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節 内 注 入 の実 験 的並 び に 臨 床 的 研 究 第3編

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Academic year: 2022

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(1)615. 711. 8: 616. 72‑085. Phenolkampfer関. 節 内 注 入 の実 験 的並 び に 臨 床 的 研 究 第3編. Phenolkampfer関. 節. 内. 注. 入. の. 臨. 床. 的. 経. 験. 岡 山 大学 医学 部 津 田外科 教室(主 任:津 田誠 次 教授) 岡. 山. 労. 専 攻 生 副 医事. 災. 病. 渡. 院(院 長:津. 田 誠 次). 辺. 高. 〔昭 和33年5月14日 目. 受 稿〕 次. 第1章. 緒. 第2章. 治 療 の 対 象 となつ た 症 例 に つ い て. 言. 第5章. 治療効果. 第3章. Phenolkampfer関. 第6章. 考. 按. 第7章. 結. 論. 膚 湿度 曲線. 節 内 注 入 に 際 して. の 注 意事 項 第4章. Phenolkampfer関. 第1章. 節 内 注 入 に よる皮. 緒. 言. 第2章. に つい て. 第1編 で私 は 家 兎 膝 関節 内 にPhenolkampfer(以 下PKと. 略 す)を 注 入 し,原 法 通 りの 処 方で はPK. に 腐蝕 作 用 が 存 しな い こ とを 証 明 し,又PKの. 治 療 の 対 象 とな つ た症 例. 対象 とな つ た症 例 は 男6名,女16名,計22名 作. 用 は持 続 的 で少 量 の漿 液性 関 節 液 の 貯 溜 が 永続 的 に 認 め られ,組 織学 的 に は 軽度 の滑 液 膜 の 円形 細 胞 浸. で,. 以下 症 例(児 玉の 分 類 に よ る222, 212を 主 と した) の概 略 につ い て述 べ る. 1)全. 例 に つ いて 発 病 原 因4)の明 かで あ つ た もの. 潤,細 血 管 の 拡 張 及 び結 合織 の増殖 が お こ る と報 告. は な か つ た.殆. し1),第2編. れ 」が 誘 因 で なか ろ うか と訴 え,始 め は 単 な る痛 み. でPKI注. 入 後 の関 節 内 温度 曲線 と膝関. ん ど の例 が 「つ か い痛 み 」 「つ か. 節部 皮 膚 温 度 曲 線 との 間 に相 関 々係 が認 め られ,注. か ら始 まつ て い るの が大 多 数 で,発 熱 を伴 つ て 始 ま. 入 後 の 経 過 及 び 効 果 は 温度 測 定 に よつ て可 能 で あ る. り 「病 気 が こじれ た 」 とい うもの が3名 あっ た.. と報 告 し,関 節 内温 度 測 定 を 頻 回行 うこ とは 臨床 的 に困 難 で か つ 又不 適 当 で あ るか ら,皮 満 温 度 測定 の. 2)22名. 中家 族 内 に リウマ チが あ つ た もの が2名. あ り,リ ウ マ チ と遺 伝 の関 係 が他 の 例 では 判 然 とし. み を 行 うべ き で あ る と述 べ た2).以 上 の 動物 実験 よ. なか つ た.症 例 中2名 は 肺結 核 を 合併 して お り,組. りPhを. 織学 的検 索を行 つ て ない の で結 核性 か ど うか 判明 し. 臨 床 的 に使 用 して も何 ら関 節 に 損 傷 をお. こ さず,注 入 後経 過 及 び 効 果 は皮 膚 温度 測定 に よつ. な い.し た が つ(Henchの. い うリウ マチ 樣 多 亮性. て 可能 で あ る こ とを確 信 で き たの で,各 種 抗 リウマ. 関節 炎5)に 該 当ず る と考 え られ,こ の 例 は家 族 内 に. チ 剤 を使 用 して も,又 物理 療 法 を 行 つ て も効 果 が な. 結 核 患 者 が あつ た.. く3),頑 固 な疼 痛 を有 し,甚 だ 治 療 困難 な関 節 リ ウ. 3)リ. ウマ チ発 生年 令は10よ 台 か ら60才 台 まで の. マ チ患 者 及 び全 身疾 患 のた め に,又 副作 用 の た め に. 広 範 囲 で,最 少 年者 は18才,最. ホ ル モ ン療 法 が 行 え ず治 療 困 難 な関 節 リウマ チ に対. 対 象 症例 の大 半 が30才 台 以 上 で 男子 は 働 き盛 りの も. し関 節 内PX注. の が 多 く,女 予は50才 台 が多 か つ た.. 入 を行 い,臨 床 上 認 む べ き効 果 が. あ つ た の で報 告 す る.. 4)発. 病 よ りPK注. 高 令者 は68才 で あ り,. 人 までの 期 間 が 最 も短 い人. で8ケ 月,長 い人 で32年 であ り,大 多 数 が5年 以上 の リウ マチ斗 病 期 間 を 有 して い た..

