石 炭 酸,鹽 酸 及 ビ 醋 酸 ル 爲 起 ル 心 筋 繊 維 ハ 組 織 的 變 化 ニ 就 テ
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(2) 石 炭 酸,鹽 酸 及 ビ醋 酸 ノ爲 起 ル心 筋 繊 維 ハ組 織 的 變 化 ニ就 テ. 83. ヲ 見 タ リ.其 ハ蜂 窩 眼 ハ縫 斷切 片 ニ テ ハ帯 長 ニ シテ横 斷 面 ニ テ ハ 圓 形 乃 至 多 稜 形 ナ リキ(岡 山 醫 會雜 誌,昭 和5年7月).次. デ余 ハ家 兎 ニ就 キ頸 部 ニ於 テ 兩 側 ノ迷 走 神 經 幹 或 ハ交 感 神 經 幹 ヲ. 切 除 シ心 筋 繊 維 ノ變 化 ヲ検 セ シ ガ,迷 走 神 經 切 除 後 ニ ハ交 感 神 經 ノ作 用 偏 勝 シ,恐 ラ ク ハ心 臟 内「カル ヂ ウ ム」量 増 加 シ,繊 維 ハ緻 密 トナ リ其 ノ太 サ ラ減 ジ,核 モ殊 ニ横 ニ短 縮 シ細 長 トナ リ 繊 維 ハ核 ト共 ニ濃 染 ス.然 レ ドモ術 後30分. 頃 ヨ リ繊 維 ノ 中軸 部 ニ ア ル肉 漿 水 分 ヲ取 リテ 膨 脹 シ. 原 繊 維 ラ周 圍 ニ壓 排 ス其 ハ程 度 ハ輕 キ モ恰 モ膽 汁 ニ ヨル 變 化 ト同 様 ノ状 テ呈 スル ニ至 ル ラ 見 タ リ.交 感 神 經 切 除 後 ニ ハ迷 走 神 經 ノ作 用 偏 勝 シ,恐 ラク ハ 心 臟 ノ「カ リウ ム」量 増 加 シ,心 筋 繊 維 内 ハ肉 漿 ハ 中軸 部 ノ ミナ ラズ 一 般 ニ水 分 テ取 リテ膨 脹 シ,原 繊 維 小 束 テ互 ニ分 離 セ シメ筋 繊 維 ハ其 ノ太 サ ヲ増 シ,構 造鬆 疎 トナ リ核 モ膨 脹 シ横 經 ヲ増 シ繊 維 ト共 ニ淡 染 スル テ 見 タ リ(岡 山 醫 學 會 雜 誌,昭. 和5年10月).. 茲 ニ於 テ余 ハ更 ニ石 炭 酸,鹽 酸 及 亡醋 酸 ハ3種 ノ酸 ラ選 ビ,之 等 酸 ノ心 筋 繊 維 ニ及 ボ ス影 響 ヲ檢 シ膽 汁 酸 ニ基 ク變 化 ト比 較 研 究 セ ン コ トテ企 タ リ.. 第2章. 實驗材料及ヒ檢査方法. 1)實. 驗 動 物 ハ 主 ト シ テ 生 後5‑6箇. 月 ニ シ テ 體 重1.500‑2.000gノ. 2)實. 驗 ニ使 用 セ シ 試 藥(石 炭 酸,鹽 酸,醋 酸)ハ. 健 康 ナ ル 家 兎 ヲ選 ベ リ.. 何 レ モ 日 本 藥 局 方 ハ モ ハ ニ シ テ,各. 々 後 記 ノ如 キ 稀 釋 度. ハ水 溶 液 ト ナ シ煮 沸 殺 菌 シ テ 用 ヒ タ リ. 3)上. 記 試 藥 液 ヲ家 兎 ノ耳 靜 脉 内 ニ 徐 々 ニ 注 射 シ 動 物 ヲ致 死 セ シ メ,直. 所 ヨ リ一 定 大 ハSduckヲ. 切 取 シ,之. ヲ 直 ニ10%「. フ オ ル マ リ ン」液 ニ デ24時. ニ テ 脇 水 シ, 4μ 厚 ハ 縦 斷 竝 ニ 横 斷 切 片 ヲ作 リ, Hamatoxylin‑Eosinニ 4)各. 