• 検索結果がありません。

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国に居住する 30~60 代の既婚男女 2. サンプル数 800 名 3. サンプル抽出方法第一生命経済研究所生活調査モニター 4. 調査方法質問紙郵送調査法 5. 実施時期 2006 年 1 月 6. 有効回収数 ( 率 ) 769 名 (96.1%

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国に居住する 30~60 代の既婚男女 2. サンプル数 800 名 3. サンプル抽出方法第一生命経済研究所生活調査モニター 4. 調査方法質問紙郵送調査法 5. 実施時期 2006 年 1 月 6. 有効回収数 ( 率 ) 769 名 (96.1%"

Copied!
17
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

2006 年7月 第一生命保険相互会社(社長 斎藤 勝利)のシンクタンク、(株)第一生命経済研究所 (社長 石嶺 幸男)では、全国に居住する 30~60 代の既婚男女 800 名を対象に、 標記についてのアンケート調査を実施いたしました。 この程、その調査結果がまとまりましたのでご報告いたします。

全国の 30~60 代の既婚男女 800 名に聞いた

『結婚生活に関するアンケート調査』

~“結婚して良かった”88%、“子どもを産んで良かった”96%、“離婚を考えた”30%~ ≪調査結果のポイント≫ も6%しかいない。一方、60 代女性の 16%が「離婚したいけどできないと思う」と考えている。 ○離婚したいけどできない理由は、男性では「子どものことで」(46%)、女性では「経済的な自立 ができない」(65%)が最も多い。 子どもに関する意識 (P14) ○子どもを産んで「とても良かったと思う」人は 75%で、「どちらかといえば良かったと思う」(21%) をあわせると、96%の人が子どもを産んだことに肯定的である。 ○これからの日本社会では、子どもの性別は男の子よりも女の子の方がいいと考える人は多い。 結婚に関する意識 (P7) ○結婚した理由は、男性では「人生の伴侶だと感じた」(55%)、女性では「お互いの愛情が 確認できた」(41%)が最も多い。 ○全体の過半数が「結婚して良かった」(56%)と感じ、「どちらかといえば良かったと思う」 (32%)をあわせると、9割近くが結婚を肯定している。 ○もし生まれ変わったら「現在の配偶者とまた結婚したい」人は、男性 46%、女性 25%と男性 の方が多い。また、女性の 27%は「現在の配偶者とは別の人と結婚したい」と考えている。 ○結婚生活に絶対に必要なものは、「思いやり」(78%)、「経済力」(67%)、「信頼関係」(61%)。 離婚に関する意識 (P11) ○離婚したいと思ったことが「よくある」人は4%、「時々はある」(26%)をあわせると3割がある。 ○今後「おそらく離婚すると思う」人は1%しかおらず、「離婚する可能性はある」(5%)をあわせて 結婚生活の現状 (P2) ○結婚指輪を「常につけている」人は 24%で、男性(16%)よりも女性(31%)の方が多い。 ○結婚記念日に夫婦でお祝いを「毎年している」人は 27%で、「全くしたことがない」人は 15%。 ○1カ月のお小遣いは、男性の約4割が「3万円未満」で、約7割が「5万円未満」。 ○へそくりは、男性の3割、女性の5割がしており、最も多い 60 代女性では6割がしている。 ○へそくりの金額は、男性よりも女性の方が高く、60 代女性の7割が「100 万円以上」。 ㈱第一生命経済研究所 ライフデザイン研究本部 研究開発室 広報担当(丹野・新井) TEL.03-5221-4771 FAX.03-3212-4470 <お問い合わせ先>

(2)

≪アンケート調査の実施概要≫

1.調査地域と対象 全国に居住する 30~60 代の既婚男女 2.サンプル数 800 名 3.サンプル抽出方法 第一生命経済研究所生活調査モニター 4.調査方法 質問紙郵送調査法 5.実施時期 2006 年1月 6.有効回収数(率) 769 名(96.1%) 7.回答者の属性 (単位:人) 年代 合計 30 代 40 代 50 代 60 代 男性 87 92 99 96 374 (23.3%) (24.6%) (26.5%) (25.7%) (48.6%) 女性 100 96 103 96 395 (25.3%) (24.3%) (26.1%) (24.3%) (51.4%) 合計 187 188 202 192 769 (24.3%) (24.4%) (26.3%) (25.0%) (100.0%)

(3)

結婚指輪をつけているか?

