2015年度技術部活動報告集
著者 福井大学工学部技術部技術部活動報告集編集委員会
雑誌名 技術部活動報告集
巻 21 (2015年度)
発行年 2016‑03
URL http://hdl.handle.net/10098/9974
r一1
技術研究会等参加報告
1
福 井 大 学 工 学 部 技 術 部 活 動 報 告集Vol21平 成28年3月
能 力 開発 セ ミナ ー参 加 報 告
〜 機 械 加 工部 品 の測 定 ・検 査 技術 〜 峠 正範
1.目 的
先 端 科 学 技 術 育 成 セ ン タ ー の 主 業 務 の ひ とつ で あ る機 器 開 発 や 試 作 で は,恒 常 的 に加 工 部 品 の 測 定 を 行 っ て い る.ま た,実 習 な どの 教 育 に お い て も測 定 は重 要 な 項 目で あ る.そ こで,機 械 加 工 部 品 の 測 定 ・検 査 技 術 の 技 能 の 向 上 を 目 的 と して,セ ミナ ー を 受 講 した.
2.能 力 開発 セ ミナ ー 概 要
セ ミナ ー は,ポ リテ クセ ン タ ー 福 井(福 井 県 越 前 市 行 松 町25‑10)で 開 催 され た 在 職 者 訓 練 (能力 開 発 セ ミナ ー)の 検 査 コー ス の 機 械 加 工 部 品 の 測 定 ・検 査 技 術 を受 講 した.実 施 日程 は, 2015年5.月13日 〜15日 の3日 間 で,合 計18 時 間 で あ っ た.
概 要 は,機 械 部 品 製 造 に お け る機 械 加 工 お よ び 測 定 ・検 査 作 業 の 技 能 高 度 化 を め ざ して 、 製 造 現 場 で 用 い られ る測 定 機 器 の 最 適 な 選 択 と能 率 的 計 測 技 能 ・技 術 を 習 得 す る こ とで あ る.1)
3.受 講 内容
セ ミナ ー の 受 講 者 は,県 内企 業 の 測 定 ・検 査 業 務 に従 事 す る勤 続 年 数4年 未 満 の5名 で あ っ た.受 講 の 目的 は,新 入 社 員 教 育 の 一 環 が 多 い 印 象 で あ っ た.
表1に セ ミナ ー の カ リキ ュ ラ ム を 示 す.第1 日 目の 午 前 中 に測 定 の 目的 や 方 法 等 の 概 念 な ど に 関 す る 講 義 が あ り,以 降 は旋 盤 お よ び フ ラ イ ス 盤 に よ り加 工 され た 製 品 を課 題 と した 測 定 実 習 を 行 っ た.測 定 実 習 は,各 種 測 定 器 を 用 い て 製 品 課 題 を計 測 し,次 に他 の 受 講 者 と製 品課 題 を交 換 ・計 測 した.図1お よび 図2に 測 定 器 を 示 す.ノ ギ ス は,製 品 の 外 側,内 側 お よび 深 さ を測 定 で き る 計 測 器 で,測 定 ジ ョ ウ と本 尺 お よ び 副 尺 に よ り簡 便 に多 様 な 寸 法 を計 測 で き る.
実 習 で は,一 般 的 なM型 ノ ギ ス を使 用 した.
表1カ リ キ ュ ラ ム1) 1.測 定 ・検 査
の 概 要
(1)測 定 ・検 査 の 目 的
(2)測定 の 尺 度 お よ び 国 際 単 位 体 系(SI単 位)に つ い て (3)直接 測 定 と間 接 測 定 お よ び 比 較 測 定
2.各 種 測 定 器 の 原 理 と測 定 方 法
(1)ノ ギ ス 、 ハ イ トゲ ー ジ 、 マ イ ク ロ メ ー タ の 原 理 と 取 扱 い お よ び 測 定 方 法
(2)ブ ロ ック ゲ ー ジ の 原 理 と取 扱 い お よび 測 定 方 法
(3)ダイ ヤ ル ゲ ー ジ の 原 理 と取 扱 い お よび 測 定 方 法
3.測 定 誤 差 に つ い て
(1)測定 誤 差 の 発 生 原 因 に つ い て
(2)視差 の 発 生 原 因 と対 策 (3)接触 誤 差 の 発 生 原 因 と対 策 (4)変形 に よ る発 生 原 因 と対 策 (5)測定 温 度 に よ る発 生 原 因 と 対 策
(6)測定 器 の 構 造 に よ る誤 差 (ア ッベ の 定 理)
(7)限 界 ゲ ー ジ と テ ー ラ の 原 理 4.ね じお よ
び 歯 車 測 定
(1)ね じの 検 査 お よ び 有 効 径 の 測 定 方 法
(2)歯車 の ピ ッチ 円 直 径 の 測 定 方 法
5.間 接 測 定 (1)間接 測 定 の 考 え方 と測 定 方 法
6.応 用 課 題 実 習
(1)実際 に旋 盤 お よ び フ ライ ス 盤 加 工 され た製 品 の 実 践 的 測 定 実 習
7.ま と め (1)質疑 応 答 お よび 訓 練 コー ス 内 容 ま とめ
(2)講 評 ・評 価
*第1技 術 室 機 器 開 発 ・試 作班
ψ 嚇
騨 曾 悟 ゜・響
図2マ イ ク ロ メ ー タ(外 側)
マ イ ク ロ メ ー タ は,製 品 の 外 側 を 測 定 で き る 計 測 器 で,精 密 な ね じ 機 構 に よ り寸 法 を 計 測 で き る.原 理 は,ね じ の ピ ッ チ を05mmに す る
と,1回 転 で0.5mm進 み,1/50回 転 で0.01mm 進 む こ と に よ る.実 習 で は,一 般 的 な 外 側 マ イ ク ロ メ ー タ を 使 用 し た.
図3,図4,図5に 測 定 実 習 で 用 い た 製 品 課 題 の 図 面 お よ び 写 真 を 示 す.図3は 旋 盤 に よ り,
お お よ そAニ110mm,B=20mm,Cニ25mm, D=28mm,E=32mm,F=35mm,G=38mm,
H‑41mm,1‑35mmに 加 工 さ れ た 製 品 で あ る.
製 品 は,受 講 者 に 各1個 配 布 さ れ,寸 法 が0.l mm以 下 の 桁 数 で 異 な る.実 習 は,A〜1の 寸
法 を ノ ギ ス お よ び マ イ ク ロ メ ー タ に よ り計 測 し た.寸 法 の 測 定 単 位 は,ノ ギ ス に お い て0.05mm, マ イ ク ロ メ ー タ に お い て0.001mmで あ っ た.
製 品 課 題 の 寸 法 を 計 測 し た 後 は,他 の 受 講 者 の 課 題 と交 換 し 相 互 に 計 測 し た.計 測 結 果 は,講 師 が 双 方 の 数 値 を 比 較 す る こ と に よ り評 価 し た.
図4の 課 題 も 同 様 に 計 測 し た.図5は,最 終 課 題 で あ る.最 終 課 題 は,上 述 の 計 測 器 と デ プ ス マ イ ク ロ メ ー タ,シ リ ン ダ ー ゲ ー ジ に よ り計 測
し た.
図3計 測 演 習 用 測 定 ピー ス1
図4計 測 演 習 用 測 定 ピー ス2
図5計 測 演 習 用 測 定 ピー ス3
4.ま と め
業 務 に お け る測 定 は,支 障 な く行 っ て い る が, セ ミナ ー で 習 得 した 測 定 原 理 や 測 定 器 具 の メ ン テ ナ ンス 法 は,実 習 の 指 導 に 役 立 っ と感 じ た.
参 考 文 献
1)ポ リ テ ク セ ン タ ー 福 井,機 械 加 工 部 品 の 測 定 ・検 査 技 術,2015能 力 開 発 セ ミ ナ ー ガ イ
ド,(2015),pp.34.
福 井 大 学 工学 部 技 術 部 活 動 報 告 集Vol.21平 成28年3月
LabVIEW準 開発 者 認 定試 験 受 験 報 告
内 山 裕 二*
1.概 要
LabVIEWと は,主 に 計 測 や 制 御 を 行 う ア プ リ ケ ー シ ョ ン 開 発 ソ フ トで あ り,そ の 他 の ソ フ ト ウ ェ ア 言 語 と は 違 い,用 途 に 合 わ せ た ブ ロ ッ ク を 配 置 し,ブ ロ ッ ク と ブ ロ ッ ク を 配 線 す る こ と で 容 易 に プ ロ グ ラ ム を 作 る こ と が 可 能 で あ る.
昨 年 度LabVIEWの 研 修 を 受 講 し た 以 降,業 務 でLabVIEWを 扱 っ た 依 頼 が 増 え て き て い る.
そ の 為,基 礎 知 識 の 確 認 や ス キ ル ア ッ プ を 目 的 と し てLabVIEW準 開 発 者 認 定 試 験 を 受 験 し た.
2.試 験 概 要
試 験 はLabVIEWを 提 供 し て い るNational Instruments株 式 会 社(以 下NI)が 開 催 し て お り, 今 回 はNI製 品 と テ ク ノ ロ ジ の 準 エ キ ス パ ー ト
と し て の 証 明 と な るLabVIEW準 開 発 者 認 定 試 験 を 受 験 し た.以 下 にNIよ り提 示 さ れ た 試 験 の 概 要 を 記 す.
ナ シ ョ ナ ル イ ン ス ツ ル メ ン ツLabVIEW認 定 フ゜
ロ グ ラ ム は,以 下 の3段 階 の 認 定 レベ ル で 構 成 さ れ て い ま す.
・LabVIEW準 開 発 者 認 定 試 験(CLAD)
・LabVIEW開 発 者 認 定 試 験(CLD)
・LabVIEW設 計 者 認 定 試 験(CLA)
各 レベ ル の 認 定 は,次 の レベ ル の 認 定 を 受 け る た め の 前 提 条 件 に な り ま す.
CLAD認 定 者 は,LabVIEW開 発 シ ス テ ム で 提 供 さ れ る コ ア 機 能 と機 能 範 囲 を 幅 広 く,完 全 に 理 解 し て い ま す.さ ら に,そ れ ら の 知 識 を 応 用 し て 小 規 模 なLabVIEWモ ジ ュ ー ル の 開 発,デ バ
ッ グ,保 守 を 行 え る 能 力 を 保 有 し て い ま す.
