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利用上の注意 目 次 概要編 1 年度の国際的な穀物需給の概要 1 2 年度の国際的な油糧種子需給の概要 2 ( 資料 ) 1 穀物の生産量 消費量 期末在庫率の推移 3 2 穀物等の国際価格の動向 4 3 平成 29 年 3 月以降の食品小売価格の動向 5 4 世界の小麦生産量と輸出量 / 日本の

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(1)

海外食料需給レポート

( M o n t h l y

R e p o r t : 1 0 月 )

(2)

【利用上の注意】

概要編

1 2017/18年度の国際的な穀物需給の概要 ……… 1 2 2017/18年度の国際的な油糧種子需給の概要 ……… 2 (資料) 1 穀物の生産量、消費量、期末在庫率の推移 ………… 3 2 穀物等の国際価格の動向 ……… 4 3 平成29年3月以降の食品小売価格の動向 ……… 5 4 世界の小麦生産量と輸出量/日本の輸入量……… 6 5 世界のとうもろこし生産量と輸出量/日本の輸入量… 7 6 世界の大豆生産量と輸出量/日本の輸入量……… 8 7 農産物の輸出規制の現状 ……… 9

品目別需給編

Ⅰ 穀物 1 小麦 (1) 国際的な小麦需給の概要 ……… 1 (2) 主要生産・輸出国等の需給状況 ア 米国 ……… 2 イ カナダ ……… 3 ウ 豪州 ……… 4 エ EU ……… 5 オ 中国 ……… 6 カ インド ……… 6 キ ロシア ……… 7 ク ウクライナ ……… 8 ケ カザフスタン ……… 9 コ アルゼンチン ……… 10 2 とうもろこし (1) 国際的なとうもろこし需給の概要 ……… 11 (2) 主要生産・輸出国等の需給状況 ア 米国 ……… 12 イ 中国 ……… 14 ウ アルゼンチン ……… 15 エ ブラジル ……… 16 オ EU ……… 17 カ ウクライナ ……… 17 3 大麦 (1) 国際的な大麦需給の概要 ……… 18 (2) 主要生産・輸出国等の需給状況 ア 豪州 ……… 19 イ カナダ ……… 19 ウ EU ……… 19 エ ロシア ……… 19 4 米 (1) 国際的な米需給の概要 ……… 20 (2) 主要生産・輸出国等の需給状況 ア インド ……… 21 イ タイ ……… 22 ウ ベトナム ……… 23 エ インドネシア ……… 24 オ 中国 ……… 25 カ 米国 ……… 26 キ ブラジル ……… 27 ク 豪州 ……… 27 Ⅱ 油糧種子 1 大豆 (1) 国際的な大豆需給の概要 ……… 28 (2) 主要生産・輸出国等の需給状況 ア 米国 ……… 29 イ ブラジル ……… 30 ウ アルゼンチン ……… 31 エ カナダ ……… 32 オ 中国 ……… 32 2 なたね (1) 国際的ななたね需給の概要 ……… 33 (2) 主要生産・輸出国等の需給状況 ア カナダ ……… 34 イ 豪州 ……… 35 ウ ウクライナ ……… 35 エ EU ……… 36 オ 中国 ……… 36

今月のトピックス

・米国における穀物輸送事情 ……… 1 表紙の写真:中国 黒龍江省チチハル市甘南県 水稲の収穫作業(2017年10月6日撮影)

(3)

【利用上の注意】

海外食料需給レポート(Monthly

Report)は、在外公館からの情報、農林水産省が独自に各国の現地

コンサルタント等を通じて入手した情報、公的機関(各国政府機関、FAO、IGC等)の公表資料、Oil World等民間の調

査会社から購入した資料、その他、商社情報や新聞情報等から入手した情報を農林水産省の担当者において検証、整理、

分析したものです。

海外食料需給レポート(Monthly

Report)で使用している統計数値は、主に米国農務省が2017年10月中旬までに

発表した情報を引用しています。

さらに詳細なデータ等が必要な場合は、米国農務省のホームページを参照願います。

http://www.usda.gov/wps/portal/usda/usdahome?navid=AGENCY_REPORTS

主な参考資料

「World Agricultural Supply and Demand Estimates」

http://www.usda.gov/oce/commodity/wasde/

「Grain:World Markets and Trade」

http://usda.mannlib.cornell.edu/MannUsda/viewDocumentInfo.do?documentID=1487

「Oilseeds:World Markets and Trade」

http://usda.mannlib.cornell.edu/MannUsda/viewDocumentInfo.do?documentID=1490

「World Agricultural Production」

http://usda.mannlib.cornell.edu/MannUsda/viewDocumentInfo.do?documentID=1860

「PS&D」

https://apps.fas.usda.gov/psdonline/app/index.html#/app/advQuery

など

データは予測値であり、毎月各種データの更新を受けて改訂されますので留意してください。

資料原典で表示されるブッシェル及びエーカー等の単位は、それぞれトン及びヘクタールに換算して記載しています。

資料原典において現地通貨で表示される金額を円換算するにあたっては、日本銀行国際局・財務大臣公示の基準外国為替相場及

び裁定外国為替相場(平成29年10月中において適用される)等の換算レートを用いています。

市場年度は、おおむね各国で作物が収穫される時期を期首として各国ごとに設定されているため、国、作物によって年度の開始

月は異なります。

なお、各国別、作物別の市場年度は、米国農務省によります。

https://apps.fas.usda.gov/psdonline/app/index.html#/app/downloads?tabName=default

期末在庫率の対前年度増減率の欄は、前年度とのポイント差。なお、表示単位以下の数値により計算しているため、表上では合

わない場合があります。

本資料の引用等につきましては、出所(農林水産省発行「海外食料需給レポート(Monthly

Report)」)を併記願

います。

資料内に掲載されている写真については、特に断りがある場合を除き、版権は農林水産省に属するものとします。

(4)

各品目の世界の需給表掲載国については、米国農務省の需給報告が新年度に切り替わる5月時点で、各項目別に過去3年平均の

上位7カ国を選定し記載しています。

○ 本レポートの電子版は下記アドレスでご覧になれます。

農林水産省

海外食料需給レポート

http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/index.html

○ 本資料に関するご質問、ご意見等は、下記までお願いします。

連絡先

農林水産省大臣官房政策課食料安全保障室

TEL:03-3502-8111(内線3805)

FAX:03-6744-2396

世界各国の穀物等の作付・生育状況、作柄等の食料需給に関する

情報提供を目的として、農林水産省政策課食料安全保障室公式フェイ

スブック「海外食料需給インフォメーション」を開設しています。

「海外食料需給インフォメーション」

https://www.facebook.com/zyukyu.jouhou

本文中の略称について

FAO 国連食糧農業機関 IGC 国際穀物理事会 USDA 米国農務省 AAFC カナダ農務農産食品省 ABARES 豪州農業資源経済科学局 CONAB ブラジル食料供給公社

