英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償に ついて(一)
著者 川和 功子
雑誌名 同志社法學
巻 61
号 6
ページ 39‑63
発行年 2010‑01‑31
権利 同志社法學會
URL http://doi.org/10.14988/pa.2017.0000012093
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)三九同志社法学 六一巻六号
英米法における電子情報取引と 経済的損失の賠償について(一)
川 和 功 子
(一七九五)
一 はじめに
1経済的損失と電子情報取引
外失おける経済的損に法ついての原則と例に国二英 2損るよに疵瑕害物建と失損的済経の
1不法行為制度と契約制度
2経済的損失の賠償の制限
3定制と限制償賠の失損的済経るよに疵瑕の物建法
4不実表示による経済的損失
5問合競権求請と失損済的経るよに供提の務役題
6損的済経るけにお引取報情子電失
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)四〇同志社法学 六一巻六号
7電子情報取引と専門家の責任
外失ける経済的損にについての原則と例お国法米三 )号本上以( 8動の例判裁の国英向
1不法行為制度と契約制度
2経済的損失の賠償の制限
3定制と限制償賠の失損的済経るよに疵瑕の物建法
4不実表示による経済的損失
5問合競権求請と失損的経済るけおに引取報情子電題
6電子情報取引と専門家の責任
て四えかにめとま 7動の例判裁国米向
一 はじめに
1
経済的損失と電子情報取引 本稿は、コンピュータ・ソフトウエア、ハードウエアの取得が関連する電子情報取引における経済的損失に関わる問題について英米法を中心に考察することを目的とする。コンピュータ・ソフトウエア、ハードウエアの取得が関連する電子情報取引において、当事者間に契約が存在する場合、および、直接的には契約は存在しないものの、連鎖的な契約
(一七九六)
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)四一同志社法学 六一巻六号 のつながりが存在する当事者間において、どのような場合に、いかなる理由で経済的損失の賠償が可能となるかについて考察していく。
コンピュータ・ソフトウエアまたはコンピュータ・ハードウエア、あるいは双方が混在した建築計算用CADシステム、販売管理システム、株式売買システム、遠隔医療システム、航空管制システムといったシステムが
X
から供給される場合、直接的に契約関係のあるユーザ
A
あ業の別、ばれもに合場るれさ給供者ザまマイズされ、たスは単体でユータカてし
Y
シよって別のにスムの一部とテA
はじ通をンイランオたにま、合場るれさ給供てA
のシステムの利用者 である多数の一般ユーザに提供される場合が考えられる (。この際、ユーザ 1)
の損ユ数多ーザが経済的失般を蒙る可能性がある一 (
A
をみが経済的損失の、る場合もあれば蒙。 2)
コンピュータ・ソフトウエアまたはコンピュータ・ハードウエアを含む電子情報取引、とりわけクライエントの要請に応じてカスタム仕様のシステムを供給する取引の特色としていくつかの点に留意する必要があると考えられる。まず
は、供給者側であるユーザ側の専門的知識の格差である。ベンダはコンピュータ・システムに関して専門的な知識を有しているのに比べ、ユーザはそのような知識を有していない場合が多くある。従って、ベンダはユーザに対して、取引
を遂行するために、必要な助言、指導をするというユーザより重い義務を負うことが指摘される (
。他方、注文者の方で 3)
も、システムの開発が可能となるよう、適切な協力をしなければならないことが指摘されるが (
こ細いなきでがとがす示を様仕詳とがザ問題となる場合があるこ ( 、ーユていおに中途発開 4)
てバっ経が数年りなかはグの。ターュピンコ、にらさ 5)
も発生する可能性が存在し、バグの発見が遅い場合、損害が発生するのが遅れる可能性も存在する (
。がられないと原告の救済不認可能となる場合も生じるめも阻れが時効に求ま、不法行為法上の請 基契約に。づく請求 6)
本稿では人身被害(
pe rs on al in ju ry
)および財産的損害(pr op er ty d am ag e
)を伴わない、経済的損失のみが発生し(一七九七)
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)四二同志社法学 六一巻六号
た場合の英米法における不法行為責任について考察する。瑕疵によってユーザの生命、身体、財産が侵害された場合、
すなわち拡大損害が発生した場合には、不法行為責任が成立する。しかし、瑕疵の修理費用、瑕疵により目的物を使用できない利益などについて不法行為法上の救済が認められるのはどのような場合であるのかについて考察することが本
稿の目的である。このような場合、当事者間に契約関係があり、契約責任と不法行為責任の競合的な責任が認められる場合の、契約当事者間においての請求権競合問題と、当事者間に契約関係が存在しない場合に不法行為責任が追及され
る場合の、システムの開発者とシステムの販売者間の契約、システムの販売者とシステムのユーザ間の契約といった、連鎖的契約関係における不法行為責任の問題が存在することになる (
が当任責為行法不で間者事いなに係関約契の接直。 7)
問題となる場合に、当事者が連鎖的な契約関係でつながっているのであれば、責任の有無・範囲を考慮するにあたり、個々の契約関係における責任配分について検討することが必要になる。双方の場合とも契約責任規範と不法行為規範、
契約制度と不法行為制度との関係という問題を提起する (
。 8)
被害者が契約上の救済を避け不法行為法上の救済を求める理由としては、時効、契約に存在する責任を制限、または
