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1.成人式について

岩村 直樹 (1)はじめに 2001(平成 13)年の成人式はある意味、「成人式」あるいは「大人」というものを世間が 考え直す 1 つの転機となった年であるように思える。高知県高知市の一部新成人が橋本知 事に対し「帰れ、帰れ」と連呼した一件。また、徳島県高松市では新成人が市長に対しク ラッカーを鳴らすといった件は、テレビ・新聞・雑誌、またはWeb ページ上で成人式に対 する大きな反響を呼び、また、このころ問題となりだした「ひきこもり」や「パラサイト シングル」ともあいまって、成人式、あるいは大人について考える動きが加速していった。 現在においても、成人の日前後のテレビ番組では、この二件の映像が、主に成人式に対し て否定的な言葉と共に、放映されている。また、Web ページ上での成人式に対する意見な ども、この二件を引用したものが多い。 後の章で述べるが、それ以前の報道でも、成人式での新成人のマナーや、その意義につ いての問題はこれまででも存在していた。しかし、これほどまで各方面に対し大きな反響 を呼び起こすようなことは無かった。これは、市長に対して「帰れ」と叫んだり、クラッ カーを放つという行為のインパクト、そして、各マスコミでの大きく扱われたことが原因 であると考えられる。そして、それがまたそれまで人々が抱いてきた成人式に対しての問 題意識を突き動かす結果となり得た、と筆者は考えている。つまり、成人式や大人(の概 念)というものは、現在の社会において、決して安定した存在としてではなく、問題含み の不安定なものとして存在していたために、両市の件を契機に、それが一気に噴出したの だと考えている。だが、この件が生じたことは決して悲観的に見るのではなく、社会が新 しい成人式のあり方、または大人の概念を作り出す1 つの契機となっているのではないか、 という考えが、この論文を始める機会となった。 (2)成人式について ここではまず、成人式を扱うに当たり、成人式の成り立ちを追ってゆく。 成人式は「冠婚葬祭」の中の「冠」に当たる。「冠」は近代以前の社会では世界各地で見 られた通過儀礼(イニシエーション)の 1 つと見ることができる。近代以前は、この儀式 を通して、若者は大人として認められ、共同体の中で一人前の存在として認められるよう になった。日本においても、貴族や武家の男性は「元服式」や「烏帽子」、女性は「髪上」 「初笄」「裳着」の風習が通過儀礼の 1 つとして存在し、その他各地方の共同体でも、それ ぞれの通過儀礼が存在していた。このころの通過儀礼は、男性は 15 歳前後、女性は 13 歳 前後で行われていた。元服式は現在でも一部地方や神社等で行われており、栃木県栗山村 の元服式は国指定の無形民族文化財に指定されている。近代以降の通過儀礼は、日露戦争

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- 14 - から国民兵役の義務が実行されるようになり、第二次世界大戦後までは、男性に関しては 徴兵検査が元服式、成年式と並んで、この機能を有していたとみられている。 成人式が現在のような形をとるようになったのは、1946(昭和 21)年 11 月 22 日、当時の 埼玉県蕨町(現在の蕨市)において、第 1 回の成年式が行われたことに始まる。戦後の虚 脱状態の中、時代を担う青年を励ましたいと、蕨町青年団長の高橋庄次郎氏が主催者とな り青年祭を企画したのが始まりであり、式典では式辞の他、芸能大会や文化展覧会、農産 物品評会、復員相談室、物資交換会ならびに商品即売会など、さまざまな催しが3 日間か けて行われている。現在でも蕨市では、第 1 回の気持ちと伝統を大切にする、とのここと から、成人式を「成年式」の名称で行っている。ちなみにこの高橋氏は後の蕨市市長とな っている。この青年祭が 1948(昭和 23)年国民の祝日として取り入れられ、「成人式として 各市町村・公民館主催により執り行われるよ うになった。1966(昭和 41)年の文部省第一回 蕨町成人式要綱調査によると、各自治体にお ける成人の日の(「新しい成人式の創造より引 用」行事開催率は 96.6%であり、成人式の実 施率は 95.6%と、ほぼ全ての自治体で行われ るようになっている。 図表-岩村-1 第一回蕨町成人式要綱 「新しい成人式の創造」(参考文献 1)より しかし、1956(昭和 31)年には、「中央青少年問題協議会会長から内閣総理大臣あて意見 具申」として、成人式の運営に対する意見書が出されている[図表-岩村-2]。近年では、成 人式の形骸化を訴える報道等が多いように感じられるが、成人式の意義を疑問視する声自 体は、成人の日制定以後 10 年もたたないうちに存在している。 また、2001(平成 12)年に文部科学省がおこなった平成 12 年度「成人式」実施状況調査 結果では、対象となる新成人のいる市町村数 3249 のうち、成人式を開催した市町村が 3247 である。開催しなかった村数 2 は新成人が少数であったために開催していない(文部科学 省 Web ページ 平成 12 年度「成人式」実施状況調査結果より)。 ≪第一回青年祭開催要項(抜粋)≫ (1)開催期日 昭和 21 年 11 月 22 日 (金曜 青年記念日) 23 日(土曜 新嘗祭) 24 日(日曜 ) の 3 日間 (2)主 催 蕨町 蕨町青年団 (3)協 賛 蕨第一国民学校 蕨第二国民学校 蕨町青年文化協会 蕨町工業振興会 蕨町農業会 蕨町青年団後援会 (4)後 援 朝日新聞社 (5)行 事 1.成年式 <1>式 典 11 月 22 日午前 9 時より 蕨第一国民運動場(雨天の際は蕨劇場) <2>次 第 開会の辞(青年団長) 町長式辞 文部大臣の青年に與ふる言葉(申請中) 埼玉県知事の青年に與ふる言葉 来賓祝辞(本県選出代議士 県議等) 成年者代表 誓の詞 閉会の辞 <3>該当者 大正 15 年 11 月 22 日∼ 昭和2 年 11 月 21 日迄に出生した在町男女青年 <4>参列者 町名誉職 成年者父兄 成年者 各種団体長 青年団員及町民一般 <5>その他 成年式当日在町青年者名簿を 印刷配布し又町内各所に掲示する

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- 15 - 図表-岩村-2 中央青少年問題協議会会長から内閣総理大臣あて意見具申(抜粋) 「新しい成人式の創造(参考文献 1)」より このように、一部は除き全自治体が、毎年同日に対象者を集めて同様の行事を一括して 行うということが、今回の調査テーマである「冠婚葬祭」のなかで「冠」のみが持つ際立 った特色の一つといえる。 (3)成人式の受け取られかた−新聞報道を中心にして− 近年成人式の意義についての報道が多く見られる中で、それでは、これまで成人式はど のように人々に受け取られてきたのかを、新聞報道を中心に見ていく。資料の入手方法は 朝日新聞の縮刷版から、約 10 年ごとに、成人の日の開催される 1 月の記事を中心に調べて いった。 ア.1940 年∼ 国民の祝日として、第 1 回の成人式が開催された 1949(昭和 24)年の新聞記事では、成人 式はその前日に小さな囲みで開催概要などが記載されており(朝日新聞、1949 年、1 月 14 日)、実際どのような式典が行われたかなどは当日以降の記事でも見られない(ただし、こ の時の新聞紙面は 1 枚 2 面という分量であり、一つの内容に多くの紙面を割けないという 事情も存在する)。 翌年、1950(昭和 25)年の新聞も、成人式の記事は小さな囲みで記載されている。この年 の東京都の成人式は、日比谷公会堂で、文部省、都教育課の主催で開催され、文部大臣、 都知事が祝辞を行い、参議院議員が講演を行うなど、来賓の様相も現在と異なっている(朝 日新聞、1950 年、1 月 15 日)。また、この日を期して青年不良化防止運動が行われており、 成人式の成立が戦後の混乱の中で青少年による犯罪率が高い中、国主導の青少年育成と関 連した、行事としての側面を持っていたと捉えることも出来る。実際、少年犯罪の主要罪 名別検挙[図表-岩村-5]をみると、現在より高い数字を示していることから、青少年の育成 は大きな課題であったと推測される。 「成人の日の運営等」について(序文抜粋) 昭和三一年・九・六・総審青第102 号 中央青少年問題協議会会長から内閣総理大臣あて意見具申 「成人の日」が制定されて以来、各市(区)町村においては、成人式、成人祭等の諸行事が行われているが、いかん ながら一般の関心はなおうすく、このままでは国民の休日としての「成人の日」本来の意義は失われる恐れがある」。 本協議会はこの際「成人の日」の意義を再確認するとともに、この日を帰して青年を立派な成人として社会に迎える ことの重要性に鑑み「成人の日」の運営等について慎重審議の結果、今後「成人の日」の諸行事の実施に立っては、先 事項に留意することが必要であると認めたので、青少年問題協議会設置法(昭和二八年法律第八十三号)第二条二項の 規定によりここに意見具申する。 なお、本協議会が対象とした青年の機関は、義務教育修了期から成人に達するまでを考慮した。(以下省略)

