『鍵となる質問』

Q1. 処分の技術の選び方、ガラス固化体を使用すること、地下に埋めるための 方法など、今決めている方法を選ぶにいたった過程について詳しく知りたい。 A1 ( p2-3) Q2. ・地層処分が前提になっているけど、埋める以外の方法も考えているの? もっとよい方法は本当にないの? ・地層処分以外に検討されている安全な処分方法の代替案について知りたい。 Q3. 地層処分にする方向で進めるとしても、技術の研究開発は並行で進めていく のか。より良い方法が生まれた時、転換していく考え、可能性はあるのか? Q4. 世界レベルでは(海外と協力して)考えられないの? A2 (p4) A3 (p5) A4 (p6)

(3)

A1 地層処分も含めた「最終処分」を目指す必要性

(1) 高レベル放射性廃棄物は、その放射能の減衰に万年オーダーの期間を要する。

(2) このような超長期の期間にわたる人の手による管理(制度的管理)については、

以下の問題点。

① 将来世代に継続的な管理負担 (社会による継続的な監視、資源の投入)

② 社会的/経済的な事象の悪化に伴い、将来、管理ができなくなるリスク

③ 極端な自然事象やテロ等に遭遇するリスク(地上は地下深部に比べ脆弱)

(3) そのため、IAEA安全原則などにおいては、

「廃棄物を発生させた現世代は、将来に不当な負担を残さないよう、長期間の制

度的管理に頼らない方法(=地層処分も含めた「最終処分」)を可能な限り模

索すべき」とされている。

(日本学術会議提言でも、「最終的な処分に至るまでの1つの段階として、暫定保管によるモラ

トリアム(猶予)期間の設定を考慮すべき」としており、最終処分は必要とのスタンス。)

最終処分とは、「忘れたいから見えない所に捨てる」ということではない。

「忘れられても大丈夫なように、現世代として最大限の対策を取る」ということ。

(4)

A1 最終処分方法に関する我が国における検討経緯

(1)我が国初の商業用原子炉が運転開始する1966年以前より検討を開始。

・1962年:当面は閉じ込め方式を原則とするが、管理を要しない最終処分を確立する必要。 深海投棄又は地中や洞窟での処分が考えられるが、国土が狭い等の理由から、深海投棄が 最も可能性。 ・1973年:放射性廃棄物全般の処分方法として、海洋処分(深海投棄など)、陸地処分(地中処分な ど)、氷床処分、宇宙処分、核種変換を検討。 技術的可能性等を考慮し、深海投棄、地上保管(回収/再処分が前提)、地中処分(地中 の施設への処分≒地層処分)、地中埋設(廃棄物をそのまま地中に処分)を重点的に検討。  低レベル放射性廃棄物:深海投棄の安全評価に着手。地中処分を採用しうると初めて判断。  高レベル放射性廃棄物:人造の保管施設を用いた保管方式を採用。 ※1972年:ロンドン条約締結「高レベル放射性廃棄物の海洋投棄禁止」(低レベルは1996年)

(2)1976年に「当面地層処分に重点をおき研究開発を進める」ことを決定。

これ以降、核燃料サイクル開発機構(現日本原子力研究開発機構)を中心に、国内専門

家・研究機関の総力を挙げ、20年以上の研究を実施。

2000年に、原子力委員会において我が国でも地層処分が技術的に実現可能であると評価。

(5)

(1)国際的にも様々な処分方法が検討された結果、「現時点で最も有望な処分方法は地層処分である」 との国際的共通認識。近年、諸外国において処分方法の見直しを検討も、この認識は変わっていない。 (仏2006年、米2012年) (2)放射性廃棄物WGの検討において、「我が国において、現時点で、知見が蓄積された最終処分方法は 地層処分」との認識。