(2) 2498. 5)機. 渡. 辺. 能 障 害 及 び病 状 進 行 程度 よ りの 分類 を米 国. 高. 注 入 後12時 間 程度 となつ て いた.し か し局 所関 節 内. の ニ ュー ヨー ク ・リウマ チ協 会 のSteinbrocker6)の. ホル モ ン治 療 は 無 効 例 で も1〜2日. 分 類 に した が つ て 分 類 す れ ば,機 能 障 害(Class). あ り,全 く無 効 だ とい う例 で も塩 酸 プ ロ カ イン等を. は 中 等度(Class. 同時 に 混注 した た め か1〜2時. III)が 最 も多 く14名,つ. (Class IV)6名,軽. 度(Clasa. II)2名. いで 高度 で あ つ た.. しか し私 の注 入 対 象 となっ た関 節 に つ い ての み 分類 す れ ばClass. IVは. な く,大 多 数 はClass. り, Class IIIが6名 (Stage)は (Stage. で あ つ た.又. 重 い 時 期(Stage. II)3名,最. 間 位 有 効 の時 も. 間 程度 疼 痛は消 失 し. て いた. 7)全. 身状 態. IIで あ. 殆 ん どす べ て の 例 が顔 色 悪 く,元 気 が な くて,積. 病 状 進 行 程度. 極 性 に乏 し く,す ぐつか れ る,肩 が凝 る と訴え,食. III)16名,軽. も 重 い 時 期(Stage. い 時期 IV)3名. 欲 が な く特 に 女性 で は偏 食 者 が 多 く,便 秘 しが ちで 不 眠 を 訴 え た,高 令者 の うち3名 に高 血 圧 がみ とめ. で あ り,注 入 関 節 の み に つ いて はStage III15名,. られ,一 般 に 血 沈値 は亢 進 し,経 過 を追 つ ての観察. Stage II 4名,. で は 測定 値 の著 明 な変 動 は み とめ られ な かつ た.血. 6)発. Stage IV 3名 で あつ た.. 病 よ りPK注. 発病 よ りPK注. 入 まで の治 療 方法. 液 検査 で著 明 な 変化 は み られ な かつ た が 一般 に血色. 入 まで の 期 間 の 短 い2名 を の ぞ. 素, Sahli値 は低 く70%前. 後で 貧 血 性 で あ り,一 般. い て他 の例 は,あ らゆ る治 療 を うけ つ くして い る と. 尿 検査 で は ウ ロ ビ リノー ゲ ン陽 性 者4名 で,そ の他. い うの も過言 で な く,副 腎 皮 質 ス テ ロイ ドホル モ ン. に 異 常 は認 め られ なか っ た.. 使 用 前 の 治 療 で最 も しば しば 使 用 され た のは ザル曹 剤 の注 射,ア ス ピ リン剤 の 内服 で 全 例 が行 つ て い た. 又 自宅 療 法 で 最 も多か つ た の は指 圧,マ. 8)関. 節 液 の 貯 溜に つ い て8). 22例 中貯 溜 の認 め られ な かつ た もの1例 で,他 は. ッナ ー ジ で. 貯 溜 量 の 多寡 は あつ たが 皆 に認 め られ た.採 取 関節. 次 いで 灸,鍼,電 気 治 療 で あつ た.い ず れ の 方法 も 一時 的 か 又 は 無効 で あ り,何 時 とは な しに 疼 痛 消 失. 液 の性 状 は 淡 褐色 乃 至 淡 黄色 で 枯稠 性 に とみ,線 維. したた あ に 或 は 効果 が な い ため に 中止 した とい い,. に 従 い比 重 測定 を硫 酸銅 法 で行 っ た 結果, 1020前 後. 素 物 質が 浮 游 し多 少 混 濁 し て いた 、 森 崎 氏 の方法9). どの方 法 が 効 い た とい うものは な かつ た と訴 え てい. で あ り10)11),蛋 白 含 有 量 を 日立 蛋 白比 色 計で測定. る.ホ ル モ ン 治療 を 始 め た動 機 につ いて 調査 した 結. 6.5%前. 果,新 聞,ラ ジ オ,入 伝 てが 圧 倒 的 に多 く,半 数 以. 粘稠 性,貯 溜 最の 多寡,採 取 時 手 技(出 血 な ど)等. 後 で あつ た.比 重及 び 蛋 白 含 量 は関 節液 の. 上 に 認 め め られ,他 は 医師 の 指 示で 使 用 した と述 べ. に よつ て 多 少の 差 が 認め られ た.又 細 胞 数 の算定を. た.. 渡 辺12)の方 法 で行 つ た が これ も同 一 人で 非常 に差が. 又 ホル モ ン治療 を 中 止 し た理 由 は無 効 で あ つた と. み とめ られ,私 の 対 象症 例 で は 平 均600前 後で,多. い うもの が大 部 分 で,副 作 用 の た め とい うもの2名,. 核 白血 球,淋 巴球,滑 液 膜 細 胞 が主 として み とめ ら. 医 師 の 指 示で 中止 した もの3名,経. 済 的 に 出来 な く. れ た11).. な つ た もの2名 で あつ た.そ して. ル モ ン療 法 後 の 第3章. リウマ チ性 疼 痛 は それ 以 前 の 疼 痛に 比 し程 度 が つ よ. 前 ア ス ピ リン,局 所 安 静 等で 一時 的 に も軽 減 出 来 た 疼 痛が,如 何 な る方 法 で も満 足出来 ず ホル モ ン増 量. 節 内 注 入 に 際 して. の注意事項. く,使 用 量を 増 量 しな くて は が まん 出来 なか つ た と 訴 え,伊 藤 等7)の い うよ うに 疼 痛 は 一種 独 特 で 治療. PK関. PK関. 節 内注 入 時 及び 注 入 後 の 経 過,注 入 効果 観. 祭 を行 うに あ た り,次 の諸 点 を特 に注 意 し た. 1)関. 節 内注入 は 型 の 如 く局所 麻 痺 後注 入 針 を刺. 以 外 に 方 法 が な かつ た とい うのが大 部分 で あ つ た.. 入 し,関 節 液 を完 全1吸引排 除 して 後,関 節腔 量の大. 局 所Hydrocortisone注. 小 に よつ て異 な るが 初 回0.5cc程. 入 は22例 中20例(結 核 の2. 度 注 入 した.足. 名 を除 く)に 施 行 され て お り,初 回 は効 果 が あ り,. 関節,肘 関節 では0.2cc程. 有 効 期 間 も相 当長 か つ たが,次 第 に 効 果が な くな り,. 器異 は 第1編 で述 べ た よ うに 乾熱 滅 菌 し,出 来 うる. 期 間 も短縮 し, PK注. 限 り無 水的 に操作 し,注 入 時 薬液 の皮 下 漏 出は絶対. 3〜4時. 入 前 では 無 効 か,又 は 注 入 後. 間程 度 で無 効 とな り,長 い 人 で も翌 日 よ り. 疼 痛 が 発来 し た. Predonisoneの. 関節 内注 入 は12名. 度 注 入 した.そ の際注入. に さけ る よ うに した.初 回PK注. 入 で な お 疼 痛あ. る と きは第2回 目 の注 入 を 行 い,疼 痛 の 滴 失あ るま. に 行 わ れ て お り,無 効 例 が大 部 分 で, 2名 は 初 め有. で 注入 をつ づ け た.第2回. 効 で あ っ た が次 第 に 効 か な くな り. PK注. に よつ て異 な るが,一 般 に膝 関 節 で は1cc程 度 に増. 入前では. 以 後 の注 入 量 は関 節容 量.