全体の約4分の1は「常につけている」(24%)が、約3分の1は「最初から

つけていない」(32%)。性別では、「常につけている」のは女性(31%)より

も男性(16%)が少なく、男性の半数(50%)は「最初からつけていない」。

図表1 普段左手の薬指に結婚指輪をつけているか(性別、性・年代別) 24.5 16.7 31.9 11.1 5.3 47.0 32.3 18.4 30.2 5.6 3.8 7.3 4.4 9.0 4.2 3.9 12.5 37.4 29.0 27.5 43.4 12.6 61.2 41.7 45.5 22.0 29.9 0.0 0.0 11.5 45.3 44.8 33.0 32.2 18.8 11.0 32.5 50.5 15.4 26.4 46.2 82.1 16.5 15.6 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体(n=769) 【性別】          男性(n=374) 女性(n=395) 【性・年代別】      男性 30代(n= 87) 40代(n= 92) 50代(n= 99) 60代(n= 96) 女性 30代(n=100) 40代(n= 96) 50代(n=103) 60代(n= 96) 常につけている 時々はずすことがある つけていたが、はずした 最初からつけていない 普段左手の薬指に結婚指輪をつけているか、を尋ねました。その結果、全体では、約4分 の1が「常につけている」(24.5%)が、約3分の1は「最初からつけていない」(32.5%) ことがわかりました。また、「つけていたが、はずした」人も 37.4%と4割近くいました。 性別でみると、「常につけている」割合は、女性では 31.9%と3割以上いるのに対し、男 性では 16.7%しかいませんでした。また、男性の半数は「最初からつけていない」(50.5%) こともわかりました。 性・年代別でみると、「常につけている」割合が最も高いのは男女ともに 30 代ですが、男 性の 29.9%に対して女性は 47.0%と、その間には大きな差(17.0 ポイント)があります。 また、「最初からつけていない」割合は、女性では全ての年代で1割強と年代差があまりな いのに対し、男性では 30 代の 26.4%から年代が上がるにつれて高くなり、60 代においては 8割以上(82.1%)にもなります。

(4)

結婚記念日に夫婦でお祝いをしているか?

全体の4分の1以上が「毎年している」(27%)で、30 代(36%)と 40 代

(33%)では3分の1以上にも及ぶ。その一方で、「全くしたことがない」人

も 15%いる。結婚5年未満では、過半数(51%)が「毎年している」。

図表2 結婚記念日には、夫婦でお祝い(食事・プレゼント等)をしているか (年代別、結婚年数別、子どもの有無別) 27.1 36.4 33.9 22.6 51.5 31.0 32.7 23.3 17.9 24.0 42.9 15.2 18.7 13.4 14.6 15.2 21.2 16.3 12.4 13.8 14.7 16.7 18.0 19.6 17.1 17.7 19.8 13.6 17.7 16.2 14.1 16.0 17.3 22.2 19.2 19.4 15.9 12.1 13.6 13.5 25.9 31.3 18.6 29.8 16.7 17.6 23.8 17.6 25.9 29.6 13.3 7.1 20.0 19.2 11.1 22.5 16.7 11.2 15.9 7.6 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体(n=769) 【年代別】               30代(n=187) 40代(n=188) 50代(n=202) 60代(n=192) 【結婚年数別】        5年未満(n= 66) 5年以上10年未満(n=113) 10年以上20年未満(n=153) 以上30年未満(n=197) 30年以上(n=240) 【子どもの有無別】          子ども有(n=643) 子ども無(n=126) 20年 毎年している 時々はしている 以前はしていたが、最近はあまりしていない 以前からあまりしていない 全くしたことがない 結婚記念日には、夫婦で食事やプレゼント等のお祝いをしているか、を尋ねました。その 結果、全体では、4分の1以上が「毎年している」(27.1%)ことがわかりました。しかし、 その一方で、「全くしたことがない」人も 15.9%いました。 年代別でみると、「毎年している」割合は若い年代ほど高く、30 代(36.4%)と 40 代(33.9%) では3分の1以上の人が毎年結婚記念日を祝っています。 結婚年数別でみると、「5年未満」では、「毎年している」(51.5%)割合が最も高く、過 半数を占めています。 子どもの有無別でみると、「毎年している」割合は、子どもがいる人(24.0%)よりも、 子どもがいない人(42.9%)の方が高い結果となりました。

(5)

1カ月のお小遣いはいくらか?

男性の約4割は“3万円未満”(42%)、約7割は“5万円未満”(67%)。

女性の約3分の1(32%)は、お小遣いの金額を決めていない。

図表3 お小遣い(自分自身が1カ月に自由になるお金)の金額(性別、性・年代別) 13.3 9.4 17.0 6.1 8.4 29.0 17.7 15.5 5.2 33.3 32.6 33.9 30.0 33.0 30.2 35.9 17.6 21.1 13.6 13.5 12.1 11.1 12.6 26.3 32.6 36.5 42.5 31.3 27.8 25.9 9.9 11.5 1.0 23.0 21.2 13.3 4.6 3.5 13.5 8.4 13.7 1.0 3.1 6.3 3.9 2.0 1.1 2.1 1.8 1.8 3.2 5.2 1.1 1.9 18.9 36.5 24.5 15.9 32.7 16.1 16.7 30.1 33.0 31.3 0.0 1.0 0.8 1.3 0.0 1.0 2.1 3.0 1.0 1.0 0.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体(n=769) 【性別】       男性(n=374) 女性(n=395) 【性・年代別】         男性 30代(n= 87) 40代(n= 92) 50代(n= 99) 60代(n= 96) 女性 30代(n=100) 40代(n= 96) 50代(n=103) 60代(n= 96) 1万円未満 1万円以上3万円未満 3万円以上5万円未満 5万円以上10万円未満 10万円以上 決めていない(必要に応じて自由に使える) ない(自由になるお金はない) 自分自身が1カ月に自由になるお金、いわゆる“お小遣い”はいくらか、を尋ねました。 その結果、全体では、「1万円以上3万円未満」(33.3%)が最も多く、「1万円未満」 (13.3%)をあわせると、半数近くの人は“3万円未満”(46.6%)であることがわかりま した。 性別でみると、男性で最も多いのは「1万円以上3万円未満」(32.6%)で、次いで「3 万円以上5万円未満」(25.9%)、「5万円以上 10 万円未満」(13.5%)、「1万円未満」 (9.4%)の順になりました。これらから、男性のお小遣いは、約4割が“3万円未満”(42.0%)、 約7割が“5万円未満”(67.9%)であることがわかりました。その一方で、女性の約3分 の1は「決めていない(必要に応じて自由に使える)」(32.7%)と回答しており、お小遣い といった概念を持っていないことがみてとれます。 性・年代別でみると、男性については、“5万円以上”の割合は年代が上がるほど高くな り、50 代(23.2%)で最も高くなります。また、女性については、年代に関係なく3割以上 が「決めていない(必要に応じて自由に使える)」と回答しました。