CLAD認 定 者 の 標 準 的 な 経 験 レ ベ ル は, LabVIEW開 発 シ ス テ ム の 使 用 経 験 が お お よ そ 6〜9か 月 で す.CLD認 定 者 は,中 〜 大 規 模 な LabVIEWア プ リ ケ ー シ ョ ン の 開 発,デ バ ッ グ, 展 開,保 守 の 経 験 者 で す.CLD認 定 者 は,中 〜 大 規 模 のLabVIEWア プ リ ケ ー シ ョ ン 開 発 に お い て 累 積 で12〜18か.月 程 度 の 経 験 を 持 つ プ ロ フ ェ ッ シ ョ ナ ル で す.
*第1技 術 室 機 器 開 発 ・試 作班
CLAD試 験 の 概 要
対 象 製 品:LabVIEW開 発 シ ス テ ムWindows用 試 験 時 間:1時 間
出 題 数:40
出 題 形 式:多 肢 選 択 式 合 格 基 準:70%
〈 試 験 は,ア プ リケ ー シ ョ ン の 知 識 を 確 認 す る も の で あ り,メ ニ ュ ー の ス テ ッ プ やVI,コ ン ポ ー ネ ン トの 名 前 の 記 憶 を 問 う も の で は あ り ま せ ん.試 験 中 にLabVIEWや 他 の 外 部 資 料 を 使 用 す る こ と は 一 切 禁 止 さ れ て い ま す.参 考 用 と し て,又 は 必 要 に 応 じ て,「LabVIEWヘ ル プ 」 の ス ク リ ー ン シ ョ ッ トが 試 験 中 に 提 供 され ま す 〉
CLAD試 験 内 容(概 要)
1.LabVIEWプ ロ グ ラ ミ ン グ の 概 念 A.デ ー タ フ ロ ー
B.多 態 性 2.LabVIEW環 境
A.フ ロ ン トパ ネ ル ウ ィ ン ド ウ,ブ ロ ッ ク ダ イ ア グ ラ ム,コ ネ ク タ ペ ー ン
B.メ ニ ュ ー とパ レ ッ ト C.構 成 オ プ シ ョ ン
3.LabVIEWで の ソ フ ト ウ ェ ア 構 築
A.フ ロ ン トパ ネ ル ウ ィ ン ド ウ と ブ ロ ッ ク ダ イ ア グ ラ ム オ ブ ジ ェ ク ト
B.デ ー タ タ イ プ と デ ー タ 構 造
C.フ ロ ン トパ ネ ル ウ ィ ン ド ウ で の オ ブ ジ ェ ク トお よ び デ ー タ タ イ プ の 操 作
D.プ ロ グ ラ ム 制 御 ス トラ ク チ ャ と デ ー タ ス ト レ ー ジ
4.プ ロ グ ラ ミ ン グVIと 関 数
A.数 値,プ ー ル,文 字 列,パ ス,バ リア ン ト B.変 換,比 較,操 作
C.配 列 とクラ ス タ D.タ イミン グ
E.ASCII形 式,バ イナ リ形 式,デ ー タ ログ 形 式,ス トレー ジ 形 式(.tdm),波 形 形 式, XML形 式,構 成 フ ァイ ル1/0形 式 F.波 形 と波 形 ファイ ル1/O
G.ダ イ ナ ミック イ ベ ン トとユ ー ザ イ ベ ン ト
5.デ ー タ 通 信 と 同 期NI,同 期 関 数
A.ロ ー カ ル 変 数,グ ロ ー バ ル 変 数,シ ェア 変 数 B.DataSocket
C.TCPとUDP
6.VIサ ー バVI,VIサ ー バ 関 数 A.VIサ ー バ の 構 成
B.ク ラ ス 階 層,リ ファ レン ス,プ ロパ テ ィノー ド, イン ボ ー クノー ド
C.VIの 動 的 ロー ド
7.エ ラ ー 処 理VI,エ ラ ー 処 理 関 数 A.エ ラー ク ラス タ
B.ダ イア ロ グ&ユ ー ザ イン タフ ェー ス C.カ ス タム エ ラー コ ー ド
8.デ ザ イ ン パ タ ー ン A.シ ン プ ル ス テ ー トマ シ ン
B.ユ ー ザ イン タフ ェー ス イ ベ ン トハ ン ドラ C.キ ュー メッセ ー ジ ハ ン ドラ
D.生 産 者/消 費 者(デ ー タ)と 生 産 者/消 費 者(イ ベ ン ト)
E.機 能 的 グ ロ ー バ ル 変 数 9.サ ブVIの 設 計
A.サ ブVI作 成 方 式
B.コ ネ クタペ ー ン と接 続 タイプ C.多 態 性 サ ブVI
D.サ ブVI関 連 オ プ シ ョン E.エ ラー 処 理
10.デ バ ッ グ の ツ ー ル とテ ク ニ ッ ク A.デ バ ツグ ツ ー ル
B.さ ま ざ ま な 状 況 の デ バ ッグ 手 法 とテ ク ニ ック 11.VIの 設 計 と 文 書 化
A.ユ ー ザ イ ン タフェー ス の 設 計 とブ ロック ダ イ ァ グ ラム の レイ ア ウ ト
B.モ ジ ュー ル 化 と階 層 設 計
C.サ ブVIの ア イ コン とコ ネ ク タペ ー ン の レ イア ウ ト(標 準)
D.VIプ ロパ テ ィ E.VIの 文 書 化
12.メ モ リ,パ フ ォ ー マ ン ス,確 定 性
A.メ モ リ問 題 や パ フ ォー マ ン ス 問 題 を 特 定 す る た め の ツ ー ル
B.プ ログ ラ ミン グ 手 法
4.試 験 に つ い て
試 験 に つ い て,開 催 場 所 は 東 京,大 阪,名 古 屋 とあ り,今 回 は2015/5/25に 名 古 屋 の ア ー バ ン ネ ッ ト名 古 屋 ビル に て 開 催 され た 試 験 を 受 験 した.受 験 はPCを 用 い た オ ン ライ ン形 式 の選 択 問 題 で あ っ た.勉 強 を して 万 全 の 状 態 で 望 ん だ が,試 験 結 果 は不 合 格 とな っ て しま っ た.次 に 向 け て 勉 強 を 重 ね て い た と こ ろ,NIよ り福 井 で も受 験 で き るPersonVUEと い う提 携 試 験 会 場 が あ る とい う連 絡 を うけ た.そ こ で 改 め て 日 程 を調 整 し,再 度 受 験 を した と こ ろ,無 事 合 格 す る こ とが 出来 た.
5.ま と め
業 務 でLabVIEWを 扱 う依 頼 が 増 え つ つ あ る の で,自 己 研 鐙 の意 味 でLabVIEW準 開発 者 認 定 試 験 を受 験 した.こ の 試 験 はLabVIEWを 扱 う開 発 者 と して の基 礎 知 識 ・ス キ ル を 有 して い る か ど うか を判 定 す る もの で あ る.そ の 為,試 験 勉 強 をす る 上 で,自 分 が 知 らな い 設 計 方 法 や 使 い 方 を 学 ぶ こ とが で き た の で 非 常 に 為 に な っ た.結 果 は2回 目で の合 格 と少 し し こ りが 残 る も の と な っ て し ま っ た が,気 持 ち を 落 と さず 逼 進 した い と考 え る.
3.学 習 手 法
学 習 手 法 と して は,過 去 に受 講 したeラ ー ニ ン グ の 資 料 やWEBに 公 開 され て い る過 去 の 問 題 集 を参 考 に した.そ の 上 で 分 か らな い こ とが あれ ば,自 分 で 問題 の 内容 をLabVIEWに て 作 成 し,実 際 に 動 き を確 認 して 学 習 を 深 め た.
福 井 大 学 工 学 部 技 術 部 活 動 報 告 集Vol.21平 成28年3月
は じめて のL油VIEW体 験 セ ミナ ー 参 加 報 告
戸澤 理詞*
1.目 的
LabVIEWと は,設 計 ・試 作 ・実 装 ・テ ス ト シ ス テ ム の 開 発 に 用 い られ る シ ス テ ム 開 発 ソ フ
ト ウ ェ ア で あ り,通 信,教 育,研 究 の み な ら ず, 自動 車,半 導 体,医 療 等,多 く の 分 野 で 利 用 さ れ て い る.
本 学 で も,研 究 を 進 め る 際 に,計 測,制 御 を 行 う ア プ リ ケ ー シ ョ ン と し てLabVIEWを 活 用 し て い る 様 子 が 見 受 け られ る.今 回 は,物 理 工 学 分 野 で 用 い ら れ るLabVIEW計 測 に 関 す る 情 報 提 供 を 可 能 に す る こ と を 目 的 と し て,本 セ ミ ナ ー に 参 加 し た.
2.セ ミ ナ ー 概 要
日 時:平 成27年6.月ll日(木) 会 場:京 都 テ ル サ(図1)
主 催:日 本 ナ シ ョ ナ ル イ ン ス ツ ル メ ン ツ 株 式 会 社(以 下NI)
講 師:堀 良 知 様 受 講 者 数:約20名 受 講 料:無 料 プ ロ グ ラ ム:
1.会 社 紹 介
・会 社 概 要(NIに つ い て)
・様 々 な 業 界 で の 実 績
2.LabVIEWの 基 礎
・重 要 な 基 本 機 能(集 録 ・解 析 ・保 存)
・LabVIEWの 特 徴(デ ー タ フ ロ ー 記 述,信 号 入 出 力)
3.LabVIEW体 験
・基 礎(LabVIEW開 発 環 境 の 理 解)
・温 度 計 測(自 動 温 度 計 測 プ ロ グ ラ ム の 作 成)
・波 形 計 測(波 形 測 定 と周 波 数 解 析)
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'噛 仁 ・二
且; .用 踵
〒 璽 ≧ド
¶卵Llゴ.