(3) Phenolkempfer関. 節 内注 入 の 実験 的並 びに臨 床 的 研究. 量 し て注 入 した. 2)注. 図1. 入 間 隔 は第1編 の 基 礎 実 験 及 び 第2編 温度. 曲線 よ り考 え,注 入 後2〜3週. 2499. Phenolkampfer注 三〇. 入 後皮 膚 曲 線. ミサ060才. ♀. 間 間 隔 で注 入 す る よ. うに し た.し か し注 入 後疼 痛は げ し く又関 節 部 膨 隆 に よる過 緊 張 性 疼 痛 が 認 め られ る と きは, 2週 間 を また ず 早急 に関 節 内 穿刺 を行 い,関 節液 を排 除 し更 にPKを. 注 入 し,疼 痛 に対 し て局 所 冷 罨 法 程度 に. と どめ,他 の 薬 物 例 え ばHydcocortisone,塩. 酸プ. ロカ イ ン等 の関 節 内 注 入 は絶 対 に避 け た . 3)注. 入 後 の 疼 痛 は 個人 差 及 び 関 節 内 の病 態 に よ. つ て異 な る と考 え られ たが,皮 膚 温度 測 定 は 注 入 前 及 び注 入 後 特 に 細 心 の注 意 をは らい 測定 し,温 度 曲 線 傾 向 を注 入 後 毎 日1週 間,以 後1週 毎 に観 察 し, 第2編 での べ た 温度 曲 線傾 向 を参 照 しつ つ関 節 液 の 排除 及 び効 果 の 持 続,疼 痛 消失 と注 入必 要 の有 無 を 決定 し た. 4)そ. の 他PK注. 図2. 入 に 際 し ての 注 意 は第1編 動. Phenolkampfer注 原○. 入 後 皮 膚 温度 曲 線. ○ 子34才. ♀. 物実 験 の 項 で くわ し くのべ たの で略 す. 第4章. PK関. 節 内 注 入 に よ る皮. 膚温 度 曲 線 注 入 後 の 管 理 に 重要 な意 義 を もつ 皮 膚 温度 曲線 に つ いて 述 べ る. 私 の 注 入対 象 となつ た 患者 は 多発 性. 水腫 型の 関. 節 リウ マチ で あ り,全 例 が 両 側対 称 性 に 罹 患 して い たた め,皮 膚 温度 の対 称値 が 得 られ ず,必 然的 に 温 度 曲 線 傾 向 の 意 義が 強 調 され る.斉 藤 氏 等13)が関 節 リウ マチ 患者 の 関節 内温 度,皮 膚 温度 は 慢性 水腫 型 では 一 般 に 低値 を呈 す る と述 べ て い るが,私 の測定 した結 果 で は必 ず し もそ うで な く,疼 痛 の 有無,患. 図3. Phen01kampfer注 秋○. 入 後 皮 膚 温度 曲 線. ○ 子59才Class. IV Stage III. 者 の精 神 状 態 で測 定 値 は 左 右 され るの は 勿 論 で あ る が 一 定 して い な かつ た.皮 膚 温度 測 定 前30分 間 以 上 安 静 を 命 じ,測 定 時 刻,場 所 を 一定 にす る よ うに し た14).臨 床 的 に室 温 を一 定 に す る こ とは 非 常 に困 難 で 又不 可能 に近 い こ とで あ るの で場 所,時 刻 を定 め る こ とに よ りほ ぼ同 条 件 が え られ た.一 般 にPK注 入 後 の皮 膚 温度 は1〜3日. まで上 昇 し,そ れ 以後 下. 熱 して1週 前 後 で 測 定値 は安 定 し,以 後温 度 の 昇 降 は み られ なか つ た.第2編. で 述 べ た よ うに3週 前 後. で注 入 前 温度 に 復 帰 す る とい うこ とは臨 床 例 で は認 め られ ず, 1週 間 前 後 で安 定 温 度 を呈 し,注 入前 と 注 入 後 温 度 との 間 に2つ の 型 が あ つ た,即 ち注 入 前. た と同 様 の傾 向 を 示 した.図3はPK注. 低 値 で 注 入 後 高値 を示 す 例(図1)と,注. は 一時 軽 減 したが 後 再 び疼 痛 を生 じた の でHgdro. で注 入 後 低値 を 示す 例(図2)の2型. 入 前高 値 が あ つ た.し. か しいず れ の 温度 曲 線 傾 向 も第2編 動 物 実験 で示 し. cortisone lcc(25mg)と. 入後疼痛. 塩 酸 プ ロ カ イ ン1ccを. 混 合 し関節 内注 入 を行 い,か えつ て疼 痛増 悪 し滑 液.

(4) 2500. 渡. 辺. 高. 膜 切 除 手 術 に 移 行 した増 悪 例 の 温度 曲 線 で 、注 入 後. 目 よ り自発 痛 は 軽 減 し,現 在8ケ 月 目で あ るが 軽度. 不 規 則 な温 度 曲 線 を呈 し て い る.. のRehabilitation例. 第5章 膝 関 節20例,肘,足. な つ た.し か し少 しで も程 度 を 越 え た運 動 で疼 痛 の 治 療 効 果 再 発が 起 つ て い る.又 他 の1名 は 藏発 痛 が 軽減 出来 関節 各1例 にPK関. 行 つ た 治療 成 績 をsceinbrockerの. 節内注入を. 治 療 効 果 の分 類. に準 じて 分類 す る と(Steinhrockerの. 分 類 は 全身 状. 態 を も考 慮 した 分類 で あ るが,私 の分 類 は注 入関 節 を主 体 とした もの)完 全 緩 解(Grade し い効 果(Grade 4名,無. II)9名,梢. 効 又 は増 悪(Grade. I)7名. ,著 効 果あ り(Grade III). IV)2名. で あ つ た.次. にお の お の に つ いて 詳 細 に 説 明 を加 え る. Grade. る よ うに な り退 院 した.残. り2名 は経 済 的理 由で治. 療 半 ば で 中止 し その 後 の 経 過 は不 明で あ る. Grade. IV. 