身体機能のメカニズムと
アセスメント
新城市民病院 診療運営部 外来
脳卒中リハビリテ
―ション看護認定看護師
小野田 ちえ
2018.11.1 11.12 ③④
前回の復習
・生活の再構築とは
・
ICFによる生活機能と障害のアセスメント視点
・
BI FIM ADL IADL
・主体性回復の重要性
・生活再構築が学習支援である事を理解する
・生活再構築の方法
機能障害によって生じた不自由さや困難に対処する適切な生活の仕方を学び、よ
りその人らしく生きられるように、機能障害に陥った生活を立て直し再構築すること
その過程を支援するのがリハビリテーション看護である。
本日の予定
1栄養
・摂食 嚥下機能のメカニズム
・摂食 嚥下障害のアセスメント
・摂食 嚥下障害患者の看護
・栄養 代謝について
・栄養状態のアセスメント
・日常生活への影響
2排泄
・排泄のメカニズム
・排泄障害のアセスメント
・日常生活への影響
摂食 嚥下機能のメカニズム
摂食:食物や液体を口に取り込む
までの過程
=随意的な運動な運動
嚥下:食物や液体が口から咽頭、・
食道を通過して胃へ運ばれる過程
=不随的な運動
摂食障害:行為・行動の異常によっ
て生じる食事や飲み込みの問題
嚥下障害:解剖学的異常によって
起こる飲み込みの問題
食べるために・・・・
1.患者さんが覚醒していること
2.座位姿勢保持のための頚部・体幹機能
3.嚥下のメカニズム
4.上肢の機能
5.患者の嗜好
基本的な欲求を満たすことで
必要な栄養が摂取できる
・口腔器官の不使用による摂食嚥下に必要な筋肉の萎縮➡
サルコペニア
による嚥下
障害、(疾患にともない起こる嚥下障害と相まって嚥下障害を助長する)
・気道確保のための頚部伸展位➡頚部拘縮、嚥下反射が惹起されにくく誤嚥リスクが
高くなる
サルコペニアって?
サルコペニアとは、『筋肉量減少』のこと
加齢 ・活動低下
・筋肉量減少
心臓病 ・慢性心不全
・長期安静
筋肉の異常
【サルコペニア】
骨の異常(骨折など)
関節の異常(関節症など)
・筋力低下 ・バランス筋力低下 ・痛み生活機能低下
・
ADL低下
・
QOL低下
・身体機能の低下
・免疫力低下
サルコペニアの予防:適切な栄養と、適度な運動
サルコペニアがあると嚥下筋の筋力低下・機能の低下がみられ、嚥下障
害を誘発するため、
栄養状態の改善・早期離床・原疾患の治療
を行う。
指輪っかテスト:ふくらはぎに自己評価
摂食嚥下アセスメント・評価
呼吸管理・誤嚥予防
口腔ケア(口腔内観察)
ポジショニング
(姿勢調整)
回復過程(全身状態)
重度
軽度
基本
ケア
チーム
ケア
間接訓練
直接訓練
経口
摂取
非経口摂取 ・絶飲食 ・静脈栄養 ・経管栄養(胃瘻など) 経口摂取 介助⇒自立摂食嚥下障害のある患者への援助
1.患者さんが覚醒していること
2.座位姿勢保持のための頚部・体幹機能
3.嚥下のメカニズム
4.上肢の機能
5.患者の嗜好
バイタルサインが安定している
覚醒:
JCS1桁
スクリーニングで評価する
・
RSST(反復唾液嚥下テスト)
・
MWST(改定水飲みテスト)
・頚部聴診法
アセスメント評価
詳細な検査
VF:嚥下造影
VE:嚥下内視鏡検査