(6)

へそくりをしているか?

全体の4割以上(43%)の人がへそくりをしている。性別では、

男性(32%)よりも女性(52%)の方が割合は高く、過半数を占めている。

性・年代別では、割合が最も高いのは、60 代女性で6割以上(62%)。

図表4 へそくり(配偶者に内緒にしている貯蓄)をしているか(性別、性・年代別、世帯年収別) 43.0 32.6 52.9 27.6 33.7 38.4 30.2 42.0 56.3 51.5 62.5 34.4 37.1 45.0 44.9 52.0 0 10 20 30 40 50 60 70 全体(n=769) 【性別】       男性(n=374) 女性(n=395) 性・年代別】       男性 30代(n= 87) 40代(n= 92) 50代(n= 99) 60代(n= 96) 女性 30代(n=100) 40代(n= 96) 50代(n=103) 60代(n= 96) 世帯年収別】        300万円未満(n= 61) 300万円以上500万円未満(n=210) 500万円以上700万円未満(n=202) 700万円以上1,000万円未満(n=185) 1,000万円以上(n=100) (%) 【 【 注:“へそくり”を「している」と回答した割合。世帯年収「不明」は除く。 配偶者に内緒にしている貯蓄、いわゆる“へそくり”をしているか、を尋ねました。その 結果、全体では、4割以上(43.0%)の人がへそくりをしていることがわかりました。 性別でみると、男性(32.6%)に比べて、女性(52.9%)の方がへそくりをしている割合 は高く、過半数を占めています。 性・年代別でみると、へそくりをしている割合は、女性の 40 代以上では過半数を占め、 最も割合が高い 60 代においては6割以上(62.5%)にもなります。また、男女差は 60 代に おいて最も大きく、女性(62.5%)は男性(30.2%)の倍以上にもなっています。 世帯年収別でみると、年収が多いほどへそくりをしている割合も高くなり、年収が最も高 い「1,000 万円以上」では、半数以上(52.0%)の人がへそくりをしています。

(7)

貯まったへそくりはいくらか?

全体の半数近くの人が「100 万円以上」(46%)貯めている。

へそくりの金額は年代に比例して高くなり、その傾向は特に女性に顕著で、

「100 万円以上」の割合は、30 代の 47%から 60 代では 71%に増える。

11.2 16.4 8.1 13.8 19.0 11.1 5.7 19.2 12.1 5.8 17.5 24.6 32.3 23.8 14.8 28.6 19.2 17.6 15.7 15.4 7.9 6.9 7.5 9.5 5.1 12.1 7.2 5.8 14.8 9.4 14.3 14.1 12.0 5.8 29.5 16.7 19.4 36.8 48.1 33.3 39.7 57.8 65.4 3.9 3.3 4.3 4.2 5.3 5.6 5.7 3.3 7.2 9.5 0.0 10.5 25.0 19.4 15.1 13.4 20.8 3.3 24.1 21.1 8.3 12.5 2.4 5.6 6.2 10.7 12.9 10.5 13.3 16.5 4.8 10.3 12.7 15.6 11.0 20.8 16.1 15.8 35.2 71.7 56.6 47.6 41.4 46.8 56.9 1.9 2.4 0.0 4.8 2.6 6.6 0.0 3.4 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体(n=331) 【性別】               男性(n=122) 女性(n=209) 【性・年代別】           男性 30代(n= 24) 40代(n= 31) 50代(n= 38) 60代(n= 29) 女性 30代(n= 42) 40代(n= 54) 50代(n= 53) 60代(n= 60) 【世帯年収別】        300万円未満(n= 21) 300万円以上500万円未満(n= 78) 500万円以上700万円未満(n= 91) 700万円以上1,000万円未満(n= 83) 1,000万円以上(n= 52) 10万円未満 10万円以上30万円未満 30万円以上50万円未満 50万円以上100万円未満 100万円以上 わからない 注:“へそくり”をしている人が対象。世帯年収「不明」は除く。 図表5 貯まったへそくりの金額(性別、性・年代別、世帯年収別) へそくりをしていると回答した人に対して、貯まった“へそくり”はいくらくらいあるか、 を尋ねました。その結果、全体では、「100 万円以上」(46.8%)が最も多く、半数近くの人 がかなりまとまったお金をへそくりとして貯めていることがわかりました。 性別でみると、男女ともに最も多いのは「100 万円以上」ですが、その割合は男性の 29.5% に対して女性は 56.9%とその差は大きく、女性では過半数を占めています。また、次いで多 いのは、男女ともに「10 万円以上 30 万円未満」でした。 性・年代別でみると、へそくりを「100 万円以上」している割合は、特に女性において年 代に比例して高くなり、最も高い 60 代では7割以上(71.7%)にもなります。 世帯年収別でみると、へそくりを「100 万円以上」している割合は、年収が多いほど高く なる傾向がありました。

(8)

結婚した理由は何か?