A2 最終処分方法に関する国際的な認識

【最終処分方法に関する国際的な評価】

処分方式 概 要 評 価 超深孔処分 数キロ程度のボーリ ング孔に埋設処分 ○放射性核種のより低い移動性、人間環境からの更なる隔離の可能性 ×人工バリアによる防護はできない ×定置プロセスがコントールできない、定置後のキャニスタ等の健全性を確認できない →潜在的な利点・欠点を評価するためには更なる研究開発が必要(米) 岩石溶融処分 井戸注入処分 廃液を処分孔に処分 孔に処分、崩壊熱に より岩石と溶融、一 体化 ×概念の立証が不十分 ×液体廃棄物の大規模輸送に問題が伴う可能性 ×環境、健康、セキュリテイ上のリスク 海洋底下処分 海上から海洋底下に 処分 ○深海では擾乱が少なく、水の密度が高いため、廃棄物が海水に溶け出す ことが少ない ×将来的な溶出を考えれば、短寿命核種に限る ×ロンドン条約により禁止 氷床処分 南極大陸などの氷床 処分 ×氷床は静止状態になく、温暖化リスクもあり、永久隔離できない可能性 ×南極への処分は南極条約により禁止 宇宙処分 ロケットで宇宙空間 へ処分 ○選択した放射性核種に対し有望 ×発射に伴う安全性を明示できない

(6)

A3 最終処分方法の見直しの可能性

文献調査 (2年程度) 概要調査 (4年程度) 精密調査 (15年程度) 施設建設 (10年程度) 閉 の 判 断 【放射性廃棄物WGに示された考え方のプロセス(案)】 代替処分オプションの研究開発 管理施設での保管 操 業 開 始 の 判 断 処分場閉鎖までの間は廃棄物を取り出せる状態を維持し、地元の意向等を踏まえ、決定・見直し (1)現世代としては、現時点で最も有望と考えられる地層処分に向けた取組を進める必要がある。 (2)他方、地層処分の安全性に対し十分な信頼が得られていないのも事実。このため、 ①処分場閉鎖までの間は廃棄物を取り出せる状態に維持し、(廃棄物の「回収可能性」の確保) ②より良い処分方法が実用化された場合に、将来世代が最良の処分方法を改めて選択できるように する。(意思決定の「可逆性」の確保) ③そのため、代替処分オプションの研究開発等を実施しつつ、処分場閉鎖の最終判断がなされるま での間、処分方法の見直しを継続的に行う。 ※可逆性・回収可能性の考え方は、カナダ、フランスをはじめ、国際的に検討、取り入れられつつある。 操業(40年程度) + 処分施設での保管(?年) ○ 概要調査地区等を選定するなどの際に、地層処分や代替処分オプションの研究開発の状況、概要調査等の結果など を踏まえ、処分方法の見直しを実施。 ○ 特に、処分場の操業開始や閉鎖のような重要な判断を行う際には、しっかりとした社会的合意形成プロセスを経る。

(7)

A4 放射性廃棄物処分の国際協力

○ 放射性廃棄物の安全で確実な処分は、原子力の便益を享受する国にとっての責務であり、「発生し た国において処分されるべき」というのが国際的な共通認識。 ○ フィンランドやスウェーデン、フランスなど処分場の立地選定プロセスが進んでいる国では、他国 の放射性廃棄物は受け入れないということを法定化。 【使用済燃料管理及び放射性廃棄物管理の安全に関する条約】 ・我が国は、2003年11月に批准。2012年8月現在、米国、英国、仏国、フィンランド、スウェーデン等の原子力先進国を始 め、64ヶ国が批准。 ・同条約において、「放射性廃棄物は、その管理の安全と両立する限り、それが発生した国において処分されるべき ものであることを確信しつつ、特定の場合、特に放射性廃棄物が共同事業により発生する場合には、いずれかの締 約国の施設をその他の締約国のために利用するという締約国間の合意によって、使用済燃料及び放射性廃棄物の安 全かつ効率的な管理が助長され得ることを認識」と記載。 【フィンランド原子力法(1987年成立)-抄訳】 第6条b フィンランドで生成されたものではない核廃棄物に関する規定 フィンランド以外の場所における原子力エネルギーの利用に関連して又はその結果生じた核廃棄物は、フィンラ ンド国内において取り扱われ、貯蔵され又は恒久的に廃棄されてはならない。 ○ 諸外国でも、廃棄物発生国としての責務を果たすべく、これまで30年に亘り、悩みながら処分地選 定プロセスを進めてきており、我が国においても、こうした諸外国の取組事例を参考にしながら、 自国内での最終処分の実現に向けて、取り組みを進めていくことが必要。 ○ なお、国際協力という観点から言えば、地層処分の実施主体間での協力協定の締結等を通じて、互 いに研究結果や各国取組状況など情報交換等の協力を実施。

(8)