(5)
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1 -1 2017/18年度の国際的な穀物需給の概要 <米国農務省の見通し> ○2017/18年度の穀物需給(予測)のポイント 穀物全体の生産量は前年度より減少して25.5億トンとなり、消費量25.7 億トンを下回る見込み。 この結果、期末在庫量は前年度に比べ減少し、期末在庫率も24.8%と 低下する見込み。 【生産量】 2017/18年度 前年度比 前月比 世界の穀物全体の生産量は、とうもろこし、小麦、米、大麦ともに減少し、 史上最高となった前年度を下回る見込み。 品目別には、小麦は、ロシア、インド、EU等で増加するものの、米国、 豪州、カナダで減少することから、世界全体では史上最高となった前年度を 下回る見込み。とうもろこしは、アルゼンチンで増加するものの、米国、中 国、ブラジル等で減少が見込まれることから、世界全体では前年度を下回る 見込み。大麦は、ロシア、トルコ等で増加するものの、豪州、カナダ等で減 少が見込まれることから、世界全体では前年度を下回る見込み。米は、タイ、 ベトナム等で増加するものの、バングラデシュ、中国等で減少が見込まれる ことから、世界全体では前年度を下回る見込み。 【消費量】 2017/18年度 前年度比 前月比 世界の穀物全体の消費量は、大麦等で減少し、世界全体では史上最高とな った前年度を下回る見込み。 品目別には、小麦は、中国等で減少するものの、ロシア、インド等で増加 が見込まれることから、世界全体では史上最高となる見込み。とうもろこし は、中国、米国等で増加が見込まれることから、世界全体では前年度を上回 る見込み。大麦は、ロシア等で増加するものの、EU、中国等で減少が見込 まれることから、世界全体では前年度を下回る見込み。米は、中国、インド 等で増加するものの、インドネシア等で減少が見込まれることから、世界全 体では前年度を下回る見込み。 【貿易量】 2017/18年度 前年度比 前月比 世界の穀物全体の貿易量は、小麦、とうもろこし、大麦、米ともに減少し、 4.1億トンと前年度を下回る見込み。 品目別には、小麦は、豪州、米国等での減少、とうもろこしは、米国等で の減少、大麦は、豪州等での減少、米はタイ、米国等での減少によりそれぞ れ前年度を下回る見込み。 【期末在庫量】 2017/18年度 前年度比 前月比 世界の穀物全体の期末在庫量は、生産量が消費量を下回ることから6.4億 トンと前年度に比べ減少し、期末在庫率も24.8%と前年度に比べ低下する見 込み。 表-1 世界の穀物需給 (単位:百万トン) 予 測 値 からの変更前月予測 増減率(%)対前年度 穀物計 2,46 7.5 2,60 8.2 2,55 4.3 9.6 ▲ 2.1 小麦 735.3 754.2 751.2 6.3 ▲ 0.4 粗粒穀物 1,259.6 1,366.9 1,319.4 2.8 ▲ 3.5 ( と う も ろ こ し ) 972.4 1,075.3 1,038.8 6.2 ▲ 3.4 ( 大 麦 ) 149.6 148.0 142.0 0.1 ▲ 4.1 米 472.6 487.1 483.8 0.4 ▲ 0.7 穀物計 2,43 5.0 2,57 6.1 2,57 2.3 6.8 ▲ 0.1 小麦 711.8 738.8 739.6 2.1 0.1 粗粒穀物 1,255.0 1,356.4 1,352.2 4.4 ▲ 0.3 ( と う も ろ こ し ) 967.9 1,062.3 1,064.8 7.7 0.2 ( 大 麦 ) 147.6 150.1 147.4 ▲ 0.2 ▲ 1.8 米 468.2 481.0 480.5 0.3 ▲ 0.1 穀物計 90 4.0 94 9.4 95 6.8 0.6 0.8 小麦 136.4 147.3 141.5 0.9 ▲ 3.9 粗粒穀物 767.6 802.2 815.3 ▲ 0.3 1.6 ( と う も ろ こ し ) 601.6 632.5 650.5 0.2 2.8 ( 大 麦 ) 100.8 106.2 102.5 ▲ 0.1 ▲ 3.5 米 … … … … … 穀物計 37 6.5 42 9.8 41 0.0 0.1 ▲ 4.6 小麦 172.8 182.5 180.0 0.0 ▲ 1.3 粗粒穀物 163.4 202.7 185.8 0.2 ▲ 8.4 ( と う も ろ こ し ) 119.7 163.8 150.7 0.1 ▲ 8.0 ( 大 麦 ) 30.8 28.7 25.1 0.0 ▲ 12.6 米 40.3 44.6 44.2 ▲ 0.0 ▲ 1.0 穀物計 62 4.8 65 6.9 63 8.9 22.0 ▲ 2.7 小麦 241.2 256.6 268.1 5.0 4.5 粗粒穀物 251.6 262.1 229.3 ▲ 1.0 ▲ 12.5 ( と う も ろ こ し ) 214.0 227.0 201.0 ▲ 1.5 ▲ 11.5 ( 大 麦 ) 26.4 24.4 19.0 0.4 ▲ 22.1 米 132.0 138.2 141.5 18.0 2.4 穀物計 2 5.7% 2 5.5% 2 4.8% 0.8 ▲ 0.7 小麦 33.9% 34.7% 36.3% 0.6 1.5 粗粒穀物 20.0% 19.3% 17.0% ▲ 0.1 ▲ 2.4 ( と う も ろ こ し ) 22.1% 21.4% 18.9% ▲ 0.3 ▲ 2.5 ( 大 麦 ) 17.9% 16.3% 12.9% 0.3 ▲ 3.4 米 28.2% 28.7% 29.5% 3.7 0.7

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、 「Grain:World Markets and Trade」、「PS&D」(12 October 2017)  注:期末在庫率の「前月予測からの変更」と「対前年度増減率」は、前月予測及び    前年度とのポイント差である。 2015/16 20 16/17 (見 込 み ) 2017/18 年   度 貿   易   量 生   産   量 消   費   量 う ち 、 飼 料 用 期 末 在 庫 量 期 末 在 庫 率

(7)

2 -2 2017/18年度の国際的な油糧種子需給の概要 <米国農務省の見通し> ○2017/18年度の油糧種子需給(予測)のポイント 油糧種子全体の生産量は、前年度より増加して5.77億トンとなり、消費 量5.74億トンをわずかに上回る見込み。 この結果、期末在庫量は前年度に比べ増加するものの、期末在庫率は18.8 %に低下する見込み。 【生産量】 2017/18年度 前年度比 前月比 世界の油糧種子全体の生産量は、大豆で減少するものの、なたね、綿実 等の増加により、前年度を上回る見込み。 品目別には、大豆は、米国、カナダ、中国で増加するものの、ブラジル、 インド等で減少することから、世界全体では前年度を下回る見込み。なた ねは、豪州、中国等で減少するものの、EU、ウクライナ等で増加が見込 まれることから、世界全体では前年度を上回る見込み。 【消費量】 2017/18年度 前年度比 前月比 世界の油糧種子全体の消費量は、堅調な搾油需要から、前年度を上回る 見込み。 品目別には、大豆は、中国、米国等で増加することから、世界全体では 前年度を上回り、史上最高となる見込み。なたねは、中国、インド等で増 加が見込まれることから、世界全体では前年度を上回る見込み。 【貿易量】 2017/18年度 前年度比 前月比 世界の油糧種子全体の貿易量は、前年度を上回り1.7億トンとなる見込み。 品目別には、大豆は、米国、カナダ等で増加することから、世界全体で は前年度を上回る見込み。なたねは、ウクライナ、EU等で増加するもの の、豪州、カナダ等で減少することから、世界全体では前年度を下回る見 込み。 【期末在庫量】 2017/18年度 前年度比 前月比 世界の油糧種子全体の期末在庫量は、生産量が消費量を上回ることから 1.1億トンと前年度に比べ増加するものの、期末在庫率は18.8%と前年度に 比べ低下する見込み。 表-2 世界の油糧種子需給 (単位:百万トン) 予 測 値 からの変更前月予測 増減率(%)対前年度 油糧種子計 5 21. 4 573 .1 5 77. 0 ▲ 1.6 0 .7 うち、大豆 313.7 351.3 347.9 ▲ 0.6 ▲ 1.0    なたね 69.9 70.3 71.9 ▲ 0.3 2.2    綿実 35.8 39.0 44.3 0.1 13.5    ピーナッツ 40.4 42.6 43.0 0.1 0.9    ひまわり種 40.3 47.6 46.4 ▲ 1.1 ▲ 2.6 油糧種子計 5 24. 6 551 .8 5 73. 5 ▲ 0.8 3 .9 うち、大豆 314.4 330.3 344.4 0.1 4.3    なたね 70.8 71.6 72.9 ▲ 0.4 1.9    綿実 36.5 38.7 43.7 0.3 13.1    ピーナッツ 40.9 42.2 42.4 ▲ 0.2 0.5    ひまわり種 40.7 47.0 46.6 ▲ 0.5 ▲ 0.8 油糧種子計 4 45. 6 469 .3 4 88. 1 ▲ 0.8 4 .0 うち、大豆 274.9 288.4 301.3 0.6 4.5    なたね 67.8 68.6 69.9 ▲ 0.4 1.8    綿実 28.4 29.2 33.0 0.1 13.2    ピーナッツ 16.8 18.1 18.1 ▲ 0.1 0.1    ひまわり種 36.7 43.1 42.7 ▲ 0.6 ▲ 1.0 油糧種子計 1 53. 3 170 .9 1 73. 9 ▲ 0.4 1 .8 うち、大豆 132.5 147.5 151.0 ▲ 0.4 2.4    なたね 14.4 16.0 16.0 0.3 ▲ 0.1    綿実 0.7 0.9 1.0 ▲ 0.1 10.6    ピーナッツ 3.5 3.8 3.7 0.0 ▲ 1.6    ひまわり種 2.0 2.5 2.0 ▲ 0.2 ▲ 19.4 油糧種子計 90. 5 107 .3 1 07. 9 ▲ 1.6 0 .5 うち、大豆 77.7 94.9 96.1 ▲ 1.5 1.3    なたね 6.8 5.9 5.0 ▲ 0.1 ▲ 15.1    綿実 0.9 1.3 1.8 ▲ 0.1 37.3    ピーナッツ 2.5 2.3 2.4 0.2 3.9    ひまわり種 2.3 2.6 2.2 ▲ 0.1 ▲ 14.9 油糧種子計 17. 3% 1 9.4% 18. 8% ▲ 0.2 ▲ 0 .6 うち、大豆 24.7% 28.7% 27.9% ▲ 0.4 ▲ 0.8    なたね 9.6% 8.2% 6.8% ▲ 0.0 ▲ 1.4    綿実 2.5% 3.5% 4.2% ▲ 0.0 0.7    ピーナッツ 6.2% 5.4% 5.6% 0.4 0.2    ひまわり種 5.6% 5.6% 4.8% ▲ 0.2 ▲ 0.8

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、

「Oilseeds:World Markets and Trade」、「PS&D」(12 October 2017)  注:期末在庫率の「前月予測からの変更」と「対前年度増減率」は、前月予測及び    前年度とのポイント差である。 期 末 在 庫 量 貿 易 量 う ち 、 搾 油 用 消 費 量 年   度 201 5/1 6 201 6/1 7 ( 見 込 み ) 201 7/1 8 生 産 量 期 末 在 庫 率

(8)

10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800 2,000 2,200 2,400 2,600 1970/71 75/76 80/81 85/86 90/91 95/96 2000/01 05/06 10/11 15/16 (年度) (期末在庫率 %) (百万トン)

生産量(左目盛)

消費量(左目盛)

期末在庫率(右目盛)

1,108百万トン

1,079百万トン

1972 世 界同時 不作 2006 豪 州大干 ばつ 2010 ロ シア等 で干ば つ 2012 米 国の高 温・乾 燥

2,572百万トン

2,554百万トン

24.8% (2017/18年度予測値) 2015 欧 州で高 温乾燥 ベ トナム ・タイ で乾燥 2007 欧 州天候 不順・ 豪州干ば つ 1973 米 国大豆 禁輸措 置