男性では「人生の伴侶だと感じた」(55%)、女性では「お互いの愛情が

確認できた」(42%)が最も多い。男女差が顕著な項目は、女性では

「適齢期になった」、男性では「社会的信頼を得たいと思った」が多い。

図表6 現在の配偶者と結婚した理由(性別、年代別)<複数回答> 48.6 43.2 40.5 30.0 28.3 10.4 9.3 8.2 7.5 4.2 2.7 1.0 55.9 43.9 47.1 29.1 25.1 14.4 9.1 6.4 3.5 3.7 1.3 1.3 41.8 42.8 34.2 30.9 31.4 6.6 9.6 9.6 11.4 4.6 3.8 0.8 0 10 20 30 40 50 60 70 人生の伴侶だと感じた お互いの愛情が確認できた 一緒に暮らしたいと思った 心の安定を求めた 適齢期になった 社会的信頼を得たいと思った 子どもが欲しいと思った 何となく 経済的ゆとりを求めた 子どもができた その他 わからない 全体(n=769) 男性(n=374) 女性(n=395) (%) [性別] 39.6 49.7 49.7 28.9 24.1 4.3 13.4 9.1 6.4 9.6 1.1 47.9 43.1 41.5 35.6 22.3 6.9 8.0 9.6 6.9 2.7 0.5 1.6 55.4 45.0 39.1 33.2 27.2 10.9 8.9 7.4 6.4 3.0 3.0 0.5 51.0 35.4 31.8 22.4 39.6 19.3 7.3 6.3 10.4 1.6 5.7 2.1 0 10 20 30 40 50 60 70 30代(n=187) 40代(n=188) 50代(n=202) 60代(n=192) (%) [年代別] 現在の配偶者と結婚した理由を複数回答で尋ねました。その結果、全体では、「人生の伴 侶だと感じた」(48.6%)が最も多く、次いで、「お互いの愛情が確認できた」(43.2%)、「一 緒に暮らしたいと思った」(40.5%)になりました。 性別でみると、男性では「人生の伴侶だと感じた」(55.9%)、女性では「お互いの愛情が 確認できた」(42.8%)が最も多い結果になりました。また、男女差が顕著な項目として、 女性では「適齢期になった」(31.4%)や「経済的ゆとりを求めた」(11.4%)、男性では「一 緒に暮らしたいと思った」(47.1%)や「社会的信頼を得たいと思った」(14.4%)などが多 いこともあげられます。 年代別でみると、若い年代ほど「お互いの愛情が確認できた」や「一緒に暮らしたいと思 った」などの感情的な理由が多くなる一方で、「適齢期になった」や「社会的信頼を得たい と思った」などの周囲を意識した理由は、年代が上がるほど多くなります。

(9)

結婚して良かったと思うか?

全体の過半数(56%)が「良かったと思う」と回答し、「どちらかといえば

良かったと思う」(32%)をあわせると、9割近くが結婚を肯定している。

性別では、「良かったと思う」のは、女性(48%)よりも男性(64%)に多い。

図表7 現在の配偶者と結婚して良かったと思うか(性別、性・年代別、子どもの有無別) 56.3 64.7 48.4 60.6 66.7 48.0 52.1 49.5 43.8 55.2 62.2 32.7 28.9 36.2 29.3 32.3 29.2 39.0 31.3 35.0 39.6 33.1 29.9 5.8 4.0 4.2 6.8 11.5 6.1 4.7 70.1 62.0 24.1 2.9 2.2 1.1 9.0 7.3 8.6 1.0 0.8 2.0 1.0 2.9 0.0 2.2 2.3 2.3 1.3 1.8 3.0 2.1 0.0 2.4 3.6 4.2 5.8 7.3 1.0 4.3 2.3 4.6 2.1 3.4 2.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体(n=769) 【性別】          男性(n=374) 女性(n=395) 性・年代別】      男性30代(n= 87) 40代(n= 92) 50代(n= 99) 60代(n= 96) 女性30代(n=100) 40代(n= 96) 50代(n=103) 60代(n= 96) 【子どもの有無別】   子ども有(n=643) 子ども無(n=126) 【 良かったと思う どちらかといえば良かったと思う あまり良かったとは思わない 良かったとは思わない わからない 現在の配偶者と結婚して良かったと思うか、を尋ねました。その結果、全体では、「良か ったと思う」(56.3%)が最も多く、「どちらかといえば良かったと思う」(32.7%)をあわ せると、9割近く(89.0%)の人が結婚して良かったと感じていることがわかりました。 性別でみると、「良かったと思う」と「どちらかといえば良かったと思う」をあわせた割 合は、女性(84.6%)に比べて男性(93.6%)の方が高いことがわかりました。また、「良 かったと思う」割合を比べても、男性(64.7%)は女性(48.4%)を大きく上回ります。 性・年代別でみると、「良かったと思う」割合は、男性では 30 代(70.1%)と 60 代(66.7%) において高くなっていますが、それとは逆に、女性では 30 代(48.0%)と 60 代(43.8%) において低くなり、これらの年代では男女の意識に大きな差があるといえます。 子どもの有無別でみると、「良かったと思う」「どちらかといえば良かったと思う」割合は、 子どもがいる人よりも、子どもがいない人の方が高い結果となりました。

(10)

生まれ変わったらまた結婚したいと思うか?