標 本 ハ 可 及 的 同 一 條 件 ハ下 ニ 作 製 シ,尚. 5)實. 驗 材 料 ハ所 見 ヲ 正 常 ハ モ ノ ト比 較 セ ソ ガ 爲,數. u. 2)ト. 石 炭 酸 ノ1%溶. 強酒精. 頭 ハ健 康 家 兎 ヲ 空 氣 栓 塞 ニ テ 殺 シ 其 ハ心 筋 ヲ 上 記 色 ニ テ 檢 セ シ ニ毎 囘 同 一 所 見 ヲ 得 タ ル ガ 故 ニ 之 ヲ. シ テ 以 下 實 驗 材 料 ハ 標 本 ハ 總 テ 之 ト比 較 シ檢 査 セ リ.. 第5章 第1節. 間 固 定 シ,暫 時 水 洗,漸. テ 染 色 セ リ.. ホ 同 一 實 驗 ヲ 數 囘 反 覆 シ 成 績 ハ正 確 ヲ期 シ タ リ.. ハ 法 ニ テ 縦 斷 及 ビ横 斷 切 片 トナ シHamatoxylin‑Eosin染 正 常 ハモ ノ(Fig.1. ニ心 臟 ヲ 摘 出 シ 左 心 室 ノ一 定 場. 實. 石 炭 酸(C6H5OH)ヲ. 驗. 成. 績. 注 射 シ タル 家 兎 ノ心 筋 繊 維. 液 ヲ家 兎 ノ耳 靜脉 内 ニ徐 々 ニ注 射 シ動 物 ヲ致 死 セ シ メ タ ル後(平 均 體 重1kgツ. キ17cc),. 共 ノ心 筋 ヲ所 定 ノ法 ニ從 ヒ處 置 シ製 シ タル標 本 ハ所 見 ハ次 ノ如 シ. 縦 斷 標 本(Fig.. 3)ニ テ ハ 繊 維 ハ 多少 膨 脹 シ少 シク 其 ノ太 サ ヲ増 シ,核 モ概 シテ腫 脹 シ其 ノ縦 横 徑 ヲ増 セ. リ.原 繊 維 モ 輕 度 ニ膨 脹 セ ル状 ヲ觀 ル.肉 漿Sarkqplasmaハ ナ リ帶 長 ノ空 隙 状 部 トナ リテ 現 ハ ル(Fig.1ト. 對 照).而. ナ ル 間 隙 ハ繊 維 ハ膨 大 ニ相 反 シ殆 ド總 テ 消 失 セ リ. 83. 殊 ニ繊 維 ハ中 軸 部 ニテ 膨 脹 シ,其 ノ部 無 染 色 ト シテ 各 繊 維 間 ノ結 締 織 中 ニ ア ル 無 染 色 ノ縦 ノ狭 隘.
(3) 84. 柏. 横 断 標 本(Fig.. 木. 俊. 二. 4)ニ テ 觀 レバ繊 維 ハ 少 シク其 ノ太 サ ヲ増 ン,核 モ多 少 ハ 増 大 セ ル ヲ見 ル.織 維 ノ中 軸 部 ニ. ア ル肉 漿 ノ膨 脹 ハ極 メテ 著 明 ニ シテ 爲 ニ 原繊 維 ノ大 部 ハ周 團 ニ 壓 排 セ ラ レ 薄 層 トナ ツテ 繊維 ノ内腔 洞状 部 ヲ團 繞 シ且 隣 繊 維 ノモ ノ ト融 合 セ リ.然 レ共 繊 維 ノ内部 ハ膽 汁 酸 ノ場合 ト異 ナ リテ 全 ク空 虚 ナ ラ ズ 内 ニ原 繊 維 小 束 ノ混 在 セ ル ヲ 見 ル.此 小 束 ハ 正常 ノ筋 小 桂 ニ比 ス レバ微 細 ニ シテ 小 桂 ガ分 離 シテ 生 ジ タル状 ア リ. 而 シテ 原 繊 維 自 ラモ少 シ ク膨 脹 セ ル状 ヲ呈 セ リ.又 各 繊 維 間結 締 織 ノ部 ハ縦 噺 標 本 ニテ 觀 タル ト同 ジク 膨 大 セ ル繊 維 ノ互 ニ相 融 合 セ ル タメ其 ノ間 隙 全 ク消 失 セ ル ヲ見 ル(Fig. 之 ヲ 要 ス ル ニ,本 主 眼 ニ シ テ,加. 