排除する条項の存在、契約関係にある当事者の倒産などが考えられる。公序良俗、非合理性、非良心性などさまざまな制約が存在するものの、契約自由の原則に従い、責任を制限する条項を含む当事者間のリスク配分は尊重されるべきで
ある。しかしながら、このなかであえて当事者間のリスクの配分を変更し、制定法による責任や過失不法行為責任を課すことによって蒙った損害を回復させる場合とその理由付けについて英国法と米国法のいくつかの州における異なった
対応を比較することには一定の意義があると思われる (
。 9)
英米法は人身被害、財産的損害を含む物理的損害と、経済的損失を区別し、いくつかの例外を除いて、原則的には経
済的損失への回復に消極的な態度を維持するが、人身被害の賠償という目的は重要であるものの、画一的な区別を貫く
(一七九八)
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)四三同志社法学 六一巻六号 ことは、現代社会における財産的利益の重要性に鑑み、必ずしも正当性があるとはいえない (
種類き、損害の件、に性質により特別つ立要るいなはでけわい成てし課をはそのな ( 法為行法不の本日、方他。 10)
。 11)
2
損るよに疵瑕の物建と失損的済経害 経済的損失が発生した場合、直接契約関係にない電子情報取引の供給者の不法行為責任が成立するか否かという問題は、建築請負契約上の建築物の瑕疵がもたらす損害について不法行為法上の責任の追及が可能であるかといった問題に類似する点があり、英米法における建物の瑕疵に関連する裁判例についての検討は有意義であると考えられる。
日本においては、不法行為法上の責任が追及できる範囲について、最判平成一五年一一月一四日判時一八四二号三八
頁、最判平成一九年七月六日判時一九八四号三四頁が最近の判例の動向を特徴づけるものとして注目されている。まず、最判平成一五年一一月一四日判決は、建築確認申請書に自己が工事監理を行う旨の実体に沿わない記載をした一級建築
士が建築主に工事監理者の変更の届出をさせる等の適切な措置を執らずに放置した行為について、当該建築主から瑕疵のある建物を購入した者に対する不法行為となることを判示した (
注のな度高のてしと家門専士築建、はていおに決判。 12)
意義務が導かれていることが注目される (
に場有所物建ていつに﹂合るかあが疵瑕うな損を性全安者ら的、者督監事工び及者工施者の計設るわ携に築建の物建な 基本判つに疵瑕の物建、は決日拡六月七年九一成平判最いて大でのてしと物建、﹁もてっあ前るす生発に実現が害損 。 13)
対する不法行為に基づく修補費用相当額の損害賠償請求権を認めた (
関せ建の物建、﹁ず定に限に﹂合場るあ築あ度いるす対に者住居なたに係関約契、りで強任つ責の成立にき、﹁違法性が 、、計設べは例判の工施き者等が負う。不法行為こ 14)
係でも、建物としての基本的な安全性が欠けることがないように配慮すべき注意義務﹂を課した (
。つまり、製造物責任 15)
(一七九九)
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)四四同志社法学 六一巻六号
法の保護の対象となっていない建物につき、﹁同法が賠償の対象から除外した瑕疵という損害﹂について賠償を肯定し、
﹁契約によって定められた利益ないし危険の配分を壊してまで、過失不法行為によって建物の買主を直接保護すべきであると判断した﹂と評価されうる (
。 16)
最判平成一九年七月六日判決は、建築業者や設計者などについて安全性を確保する義務を明確にし (
ては限制間期の使行利おい権 ( に任責保担疵瑕、 17)
売が用相当額の賠償認替められないこと、費立害、在すること、損賠が償の範囲として存 18)
主の資力の壁が存在することなどの点から被害者の救済に資するものであるとされる一方で、﹁基本的な安全性を損なう瑕疵がある場合﹂とはどのような場合なのかといった重大な課題も残すことになった (
。 19)
なお、﹁住宅の品質確保の促進等に関する法律﹂は﹁新築住宅の構造耐力上主要な部分、及び雨水の侵入を防止する部分﹂の瑕疵に関し、新築住宅の買主が売主に対し、建物の引渡し日から一〇年間瑕疵担保責任を行使することができ るとしている (
るうりな ( 任者等の不法行為責及の追施が有益な手段と工・は計方、中古住宅について、。買主の保護にとって設他 20)
。に任が不法行為責任よのって補充されている責野よ分まり、制定法にっ。てカバーされないつ 21)
二 英国法における経済的損失についての原則と例外
1
不法行為制度と契約制度 不法行為法は生命と財産、契約法は個人の利益を促進するものであるという目的の相違は、人身被害と財産的損害を伴わない損失である経済的損失 (的の説明できるもの、い財産的損害が金銭てつ判に復に対する裁所のの消極的な態度回 22)
利益の損害と区別される満足する説明にはなっていない (
さ的と題問が限制の償賠の失損済経、上法為行法不、しだた。 23)
(一八〇〇)
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)四五同志社法学 六一巻六号 れるのは、主に過失不法行為の場合である。詐欺や契約の意図的な妨害など意図的な不法行為がなされた場合には経済的損失の賠償は認められやすい (
。 24)
W in fie ld
は不法行為法上の責任は主として法によって決定される義務の違反によって生じるが、契約上の責任については当事者によって決定されるとし、不法行為法上における義務は一般的に人(pe rs on s ge ne ra lly
)に対して負うもの であるが、契約上の義務は特定の人に対して負うものであるとしていた (にれがあり、約款の場合は場当事者によってのみ決合るさ、任責の者有占産動不にれらさ、くなはでのもる定 ( 条らかしながら、契約項。は法によって定めし 25)
、後述す 26)
る
Hedley Byrne & Co. Ltd. v. Heller & Partners Ltd.