【テーマ2】体制・管理のしかたについて(P.8)

グループワークで出た

『鍵となる質問』

Q5. 誰がリスク管理してくれるの?主体・責任の所在はどこ? 処分地は誰が管理していくのか。 A5 (p8)

(9)

A5 安全責任・リスク対応の考え方

(1)処分事業の一義的責任はNUMO。安全規制への適合・遵守にとどまることなく、安全性の向上 に向け不断に取り組む義務。原子力損害賠償制度に基づく賠償責任を負う。 (2)その上で、NUMOが対応困難な事故が発生した場合やNUMOが解散した後については、国が 必要な措置を講ずるとの考え方。

処分地選定

段階

操業段階

閉鎖後

○原子力規制委員会によるチェック (安全規制への適合・遵守) ・ 施設設置の適切性・安全性の確認 (処分地選定の適切性も含む) ・ 操業時の定期検査 ・ 閉鎖措置の適切性・安全性の確認 等 ○経済産業大臣(資源エネルギー庁)によるチェック (処分地選定の適切性の評価) ・ 地下深部の地質環境特性の適切性 ・ 長期的な安定性火山等の 等

「NUMO解散後の安全責任 は国が継承すべき」 (平成11年原子力部会報告書) →解散時に必要な措置を法定 することを現行法で担保 天災等によりNUMOが 業務困難な場合は、 ・国(経済産業大臣)が 初期対応した上で、 ・必要な措置を別途法定 する ことを現行法で担保 (設置許可以降) 原子力損害賠償制度に基 づく賠償責任 ○経済産業大臣(資源エネルギー庁)による安全確保 に向けた措置 ・ 保護区域の設定(掘削の制限など)※操業段階含む ・ 記録の永久保存 等

(10)

【テーマ3】費用について(P.10-11)

グループワークで出た

『鍵となる質問』

Q6. 他の発電方法と比較した原発のコストを知りたい。 発電所建設費、運営費、助成金、廃棄物処理も含めた比較を知りたい。 A6 ( p10) Q7. 処分の費用の算出は今ある使用済み燃料の分なのか、今後発電を続けた 場合の燃料を含めた分なのか、現在ではどのように見積もっているのか。 A7 (p11)

(11)

A6 発電コストの比較

0 10 20 30 40 原子力 石炭火力 LNG火力 風力 (陸上) 石油火力 太陽光 (住宅) 地熱 【70%/40年】 【80%/40年】 【80%/40年】 【80%/40年】 【20%/20年】 【50%・10%/40年】 【12%/20年】 ガスコジェネ 【70%/30年】 8.9~ 9.5~ 9.7 10.7~ 11.1 19.7 (熱価値 控除前) 風力 (洋上) 【30%/20年】 各電源の発電コスト(2010年モデルプラント) 0.5~ 1.1 1.4 3.1 0.2 2.5 2.5 4.3~4.5 1.3 1.4 1.1 8.2~8.6 0.7 0.7 一般水力 【45%/40年】 2.2 8.3 0.1 5.7 5.9 4.6 4.6 4.6 12.8 6.1 17.1 2.6 7.3 2.5 6.9 16.6 ~18.2 8.0 9.4 2.1 7.8 30.5 6.8 26.6 1.9 15.2 1.6 1.0 10.6 (熱価 値控除 後) 10.6 9.9~ 17.3 9.2~ 11.6 9.4~ 23.1 36.0~ 37.6 (10%) 22.1~ 23.7 (50%) 33.4~ 38.3 ≪凡例≫ 事故リスク対応費用 政策経費 CO2対策費用 燃料費 運転維持費 資本費 社 会 的 費 用 発 電 原 価 〔円/kWh〕 2.1 16.6~ 18.2 太陽光 (メガソーラー) 【12%/20年】 12.3 33.5 8.8 21.3 30.1~ 45.8 1.6 1.9 【設備利用率(%)/稼働年数(年)】 (再生可能エネルギーは下限(左)と上限(右)、石油火力は稼働率50%(左)と設備利用率10%(右)。) (1)2011年12月に「エネルギー環境会議コスト等検証委員会」が行った試算では、原子力発電のコ ストは、8.9円~/kWhで他の電源と比べても、必ずしも高いコストとはされていない。 (2)このコストには、発電原価(燃料費や資本費等)に加え、社会的費用(事故リスク対応費用、政策経 費、CO2対策費等)が含まれている。原子力発電コストには、核燃料サイクル費用(1.4円/kWh) のうち、高レベル放射性廃棄物の処分費用(0.04円/kWh)が含まれている。