實 驗 ニ於 ケ ル 心 筋 繊 維 ノ變 化 ノ特 徴 ハ,繊. 2ト 對 照). 維 中 軸 部 ニ於 ケ ル 肉 漿 ノ 増 量 ガ. フ ル ニ 原 繊 維 ノ膨 脹 ト其 ノ 小 束 ノ 分 離 ト ラ伴 フ 繊 維 ノ膨 大 ナ リ トス.. 本 實 驗 ニ當 リ試 ミ ニ 純 流 動 石 炭 酸 ヲ其 ノ儘 ニ テ 注 射 シ タ ル ニ,極 レ タ リ(平 均 體 重7kgニ. 就 キ0.3cc).之. テ剖 檢 セ シ ニ,注 射 セ シ. 脉 血 ハ 全 部 完 全 二凝 固 セ ル ヲ認 メ タ リ(實 驗 セ シ2例. 共).而. メ テ 少 量 ニ テ 動 物 ハ 直 ニ斃 ヨ リ右 心 室 ニ 至 ル 間 ノ靜. シテ 其 ノ心 筋 ノ變 化 ハ 上 記 實 験 ノ. 所 見 ト其 ノ 性 質 相 似 タ ル モ 程 度 遙 ニ 僅 微 ナ ル ヲ 認 メ タ リ.. 第2節 20%ノ. 鹽 酸(HCl)ヲ. 注 射 シ タ ル家 兎 ノ心 筋 繊 維. 稀 鹽 酸 液 ヲ家 兎 ノ耳 靜 脉 内 ニ徐 々 ニ注 射 ン動 物 ヲ致 死 セ シ メ タル後(平 均 胆 重1kgニ. 其 ノ心 筋 ヲ所 定 ノ法 ニ從 ヒ處 置 シ檢 セ シ ニ縦 斷 標 本(Fig.. 5)ニ テ ハ繊 維 多少 膨 脹 シ其 ノ太 サ ヲ増 シ,核 モ. 多 クハ 著 シ ク膨 大 セ リ.原 繊 維 モ膨 脹 セ ル状 ア リ.Schaltstucke(間 (Fig. 1ト 對 照).而. 就 キ20cc),. 挿 部)ハ 一 般 ニ著 明 トナ リ帶 状 ヲ呈 セ リ. シテ 肉 漿 ハ 殊 ニ繊維 ノ中 軸 部 ニ於 テ 膨 脹 シ其 ノ部 無 染 色 ニ シテ 帶 長 ノ室 隙 状 部 トナ リ. テ 顯 ハ ル.各 繊維 間 ノ結 締 織 中 ノ無染 色 ノ縦 ノ狭 隘 ナル 間 隙 ハ 殆 ド全 部 消 失 セ ル ヲ見 ル. 横 斷 標 本(Fig.. 6)ニ テ 檢 ス ル ニ,繊 維 ハ 太 サ ヲ増 シ核 モ 概 シテ 膨 大 セ ル ヲ見 ル(經 驗 上 同一 標 本 ニ テ其. ノ縦 斷 ト横 斷 トニ ヨ リ毎 常核 ノ横 徑 ニ相 違 ア リテ,横 斷 ノ場 合 ハ 縦 斷 ノ場 合 ニ比 シテ 横 徑 短 ナ リ.之 ハ横 斷 ノ際 ニ機 械 的 作 用 ノ爲 メ核 ノ壓 縮 ヲ來 タ セ シ ニ ヨル ナ ラ ン).繊 維 中軸 部 ニ ア ル肉 漿 ノ膨 脹 ハ甚 ダ シ ク著 明 ニ シテ 爲 ニ 原繊 維 ノ大 部 ハ周 圍 ニ壓 排 セ ラ レ厚 薄 不 同 ノ厚 サ ヲ有 ス ル周 壁 トナ リ内 腔 洞 状 部 ヲ圍 緯 シ 且 隣 繊 維 ノ モ ノ ト融 合 シ,繊 維 間 結 締 織 ノ間 隙 ハ 消 失 セ リ.而 シテ 繊維 内腔 洞 部 ハ 全 ク空 虚 ナ ラズ分 離 繊 細 トナ レル 原 繊維 小 束 ヲ 混 有 セ リ.原 繊 維 自 ラ モ 多少 膨 脹 セ ル状 ヲ呈 ス ル ヲ見 ル. 要 ス ル ニ 鹽 酸 ノ爲 ニ 起 ル 心 筋 ノ變 化 ハ 石 炭 酸 ノ ソ レ ト甚 ダ類 似 セ リ.. 