現場計測に基づく熱膨張係数および自己収縮ひずみの分析
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(2) V-336. 4.自己収縮ひずみ 計測した自由ひずみεf から,熱膨張係数を10.3μ/℃. 温度 [℃] 60. として算定した温度ひずみεt を,差し引いたひずみを. 50. 自己収縮ひずみε a として図-4に示す.自由ひずみと温. 40. 度ひずみとの差には,乾燥収縮ひずみも含まれるが,計. 30. 測位置が躯体内部であることや,長期材齢における計測. 20. 躯体温度 : 外気温 :. A橋脚 B橋脚. 3). 結果より実ひずみの収縮が認められない こと等から, 乾燥収縮はなかったと考える.. 10 0. 自己収縮研究委員会報告書 2) で提案されている推定. 0. 20. 40 60 材齢 [日]. 式(1)により近似し,近似値として同図に示した.なお,. 80. 100. 図-2 温度の経時変化. 自己収縮ひずみの終局値εa0 および定数a , b は計測結 果より近似した.それぞれの近似値はε c0 = –30.1μ, a=0.28,b=0.43となった.. 自由ひずみ [μ] 200 A橋脚 εt =α ∆T (α=10.3). プロットは,材齢 初期値から1日毎. 100 b. εa (t) =εa0 ・[ 1 – exp { – a ( t – t0 ) } ]. (1) 0. ここに,εa (t):材齢t日の自己収縮ひずみ推定値[×10-6] -100. εc0 :自己収縮ひずみの終局値[×10-6]. εc0=3070・exp (–7.2・W/B) W/B :水結合材比, t0 :凝結の始発[日],. B橋脚 εt =α ∆T (α=10.3). -200. a, b:定数, -300. t :材齢[日]. 0. 10. 20. tおよびt0 はコンクリート温度によって次式で補正する.. 4000 tおよび t 0 = ∑ ∆t i ⋅ exp 13.65 − 273 + T (∆t i ) T0 i =1 . 30 40 温度 [℃]. 50. 60. 70. 図-3 温度と自由ひずみの関係. n. ここに,Δt: i コンクリート温度がT℃である期間の日数[日] T0 =1℃. 自己収縮ひずみ [μ]. A橋脚 B橋脚 実測値 : 近似値 : 計算値 :. 0 10. 自己収縮ひずみの終局値εa0 を,水結合材比55%とし て,予測式(1)により算定すると58.5μであった.計測結 果より近似した値30.1μとは異なる結果となった.これ. 20 30. らの数値を用いて算定した自己収縮ひずみを,図-4に計. 40. 算値として示す.なお,予測式(1)の適用範囲は,水結合. 50. 材比が20〜50%程度で,コンクリート温度が20〜60℃程. 0. 20. 40. 60. 80. 100. 材齢 [日]. 図-4 自己収縮ひずみ. 度の場合である. 5.まとめ. ①実測による熱膨張係数は10.3μ/℃であり,標準示方書に記載されている値10μ/℃と同程度であった. ②計測結果より近似した,自己収縮ひずみの推定式(1)における定数の値はa=0.28 , b=0.43となった. ③本工事に使用した超低発熱セメントコンクリートの自己収縮ひずみの終局値は30.1μとなった. 本検討では,自由ひずみと温度との関係からコンクリートの熱膨張係数を求めた.また,計測された自由 ひずみと温度ひずみとの差を自己収縮ひずみとして,その挙動を分析した.その結果,本工事で使用した超 低発熱セメントコンクリートに関して,上記のような物性値を得ることが出来た. [参考文献] 1)土木学会:【平成11年度版】コンクリート標準示方書[施工編]−耐久性照査型−,pp.24〜36,2000.1. 2)日本 コンクリート工学協会:自己収縮研究委員会報告書,1996.11. 3)中原健司,壹岐直之ほか:超低発熱セメントを用いた実構 造物での温度応力計測,コンクリート工学年次論文報告集,Vol.22,No.2,pp.1087〜1092,2000.6. 4)秋山哲治,壹岐直之ほか: 超低発熱セメントの使用による温度ひび割れ制御対策,コンクリート工学年次論文報告集,Vol.23,2001.7(掲載予定). -673-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).
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