全体の約3分の1が「現在の配偶者とまた結婚したい」(35%)、約5分の

1が「現在の配偶者とは別の人と結婚したい」(21%)と思っている。「現在

の配偶者とまた結婚したい」のは、女性(25%)よりも男性(46%)に多い。

図表8 もし生まれ変わったとしたら、また結婚したいと思うか(性別、性・年代別) 35.8 46.5 25.6 48.5 49.0 26.0 28.1 28.2 19.8 21.8 11.5 4.2 26.7 もし生まれ変わったとしたら、また結婚したいと思うか、を尋ねました。その結果、全体 では、「現在の配偶者とまた結婚したい」(35.8%)が最も多く、3分の1以上の人が同じ配 偶者との結婚を求めていることがわかりました。しかし、その一方で、「現在の配偶者とは 別の人と結婚したい」人も 21.8%おり、約5分の1は違う配偶者との結婚を求めています。 性別でみると、男性の半数近く(46.5%)が「現在の配偶者とまた結婚したい」と考えて いるのに対し、女性では 25.6%しかおらず、男女の意識には大きな差があります。さらに、 「現在の配偶者とは別の人と結婚したい」割合も、男性(15.5%)に比べて女性(27.6%) の方が高い結果となりました。また、「あまり結婚したいとは思わない」と「絶対に結婚し たくない」をあわせた割合は、男性(11.5%)に比べて女性(19.7%)の方が高く、結婚に 対して否定的な女性の姿が垣間みえます。 性・年代別でみると、「現在の配偶者とまた結婚したい」割合は、60 代の男性(49.0%)で 最も高いのに対し、60 代の女性(19.8%)で最も低い結果となりました。その一方で、60 代の女性では「現在の配偶者とは別の人と結婚したい」(34.4%)が最も高くなっています。 15.5 27.6 13.0 14.1 18.8 30.0 26.0 20.4 34.4 14.6 17.7 44.6 43.7 16.1 8.1 10.4 13.9 16.7 7.0 9.2 8.7 9.1 4.2 5.0 2.4 5.8 2.3 2.2 0.0 4.9 9.4 5.1 24.2 26.5 27.1 28.7 31.5 32.0 25.0 32.0 18.8 21.9 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体(n=769) 性別】          男性(n=374) 女性(n=395) 【性・年代別】      男性 30代(n= 87) 40代(n= 92) 50代(n= 99) 60代(n= 96) 女性 30代(n=100) 40代(n= 96) 50代(n=103) 60代(n= 96) 【 現在の配偶者とまた結婚したい 現在の配偶者とは別の人と結婚したい あまり結婚したいとは思わない 絶対に結婚したくない わからない

(11)

結婚生活に絶対に必要なものは何だと思うか?

第1位「思いやり」(78%)、第2位「経済力」(67%)、第3位「信頼関係」(61%)。

全般的に、男性よりも女性の方が「経済力」の割合が高い傾向がある。

男女ともに 60 代になると、「我慢・忍耐」が上位にくる。

図表9 結婚生活に絶対に必要なものは何か?(性・年代別)<複数回答> n 全体 769 思いやり 78.3% 経済力 67.2% 信頼関係 61.0% 会話 48.2% 愛情 34.0% 男性 30代 87 思いやり 79.3% 60.9% 経済力 57.5% 愛情 37.9% 40代 92 思いやり 79.3% 信頼関係 58.7% 経済力 55.4% 42.4% 50代 99 思いやり 76.8% 経済力 66.7% 信頼関係 62.6% 愛情 40.4% 会話 39.4% 60代 96 思いやり 84.4% 経済力 64.6% 信頼関係 51.0% 我慢・忍耐 37.5% 会話 35.4% 30代 100 思いやり 70.0% 信頼関係 64.0% 会話 63.0% 経済力 60.0% 愛情 34.0% 40代 96 思いやり 79.2% 経済力 72.9% 信頼関係 63.5% 会話 57.3% 愛情 29.2% 50代 103 思いやり 81.6% 経済力 78.6% 信頼関係 60.2% 会話 53.4% 愛情 30.1% 60代 96 経済力 79.2% 思いやり 76.0% 信頼関係 66.7% 会話 35.4% 我慢・忍耐 27.1% 会話・信頼関係 会話・愛情 第5位 第1位 第2位 第3位 第4位 女性 結婚生活に絶対に必要なものは何か、を複数回答で尋ねました。その結果、全体では、「思 いやり」(78.3%)が最も多く、次いで「経済力」(67.2%)、「信頼関係」(61.0%)の順に なりました。また、第5位にある「愛情」については、3分の1(34.0%)の人しか必要だ とは思っていないことがわかりました。 性・年代別でみると、60 代の女性を除いて、男女ともに「思いやり」が第1位となりまし た。唯一「思いやり」以外の項目が第1位になった 60 代の女性は、「経済力」(79.2%)を 第1位に選んでおり、その他の年代をみても、女性は男性よりも「経済力」を重視している ことがみてとれます。 また、男女ともに 60 代になると、その他の年代にはみられない「我慢・忍耐」が上位に 入ってきました。

(12)

離婚したいと思ったことはあるか?