(12)

A7 特定放射性廃棄物の最終処分費用

最終処分費用については、「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」に基づき、電力会社や再処 理事業者が、原子力による発電電力量や再処理量に応じた処分費用を、NUMOに対し、毎年拠出。 ・高レベル放射性廃棄物:総費用約2兆7,000億円(平成24年度末時点で約9,200億円積立済) ・TRU廃棄物(※) :総費用約7,400億円(平成24年度末時点で約260億円積立済) ※TRU廃棄物(再処理工場等で使用済燃料中の放射性物質が付着した配管等) 【処分費用の考え方(高レベル放射性廃棄物の場合)】 ・処分地選定調査:約20年、施設建設:約10年、操業:約50年、地下施設の閉鎖:約10年、閉鎖後のモニ タリング:約300年を実施する事業。 ・スケールメリットを考慮し、ガラス固化体4万本を処分する場合として算定。 平成24年度 算定における考え方 軟岩系 硬岩系 平 均 技術開発費 1,024 1,024 1,024 <積算の方法> ・人件費、材料費、機械経費等の直接費及び現場管理費、一般管理費等間 接費を積算。 ・積算方法及び人件費単価、材料費単価については、一般的な土木工事や 地質調査、一般公共工事等に用いられている価額・手法を採用。 <算定のケースの設定> ・岩種、深度の設定によって最終処分費用が変化するため、軟岩系 (堆積 岩)500m、 硬岩系(結晶質岩)1000mのそれぞれのケースで算 定し、それらの平均値を採用。 <施設の規模> ・ガラス固化体4万本を処分する施設と設定 調査費及び用地取得費 1,586 1,777 1,681 設計及び建設費 9,752 8,118 8,935 操業費 6,847 7,620 7,234 解体及び閉鎖費 808 872 840 モニタリング費 1,185 1,185 1,185 プロジェクト管理費 5,387 4,704 5,046 消費税 1,042 1,015 1,029 合 計 27,636 26,319 26,978 単位:億円

(13)

【テーマ4】廃棄物の量について(P.13-14)

グループワークで出た

『鍵となる質問』

Q8. 原発や放射性廃棄物の現状を知りたい。 どのくらい廃棄物が出てしまっているのか? あと何年くらいで貯蔵施設がいっぱいになるのか? A8 ( p13-14)

(14)

現在、原子力発電所及び六ヶ所再処理工場において、約17,000トンの使用済燃料が保管されており、 既に再処理された分も合わせると、ガラス固化体約25,000本相当分の高レベル放射性廃棄物が既に 発生している。

(15)

A8 使用済み燃料の貯蔵量

(1)一部の原子力発電所では、貯蔵余地がひっ迫しており、むつ市中間貯蔵施設の建設や燃料プールの容 量拡大(リラッキング)、乾式貯蔵施設の設置等の対策を実施もしくは検討中。 (2)使用済燃料の安全を確保しつつ、それを管理する選択肢を広げることが喫緊の課題。発電所の敷地内 外を問わず、新たな地点の可能性を幅広く検討しながら、中間貯蔵施設や乾式貯蔵施設等の建設・活 用を促進することが必要。 (平成25年12月末時)【単位:トンU】 発電所名 使用済燃料貯蔵量 管理容量 北海道 泊 400 1,020 東北 女 川 420 790 東 通 100 440 東京 福島第一 1,960 2,270 福島第二 1,120 1,360 柏崎刈羽 2,370 2,910 中部 浜 岡 1,140 1,740 北陸 志 賀 150 690 関西 美 浜 390 680 高 浜 1,160 1,730 大 飯 1,420 2,020 中国 島 根 390 600 四国 伊 方 610 940 九州 玄 海 870 1,070 川 内 890 1,290 原電 敦 賀 580 860 東海第二 370 440 合計 14,340 20,810 【リラッキング】 (幅)約62m×(奥行き)約131m×(高さ)約28m(3,0 00トン用施設) 2013年8月29日貯蔵建屋本体完成 金属キャスク(貯蔵容器) イメージ 【むつ市使用済燃料中間貯蔵施設】

(16)