(くす有の任為責に左右るを場合も存在す基づる無 (
s es in ar nt vo Byrne) (Hedley lu
法行、の場合など任意性()が不 27)Hedley Byrne
の供上法為行法不ていつにの提務役、明声、む含を。 28)義務を課す裁判例が、専門的な助言、指導をしばしばその取引内容に含む電子情報取引における経済的損失の賠償の問題に与える影響については後に検討する。
一般的に契約法における損害賠償の目的は、当事者を契約が履行された場合と同じ地位に置くのが目的であり (
行っと為が行なわれなかた不地位に置くのが目的で法をる損るれさ行為法における害者賠償の目的とは、当事あ ( 不法、 29)
。確か 30)
に、損害賠償としては、保証違反(
br ea ch o f w ar ra nt y
)の場合には、請求者に契約の履行がなされた場合の取引上の ロス(lo ss o f th e ba rg ain
)が与えられ、詐欺、過失不法行為の場合、M isr ep re se nt at io n A ct 19 67
(一九六七年不実表示法 (uo st st re te in q ue at
状の利益(たる)が与え原っれさ)の第二条が適用れある場合には、かつてら 31)(。しかしながら、 32)
弁護士が
A
の利益のためにC
す合場たっ怠をとこる成か作を言遺たれさ頼依ら、在た地なうよのかっへあで実真が明位ののら存が合場るれめ損認が復回の害声そ契不前に行われた実、表示について約
A
、回失った遺産を復きすることがではする (
、賠られたであろう利益の償てを認める場合があるなど得い任づのように不法行為責を。問う場合にも契約に基こ 33)
(一八〇一)
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)四六同志社法学 六一巻六号
不法行為責任と契約法責任の厳密な区別が薄れる場面が発生してきている。
他方、出訴期限の観点からは、
L im ita tio n A ct 19 80
(一九八〇年出訴期限法 (損害過失不法行為ではながれ発生した時点からの起、さと明るす在存が別区な確に算うよたっいとるから起算 ( 法点よれば、契約で)は契約違反の時に 34)
。 35)
2
経済的損失の賠償の制限 英国において消費者に対する人身被害と製造物以外の財産的損害が生じた場合の先例はDonoghue v. Stevenson
(Donoghue
(ターら購入したジンジャビ店ールのなかに腐ったカか売る小あるといわれてい。)この事例は、友人がで 36)
ツムリが混入していたため、飲料を飲んだ原告が人身被害を蒙ったというものである。アトキン卿は、いわゆる﹁隣人原則﹂により、行為または不作為を行う者の、行為または不作為により密接かつ直接的に影響を受ける者で、影響を受
けると合理的に考えられる者に対する義務を課した (
。 37)
上記の人身被害および財産的損害を含む物理的損害と対比される経済的損失は、具体的には、第三者に属する財産ま たは第三者への被害の結果もたらされる失われた収益や、供給された物品または財産の品質上の欠陥を指すといわれている (
。 38)
第三者に属する財産への損害によってもたらされる経済的損失について取扱った
Spartan Steel and Alloys Ltd. v.
Martin & Co. Ltd.