増 悪 した1例 は 注 入 当 初の例 で あ り,注 入 後10目 目 局所 の 浮 腫様 腫 脹 が 減 退 し,関 節 液 の 貯溜 は 高度 で あつ た が 自発 痛 軽 減 し非常 に喜 んで い たが,再 び 疼 痛 を 発 し, Hydrocortisonelcc(25mg)及. び1. %塩 酸 プ ロカ イ ン1ccを 混 じ て,関 節 液 排除 後注 入. I. した が,か えつ て 疼 痛増 加 し遂 に 滑 液膜 切除手 術 に. 初 回 の注 入 の み で 完全 に 自発 痛,運 動 痛 の 消 失 を み,. えげ 立 つ 練 習 等 が漸 く可能 と. 移 行 した.こ の例 で 興味 あ る こ とは反 対 側 膝関 節 に. 1週 以 後 よ り局 所腫 脹 が 減 退 し , 3週. もPKを. 注 入 し,疼 痛 再 発 時 局 所冷 罨 法 と関 節液. 目に 退 院 した 足関 節 の注 入 例 をの ぞ い て他 の例 は ,. 吸 引 排除 後PKの. 初 回 注入 で 自 発 痛が 軽 減 若 くは 減 退 し,第2回. 注 入 後6ケ 月 で手 術 側 は な お疼 痛 及 び局 所 腫脹 あ る. の注. 再注 入 を 行 つ て い る こ とで, PK. 入 又 は そ の後 の注 入 で 運動 痛,腫 脹 が 消退 し再 発 を. ま ま, PK注. み な か つ た.局 所 の 腫 脹 は2遅 以 後 急速 に軽 減 した. 運 動 痛 もな く,松 葉 杖 を使 用 し歩 行 退 院 した.又 他. 入 の み で他 の 処 置 を行 わ なか つ た側は. よ うで疼 痛消 退 と関 係 が あ る よ うに思 われ た .患 者. の1例 は 上 述 例 と同様 で あ るが,疼 痛 再 発 時に関 節. は 局 所 が 冷 え る とい う こ とを訴 え な かつ た .. 液 の吸 引排 除 後2%塩. Grade. II. 注 入 回 数は3〜4回. 酸 プ ロカ イ ンを 注入 した もの. で,症 状増 悪 した ま ま退 院 した. で,そ れ 以上 は 行 わ なか つ た ,. 以 上 は治 療 効 果 の程 度 に よ り分類 した 各 項 につ い. 初 回 のみ で 中 止 した1例 が あ るが,こ の例 は外 来 患. て 述 べ たが,以 下PK注. 者 で3ケ 月 目の 来 院 時 に 判定 した. Grade. した 一症 例 を紹 介 す る.. IIは 自発. 痛,局 所 の 腫 脹 が認 め られず,限 局 性 疼 痛(運 動 痛,. 入 に よ り著 明 な効 果 を呈. 症例:藤 ○ ○ 子, 34才,. ♀, Class III, Stage IV.. 圧 痛)が あ る もの で,一 般 に 軽度 運 動 制限 あ る もの,. 家族 歴:家 族 に リウマ チ 関係 の疾 患 は な い.. 部 分 強 直 あ る例 では,注 入 後経 過 と共 に 自発 痛 消 退. 既 往歴:生 来健 康 で 病 気 し た こ とは な い. 24才 で. す るの で,歩 行 し うる ものは 大 胆 に 行動 す る よ うに. 結 婚, 4児 を も うけ て い る.リ ウ マ チ発症 と妊娠,. な り又 歩行 車 で動 作 す るも ので も運動 範 囲 を拡 大 し. 出 産,月 経 との関 係 は な い.. よ うと努力 す る.即 ちRehabilitationを. 行 う段 階. 現 病 歴 ・昭 和22年7月 頃 田植 の あ とで40℃. 位の. に な る と関 節 嚢 附 着部,滑 液 膜 移行 部,例 え ば膝 関. 高 熱が5日 間 持 続 した.そ の 時右 肘関 節 に 疼 痛が あ. 節 で あれ ば 両 課 部,側 副靱 帯,膝 腸 部 等 に関 節 伸展,. つ たが 熱の た め だ る うと考 え て気 に せず に いたが 仲. 屈 曲時 に疼 痛 を 訴 え た.し か し再注 入 を続行 す る と. 々疼 痛 消 失せ ず,. 或 程 度 まで 消 退 し,関 節 運 動 もわず か で あ るが改 善. なつ た.し か しそ の 年 の暮 よ り足 関節,腕 関節 と順. され た 例 もあ つ た.. 次全 関 節 に疼 痛,腫 脹 が 発来 した.発 病 当初 は ザル. Grade. III. 2ケ 月 後漸 く仕 事 が 出来 る よ うに. ブ ロ,ア ス ピ リンが 非 常 に よ くきい たが 時 を 経 る毎. 自発 痛 は な い が運 動 痛 及 び 局 所症 状 が あ る例 で,. に効 果 が な くな り,経 過 も長 びい た ので 医 者 か ら遠. 安 静 に して おれ ば 楽 だ が 動 く と疼 痛 が あ つ た.局 所. ざか り,人 伝 に リウマ チに 効 くとい う灸,鍼,電. の 腫 脹 が 仲 々減 退 せず,皮 膚 温 度 測 定 でPK効. 等 あ らゆ る民 間 療法 を行 つ た が効 果 は 一 時 的で,新. 果. が 持 続 され て い る と考 え られ る にか か わ らず,天 候. 気. 聞広 告 で イル ガ ピ リンの 内 服 を行 つ た と ころ非常 に. の 加減 等 で関 節 痛 を 訴 え た,し た が つ て4回 以 上 の. よ く効 いて 喜 ん だが,下 腿 に 浮腫 を来 た し,食 欲 が. PK注. な くなつ た の で 中止,そ の 後 コー チ ゾ ンの 内服 を始. 入 は 行 わ ず 中 止 し た.こ の 例 中1名 は関 節 液. の貯 溜 が 認 め られ なか つ た 例 で,注 入 後 関節 液 の貯. め た.こ れ は 非 常 に よかっ た が 段 々 と増. 溜 もな く,腫 脹 も減 退 しな か つ たが,注 入 後3ケ 月. は 効 果 が な くな り,経 済 的 に も耐 え られ な い ので医. しな くて.