○ 世界の穀物消費量は、途上国の人口増、所得水準の向上等に伴い、1970/71年度に比べ2.3倍の水準に増加している。

一方、生産量は、主に単収の伸びにより消費量の増加に対応している。

○ 2017/18年度の期末在庫率は、生産量が消費量を下回ることから、24.8%と2016/17年度(25.5%)を下回る見込み。

□ 穀物(米、とうもろこし、小麦、大麦等)の需給の推移

資料:USDA「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、「Grain: World Markets and Trade」(October 2017)、「PS&D」 (注)なお、 「PS&D」 については、最新の公表データを使用している。

(9)

0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000 1970 1972 1974 1976 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 (ドル/トン) (年) 1973 米国大 豆禁輸 措置 1972 世界同 時不作 1982 世界的 な米の 豊作 1981 中国・ イラン 等の米 の不作 に よりタイ 米需要 急増 1980 米国熱 波 1989 中国・ インド ネシア 等の米 の 輸入需要 増大 1988 米国大 干ばつ 米国天 候不順 1995 中国が 米の輸 出禁止 措置 フィリ ピン・ インド ネシア ・ タイで洪 水 19 9 3 日本の 冷害に よる米 の緊急 輸 入 ・ 米国 大洪水 1999 世界の 米生産 量が史 上最高 2004 世界の 米在庫 量が約 20年 ぶ りの低水 準 2003 米国高 温・乾 燥、中 国輸入 急 増 2002 米国・ カナダ ・豪州 同時不 作 2008 世界的 な小麦 等の豊 作 2007 欧州天 候不順 、豪州 干ばつ 2006 豪州大 干ばつ 2012 米国で 高温・ 乾燥、 タイで 担 保融資制 度導入 2011 米国で 高温・ 乾燥 2010 ロシア で干ば つ 2014 世界的 なとう もろこ し等 2013 の豊作 2016 南米で 天候不 順 2015 欧州で 高温乾 燥、ベ トナム ・ タイで乾 燥 とうもろこし 小麦 米 大豆

□ 穀物等の国際価格の動向

注1:小麦、とうもろこし、大豆は、シカゴ商品取引所の各月第1金曜日の期近終値の価格である。米は、タイ国家貿易取引委員会公表による各月第1水曜日のタイ うるち精米100%2等のFOB価格である。 注2:過去最高価格については、米はタイ国家貿易取引委員会の公表する価格の最高価格、米以外はシカゴ商品取引所の全ての取引日における期近終値の最高価格。 2017年10月27日現在 の価格。 内は過去最高値。 大豆 358.3ドル とうもろこし 137.3ドル 小麦 157.0ドル 米 417ドル

2012年6月以降の米国の高温・乾燥の影響から、とうもろこしは8月に史上最高値(327.2ドル/トン)、大豆は9月に史上最高値(650.7ドル

/トン)。また小麦も、とうもろこしに追随して上昇。2013年7月以降、世界的なとうもろこし等の豊作や南米での大豆の増産等から低下。

2016年4月以降、南米での天候不順から、大豆が一時上昇。2017年6月以降、米国大平原北部の高温・乾燥から、小麦が一時上昇。

米は、タイでの担保融資制度の再導入の動き等により、2011年6月以降上昇していたが、2013年7月以降、安価なインド産等への輸出需要

のシフトやタイで担保融資制度見直しによる政府在庫放出等から低下。2015年10月以降、ベトナム、タイ等主要国での乾燥等による供

給懸念から一時上昇、2017年5月以降、アジア・中東諸国等の輸入需要から再び一時上昇。

1,038ドル (2008.5.21) 650.7ドル (2012.9.4) 470.3ドル (2008.2.27) 327.2ドル (2012.8.21)

資料2 穀物等の国際価格の動向

(ドル/トン)

4

(10)

-平成29年3月~平成29年8月の

食品小売価格の動向

【参考】平成29年4月~平成29年9月の

食品小売価格の動向(速報値)

○ 加工食品の国内の食品小売価格については大きな値動きはなし。

H23 H24 H25 H26 H27 H28 生鮮食品を 除く総合 94.7 94.7 94.5 97.7 100.0 99.7 99.8 100.1 100.3 100.2 100.1 100.3 0.7% 食パン 97.3 97.2 96.3 98.5 100.0 101.1 100.8 100.8 100.9 101.2 101.2 101.0 0.1% 即席めん 92.7 92.5 92.0 94.2 100.0 100.0 99.5 99.6 98.9 99.9 99.9 100.2 0.6% 豆腐 97.6 96.1 94.5 98.0 100.0 100.0 100.4 100.3 100.7 100.6 100.6 100.7 0.9% 食用油 (キャノーラ油) 102.5 102.1 102.6 102.8 100.0 97.8 94.9 96.3 94.9 93.3 93.5 93.2 -4.3% みそ 103.0 101.7 99.7 100.6 100.0 99.4 98.8 99.6 99.1 99.0 99.1 98.7 -0.9% チーズ 91.0 88.7 87.4 97.9 100.0 99.3 98.5 97.5 95.9 99.5 99.9 98.9 -1.5% バター 87.4 89.9 90.9 95.0 100.0 101.5 101.3 101.3 101.5 101.9 102.1 102.0 0.2% マヨネーズ 93.1 91.9 95.0 103.5 100.0 98.1 96.9 97.2 95.5 97.7 96.0 95.5 -2.3% 平均 資料:総務省消費者物価指数 注1:平成27年の平均値を100とした指数で表記している。 平均 消費者物価指数(総務省) 品目 平均 平均 平均 平均 H29  上昇率  (前年   同月比) 3月 4月 5月 6月 7月 8月

H25 H26 H27 H28

上昇率 (前月比) 上昇率 (前年  同月比) 食パン 96.2 99.3 101.7 102.6 101.7 101.1 101.4 101.2 100.7 101.3 0.6% -0.8% 即席めん 106.6 109.1 117.0 116.7 116.7 116.0 117.1 117.1 117.0 116.3 -0.6% -0.2% 豆腐 99.3 101.9 101.6 98.4 97.3 97.1 97.0 96.7 97.0 96.9 -0.1% -1.6% 食用油 (キャノーラ油) 91.2 91.2 88.7 85.2 84.1 84.2 84.0 84.2 83.8 83.1 -0.8% -2.4% みそ 117.2 119.7 121.0 120.8 121.9 121.7 121.2 121.7 121.6 123.3 1.4% 2.3% チーズ 111.0 125.4 129.4 129.4 124.5 124.5 128.7 129.5 129.5 131.9 1.9% 1.5% バター 107.6 112.0 118.4 120.0 119.7 120.7 121.1 121.3 121.3 121.4 0.1% 1.3% マヨネーズ 103.7 112.2 110.6 109.8 110.5 108.5 108.6 108.0 108.2 109.2 0.9% -0.7% 平均 平均 平均

H29

5月 6月 7月 8月 9月

食品価格動向調査(農林水産省)

品目 4月 資料:農林水産省加工食品小売価格調査 注1:平成20年1月の価格を100とした指数で表記している。ただし、バターについては平成20年     5月の価格を100とした指数で表記している。 注2:調査は原則、各都道府県10店舗で毎週実施。 注3:調査結果は調査期間中の平均値で算出。 注4:マヨネーズのH24平均値は調査を開始した平成24年10月~12月平均。 平均

資料3 平成29年3月以降の食品小売価格の動向

5

(11)

-ロシア 18% EU 16% 米国 15% カナダ 12% 豪州 10% ウクライナ 9% アルゼンチン 6% カザフスタン 4% その他 10% EU 20% 中国 17% インド 13% ロシア 11% 米国 6% カナダ 4% ウクライナ 4% パキスタン 3% その他 22%

米国

2.5(46.3%)

資料:財務省「貿易統計」を基に農林水産省で作成 単位:百万トン、( )は輸入量のシェア

日本の国別小麦輸入量(2016年)

世界の小麦生産量

世界の小麦輸出量

<参考>世界の小麦輸入国

(2017/18)

-世界輸入量全体の3割を上位7カ国が、残る7割を

117

カ国が占める-

日本の小麦生産量

2014年: 85.2万トン

2015年:100.4万トン

2016年: 79.1万トン

(資料:農林水産統計)

カナダ

1.8(33.0%)

豪州

0.8(15.5%)

2017/18 予測値 7.5億トン 2017/18 予測値 1.8億トン 6

-資料4 世界の小麦生産量と輸出量/日本の輸入量

(2017年10月現在)

資料:USDA 「PS&D」2017.10 (単位:%) インドネシア アルジェリア ブラジル バングラデシュ エジプト 6.7 5.9 4.6 4.1 3.6 EU 3.6 日本 3.2 その他 68.3

(12)

米国 31% ブラジル 23% アルゼンチン 19% ウクライナ 14% ロシア 4% パラグアイ 2% 南アフリカ 1% その他 6%

<参考>世界のとうもろこし輸入国

(2017/18)

-日本は世界第3位のとうもろこし輸入国-

-8-

資料5 世界のとうもろこし生産量と輸出量/日本の輸入量

(2017年10月現在)

資料:USDA 「PS&D」 2017.10

日本の国別とうもろこし輸入量(2016年)

世界のとうもろこし生産量

世界のとうもろこし輸出量

2017/18 予測値 1.5億トン 2017/18 予測値 10.4億トン (単位:%)

米国

11.4(74.5%)

ブラジル

3.7(24.3%)