(Spartan Steel
(たい経済的損失につてゆは、人身被害まるわ用いれば、修理費、)に販売利益等のよ 39)
は財産的損害から直接的に派生していない限り回復するのは難しいとされる (
為ーなったため、ステンレス・スチル電場行法不失過が工合るす造製を金と停者電業し過失によりが気ケーブルを切断
Steel Spartan
土建いてっ掘を面地は。た 40)に基づく損害賠償の請求を行った事例である。裁判所は停電のために完成できなかった炉の中の金属の物理的な損失と
(一八〇二)
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)四七同志社法学 六一巻六号 その金属の販売利益の賠償は認めたが、正常に通電されていたならば完成されていたであろう金属の販売利益の賠償については認めなかった。デニング卿は原告が経済的損失を回復し得なかった理由について以下のように述べる。第一の
理由は、電力会社が居住者に対して大量の損害賠償責任を負う可能性が存在し、これは議会が意図したものでないこと、第二の理由は、この種類の危険は誰からも賠償を得ることができない種類の危険であること、第三の理由は、経済的損
失について予見可能性があっても、無限の額の損害賠償を無限の種類の原告に広げてしまう可能性があること、第四の理由は、このような経済的損失についてはコミュニティー全体で負うべきこと、第五の理由は、賠償すべき事例につい
ては法律がこれを指定するべきことである、というものである (
Steel Spartan
を限時、量の大は無、たっ扱り取間そいがとこるれさ課任し責し対に層階ててつ失損的済経るれさらに 損三属に者の第にうよるす害財産への。によってもたこ 41)危惧するいわゆる水門議論 (
。るるいてげあてしと由理す定否を償賠の害損、を 42)
3
定制と限制償賠の失損的済経るよに疵瑕の物建法 供給された物品または財産の品質上の欠陥について取扱ったMurphy v. Brentwood District Council
(Murphy
()は 43)
建築計画を承認した地方自治体の責任を扱うものであるが、建物の瑕疵事例において過失による経済的損失の賠償を認
めない先例として確立している。家の建築計画を承認した地方自治体は、建築計画が不適切であったために生じた、コンクリート基礎が沈下したために生じた家の欠陥によって蒙った損害(家の価格の下落)について不法行為法上の責任
を負わないとされた。この判決によると、
Donoghue
によって確立された原則は、製造者が不法行為法上の責任を負うのは、当該製造者が過失によって人または財産を危険にさらす隠れた瑕疵のある動産(ch at te l
)を流通させ、当該動産 が人または財産に対する侵害(in ju ry
)を惹き起こした場合であるとした。他方、製造者が単に品質的に瑕疵ある動産(一八〇三)
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)四八同志社法学 六一巻六号
を製造し、かつ販売した場合、当該財産がその目的からいって無価値であったとしても、コモンロー上における製造者
の責任は、製造者がその動産に関して当事者となっている契約条項に基づいてのみ発生するとされた。もし建築業者が人または財産にとって危険な隠れたる瑕疵を含む建物を建設した場合、不法行為法上、危険な瑕疵によってもたらされ
る人または財産に対する被害に責任を負うが、被害が惹き起こされる前の建物の修補の費用や、修補が不可能な場合、建物が無価値のものとなった場合の損失は経済的損失である。このような損失が不法行為法上回復されるためには近接
した特別の関係(
sp ec ia l r ela tio ns hip o f p ro xim ity
)が必要であるとする (。 44)
さらに、建物の所有者が地方自治体の過失により欠陥建物の修補費用の回復ができるとするならば、地方自治体の義 務は純粋経済損失の賠償を抱合することになるとし (
もを当適がとこす課任ど責るわ関に失損的かう経府。たしとるあで法か立はのるす定決を済に策体治自方地に的政、も 機と関に公共策らか地見的任責がを課すこ、適切であるにして政 45)
しすべての種類の建築物に関してコモンロー上の建築業者(
bu ild er
)の注意義務が課された場合、D ef ec tiv e P re m ise s A ct 19 72
(一九七二年欠陥住宅法)の限定に服すことのない品質保証が導き出されると指摘される (v. Anns Council Borough London Merton Anns
過負を任責失せに体つ治自方わあるべきできると判示したに害(地 (Murphy
に損のていつ瑕疵の以の物建、とも断に判なうよのこ、は前建物はすらさに険危を康健たま全安の者有占の 。 46)) 47)
を覆している。
Anns
は加害者と被害者間の近接的な関係が存在すれば、義務および被害者の種類について制限する必要があるかどうか判断することによって義務の存在を判断する (。 48)
Murphy
はコモンロー上の過失責任を否定したものの、居住に不適切な住宅であり、住宅の完成から六年以内であれば、制定法であるD ef ec tiv e P re m ise s A ct 19 72
の救済が可能となることに留意する必要がある。第一⑴条は、住宅設備に関連して仕事を請負った者は、完成の際に居住に適するよう適切な材料をもってその仕事を手際よく、またはプロフ
(一八〇四)
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)四九同志社法学 六一巻六号 ェッショナルな方法(
w or km an lik e or , a s th e ca se m ay b e, pr of es sio na l m an ne r
)で行う義務を負うとし、その義務は、その後当該住宅に関して利益を取得した者(ac qu ire a n in te re st
)に対しても及ぶとされる。第一⑸条は仕事の完成か ら六年の出訴期限を定める (。らり制定法においての救済が認めれるはるあで要重とこるあが性能可
Murphy
例よに事否はのようににおいて、過失責任が定。されたとしても、住宅に関してこ 49)この点に関し、同じコモンウェルスの国々であっても、例えばニュージーランドでは
Invercargill City Council v.
Hamlin, A.C.
(re 19 A s ise m 72 P e tiv ec ef D ct Murphy
の同と法律が存在しないため様にーににドンラージはュニ、ていお 50)は従う必要がないと判示されたほか、同様の事例において過失責任が認められるかどうかの判断はそれぞれの国々で異なったものとなっている。カナダの裁判例においては、不法行為法上経済的損失の回復が可能かどうかを判断する基準
として、
Anns
において示された原則に沿った基準も採用されており、オーストラリアにおいてもM ur ph y
に従った判断は下されていない (。 51)
他方
Junior Books Ltd. V. V eichi Co. Ltd.