(5) Phenolkampfer関. 師 に 相 談 し た とこ ろHydrocortisoncの. 節 内 注 入 の実 験 的 並 びに 臨 床的 研究. 関 節 内注 入. を す す め られ 、 昭 和31年9月 頃 よ り3ケ 月間 続 け た . 一 時 非 常 に よ くなつ て 歩 行 痛 も な く外 来通 院 して い. 2501. 吸 引排 除 して も翌 日再 び 同 量貯 溜 が認 め られ る程 度で あ つ た.関 節 液 の性 状は 比 重1021(硫 含 有蛋 白69%(日. 立蛋白 比 色計),細. 酸 鋼 法),. 胞 数690で あ. た が,次 第 に有 効 期 間 が短 縮 し疼 痛 もはげ し くな つ. り,ブ レ ドニ ゾ ン注 入 に よ り変 化 は認 め られ な か つ. た の で1週2〜3回. た. 10月 末全 身 諸 関 節 の疼 痛 は 軽 減又 は 消 失 した に. 昭 和32年3月. 注 入 しな くて は な らな くな つ た.. よ り岡 山労 災病 院 整 形外 科 に 入 院 ,児. か かわ らず,両. 膝 関 節 の 疼痛 は激 烈 で あつ た の で. 玉 の い う リウマ チ ド ック4)と 同様 の方 法 で 長 期 療養. PK関. 計画 と治療 方 針 特 に リウ マチ性 疼 痛 に対 す る治 療処. 入 し, 2週 目1.0cc第2回. 方 を教 育 され て2ケ 月後 退 院. い う フに レ ドニ ゾ ンの準 生 理 的. 回 目で 疼 痛 は軽 減 して いた ものが 第2回 後 完全 に消 失し ,第3週 目 よ り膝 部腫 脹は 急 速 に 減退 し, 4週. 方法.長 期微 量投 与 方 法15)とアス ピ リンの併 用 を行. 以 後 全 く腫 脹 は み られず,運 動 痛 もな く,松 葉 杖 で. つて 非 常 に 調 子が よか つ た が ,梅 雨 頃 よ り再 び疼 痛. 歩 行 出来 る よ うに な つた.. た.退 院 後Henchの. 以 後 自宅 療法 を行 つ. が は げ し くな り,プ レ ドニ ゾ ンを増 肝 しな くては 効 果 が な くな1)3〜4錠(1錠. 中5mg)を. 使 用 しな. 節 内注 入 を 行 つた .左 膝 に初 回0.5cc. PK注. 目 注 入 を行 つ た.第1. 次 いで右 膝 に 左 膝 と同様 第1回0.5cc,第2回 1.0cc,第3回1.0cc注. 入 を行 つ た.右 膝 は 疼 痛 消 失. くて は な ら な くな り,そ れ も 時に よ る と効 果が な く,. が お そ く,第3回. 服 用 時嘔 気が あ る よ うに なつ た.そ. が認 め られ,特 に 両 課 部 に歩 き始め に疼 痛 を訴 え た.. して余 り経 過 が. 目の注 入 後 で もな お運動 時 関節 痛. な が く続 いた た め 経 済 上 も苦 し くな り,リ ウマ チ ド. しか し注 入 後2ケ 月月頃 よ り全 く疼 痛 消 失 し,階 段. ック の処 方 も何 時 とは な しに 中止 し,終. 昇 降 運 動 で も疼 痛 な くか な りのRehabilitationで. 日疼 痛 に. 若 し め ら れ て 臥 床 しな くて は な らず 再 入 院 しぎて. も注 入関節 の疼 痛 及 び種 脹 発赤 は 起 さな い. PKを. た.. 注 入 しな かつ た 肘及 び腕 関節 は 現 在 なお 天 候,過 激. 現 症 及 び経 過 昭 和32年8月26日. な 運 動 等で 疼 痛 再 発 して い るが,入 院 前 よ りは 楽 に 同 山労 災 病 院 整 形外 科 に再 入. な つ た といい,療 養中 で あ る.. 院 した. 第6章. 全 身 所 見 ・入 院 時 患者 は顔 而 や や 浮腫 様 で,眼 瞼 結 膜は 貧 血 性 で全 身皮 省 は 乾 燥 してか さか さ した感. 考. 按. 第 一次 大 戦 中 よ り化学 治 療,抗 生 物 質の 発 見 まで. しが した.内 科 的諸 検 査 で 胸 腹 部 に異 常 は認 め られ. PK(Chlumsky氏. なか つ た が,血 沈 値1時 間110mm,. 菌性 関 節 の子 防 治 療 に使 用 され そ の優 秀性 がみ とめ. で,赤 血球 数330万,血. 2昨 間136mm. 色 素76%. Sahli,そ の他検. 液)は 外 傷 関 節,化 膿関 節,淋. られ て い た16)17)18). Payrは. 更 に慢 性 関節 炎,変 形. 血 で 異 常 は認 め られ な か つ た量 尿一 般 検査 で ウ ロ ビ. 性 関節 炎 に使 用 して効 果 が あ る こ とを報告 して い る. リノー ゲ ン陽性 で あ つ た外 異 常 は 認 め なか つ た.. が,関 節 リウマ チの 治 療 に使 用 した とい う報 告 を未. 局 所 々見:両 側 膝関 節,肘,腕. 関 節は 浮 腫 様 に腫. だみ こい.し た がつ て 私は 少 数 では あ るが 津 田教 授. 脹 し,は げ し く疼 痛 を 訴 えた.掌 指関 節,指 関 節,. の 指 示に 従 い関 節 リウ マチ 患 者 の 関節 内 にPKを. 又 趾関 節 は 強直 し変 形 し て いた.. 注 入 し知 見 し 得た 諸点 につ い て考 察 を加 え,そ の 効. 治療経過. 入 院 後諸 検 査 と平行 し再 び プ レ ドニ ゾ. ン を1日1錠. よ り始 め ,イ ル ガ ピ リン坐 薬及 び アス. 果 につ い て言 及 した い と思 う. PK注. 入 時 関節 液 の 完 全吸 引排除 を 強 調 した ゆ え. ピ リン,ブ タ ゾ リジ ン内服 を併 用 した,プ レ ドニ ゾ. ん は,第1編. ンの 内服 は3〜4錠(1錠. 中5mg)ま. で のべ たPK中. 游 離 石 炭 酸 に よる腐. で 増 量 しな. 蝕 作用 の 防止 で あ り,臨 床 的 に関 節 液 を 完全 吸 引 し. けれ ば 効 果 が な か つ たが,イ ル ガ ピ リン坐 薬 の併 用. た と考 え て も厳 密 に は なお貯 溜 が 考 え られ るのは 当. でか ろ う じて2錠 まで が まん 出来 た.プ レ ドニ ゾ ン. 然 で, PK注. の 内 服 もそ の 後効 果 が な くな り, 9月 末 頃 よ り服 用. で初 回0.5cc程. 後 胃部 不快 感 を訴 え る よ うにな つ た の で 中止 した.. 酸 が游 離す る こ とが 考え られ る,生 理 的 に滑 液 膜,. そ の 後 プ レ ドニ ゾ ン関 節 内注 入 に か え,腕,肘. 関 節軟 骨 は 非 常 に鋭 敏19)で あ るか らPK注. 関節. 入 を 減 量 して行 つ て も(例 え ば膝 関 節 度)関 節 液 の た め にPK中. の石炭. 入に よ. は比 較 的 に 効 果 が認 め られ 注 入2回 で 疼 痛 消 失 した. り疼痛 を増 す のか,又 個 人 差 に よつ て 注 入 後 一 時. が,膝 関 節 は 初 回 よ り効 果 が な く,関 節 液 の貯 溜 は. 的 に 増 加 す る の か,前 述 の游 離 石炭 酸 に よ る刺 戟. なは だ し く淡 褐 色 で 白濁 し, 1回 の穿 刺 で25cc位. の ため に 痛 みが 増 す のか 不 朗 で あ るが,一 時 的 に注.