意識区分 レベル 意識状態 0 意識清明 Ⅰ.刺激しないでも覚醒している状態 1 だいたい意識清明だが、今一つはっきりしない 2 見当識障害がある(ここはどこ?今何月?この人誰?) 3 自分の名前、生年月日が言えない Ⅱ.刺激すると覚醒する状態 10 普通の呼びかけで容易に開眼する 20 大きな声または体をゆさぶることにより開眼する 30 痛み刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すと辛うじて開眼する Ⅲ.刺激しても覚醒しない状態 100 痛み刺激に対し、払いのけるような動作をする 200 痛み刺激で少し手足を動かしたり、顔をしかめる 300 痛み刺激に反応しない
JCS(3-3-9度方式)
POINT 最小の刺激から 開始 観察→声掛け→ 刺激→痛みアセスメント評価
見当識
今はいつなのか
【時】
ここはどこなのか 【場所】
この人は誰なのか 【人】
アセスメント評価
RSST(反復唾液嚥下テスト)
口腔清拭後、空嚥下を繰り
返すように指示します。
30秒間に3回未満の場合は
異常です。
危険性がないのが利点です
が、認知機能低下した患者
では実施が難しいです。
・第
2指で舌骨を、第3指で甲状軟骨を蝕知
した状態で、空嚥下を指示し、
30秒間に何
回嚥下できるかを観察する。
・甲状軟骨が、指を十分に乗り越えた場合
のみ1回とする。
・
30秒間に3回以上を目標
アセスメント評価
MWST(改定水飲みテスト)
口腔清拭後、冷水3㎖を嚥
下させ判定します。
判定不能:口から出す、無反応
1
a:嚥下無し、ムセなし
1
b:嚥下なし、ムセあり
2:嚥下あり、ムセなし、呼吸変化あり
3
a:嚥下あり、ムセなし、湿性嗄声あり
3
b:嚥下あり、ムセあり
4:嚥下あり、ムセなし、呼吸変化・湿性嗄声なし
5:4に加えて追加嚥下運動が
30秒以内に2回可能
①冷水3㎖を口腔底に注ぎ、嚥下を指示する
②嚥下後反復嚥下を2回させる。
③評価基準が4点以上なら最大2 施行繰り返す
④最低点を評価する
アセスメント評価
頸部聴診法
・咽頭部で生じる嚥下音ならびに嚥下
前後の呼吸音を頚部より聴取し、嚥
下音の性状や長さ、及び呼吸音の性
状やタイミングを聴取する
・主に、咽頭期における嚥下障害を判
定する方法。
輪状軟骨直下気管外側上
の皮表面
1.患者さんが覚醒していること
2.座位姿勢保持のための頚部・体幹機能
3.嚥下のメカニズム
4.上肢の機能
5.患者の嗜好
2.座位姿勢保持のための頚部・体幹機能
1.患者さんが覚醒していること
1.患者さんが覚醒していること
2.座位姿勢保持のための頚部・体幹機能
3.嚥下のメカニズム
4.上肢の機能
5.患者の嗜好
3.嚥下のメカニズム
Ⅰ嗅神経:嗅覚 Ⅱ視神経:視覚 Ⅲ動眼神経:瞳孔・眼瞼の調節・ 眼球運動 Ⅳ滑車神経:眼球運動 Ⅷ聴神経:聴覚・平衡感覚 Ⅴ三叉神経:咀嚼運動、顔面の感覚 Ⅶ顔面神経:顔面の運動、舌の前2/3味覚 Ⅸ舌咽神経:舌の後ろ1/3・咽頭の感覚 Ⅸ舌咽神経:舌の後ろ1/3・咽頭の感覚 Ⅹ迷走神経:咽頭の運動 Ⅻ舌下神経:舌の運動 Ⅸ舌咽神経:舌の後ろ1/3・咽頭の感覚 Ⅹ迷走神経:咽頭の運動 Ⅹ迷走神経:咽頭の運動 障害となる問題点 ・覚醒状態 ・食欲 ・認知 ・姿勢 ・食事動作 ・歯周疾患、残存 歯の減少 ・唾液の分泌低下 ・口腔内保持力の 低下 ・嚥下反射の低下 ・咳嗽反射に低下 ・分割低下 ・咽頭の位置の低下 ・咽頭運動の低下 ・食道蠕動運動の 低下 ・逆流性食道炎 ・治療薬の影響