(Junior Books
(るな済あで的損失の回復に消極的そ経の後の判例の動向があるものの。 ( 済例特殊な事情のもと、経的)損失の回復を認めた裁判は 52)
と門たし頼信を能技な的専の人請下が者文注、 53)
いう事情があることなどから、当事者間に特別な関係が存在するコンピュータ技術の取引における不法行為責任につい
て考慮する際には参考となると考えられる (
任も割にちういなた経年目二、がたし当担をれが施請責失過、し対に人下生が者文注、めたたじ工のの場工が人請下床 人築文注、際の工建の場との者文者間元いたれさ名指てお請に約契の。負注 54)
に基づき修補(交換)のための費用、機器の撤去、営業利益の損失等を請求したという事例である。裁判所は、原告は被告に対し床の修理代および床のメンテナンスのために蒙ったビジネス上の利益についての損害を回復することができ
るとした (
。 55)
(一八〇五)
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)五〇同志社法学 六一巻六号
Junior Books
が特殊なケースであったとされる理由としては、注文者の損害は下請人の過失により直接的に予見できる損害であったこと、注文者または建築士が専門家である下請人を指名したので、注文者は床の施工について専門家である被告の技能と知識に依存していたはずであることから当事者間の関係が契約関係に非常に近いものであったこと
等があげられている。さらに、下請人は工場を建築する注文者を知っていたことから経済的損失の水門議論は克服できるとされた (
した題が、特定の知られ原の告の特定の損害が存在問﹂、﹁証の事例においては無。限大に伝達される保こ 56)
たことによって回避されたとされる。
ブリッジ卿は
Murphy
をJunior Books
と区別し、建築業者とオーナーとの間に契約関係がない場合であっても、Junior Books
の事例と同様、十分に契約と類似し、信頼の要素が取り入れられ、建設者がオーナーに対して負う注意義務の範囲として純粋な経済的損失の賠償を含むほど広範囲となる密接な特別関係(sp ec ia l re la tio ns hip o f pr ox im ity
)が存在する場合もあることを指摘した (
。 57)
Murphy
は建物の瑕疵の事例において、コモンロー上の過失責任について否定したものの、建物の瑕疵事例に関しては、住宅に関連して仕事を請負った者の、その後当該住宅に関して利益を取得した者に対する責任について規定する
D ef ec tiv e P re m ise s A ct 19 72
とあわせて考慮されるべきである (Junior Books
特技、頼信るす対に能識と知の家門専は。 58)定の原告に対する特定の損害が生じた場合において、電子情報取引を考慮する際には参考となりうる事例である。
4
不実表示による経済的損失 前述の様に、契約が存在しない場合であっても、当事者の任意性に基づいて不法行為責任が課される事例が存在する。Hedley Byrne & Co. Ltd. v. Heller & Partners Ltd.
(がい任責為行法不くづ基に明声ておに間者事当いなの係関約契は 59)
(一八〇六)
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)五一同志社法学 六一巻六号 課された先例とされている。事例は広告代理人が銀行に対してクライエントの財政状況についての照会をしたところ、銀行は返事に責任を負わないと断った上で、良い状況であるとの返事を得たため与信したところ、クライエントが破産 してしまい、損失を蒙ったため、銀行を訴えたというものである。ある者が特別な技能を有している場合、契約の有無に関わらず、その技能を信頼する他の者の助力にその技能を用いた場合、注意義務が発生する (
とされ、デブリン卿は注 60)
意義務が発生する特別の関係は契約関係、信認義務が生じる関係だけではなく、責任の引受けによっても生じるとした。自発的に責任を引受けた場合にこのような注意義務が発生するとされる (
、約はに合場るす在存が契に間者事当、方他。 61)
M isr ep re se nt at io n A ct 19 67
(。任た損失の賠償責に生ついて規定するじて結っ⑴条が契約締前第の不実表示によ二 62)
5
問合競権求請と失損済的経るよに供提の務役題Henderson v. Merrett Syndicates Ltd .