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- 16 - 図表-岩村-3 青少年刑法犯の主要犯罪名別検挙人員の人口比(昭和 25∼平成 12 年) [注] ・警察庁の統計及び総務省統計局の人口資料による ・人口比は、10 歳以上 20 歳未満の少年人口 10 万人当たりの少年刑法検挙人員の 比率 第 1 回成人式の翌々年、1951(昭和 26)年の記事には、成人式にちなんだ欄が紙面に設け られるようになり、「はたちの声を聞く」というコラムが作られるなど(朝日新聞、1951 年、1 月 14 日)、成人式が大人への仲間入りをするということへの社会的なコンセンサス がここで一応形作られたと見ることもできる。だが、一方で翌日の社説には「『成人の日』 を祝して」ということでこうも書いている。 「第三回目の『成人の日』を迎えたが、この日がどういう意味を持つかについては、他 の祝日にくらべて、いちばん知られていないようである。国民の祝日に関する法律には『大 人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます』と書いてあるが、は たして国民的にそういう気持ちがもりあがっているであろうか、疑わぬわけにはゆかない。 その理由にはいろいろあるであろうが、何といっても今日の社会が、青年男女の問題を真 剣に考えていないことが、まず指摘されねばならない。」(1951 年、朝日新聞、1 月 15 日)。 先にも書いたが、これより成人式というものが、通過儀礼としての機能を期待されてい る一方で、その効果において、既に疑問をもたれていることがわかる。 また、この年代においても、新成人となった人達の「声」欄や、社説、コラムなどで、 新成人に期待されているものは、大人としての社会的な「責任」を持つ、ということが言 われており、これは現在でも変わらない部分である。だが、この時期は終戦直後というこ ともあって、若者にかける期待は「戦後復興」、「経済再建」という形で、より具体的な形 をとり、また、多くの若者が(子どもも含め)大人と同様に働いていたので、成人式が無 くとも、「大人社会への参入」ということに関しての混乱は無かっただろう。 イ.1960 年∼ 1961(昭和 36)年の成人の日の記事には、 「式の内容もことしあたりは形式的なものから、身のある行事へと移り変わる傾向にあ るようだ。いままでのように市町村や教育委員会、公民館ばかりでなく、国鉄や事務所、 年次 殺人 強盗  暴行 傷害 脅迫 恐喝 強盗 詐欺 横領 強姦 強制わい せつ等 放火 昭和25年 2.6 12.5 17.8 49.3 2.6 20.7 724.5 27.9 17.9 8.7 2.0 2.5 35年 2.2 13.6 53.6 70.0 4.6 71.7 544.9 11.8 8.1 21.7 6.2 3.0 45年 1.2 6.5 53.0 60.3 2.7 40.8 628.5 4.3 6.5 13.1 7.1 2.8 55年 0.3 4.6 44.3 52.6 1.2 28.0 1003.0 3.2 73.2 5.7 4.2 2.8 平成2年 0.4 3.2 16.1 50.6 0.4 31.2 705.8 3.4 140.3 1.9 2.8 1.0 7年 0.5 5.4 12.1 50.5 0.4 39.5 617.8 2.8 166.2 1.7 2.9 1.6 12年 0.7 11.8 16.8 81.5 1.3 52.2 657.3 3.8 208.4 2.2 3.6 1.5

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- 17 - 官庁の懇親団体あたりが成人式の催しに一役買うようになったのもことしの特徴といえ る。」(朝日新聞、1961 年、1 月 15 日) とあり、具体的には「討論会や記念植樹、交歓パーティーなどが開かれ、また、8 グルー プに分かれて球技、レクリエーション、コーラス、レコードコンサート、映画、写真、会 が、読書を楽しむといった自治体もある。」といった内容であるが、一方で、「毎年同じよ うなお座なりの成人式の行事と、一部の成人になったものだけを会場に集めて祝うのはあ まりにも意味がなさすぎる」と、成人式を取りやめ、成人全員に“お祝い状”を送るのみ にとどめた東京都の区も存在していた(朝日新聞東京版、1961 年、1 月 13 日)。 翌、1962(昭和 37)年の「天声人語」には、成人の日に寄せての言葉があり、 「ことし成年になる人は太平洋戦争の開始期に生まれた。終戦の時はまだ四つくらい。 物心ともに日本の最も苦しい時代に幼少期を育った。その苦難に打ち勝ってきたのだから、 シンは強いのだろう。」とある一方で、「いまの若者には、“二つの型”の青春がある。無軌 道で粗暴で、欲望を満たすためにはどんな犯罪でも悪事でも平気でやってのけるのが目立 つ。が多面、考え方も堅実、人との対応も礼儀正しく、仕事もキチンとやり、社会人とし ての心構えが身についている頼もしい成年も多い。」(朝日新聞、1972 年、1 月 15 日) とある。質的な面はともかく、成人式や若者に対する見方については、現代と通じるとこ ろがある。また、日本においては、戦中、または戦後復興期を過ごした世代かどうかが、 内面的な強さの有無を決める指標の 1 つとして考えられていることがわかる。現在でも、 そのような見方をする人は多い。 ウ.1970 年∼ 首都圏でのこの年代前後の成人式出席率は 30%前後と低い値をとなっている。恐らく、 この時期盛んであった、学生運動が影響していると考えられる。[図表-岩村-3] この 1971(昭和 46)年の新聞記事には、 「満二十歳になると、はなやかで、また、いく分かおごそかな成人式が行われるのが、 昭和二十三年に一月十五日を成人の日と制定して以来のならわしであった。しかし、今年 は違う。成人式ともなると女性が七五三の子どものように着かざり、大人がもったいぶっ た訓示をたれるのは、二十歳の男女をひきつづき子ども扱いすることではなか。という批 判と造反が各地にある。」(朝日新聞、1971 年、1 月 15 日) とある。ここでの造反とは、その年の茨城県那珂湊市において、新成人が当時問題を起こ していた市長に対し「造反宣言」を行ったり、東京都で知事や文部大臣が用意された祝辞 を引っ込めて、新成人と対話する(朝日新聞、1971 年、1 月 16 日)ということが起こって いて、そのことを指すと思われる。ただし、この出来事はマンネリ打破というような意味 合いで、好意的な目で見られている。 翌、1972(昭和 47)年の記事には、 「こうしたおしきせ的行事(成人式)をやるべきか否か、いや、もっとさかのぼって、