「よくある」(4%)と「時々はある」(26%)をあわせると、全体の3割の人が

離婚を意識したことがある。性別では、男性(26%)よりも女性(36%)

に多く、年代別では、女性の 30 代(40%)と 60 代(43%)に多い。

図表 10 離婚したいと思ったことはあるか(性別、性・年代別、子どもの有無別) 4.8 4.3 5.3 5.1 4.0 5.2 8.7 4.2 7.9 26.4 21.7 30.9 23.9 20.2 24.0 36.0 22.9 24.3 40.6 28.2 16.5 33.8 31.3 30.4 34.3 31.3 45.6 32.3 34.5 30.7 40.4 33.1 44.9 3.1 1.0 4.6 6.5 18.4 28.7 32.0 34.4 36.2 24.0 21.4 43.8 39.1 48.3 27.6 42.8 35.0 28.0 37.5 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体(n=769) 【性別】          男性(n=374) 女性(n=395) 性・年代別】      男性 30代(n= 87) 40代(n= 92) 50代(n= 99) 60代(n= 96) 女性 30代(n=100) 40代(n= 96) 50代(n=103) 60代(n= 96) 【子どもの有無別】   子ども有(n=643) 子ども無(n=126) 【 よくある 時々はある あまりない 全くない 離婚したいと思ったことはあるか、を尋ねました。その結果、全体では、「よくある」 (4.8%)と「時々はある」(26.4%)をあわせると、約3割(31.2%)の人が多かれ少なか れ離婚したいと思った経験を持つことがわかりました。 性別でみると、「よくある」と「時々はある」をあわせた割合は、男性では 26.0%なのに 対し、女性では 36.2%と 10 ポイントも女性の方が高い結果となりました。また、「全くな い」の割合をみても、女性(27.6%)に比べて男性(42.8%)の方が高く、男性の4割以上 は離婚を全く意識したことがありません。 性・年代別でみると、「よくある」と「時々はある」をあわせた割合は、男性では年代に よる差はあまりありませんが、女性では 30 代(40.0%)と 60 代(43.7%)が突出して高く、 子育て世代と高齢世代において離婚を考える女性が多いことがみてとれます。 子どもの有無別でみると、「よくある」と「時々はある」をあわせた割合は、子どもがい ない人(24.4%)よりも、子どもがいる人(32.4%)の方が高い結果となりました。

(13)

今後離婚する可能性はあると思うか?

離婚を考えたことがある人は3割いるが、実際に離婚に踏み切れそうな

人は6%と少ない。60 代女性の 16%が「離婚したいけどできないと思う」。

図表 11 今後離婚する可能性はあると思うか(性別、性・年代別、結婚年数別) 4.5 2.5 5.3 5.6 5.1 8.7 8.1 2.1 8.0 6.3 4.9 6.2 9.1 7.1 8.3 7.0 6.5 5.1 9.4 7.8 16.7 9.7 6.5 5.6 12.4 5.1 7.1 15.6 8.1 38.4 39.6 37.9 40.7 44.7 37.2 42.5 37.0 40.4 17.0 35.4 42.7 54.2 39.4 29.2 27.3 40.6 55.2 3.0 1.0 1.0 1.9 0.9 0.6 0.4 1.0 1.9 1.4 2.2 1.1 1.0 0.0 1.0 3.0 1.7 3.4 3.0 9.6 8.3 6.0 6.9 12.1 3.7 9.4 11.0 8.4 7.8 8.6 12.6 10.9 3.1 8.7 5.2 36.0 40.9 46.9 22.9 34.0 57.0 26.0 34.8 33.3 38.5 33.2 現在の配偶者とは、今後離婚する可能性はあると思うか、を尋ねました。その結果、全体 では、「おそらく離婚すると思う」(1.4%)はほとんどなく、「離婚する可能性はあると思 う」(5.3%)をあわせても、6.7%にしか過ぎませんでした。前頁において、離婚したいと 思ったことがある人は約3割いましたが、実際に離婚に踏み切れそうな人は少ないことがわ かりました。 性別でみると、「離婚する可能性は全くないと思う」のように、絶対に離婚はあり得ない と考えている人は、女性(37.2%)よりも男性(44.7%)に多いことがみてとれます。 性・年代別でみると、「離婚する可能性は全くないと思う」割合は、男女ともに年代が上 がるほど高くなり、60 代では半数を超えます。しかし、その一方で、60 代の女性の 16.7% が「離婚したいけどできないと思う」と回答しており、熟年離婚の背景にある女性の思いが 垣間みえます。 結婚年数別でみると、「離婚する可能性は全くないと思う」割合は、年数が経つほど高く なり、夫婦の絆が深まっていくことがみてとれます。 35.8 26.6 58.3 0% 20% 0% 60% 80% 100% 全体(n=769) 【性別】        男性(n=374) 女性(n=395) 【性・年代別】        男性 30代(n= 87) 40代(n= 92) 50代(n= 99) 60代(n= 96) 女性 30代(n=100) 40代(n= 96) 50代(n=103) 60代(n= 96) 【結婚年数別】       5年未満(n= 66) 5年以上10年未満(n=113) 10年以上20年未満(n=153) 20年以上30年未満(n=197) 30年以上(n=240) 4 おそらく離婚すると思う 離婚する可能性はあると思う 離婚したいけどできないと思う わからない 離婚する可能性はあまりないと思う 離婚する可能性は全くないと思う

(14)

離婚したくてもできない理由は何か?