ロシア

0.1(0.7%)

資料:財務省「貿易統計」を基に農林水産省で作成 単位:百万トン、( )は輸入量のシェア 米国 35% 中国 21% ブラジル 9% EU 6% アルゼンチン 4% ウクライナ 3% メキシコ 3% その他 20% EU 11.0 メキシコ 10.6 日本 10.3 韓国7.0 エジプト 6.9 イラン 6.9 ベトナム 5.8 その他 41.6

(13)

ブラジル 42% 米国 41% アルゼンチン 5% カナダ 4% パラグアイ 4% その他 4% 米国 35% ブラジル 31% アルゼンチン 16% 中国 4% インド 3% パラグアイ 3% カナダ 2% その他 6% 中国 63.9 EU 9.4 メキシコ 2.9 日本 2.2 タイ 2.1 エジプト 1.9 その他 17.6

米国

2.2(71.5%)

日本の国別大豆輸入量(2016年)

世界の大豆生産量

世界の大豆輸出量

<参考>世界の大豆輸入国

(2017/18)

-世界の6割を中国が輸入-

カナダ

0.3(10.9%)

ブラジル

0.5(16.7%)

2017/18 予測値 3.5億トン 2017/18 予測値 1.5億トン 8

-資料6 世界の大豆生産量と輸出量/日本の輸入量

(2017年10月現在)

資料:USDA 「PS&D」 2017.10 (単位:%) 資料:財務省「貿易統計」を基に農林水産省で作成 単位:百万トン、( )は輸入量のシェア

日本の大豆生産量

2014年:23.2万トン

2015年:24.3万トン

2016年:23.8万トン

(資料:農林水産統計)

(14)

【アルゼンチン】 大豆:輸出税賦課 (2015年12月~) は輸出禁止、 は輸出税の賦課、輸出枠設定等 【フィリピン】 米、とうもろこし: 輸出許可制(2005年~) 【ネパール】 米、小麦等:数量制限 (2009年11月~) 【モロッコ】 小麦:輸出枠設定 (2011年9月~) 【ケニア】 とうもろこし:輸出 禁止(2008年9月~) 【ラオス】 米:輸出許可制 (2010年~) 【台湾】 米:輸出許可制 (2008年4月~) 【ミャンマー】 農産品:輸出許 可制 【インド】 食用油:輸出禁止 (2008年3月~) 米、小麦:輸出枠設定 (2011年9月~) 砂糖:輸出税賦課 (2016年6月~) 【イラン】 小麦、小麦粉: 輸出許可制 【ボリビア】 小麦:輸出禁止 (2008年2月~) とうもろこし(2012年3 月~)、米(2009年12月 ~)等:輸出枠設定

資料7 農産物の輸出規制の現状

1

【エジプト】 米:輸出禁止 (2016年4月~) 資料:農林水産省作成(2017年10月16日現在) 注:過去に実施 :① 輸出禁止:カンボジア(コメ)、ベトナム(コメ)、ラオス(コメ)、インド(コメ、小麦、とうもろこし)、パキスタン(小麦)、アルゼンチン(小麦等)、 された措置 ブラジル(政府米)、ボリビア(とうもろこし、コメ等)、エクアドル(コメ)、ホンジュラス(豆類、とうもろこし)、イラン(砂糖、大麦等)、ロシア(小麦等)、 カザフスタン(小麦)、セルビア(小麦等)、ベラルーシ(菜種等)、モルドバ(小麦)、ブルキナファソ(穀物)、コートジボワール(カカオ)、エチオピア(小麦等) ギニア(農林水産物)、マラウイ(とうもろこし)、タンザニア(穀物、砂糖)、ザンビア(とうもろこし)、キルギス(小麦) ② 輸出税賦課:ロシア(小麦、大麦)、ウクライナ(小麦等)、ベトナム(コメ)、キルギス(小麦等)、中国(小麦、大豆、コメ等)、アルゼンチン(小麦、とうもろこし等)、 イラン(米等) ③ 輸出枠:カンボジア(コメ)、ウクライナ(小麦、大麦等)、アルゼンチン(小麦、とうもろこし等) 【チュニジア】 小麦等:輸出禁 止 【ジンバブエ】 小麦、とうもろこし 等:輸出許可制(1993 年~) 砂糖:輸出税賦課 (2016年3月~) 【インドネシア】 米:輸出許可制 (2008年4月~) カカオ等:輸出税 賦課(2008年8月~) 【ナイジェリア】 とうもろこし:輸 出禁止(2008年~) 【バングラデシュ】 小麦等:輸出禁止 (2015年~) 砂糖等:輸出許可制

(15)
(16)

1 -Ⅰ 穀物 1 小麦 (1) 国際的な小麦需給の概要(詳細は右表を参照) <米国農務省(USDA)の見通し> 【生産量】 2017/18年度 前年度比 前月比 生産量は、ロシアで冬小麦の単収上昇や春小麦の良好な作柄から史上最高、インド、 EU等でも増加するものの、米国で冬小麦の収穫面積が低水準となること等から減少、 豪州、カナダでも減少が見込まれることから、世界全体では史上最高となった前年度 を下回り751.2百万トンとなる見込み。 なお、前月からの予測の改訂は、世界全体で上方修正され、国別には、インド、E U、ロシア、カナダで上方修正、米国でわずかに上方修正、豪州で下方修正された。 【消費量】 2017/18年度 前年度比 前月比 消費量は、中国等で減少するものの、ロシア、インド等で増加が見込まれることか ら、世界全体では史上最高の739.6百万トンとなる見込み。 なお、前月からの予測の改訂は、世界全体で上方修正され、国別には、EU、イン ド、ロシアで上方修正、米国、エジプトで下方修正された。 【貿易量】 2017/18年度 前年度比 前月比 世界全体の貿易量は、前年度より減少し、180.0百万トンとなる見込み。 国別には、輸出国では、ロシア等で増加し、豪州、米国等で減少する見込み。輸入 国では、EU等で増加し、アルジェリア等で減少する見込み。 なお、前月からの予測の改訂は、世界全体でわずかに上方修正され、輸出国では、 カナダで上方修正、豪州で下方修正された。輸入国では、アルジェリア、ブラジルで 上方修正された。 【期末在庫量】 2017/18年度 前年度比 前月比 世界全体の期末在庫量は、前年度より増加し、史上最高の268.1百万トンの見込み。 国別には、米国、豪州、イランで在庫が取り崩されるものの、中国、ロシア等で積 み増しされる見込み。世界全体の期末在庫率は36.3%と前年度より上昇する見込み。 なお、前月からの予測の改訂は、世界全体で上方修正され、国別には、インド、E U、米国、ロシアで上方修正、豪州で下方修正された。 表-1 世界の小麦需給(米国農務省) (単位:百万トン) 予 測 値 からの変更前月予測 増減率(%)対前年度 生   産   量 7 3 5. 3 7 5 4. 2 75 1 .2 6 . 3 ▲ 0 . 4 EU 160.5 145.5 151.0 2.2 3.8 中国 130.2 128.9 130.0 - 0.9 インド 86.5 87.0 98.4 2.4 13.1 ロシア 61.0 72.5 82.0 1.0 13.1 米国 56.1 62.8 47.4 0.0 ▲ 24.6 カナダ 27.6 31.7 27.0 0.5 ▲ 14.8 豪州 22.3 33.5 21.5 ▲ 1.0 ▲ 35.8 消   費   量 7 1 1. 8 7 3 8. 8 73 9 .6 2 . 1 0 . 1 うち飼料用 136.4 147.3 141.5 0.9 ▲ 3.9 EU 129.9 128.5 128.3 1.0 ▲ 0.2 中国 112.0 118.5 116.0 - ▲ 2.1 インド 88.6 97.1 100.0 1.0 3.0 ロシア 37.0 40.0 43.5 0.5 8.7 米国 31.9 31.8 30.9 ▲ 0.8 ▲ 2.6 パキスタン 24.4 24.5 25.4 - 3.7 エジプト 19.2 19.4 19.7 ▲ 0.3 1.5 貿   易   量 1 7 2. 8 1 8 2. 5 18 0 .0 0 . 0 ▲ 1 . 3 (輸出) EU 34.7 27.3 28.5 - 4.4 ロシア 25.5 27.8 32.5 - 16.9 米国 21.2 28.7 26.5 - ▲ 7.6 カナダ 22.1 20.2 21.0 0.5 4.0 豪州 16.1 23.0 18.0 ▲ 0.5 ▲ 21.7 ウクライナ 17.4 18.1 16.5 - ▲ 8.9 アルゼンチン 9.6 13.0 11.5 - ▲ 11.5 (輸入) 170.1 179.3 178.9 ▲ 0.4 ▲ 0.2 エジプト 11.9 11.2 12.0 - 6.8 インドネシア 10.0 10.2 10.5 - 3.2 アルジェリア 8.2 8.4 8.2 0.1 ▲ 2.5 ブラジル 6.8 7.4 7.3 0.1 ▲ 0.7 EU 6.9 5.3 6.5 - 23.1 バングラデシュ 4.7 5.6 6.5 - 17.0 日本 5.7 5.9 5.8 - ▲ 1.9 期 末 在 庫 量 2 4 1. 2 2 5 6. 6 26 8 .1 5 . 0 4 . 5 中国 97.0 111.1 127.3 - 14.6 米国 26.6 32.1 26.1 0.8 ▲ 18.7 EU 15.6 10.5 11.3 1.2 7.5 インド 14.5 9.8 11.2 1.3 14.1 ロシア 5.6 10.8 17.3 0.5 60.0 豪州 3.9 6.7 3.4 ▲ 0.3 ▲ 49.8 イラン 8.4 6.8 3.6 - ▲ 47.7 期 末 在 庫 率 3 3. 9 % 3 4. 7 % 3 6 .3 % 0 . 6 1 . 5 資料:USDA 「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、