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- 18 - 国民的な祝日として祝うべきものかどうか、疑問をはさむ人もいよう。が、将来の日本を 担う若者たちの前途に期待し、これを励ましてやることは、「旧人」たちのつとめであるし、 意義のないことではあるまい。」(朝日新聞、1972 年、1 月 15 日) とある。また、「成人の日を迎えて」という、読者からの声にも、この年の新成人などから、 形骸化した成人式に対する、疑問の声があげられている。 図表-岩村-4 千葉県千葉市成人式と東京都港区成人式 港区部分に関しては「新しい成人式の創造」(参考文献 1)より引用 この頃の新成人のイメージというものも、戦後生まれで、「甘え」をもって育てられ、成 人としての覚悟を持たない存在であるといわれている。ただし、現在のこの年代前後の人々 を見る目というものは、「学生運動」や「ベトナム戦争」、「オイルショック」を経験したこ とが、戦中または戦後を経験したことと同様の装置、つまり「大人になるために乗り越え てきた困難」として位置付けられている。筆者がここで言う「装置」とは、「大人」が(特 に自分より目下に)自分を語るときに用いる。いわば「大人」としての「証明」のような ものであり、時代時代に存在していた代表的な困難を示すことが、「困難を乗り越えた人間」 として、社会の中で一定の「大人」としての尊敬を得ることが出ると考える。むしろこれ は、全近代社会に見られる、バンジージャンプなどに替わるものとして、この社会のなか 年度 該当者数 該当年 参加者数 参加率(%) 回数 該当者数 参加率 該当年 参加者数 参加率(%) 会場 昭和40 5349 2880 53.84 1 41 7023 3410 48.55 1 42 9658 4338 44.92 1 43 11873 4524 38.10 1 44 10118 4127 40.79 1 45 9414 3106 32.99 1 46 8824 2178 24.68 2 47 8923 2665 29.87 1 48 8385 2664 31.77 1 49 8280 2896 34.98 1 50 8034 3073 38.25 1 4112 24.5 1008 24.5 51 7868 3292 41.84 1 3800 27.6 1049 27.6 52 8120 3645 44.89 2 4277 32.1 1372 32.1 53 8788 4225 48.08 2 3595 37.3 1341 37.3 54 8827 4593 52.03 2 3538 36.6 1295 36.6 55 9215 5061 54.92 2 3541 42.6 1509 42.6 56 9054 4901 54.13 3 3492 40.1 1402 40.1 57 10295 5448 52.92 3 3412 42.3 1443 42.3 58 10757 5756 53.51 3 3560 39.9 1419 39.9 59 11869 6408 53.99 3 3689 41.4 1526 41.4 60 11951 6124 51.24 3 3429 45.5 1561 45.5 61 11528 6024 52.26 3 3244 42.6 1381 42.6 62 14057 7012 49.88 3 3496 41.3 1445 41.3 63 15056 7432 49.36 3 3396 39 1325 39.0 平成元 15323 8122 53.01 1 3200 40.8 1307 40.8 2 16031 7821 48.79 1 2925 42.5 1243 42.5 3 16732 8223 49.15 2 3055 43.3 1324 43.3 4 16031 9524 59.41 2 2948 42.1 1241 42.1 5 16615 9656 58.12 2 2681 50.7 1359 50.7 6 16056 9140 56.93 2 2487 51.1 1271 51.1 7 14661 8163 55.68 2 2238 53.3 1194 53.3 8 13598 7261 53.40 2 2103 53.3 1120 53.3 9 12940 7445 57.53 1 2061 50.9 1049 50.9 10 12503 5928 47.41 1 1944 50.8 987 50.8 11 11687 6911 59.13 1 1976 56.5 1116 56.5 12 10901 5896 54.09 1 1747 51.6 901 51.6 メルパルクホール 東京プリンスホテル 東京都港区 no date 東京郵便貯金ホール 1/16∼ 1/15 4/2∼4/1(学齢) 1/16∼ 1/15 4/2∼4/1(学齢) 県体育館 県文化会館 幕張メッセ 千葉ポートアリーナ 千葉県千葉市

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- 19 - で存在しているのだろう。そして、逆の形でも人々はラベリングされている。例えば、現 在 30 歳、40 歳ごろの人ならば、「戦後のモノ余りの時代に生きた世代」、「バブル期の絶頂 に人生の半世紀を過ごした世代」というネガティブイメージを付けられることもある。だ が逆に、数年、数 10 年後には「戦後最悪の不況の中で働いてきた世代」や「二度の湾岸戦 争をメディアで見て育った世代」という風に、なにかしらの世代が経験してきた出来事に よって、新たに社会の中で「困難を体験してきた大人」というように、承認されていくだ ろう。 エ.1980 年∼ 1981(昭和 56)年の紙面では、そのマンネリ化が指摘される記事がある。また、新成人に 対しては、高度成長期に幼少期を過ごし、物質的に恵まれた環境の中で育ち、自立してい ないイメージがある(朝日新聞、1981 年、1 月 15 日)。この年、総理府により「青少年の 社会性と個人性に関する研究調査報告書」が発表されている。この調査では、15 歳以上、 24 歳以下を青少年、25 歳以上を成人として、世論調査を行っている。それによると、成人 に比べ青少年は「ルール軽視」、「減私奉公の評価が低い一方、努力や競争を尊ぶ」との結 果があり、また「青少年の方が大人への批判が強い」、逆に「成人は今の青少年は権利ばか り主張する」との認識を示している。 字面だけを見たぶんには、年長者の若者に対するイメージは、恐らく数値は変化するだ ろうが、現在とそれほど変化はない。だが、現在ではこの記事に載っていた世代も既に 40 歳であるが、もはやこのような見方はされていない。理由は上記にあげたとおりである。 オ.1990 年∼ 1990(平成 2 年)年から 1993(平成 4 年)までの新聞記事は、それ以前と比較して、それほ ど成人式に紙面を取らないようになっている。1991 年に関しては、この年 1 月 17 日に湾 岸戦争が開始し、報道側としても、成人式に紙面を割くことが出来なかったという理由が 考えられる。 1994(平成 5)年、1995(平成 6)年の首都圏の成人式に関しては、自治体ごとに工夫された アトラクション内容-がまん大会やコンサートや記念品(朝日新聞東京版、1994 年、1 月 16 日・同 1995 年 1 月 16 日)に注目しているが、とりたてて問題が生じたというような記 事は無い。しかし、1996(平成 7)年には、東京都立川市の「成人を祝うつどい」を主催す る公民館の諮問機関である公民館運営審議会が、成人式について「①大人たちは成人式に 大きな効果を求めているが、もっと軽い気持ちでよい②市長などの言葉は場外にも流し、 会場に無理に入れなくてもいい。かえって式場は静寂になる③着物を作る機会でもあり、 晴れ着ショーでも良い」といった答申をまとめており(朝日新聞、1996 年、1 月 9 日)、お そらくこの数年前から、この答申で問題とされていることが生じていたのだろう。だが、 予算的なこともあり、具体的な見直し策はなされていない。ここまで、数十年間の成人式

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- 20 - の流れをみてきたが、形骸化とは別の意味で(報道されている限りで)成人式が問題にな りだしたのがこの年代であるのかもしれない。 カ.2001 年前後 さて、冒頭において筆者は 2001(平成 12)年以降が新しい成人式を生み出す契機となるの ではないかと書いた。ここでは、その 2001 年前後の成人式の様子を見ていく。 a.1999(平成 11)年 この年の成人式は、宮城県仙台市の成人式の話題が、大きな物議をよんでいる。 「式典では、新成人の多くが携帯電話で友人と話したり会場の外ではしゃいだりしてい た。このため、吉村教授は公演中に、『あと何分、話さなければいけないのか』などと、怒 りだしていた。仙台市の新成人は約1 万七千人。当日は市内の体育館に七千人分の席が用 意されていたが着席者はわずか。(中略)一方、参加した新成人は藤井市長の話が始まって も、屋外で記念撮影に夢中。中には『ここに来るのは友達に合いたいからで、誰かの話を 聞きに来ているわけじゃない。話を聞かせようと考える市長の方が間違っている』との意 見もあった。 ―(中略)―そのうえで、来年からの成人式について、『まじめで熱心な参加 者がいることも忘れず、市主催ではなく、新成人が自主的に開くなどはどうか』と、見直 しを明言。」(朝日新聞、1999 年、1 月 20 日) といった様子であるが、これが現在「問題ある成人式」が語られるときの典型例であろ う。そして、この仙台市成人式の問題は各メディアで広く扱われることとなる。また、仙 台市の成人式はこの年だけがこの様な状況であったわけではなく、例年のことであったと いう話もある。(朝日新聞、1999 年、1 月 25 日)しかし、その翌年の仙台市成人式は一定 の成功を収めるようになっている。(東北大学学友会新聞部 Web ページより)成人式の成功 の定義(厳粛な雰囲気のうちに終わればいいのか、それとも大人への自覚を促すことなの かなど)は置いておくとして、特に都市部の成人式とはこれまで何かしらの問題を含んで いる存在ではあったのだろうが、多少の私語や騒ぎであるような問題は、それがごく一部 であるということから見逃されてきたのだろう。しかし、このような一件を経て、それを 改善しようとする動きが生じているということは、注目に値するであろう。そして、筆者 がこの論文の趣旨も 2001 年以降のこうした動きを把握しようとするところにある。 b.2000(平成 12)年 この年は祝日法の改正により、成人の日は従来の 1 月 15 日から、1 月の第 2 月曜日に変 更された。成人式記事には「成人式 新時代へ」と書かれた記事があり、2000 年(ミレニ アム)の節目に便乗して大晦日に式典を実施した自治体や、式典を取りやめ、アトラクシ ョンや景品を充実させた自治体、また参加を原則的に式典参加希望者のみにしてマナー向 上を図った自治体などが出てきている。(朝日新聞、2000 年、1 月 6 日)