全体では、「経済的な自立ができない」(48%)、「子どものことで」(37%)

「情がある」(20%)の順に多い。性別では、男性の第1位は「子どもの

ことで」(46%)、女性の第1位は「経済的な自立ができない」(65%)。

図表 12 離婚したくてもできない理由は何か?(性別、年代別)<複数回答> 48.4 37.5 20.3 14.1 7.8 6.3 4.7 15.6 7.8 23.1 46.2 26.9 23.1 15.4 7.7 3.8 11.5 0.0 [年代別] [性別] 41.7 66.7 25.0 0.0 8.3 8.3 0.0 16.7 0.0 42.9 42.9 28.6 0.0 7.1 0.0 0.0 14.3 7.1 69.2 30.8 15.4 7.7 15.4 15.4 0.0 15.4 7.7 44.0 24.0 16.0 32.0 4.0 4.0 12.0 16.0 12.0 0 10 20 30 40 50 60 70 前頁において、「離婚したいけどできないと思う」と回答した人に対し、その理由を複数 回答で尋ねました。その結果、全体では、「経済的な自立ができない」(48.4%)が最も多く、 次いで「子どものことで」(37.5%)、「情がある」(20.3%)の順になりました。 性別でみると、男性は「子どものことで」(46.2%)が最も多いのに対し、女性は「経済 的な自立ができない」(65.8%)が突出して多く、離婚したいと考えている女性の6割以上 が経済的な面を心配していることがわかりました。また、「情がある」「社会的な立場を考え て(世間体)」「自分の信条に反する」については、女性よりも男性に多い結果となりました。 年代別でみると、「経済的な自立ができない」(69.2%)は 50 代、「子どものことで」 (66.7%)は 30 代、「社会的な立場を考えて(世間体)」(32.0%)は 60 代において、特に 多いことがわかりました。 65.8 31.6 15.8 7.9 2.6 5.3 5.3 18.4 13.2 0 10 20 30 40 50 60 70     経済的な自立ができない        子どものことで          情がある  社会的な立場を考えて(世間体)      自分の信条に反する       手続きが大変そう    子ども以外の家族のことで          何となく          その他 (%) (%) 30代(n=20) 全体(n=104) 40代(n=20) 男性(n=41) 50代(n=23) 女性(n=63) 60代(n=41) 注:「離婚したいけどできないと思う」と回答した人が対象。

(15)

子どもを産んで良かったと思うか?

全体の4分の3が「とても良かったと思う」(75%)と回答し、「どちらかとい

えば良かったと思う」(21%)をあわせると、96%が良かったと思っている。

「とても良かったと思う」割合は、男女ともに 30 代で最も高い。

図表 13 子どもを産んで良かったと思うか(性別、性・年代別) 75.4 78.9 72.2 77.6 74.2 78.3 65.7 72.8 71.0 21.1 18.2 23.7 20.7 18.8 23.6 19.3 25.7 25.0 24.7 75.9 88.7 8.5 0 20 40 60 80 100 全体(n=641) 【性別】          男性(n=303) 女性(n=338) 【性・年代別】      男性 30代(n=71) 40代(n=58) 50代(n=85) 60代(n=89) 女性 30代(n=83) 40代(n=70) 50代(n=92) 60代(n=93) (%) とても良かったと思う どちらかといえば良かったと思う [96.5] [97.2] [96.6] [96.4] [97.8] [95.9] [97.6] [97.1] [95.7] [97.8] [91.4] 注:子どもがいる人が対象。 子どもがいる人に対して、子どもを産んで良かったと思うか、を尋ねました。その結果、 全体では、4分の3が「とても良かったと思う」(75.4%)と回答し、「どちらかといえば良 かったと思う」(21.1%)をあわせると、9割以上(96.5%)の人が子どもを産んだことを 良かったと考えていることがわかりました。 性別でみると、「とても良かったと思う」割合は、女性(72.2%)に比べて男性(78.9%) の方が高い結果になりました。 性・年代別でみると、「とても良かったと思う」割合は、男女ともに 30 代において最も高 く、小さい子どもがいる人ほど子どもを産んだ喜びを感じていることがみてとれます。特に、 男性の 30 代では、その割合が9割近く(88.7%)と最も高くなっています。

(16)

これからの日本社会で子どもの性別はどちらがいいと思うか?