第3節 10%醋. 醋 酸(CH3COOH)ヲ. 注 射 シ タ ル 家 兎 ノ心 筋 繊 維. 酸 液 ヲ耳 靜脉 内 ニ徐 々 ニ 注射 シ動 物 ヲ致 死 セ シ メ タ ル後(平 均 腫 重1kgニ. 所 定 ノ法 ニ從 ヒ處 置 シ檢 セ シニ 縦 斷 標 本(Fig.. 7)ニ. 就 キ7cc),其. ノ心筋 ヲ. テ ハ繊 維 極 メテ 顯 著 ニ膨 脹 シ 甚 ダ シ ク 其 ノ太 サ ヲ増. シ,核 モ 殆 ド總 テ 著 シ ク膨 脹 セ リ.原 繊 維 ノ膨 脹 ハ頗 ル著 明 ニ シテ 繊 維 内 ヲ密 ニ充填 シ筋 小柱 間 ニ存 ス ル肉 漿 ハ 殆 ド消 失 セ ル ヲ見 ル.只 繊 維 ノ中 軸 部 ニ アル 肉 漿 ハ多 クハ 著 明 ニ認 ム ル ヲ得 ベ ク,加 之僅 ニ増 量 セ シヤ ノ欣 ヲ呈 セ リ. Schaltstuckeハ 著 明 トナ リテ 帯 状 ヲ呈 ス.而 シテ 繊 維 間 結 締 織 ノ間 隙 状 部 ハ 完 全 ニ消 失 セ リ (Fig. 1ト 對 照). 横 斷 標 本(Fig. 8)ニ テ ハ 繊 維 甚 ダ シク太 サ ヲ増 シ,原 繊 維 モ一 般 ニ著 ン ク腫 脹 セ リ.而 シテ 密 ニ繊 維 内 ヲ 84.
(4) 石 炭 酸,鹽 酸 及 ビ醋 酸 ノ爲 起 ル心 筋 繊 維 ノ組 織 的 變 化 ニ就 テ. 85. 満 タシ,爲 ニ筋 小 桂 間 ハ肉 漿 部 ハ不 明 トナ レ リ(Fig. 2 u. 8参 照)唯 繊 維 ノ中軸 ニ於 テ 核 ノ周 園 ニア ル 肉 漿 ハ 著 明 ニ之 ヲ認 ム ル ヲ得 ル ノ ミナ ラ ズ 少 シ ク膨 脹 セ シヤ ノ觀 ヲ示 セ リ.而 シテ 繊 維 相 互 ノ間 ニ存 ス ル 結 締 織 ノ狭 キ間 隙 ハ認 識 シ難 シ. 之 テ要 ス ル ニ,本. 實 驗 ニ 於 ケ ル 變 化 ハ石 炭 酸 及 ビ鹽 酸 ノ 爲 起 ル モ ノ ト全 然 異 ナ リ專 ラ原 繊 維. ガ 膨 脹 ス ル ヲ 以 テ 特 徴 ト ス.之. ガ爲 繊 維 ハ 著 シ ク 其 ノ太 サ ヲ 増 セ リ.之. 部 ノ 核 周 圍 ニ ア ル モ ノ ヲ除 キ,一. 般 ニ幽 微 トナ リ,爲. 第4章 1)正. 總 括 竝. ニ 反 シ肉 漿 ハ 繊 維 中 軸. ニ筋 小 柱 ノ境 界 不 明 トナ レ ル ヲ 見 ル.. 結 論. 常家 兎 ノ耳 靜 脉 内 ニ石 炭 酸 水 ヲ徐 々 ニ注 射 シ動 物 テ致 死 セ シ メ タル場 合 ニ於 ケル 心 筋. 識 維 ハ,膨 脹 シ其 ノ太 サ ヲ増 ス.繊 維 ノ核 モ多 クハ 腫 脹 シ殊 ニ其 ノ横 徑 ヲ増 ス.肉 漿 就 中 繊 維 中軸 部 ノ肉 漿 ハ水 分 ヲ取 ツテ膨 脹 シ,縦 斷 標 本(Fig.. 3)ニ. テ觀 レバ 其 ノ部 帯 長 ノ空 隙 状 部 ト. ナ ツテ現 ハ レ,是 レ特 ニ核 ノ周 圍 ニ於 テ 著 シ.之 テ横 斷 標 本(Fig.. 4)ニ. テ檢 ス ル ニ,繊 維 ノ. 