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- 21 - この年の成人式は大きく報道されるような事件は起こっていない。 また、「各市町村で今後の成人式の運営方法について、様々な検討が行われていることか ら全国の実施状況や様々な工夫により成果を挙げている事例に関する情報を各市町村へ提 供することによって、来年度以降の式の在り方に関する検討に役立ててもらうため」とい う理由で、2000(平成 13)年に文部科学省により「平成 12 年度『成人式』調査」が全自 治体を対象に行われていることから、運営方法に関しての見直しがやはり進んでいたとも いえる。(文部科学省 Web ページ、報道資料一覧より参照) c.2001(平成 13)年 この年の成人式は、前述したように高知県や高松市の成人式が様々なメディアで大きく 取上げられている。新聞報道でも成人式が、調べた中で最も紙面で取上げられた年であり、 読者投稿の欄にも、成人式に対しての意見が多く寄せられており、成人式に対する意見の 特集面も組まれている。(朝日新聞、2001 年、1 月 13 日) こういった成人式に対する声は成人式そのものに対する「賛成」、「反対」のみならず最 近の若者への意見、大人への意見、行政への意見、教育システムへの意見など、様々なも のが存在しているが、新聞の投稿だけではなく、成人式の記事や映像を見て何かを思うだ けでも、誰かとこれについて話すだけでも、Web ページ上に意見を乗せるだけでも、人々 は自分の中の成人式や大人となにかということについて、自身の考えの再構築を行う。成 人式は毎年その機会を提供する日としての機能を有しているが、2001 年はそんな再構築を 行った人が最も多い年だったのはないのだろうか。だからといって、成人式が一気に変化 するというわけではないのだが。また、メディアから得られる情報は画一的であり、実際 の成人式を人々が把握できているとは、決していえないともいえる。 d.2002(平成 14)年 この年の成人式報道はやはり前年の成人式の状況を踏まえたものとなっている。朝日新 聞では、見出しに「14 日に集中」、「まるで忘年会」、「『荒れ』から 1 年」という言葉を出 し、「昨年の『反省』を踏まえ、『式典は短めに新成人参加のイベントは盛りだくさんに』 という自治体が多くなっている。」という言葉を出している。(朝日新聞、2002 年、1 月 11 日) この年話題になった成人式は「荒れた」成人式となった沖縄県那覇市のであるが、これ を踏まえ、市民による「成人式」に関するシンポジウムなどを開いた結果、次の年の成人 式は分散型の成人式となっている。また、もう 1 つ千葉県浦安市の成人式で、会場を東京 ディズニーランドにしたことで話題となっている。これは参加率が前年の 53%から 72%と なっていることから、参加率を上げるということに関しては成功しているが、「成人式」の 意義(通過儀礼としての)であったり、「税金を使ってやることか」と意見がある一方で、 「自分の成人式でもそうしてほしかった」という人がいるなど、現在でも賛否が分かれる

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- 22 - 成人式の形態である。 e.2003(平成 15)年 今年 2003 年の成人式も、一部自治体で「荒れた」内容の成人式というものはあったよう だが(毎日新聞、2003 年、1 月 14 日)、2001 年ほど話題になってはいない。ただし、今年 は国外で「イラク・北朝鮮問題」、国内で「経済問題」が報道の中心を占めて、その影響か ら成人式にあまりメディアの側が関心を向けなかったということも、話題にならなかった 原因の 1 つである。 キ.この章の小括 この章では、戦後成人式の歩みを簡単ではあるが見てきた。 近年、成人式が形骸化していると言われることが多いが、それは今に始まったことでは なく、「成人の日」が発足した当初からあるものであった。ではなぜ、人々は成人式の形骸 化を語るときに、「最近の成人式は(形骸化している)」といったような言葉を使うのだろ うか。新聞であれ、その他の媒体であれ、「(昔の)成人式で私は大人の自覚を得た」とい う言葉はあまり目にしない。通過儀礼のとして機能を持つ儀式をあげる時は、前近代に行 われていた烏帽子式なり、成年式などが例としてあげられる。このことは、数十年前の成 人式であっても、成人式は通過儀礼としての機能を果たしていなかったと見ることが出来 る。しかし、それでも現在の成人式は形骸化が進んでいると捕らえられ(そして、暗に以 前の成人式で多くの人が成人としての自覚を得ていたかのように)、成人式は語られるのか。 1 つに、この戦後始められた成人式という儀式が、世代間で共有できない性質のものであ るということがあげられる。例えば、「冠婚葬祭」のなかで、他の「婚葬祭」の儀式につい ては、人々は一生のうちにそれらに何度か参加することになる。一方で成人式はハタチに なって参加した以後、その儀式へ参加する人はほとんど稀である。例えば、自分の子供が ハタチになって成人式に参加する人もいるだろうが、それは参加というよりも、見物とい った表現が正しいだろうし、それほど回数があるわけではない。日本の伝統的な成年式で は、この通過儀礼は毎年、共同体総出で行う、もしくは何らかの形で関わる形で行われて いた。そのため、過去と現在の儀式が連続した形で人々の中に存在している。しかし、戦 後、人々が成人式に参加して情報を得ることは無くなり、あったとしてもそれはマスコミ 等からの限定された、二次的な情報であり、よほどの事でなければ、それこそ2001 年で あった様なものでもなければ、成人式は記憶には留めて置かれない。そして、成人式は不 連続な形で人々の中に残るため、最近以外は参照できる過去として、記憶の中に存在して いない。ゆえに、人が成人式を語るときは、「最近は」という言葉を使わざるを得ないのだ ろう。特に、上記で紹介した新聞記事は気づいた人もいるであろうが、殆どが各都道府県 の都市部での出来事が紹介されている、また、2001 年付近の記事では、特に一部の荒れた 成人式大々的に報道されている。こうした成人式が人々の成人式、新成人イメージの鋳型

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- 23 - となっているのだろう。その証拠として、2003 年度は、荒れた成人式の報道がそれほど取 上げられなかったために、Web ページなどを見ても、それについて人々が語っていること はそれほど多くはないのである。 (4)インタビュー紹介(Yさんへのインタビュー) ここでは、Yさん(58 歳)、1945(昭和 20)年生まれの方に行ったインタビューを紹介す る。Yさんは、新潟県の町出身の女性で、1965(昭和 40)年、成人式に参加しており、その 頃を紹介するために、ここに載せておく。Yさんは、中学卒業後に千葉県の八百屋へ住み 込みで働きに出ているので、帰郷して成人式に参加している。現在でも千葉県に住み、独 立して移動式の八百屋を営んでいる。最近は、地方の成人式で日にちを変えて式を行う自 治体がよくあるが、Yさんの所では、新潟県ということもあり、この頃から、1 月ではな く夏に成人式を行ったという。 トランスクリプトを全て載せることができないので、当時の様子を語ってくれた箇所か ら引用する。 以下 *:インタビューアー(筆者) Y:対象者(Yさん) *:成人式をやった場所はどこですか? Y:場所は。新潟県○○沼郡××町。 *:××町。 Y:で、そこ、そこなんですよね。で、あのー、中学校の体育館だったとおもいます よね。 *:中学校の体育館。 Y:ええ、当時。 *:中学校の単位でやった? Y:そう、あのーねえ、あたしたちん所は、○○郡××町だから××町の小学校がね ぇ、□□小学校っていうところだったの。それで、そこは男子が1 人、女子が 5 人そういうところね。もう 1 つが△△小学校っていうのがあって、そこが大体 30 人ぐらいいたかな。そこの人が、☆☆中学校に三区が合同で入ってきて、何 人だったかしらねえ、ひと、1 クラスに 45 人ぐらいだったかね。それで、昭和 21 年と 20 年の人だから、少ないの。 *:少ないねぇ。 Y:うん、当時ね。少ない人数だったの。つまり…そう。 この当時は、終戦まもなくということで、少子化ということではなく、田舎においても 基本的に子どもの数が少ない時期である。また、中学校卒業後には高校へ行く人も稀であ