図1.セ ミ ナ ー 会 場
3.受 講 内 容 3.1会 社 紹 介
NIは 本 社 を 米 国 に 持 ち,そ こ で 開 発 さ れ た コ ン ピ ュ ー タ ー べ 一 ス の 計 測 制 御 用 ソ フ ト ウ ェ ア の 販 売,技 術 サ ポ ー ト を 行 っ て い る.国 内 に3
ヵ 所(東 京 ・名 古 屋 ・大 阪),海 外 で は40ヵ 国 以 上 に 営 業 拠 点 を 持 ち,モ ノ づ く り の 拠 点 と な る と こ ろ で 営 業 を 展 開 し て い る.参 入 業 界 と し て は,通 信 ・教 育 ・自 動 車 等,12の セ グ メ ン ト に 分 け ら れ て お り,何 か に 特 化 す る の で は な く, 様 々 な 業 界 で 幅 広 く 使 わ れ る よ う に,マ ー ケ テ
ィ ン グ や 開 発 の 投 資 を 行 っ て い る(図2).
櫛 身 む 、聾、罫'̀の 享 拭
曹蝋 艇一 圃既
翫皿
逼1重 柚 有 自 聖重 叩 導憶 匝幅
旺F
ボ潔 沼 竪 轟 目
Fn暫.生 研 究:串 山 ギ ー 化 学 盈 工 聖
ロ市 テノ姐 宇 宙
図2.実 績 業 界
4.拡 張 用 途 の 紹 介 ・応 用 事 例
*第2技 術 室 物 理 計 測 班
3.2LabVIEWの 基 礎
LabVIEWを 操 作 す る 前 に,LabVIEWの 基 本 的 な 機 能,関 数,特 徴 に つ い て の 説 明 が あ っ た.
基 本 的 な 機 能 と し て は,信 号 の 入 出 力,処 理 ・
解 析,表 示 ・保 存 と分 け られ,デ ー タ を集 録, 解 析,表 示,保 存 す る関 数 が,そ れ ぞ れ 備 わ っ て い る.関 数 は ブ ロ ッ ク とい う形 で 表 現 され て お り,そ れ ら を配 置 し,線 で つ な ぎ 合 わ せ る こ とに よ っ て,簡 単 に プ ロ グ ラ ム を作 成 す る こ と が で き る.
直 感 的 掌デ ー タ7ロ ー記 述
豊諏 醒析 侵i陣
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rFT・ ㍉r既1・1「 昇
…L ‑…L一
㌦ 」
衰 示 蕪畢
図3.LabVIEWフ ゜ロ グ ラ ム
LabVIEWプ ロ グ ラ ム の 特 徴 と し て,デ ー タ フ ロ ー 記 述(図3)が 採 用 さ れ て お り,デ ー タ は 基 本 的 に 左 か ら右 へ 流 れ て い く と い う形 に な っ て い る.ま た,線 が 分 岐 し て い る 箇 所 で は 同 じ デ ー タ が 自 動 的 に コ ピ ー さ れ る,関 数 は 入 っ て
く る デ ー タ が 揃 うま で 待 機 す る,と い っ た 特 徴 が あ る.
グ ラ ム を構 築 し,グ ラ フ を配 置 す る こ とで デ ー タ の 可 視 化 を行 っ た.
i・量け一畠罫甲㌦
図4.NIcompactDAQシ ヤ ー シ(NIcDAQ‑9172)
3.3LabVIEW体 験
LabVIEW体 験 で は,講 師 の 説 明 に 並 行 し て3 つ の プ ロ グ ラ ム を 作 成 し た.
ま ず は 基 礎 と し て,入 力 し た 数 値 に 乱 数 を 加 算 し,そ の 和 を 出 力 す る と い う数 値 演 算 プ ロ グ ラ ム を 作 成 し た.操 作 を 行 い な が ら,ブ ロ ッ ク の 配 置,ワ イ ヤ の 配 線 ・削 除 ・修 正 方 法,ハ イ ラ イ ト実 行 等 の デ バ ッ グ 機 能,詳 細 ヘ ル プ 機 能 に つ い て 学 ん だ.
次 に,usBでPcに 接 続 さ れ たcompactDAQ シ ャ ー シ(図4)に,モ ジ ュ ー ル(図5)を 差 し 込 ん だ も の を 用 い,温 度 計 測 の プ ロ グ ラ ム を 作 成 し た.Measurement&AutomationExplorer
(MAX)に よ りハ ー ド ウ ェ ア の 動 作 確 認 を し た 後 に,DAQア シ ス タ ン ト を 配 置 し,熱 電 対 か ら 温 度 の 信 号 を 集 録 す る よ う に 設 定 を 行 っ た.チ ャ ン ネ ル,タ イ ミ ン グ,ト リ ガ,ス ケ ー ル 等 を 対 話 式 に 構 成 し て い く た め,簡 単 に デ ー タ 集 録 ア プ リ ケ ー シ ョ ン を 構 築 す る こ と が で き た.繰
り返 し処 理 を 行 うル ー プ や,そ の タ イ ミ ン グ を 指 定 す る タ イ ミ ン グ 関 数 を 用 い て 自 動 計 測 プ ロ
図5.熱 電 対 入 カ モ ジ ュ ー ル(NI9211)
ま た,波 形 計 測 プ ロ グ ラ ム の作 成 で は,別 の 1/0モ ジ ュ ー ル を用 い て,正 弦 波 の 出 力 お よ び ス ペ ク トル 解 析 を行 っ た.電 圧 の よ うに周 波 数 が 高 い 信 号 に 関 して は,DAQア シ ス タ ン トに お い て 集 録 モ ー ドを連 続 サ ン プ ル と設 定 す る こ と で,よ り細 か な デ ー タ も読 み 取 る こ とが 可 能 と な る こ とが わ か っ た.
4.ま とめ
LabVIEWの 基 礎 的 な 部 分 か ら学 ぶ こ との で き るセ ミナ ー で あ り,わ か りや す い 内 容 で あ っ た.実 際 にLabVIEWを 操 作 す る こ とで,従 来 の プ ロ グ ラ ミン グ言 語 と異 な り,非 常 に簡 単 に プ ロ グ ラ ム を作 成 す る こ とが で き る と実 感 した.
デ ー タ フ ロー 記 述 や 対 話 式 に よ っ て,直 感 的 に プ ロ グ ラ ム を構 成 して い く こ とが で き る た め, 導 入 に よ り開 発 環 境 を効 率 化 す る こ とが で き る
と考 え られ る.本 学 で も導 入 で き る部 分 に は積 極 的 に 利 用 して い き た い.
福 井 大 学 工 学 部 技 術 部 活 動 報 告集Vol.21平 成28年3月
平成27年 山形大学 機器 ・分析技術研 究会 参加 報告
東 郷 広 一*宮 川 し の ぶ**
1.は じ め に
平 成27年9,月10日 か らll日 の2日 間,山 形 大 学 米 沢 キ ャ ンパ ス に お い て 機 器 ・分 析 技 術 研 究 会 が 開催 され た.こ の 機 器 ・分 析 技 術 研 究 会 は 全 国 大 学 ・高 専 及 び 大 学 共 同利 用 機 関 に所 属 す る 技 術 系 職 員 が機 器 ・分 析 技 術 に 関 す る研 究 発 表,討 論 を 通 じて 技 術 の研 鐙,向 上 を 図 り さ らに は 相 互 に 交 流 す る こ と を 目的 と して い る.
今 回 は,口 頭 発 表20件 と ポ ス タ ー 発 表52件 が 行 わ れ た.
しか しな が ら,9月9日 か ら発 生 した 関東 ・ 東 北 豪 雨 に よ り,JR等 の 公 共 交 通 機 関 が 運 転 中
止 とな っ た.そ の た め,会 場 で あ る 山形 大 学 米 沢 キ ャ ン パ ス に 向 か うこ とが で き な か っ た.
以 下 に,報 告 予 定 だ っ た 内 容 を掲 載 す る.
2.報 告 内 容
2.1報 告 内 容1:FIBに よ るTEM観 察 用 試 料 作 製 とArミ リ ン グ の 効 果
本 発 表 で は,集 束 イ オ ン ビー ム(FIB)法 を用 い て,Siま た はvで の透 過 型 電 子 顕 微 鏡(TEM)用 の 観 察 試 料 の 作 製 を行 っ た 際 の加 工 手 順 並 び に FIB法 に よ り試 料 表 面 にGaイ オ ン に よ る ダ メ ー ジ が 入 る こ と か ら,Arイ オ ンの有 無 に よ る試 料 表 面 の ダ メ ー ジ 除 去 の 有 無 に 伴 う,表 面 状 態 の 報 告(図1,2)(1)を 行 っ た.
Arミ リン グ を行 わ な か っ た 場 合,試 料 表 面 に 黒 い 斑 点 状 の 付 着 物 が確 認 され(図2),マ ッ ピ ン グ(EDS)分 析 を 行 っ た と こ ろ,GaとCuの 成 分 で あ っ た こ とか ら,こ れ らの 複 合 物 が 付 着 して い る こ とが 分 か っ た.Gaに つ い て はGaイ オ ン 照 射 に伴 うダ メー ジ,ま たCuに つ い て はTEM 観 察 用 メ ッ シ ュ にCu製 の も の を用 い て お り, 切 り出 した 試 料 をTEM観 察 用 メ ッ シ ュ に取 り
付 け る前 にGaイ オ ン に よ っ て 削 る な どの 前 処 理 加 工 を 行 っ た た め,そ の成 分 が 試 料 表 面 に 付 着 した の で は な い か と考 え られ る.
(a)
*第1技 術 室 機 械 シス テ ム 班
**第2技 術 室 化 学 計 測 班
2.2報 告 内 容2:化 学 物 質 リス ク ア セ ス メ ン ト手 法 を 使 っ た 危 険 ・有 害 箇 所 ス ク リー ニ ン グ の 試 み
法 令 改 正 に よ り,平 成28年6月1日 か ら化 学 物 質 リス ク ア セ ス メ ン ト(CRA)の 実 施 が 義 務 づ け られ る.そ こで,健 康 有 害 性CRAの 一 般 的 な 手 法 で あ る有 害 性 ハ ザ ー ド レベ ル とば く 露 レベ ル に 基 づ く リス ク レベ ル 判 定 法 を ツ ー ル 化 し,危 険 ・有 害 箇 所 の ス ク リー ニ ン グ を 試 み
た.