(6) 2502. 渡. 入 後3〜4時. 辺. 間 員 よ り12時 間 程度 疼 痛 は 増 加す る.. 高. 研究 者26)27)28),我 国 では 猪 狩29),下 田30)等に よつて. 若 し注 入 時初 回 よ り 大 量 注 入(膝 関 節 で1.0cc以. 関 節 の神 経 分 布 状 態 が研 究 され,結 合織 性 の関 節嚢,. 上)す. 靱 帯 に は知 覚 神 経 が 多 く,関 節 痛 は 関節 周 囲組 織に. る ときは 非 常 に激 痛 を 発 した,又 関節 液 の貯. 溜 が認 め られ な か っ た1例 で は注 入 後PKに. よる. あ る といわ れ て お り,膝 関 節 側 副靱 帯,肩 関節 の外. 疼 痛 は他 の例 よ りも程度 は軽 く,疼 痛時 間 も短 かつ. 転 筋 附 着部 に最 も知 覚神 経 終 末 が 多 い との べ てお り,. た.し た がつ てPK自. 三 木 は 森 崎 と共 に 実 験的 に関 節 嚢 の 刺戟(ヒ スタ ミ. 体 に 知 覚 麻痺 作用 が 証 明 さ. れ る以 上や は り,注 入 後PK中. の 石 炭 酸 が游 離 さ. ン,他 にLewisの. い う多 分循 環 障 害 に よつて 堆積. れ た ため に疼 痛 増 加 した もの と考 え られ る. Payr16). した 代 謝 物 質 であ ろ う と考 え られ るP物 質 等)に よ. は 初 回注 入 後効 果が な い ときは 更 に 注入 し,注 入 を. つ て痛 み は 起 るだ ろ う と述 べ,ア. レル ギー と ヒスタ. 頻 回 行 つ て も何 ら障 害 を 起 さ ない と述 べ て い るが,. ミン の関係 か ら リウマ チ性 関 節 炎 の 痛み を,ア レル. 初 回注 入 後関 節 液 の 貯 溜 は高 度 で そ のた め の疼 痛 も. ギー に よ る血管 反 応 一 血行 障 害 と関係 づ け られ る も. 考 え られ た が,三 木,森 崎19)20)及び 三 木21)は生 理 的. のが 大 部 分 では な か る うか と述 べ て い る22)31),私 の. 食 塩 水 関 節 内注 入 実 験 で 圧が442mgHgに. 達 して も. 対 象 症 例 は慢 性 経 過 を と り,関 節 液 の貯 溜 が高度 に. 入後 の. 認 め られ,関 節部 の 浮腫 様 腫 脹 を呈 し血 行 障害が 当. 疼 痛は 起 らな か つた とい うこ とよ り, PK注. 疼 痛 増 加 は游 離 石炭 酸 の た め と考 え られ,第2回. 目. 然 考 え られ た.PK注. 以 後のPK注. 注. 加 した が,次 回注 入 よ り次 第 に 減 審 した こ とよ り,. 入 時 も必 ず関節 液 を 排 除 しPKを. 入 した.第2回. 以後 のPK注. 人 後 関 節 液 の 貯溜 は 初回に増. 入 で は 初回 注 入 時 よ. 血 行 循 環が 改 善 され た と解 釈 され て も よい のでは な. りも疼 痛 は 軽 い か又 は 全 く認 め られ な かつ た.こ れ. か ろ うか と考 え られ,動 物 実 験 か ら も持 続 的に滑液. は 関 節 液 吸 引 排 除 に よ り游 離石 炭 酸 を 除去 した た め. 膜 が 刺 戟 され 充 血 状態 を呈 し,血 管 拡張 像 が認め ら. か もわ か らな いが, Hedri17)の い うPK注. 入 の 慣行. れ る こ と よ りも血行 状 態 は 良 好 とな り,関 節 液の吸. 入 の 回数 を 重 ね る. 収 を促 進せ しめ た もの と考 え られ る.又 関節 嚢の知. 性 に よ る もの と考 え られ, PK注. 毎 に関 節 液 の貯 溜が 漸 次 減 少 し,関 節表 面 皮 膚 温度. 覚 神 経 分布 の 点 か らPKの. 測 定 で 初 回,次 回 と温度 上 昇度 が 減 少す る こ と よ り. 経 麻痺 が考 え られ,疼 痛 軽 減,消 退 が 出来 た ものと. も慣 行 性 の存 在17)が納 得 出 来 た. PK注. 入 後 効 果が. 思 わ れ る。 景 山11)はリウ マチ 患者 の組 織 の特 殊性 を. 著 明 で あ つ た例 は 注入 前 の リウマ チ性 疼 痛 が 激烈 で. 組 織学 的 に研 究 す る ため に 皮 膚 損 傷修 復機 転を調査. 深 達 作 用 に よる知覚神. あ っ た た めか,注 入 後非 常 に 楽 に なつ た と訴 え,又. し, 35例 中26例, 74%は 線 維芽 細 胞 の増殖 が きわめ. 注 入 前 まで気 温,湿 度 等気 候 で 疼 痛 を発 来 して い た. て 少 く,創 傷治癒 が 甚 だ わ るかっ た との べ てい る.. もの が全 く影響 が な い と訴え,関 節 部 が 冷 え る とい. 私 の 動物 実 験 で は 滑液 膜,関 節嚢 の結 合織 の増殖 が. う こ とが な い といつ て い た. PK注. 認 め られ た,し た が つ て こ の点 よ りPKの. 入 に よ る機 能 障. 作用は. 害,変 形 は 認め られ な か つた が,注 入 効 果 と リウ マ. 結 合織 性 の 関 節嚢 の リウ マ チ状 態 を 治癒 機 転 に導 び. チ 程度 の関 係 をみ るに,私 の 対 象症 例 は 比 較 的 重症. い て い るの で は なか ろ うか とも考 え られ る.即 ち前. 程度 の ものが 大 多 数 で あ り,ど の程 度 の ものがPK. 述 の血 行 状態 の改 善 の 外 に,PKの. 注 入 の適 応 で あ るの か 判然 と しな い.一 般 に 治療 成. 刺戟 作 用 が 線 維芽 細 胞 の 増殖 を う なが し,リ クマチ. 績 よ りみ る と,慢 性 経過 で関 節 液 の 貯 溜 高 度 の も. 状態 を脱 皮 せ しめ よ う と して い るの で は ない だろ う. の23)に効 果 が あ る よ うで,関 節 液の 貯 溜 が認 め られ. か,更 に リウマ チ 目体 の原 因 論 的 な 観点 よ りPKの. な かつ た例,及 び 発病 後 早 期 の ものは 古 い ものに く. 疼 痛 に対 す る効果 を 考 え る と き, Cecil(1929)31),. らべ て効 果 が 少 な か つ た よ うに思 わ れ た. PKの. 河 野32),矢 野33)等 の 溶 血 性 連 鎖 状 球 菌 説 に 対. 作. 用 につ いて 私 は第1編 で くわ し くの べ た が,PK注. してPKの. 入 に よ る疼 痛 の 消 退,軽 減 に つ い て述 べ て な いの で. う. Hedri17)はAxhausenがPK関. 以下 疼 痛 軽 減,消. 滅 菌 消 毒 作 用 は 当然 有 効 で あ る筈 と思 節 内 注 入で. 作 用 につ い て. 変 形 性 関節 炎 を惹 起 す る と述 べ た に 対 し,軟 骨 損傷. 考 察 を 加 え た い.リ ウマ チ性 疼 痛 の機 転 を知 る こ と. に よ る 二 次 的 変 化 だ と述 べ,私 は これ を第1編 動. は リウマ チ の 本態 を解 明 す る こ とpcも な るわ け で あ. 物実 験 で 追 試 証明 した が,私 の注 入 症例 の大部 分 に. るが,現 在 な お 十分 に わ か つ て い る とは いえ ない.. 軟骨 損 傷 が 認 め られ, PK注. 古 くLerich24)及. A,. 炎 を 惹 起 す る こ と は 当 然 考 え られ た が,し か し. E. P.25)等 多 くの. Payr16)は 変 形 性 関 節 炎 に使 用 し 効 果 が あつ た と報. 又Kellgren. 失 に 対 す るPKの. 持続 的,緩 慢な. びJunget. J, H.及. A., Brunschurig. びSamusl. 入 に よ り変 形 性 関節.