「Grain:World Markets and Trade」、「PS&D」(12 October 2017) 20 1 7/ 1 8 年   度 20 1 5/ 1 6 2 0 16 / 17 ( 見 込 み ) 図-1 世界の小麦のシェア(2017/18年度) ロシア 18% EU 16% 米国 15% カナダ 12% 豪州 10% ウクライナ 9% アルゼンチン 6% カザフスタン 4% その他 10% 輸出量 1.8億トン EU 20% 中国 17% インド 13% ロシア 11% 米国 6% カナダ 4% ウクライナ 4% パキスタン 3% その他 22% 生産量 7.5億トン

(17)

2 -(2) 小麦の主要生産・輸出国等の需給状況 ア 米国 【需給状況】(詳細は右表を参照) <米国農務省の見通し> 生産量は、冬小麦の収穫面積が記録的な低水準となるとともに、大平原北 部の高温乾燥によりデュラム小麦・春小麦の単収が低下すること等から、前 年度より減少し、47.4百万トンとなる見込み。 消費量は、前年度より減少し、30.9百万トンとなる見込み。 輸出量は、前年度より減少し、26.5百万トンとなる見込み。 期末在庫量は、前年度より減少し、期末在庫率も45.5%に低下する見込み。 なお、前月からの予測の改訂は、2016/17年度の消費量で上方修正、生産 量、期末在庫量で下方修正、2017/18年度の生産量で上方修正、消費量で下 方修正された。結果として、期末在庫量が上方修正された。 【生育進捗状況及び作柄】 <冬小麦> 米国の小麦生産量の約7割を占め、大平原を中心に各地で栽培され、例年、 播種は9~10月頃、収穫は翌年6~7月頃に行われる。 2017/18年度の冬小麦の播種は2016年9~11月、収穫は5月下旬~8月半ばに 行われた。収穫面積は大豆等ヘのシフトにより記録的な低水準となり、単収も 2017年4月下旬の大平原東部での大雪等により豊作の前年度を下回った。米国 農務省(USDA)「Crop Production」(2017.10.12)によれば、収穫面積は10.2百万ヘ クタール(対前年度比16.4%減)、単収は3.38トン/ヘクタール(同9.1%減)とな り、生産量は34.5百万トン(同24.1%減)となる見込み。 2018/19年度の播種作業は2017年9月上旬から開始されたが、大平原中部の乾 燥や北部の低温により遅延し、USDA「Crop Progress」によれば、10月15日時点の 主要18州の播種進捗率は60%(過去5年平均71%)に留まっている。 <春小麦> 主に北部で栽培され、例年、播種は4~5月頃、収穫は8~9月頃に行われる。 2017/18年度の春小麦の播種は2017年4~5月、収穫は7月下旬~9月上旬に 行われた。6月~8月上旬、大平原北部で高温乾燥により作柄が悪化していた ところ、8月半ば以降は降雨により乾燥状態が改善。USDA「Crop Production」 (2017.10.12)によれば、生産量は前月から上方修正されたものの豊作の前年度 を下回り、春小麦が11.3百万トン(前月10.9百万トン、対前年度比21.8%減)、 デュラム小麦が1.5百万トン(同1.4百万トン、同47.2%減)となる見込み。 米国小麦連合会(USWA)「Harvest Report」(2017.10.6)の最終結果によれば、硬 質赤色春小麦(HRS)の平均的な等級は1等(前年1等)で、容積重平均は805g/ℓ(同 806g/ℓ)、たんぱく含有量平均は14.6%(同14.2%)となっている。 【貿易情報・その他】 USDA「Wheat Outlook」(2017.10.16)によれば、米国内における2017/18年度の 第一四半期の小麦の飼料用需要は、市場予想を下回る3.3百万トンに留まった。 一方、とうもろこしの飼料用需要は上昇しており、小麦の飼料用需要は年度末 まで低迷すると見られる。 我が国の輸入先国シェア1位(2016年数量ベース 46.3%) 世界の生産量シェア 5位(2017/18年度 6.3%) 輸出量シェア 3位(2017/18年度 14.7%) 表-2 米国の小麦需給(市場年度:6月~翌年5月) 写真-1 ミシガン州ジョージタウン(2017年9月28日撮影) -2018/19年度の冬小麦の播種作業の様子- 撮影:Chris Ziehm氏 (単位:百万トン) 予 測 値 前月予測 からの変更 対前年度 増減率(%) 生 産 量 56.1 62.8 47.4 0.0 ▲ 24.6 消 費 量 31.9 31.8 30.9 ▲ 0.8 ▲ 2.6 うち飼料用 4.1 4.3 3.3 ▲ 0.8 ▲ 23.2 輸 出 量 21.2 28.7 26.5 - ▲ 7.6 輸 入 量 3.1 3.2 4.1 - 26.7 期末在庫量 26.6 32.1 26.1 0.8 ▲ 18.7 期末在庫率 50.0% 53.1% 45.5% 1.9 ▲ 7.7 (参考) 収穫面積(百万ha) 19.15 17.75 15.21 ▲ 0.22 ▲ 14.3 単収(t/ha) 2.93 3.54 3.11 0.04 ▲ 12.1

資料:USDA 「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、 「Grain: World Markets and Trade」、

「World Agricultural Production」(12 October 2017)

年   度 2 0 15 / 1 6 2 0 16 / 1 7 ( 見 込 み )

(18)

3 -イ カナダ 【需給状況】(詳細は右表を参照) <米国農務省の見通し> 生産量は、収穫面積が増加するものの、主産地での乾燥により単収が低下 することから、前年度より減少し、27.0百万トンとなる見込み。 消費量は、前年度より減少し、8.2百万トンとなる見込み。 輸出量は、引き続きたんぱく含有量が高い小麦への需要があること等から、 前年度より増加し、21.0百万トンとなる見込み。 期末在庫量は、前年度より減少し、期末在庫率も17.5%に低下する見込み。 なお、前月からの予測の改訂は、2015/16年度の消費量で上方修正、2016/ 17年度の消費量、輸入量で上方修正、2017/18年度の生産量、輸出量で上方 修正された。 【生育進捗状況及び作柄】 カナダの小麦生産量の約9割を占める春小麦及びデュラム小麦は、主にプレ ーリー(同国西部のアルバータ州南東部からマニトバ州南西部の平原)で栽培さ れ、例年、播種は5月頃、収穫は8~10月頃に行われる。 2017/18年度の春小麦の播種作業は、2017年4月下旬~6月半ばに行われた。 8月から開始された収穫作業は、南部ではほぼ終了。一方、昨秋の降雨・降雪 で収穫作業が今春に持ち越された北部では、播種・生育が遅れた上、今秋も降 雨・降雪により収穫作業が遅れているが、今後天気が回復すれば作業が加速す ると見られる。

カナダ農務農産食品省(AAFC)「Outlook for Principal Field Crops」(2017. 10.13)によれば、同国全体の単収は史上最高となった前年度から低下して平年 並みに戻る一方、サスカチュワン州やアルバータ州では夏季の雨不足により平 年を下回る見込み。品質は、特にデュラム小麦で前年度を大きく上回る見通し。 カナダ統計局データ(2017.10.4)によれば、2017/18年度の収穫面積は前年度 を0.7%上回るものの、単収が16.7%下回ることから、生産量は14.5%下回る27.1 百万トンとなる見込み。種類別には、春小麦20.1百万トン(対前年度比1.8%減)、 デュラム小麦4.3百万トン(同44.6%減)、冬小麦2.8百万トン(同21.6%減)。 カナダ穀物委員会(CGC)「2017 Quality Data」によれば、10月12日時点の同国 西部の赤色春小麦(CWRS)については、たんぱく含有量平均が13.1%(前年最終 13.6%)、1等比率が87.5%(同18.8%)、2等比率が9.3%(同39.0%)となって いる。また、デュラム小麦(CWAD)については、たんぱく含有量平均が13.6%(同 13.6%)、1等比率が77.3%(同11.2%)、2等比率が14.8%(同11.6%)となって いる。 【貿易情報】

CGC「Grain Statistics Weekly」によれば、2017/18年度(2017年8月~)の輸 出量は、10月15日までの累計で、普通小麦が313.8万トン(対前年度比5.9%増)、 デュラム小麦が74.9万トン(同11.7%増)となった。 我が国の輸入先国シェア2位(2016年数量ベース 33.0%) 世界の生産量シェア 6位(2017/18年度 3.6%) 輸出量シェア 4位(2017/18年度 11.7%) 表-3 カナダの小麦需給(市場年度:8月~翌年7月) 写真-2 カナダ西部アルバータ州(2017年10月3日撮影) -収穫作業中の春小麦畑- 写真提供:Gerry Good氏 (単位:百万トン) 前 月予測 からの変更 対前年度 増減率(%) 生 産 量 27.6 31.7 27.0 (27.1) 0.5 ▲ 14.8 消 費 量 7.9 10.3 8.2 (8.4) - ▲ 20.4 うち飼料用 2.7 5.3 3.0 (3.9) - ▲ 43.6 輸 出 量 22.1 20.2 21.0 (20.9) 0.5 4.0 輸 入 量 0.5 0.5 0.5 (0.1) - ▲ 8.2 期末在庫量 5.2 6.9 5.1 (4.8) - ▲ 25.5 期末在庫率 17.3% 22.5% 17.5% (16.4%) ▲ 0.3 ▲ 5.0 (参考) 収穫面積(百万ha) 9.58 8.88 9.00 (8.94) - 1.4 単収(t/ha) 2.88 3.57 3.00 (3.03) 0.06 ▲ 16.0

