化学的方法では、劣化促進材料として鉄粉の腐食に着目
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(2) 土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月). Ⅴ‑055. 数では、供試体毎に予め定めた計測箇所ついて縦振動及び. 灰の量に影響し、無の場合には消石灰量が過多であったた. たわみ振動を測定した。なお、ばらつきが多いことを考慮. め Ed の低減が見られた 2)と考える。あるいは、本研究で鉄. し、供試体毎に 3 回ずつ測定を行った。. 粉の腐食促進のために用いた塩化カルシウムが、ペースト. 4.1 動弾性係数. 強度の低下を招いたとも考えられる。なお、鉄粉を混入し. 動弾性係数 Ed(N/mm 2)は、第一次共鳴振動数から JIS. た図 3 と図 5 の Ed が材齢と共に増加傾向にある。これは 水和反応及び鉄粉混入とその腐食膨張により組織が緻密化. A 1127(2010)の下式を用いて求めた。 -3. Ed=4.00×10. ×L/A×mf12. し、骨材との密着性が増したことが考えられた 3)。. ここで、L:供試体の長さ(mm)、A:供試体の断面積. 5.鉄粉混入による腐食膨張を利用した植生共存型 PoC. 2. (mm ) 、m:質量(g)、f1:第一共鳴周波数(Hz)である。. 本研究では、植生と共存できる植栽コンクリートへの適 用を考えている。すなわち、図 7 に示すように縦軸を「PoC. 10,000. 動弾性係数(N/mm2). 9,500. の強度あるいは植物の肥大力」を、横軸に「経過時間」を取る. 9,000 8,500 8,000. と、植栽初期では PoC の強度によって外部環境から植物は. 7,500 7,000. 保護されるが、時間経過とともに、PoC は徐々に強度が低. 6,500 6,000 4. 14. 28. 下・崩壊し、その後植物は自らの力で土壌に根を伸長・生. 56. 材 齢 (日 ). 図 3「早強セメント+石灰石微粉末+鉄粉有」気中養生. 育できる。PoC はいずれ崩壊し、PoC の骨材は自然回帰す る。本研究では高炉スラグ微粉末など環境負荷が少ない材 料を用いることが可能であり、この輪廻によりコンクリー. コンクリート強度及び肥大力(N/mm2). トと環境との共存ができると考えた。. 図 4「早強セメント+石灰石微粉末+鉄粉無」気中養生 14000. 動弾性係数(N/mm2). 13000. PoC 強度. 3 2.5 2 1.5. 植物の生長. 1. 0.5 0 4. 12000. 7. 14. 28. 56 180 365 経過時間(日). 365. 550. 730. 1095. 11000. 図 7 コンクリート強度と植物の肥大力の関係図. 10000 9000. 8000. 6.結論:本研究の範囲内で得た成果は以下の通りである。. 7000 6000. 4. 14. 28. (1)物理的方法では、PoC の強度とクマザサの肥大力の関係. 56. 日数( 日). 図 5 高炉スラグ微粉末+消石灰+鉄粉有」促進養生. から、根圧により PoC を破壊できる可能性が示された。 (2)鉄粉を練り混ぜた PoC の組成は細密充填化し動弾性係数. 14000. 13000. 動弾性係数(N/mm2). 3.5. は材齢とともに一時的に増加するが、その後一定となり、. 12000. 11000. いずれ鉄粉の腐食膨張により強度が低下する傾向を示した。. 10000 9000. 8000. (3)PoC の自壊と植物の生長の両立させた環境配慮型・植生. 7000 6000. 4. 16. 28. 56. 共存型ポーラスコンクリートの開発の可能性を提案できた。. 日数( 日). 図 6「高炉スラグ微粉末+消石灰+鉄粉無」促進養生. 【参考文献】. 4.2. 実験結果の考察. [1]石原沙織ほか:地下茎の肥大生長を対象とした耐根性評. 図 3、図 4 は結合材に「早強セメント+石灰石微粉末」を、. 価手法の検討,日本建築学会関東支部研究報告集,No.1022,. 図 5、図 6 は結合材に「高炉スラグ微粉末と消石灰」を用い. p.85-88,2010. た場合の Ed と材齢の関係を示す。同時に鉄粉混入が「有」. [2]中内、伊代田、後藤、朝賀:アルカリ刺激剤及び炭酸カ. と「無」の場合の Ed の経時変化も示す。材齢 14 日まで、鉄. ルシウムが高炉スラグ微粉末の水和反応に及ぼす影響、第. 粉有無の相違は経時変化に伴う Ed に傾向に影響を殆ど与. 40 回土木学会関東支部技術研究発表会. えず、材齢 14 日までは Ed は増加するがその後はほぼ一定. [3] 金、朴、兼松、野口:鉄微粉末混入によるモルタル中. となった。ただ、図 6 では材齢 14 日以降、Ed は材齢とと. の鉄筋の腐食抑制メカニズムに関する研究、コンクリート. もに減少した。この原因として、刺激材として用いた消石. 工学年次論文集,Vol.28,No.1,2006. ‑110‑.
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