(Hedley Henderson Byrne
表け実不の合場たれさながの受引任責ていおには)( 63)示に基づく責任について確立されたルールを、役務の提供についても拡大した判決として知られている。
Henderson
は特別な技能によって他者の助力をする者は、受取り手がその者の専門知識に依存しているならば、役務の履行の瑕疵についても責任を負う可能性があるとする。
Henderson
では“ N am es ”
と呼ばれたロイド社の保険市場における投資家であるロイド社の引受けのメンバー(un de rw rit in g m em be rs
)が、N am es
の引受けに関して過失があったとして直接契約関係にあるエージェントを訴えた。 エージェントと直接契約関係にあるN am es
の契約法上の請求が出訴期限に阻まれたこと (。る求が可能であかのが問題となった請上為行法法 いでって可能たなにめ、不よ 64)
ゴフ卿によれば、エージェントと
N am es
の関係はHedley Byrne
の原則が適用される関係の範囲に入り、エージェン(一八〇七)
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)五二同志社法学 六一巻六号
トは
N am es
に対し責任を引受けたとする。エージェントはN am es
をシンジケートのメンバーとして受け入れ、N am es
に対し引受けのリスクについて助言を与える特別な技能があると表示し、N am es
はその専門性について絶対的に信頼して、エージェントに対して保険契約、再保険契約と請求の処理(se ttl em en t of c la im
)について原告N am es
を拘束する 権限を与えた。このことから裁判所は、エージェントはN am es
に対し不法行為法上の注意義務を負っていたとした (経そ責任を引受けたならば、のじ履行の過失により生じたる生のてらに、ゴフ卿は、特定者が特定のサービスについさ 。 65)
済的損失について責任を負うべきであるとし、
Hedley Byrne
の範疇にある事例であるならば、経済的損失について責任を課すことについて、公平で合理的か否か考慮する必要もないとする (。 66)
この
Henderson
におけるHedley Byrne
の広範な拡張がどこまで妥当であるかという議論には多くの疑問が呈されているものの、少なくとも、特別の技能および知識と信頼という要件が存在する当事者関係においては、専門的なサービ スが提供される場合に、声明と行為を区別するのは困難であることから、アドバイスを提供するだけでなく、アドバイザーとして行動する場合であっても、合理的な技能を発揮することが要求されうることが理解できる (。 67)
ゴフ卿は、外科医が患者に対して契約にかかわらず独立した不法行為法上の義務を負うように、二〇世紀における過失不法行為の一般化によって認められるようになった広い範囲での不法行為法上の注意義務が、契約法上の義務と並存 して認められるべきであるとしている (
、な行する黙示的約を束を含んでおり遂務は義務の提供契約、。合理的な注意役 68)
Hedley Byrne
の場合と同様に、責任の引受けと付属する信頼が、契約関係のあるなしにかかわらず、契約においてそ の義務が排除されていない限り、不法行為法上の注意義務を発生させ、原告は契約法上の救済と不法行為法上の救済のどちらも選択できるとしている (es N am
て技能を発揮する意義務は契約においと的注は。本件において、なに対して合理 69)変更、排除されていないことが指摘されている。もし、排除されていた場合であっても (
U nf air C on tr ac t Te rm s A ct
、 70)(一八〇八)
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)五三同志社法学 六一巻六号
19 77
(一九七七年不公正契約条項法)第二⑵条に照らし合理的か否かについての判断がなされることに留意する必要がある。第二⑵条は、当事者間の契約において、過失による死亡および人身被害以外の責任を排除、制限する条項が非合理的であると判断されれば、無効となるとする。
なお、
Henderson
においては、現実的な問題として、不法行為法上の請求が認められなければ、請求の存在を認識 する前に請求が出訴期限に阻まれてしまうこと、契約で報酬を支払って助言を受けた者よりも、無償で助言を受けた者の方が有利になる可能性があることになってしまうことが指摘される (題こ問な的実現にうよのが断判の所判裁りまつ。 71)
に対処するものであるといった側面についても留意する必要がある。
Murphy
が経済的損失の回復を認めない一方で、声明、役務の提供に関しては、Hedley Byrne
が声明に基づく責任 の事例において、ある者が特別な技能を有している場合、契約の有無にかかわらず、その技能を信頼する他の者の助力にその技能を用いた場合、注意義務が発生するとしている。さらに、Henderson
は特定の者が特定の役務について責任を引受けたらならば、その履行の過失にもより生じた経済的損失について責任を負うべきであるとして、不法行為法上負う注意義務の範囲を役務の提供がなされた場合にも広げている。契約法とは独立して不法行為法上の義務を負う職
業について、医師だけでなく、他の職業にまで広げることができることについての言及がなされている。
以下、電子情報取引、とりわけカスタム仕様のシステムが供給される多くの場合の取引について特別な技能、信頼、役務の提供といった要素が含まれる取引につき経済的損失が生じた事例において、どのような場合にどのような理論で
責任が認められているかについて検討する。
(一八〇九)
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)五四同志社法学 六一巻六号
6
損的済経るけにお引取報情子電失 電子情報取引における経済的損失を取扱った裁判例として、当事者に厳密な契約関係が無い場合でも、契約前になされた品質の表示に基づいて付随的契約による責任、または不法行為法上の過失責任、さらには専門家としての過失責任を課したものが見受けられる。
Mackenzie Patten & Co. v. British Olivetti Ltd.