平 成18年 の 安 衛 法 改 正 に合 わ せ て 「化 学 物 質 等 に よ る危 険 性 又 は 有 害 性 等 の 調 査 等 に 関 す る 指 針 」 とそ の 解 説 が 公 表 され た(2)β).CRAは, 事 業 場 に あ る化 学 物 質 に よ る 危 険 ・有 害 性 を特 定 し,そ の リス ク を 見 積 り,優 先 度 を 設 定 して リス ク 低 減 措 置 を決 定 す る一 連 の 手 順 で あ る.
リス ク の 見積 も りで は,化 学 物 質 の 有 害 性 の 大 き さ(ハ ザ ー ドレベ ル,HL)と ば く露 量 を 相 対 的 に尺 度 化 し,リ ス ク の ラ ン ク付 け を 行 う.リ
ス ク 低 減 措 置 の 決 定 や 実 施 に 当 た っ て は,法 定 措 置 を第 一 に,次 い で 物 質 の 代 替,操 作 条 件 の 温 和 化,工 学 的 対 処,手 順 変 更,保 護 具 着 用 の 順 位 で 検 討 し,費 用 対 効 果 も考 慮 しつ っ 実 施 策 を決 め る.
HLは そ の化 学 物 質 のGHS分 類 の 有 害 性 区 分 とHL決 定 表 に よ り決 定 す る.一 方,ば く露 量 は,空 気 中 の 物 質 量 を 測 定 して 許 容 濃 度 と比 較 す る こ とで 見 積 も る こ とが 出 来 る が,多 くの研 究 室 で 不 定 期,か っ 多 様 な 形 で使 用 され て い る 状 況 を考 慮 す る と,実 測 しな くて も取 扱 量 や 作 業 温 度 な どの 実 験 条 件 か らば く露 量 を見 積 も る コ ン トロー ル バ ン デ ィ ン グ 法 を使 用 す る の が 現 実 的 で あ る.こ の 手 法 で は,「 取 扱 量 」,沸 点 と 作 業 温 度 か ら 「揮 発 性 」(液 体 の 場 合),換 気 設 備 か ら 「換 気 」,保 護 具 の 汚 染 状 況 か ら 「修 正 」
を ポ イ ン ト化 し,そ の 合 計 か ら作 業 環 境 濃 度 レ ベ ル を推 定 す る .こ れ と作 業 時間 ・頻度 か ら見 積 も っ た 作 業 時 間 ・頻 度 レベ ル を使 っ て,ば く 露 レベ ル(EL)を 見 積 も る.
上 記 の よ うなCRAを 簡 便 に 行 うた め に,専 用 の ア プ リケ ー シ ョ ン を作 成 した.ト ップ ペ ー ジ を 図3示 す.
目軍群質77コ 華撃 言1章
薬品 を使用 する実 験の リズケ レベ'Lを 知 ろう 罫
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騰]⇒ 蝉 、 一
リスク レヘ ル ・11&S(眠 皮糎)レ許容可 能なリスク
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一芋腕 質1:̀るリス ク こ;天 災 且晃 リスク 健 康璋 害リ スク ・量置 への 影響 リ スク押 あ ワま す 乃:こ て1玉漣 軍璋署 跨止 のtめ 甲,リス クアtスメ ノ1一を 実竃 しぎ す.
●リス クレ ヘル 筆判 定;上 記 メニュ ーの 尤:)始 樗 て下 さL
●上記 メニ ニー り て 薬品 蒼理 ンス デム の使 弔量 入力テ ー タを調 み込 まセ る こ 薬 品塵 弓:べるひ究 室全 体の トノス クレ ヘル び分 郵リ ます
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賑 芝
繭 覆:
琶 想 ・質問 ・奪望
凄拝一掌=三 ≡竣 占ぎ 言皇 棄圭管哩鑑蓬ク.一 フ
ア憲4困 工
4.参 考 文 献
(1)東 郷 広 一,福 井 大 学 工 学 部 技 術 部 技 術 部 活 動 報 告 集(2014),P29〜32
(2)http://www.rnhlv肱gojp/bunya/roudouk緬un/anz eneiseil4/dl/060330.pdf
(3)http://wwwmhlwgojp/new‑infb/kobetu/roudo u/gyousei/anzerゾdl/0603‑1.pdf
化掌 切質リス クアセスメ ント義務化の お知りせ
ニげつ ニヘヨ ニ ロ ヨヨヨロじマだマひり ゑトへまロニ モヒロマゼサず らレ ニマジ スミサま ヨゴ
図3.WebCRAト ッ プ ペ ー ジ
3.研 究 会 開 催 要 項
会 期:平 成27年9月10日(木)〜ll日(金) 会 場:山 形 大 学 米 沢 キ ャ ン パ ス
(米 沢 市 城 南4丁 目3‑16) 発 表 数:口 頭;20件 ポ ス タ ー;52件
プ ロ グ ラ ム:
9月10日(木)13:15〜17:00
1.ポ ス タ ー 発 表 コ ア タ イ ム1 2.ポ ス タ ー 発 表 コ ア タ イ ムH 9.月11日(金)9:00〜15:20
口頭 発 表(午 前/午 後)
福 井 大 学 工 学 部 技 術 部 活 動 報 告 集Vol.21平 成28年3月
第74回 全 国産業安全衛生大会 参加報 告
川崎 孝俊
1.は じめ に
平 成27年10.月28か ら30日 に か け名 古 屋 市 で 開 催 され た 「第74回 全 国 産 業 安 全 衛 生 大 会 」 へ29・30日 の 二 日間 に参 加 した .
目的 は,全 国 の 各 事 業 所 か ら行 わ れ る様 々 な 職 種 か ら の事 例 を 聴 講 し,安 全 に 業 務 を行 うた め の 情 報 を得 て,今 後 の 業 務,特 に 育 成 セ ン タ ー で の 安 全 意 識 向 上 を 目的 と して参 加 した .
2.聴 講 内 容
llの 分 科 会 が,5つ の 離 れ た 会 場 で 開 催 され, 安 全 管 理 活 動 と機 械 ・設 備 等 の 分 科 会 を主 に,
同 時 に 開 催 され た 緑 十 字 展 も含 め 時 間 の 許 す 限 り聴 講 し た.
聴 講 した 発 表 は 以 下 の よ うで あ り,そ の 中 で, 特 に 興 味 深 く参 考 に な っ た 事 例 を報 告 す る.
安 全 管 理 活 動
・「災 害 模 擬 訓 練 の 必 要 性 」 と 「従 業 員 の 安 全 意 識 向 上 」 に つ い て
九 電 工 沖 縄 支 店
・タ ッチ レス 活 動 に よ る 手 指 災 害 の リス ク低 減 JFEス チ ー ル(株)知 多 製 造 所
・構 内物 流 作 業 に お け る 台 車 作 業 に よ る災 害 日本 自動 車 工 業 会
・一 自分 の身 は 自分 で 守 る 一"安 全 の 間"を 活 用 した 安 全 感 度 向 上 活 動
(株)デ ン ソー:豊橋 製 作 所
・「ピカ ピカ3S対 象 」 ク ボ タ堺 製 造 所 で 進 め る
「危 険 ゼ ロ」 職 場 構 築 へ の 挑 戦 (株)ク ボ タ堺 製 造 所
・女 性 の 目線 で 改 善 したNC旋 盤 の 重 量 金 型 取 扱 い 作 業 の 安 全 化
愛 知 製 鋼(株)鍛 造 工 場 機 械 ・設 備 等 の 安 全
・「止 め な い 文 化 」 か ら 「止 め る安 全 」,さ らに
「止 ま る機 械 」 と 「止 め な い 工 夫 」 (パ ネ ル デ ィ ス カ ッ シ ョン)
・ア ク ス ル ギ ヤ 乗 せ 換 え 作 業 の 危 険 要 因 撲 滅 活 動 一反 転 吊 り具 で ら く ら く作 業 一
(株)小 松 製 作 所 粟 津 工 場
・若 さ と匠 の 技 で リス ク排 除 日鉄 住 金 テ ッ ク ス エ ン ジ(株) 第 三 次 産 業
・教 育 現 場 で働 く技 術 職 員 が 企 図 す る労 働 安 全 衛 生 へ の 取 組 み
福 井 工 業 高 等 専 門 学 校 ゼ ロ災 運 動
・ク ボ タ グル ー プ の 「安 全 人 間 づ く り」,国 内 で も海 外 で も,全 員 参 加 のKYTを 展 開
(株)ク ボ タ
・イ ベ ン トか ら実 益 へ!KY≧RAコ ン テ ス トの 改 革 を通 じた 職 場 問 題 点 解 決 へ の 取 組 み JFEス チ ー ル(株)西 日本 製 鉄 所
・安 全 先 取 りに つ な が る正 しいKYT 中 央 労 働 災 害 防止 協 会
・「や ら され 感 」 か ら現 場 力 は生 ま れ な い (講演)
○ 構 内物 流 作 業 に お け る 台 車 作 業 に よ る災 害 普 段,何 気 な く行 っ て い る,台 車 で の 運 搬 作 業 で は あ る が,こ の 中 に も数 々 の 危 険 が含 ま れ て お り,本 報 告 で は,災 害 要 因 の 調 査 ・対 策 に つ い て の 改 善 事 例 が 述 べ られ た.
調 査 の 結 果,災 害 の傾 向 と して は,定 常 作 業 時,業 経 験1年 未 満 や30台 未 満 の 作 業 者,挟 ま れ 型 の 怪 我,負 傷 部 位 は 指 や 足 が 多 い こ と な ど が 見 受 け られ,台 車 作 業 の リス ク と して,腰 を 痛 め る,後 方 に 台 車 を 引 い た 時 に 頭 を ぶ つ け る, ハ ン マ ー ロ ッ ク に 足 を ぶ つ け て ア キ レ ス腱 を損 傷,台 車 が 転 倒 し下 敷 き等,思 い も よ らな い よ
うな 災 害 を起 こす こ とが 分 か っ た.
災 害 対 策 と して は,持 つ 位 置 の 表 示,取 手 に, つ ば 状 の も の を 装 着 し指 の 挟 ま れ を 防 止,用 途 ・積 載 荷 重 に よ り適 切 な 台 車(車 輪)の 使 用, 台 車 後 部 に 足 が 入 り込 ま な い よ うな仕 切 りを つ け る こ とで 切 創 を 防 止 等,台 車 に 安 全 基 準 を設 け て い た.そ の 他,運 搬 経 路 の確 認,台 車 使 用 の 安 全 教 育 を 実 施 して い る と の こ とで あ っ た.