中軸 部 ノ肉 漿 ハ水 分 ヲ取 ツテ膨 脹 シ其 ノ部 著 明 ハ腔 洞 状 部 ニ變 ジ,爲 ニ原 繊 維 ハ周 圍 ニ壓 セ ラ レ,薄 層 トナ ツ テ腔 洞 状 部 ヲ 圍繞 シ,且 隣 繊 維 ノモ ノ ト融 合 セ リ.然 レ ドモ腔 洞 状 部 内 ニハ細 ク分 離 セル 厚 繊 維 小 束 ノ混 セル ヲ見 ル.是. レ膽 汁 酸 ノ爲 起 リ シ變 化 ト異 ナ ル所 ナ リ.其 ノ他 原. 繊 維 自身 モ僅 ニ膨 脹 セル ガ如 シ. 2)正. 常 家 兎 ノ耳 靜 脉 内 ニ稀 薄 ノ鹽 酸 ヲ徐 々ニ注 射 シ動 物 ヲ致 死 セ シ メタ ル場 合 ニ於 ケル 心. 筋 繊 維 ハ膨 脹 シ其 ノ太 サ ヲ増 ス.核 モ腫 脹 シ殊 ニ其 ノ横 徑 ヲ増 ス.肉 漿 ハ繊 維 ノ中 軸 殊 ニ核 ノ周 圍 ニ於 テ水 分 ヲ取 ツテ膨 脹 シ原 繊 維 ラ周 圍 ニ壓 シ壁 層 ヲ造 ラ シム.之 ラ縦 斷 標 本 ニテ(Fig. 檢 ス レバ,繊 維 ノ中 軸 部 ハ帶 長 ノ空 隙 状部 トナ ツ テ顯 ハ ル ル ヲ見 ル.横 斷 標 本(Fig. 此 腔 洞 状 部 ハ不 正 圓形 又 ハ多 稜 形 ヲ呈 シ,厚 薄 不 同 ノ原 繊 維 ノ周 壁 ニ由 テ 圍 マル.而. 5). 6)ニ テ ハ シテ此 周. 壁 ハ隣 繊 維 ノ モ ノ ト互 ニ融 合 セ リ.但 シ腔 洞 状 部 中 ニハ 分 離 シテ 生 ジタ ル原 繊 維 ノ細 束 ヲ混 ジ, 其 ノ状 石 炭 酸 ノ場 合 ト類 似 セ リ. 3). 10%醋. 酸 液 ヲ徐 々 ニ耳 靜 脉 内 ニ注 射 シ動 物 ヲ致 死 セ シメ タ ル場 合 ニ於 ケ ル心 筋 繊 維 ハ,. 其 ノ變 化 石 炭 酸 注射 及 ビ鹽 酸 注 射 ノ場 合 ト全 然相 異 ナ リ,繊 維 ハ著 明 ニ膨 大 スル モ專 ラ原 繊 維 ノ膨 脹 ニ由 テ起 ル ヲ特 徴 トス.而 シテ核 ノ腫 脹 モ著 明 ナ リ(Fig. 7).之. ニ反 シ肉 漿 ハ核 周 圍 ノ. モ ノ ヲ除 キ一般 ニ幽 微 トナ リ,爲 ニ筋 小柱 ノ境 界 不 明 トナ レル ヲ見 ル. 4)要 シ メ,之. スル ニ石 炭 酸 及 ビ鹽 酸 ハ肉漿 ハ成 分 タ ル 「アル ブ ミ ン」様 ノMyogenテ ニ反 シ醋 酸 ハ原 織 維 ノ成 分 タ ル 「グ ロ ブ リ ン」様 ノMyosinヲ. 著 シク膨 脹 セ. 甚 ダ シク膨 脹 セ シムル ノ. 性 ア リ.故 ニ共 ニ筋 繊 維 ノ膨 大 ヲ來 タ ス ト雖 モ其 ノ趣 テ異 ニ ス ル モ ノ ノ トス. 5)石. 炭 酸 及 ビ鹽 酸 ノ場 合 ニ於 テ ハ,心 筋 繊 維 中 軸 部 ニ蓄 積 セル 肉 漿 ハ,水 分 ヲ取 ツテ 膨 脹. シ其 ノ部 腔 洞 状 ニ變 ジ,原 繊 維 ノ大 部 ハ周 圍 ニ壓 セ ラ レ壁 層 トナ ツ テ之 ヲ圍 ム.其 ノ状 膽 汁 酸 ヲ用 ヒ シ時 ニ類 ス ト雖 モ腔 洞 状 部 内 ニ ハ細 ク分 離 セル原 繊 維 小束 ヲ混 有 シ,且 原 繊 維 自身 モ僅 85.