(Mackenzie
(ン示コスィフオていづ基に表の前約契、はていおに) 72)
ピュータの供給者に対し付随的契約に基づく保証義務違反の責任が課された。弁護士一人と受付のスタッフのみで構成される小規模な法律事務所が、オフィス用コンピュータを取得した。取得の理由は、オフィス用コンピュータの供給者
の販売員が、﹁
O liv et ti B C S 20 30
﹂というオフィス用のコンピュータについて、会計と日記機能を有すること、法律事務所の六二歳の事務員でも被告のトレーニングを受けた後操作可能であることなど、法律事務所の必要性に適合する旨の宣伝をしたため、その宣伝を信頼したことによる。しかしながら、実際に供給されたコンピュータはすでに時代遅れ
で、操作するためには有能な人材に対する多くのトレーニングが必要とされ、法律事務所のニーズには適合するものではなかった。
コンピュータの取得に際し、原告法律事務所と被告コンピュータ供給者の間には売買契約が締結されたこととなっていたが、原告は実際にはファイナンス会社(
M er ca nt ile C re dit
)との間で機器のリース契約を締結していた。裁判所は、この事例において、原告と被告の間に、被告の機器が原告のニーズに適合していると保証する付随的契約が存在したと判断した。専門知識を全く有さない原告は、専門知識を有する被告の機能についての宣伝を信頼してリース契約を締結
したとされた。そして、機器は原告の従業員の操作や、約束された機能を果たすことができず、原告の必要性に適合せず、被告は原告のために必要なトレーニングを施すことができる地位にもないとし、被告に対し付随的契約に基づく保
(一八一〇)
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)五五同志社法学 六一巻六号 証義務違反の責任を課した。付随的契約においては契約外の表示は別個の契約における有効な約束として取扱われ、付随的契約の約因は、本契約(この場合はリース契約)を締結することによって、充たされることになる (
。 73)
当事者間の契約には死亡または人身被害を除く供給者の過失責任のすべてを排除する条項が存在した。さらに、契約には、契約がすべての明示または黙示的責任、義務、保証および条件にとって代わり、合法的に排除できないものを除 き、それらの責任、義務などをすべて排除する旨の完結条項が含まれていた。しかし、裁判所は、本事例における状況からすれば、
U nf air C on tr ac t T er m s A ct 19 77
に規定される合理的要件はみたされておらず、責任排除条項は無効であるとした。
U nf air C on tr ac t T er m s A ct 19 77
第二⑵条は、当事者間の契約において、過失による死亡および人身被害以外の責任を排除、制限する条項が非合理的である場合には無効となるとし、制限、排除条項の有効性は合理的であるか否かの判断を受けることになる。
Professional Reprographic Services Ltd. v. DPS T ypecraft Ltd
(.
不れ失過ていづ基に示表たさなに前約契はていおに 74)実表示に基づく不法行為責任が課された。印刷業者が、
A pp le M ac II
コンピュータを第三者からリースすることを誘引されたとしてコンピュータ機器の供給者を過失不実表示により訴えた事例である。原告印刷業者はA pp le M ac II
が既存 の植字機(L in ot yo e 10 1 ty ps es et te r
)と互換性があるという被告コンピュータ機器の供給者の明示の表示を信頼して被 告のA pp le M ac II
を取得することとした。 裁判所は、被告は、新しい設備について原告に対してなした表示が真実であるかどうか確信できなかったにもかかわらず、その専門性をもってさまざまな問題を解決できると信じてシステムの適性について保証する表示をし、原告はその表示に信頼を寄せていたとした。このため、被告には提案されたシステムについて原告が特定した技術との関連でそ
の有効性を調査する義務があったとした。そして少なくとも、会社の技術マネージャーと原告に要求された特定の機能
(一八一一)
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)五六同志社法学 六一巻六号
をその設備が有しているかどうかを確認する義務があったとし、被告は能力のある合理的な供給者の標準からはずれ、
この注意義務に違反したと判断された。従って、
Hedley Byrne
に基づき、原告の被告に対する特別の知識、技能への信頼と当事者間の専門性の格差に基づく特別の関係が発生し、被告に注意義務が発生したとして、過失による不法行為責任を負わせた。
Mackenzie Patten
およびProfessional Reprographic Services
は、当事者間に厳密な契約関係が存在しない場合であっても、当事者間の専門知識の差に注目し、契約締結過程における宣伝、勧誘に対する原告の信頼を保護することにより、経済的損失の賠償を認めた事例である。
7
電子情報取引と専門家の責任Stephenson Blake Holdings Ltd. v. Streets Heaver Ltd.,
(Stephenson Blake
(。ししての具体的な義務を課た家ケースとして注目されると門に的示明、し対専 ル・コンピュータタコンサ)ントには 75)
Stephenson Blake
の原告は製造業と商社を営んでおり、コンピュータの会計システムの導入に際しコンサルタントである被告から、第三者が製造した会計のシステムを導入することを勧められた。しかし納入されたシステムについて満足できなかった原告は、すべてのシステムの取替えを行い、被告を過失による契約違反で訴えた。ヒックス裁判官は、被告は、コンピュータ・システムの選択と実行に関しての助言および補佐について専門家であり、また専門家であると