無
むノゆノ
國 .
翫 π
醜 翻
\\
曇 撫
図1台 車 に よ る事 故 事 例
育 成 セ ン タ ー で も,台 車 で の 運 搬 作 業 は 多 々 あ り,中 に は 重 量 物 を 扱 うこ と も あ る た め今 後 の 作 業 に 際 して 参 考 に な っ た.
○ 教 育 現 場 で働 く技 術 職 員 が 企 図 す る 労働 安 全 衛 生 へ の 取 組 み
福 井 高 専 の 技 術 専 門 職 員 の 方 が 労 働 安 全 衛 生 管 理 へ の 取 組 み につ い て,報 告 が あ っ た.
作 業 者 と指 導 者 の 両 方 の 視 点 か ら,安 全 か っ 衛 生 的 な 作 業 環 境 確 保 を 目的 に,技 術 職 員 の 所 属 す る 「研 究 教 育 支 援 セ ン タ ー 」 で 労働 安 全 衛 生 プ ロ ジ ェ ク トを 立 ち 上 げ,活 動 を 開 始 され た との こ とで あ っ た.
「 粥74面 全国産 票葺 圭衛 生 大塗 舗 三 凍 度 粟 分 甜 甦
融育現堵 で働 く拉衛 鞍 員が 企 図 す る 労働望全 衛 生曾 理 へ の 取 リ組 み
○ 女 性 の 目線 で 改 善 したNC旋 盤 の 重 量 金 型 取 扱 い 作 業 の 安 全 化
加 工 現 場 で働 く女 性 作 業 者 か ら,重 量 物 を 取 り扱 う際 に,非 力 な女 性 や 高 齢 者 で も安 全 に 作 業 が 行 え る よ うに,様 々 な 面 を 想 定 し,機 械 選 定,工 程 手 順 を検 討 して い く過 程 を 紹 介 し,そ の 成 果 を 述 べ られ た.
非 力 な 作 業 者 で は現 有 加 工 機 で の,金 型 取 り 付 け が 困 難 で あ る た め,新 規 加 工 機 導 入 に 際 し, 身 体 的 負 担 が 軽 減 で き る理 由 で,こ れ ま で 導 入 実 績 の な い 機 種 の加 工機 の 選 定 を技 術 ス タ ッ フ に提 案 し,加 工 機 メー カ ー との 勉 強 会 を 重 ね る こ とで,導 入 が 採 用 され た.ま た 同 時 に 行 わ れ た 作 業 手 順 の 見 直 しで,金 型 置 き場 や 運 搬 台 車 を 改 善 し,男 性 作 業 者 か ら も作 業 負 担 の 軽 減 を 得 る こ とが で き た との こ とで あ っ た.
柚ユ吾雌無 ⊥ 語立高㌍母凹 掌壇 棲掴 柵1要 翻 岬門鰍 棚 聾班 葺幽},̲
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図3高 専 職 員 に よ る報 告
活 動 の 手 始 め に,WGBT(熱 中 症 指 数)と 照 度 測 定 を行 い,熱 中症 指 数 測 定 を行 っ た こ と で, 構 内9か 所 に簡 易 型 警 報 機 能 付 き 熱 中 症 計 が 設 置 され,学 校 全 体 の 安 全 意 識 向 上 に貢 献 で き た
との こ とで あ っ た.
実 習 工 場 のWGBT測 定 結 果 を 見 る と,7・8 月 に お い て,警 戒,厳 重 警 戒 を示 す 指 数 が観 測
され て お り,同 じ よ うな 環 境 で あ る,当 セ ン タ ー に も熱 中 症 計 設 置 検 討 の 必 要 性 を感 じた .
○ 緑 十 字 展 見 学
緑 十 字 とは 国 の 安 全 運 動 の シ ンボ ル マ ー ク で あ り,展 示 会 に は産 業 安 全 用 品全 般,安 全 保 護 具 ・標 識 等,あ らゆ る安 全 に 関す る 商 品 が 見 る こ とが で き,最 新 の 保 護 具 や,今 ま で 知 る こ と が な か っ た 商 品 な ど,セ ン タ ー で 活 用 で き る 商 品 の 情 報 を 得 る こ とが 出 来 た.
図2車 量 物 取 扱 い に よ る 身 体 的 負 担
加 工 ス ペ ッ ク の み な らず,安 全 に 作 業 が 行 え る観 点 か らの機 種 選 定 も重 要 で あ る こ とが 分 か っ た.
3.ま とめ
本 大 会 に 参 加 し,各 事 業 所 で 行 わ れ て い る, 数 々 の 安 全 衛 生 活 動 へ の 取 組 み に つ い て 知 る こ
とが で き,特 に 工 作 関 連 分 野 の 報 告 は,派 遣 先 で あ るセ ン タ ー 業 務 とっ て 有 意 義 な もの で,多 方 面 か らの 視 点 を持 て る よ うに な っ た.今 回 得
た 見 聞 を も とに,今 後 の 業 務 で の 更 な る,意 識 向 上 を 心 が け た い.
福 井 大 学 工 学 部 技 術 部 活 動 報 告集Vbl.21平 成28年3月
化 学物 質の安全衛 生管理 に関す るシ ンポジ ウム参加 報告
田畑 功 衷
1.は じめ に
2月26日 に 中央合 同庁 舎 に て 開催 され た標 記 シ ンポ ジ ウム に参加 した.こ の シ ンポ ジ ウムは 平 成19年 よ り総合 科 学技 術会 議 科学 技術 連携 施 策群 にて各 省 庁 の下 で行 われ て い る研 究 の連 携 強化 ・重 複排 除 を 目的 に始 ま った.現 在 は, 平 成22年 か らは実行委 員 会形 式 で,製 品評 価 技 術 基盤糠 構,国 立環 境研 究 所,産 業技 術総 合研 究 所 が幹 事 持 ち回 りで 開催 してい る との こ とで あ る.通 常,こ の3機 関 に土木研 究所,国 立 医 薬 品食 品衛 生 研 究所 が加 わ り報 告 を行 ってい る が,今 年 は複 数化 学 物質 の リス ク評 価 が テー マ とい うこ とで,化 学 物質 評 価研 究 機構 と農 業 環 境 技術 研 究所 も加 わ り,全7件 の報告 が あった.
プ ロ グラム を次 頁 に示す.こ こで は,単 独 物 質 に他 の物 質 が加 わ る こ とで どの よ うな効果 が発 現 され るの か を 中心 に,聴 講 内容 をま とめ る.
λ 複 台影 響 につい て
単 一物 質 の場 合はNOAEL(無 毒性 量)な ど の 毒 性評 価 か ら推 定 され る許容 濃 度 と気 中濃 度 との比 較 で健 康影 響 を評 価 してい るが,複 数 の 化 学物 質 が存 在 す る場合 はば く露 経路(経 口 ・ 吸入 ・経 皮)や 発 現 効果 に対す る累積 的影 響 を 考 慮す る必要 があ る.
影響 の大 き さと して は,相加 効 果,相 乗効 果, 相 殺効 果 が あ る.相 加 効 果 で は,他 成 分 が 同 じ 物 で あ るか の よ うに加 法 性が成 り立つ.A物 質
とB物 質 を動 物 に投 与 して効 果 を調 べ る場 合, 用 量 一毒 性効 果 の 関係 が線 形 で はな いた め,同 量 投 与 して 単独 物質 の倍 量 との効 果 と比較 して す るの は間違 い で,半 量ず つ の投 与 で,全 量 の 効 果 と比 較す る必要 が あ る.
培養 細 胞 に細胞 死 を起 こすNaCNと2DG(2一
デオ キシーD一グル コー ス)を 添加 した場 合,単 独 よ りも細胞 死 が減 るホル ミシス と呼 ばれ る現 象 が見 られ る.こ れ は一 方 の細胞 死 に至 る反応 を 他 方 が 阻害 す るた め で あ る.複 合影 響 は酵 素反 応 モ デル で表現 で き,同 じ酵 素 を取 りあ う場合, 酵 素 ・基質 複合 体 生成 を阻害 す る場合,基 質 ・ 酵 素複 合 体 に加 えて 当該物 質 ・酵 素複 合 体 を破 壊 す る場 合 につ い て,目 的物 質濃 度 を誘 導す る 式 で成 分濃 度 の寄 与 を見 る と,そ れ ぞれ,加 算 的,相 乗 的,相 乗 ま た は相 殺 的 で あ る こ とが分 か る.相 乗 ・相 殺効 果 は,各 成 分 濃度 の掛 け算 で表 現 で き るた め,濃 度 が低 くな るほ ど急 速 に そ の寄 与 が小 さ くな り,低 濃度 で は 「加 算 的」
振 る舞 い とな る.ま た,成 分数 が多 くな るほ ど 相 乗 効果 と相殺 効果 が合 わ さ り,見 か け上 「加
算的 」 とな る.
作 用機 構 が成 分 ご とに異 な る場 合,死 亡 率 を 独 立 事象(一 方 の 起 こ る確 率 と他 方 の起 こ る確 率 とが,互 い に何 ら影 響 を与 えない よ うな関係) に基 づ く確 率論 で 処理 で き,各 成 分 の死 亡 率 が 高い と相 乗 的,1よ りもは るか に小 さい場 合は 相 加 的 に な る.一 方,作 用 機構 が類似 な場合,
毒1生反応 は各成 分濃 度 の加 算値 に従 うと仮 定 で き る.こ れ を も とに,単 一成 分 の濃度 一反応 曲 線(dose‑respor旧ecurve)から混合 物 のそ れ を予想
す るた め の一般 的 な複 合影 響 モデ ル(予 測式) を誘 導 した.こ のモ デ ル で は,各成 分 のEC50(薬 物 や 抗 体 な どが最低 値 か らの最 大 反応 の50%を 示 す濃 度),混 合物 中の各 成 分濃 度,混 合 物 の あ
る混 合 比 での濃 度 一反 応 曲線(少 な くとも一つ) が あれ ば,パ ラ メー タ を最 適化 す る こ とで混 合 物 の濃度 一反 応 曲線 が予想 可 能 で あ る.
化 学物 質 の混 合影 響 を考 慮 すべ き事例 として は,下 水 処 理 水 中の化 学物 質 や水 田で使 用 され る農 薬 よる環境 生物 へ の影 響 な どが あ る.