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- 24 - り、220 人ほどの同級生のうち、高校へ進学している人は、7、8 人であり、多くは集団就 職で県外に働きに出ていたという。そのため、成人式で中学卒業後 4、5 年ぶりに同級生に 合う人が多いということだった。この当時の人々がそれ以後の世代を恵まれていると感じ るのも、その辺りの事情も含まれているが、戦後生まれのこの世代の生き方というのは、 現在の日本で大人として求められているものの基本として存在していると思う。 *:成人式って、どんなことやっていた? Y:やっぱり、こう、思い出すのには、なんか、みんなで記念写真を撮ったっていう、 そこしか記憶になくなっちゃうね。 *:町長さんとか、話にこなかった? Y:来たのかもしれないけどねぇ。 *:覚えてない。 Y:もうすっかり、分んなくなっちゃったねぇ。 *:でも、ちょっとはあったんだろうかね、(成人)式やるぐらいだから。 Y:そうですよね。して、やっぱり。「成人式おめでとう」みたいな挨拶だったと思 いますけど。はたして誰が来たのかな、全然、もう、記憶が飛んじゃってますね。 ―(中略)― Y:でも、まぁ、(同級生に)逢えばね、懐かしいなあっていうところと、ねぇ。 *:中学生の時だから、4、5 年ぶりぐらいかな。 Y:久しぶりに見たら、やっぱり(印象が)変わっていた? Y:あんまり、変わらないのよね。 *:変わんない。 Y:うん。それで、けっこうねえ。「ああ、あの人がいいなあ」とかさあ、そういう ような思いを、けっこうみんな持っている時期だから。意識しているのよね。 *:意識している? Y:そう、表情が。とても、うれしい、楽しい、っていう表情がね、そういう時期だ ったと思いますよね。 ―(中略)― *:成人式の服装は? Y:服装はね、割あいにね、着物着る人少なかったんですよ。 *:いることはいた? Y:ええっとねぇ、やっぱり、洋服だったんですよ。そうでない人、夏、頃の薄い木 綿。だから、一番、お金をかけない、夏の、成人式だったんですね。皆が帰ってく るから、じゃあ、これ でやりましょうっていう感じで。 実は、Yさんは成人式のことをよく覚えていない。年月(40 年近く経過)が立っている

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- 25 - ことと、その当時から仕事に忙しく働いていたこともある。ただし、成人式の挨拶等を何 十年も覚えている人のほうがやはり珍しいのではないかと思う。そして、このころの成人 式もやはり、Yさんにとってはやはり同窓会的な意味合いが強いということだった。特に、 新潟県であり、同級生の殆どが集団就職するという中で、地元に一斉に集まる機会を提供 するということで、同窓会的な意味合いの方がやはり強かったようであり、また、この時 期の自治体で大々的な行事を行っていたのは、主に都市部であり、現在のように式典外の イベントを大々的に行うようなところは少なかった。 最近では成人式の服装は女性は殆どが晴れ着などの着物ということだが、(金銭的なもの もあるが)実際に晴れ着が主流になったのは 1980 年代である。Yさんの参加した頃の成人 式の服装は男女共に平服が主であった。今年の成人式で振袖を禁止した自治体が話題とな ったが、1970 年代までは平服を呼びかけている自治体も多かったようで、時代の流れと共 にそれも少なくなり、特にバブルの最盛期には着物に金額をかける人が多かったようだ。 *:自分の子供が、まだ、子供だと思う? Y:そんな風には思わないよねえ、やっぱり。うーん、もう自分でやっていかなきゃ ならなくなるからね。あのー、ちょっとねえ、学生時代に苦労してね、一晩中、 (某コンビニ)なんかに勤めてたもんだから。4 番目の子供はね、一晩中仕事し て。それから学校行ったのよ。そういう、感じだから。寝ないでもう、勉強して いたってことだから、休み時間はすぐ眠ってたって、友達がいう。でも、やる気 のある子は、やるんじゃないでしょうか。うん、やろうとね、自分の計画の中に、 やってみたいと思う子は。まあ、そういう意味では、しっかりやってくれたなっ て思う。 *:成人式のニュースとか見たりしない、たまに? Y:あ、この前、大変でしたよねー。高知でしたっけ? *:あれ、去年だね。 Y:去年ね。ああ。あれはちょっと、行き過ぎでしたね。 *:やっぱり、行き過ぎかね? Y:うん、しっかりとした意思が、ちょっと違う方向にいったんじゃないかと思いま すよね。 *:やった人達は、就職していて、けっこう立派に社会人やってる人達だったんだけ どね。 Y:だけど、そこでズレちゃうわけでしょ?ふつうなら、上司の方が話をしたら、そ れをきちんと聞くっていうのが、社会人っていうものでしょう。 *:大人になるっていうのは、どんなものだと思いますか? Y:えー、私の考えとしては、はい、人に迷惑をかけないで、ホントに、えー、相手 が喜んでくれるようなことを考えられる、人間になること。また、それを行いに

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- 26 - 表せるっていうことが、大事じゃないかなって思います。そして、1 人 1 人が健 康に注意して、他のために、っていう、そういう気持ちね、他の人のためにね、 喜んでいただけるような、人生を送ってほしいと思います。 *:ちょっと、硬くなったかな? Y:(笑)それはね、あのねえ、大事なことなのよね。 *:健康も大事なのかな? Y:自分の健康もやっぱり注意してね。ただ、がむしゃらに生きることも大切だけど も、やっぱり、皆と協調して、仲良くね、していく。それにはね、相手のことを 考えられる人になってほしいと思います。責任を自分が取れるようなね、そうい う、きちんとした生活がいいと思いますよね。ウチにとっては、望みですよね。 話が成人式とはあまり関係のない所へいってしまったが、とりあえず大人とは何かとい うことについて聞いた。このYさんには 4 人子どもがいるのだが、4 人とも成人式を行っ ている。そのうち、長男(33 歳)と次男(29 歳)は千葉県の◇市の成人式に出席したとい う。Yさんが成人式をいくよう進めたのではなく、高校時代の友人同士で誘い合って行っ たのだという。ただ、特段成人式に参加した後で子どもに対するイメージが変化すること は無かったとも言っていた。成人式というよりも,Yさんがいっていたような大人という ことの条件を満たしていることが、Yさん自身にとっては大切なのだろう。また、それは Y産自身が過去の成人式で自身が特別大人になったという感じを受けていないからかもし れない。 余談ではあるが、このYさんの三男(28 歳)と四男(26 歳)も成人式に出席しているが、 それは自治体主催のものではなく、Yさん自身が入信している宗教団体の方で行ったとい う。そういう成人式もあるのかと思い、どんな成人式だったのかを聞きたかったのだが、 あまり宗教関係に突っ込むのも嫌がられるかと思い、断念した(別に、変な団体ではない と思う)。ただ、都内にある御光前で写真を撮ったという話をしてくれた。どうも、そうい う宗教団体主催する成人式も多いようで、「冠婚葬祭」自体、元々は宗教的な祭祀と無関係 には存在し得ないのから、あって当然ではあると今では考えるが、聞いたときには驚いた。 ただ、それに参加したからといって、Yさんは子ども達がいきなり大人になったとは感じ てはいないようだ。これも、Yさんにとって成人式に参加するということが、大人になる ということの重要なファクターではないということも関係するのだろう。 また、成人式が形骸化していると言われることに対して、人々が成人式を大人になるた めのファクターとして、あまり重要視していないということ、それがさらに形骸化を推し 進める結果となる、と考えられるのである。 (5)今年の成人式のプログラムの特徴とその運営方法 ここでは、成人式に配布する各自治体のプログラム冊子から 2003 年の成人式の特徴を