【テーマ5】処分地の決め方について(P.16-19)

グループワークで出た

『鍵となる質問』

Q9. いつまでに処分地を決定しなくてはいけないのか。タイムスケジュールは? A9 ( p16-17) Q10. 一度処分地に決定したら、将来的に移動はできないのか? Q11. 現在の原発の立地は安全なのだから、そこを処分地にはできないのか? Q12. 候補地が決められなかったら、どうするのか知りたい。 強制的に処理地を決めるのか? 地層処分をやめるのか? そもそもそのような状況になることも想定されているのか? A3 (p5) A11 ( p18) A12 ( p19)

(17)

2002年(平成14年)同法に基づき設立された実施主体(原子力発電環境整備機構:NUMO)が全国の 市町村を対象に、調査地点の公募開始。 「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」(2000年施行)に基づく立地選定プロセス 全国市町村 からの応募 国の申入れに 対する受諾 選定に当たっては、知事及び市町村長の意見を聞き、反対の場 合は次の段階に進まない 施設建設 ③精密調査 地下施設において調 査、試験を行い適性 地域を評価する。 ①文献調査 過去の地震、噴火 等に関する記録、 文献から適性地域 を評価する。 ②概要調査 ボーリング調査、地 質調査等を行い適性 地域を評価する。 2007年に追加 概要調査地区を選定 精密調査地区を選定 建設地を選定 (2年程度) (4年程度) (15年程度) (10年程度)

A9 我が国の地層処分の実現に向けたこれまでの経緯

(18)

A9 地域の意見を反映する仕組み

報告書の公告・縦覧、送付、説明会の開催、意見書の提出、意見概要等の送付については法令 (特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律等)において実施することが定められている。

(19)

A11 原発立地地域に最終処分場を立地すること

【地層処分場の立地にあたり考慮すべき主な事項】 ○好ましい地下深部の地質環境特性 ・地温が低いこと ・地下水が流れにくいこと (割れ目が少ないこと、水を通しにくい岩盤であること 等) ・金属が腐食しにくい/放射性物質が水に溶けにくい環境であること (還元性雰囲気 等) ○上記地質環境特性に擾乱を与える天然事象が将来発生する可能性がある地域を回避する ・火山付近 (マグマの噴出、地温が高い) ・著しい隆起・侵食が想定される地域 (隆起・侵食により処分施設が地表に接近) ・活断層付近 (活断層が動くことにより割れ目が発生する等により、水が流れやすくなる恐れ) (1)原子力発電については、消費地域を含めた日本全国がその便益を享受してきており、最終処分の 問題は、日本全国で解決すべき課題。 (2)地層処分は、地下の地質環境(閉じ込め能力)を活用し、超長期(万年オーダー)にわたり放射 性廃棄物を人間環境から隔離するものであり、原子力発電所の立地に求められる安全性(主に、 数十年オーダーの耐震性)とは異なる。

(20)

A12 最終処分場の立地選定についての考え方

(1)現世代の責任として最終処分に向けた取組を進めることが不可欠。より良い処分方法が実用化さ れない限り、地層処分場の立地選定を進めなければならない。 (2)各国も、30年以上にわたり、悩みながら処分地選定を進めているところであり、我が国も、必 要に応じ取組を見直しながら、この問題の解決に向け最大限努力することが必要。 【各国の状況】 ○フィンランド: 1983年より選定開始、2000年に処分地(オルキルオト)を国として原則決定。 地下調査施設(オンカロ)を建設、現在、安全審査中。 ○スウェーデン: 1977年より選定開始、2009年に処分地(フォルスマルク)を選定。 施設建設に向けて、現在、安全審査中。 ・ 仏国: 1983年より選定開始。ビュール近郊を処分地とする方向でその是非につき公開討論中。 ・ 米国: 1987年にユッカマウンテンを処分候補地として選定も、政権交代により撤回(2009年)。 選定プロセスの見直し中。 ・ 独国: 1977年にゴアレーベンを処分候補地として選定も、2000年より調査凍結。 選定プロセスの見直し中。 ・ 英国: 2008年より選定開始。カンブリア州が関心を表明も、議会で否決(2013年)。 選定プロセスの見直し中。 ・ 日本: 2002年より公募開始。高知県東洋町が応募も、町長選を経て撤回(2007年)。 選定プロセス見直し中。

参照

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