央第2技 術 室
3.お わ りに
労働 安 全衛 生 の管 理 関連 として,6月 よ り化 学 物質 リス ク アセ ス メ ン トが義 務化 され るた め, 実 験 室気 中の化 学物 質 に よ る健 康 影響 につい て 事 前 に評 価す る必要 が あ る.そ の際,単 一成 分 ご との影 響 だ けで な く,複 数成 分 が存 在す る場 合 は,複 合影 響 を どの よ うに考 え るべ きか にっ いて,今 回 の シ ンポ ジ ウムで 学ぶ こ とが で きた.
単 に リス ク レベ ル を評価 す るだ けで あれ ば,混
合 物 の各 成 分 の最 大ハ ザ ー ドを使 用す る こ とで, 安全 サ イ ドに評 価 で き るが,濃 度 的 に は互 い に 他 成 分 で希釈 され て い る こ とにな るた め,こ れ を どの よ うに考 え るべ きか迷 っ てい た.し か し, 成 分 数 が少 な い場 合に は相 乗効 果 が発 現 す る場 合 もあ る とい うこ となの で,安 全 サ イ ドの観 点 か らは希 釈 効果 を加 味 しない ほ うが 無難 で あ る こ とが 分 か った.
プ ロ グ ラ ム 13:00開 会 挨 拶
蒲 生 昌 志 国 立研 究 開 発 法 人 産 業 技 術 総 合 研 究 所
安 全 科 学 研 究 部 門 リス ク評 価 戦 略 グル ー プ 長 13:10複 合 化 学 物 質 の 問 題 に 関 す る 国 際 動 向
中 井 誠 一 般 財 団 法 人 化 学 物 質 評 価 研 究 機 構 安 全 性 評 価 技 術 研 究 所
研 究 企 画 部 研 究 企 画 課 課 長 13:40化 審 法 ス ク リー ニ ン グ評 価 に お け るUVCBsの 扱 い
宮 坂 宜 孝 独 立 行 政 法 人 製 品 評 価 技 術 基 盤 機 構
化 学 物 質 管 理 セ ン タ ー リス ク評 価 課 主 任 14:10複 合 影 響 の 考 え 方 一 マ ウ ン テ ン ・オ ブ ・ハ ピネ ス か ら 「ホ ル ミ シ ス 」 ま で 一
菅 野 純 国 立 医 薬 品 食 品 衛 生 研 究 所 安 全 性 生 物 試 験 研 究 セ ン タ ー 毒 性 部 部 長 14:40化 学 物 質 複 合 影 響 の 管 理 方 法 一 非 加 算 効 果 を ど う扱 うか 一
加 茂 将 史 国 立研 究 開 発 法 人 産 業 技 術 総 合 研 究 所
安 全 科 学 研 究 部 門 リス ク評 価 戦 略 グル ー プ 主任 研 究 員 15:10休 憩
15:25化 学 物 質 の 相 互 作 用 と複 合 影 響 モ デ ル
田 中嘉 成 国 立研 究 開 発 法 人 国 立 環 境 研 究 所 環 境 リス ク研 究 セ ン タ ー 室 長 15:55メ ダ カ 遺 伝 子 発 現 に よ る下 水 処 理 水 等 の 生 態 影 響 評 価
岡 本 誠 一 郎 国 立 研 究 開 発 法 人 土 木 研 究 所 水 環 境 研 究 グル ー プ 上 席 研 究 員 16:25農 薬 の 水 生 生 物 に対 す る複 合 影 響 と累 積 リス ク 評 価
永 井 孝 志 国 立研 究 開 発 法 人 農 業 環 境 技 術 研 究 所
有 機 化 学 物 質 研 究 領 域 主任 研 究 員 16:55「 ま と め 」 と閉 会 の 挨 拶
蒲 生 昌 志 国 立研 究 開 発 法 人 産 業 技 術 総 合 研 究 所
安 全 科 学 研 究 部 門 リス ク評 価 戦 略 グル ー プ 長 17:20事 務 連 絡 ・散 会
福 井 大 学 工 学 部 技 術 部 活 動 報 告集Vol.21平 成28年3月
能 力 開発 セ ミナ ー 〜 フ ライ ス盤 精 密 加 工 技 術 〜 参加 報 告
戸澤 理詞*
1.目 的
フ ライ ス 盤 は,フ ライ ス と呼 ばれ る切 削 工 具 や 付 属 品 を使 い 様 々 な 形 状 の 工 作 物 を精 度 よ く 能 率 的 に 切 削加 工 が で き る機 械 で あ り,物 理 工 学 分 野 の 研 究 室 か ら要 求 され る も の に は,フ ラ イ ス盤 を 用 い た 加 工 が 必 要 とな る もの が 多 く あ る.し か し,工 作 物 の 精 度 を 出 す た め に は,フ ラ イ ス 盤 を実 際 に 操 作 し,技 能 を 向 上 させ る 必 要 が あ る.そ こ で 今 回 は,研 究 室 か ら要 求 され る フ ライ ス 盤 を用 い た 工 作 物 の加 工 に応 え る た め,精 密 加 工 を行 うた め の加 工 の 条 件 や 手 順 を 習 得 す る こ と を 目的 と して,セ ミナ ー を 受 講 し た.
2.セ ミナ ー 概 要
日 時:平 成28年2月23日(火)〜26日(金) (計24時 間)
会 場:福 井 職 業 能 力 開 発 促 進 セ ン ター(ポ リ テ クセ ン タ ー 福 井)
主 催:独 立 行 政 法 人 高 齢 ・障 害 ・求 職 者 雇 用 支 援 機 構 福 井 支 部
講 師:三 好 様 受 講 者 数:6名 受 講 料:20,300円 プ ロ グ ラ ム:
フ ラ イ ス盤 に よ る 精 密 な 加 工 を す るた め の 加 工 条 件 や 手 順,注 意 す べ き安 全 作 業 に つ い て 実 習 を とお して 習 得 す る.
1切 削 加 工 概 論
・切 削 加 工 概 論
・切 削 の3条 件
・切 削 工 具 及 び 被 削 材
2.高 精 度 部 品 の 加 工 工 程
・主 軸 ・送 り ・工 具 ・準 備 ・補 助 機 能
・加 工 工 程 の 検 討
・切 削 条 件 の 検 討
・切 削 工 具 の 検 討
・測 定 器 の 選 択
3精 密 加 工 実 習
・精 密 六 面 体 の 加 工(正 面 フ ラ イ ス 加 工)
・段 付 削 り(エ ン ド ミル 加 工)
・直 溝 削 り(エ ン ド ミル 加 工)
・勾 配 削 り
4.製 品 評 価
・寸 法 精 度
・形 状 制 度
・あ ら さ の 規 格
・あ ら さ の 評 価
5.統 括 討 議 及 び 評 価
・質 疑 応 答
・訓 練 コ ー ス 内 容 の ま と め
・講 評 ・評 価
3.受 講 内 容
セ ミナ ー は,受 講 者1名 に 対 して1台 の フ ラ イ ス 盤 が 割 り当 て られ,切 削加 工 に よ り与 え ら れ た 課 題 を 作 製 す る とい う内 容 で 行 わ れ た.図
1に,使 用 した フ ライ ス 盤 を示 す.
*第2技 術 室 物 理 計 測 班
図1.加 工 実 習 用 フ ラ イ ス 盤
(左:ヒ ラ オ カ 製,右:イ ワ シ タ 製)
3.1切 削加 工 概 論
4日 間 の セ ミナ ー で 実 際 に フ ライ ス 盤 を操 作 す る 実 習 を行 っ て い く 中 で,切 削 加 工 を 行 う上 で 必 要 とな る 知 識 を,そ の 都 度 講 義 形 式 で 学 ん だ.実 習 に入 る前 に,フ ラ イ ス盤 の 一 般 的 知 識 と して,フ ラ イ ス盤 の 種 類 や 各 部 の 名 称,フ ラ イ ス の 種 類 や 可 能 な加 工 の 種 類 につ い て 学 ん だ.
課 題 の 切 削 加 工 を 行 う際 に は,切 削 の3条 件(切 削 速 度,送 り速 度,切 込 み)に つ い て 学 び,使 用 す る刃 物 及 び 材 料 に 最 適 な 条 件 を 計 算 か ら求 め た 後 に,フ ライ ス 盤 の 回 転 数 や 送 り速 度 を そ の 値 に設 定 した.
3.2高 精 度 部 品 の加 工 工 程
実 習 は,バ イ ス を 心 出 し して テ ー ブ ル に取 り 付 け る作 業 か ら行 っ た.ガ イ ドブ ロ ッ ク を用 い て 取 り付 け る 場 合,テ ー ブ ル とバ イ ス の 基 準 面 が 平 行 に な る た め,よ り よい 精 度 を 出す こ とが で き る が,勾 配 削 り等 の 加 工 を 行 うこ とが で き な く な る.そ こ で 実 習 で は,バ イ ス の 基 準 面 に ダ イ ヤ ル ゲ ー ジ の ス ピ ン ドル を 垂 直 に 当 て,左 右 に 移 動 させ な が ら針 が 動 か な く な る よ うに バ イ ス の 傾 き を 調 整 す る こ と に よ っ て 平 行 度 を 出
した.
図2に,精 密 加 工 実 習 の 課 題 図 面 を示 す.加 工 工 程 は,六 面 体 加 工,段 付 ・直 溝 加 工,勾 配 加 工 の3工 程 に分 け て 行 い,そ れ ぞ れ の 工 程 で, 正 面 フ ライ ス,ラ フ ィ ン グ エ ン ドミル,ス ク エ ア エ ン ド ミル の 中 か ら適 当 な 工 具 を 取 り付 け て 切 削加 工 を行 っ た.
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図2.実 習 課 題 図 面
(左:直 溝組 合 せ,右:勾 配 組 合 せ)
3.3精 密 加 工 実 習
精 密 加 工 実 習 は,工 程 毎 に講 師 に よ る 説 明 を 兼 ね た 実 演 が あ り,そ れ に 倣 い 各 自で 作 業 す る
とい う流 れ で 行 わ れ た.