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- 27 - 見ていく。資料となる冊子の配布元の内訳は、(市:30、町:29、村:7、特別行政区:1)。 また、それを開催主催単位で分類したものが図 表-岩村-5 である。 図表-岩村-6 は各開催主催単位と成人式式典 時間のクロス表で、図表-岩村-7 は式典外の行 事・アトラクション等を加えた式典時間のクロ ス表です。式典時間は、どの開催主催単位であ っても、21 分以上、40 分以下が殆どとなってお り、実質式典時間 30 分という自治体が大半 図表-岩村-5 開催主催単内訳 であり、いずれにせよ、全自治体で 1 時間以内 に成人式典は終了している。 図表-岩村-6 開催主催単位と成人式式典時間のクロス表 [注] 式典時間の不明な自治体が 34 存在する 図表-岩村-7 開催主催単位と式典外行事を含めた成人式時間のクロス表 [注] 式典外行事の実施しない自治体が23、実施不明が3存在する 開催主催単位 と 式典時間 のクロス表 2 11 4 17 11.8% 64.7% 23.5% 100.0% 10 3 13 76.9% 23.1% 100.0% 2 2 4 50.0% 50.0% 100.0% 1 1 100.0% 100.0% 1 1 100.0% 100.0% 4 23 9 36 11.1% 63.9% 25.0% 100.0% 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 市・特別行政区 町 村 小中学校 地区 開催 主催 単位 合計 20分以下 21分以上 40分以下 41分以上 60分以下 式典時間 合計 開催主催単位 28 41.8 29 43.3 7 10.4 2 3.0 1 1.5 67 100.0 市・特別行政区 町 村 小中学校 地区 合計 度数 パーセント 開催主催単位 と 式典外行事を含めた実施時間 のクロス表 2 6 5 1 14 14.3% 42.9% 35.7% 7.1% 100.0% 2 7 3 1 13 15.4% 53.8% 23.1% 7.7% 100.0% 4 4 100.0% 100.0% 1 1 100.0% 100.0% 1 1 100.0% 100.0% 2 9 17 4 1 33 6.1% 27.3% 51.5% 12.1% 3.0% 100.0% 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 市・特別行政区 町 村 小中学校 地区 開催 主催 単位 合計 1時間以下 2時間以下 3時間以下 4時間以下 4時間以上 式典外行事を含めた実施時間 合計

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- 28 - 一方で、図表-岩村-7であるように、式典外行事を含めた実施機関では全体の合計で(2 時間以上)3時間以下の自治体が50%を越しており、成人式典よりも式典外行事やアトラク ションにより時間をかけようとする傾向がある。特に、町村単位で成人式を行う自治体で それが多いようである。おそらく、自治体外へ出る若者が多いために、できるだけ新成人 たちが交流できるようにするため、式典外の時間を多くとる傾向にあるのだろう。 図表-岩村-8 成人式の各式典行事・記念品贈与実施率と開催主催単位のクロス表 [注] ・パーセンテージは「全体」以外は各開催主催単位の中での実施率を示している ・「記念品の贈呈」は、式典内で行われる場合のみを表示しているまた、成人式の 「記念品」の項目は不明が 22 件あり、記念品の提供自体は多くの自治体で提供し ていると思われる 開催主催単位 度数 パーセンテージ 度数 パーセンテージ 度数 パーセンテージ 度数 パーセンテージ 市・特別行政区 15 53.6 20 71.4 19 64.3 7 25.0 町 4 13.8 29 100.0 24 82.8 13 44.8 村 1 16.7 7 100.0 3 42.9 1 14.3 小中学校 0 0.0 2 100.0 1 0.0 2 100.0 地区 1 100.0 1 100.0 0 68.7 0 0.0 全体 21 31.8 59 88.1 47 68.7 23 34.3 オープニングセレモニー 開会宣言 国歌・町歌斉唱 市民憲章唱和 開催主催単位 度数 パーセンテージ 度数 パーセンテージ 度数 パーセンテージ 度数 パーセンテージ 市・特別行政区 27 96.4 23 82.1 18 64.3 10 35.7 町 29 100.0 28 96.6 16 55.2 20 69.0 村 7 100.0 7 100.0 3 42.9 3 42.9 小中学校 2 100.0 2 100.0 1 50.0 0 0.0 地区 1 100.0 0 0.0 1 100.0 0 0.0 全体 66 98.5 60 98.0 39 58.2 33 49.3 行政区長祝辞 来賓祝辞 来賓紹介 祝電披露 開催主催単位 度数 パーセンテージ 度数 パーセンテージ 度数 パーセンテージ 度数 パーセンテージ 市・特別行政区 24 85.7 20 71.4 11 39.3 7 65.4 町 28 96.6 28 96.6 16 55.2 5 64.3 村 7 100.0 7 100.0 2 28.6 2 57.1 小中学校 1 50.0 2 100.0 1 50.0 1 50.0 地区 1 100.0 0 0.0 1 100.0 0 100.0 全体 61 91.0 57 85.1 31 46.3 15 64.1 記念品 新成人代表挨拶等 閉会宣言 その他 開催主催単位 度数 パーセンテージ 度数 パーセンテージ 度数 パーセンテージ 度数 パーセンテージ 市・特別行政区 15 53.6 2 7.1 1 3.6 7 25.0 町 18 62.1 1 3.4 7 24.1 11 37.9 村 4 71.4 0 0.0 1 14.3 3 42.9 小中学校 0 0.0 0 0.0 0 0.0 1 50.0 地区 0 0.0 0 0.0 0 0.0 1 100.0 全体 37 56.7 3 4.5 9 13.4 23 34.3 記念撮影 記念品贈呈 花束贈呈 式典内で実施 式典外で実施

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- 29 - 図表-岩村-8 は代表的な成人式の各式典行事内容の実施率、及び新成人への記念品提供の 有無に開催主催単位をクロス主計した結果である。 まず目に付くのは、開催主催単位が「市・特別行政区」の式典行事の実施率が他の主催 単位に比べ、殆どの項目で低い値をとっている。図表-岩村-6 で示したように、「市・特別 行政区」の式典は殆どが 40 分以内に終了するので、できるだけ行事内容を削減しているの だろう。特に、成人式式典には必ずあると思われる「行政区長祝辞」や「新成人代表挨拶 等」が無い市自治体も存在し、より簡略化を進めているといえる。ただし、「オープニング セレモニー」だけは「市・特別行政区」のカテゴリーが他の開催主催単位より高い値を示 している。これは、このカテゴリーは他に比べ新成人の人数が多く、この時間を使って入 場者の整理、及び先に新成人同士の会話をさせ、式典での会話を抑制しようとする目的も あると見ることもできる。 成人式行事の「その他」には、ビデオ上映や国旗入場・新成人紹介・万歳三唱・成人証 書授与・音楽演奏などがある。特に、アトラクション要素の強い行事は「市・特別行政区」 に多い。これは、新成人をあきさせないような工夫であると見ることもできる。こうして みると、新成人者の寡多が成人式内容を左右しているといえる。成人式の運営は実際どの ようにおこなわれているのか、ある町の例を表にしてあげてみる。 図表-岩村-9 成人式開催までの流れ 図表-岩村-9 から見ると、おおよそ半年前から成人式の準備を開始し、図表の会議以外に も数回の会議を重ねて式典内容を決定している。検討事項には、参加人数と式典次第、来 賓、しおり作成、記念品等があり、最近では外国人の新成人にも考慮し、英文のしおりや、 式典中の通訳を取り入れたりする自治体があったり、聴覚障害者に対して式典中の手話通 訳や、子ども連れの新成人のために託児所を用意する自治体も増えてきている。これまで 様々な事情により成人式に参加しなかった人達に対して参加を促す動きも。また、記念品 については、財政的にそれほど金額をかけられない自治体もあり、その中でどのようにし て、成人式の記念となるような品を用意するかに毎年苦労している自治体もある。 7 月初頭 新成人者のリストアップ 10 月初頭 新成人実行委員会役員会会議 11 月中旬 新成人への案内状送付 12 月初旬 招待者への案内状送付・新成人代表者会議・お祝いの言葉原稿依頼 12 月中旬 成人式実行委員会開催 1 月 10 日 成人式会場準備 1 月 12 日 成人式開催