資料:USDA 「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、 「World Agricultural Production」(12 October 2017)   AAFC 「Outlook For Principal Field Crops」(13 October 2017)

年   度 予測値、( )はAAFC 2 0 1 6 / 1 7 ( 見 込 み ) 2 0 1 5 / 1 6 2 0 1 7 / 1 8

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4 -ウ 豪州 【需給状況】(詳細は右表を参照) <米国農務省の見通し> 生産量は、収穫面積が増加するものの単収が低下することから、前年度よ り減少し、21.5百万トンとなる見込み。 消費量は、前年度より減少し、7.0百万トンとなる見込み。 輸出量は、前年度より減少し、18.0百万トンとなる見込み。 期末在庫量は、前年度より減少し、期末在庫率も13.5%に低下する見込み。 なお、前月からの予測の改訂は、2015/16年度の生産量、消費量、期末在 庫量で下方修正、2016/17年度の生産量、消費量、輸出量、期末在庫量で下 方修正、2017/18年度の生産量、消費量、輸出量で下方修正された。結果と して、期末在庫量が下方修正された。 【生育進捗状況及び作柄】 豪州の小麦は、主に西部や南東部で栽培され、播種は例年4~6月頃、収穫 は10~12月頃に行われる。 2017/18年度は、播種前の2017年3月に東部の広い範囲で雨が降り、早いと ころでは3月下旬から播種作業が開始され、6月末までにほぼ終了した。 豪州農業資源経済科学局(ABARES)「Agricultural Commodities」(2017.9.19)に よれば、2017/18年度の播種面積は、前年度を2.8%下回る12.5百万ヘクタール となる見込み。これは、ビクトリア州等では降雨に恵まれたものの、ニューサ ウスウェールズ州、南オーストラリア州、西オーストラリア州等の一部で乾燥 に見舞われたため。播種後の作柄にもばらつきがあり、南部では8月の降雨に より作柄が改善しているものの、ニューサウスウェールズ州、クイーンズラン ド州、西オーストラリア州の一部では、この降雨は遅きに失したと見られる。 米国農務省(USDA)「World Agricultural Weather Highlights」(2017.10.12) によれば、9月はクイーンズランド州南部、ニューサウスウェールズ州では厳し い乾燥に見舞われ単収見通しが低下した。一方、同国南東部・南部の作柄は平年 並み~良好な状態が維持され、西部では9月末の雨により単収見通しが上昇。 2017年10月12日、ABARESは小麦を含む冬作物の生産量を9月予測から下方修 正する見通しである旨を公表。同報によれば、ニューサウスウェールズ州では 作柄が悪化しており、単収が9月予測を下回ると見られる。なお、冬作物全体 の生産量は前年度を下回るものの過去10年平均並みとなる見通し。 【貿易情報・その他】 農業分野への融資等を専門にするルーラル銀行(Rural Bank)の「豪州農産物貿 易実績 2016/17」(2017.9.27)によれば、2016/17年度の農産物全体の輸出額は、 8.5%増の499億豪ドル(4.3兆円)となった。うち、穀物の輸出額は139億豪ドル (1.2兆円)となり、牛肉・生体牛の輸出額95億豪ドル(0.8兆円)を抜いて農産物最 大となった。これは、穀物の生産量が前年度を49%上回る史上最高の大豊作で、イ ンド、EUへの輸出が増加した一方、牛肉・生体牛は、と畜頭数や出荷可能な牛が 少なく国内取引価格が史上最高水準となり、米国、中国への輸出が減少したため。 我が国の輸入先国シェア3位(2016年数量ベース 15.5%) 世界の生産量シェア 9位(2017/18年度 2.9%) 輸出量シェア 5位(2017/18年度 10.0%) 表-4 豪州の小麦需給(市場年度:10月~翌年9月) 写真-3 ビクトリア州インバーゴードン -穂孕み期を迎えた小麦畑-(2017年10月4日撮影)

写真提供:Australian Crop Forecasters

(単位:百万トン) 前 月予測 から の変更 対前年 度 増減 率(%) 生 産 量 22.3 33.5 21.5 (21.6) ▲ 1.0 ▲ 35.8 消 費 量 7.1 7.8 7.0 (…) - ▲ 9.7 うち飼料用 3.7 4.3 3.5 (…) - ▲ 18.6 輸 出 量 16.1 23.0 18.0 (18.2) ▲ 0.5 ▲ 21.7 輸 入 量 0.2 0.1 0.2 (…) - 15.4 期末在庫量 3.9 6.7 3.4 (…) ▲ 0.3 ▲ 49.8 期末在庫率 16.6% 21.9% 13.5% (…) ▲ 1.0 ▲ 8.4 (参考) 収穫面積(百万ha)※ 11.28 12.40 12.50 (12.45) - 0.8 単収(t/ha) 1.97 2.70 1.72 (1.74) ▲ 0.08 ▲ 36.3

資料:USDA 「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、 「World Agricultural Production」(12 October 2017)

ABARES「Agricultual commodities」(19 September 2017)(※ABARESは播種面積)

予測 値 、 (   ) は A B A R E S

年   度 2 01 5/ 16 20 16 / 17 ( 見 込 み )

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5 -エ EU 【需給状況】(詳細は右表を参照) <米国農務省の見通し> 生産量は、収穫面積が減少するものの、単収が上昇することから前年度よ り増加し、151.0百万トンとなる見込み。 消費量は、前年度より減少し、128.3百万トンとなる見込み。 輸出量は、前年度より増加し、28.5百万トンとなる見込み。 輸入量は、乾燥によるスペインでのデュラム小麦の生産減等に伴い前年度 より増加し、6.5百万トンとなる見込み。 期末在庫量は、前年度より増加し、期末在庫率も7.2%に上昇する見込み。 なお、前月からの予測の改訂は、2016/17年度の生産量、期末在庫量で上 方修正、2017/18年度の生産量、消費量で上方修正された。結果として、期 末在庫量が上方修正された。 【生育進捗状況及び作柄】 EUの小麦生産量の大部分を占める冬小麦は、フランス、ドイツ等を中心に 各地で栽培され、例年、播種は10~11月頃、収穫は翌年7~8月頃に行われる。 2017/18年度の播種作業は、2016年10~12月に行われた。一部産地では、2017 年4月下旬に急激な気温低下、春から初夏にかけて高温乾燥等に見舞われたもの の、大部分の産地では生育が順調に進展した。 現地調査会社によれば、収穫作業は5月頃から開始され、スペイン、ハンガリ ー、ルーマニア、フランスでは9月上旬までにほぼ終了、ドイツは9月末、英国 は10月上旬に終了した。なお、ドイツでは7~8月の降雨で一部で収穫が遅延す るとともに品質が低下し、飼料用小麦の割合は前年度(20%)や5年平均(14%)を 上回る30%程度になる模様。

米国農務省(USDA)「EU Countries Area & Production」(2017.10.12)によれば、 EU全体の生産量は前年度を3.8%上回る151.0百万トンとなる見込み。国別には、 フランスが不作となった前年度を35.2%上回り史上3番目となる39.9百万トンと なる一方、ドイツは前年度を2.4%下回る24.0百万トンとなる見込み。

2018/19年度の播種作業は2017年9月から開始されている。米国農務省(USDA) 「World Agricultural Weather Highlights」(2017.10.12)によれば、欧州中央部 ・北部の大部分で降水量が平年を上回り、播種や初期生育に必要な土壌水分量が 上昇した。また、イタリアから欧州東部でも大雨が降り、それまで続いていた乾 燥状態が緩和した。一方、スペインを含むイベリア半島では高温乾燥状態が続い ており、土壌水分が不足している状況(図-2)。

国際穀物理事会(IGC)「Grain Market Report」(2017.9.28)によれば、2018/19年 度の小麦の播種面積は、他に収益性の高い作物がないことから、ほぼ2017/18年 度並みとなる見込み。 【貿易情報・その他】 欧州連合の輸出入統計によれば、2017/18年度(2017年7月~)の輸出量は、 2017年10月17日までの累計で、普通小麦が前年度同期を30.6%下回る567.1万ト ン、デュラム小麦が前年度同期を49.1%下回る19.0万トンとなっている。 我が国の輸入先国シェア4位(2016年数量ベース 2.9%) 世界の生産量シェア 1位(2017/18年度 20.1%) 輸出量シェア 2位(2017/18年度 15.8%) 表-5 EUの小麦需給(市場年度:7月~翌年6月) 図-2 欧州の土壌水分量平年対比(2017年10月1日~15日) -中央部・北部等では降雨も、イベリア半島は高温乾燥状態が継続- 資料:JAXA提供「土壌水分平年対比(MODIS)」 (単位:百万トン) 前月予測 からの変更 対前年度 増減率(%) 生 産 量 160.5 145.5 151.0 (149.6) 2.2 3.8 消 費 量 129.9 128.5 128.3 (125.8) 1.0 ▲ 0.2 うち飼料用 59.0 56.5 56.5 (52.6) 1.0 - 輸 出 量 34.7 27.3 28.5 (28.4) - 4.4 輸 入 量 6.9 5.3 6.5 (4.8) - 23.1 期末在庫量 15.6 10.5 11.3 (12.9) 1.2 7.5 期末在庫率 9.5% 6.7% 7.2% (8.4%) 0.7 0.5 (参考) 収穫面積(百万ha) 26.83 27.31 26.64 (26.27) - ▲ 2.5 単収(t/ha) 5.98 5.33 5.67 (5.7) 0.08 6.4