(5) 86. 柏. 木. ニ 膨 脹 セ ル ノ状 ア ル ヲ 以 テ 之 ト異 ナ リ 卜ス(Fig. 醋 酸 ノ場 合 ニ於 テ ハ 肉 漿 ハ核1周 ノ ト ス(Fig.. 俊. 3, 4, 5, 6, 9 u. 10ヲ 參 照 セ ヨ).. 圍 ノ モ ノ ヲ除 キ 幽 微 トナ リ,筋. 小 柱 ノ境 界 ハ 不 明 トナ ル モ. 7 u. 8).. 莇 繊 維 ノ 膨 脹 ニ伴 ヒ繊 維 間 結 締 織 ハ壓 セ ラ レ,其 ナ リ(Fig.. 二. ハ 内 無 染 色 ノ 間 隙 部 ノ消 失 ス ル コ トハ 共 通. 1 u. 2ト 參 照).. 終 リニ臨 ミ終 始 御 懇 篤 ナ ル御 指 導 ト御 校 閲 ノ勞 ヲ賜 ハ リ シ恩 師 上 坂 教 授 ニ深 甚 ノ謝 意 ヲ表 ス. (5.12.18.受. 主. 要. 文. 稿). 獻. Werschinin, Arch. f. exp. Path. n. pharm. Bd. 63, 1910. 2) Tominaga, Okayama-Igakkai - Zasshi. Nr. 419, 1923. 3) Kato, Folia Anatomica Japanica, Bd. VII, H. 3, 1929. 4) Kato, Oka yama-Igakkai-Zasshi. Nr. 472, 1929. 5) Kashiwagi, Okayama-Igakkai-Zasshi. Nr. 486, 1930. Kashiwagi, Okayama-Igakkai-Zasshi. Nr. 489, 1930.. 附. 圖. 説. 明. 6). Pig.. 1.正. 常 家 兎 ノ心 筋 繊 維(縦 斷). Fig.. 7.醋. 酸 ヲ 注 射 シ タ ル 家 兎 ノ 心 節 繊 維(縦 斯). Fig.. 2.正. 常 家 兎 ノ心 筋 繊 維(横 斷). Fig.. 8.醋. 酸 ヲ 注 射 シ タ ル 家 兎 ノ心 筋 繊 維(横 斷). Fig.. 3.石. 炭 酸 ヲ 注 射 シ タ ル 家 兎 ノ心 筋 繊 維(縦 斷). Fig.. 9.「 ヒ ヨ ー ル 」 酸 曹 達 ヲ 注 射 シ タ ル 家 兎 ノ心. Fig.. 4.石. 炭 酸 ヲ 注 射 シ タ ル 家 兎 ノ心 筋 繊 維(横 斷). Fig.. 5.鹽. 酸 ヲ 注 射 シ タ ル 家 兎 ノ心 筋 繊 維(縦 斷). Fig.. 6.鹽. 酸 ヲ 注 射 シ タ ル 家 兎 ノ心 筋 繊 維(横 斷) Vergrosserung:. Zeiss,. Fig. 1.. Langsschnitt. fasern eines Fig.. 2.. Fig. 3.. der normalen. Fig.. 7•~,. der. Herzmuskel. Kaninchen.. Querschnitt derselben. Langsschnitt. der Herzmuskelfasern. 10.「 ヒ ヨ ー ル 」 酸 曹 達 ヲ 注 射 シ タ ル 家 兎 ノ心 筋 繊 維(横 斷). Okul.. Erklarung. 筋 繊 維(縦 斷). Obj.. 40•~,. Kameralange. Abbildungen. Fig. 6.. Querschnitt derselben.. Fig. 7.. Langsschnitt. bei. Querschnitt. intravenos injiziert worden ist.. Fig. 9.. Langssohnitt. Fig. 5.. Langsschnitt. einem. intravenos injiziert. der Herzmuskelfasern. bei. dem eine Salzsaurelosung worden ist.. derselben. der Herzmuskelfasern. einem Kaninchen, dem eine Losung. derselben.. Kaninchen,. bei. intravenos injiziert worden ist. Fig. 8.. Querschnitt. der Herzmuskelfasern. einem Kaninchen, dem sine Essigsaurelosung. einem Kaninchen, dem eine Karbolsaurelosung. Fig. 4.. 35cm.. saurem. Natrium. intravenos. Querschnitt. derselben.. bei. von Chol. injiziert. worden. i st. Fig. 10.. 86.