(7) Phenolkampfer関. 告 して い る し,実 際 に私 のPK注. 節 内注 入 の 実験 的並 び に臨 床 的 研究. 入 を行つた例で 第7章. も最 も長 い人 で13月 経 過 し てい るが,変 形 性 関 節 炎 と考 え られ た 症 例 な く, PKが. 2503. 損 傷 軟骨,滑 液 膜 の. 1)副. 結. 論. 腎 皮質 ステ ロ イ ドホル モ ン の全 身及 び 局所. 修 復 を適 当 に促 進 させ る とい うこ とが 効 果 的 なの で. 療法 の無 効 例,副 作 用 及び 全 身疾 患 の た め ホル モ ン. は な い だ ろ うか と考 え られ た.従 来 リウ マ チ性 疼 痛. 治 療不 能 の 例 で頑 固 な 疼痛 を 有 す る関 節 リウ マチ患. に 対 す る先 人 達 の 研 究 及び努 力 は 並 々な らぬ もの が. 者22名 に 対 しPhenolkampfer関. あ つ た が,未 だ釈 然 た る もの が なか つ た.し か し副. 足す べ き量 結 果 が 得 られ た. 2)慢. 腎 皮 質 ホル モ ンの使 用 以来,一 応 リウマ チ性 疼 痛 に. 節 内注 入 を行 い満. 性 経 過 を呈 し,関 節 液 の貯 溜 が み とめ られ. 対 す る治 療 は 解明 され た か の感 が あ つ た が,ホ ル モ. た例 で は 疼 痛 の 消失,軽 減 が 著 明で 局 所 の腫 脹 も完. ンの 全 身 及 び 局所 治 療 の 無 効例,副 作 用 例,全 身 疾. 全 に消 退 し,病 状 の 如 何 を 問わ ずPhenolkampfer. 患の た め の 禁 忌例,経 済 的 に使 用 不 能 例 等 に遭 遇 し. 関 節 内注 入 の効 果 が認 め られ た. 3)PK関. 再 び ホル モ ン療法 の 限 界 を考 えね ば な らな い状 態 と. 節 内注 入 に 際 してはPKの. 特 性 を熟. な り,あ らゆ る方 法 で リウマ チ性 疼 痛 を 軽減 ,消 退. 知 して細 心 の注 意 を 払 つて 行 うべ きで, PK注. せ しめ よ う とす る努 力 が は らわれ つ つ あ る現 況 で あ. 他 の薬 液 の注 入 は 絶 対 に 避 け るべ きで あ る. 4)PK. り,整 形 外科 的 治療 へ の 移 行 も又 止 む を 得 な い もの. の作 用 は 長 期 間持 続 的 で,注 入 後 効 果 の あつ た例 で. が あ る.し か し清 水34), Ghormelp. は関 節 痛,腫 脹,関 節液 の 貯 溜 等の 再 発 をみず,機. P. London37),中. R. H.34),森35) 36),. 原38)39)等 が行 つ てい る滑液 膜 切 除. 入後. 能障 害,変 形 等 を起 さなか つ た, 5)ホ. 手 術 の 成 績 は 必ず し も満 足 す べ き.結果 を 得 て な い よ. ル モ ン療 法 の無 効 例,禁 忌 例 で整 形 外科 的. うで,疼 痛 消 失,関 節 液 貯 溜 の 消退 等に 効 果 はか な. 治 療 の低 か 治 療 方法 が他 に な い 場合 に は,一 種 の刺. り認 め られ る が 機 能 障 害 を 起 して い る.私 がPK. 戟 療法 としてPK関. 関 節 内 注 入 を行 つた 症 例 は 未 だ少 数 で,注 人 後経 過. あ る と考 え る.. 節 内 注入 は試 み るべ き方法 で. の観 察 も最 長1年 余 で短 く,関 節 リウマ チ に対 す る 効 果 の 有 無 を 論ず る こ とは余 りに も早 急 で,今 後 な お研 究 続 行 の 必要 が あ るけ れ ども,リ ウマ チ性 疼 痛, 種 脹 の 再 発,関 節 液 の 貯 溜 な く,機 能 障害,変 形, 拘 縮 等 も認 め られず,一 応満 足す べ き結果 が 得 られ たの で,整 形 外 科 的 治 療 に移 行 す る前 一 応試 み るべ き方 法 で は な か ろ うか と考 え ここ に報 告 す る次 第 で. 擱 筆 す るに あた り御 懇 篤 な 御指 導,御 校 閲 を 賜つ た 恩師 津 田誠 次 教授,御 指 導 を賜 つ た整 形 外 科 教室 児 玉俊 夫 教授,岡 山労 災 病 院 副院 長 友 保誠 博 士,整 形外 科 部 長 村川 浩 正 博 士に 深 甚 の謝 意 を表 す. な お この 論文 の要 旨 は第31回 日本 整 形外 科学 会 に 於 て発 表 した.. あ る.. 参 1). 第1編,正. 考. 文. 常 家 兎 膝 関 節 内PhenolKampfer. 献 床,永. 井 書 店,. 11). 景 山:日. 12). 渡 辺 正 毅.臨. び 関 節 内 温 度 に つ い て の 実 験 的 研 究.. 13). 斉 藤(他4名)日. 3). 景 山:最. 萩 医 学,11巻,. 14). Hollander,. 4). 児 玉:最. 籍 医 学,. 注 入 実 験. 2). 第2編phenol. 5) 児 玉:医 6). 節 内 注 入 時 皮膚及. 12号,. 2875〜2880.. 7号,. 1528〜1547,. 12巻,. 学 の 動 向,第5集,金. Steinbrocker, 659,. Kampler関. O.. et. al.. Invert. 15). 原 書 店. J. A. M. A.. 7). 伊 藤(他4名)診. 療,. 10巻,. 8). 児 玉(他6名):臨. 床 外 科,. 45, 10巻,. 432〜437. 3号,. 147〜. 155. 9). 森 崎1外. 10). 児 玉,リ. 科,. 12,. 16). Payx. 17). Hedri. 18). Axhausen. 19). Smyth, M.. 334,昭25.. ウ マ テ,慢. 性 膝 関 節 炎 の分 類 とそ の臨. 28,. 664〜675,. 床 病 理,. Vol.. 外 会 誌, J. L.. 28,. &. 1955.. 4,. No.. 1,. 55回,. Hoivath,. 37.. 9号,. S. M.,. 1071. J.. Clin.. 469〜473.. P. S... Medical. use. of. cortisone,. 28,. 1922.. 1954.. 140,. 1941,. Hench,. 1955.. 整 会 誌,. 20). Z. b. l.. Chir.. Z. b. l.. Soc.. 三 木:外. & Frosch: C. 42, 科,. &. No.. Chir.. No.. 16,. 1922.. Z. b. 1. chir,. Fregherg, 818,. 28,. R... 1943. 1〜9,. 1954.. No. J.. 11,. 1923.. Michigan..