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- 30 - この他、成人式実行委員会に新成人を中心とした実行委員会を組織する自治体も多く、 その組織作りと運営も平行しておこなわれる。しかし、実行委員会に立候補、または推薦 を受けても引き受ける新成人などが少なく、組織作りに苦労している。だが、後のアンケ ート調査でも、新成人を中心に、民間が企画・運営に参加した自治体では比較的スムーズ に運営できたと回答するところも多いために、自治体側としてはできれば積極的に参加し てほしいと感じているのではないだろうか。しかし、近年の「荒れた成人式」のイメージ などから、できればそういった厄介そうな式典の運営には関わりたくないというのが、新 成人の本音だとは思う。 (6)各自治体に対するアンケート調査 ア.はじめに 前述したように、筆者は 2001 年を成人式におけるある種の転機と考えていた。そこで、 全国 47 都道府県の各地方自治体に対し、簡単なアンケートに答えてもらい、2001 年から、 今年 2003 年までに成人式がどのように変化しようとしているかを確かめるための試みを 行った。しかし、行政向けのアンケートということで、できるだけ質問項目を少なくしよ うと考え、質問項目が非常に粗い調査項目となってしまった。そのため、決して成人式の 実態を十分に把握するまでに至らなかったことはいなめない。また、できるだけ生の声を 反映したいと考え、全ての質問項目を記述式にしてしまい、集計・編集の際に多くの声を 結果的に切り捨てざるを得ない部分もでできてしまったことは、こちらの反省点である。 ただし、質問項目の Q9、および Q10 に関して、担当者各位が非常に熱心に回答をしてくだ さる場合も多く、こちらが意図していたよりも非常に有効な資料となり、これらを量的に 処理するべきではないと考え、付録 2 として章末に記載することにする。 以下、このアンケート調査の概略と結果、分析を行う。 また、本文中に参考にしてほしいQ9 及びQ10 の回答を【付録 2-番号】の形で付け加え るので、参照してほしい。 [注]・アンケートの単純集計は【付録 1】として、章末に記載する。 ・アンケート回答の Q9 及び Q10 の回答のまとめは【付録 2】として、章末に記載す る。その際、ご協力いただいた各自治体には匿名を約束しているので、自治体名が 記載されている部分は、筆者のほうで意図的に削除した。

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- 31 - 図表-岩村-10 アンケート調査概要 [注] アンケートの回答元は、送付先と成人式担当課が異なるため、送付先で転送され た場合もあり、必ずしも送付先とは一致しない。(例 総務課→教育委員会など) 1 調査目的 2001 年以降、全国各地での成人式がどのように変化し、また変化しようと しているか、また今年度の成人式の様相を調べる事を目的とした調査。 2 調査項目 アンケート項目は、以下のような内容で行った。 3 調査対象 (1)調査の対象 全国 47 都道府県の各自治体から無作為抽出 (2)標本数 1132 4 調査時期 2003 年 1 月 28 日から 2 月 12 日 5 調査方法 各自治体の Web 上のホームページから、担当課へアンケートを記載した メールを送付し回答していただいた。 6 回収結果 有効回収数(率) メールでの返信 471 通(41.6%) 郵送による返信 86 通 (7.6%) 合計 557 通(49.2%) Q1 今年の成人式の出席人数と参加率を大体でいいので、お書きください。 Q2 ここ五年ほどの成人の参加率は、どう推移していますか(増加・減少傾向など)。 Q3 成人式の開催主催単位をお書きください(市町村・地区・学校単位など)。 Q4 成人式の開催・運営にあたり、民間の運営組織の参加があれば、お書きください。 また、参加している場合、何年前からで、どのように関わっているかをお書きください。 Q5 今年、または去年の成人式行事で、新たに設けた内容があればお書きください。 Q6 今年、または去年の成人式で時間を多く取って行うようにした内容があればお書きくだ さい。 Q7 今年、または去年の成人式行事で、廃止した、内容があればお書きください。 Q8 今年、または去年の成人式行事で、時間を短縮させて行うようにした内容があればお書き ください。 Q9 私見でかまいませんので、今年の成人式の印象などについてお書きください Q10 成人式、または、このアンケート自体について、なにかご意見がある場合はお書きくだ さい。

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- 32 - イ.アンケート結果分析 図表-岩村-11 は、アンケートに回答をしてくれた行政区の市町村区分の内訳を示してい る。 図表-岩村-11 市町村区分内訳 この市町村区分と開催主催単位、新成人人口をクロス集計したものが、図表-岩村-12∼14 である。 図表-岩村-12 市・特別行政区と各開催主催単位、新成人人口のクロス表 図表-岩村-13 町と各開催主催単位、新成人人口のクロス表 図表-岩村-14 村と各開催主催単位、新成人人口のクロス表 [注] 各図表の新成人人口が市町村区分で大きな差があるため、詳細に表示するため人数 区分を変えて表示している。 市町村区分 188 33.8 33.8 33.8 291 52.2 52.2 86.0 72 12.9 12.9 98.9 6 1.1 1.1 100.0 557 100.0 100.0 市 町 村 特別行政区 合計 有効 度数 パーセント 有効パーセント 累積パーセント 開催主催単位 と 新成人人数(町) と 市町村区分 のクロス表 17 45 46 44 34 63 16 265 6.4% 17.0% 17.4% 16.6% 12.8% 23.8% 6.0% 100.0% 1 1 2 50.0% 50.0% 100.0% 1 1 100.0% 100.0% 1 1 100.0% 100.0% 18 45 46 45 34 64 17 269 6.7% 16.7% 17.1% 16.7% 12.6% 23.8% 6.3% 100.0% 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 市町村・特別 行政区 小中学校 地区 複数自治体 合同 開催 主催 単位 合計 市町村 区分 町 1∼50人 51∼100人 101∼150人 151∼200人 201∼250人 251∼500人 501人以上 新成人人数(町) 合計 開催主催単位 と 新成人人数(村) と 市町村区分 のクロス表 10 11 6 9 10 12 2 60 16.7% 18.3% 10.0% 15.0% 16.7% 20.0% 3.3% 100.0% 1 1 2 50.0% 50.0% 100.0% 10 11 6 9 10 13 3 62 16.1% 17.7% 9.7% 14.5% 16.1% 21.0% 4.8% 100.0% 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 市町村・特別 行政区 小中学校 開催 主催 単位 合計 市町村 区分 村 1∼20人 21∼40人 41∼60人 61∼80人 81∼100人 101∼250人 250人以上 新成人人数(村) 合計 開催主催単位 と 新成人人数(市) と 市町村区分 のクロス表 7 20 56 70 8 5 166 4.2% 12.0% 33.7% 42.2% 4.8% 3.0% 100.0% 2 4 1 1 8 25.0% 50.0% 12.5% 12.5% 100.0% 3 1 1 5 60.0% 20.0% 20.0% 100.0% 7 20 58 77 10 7 179 3.9% 11.2% 32.4% 43.0% 5.6% 3.9% 100.0% 1 3 4 25.0% 75.0% 100.0% 1 1 2 50.0% 50.0% 100.0% 2 3 1 6 33.3% 50.0% 16.7% 100.0% 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 度数 開催主催単位 の % 市町村・特別 行政区 小中学校 地区 開催 主催 単位 合計 市町村・特別 行政区 地区 開催 主催 単位 合計 市町村 区分 市 特別行 政区 1∼50人 51∼500人 501∼1000人 1001∼5000人 10000人5001∼ 10001人以上 新成人人数(市) 合計

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- 33 - まず、一般的な市町村区分で成人式を行っている自治体が殆どであるということは、見 てのとおりである。だが、図表-岩村-12で典型的なように、新成人人数が多い自治体ほど、 「小中学校」、「地区」といった分散型の開催主催単位の形態をとる傾向にある(全体か らみれば、ごく少数ではあるが)。これらが、何年前からそういった形態にしているかは 不明だが、おそらく新成人人口の多い自治体では今後そういった分散型の成人式を行う率 が高まるだろう。例えば【付録2-、524、532、536】のように、分散型にすることにより、 運営がスムーズにいった例もある。ただし、【付録2-118】以下のように、参加者数が1000 人以上の自治体であっても、静粛に進行することができたと回答する自治体も多く、主催 者の運営次第という面もあるだろう(ただし、新成人の態度がひどかった場合、あまりア ンケートに回答しないという暗数の問題も考えられる)。 また、図表-岩村-13で1つだけ複数自治体(3自治体)合同で成人式を行っている町があ る。これは、新成人数が少なくいために3自治体合同で開催したという話だった。図表-岩 村-14でも、新成人が20人以下の自治体が10存在しており(最小値3人)、現在地方で過疎 化・少子化が進行していることから、このような形態の成人式も今後増えてるか、もしく は現在各地で進められている自治体の合併が同様の機能を持つようになるだろう。 図表-岩村-15 新成人人数とここ 5 年間の参加率の傾向のクロス表 新成人人数 と ここ五年間の参加率の傾向 のクロス表 4 28 6 5 43 9.3% 65.1% 14.0% 11.6% 8.4% 3 47 11 6 67 4.5% 70.1% 16.4% 9.0% 13.1% 5 38 7 4 54 9.3% 70.4% 13.0% 7.4% 10.6% 8 33 6 4 51 15.7% 64.7% 11.8% 7.8% 10.0% 3 26 3 4 36 8.3% 72.2% 8.3% 11.1% 7.1% 5 10 7 1 23 21.7% 43.5% 30.4% 4.3% 4.5% 4 15 1 2 22 18.2% 68.2% 4.5% 9.1% 4.3% 3 9 2 2 16 18.8% 56.3% 12.5% 12.5% 3.1% 3 5 2 10 30.0% 50.0% 20.0% 2.0% 2 7 1 1 11 18.2% 63.6% 9.1% 9.1% 2.2% 15 48 6 7 76 19.7% 63.2% 7.9% 9.2% 14.9% 36 35 9 3 83 43.4% 42.2% 10.8% 3.6% 16.3% 4 4 1 2 11 36.4% 36.4% 9.1% 18.2% 2.2% 1 4 2 7 14.2% 57.1% 28.6% 1.4% 96 309 60 45 510 18.8% 60.6% 11.8% 8.8% 100.0% 度数 新成人人数 の % 度数 新成人人数 の % 度数 新成人人数 の % 度数 新成人人数 の % 度数 新成人人数 の % 度数 新成人人数 の % 度数 新成人人数 の % 度数 新成人人数 の % 度数 新成人人数 の % 度数 新成人人数 の % 度数 新成人人数 の % 度数 新成人人数 の % 度数 新成人人数 の % 度数 新成人人数 の % 度数 新成人人数 の % 1∼50人 51∼100人 101∼150人 151∼200人 201∼250人 251∼300人 301∼350人 351∼400人 401∼450人 451∼500人 501∼1000人 1001∼5000人 5001∼10000人 10001人以上 新成 人人 数 合計 増加傾向 変化無し 減少傾向 年毎に変わる ここ五年間の参加率の傾向 合計