(6) 柏 木 Fig.. 1.(正. 常). 論. 文 附. 圖 Fig.. 2.(正. 常). Fig.. 3.(石. 炭 酸). Fig.. 4.(石. 炭 酸). Fig.. 5.(鹽. 酸). Fig.. 6.(鹽. 酸).
(7) 柏 木 論 Fig.. Fig.. 9.(「. 7.(醋. 文. 附. 圖. 酸). ヒ ヨ ー ル 」酸 曹 達). Fig.. Fig.. 10.(「. 8.(醋. 酸). ヒ ヨ ー ル 」酸 曹 達).
(8) 87 611. 12. Kurze. Inhaltsangabe.. Uber histologische Veranderungen der Herzmuskelfasern, die infolge der Einwirkungen von Karbolsaure, Salzsaure und Essigsaure auftreten. Von. Shunji Kashiwagi. Aus dem anatomischen Institute Okayama (Vorstand: Eingegangen. Prof. Dr. A. Kosaka). am 18. Dezember 1930.. 1. Wenn man in die Ohrvene des Kaninchens 1% ige Karbolsaurelosung. so viel in. -jiziert, dass das Tier stirbt, so schwellen seine Herzmuskelfaser infolge der Hydropisier ung des Achsensarkoplasmas stark an. Auch die Muskelkerne zeigen eine Vergrosserung (Fig. 3). Die Muskelfibrillen werden zum grbssten Teil nach der Peripherie der Faser verdrangt, und bilden eine dunne Wandschicht, die den Vakuolenartigen Inhalt der Faser umgibt, was im Querschnitt (Fig. 4) deutlich zu sehen ist. Wie im Falle nach Gallen saureinjektion (Fig. 9 u. 10) verschmelzen die Wandschichten der angrenzenden Muskel fasern miteinander, aber der vakuolenartige Inhalt der Faser unterscheidet rich von dem durch Gallensaure verursachten dadurch, dass er manche feine Fibrillenbundelchen enthalt, die durch Spaltung der Muskelsaulchen entstanden sind. 2. Ein ahnliches Bild trifft man auch im Falle, wo 205%ige Salzsaurelosung statt der Karbolsaurelosung gebraucht worden ist (Fig. 5). Nur so weit ist das Bild vom vorigen abweichend, als die Fibrillenzone der Faserwande hier nicht gleichmassig sondern sie stellenweise Verdickungen zeigt (Fig. 6).. dunn ist,. 3. Ganz anders verhalt sich die Sache, wenn man 10% ige Essigsaure in die Ohrvene des Kaninchens injiziert. In diesem Falle macht sick eine bedeutende Anschwellung der Fibrillen geltend, was eine starke Vergrosserung der ganzen Herzmuskelfaser zur Folge hat (Fig. 7). Auch die Kerne der Muskelfaser schwellen stark an, dagegen tritt das Sarkoplasma im allgemeinen in den Hintergrund, sodass die Grenze der Muskelsaulchen undeutlich wird (Fig. 8). Nur das den Kern umgebende de Achsensarkoplasma lasst sich gut erkennen. 4. Kurzum wirken Karbolsaure und. Salzsaure vor allem auf das albuminahnliche. Myogen, woraus das Sarkoplasma hauptsachlich besteht. Dagegen lasst Essigsaure der Hauptsache nach das globulinartige Myosin anschwellen, das ein wesentlicher Bestandteil der Fibrillen ist. 87.
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