(8) 2504. 21). 渡. 森 崎:日. 医 新 報,. 22). 三 木. 23). 渡 辺 新:新. 外 科,. 1581,. 12,. 3363〜3368,. 334,. Lerich. Press.. 25). Samuel,. E. P.. Med. et. 高. 1954.. 1950.. 潟 医 学 会 雑 誌,. 24). 辺. 69,. 38, al.. 3号,. 417,. 河 野:リ. ウ マ チ,日. 33). 矢 野;リ. ウ マ チ 性 関 節 炎 の 原 因 に 苅 す る 細 菌学. 的 意 義(未. 219〜232.. 34). 1930.. Anat. 32). record.. 徳 水:医. 1952,. 森(他2名)日. 整 会 誌.. 26). 小 田.. 36). 森(他2名):目. 外 会 誌,. 27). 瀬 戸 八 郎:人. 28). Gerneck,. 29). 猪 狩:. Arch.. hist.. Jap.. 8,. 1955.. 30). 下 田.. Arch.. hist.. Jap.. 9,. 1955.. 31). 三 木:医. Med.. Akad.. の 知 覚,医 L.. Anat,. Kioto,. 1935.. 37). 1932.. Part III.. P. 338,. 形 外 科 よ り み た. 原 書 店.. Experimental. 30,. 4号,. 56回,. 185. 2号,. 270〜. 271.. 学 書 院. 97,. 学 の 動 向,第5集,整. リ ウ マ チ,金. 14,. 節 リウマ チ治療. 原 書 店.. 35) Mitt.. 1954.. 発 表) 学 の 動 向,第5集,関. の 最 近 の 動 向,金. 113,. 温 泉 気 候 学 会 総 会,. London:. J. B. J. S.. Vol.. 36B.. No,. 2,. 1954.. 38). 鶴 見(他4名):同. 整 会 誌,. 39). 間 野(他2名)冶. 療,. 30,. 40). 天 児(他1名):臨. 床 の 日本,. 38,. 4号,. 3号, 1巻,. 183.. 442〜444. 4号,. 247.. and Clinical Studies on Effects of Intraarticular Injection of Phenolcamphor. Clinical. Experiences with Intraarticular Phenolcamphor. Injection of. By Takashi Watanabe, M. D. From Dept. of Surgery, OkayamaUniversity MedicalSchool, (Director: Professorof Surgery, Sciji Tsuda, M.D.) From OkayamaRosai Hospital, ( Director: Seiji Tsuda. M.D.) 1) Satisfactory results were obtained in the treatment of 22 patients of rheumatoid arthritis with intractable pain, who were not benefitted by general and local application of steroid hormone or who were not suitable for hormone therapy for side effects or associated diseases. 2) Pain on intraarticular injection of Phenolcamphor is alleviated by gradual increasing of dosage, because of its toleration. 3) Other drugs should not be injected even in whit Ii pain increases following injection of Phenolcamphor and Phenolcamphor should be injected repeatedly after evacuation of intraar ticular fluid until the Main subsides. 4) Decrease of pain was marked and swelling of joint completely subsided in a chronic case with fluid accumulation in joints. There was found no relationship between severity of symptoms and of functional disturbance and effects of Phenolcamphor. 5) Effects of Phenolcamphor were persistent and neither pain, swelling and accumulation of fluid in joint recurred nor functional disturbance and adhesion developed in the case in which effects of Phenolcamphor were noted. 6) Intraarticular injection of Phenolcamphor should be attempted as a kind of local stimulant therapy in cases which hormone therapy was not effective or contraindicated and no choice of treatment was left except orthopedic method..

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