まず 初 め に,配 付 され た 材 料 を 後 の 課 題(直 溝 組 合 せ,勾 配 組 合 せ)で 使 用 す る た め の 直 方 体 に仕 上 げ る,六 面 体 加 工 を 行 っ た.課 題 の 加 工 を行 うた め に は,平 行 度,直 角 度 が き ち ん と 出 た 六 面 体 を使 用 す る必 要 が あ る.そ の た め, 精 密 な 六 面 体 加 工 の 方 法 を学 ん だ.面 を 削 る順 序 や,バ イ ス の 基 準 面 と材 料 の 基 準 面 を合 わ せ る こ と,直 角 を 出す た め に ス コ ヤ を用 い る こ と 等 が 重 要 で あ る と感 じた.
次 に,作 製 した 六 面 体 を用 い て,直 溝 組 合 せ の た め の 段 付 ・直 溝 加 工 を行 っ た.図 面(図2 左)を 参 考 に,材 料 に ケ ガ キ 線 を 引 き,線 を 目 安 と して エ ン ド ミル に よ り切 削 を 行 っ た.荒 削 りに は ラ フ ィ ン グエ ン ド ミル,仕 上 げ加 工 に は 二 枚 刃 の ス ク エ ア エ ン ド ミル を使 用 した.仕 上 げ加 工 の 際 に は,マ イ ク ロ メ ー タ や デ プ ス ゲ ー ジ を用 い,2つ の段 付 部 品 を 直 溝 部 品 の 凹 部 分 に は ま る よ うに 値 を 計 算 して 切 削 を行 っ た.
ま た,勾 配 組 合 せ の た め の 勾 配 加 工 を行 っ た.
勾 配 部 に 関 して は,ハ ン ド リン グ に よ り荒 削 り を 行 っ た 後 に,バ イ ス を 図 面(図2右)指 定 の 角 度 に 傾 け て 材 料 を 固 定 し,仕 上 げ加 工 を 行 っ た.角 度 の 調 整 は,だ ん ご針 の 先 が ケ ガ キ 線 上 を 通 る よ うに した 後 に,ダ イ ヤ ル ゲ ー ジ に よ り 図 面 指 定 の 勾 配 に な る よ うに微 調 整 を 行 っ た.
この 方 法 に よ る バ イ ス の 角 度 調 整 は,勾 配 加 工 を す る上 で 非 常 に重 要 で あ る とい う こ とを 学 ん だ.
図3に,実 習 課 題 で 作 製 した も の(直 溝 組 合 せ)を 示 す.
〃9乾
図3.実 習 課 題 完 成 品(直 溝 組 合 せ)
4.ま とめ
フ ライ ス盤 に 関す る基 礎 知 識 や 切 削 条 件 につ い て,実 際 に フ ライ ス 盤 を動 か し な が ら学 ぶ こ とが で き た.加 工 実 習 で は,バ イ ス の 心 出 し, 刃 物 の 取 付 け方 等 の 基 本 的 な 操 作 を行 っ た 後 に, フ ライ ス 盤 加 工 で 最 も重 要 と な る,六 面 体 の 精 密 加 工,段 付 ・直 溝 削 り,勾 配 削 りに つ い て, 課 題 を 作 製 す る こ とで 習 得 した.
フ ライ ス盤 は 様 々 な用 途 で 用 い られ る汎 用 機 の 一 つ で あ り,今 後 も利 用 す る 可 能 性 が 高 い た め,よ り確 実 な操 作 技 術 を身 に付 け て い き た い.
福 井 大 学 工 学 部 技 術 部 活 動 報 告 集Vol.21平 成28年3月
平成27年 度 実 験 ・実 習 技 術 研 究会in西 京 参 加 報 告
岡 田 文 男 索
1.は じめ に
今 回,「平 成27年 度 実 験 ・実 習 技 術 研 究 会in 西 京 」 と銘 打 っ て,平 成28年3月3日 か ら4 日の2日 間,山 口大 学 吉 田 キ ャ ンパ ス に て 開催 され た.
こ の研 究 会 は,全 国 の 技 術 職 員 を対 象 に,技 術 の 研 鐙 や 向 上 を 図 っ て 集 ま り,教 育 研 究 に 関
して 意 見 交 換 を 行 うこ と を 目的 と して い る.
全 国 の 研 究 所,大 学,高 専 か ら85機 関 の約 500名 の 参 加 が あ っ た.
日程 と して は,3日 午 前 は シ ンポ ジ ウ ム,午 後 か らは 記 念 講 演 とポ ス タ ー 発 表 が お こ な わ れ, 夜 は情 報 交 換 会 も 開 か れ た.翌4日 は,口 頭 発 表 が5会 場 設 け られ た.
今 回,技 術 部 か ら は6名 参 加 した が,自 身 は 口頭 発 表 を 行 っ た の で 報 告 す る.(口 頭1名,ボ ス ター4名,聴 講1名)
2.記 念 講 演 に つ い て
講 演 者 は,地 元 山 口 の 「旭 酒 造 株 式 会 社 代 表 取 締 役 桜 井 博 志 氏 」 で,題 目 は 「ピ ン チ は チ ャ ン ス!」 で あ っ た(Fig.1).会 場 の 講 義 室 は 聴 講 者 で 満 員 と な り,そ の 期 待 度 の 高
さ が 感 じ られ た.
日本 酒 が 苦 難 な 時 代 を 迎 え て い た 事.山 口 の 小 さ な 酒 蔵 が,こ だ わ り と ア イ デ ア で,幾 多 の 試 練 を 乗 り越 え て,「 お 客 に 良 い 酒 を 屈 け る 」 に す べ て を か け て き た 事 が,1時 間 余 り の 講 演 に 凝 集 され て い た.
ま さ に,本 研 究 会 に 参 加 した 技 術 職 員 に と っ て 共 感 で き る 内 容 で あ っ た.
3.ポ ス タ ー 発 表 に つ い て
午 後 か らは,第1体 育 館 で156の ポ ス タ ー 発 表 が1時 間 毎 の2つ の セ ッ シ ョ ン に 分 け られ て 実 施 され た.多 くの 参 加 者 が 集 ま り,熱 心 に 質 疑,討 論 を行 っ て い た(Fig.2).
そ こ に は,広 い 分 野 で の 報 告,発 表 が あ っ た が,い くつ か 業 務 に も 関係 した 興 味 の あ る もの が あ っ た の で 紹 介 す る
① 「安 全 で ス ム ー ズ な 学 生 実 験 を 目指 して:
富 山 大 学 工 学 部 総 務 課(環 境 応 用 化 学 科)」
*専 門 員
「学 生 実 験 室 使 用 上 のル ー ル の 整 備 と管 理 方 法 」 に つ い て の 取 組 の 紹 介 で あ る.
こ こ で は,業 務 と して,取 組 ま で は,各 研 究 室 毎 に所 有 して い た 「ガ ラ ス 器 具 類 」 を 共 通 の 部 屋 に集 め,種 類,サ イ ズ 別 の ボ ッ ク ス 入 れ, 棚 とボ ッ ク ス に ラベ ル を貼 っ た こ と.使 用 記 録 簿 を 中 に 入 れ る な どの 対 策 を行 い,器 具 の管 理
が 出 来 る よ うに して い た.
発 表 者 と の 対 話 の 中 で,自 分 自身 の 派 遣 先 の 学 科 で も過 去,同 じ よ うな 問 題 を抱 え て い た 事
と,自 分 達 の 対 応 につ い て 紹 介 した.
② 「高 圧 ガ ス 保 安 教 育 講 習 一e一ラー ニ ン グ教 材 を利 用 して 一:愛 媛 大 学 学 術 支 援 セ ン タ ー 物 質 科 学 部 門 」
4年 生 以 上 を対 象 と した.「e一ラー ニ ン グ教 材 」 を利 用 した 高 圧 ガ ス 保 安 教 育 講 習 の 紹 介 で あ る.
この シ ス テ ム を 用 い た 講 習 は,各 種 法 令 や 利 用 時 の 注 意,管 理 方 法 等 に 関 して の 理 解 を深 め る の に適 して い る との 報 告 で あ っ た.こ の タ イ プ の 講 習 は今 後,福 井 大 学 で も実 施 す る意 義 が あ る と感 じた.
ま た,愛 媛 大 学 で は,高 圧 ガ ス ボ ンベ は利 用 者 に 管 理 シ ス テ ム へ の 処 理 を依 頼 して お らず, 別 の ス タ ッ フ が 一 括 して,納 品,返 品,保 有 量 管 理 を行 っ て い る との 事 な の で,大 学 問 の 考 え
と対 応 の 違 い を感 じた.
4.情 報 交 換 会 に つ い て
3日 夜 に は,山 口 大 学 か ら 程 近 い 「湯 田 温 泉 」 に あ る ホ テ ル で 「情 報 交 換 会 」(Fig.3)が 開 催 され,多 く の 参 加 者 が 盛 ん に 会 話 を 交 わ し て い た.こ こ 山 口 は 「フ グ 」 が 名 物 で あ る こ と も あ
り,「 テ ッ サ 」 が 振 る 舞 わ れ た が,乾 杯 後,瞬 く 間 に 無 く な っ た.
疑 騰 一 ・・ 魅 ≒ 協
、 喚儀 .'∴ ∫㌦
㌧ 蔑一1嘱 曙4
11藩 ㌔ 脳 憾
l
Fig.3情 報 交換 会
同 じテ ー ブ ル に は,早 稲 田 大 学 の 技 術 職 員 の 方 々 が お り,暫 く の 時 間 で は あ る が 情 報 交 換 を 行 うこ とが 出 来 た.
5.口 頭 発 表 につ い て
2日 目の 口頭 発 表 は,共 通 講 義 棟Aで 朝9時 か ら4っ の セ ッシ ョ ン に分 け られ て 実 施 され た.
発 表 は,「 実 験 実 習 技 術 分 野(生 物)」 の セ ッ シ ョンIIの 時 間 帯 に,以 前,日 常 研 修 で 行 っ た
「ペ ル チ ェ 型 の 安 価 コ ン パ ク ト保 冷 器 を 利 用 し た キ ノ コ の 栽 培 」 の 題 目 で 行 っ た(Fig.4).会 場 の 座 席 は,最 初 の セ ク シ ョ ン よ り ほ ぼ 埋 ま っ
て い た.
発 表(15分)後 の 質 疑 応 答 時 間 で は,味 や, 光 源,菌 糸 等 に 対 し て の 質 問 が あ っ た.