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- 34 - 図表-岩村-15 は各自治体新成人人数とここ 5 年間の参加率の推移をクロス集計させたも のです。参加率はこの 5 年間はそれほど変化はないといえる。図表には示していないが、 新成人人数と今年の参加率のクロス集計も行ったが、概ね 60∼80%の出席率であった。ま た、1 月に成人式を行う自治体のうち、北日本を中心に天候の良し悪しによって、出席率 が変動する。そのため、夏場に成人式を行う自治体も多いのだが、晴れ着が着られない(暑 いため)という、新成人の声もある。 成人式の出席率と日取りの関係は筆者が考えていたよりも大きく、2000 年から国民の祝 日に関する法律が改正されたが、連休のどの位置で成人式を執り行うかは自治体ごとに異 なり、特に自治体外へでている新成人が多い自治体の場合、日取りをそういった人達が参 加しやすい日にするようにしている【付録 2-229、279、468】。 運営に関して民間参加があるか と 民間の参加は何年前からか のクロス表 324 324 100.0% 58.4% 6 10 4 31 8 6 86 151 4.0% 6.6% 2.6% 20.5% 5.3% 4.0% 57.0% 27.2% 1 1 6 1 1 14 24 4.2% 4.2% 25.0% 4.2% 4.2% 58.3% 4.3% 1 1 3 5 20.0% 20.0% 60.0% .9% 2 1 4 7 28.6% 14.3% 57.1% 1.3% 3 1 8 4 4 10 30 10.0% 3.3% 26.7% 13.3% 13.3% 33.3% 5.4% 2 3 3 1 5 14 14.3% 21.4% 21.4% 7.1% 35.7% 2.5% 9 15 6 50 16 13 324 122 555 1.6% 2.7% 1.1% 9.0% 2.9% 2.3% 58.4% 22.0% 100.0% 度数 運営に関して民間 参加があるか の % 度数 運営に関して民間 参加があるか の % 度数 運営に関して民間 参加があるか の % 度数 運営に関して民間 参加があるか の % 度数 運営に関して民間 参加があるか の % 度数 運営に関して民間 参加があるか の % 度数 運営に関して民間 参加があるか の % 度数 運営に関して民間 参加があるか の % なし 新成人による実行委員会 青年団 婦人会 民間業者 複数団体が関与 自治会・自治会内団体 運営 に関 して 民間 参加 があ るか 合計 今年から 去年から 一昨年から 3∼10年前から 10∼20年前から 20年以上前 参加なし い・未回答分からな 民間の参加は何年前からか 合計 図表-岩村-16 成人式の民間参加とその開始時期のクロス表 Q4 では成人式の民間参加とその開始時期のクロス表をしめしている。この質問項目を設 けたのは、近年、成人式の形式化への批判を受けて、行政主体からより民間が参加した形 に成人式が移り変わっていくのではないかと考えたためである。しかし、質問項目が不十 分であったために、参加年度が不明であったり、無回答と処理しなくてはならない部分が 多く、統計的な分析指標とするには、不都合であると考える。 筆者が注目した 2001 年以降、つまり「今年から」と「去年から」の民間参加は合計 24 件(3.4%)で、一度に複数の民間参入のあった自治体もあり、それだけ見ると実質 3%ぐ らいだろう。また、開始時期が「わからない・無回答」が多いので、本当に有意差がある かは不明瞭である。しかし、一昨年と去年を比較すると、民間の参加が二倍以上になり、 また「3∼10 年前」が 9.0%、「10∼20 年前」が 2.9%であり、複数年をカテゴリー化した 数値と比べても去年は民間参加が多い年であり、これは影響があったと推測できるかもし

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- 35 - れないが、実際に所はわからない。また、成人式への民間参加がかなり以前(成人の日発 足近辺)にある場合、担当した方でも何年前からの参入であるかは、わからないと回答し た人が多い。 結果だけを見ると、民間の参加は新 6 割近くが「無い」と答えている。成人による実行 委員会を組織する自治体が多いが、図表は載せておないが、新成人人数の少ない自治体は 民間参加の率が低い。民間が参入しなくても、行政のみで対応できる所が多かったためと いう理由と、過疎地域の場合、若者が自治体外へ出てしまうので、新成人による組織委員 会作りが難しいという理由もあるのだろう【付録 2-385、536】。 また、式典の運営に地元の小中高生を参加させている自治体もあり、そのおかげで新成 人が大人しく式典に参加していたという声もある。【付録 2-380、517、531】おそらく、年 下にみられないと成人らしく式に参加できないのかと、批判する声もあるだろうが、「年下 の前では年上らしくする」ということも、立派な若者の社会化のひとつである。そうした 役割を自分のなかで担うことで、人々は社会の中で生きていくので、むしろそういったこ とで人は大人になるともいえる。例えば、会社の入社式に臨む人達は多くが新成人と同世 代であるが、「荒れる入社式」という話は聞かない。これは、彼らが入社式の中で自分の期 待される役割というものを自覚しているからだろう。では、問題はやはり現代の成人式が そうした機能を持っていないということになる。人類学、社会学で述べられている通過儀 礼と成人式の違いは(分離→移行→合体)という、一度(儀礼のなかで)死ぬことか始ま り、(儀礼を経験し)また再生するという経験をすることで、子どもは大人に生まれ変わる のだが、こうしたプロセスが存在しないということである。(『社会学辞典』(参考文献 3) 及び「論座 2001.3 失われた『大人への階段』」(参考文献 2)より)だが、それを行うとい うことまでは行政の役割ではないだろう。 アンケート調査の Q5∼Q9 では、各自治体の成人式式典で、今年または去年から「新たに 設けた式典内容」、「時間を多く取るようにした式典内容」、「なくした式内容」、「時間を短 縮した式典内容」を質問している。図表-岩村-17∼20 は、それらに市町村区分でクロス集 計したものである。これにより、2001 年以降の成人式の変化を調べようと考えた。 まず、「新たに設けた式典内容」で、全体の 7 割近くが「なし」と答えており、残り 3 割で「変化がある」と見ることができるのかは少し微妙なのだが、「新たに設けた式典内容」 のうち、最も高い値を示したのが、「恩師のスピーチ・恩師との歓談」であった。これは、 「時間を多くとるようにした式典内容」でも、高い値を示している。これは成人式がいわ ゆる同窓会としての機能を持つということが考えられ、恩師が参加した自治体の成人式は、 好意的な印象を持って見られている(なごやか、静粛など)。【付録 2-240、451、584、590】 同窓会風の成人式は、しばしばマスコミによって批判される所であり、自治体の方もそれ を歓迎していない人も多い【付録 2-382】。しかし、前述のYさんへのインタビュー、およ び【付録 2-446、560】のように、新成人がその目的で成人式に出席することも多いだろ

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