資料:USDA 「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、 「World Agricultural Production」(12 October 2017)

   EU「Balance Sheets For Cereals and Oilseeds and Rice」(28 September 2017)

年   度 2015/16 2016/17 (見 込 み )

2017/18

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6 -オ 中国 (世界の生産量シェア 2位(2017/18年度 17.3%)) 表-6 中国の小麦需給(市場年度:7月~翌年6月) 【生育進捗状況及び作柄】 中国糧油情報センター(2017.10.12)によれば、2017/18年度の生 産量は130.2百万トン(対前年度比1.0%増)、単収は5.43トン/ヘク タール(同1.8%増)となる見込み。 <冬小麦> 中国の小麦生産量の95%超を占める冬小麦は、主に華北平原で栽 培され、例年、播種は10~11月、収穫は翌年5~6月頃に行われる。 2017/18年度の播種は2016年9~10月に行われ、大部分の産地で総 じて好天に恵まれて生育が進展し、収穫は2017年6月末に終了した。 2018/19年度の播種は2017年9月から開始され、中国中央気象台 「秋收秋种気象服务」によれば、播種作業は降雨の影響で遅れてお り、10月17日時点の進捗率は中国全体で30.7%となっている。 <春小麦> 春小麦は主に北部で栽培され、例年、播種は5~6月頃、収穫は 8~9月頃に行われる。2017/18年度の播種は2017年3~5月に行 われ、収穫は9月初旬にほぼ終了した。 【貿易情報・その他】 中国農業部「農産品供需形成分析月報」(2017年9月)によれば、今期 の小麦の品質は良好で、加工業者の買入れが順調に進んでいること から、9月25日時点の政府買入数量は70.5百万トンと前年同期(72.8 百万トン)を下回っている。 中国税関(海関)統計によれば、2017年1~9月の輸入量累計は、 356.7万トン(対前年同期比24.7%増)。国別内訳は、豪州169.1万トン、 米国136.8万トン、カナダ27.5万トン、カザフスタン22.9万トン等。 (単位:百万トン) 前月予測 からの変更 対前年度 増減率(%) 生 産 量 130.2 128.9 130.0 (130.2) - 0.9 消 費 量 112.0 118.5 116.0 (120.3) - ▲ 2.1 うち飼料用 10.5 16.5 13.0 (17.0) - ▲ 21.2 輸 出 量 0.7 0.8 0.8 (0.9) - 6.7 輸 入 量 3.5 4.4 3.0 (3.1) - ▲ 32.0 期末在庫量 97.0 111.1 127.3 (108.0) - 14.6 期末在庫率 86.1% 93.1% 108.9% (89.1%) - 15.8 (参考) 収穫面積(百万ha) 24.14 24.19 24.20 (24.00) - 0.0 単収(t/ha) 5.39 5.33 5.37 (5.43) - 0.8

資料:USDA 「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、 「World Agricultural Production」(12 October 2017) IGC 「Grain Market Report」(28 September 2017)

年   度 20 15/ 16 (見 込 み )20 16 /1 7 予測値、( )はIGC 20 17 /18 カ インド (世界の生産量シェア 3位(2017/18年度 13.1%)) 表-7 インドの小麦需給(市場年度:4月~翌年3月) 【生育進捗状況及び作柄】 インドの小麦は主に北部で栽培され、例年、播種は10~12月頃、 収穫は翌年3~5月頃に行われる。 2017/18年度の播種作業は2016年10月~2017年1月に行われた。 モンスーンの降雨に恵まれて灌漑用水が潤沢になるとともに、播種 時期の国内需給がタイトで国内の市場価格が堅調であったこと等か ら、播種面積は史上最高の31.78百万ヘクタールとなった。 播種後の生育は順調、主産地の北部の作柄は総じて良好な状態が 維持され、収穫作業は5月上旬にほぼ終了した。 インド農業省の第4次生産高予想(2017.9.22)によれば、生産量は 前年度(92.3百万トン)を上回り、史上最高の98.4百万トンとなる見 込み。 2018/19年度の播種は2017年10月下旬から開始される予定で、同 国農業省は生産目標数量を97.5百万トンと設定している。 【貿易情報・その他】 インド商工省データによれば、2017/18年度(2017年4月~)の輸 入量は、7月末時点の累計で前年度同期(5.1万トン)を上回る48.7 万トンとなった。国別には、豪州が48.0万トンと大半を占め、次 いでイタリア(0.7万トン)等となっている。 インドでは、政府買入れの一部が食料安全保障や貧困対策等の ため備蓄され、政府が必要と定める本年10月1日時点の在庫水準 は20.5百万トンとなっているところ、2017年9月1日時点の在庫 量は27.8百万トンと、同水準及び前年同期(21.3百万トン)を上回 っている。 (単位:百万トン) 前月予測 からの変更 対前年度 増減率 (%) 生 産 量 86.5 87.0 98.4 (98.4) 2.4 13.1 消 費 量 88.6 97.1 100.0 (100.4) 1.0 3.0 うち飼料用 4.2 4.7 5.0 (5.0) - 6.4 輸 出 量 1.1 0.5 0.5 (0.3) - ▲ 3.8 輸 入 量 0.5 5.9 3.5 (4.0) ▲ 0.5 ▲ 40.7 期末在庫量 14.5 9.8 11.2 (11.5) 1.3 14.1 期末在庫率 16.2% 10.0% 11.1% (11.4%) 1.2 1.1 (参考) 収穫面積(百万ha) 31.47 30.22 30.60 (31.75) ▲ 0.12 1.3 単収(t/ha) 2.75 2.88 3.22 (3.10) 0.09 11.8

資料:USDA 「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、 「World Agricultural Production」(12 October 2017) IGC 「Grain Market Report」(28 September 2017)

年   度 2015 /16 201 6/17 (見 込 み )

20 17/1 8

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7 -キ ロシア 【需給状況】(詳細は右表を参照) <米国農務省の見通し> 生産量は、冬小麦の単収上昇や春小麦の作柄が良好であることから増加し、 史上最高の82.0百万トンとなる見込み。 消費量は、前年度より増加し、43.5百万トンとなる見込み。 輸出量は、前年度より増加し、世界最大の32.5百万トンとなる見込み。 期末在庫量は、前年度より増加し、期末在庫率も22.8%に上昇する見込み。 なお、前月からの予測の改訂は、2016/17年度の輸出量で上方修正、期末在 庫量で下方修正、2017/18年度の生産量、消費量で上方修正された。結果とし て、期末在庫量が上方修正された。 【生育進捗状況及び作柄】 ロシア農業省によれば、10月17日時点の冬小麦・春小麦計の収穫面積は前年同 期並みの27.1百万ヘクタールとなり、進捗率98.1%と作業はほぼ終了。平均単 収は3.22トン/ヘクタールと前年同期(2.97トン/ヘクタール)を上回り、収穫量 は87.3百万トンと前年同期(75.6百万トン)を上回り史上最高となっている。 <冬小麦> ロシアの小麦生産量の約7割を占める冬小麦は、主に欧州に近い南部や西部 で栽培され、例年、播種は8~10月頃、収穫は翌年7~8月頃に行われる。 2017/18年度の播種は2016年8~10月、収穫は2017年6月下旬~8月中旬に行 われた。主産地の南部では総じて好天に恵まれて作柄は良好となった。 2018/19年度の播種作業は2017年9月から開始され、一部で乾燥が懸念される ものの、ロシア農業省によれば、10月17日時点の播種済面積は、前年同期(15.4 百万ヘクタール)を上回る15.8百万ヘクタール、進捗率は90.9%となっている。 <春小麦> 春小麦は主にシベリア連邦管区及び沿ヴォルガ連邦管区等で栽培され、例年、 播種は4~5月頃、収穫は8~9月頃に行われる。 2017/18年度の播種作業は、2017年4~6月に行われた。作柄は概ね平年並み ~良好で、8月中旬から開始された収穫作業は10月中に終了する見通し。 【貿易情報・その他】 ロシア連邦税関庁によれば、2017/18年度(2017年7月~)の輸出量は、2017年 9月末時点の累計で、前年度同期を12.7%上回る941.7万トンとなった。 ロシア連邦統計庁によれば、9月1日時点の国内穀物在庫量は、51.1百万ト ンと前年同期を10.5%を上回り、過去最大となっている。 現地報道によれば、2017年10月1日から2018年6月30日の間、国内12州から 港湾経由で輸出される穀物の鉄道輸送料金が10.3%値下げされることとなった。 また、トカチョフ農相が、国内市場安定化を目的とした輸出用穀物や国家備蓄在 庫の穀物に対する鉄道輸送補助金の拠出を提案したことを受けて、政府決定文書 の作成が進んでおり、同案はパブリックコメントを経て11月に発効する見通し。 世界の生産量シェア 4位(2017/18年度 10.9%) 輸出量シェア 1位(2017/18年度 18.1%) 表-8 ロシアの小麦需給(市場年度:7月~翌年6月) 写真-4 ロシア南部 ヴォルゴグラード州(2017年10月11日撮影) -発芽期~一葉期を迎えた2018/19年度の冬小麦畑- (単位:百万トン) 前月予測 からの変更 対前年度 増減率(%) 生 産 量 61.0 72.5 82.0 (82.0) 1.0 13.1 消 費 量 37.0 40.0 43.5 (43.2) 0.5 8.7 うち飼料用 14.0 17.0 20.5 (20.5) 0.5 20.6 輸 出 量 25.5 27.8 32.5 (32.1) - 16.9 輸 入 量 0.8 0.5 0.5 (0.3) - - 期末在庫量 5.6 10.8 17.3 (17.5) 0.5 60.0 期末在庫率 9.0% 16.0% 22.8% (23.2%) 0.5 6.8 (参考) 収穫面積(百万ha) 25.58 27.00 26.80 (26.80) - ▲ 0.7 単収(t/ha) 2.39 2.69 3.06 (3.06) 0.04 13.8