6.ま とめ
今 回 の 研 究 会 は,大 学,高 専,研 究 所 の技 術 職 員 が 対 象 で あ る た め,堅 苦 し く な く,内 容 も 身 近 な も の も 多 く,リ ラ ック ス して 参 加 で き た.
前 記 した よ うに,職 務 に 関係 した 「安 全 衛 生 関 連 」 の ポ ス タ ー 発 表 や,他 大 学 の 現 情 も知 る こ とが 出来 た.
ま た,直 接 職 務 と関 係 して い な い 報 告 で も参 考 に な る こ とが 多 く大 変 有 意 義 で あ っ た.
余 談 で は あ る が,山 口大 学 吉 田 キ ャ ンパ ス は, 緑 が 多 く,広 々 と して お り,構 内 に は 陸 上 競 技 場,サ ッカ ー 場,ラ グ ビー 場,野 球 場 が あ りス
ポ ー ツ 施 設 が 充 実 して い る と感 じた.
福 井 大 学 工 学 部 技 術 部 活 動 報 告集Vol.21平 成28年3月
平 成27年 度 山 口大 学 実験 ・実 習 技術 研 究 会in西 京 報 告
水 野 広 治*,白 井 治 彦**(代 理 発 表)
1.は じ め に
平 成28年3月3日 か ら4日 の2日 間,山 口大 学 に お い て 実 験 ・実 習 技 術 研 究 会in西 京 が 開催 さ れ た.こ の 技 術 研 究 会 は 全 国 の 国 立 大 学 法 人 や 国 立 高 等 専 門 学 校 機 構 等 の 技 術 職 員 が 日常 業 務 で 携 わ っ て い る 「実 験 ・実 習 」 や 「地 域 貢 献 」 お よ び 「環 境 ・安 全 衛 生 」 等 に 関 す る広 範 囲 な 技 術 活 動 に つ い て 発 表 や 交 流 を 目的 と した 研 究 会 で あ る.筆 者 は 実 験 実 習 技 術 分 野(情 報)の ポ ス タ ー セ ッ シ ョ ン に お い て 発 表 を 行 な っ た の で,そ の 内 容 とい く つ か 戴 い た 質 疑 を 通 した 技 術 交 流 等 に つ い て 紹 介 す る.発 表 題 目は 以 下 の 通 りで あ る.
発 表 題 目:
「PC端 末 利 用 状 況 確 認Webア プ リケ ー シ ョ ン の 開 発 」
図1技 術研究会会場前の筆者
お りMS‑windowsは,ド メ イ ン 管 理 と移 動 プ ロ フ ァ イ ル が 設 定 さ れ て い る.PC端 末 で は,ロ ー カ ル Linux,同MS‑Windows,ま た はPC用Xサ ー バ
に て 計 算 サ ー バ が 利 用 で き る.(図2)
2.発 表 内容 2.1.は じめ に
福 井 大 学 工 学 部 情 報 ・メデ ィ ア 工 学 科 に設 置 さ れ て い る教 育 用 計 算 機 シ ス テ ム に は,134台 のPC 端 末 が 設 置 され て お り,演 習 等 で の 一 斉 同 時 利 用 や,空 き 時 間 帯 で の 自 由利 用 が 可 能 で あ る.こ の よ うな利 用 環 境 に お け るPC端 末 の 利 用 状 況 の 把 握 は,運 用 管 理 の 一 環 と して 重 要 で あ り,こ れ ま で にCUIに て 種 々 の 状 況 取 得 ツ ー ル を 作 成 して き た.し か し,操 作 性 の 問 題 と即 時 的 で 総 合 的 な 確 認 が 難 しい 面 が あ っ た た め,状 況 取 得 ツ ー ル を 集 約 し,直 観 的 で 効 果 的 な 把 握 が 可 能 なWebア プ
リケ ー シ ョ ン を作 成 した.
2.2.教 育 用 計 算 機 に つ い て
教 育 用 計 算 機 シ ス テ ム は,Linux計 算 サ ー バ, MS‑windowsサ ー バ,フ ァ イ ル サ ー バ お よ び バ
ッ ク ア ッ プ サ ー バ 等 で 構 成 さ れ て い る.PC端 末 は,LinuxとMS‑Windowsの デ ュ ア ル ブ ー トで, 2っ の 端 末 室 に 旧PCを 含 め134台 が 設 置 さ れ て い る.運 用 面 で は,両OSで 統 一 認 証 を 採 用 し て
2.3.PC端 末 の た め の 利 用 状 況 確 認 ツ ー ル 3つ のosが 利 用 で き るpc端 末 の 利 用 状 況 を 把 握 す る た め の 状 況 取 得 ツ ー ル を 作 成 し た.
1つ は,PC端 末 の 起 動 状 況 を 確 認 す る た め の ツ ー ル で,起 動 ・停 止 の 判 断 にpingコ マ ン ドを 利 用 し て い る.起 動 の 場 合 は 強 調 表 示 し,PC端 末 の 配 置 位 置 を そ の ま ま 画 面 表 示 が で き る よ う に 工 夫
し た.
次 に,MS‑windowsの 利 用 を 確 認 す る ツ ー ル は, MS‑Windowsサ ー バ に 組 み 込 ん だ 作 成 ス ク リプ ト
に よ り フ ァ イ ル に 出 力 し た ロ グ オ ン/オ フ 情 報 を 読 み 込 み 表 示 す る.
*第3技 術 室
**第1技 術 室
耳 闇 臥1r是 、:具+h・O
図2教 育 用 計 算 機 シ ス テ ム 構 成 図
更 に,ロ ー カ ル のLinux利 用 を 確 認 す る ツ ー ル と し て,Linuxの 起 動 と ユ ー ザ ー の 利 用 を 確 認 す る た め,PC端 末 に 対 し リ ク エ ス トを 送 信 後,情 報 を 取 得 し 表 示 す る プ ロ グ ラ ム と,リ ク エ ス トに よ
り情 報 を 返 信 す る プ ロ グ ラ ム を 作 成 し た.
最 後 は,上 記 作 成 ツ ー ル に 加 え,計 算 サ ー バ の 情 報 を 得 る こ と で,PC端 末 で の 利 用OS,利 用 ユ ー ザ ーID ,ユ ー ザ ー 名,利 用 開 始 時 間 お よ び 利 用 PC名 を 表 示 す る ツ ー ル を 作 成 し た.
2.4.Webア プ リケ ー シ ョ ン の 作 成PC端 末 作 成 済 み 状 況 取 得 ツ ー ル を 参 考 にWebア プ リ ケ ー シ ョ ン を 作 成 し た(図3).Web画 面 は,PC端 末 配 置 を イ メ ー ジ し た 表 示 で,PC端 末 イ ラ ス ト上 に,PC名,ユ ー ザ ーID,利 用 開 始 時 刻 を 表 示 し, 起 動 ・停 止 と利 用OSの 表 示 は,色 で 区 別 し て い る.
マ ウ ス ポ イ ン タ をPC端 末 イ ラ ス ト上 に 移 動 す る こ と で,PC名,利 用OS,ユ ー ザ ーID,ユ ー ザ ー 名 及 び 詳 細 な 利 用 開 始 時 刻 が ポ ッ プ ア ッ プ 表 示 す る.ま た,手 動 表 示 と 時 間 選 択 に よ る 定 期 的 な 再 表 示 が 可 能 で あ る.
2.5.ま とめ
教 育 用 計 算 機 シ ス テ ム のPC端 末 に お け る利 用 状 況 を確 認 す るた め のWebア プ リケ ー シ ョン を 作 成 した.簡 易 な ボ タ ン 操 作 に よ る再 表 示 や 定 期 的 な 自動 表 示 が 行 え,ま た,実 配 置 を 考 慮 した 表
示 や 利 用OS別 の 表 示 色 等 の 工 夫 に よ り直 観 的 な 把 握 が 可 能 とな り,PC端 末 の利 用 状 況 を 容 易 に確 認 で き る運 用 管 理 の た め の 有 用 な 利 用 状 況 確 認
ツ ー ル とな っ た.
図4発 表会場での討論風景
3.発 表 に 関す る 質 問 や コ メ ン ト等
本 発 表 に つ い て セ ッシ ョ ン参 加 者 よ り,今 後 の 技 術 開 発 を 行 な う上 で 大 変 参 考 に な る 多 く の 有 意 義 な 質 問 や コ メ ン ト等 を 戴 い た の で い く つ か 紹 介 す る.
まず,比 較 的 多 く寄 せ られ た 質 問 は本 シ ス テ ム の 製 作 期 間 や 難 易 度 に つ い て で あ っ た.情 報 関連 の 業 務 に携 わ っ て い る方 々 の み な らず,多 くの 人 がWebア プ リケ ー シ ョン 開 発 に興 味 を 持 っ て お り,こ の よ うな技 術 開 発 を 自分 の 今 後 の 業 務 に役 立 て た い 旨 の コ メ ン トも戴 い た.ま た,利 用 現 場 に つ い て の 質 問 に つ い て は,我 々 管 理 者 の み な ら ず 計 算 機 演 習 等 を 担 当 す る 教 員 へ も 有 用 で あ る 旨 の 回 答 に 対 し,賛 同 され た コ メ ン トや 学 生 に も あ る形 で 閲 覧 開 放 す れ ば 使 用 状 況 が 分 か り,有 難 い の で は な い か な ど の 有 用 な 助 言 も あ っ た.そ の 他,自 分 た ち で 製 作 す る意 義 と外 注 す る違 い に つ い て 何 人 か と意 見 交 換 も行 な っ た.
4.お わ りに
全 国 の 大 学 等 で 各 種 の 技 術 業 務 に携 わ っ て い る 多 く の 技 術 職 員 と発 表 等 を 通 して 交 流 で き た こ と は 今 後 の 日常 業 務 遂 行 に と っ て 意 義 が 深 か っ た.特 に,他 大 学 の 状 況 や 考 え方 を知 る こ とが で き た の は 我 々 の 技 術 部 の 今 後 の 在 り方 を 考 え
る上 で 大 変 参 考 に な っ た.
分 野 は 違 っ て も我 々 技 術 職 員 が 日常 業 務 を 通 して 「も の づ く り」 や 「技 術 伝 承 」 の重 要 性 が 一 致 し た 考 え 方 で あ る こ と を 強 く感 じ る こ と が で
き た.