主張していることから、契約には、コンサルタントとして合理的な注意、技能を尽くす旨の黙示的条項が含まれていたとした。さらに原告にはコンピュータ・コンサルタントの専門的知識と助言を信頼する権利があったとして、コンピュ
ータ・コンサルタントが、システムがクライエントの表示された要求に適合するように注意義務を尽くすこと、機能上
(一八一二)
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)五七同志社法学 六一巻六号 の、あるいはその他の要求に予算上の制約が適合しているかどうかアドバイスすること、クライエントの主要なスタッフの能力についてアドバイスすること、薦めたハードウエアとソフトウエアが一緒に使用された際、意図された操作が
合理的な速度で機能すること、供給者に能力があり、確実な方法を使用していること、推薦されたシステムが原告に要求された機能を効果的に実行でき、バグも許容範囲であること、どの供給者であってもその水準に見合う能力がない場
合には原告にその旨助言することが要求されることなどの義務が存在するとした (
er r i “c pu te om llit at e”
被ば告の助言がなけれシめっ判とうろあでたかスなし入購をムテ、断た人)術に関素しであった( 告裁。判所は、原タはコンピュー技 76)し、当事者間の専門知識の格差が顕著であったことから、原告が被告の専門知識に依拠したことが正当化された。
8
英国の裁判例の動向 英国において、供給された物品または財産の品質上の欠陥についての経済的損失について先例とされるMurphy
は建 物の瑕疵に関わる事例において、過失による経済的損失の回復を否定しているものの、建物の瑕疵については、制定法であるD ef ec tiv e P re m ise s A ct 19 72
の救済が可能であることに留意する必要がある。他方、Hedley Byrne
は、声明がなされた場合、専門家の知識と技能およびそれらに対する信頼関係、責任の引受けといった要件があれば、経済的損失
の賠償を認め、
Henderson
は、Hedley Byrne
において認められた責任の範囲を役務の提供がなされた場合にまで拡張し、当事者間に契約が存在する場合であっても契約条項と矛盾しない範囲において、不法行為責任を認めた。Hedley Byrne
とHenderson 、
そしてJunior Books
も含め、助言、役務の提供、特別な技能、特別な技能への信頼、といった要素を含む取引における、契約法から独立した不法行為法上の義務の拡大を促進する立場からは、電子情報取引においても、契約法から独立した不法行為法上の義務を課すことが受け入れやすくなっている。
(一八一三)
英米法における電子情報取引と経済的損失の賠償について(一)五八同志社法学 六一巻六号
電子情報取引の裁判例につき、
Mackenzie Patten, Professional Reprographic Services
においては、当事者間に厳 密な契約関係が存在しなくても、契約締結過程における宣伝、広告を含む表示に基づいて、Mackenzie Patten
においては付随的契約、Professional Reprographic Services
においてはHedley Byrne
と類似の事例として過失表示に基づき、経済的損失の賠償が導かれている。つまり、供給された目的物、または財産上の品質の欠陥から生じる損害の賠償責任が認められている。さらに、
Stephenson Blake
はコンピュータ・コンサルタントについて専門家としての注意義務を認め、英国法は、この点で後述する米国法と異なったアプローチを採用する。
(
( 。照参)年八 引モデル取書・契約ムにお・報テスシる情―準基断判的後事け担役七〇〇二(頁四五七、頁一五号割四一一報新﹂に材題を容分の内務と債 1シセ説解ていつに分区るよにスロスプす開や法方達調の発開ムテ発) る発義意の約契型典るけおに約契開のムテスシ﹁代祈田吉、てしとも /wnliOri iumYohttpw://w.yomiuri.co.jp/atmoneyne﹁ムテスシ二日〇三月九年一害成平日ス障)、対五応)八二月二一年日〇が二・﹂(に務急〇 P neteshivrcp/aiko.jp.cibke.nw hi ttpB.hke38wlik05tm23/323/N://w(最終アクセ一)がテムのダウンで一二二便欠シ航﹂(・二〇〇三年三月日ス 2制スコ﹃編郎太善川北﹂担負クリピとルブラトムテスシ﹁美正辻ンュ管(空航﹁)、年七八九一、堂省三頁ー) 四一﹄法引取とムテスシタ九 mnews/20051228mh06.htm(最終アクセス日平成二一年九月三〇日)、みずほ証券側は﹁東証システムの発注者として、業務上の要求を富士通に伝え、富士通が開発したプログラムが要求と整合しているかをテストする責任がある﹂こと、﹁誤発注の取り消しができなかったのは東証の重過失﹂であること、﹁東証から委託を受けた富士通はシステム提供債務の履行補助者に当たる﹂との前提で、﹁富士通が設計・開発過程で犯したミスの全責任は東証が負う﹂と主張した(Nikkei BP net・二〇〇八年五月九日) http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/
NEWS/20080509/301077/(最終アクセス日平成二一年九月三〇日)。東京地裁は、﹁﹃東証は不完全なシステムを提供した上、誤発注を漫然と見過ごし売買停止措置をとらなかった﹄として東証に重大な過失があったと認定し、約一〇七億円の支払いを命じた﹂(東京新聞TOKYO Web朝刊・平成二一年二月五日)(最終アクセス日平成二一年十二月十日)。(
をフにムテスシ算電はいるあトソすターュピンコは)ダンベ=者関る発る験経、術技、識知門専な富豊す専関に野分該当、りあで者業門業 3) コ巡を発開トフソターュピン―最務義力強の者文注﹁康敏田生る近(八人負請、﹁は)年八〇〇二(頁九の三巻二五論法﹂に心中を例判開
(一八一四)