資料:USDA 「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、 「World Agricultural Production」(12 October 2017) IGC 「Grain Market Report」(28 September 2017)

年   度 2015/16 2016/17 2017/18

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8 -ク ウクライナ 【需給状況】(詳細は右表を参照) <米国農務省の見通し> 生産量は、単収が低下することから前年度より減少し、26.5百万トンとな る見込み。 消費量は、前年度より減少し、10.0百万トンとなる見込み。 輸出量は、生産減と期首在庫が少ないことから前年度より減少し、16.5百 万トンとなる見込み。 期末在庫量は、ほぼ前年度並み、期末在庫率は6.8%に上昇する見込み。 なお、前月からの予測の改訂は行われていない。 【生育進捗状況及び作柄】 ウクライナの小麦生産量の95%以上を占める冬小麦は、主に南部や中央部で 栽培され、播種は例年8~9月頃、収穫は翌年7~8月頃に行われる。 2017/18年度の冬小麦の播種は2016年9~12月、収穫は6月末~8月末に行わ れた。播種作業は、2016年夏の乾燥が10月の降雨により緩和されて作業が順調 に進展し、播種面積は前年度を上回った。播種後の生育は、休眠明けの2017年 4~5月に低温湿潤型の天候、6月に中央部・西部で厳しい乾燥に見舞われた ものの、主産地の南部・東部では総じて好天に恵まれて、7月末には同国全域 で完熟期に達した。収穫作業は、一部で降雨に見舞われたものの、主産地では 概ね好天となり、作業は順調に進展。 ウクライナ国家統計局によれば、収穫面積は6.3百万ヘクタール(前年度比2 %増)、9月1日時点の収穫量は26.5百万トン(同2%増)となっており、単収は ほぼ前年度並みとなる見込み。 2018/19年度の冬小麦の播種作業は2017年9月初旬から開始されている。 ウクライナ農業政策食料省によれば、作業は前年同期並みのペースで進展し、 10月12日時点の小麦の播種済面積は5.11百万ヘクタール、進捗率は83%となっ ている。 現地調査会社によれば、9月初めに多量の雨が降ったものの、その後は高温 乾燥型の天候が続き、9月末にようやく気温が低下して平年をわずかに上回る降 雨が観測された。このため、主産地の多くで播種や初期生育に必要な土壌水分が 不足し、9月半ば以降に播種した圃場では発芽状態が思わしくなく、苗が不揃 いで屈折も見られる模様。なお、播種した作物は発芽~分げつ期を迎えている。 【貿易情報・その他】 ウクライナ税関によれば、2017/18年度(2017年7月~)の小麦輸出量は、2017 年8月末時点の累計で、前年度同期を12.9%下回る328.9万トンとなった。国別 には、エジプトが47.6万トンと最大で全体の14.5%を占め、次いで韓国(38.2万 トン)、インドネシア(37.9万トン)、タイ(33.0万トン)等アジア向けも多い。 欧州連合(EU)は、2017年の域内へのウクライナ産穀物の輸入について、10 月1日から3年間、非関税割当量を追加すると発表。小麦は、既に設定されて いる非関税枠96万トンに、6.5万トンが追加されることとなる。 我が国の輸入先国シェア 5位(2016年数量ベース 1.6%) 世界の生産量シェア 7位(2017/18年度 3.5%) 輸出量シェア 6位(2017/18年度 9.2%) 表-9 ウクライナの小麦需給(市場年度:7月~翌年6月) 写真-5 ウクライナ キロヴォグラード州(2017年10月10日撮影) -発芽した2018/19年度の冬小麦畑-(播種:9月21日) (単位:百万トン) 前月予測 からの変更 対前年度 増減率(%) 生 産 量 27.3 26.8 26.5 (26.0) - ▲ 1.1 消 費 量 12.2 10.3 10.0 (9.9) - ▲ 2.9 うち飼料用 5.1 3.6 3.5 (3.0) - ▲ 2.8 輸 出 量 17.4 18.1 16.5 (16.2) - ▲ 8.9 輸 入 量 0.0 0.0 0.0 (0.0) - ▲ 25.0 期末在庫量 3.4 1.8 1.8 (1.9) - 1.7 期末在庫率 11.3% 6.3% 6.8% (7.3%) - 0.6 (参考) 収穫面積(百万ha) 7.12 6.45 6.60 (6.60) - 2.3 単収(t/ha) 3.83 4.16 4.02 (3.94) - ▲ 3.4

資料:USDA 「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、 「World Agricultural Production」(12 October 2017) IGC 「Grain Market Report」(28 September 2017)

年   度 2015/16 2016/17 (見 込 み )

2017/18

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9 -ケ カザフスタン 【需給状況】(詳細は右表を参照) <米国農務省の見通し> 生産量は、収穫面積が減少することから、前年度より減少し、14.0百万ト ンとなる見込み。 消費量は、前年度と変わらず、6.9百万トンとなる見込み。 輸出量は、豊作となった前年度からの持越在庫が多いことから前年度より 増加し、7.5百万トンとなる見込み。 期末在庫量は、前年度より減少し、期末在庫率も25.1%に低下する見込み。 なお、前月からの予測の改訂は行われていない。 【生育進捗状況及び作柄】 2017/18年度の穀物の収穫作業は10月18日に終了した。現地調査会社によれば、 春小麦・冬小麦計の生産量は前年度を7.5%下回る13.9百万トンとなる見込み。 <春小麦> カザフスタンの小麦生産量の9割以上を占める春小麦は、主に北部(アクモラ 州、コスタナイ州、北カザフスタン州)で栽培され、例年、播種は5~6月頃、 収穫は8~10月頃に行われる。 2017/18年度の播種作業は、主産地の北部で2017年5~6月上旬に行われた。 農業市場情報システム(AMIS)「Crop Monitor for Early Warning」(2016.10.5)に よれば、播種面積は収益性の高い作物へのシフトにより前年度を下回った。 カザフスタン国家気象局によれば、主産地の北部では、播種後の気象条件は 好適で、6月以降の散発的な降雨により生育は順調に進展。収穫作業は8月中 旬から開始され、8月の高温乾燥により大部分の産地で作物の完熟や収穫作業 が進展している。作柄については、アクモラ州の一部では8月の高温乾燥によ り登熟期の作物に悪影響が生じたものの、9月中旬以降に夜間気温が氷点下を 下回ったことによる登熟への影響はなく、概ね良好な状態が維持された。9月 末時点で全体的に完熟に達し、収穫は最終段階に入っている <冬小麦> 冬小麦は、主に南部や南東部で栽培され、例年、播種は10~11月頃、収穫は 翌年7~8月頃に行われる。 カザフスタン国家気象局によれば、2017/18年度の播種は2016年10~11月に行 われ、生育は土壌水分量に恵まれて順調に進展し、収穫は7月末にほぼ終了。 アイトゥガノフ農業省第一次官は、2017年9月12日の閣僚会議において、春 小麦・冬小麦の品質に関し、食用となる3等の割合は、同日時点で前年度(48.8 %)を上回る63.2%となっている旨発言。なお、同日時点の収穫進捗率は76.6%。 【貿易情報・その他】 カザフスタン財務省税関監督委員会によれば、2017/18貿易年度(2017年7月 ~)の輸出量(ユーラシア経済連合加盟国(EEU)向けを除く)は、2017年8月末時 点の累計で、前年度同期を22.6%上回る38.8万トンとなっている。 (世界の輸出量シェア 8位(2017/18年度 4.2%)) 表-10 カザフスタンの小麦需給(市場年度:9月~翌年8月) 写真-6 カザフスタン北部 コスタナイ州(2017年10月12日撮影) -収穫作業中の春小麦畑- (単位:百万トン) 前月予測 からの変更 対前年度 増減率(%) 生 産 量 13.8 15.0 14.0 (13.8) - ▲ 6.6 消 費 量 6.9 6.9 6.9 (6.8) - - うち飼料用 2.1 2.1 2.1 (2.0) - - 輸 出 量 7.6 6.8 7.5 (7.4) - 10.3 輸 入 量 0.1 0.1 0.1 (0.1) - ▲ 37.5 期末在庫量 2.6 4.0 3.6 (2.9) - ▲ 8.8 期末在庫率 17.9% 28.9% 25.1% (20.4%) - ▲ 3.8 (参考) 収穫面積(百万ha) 11.57 12.37 11.80 (11.70) - ▲ 4.6 単収(t/ha) 1.19 1.21 1.19 (1.18) - ▲ 1.7

資料:USDA 「World Agricultural Supply and Demand Estimates」、 「World Agricultural Production」(12 October 2017) IGC 「Grain Market Report」(28 September 2017)

2016/17 (見 込 み )

2017/18

予測値、( )はIGC

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