「どちらでもいい」(70%)が最も多く、7割の人は拘りを持っていない。

男の子(10%)よりも、女の子(19%)の方がいいと考える人が多い。

男性では、60 代(20%)だけが「男の子」の方がいいと考える人が多く、

女性では、年代が上がるほど「女の子」の方がいいと考える人は増える。

図表 14 これからの日本社会では、子どもの性別はどちらがいいと思うか(性別、性・年代別) 10.1 14.0 6.3 13.1 20.0 8.0 4.2 6.8 6.3 19.7 15.6 23.5 24.4 16.2 9.5 18.0 22.9 25.2 28.1 70.2 70.4 58.9 70.7 70.5 68.0 65.6 16.7 5.7 12.6 70.1 72.9 74.0 81.6 0% 20% 40% 60% 80% 100% 全体(n=769) 【性別】          男性(n=374) 女性(n=395) 【性・年代別】      男性 30代(n= 87) 40代(n= 92) 50代(n= 99) 60代(n= 96) 女性 30代(n=100) 40代(n= 96) 50代(n=103) 60代(n= 96) 男の子 女の子 どちらでもいい これからの日本社会では、子どもの性別はどちらがいいと思うか、を尋ねました。その結 果、全体では、男の子(10.1%)よりも女の子(19.7%)の方がいいと考える人が多いこと がわかりました。しかし、その一方で、最も多いのは「どちらでもいい」(70.2%)で、7 割の人は子どもの性別にはあまり拘りを持っていないことがみてとれます。 性別でみると、「男の子」がいいと思うのは男性に多く、「女の子」がいいと思うのは女性 に多いなど、子どもの性別には自分と同じ性を選ぶ人が多い傾向があります。 性・年代別でみると、女性においては特に、年代が上がるほど「女の子」の割合が高くな り、同時に「どちらでもいい」割合は低くなっていきます。また、男性においては、30 代~ 50 代は「女の子」の割合が高くなりましたが、唯一 60 代だけは「男の子」の方が高い結果 となりました。

(17)

≪研究員のコメント≫

本アンケートでは、既婚者の結婚生活の実態や結婚観・離婚観などを調査いたしまし た。近年日本では晩婚化や未婚化が叫ばれていますが、その原因は多岐にわたり、一概 に解決策を見出すことは難しいのが現状です。しかし、実際に“結婚”というライフイ ベントを経験した既婚者から、結婚生活の実態や結婚に関する意識などを知ることは、 これから結婚するであろう人にとっても参考になると思われます。また、現在結婚生活 をおくっている既婚者にとっても、他人の生活や考えを垣間みることは、今一度自分自 身の生活を振り返るために参考になる部分があるかもしれません。 結婚生活の実態については、日常的に結婚指輪をつけている人は全体の4分の1しか おらず、性別では、男性のつけている割合は女性の半分しかいないことがわかりました。 また、結婚記念日に食事やプレゼントなどのお祝いを毎年している人は3割弱しかおら ず、全くしたことがない人も 15%いました。お金に関する調査では、夫の1カ月のお小 遣いは約4割が3万円未満、約7割が5万円未満でした。また、へそくりをしている人 は、男性で3割、女性で5割いました。さらには、最もへそくりをしているのは 60 代 の女性で、そのうちの7割が 100 万円以上貯めているという実態もわかりました。 結婚に関する意識については、全体の過半数が「結婚して良かった」と感じており、 「どちらかといえば良かった」をあわせると、9割近くの人が結婚したことを肯定的に 捉えていました。また、もし生まれ変わったらという仮定で、現在の配偶者とまた結婚 したいかという質問には、男性の5割弱がしたいと回答したのに対して女性は4分の1 しかおらず、さらには女性の3割弱は別の人と結婚したいと考えているなど、男女間の 意識には大きな差がありました。いずれにしても、結婚したくないという回答は少なく、 配偶者が同じか異なるかは別にして、一度結婚を経験した人はまた結婚したいと思って いる人が多いことがわかりました。 離婚に関する意識については、離婚したいと思ったことがある人は全体の3割いまし たが、実際に離婚に踏み切れそうな人は6%にしか過ぎませんでした。また、60 代の女 性に限っていえば、16%が「離婚したいけどできないと思う」と考えており、その一番 の理由として「経済的な自立ができない」をあげています。近年熟年離婚や夫婦の年金 分割などが話題になっていますが、今後の動向次第では、この年代の離婚がより増加し ていく可能性も示唆されました。 最後に、子どもに関する意識については、全体の4分の3の人が子どもを産んで「と ても良かったと思う」と回答し、「どちらかといえば良かったと思う」をあわせると、 9割以上の人が子どもを産んだことをプラスと考えていることがわかりました。また、 これからの日本社会では、子どもの性別は男の子よりも女の子の方がいいと考える親が 多い一方で、7割の親はどちらでもいいとし、あまり拘りを持ってはいませんでした。 以上のように、実際に結婚生活をおくっている人たちのほとんどは、結婚したことを 良かったと思い、また、子どもを産んだ人たちは産んで良かったと考えています。結婚 生活の中身は千差万別で、実際には不満やデメリットを感じる面も多々あるのかもしれ ませんが、総じていえば、多くの人は結婚生活を肯定しているという実態が今回の調査 からは垣間見ることができました。 (研究開発室 副主任研究員 丹野 裕人)

参照

関連したドキュメント

事前調査を行う者の要件の新設 ■

河野 (1999) では、調査日時、アナウンサーの氏名、性別、•

※調査回収難度が高い60歳以上の回収数を増やすために追加調査を実施した。追加調査は株式会社マクロ

「地方債に関する調査研究委員会」報告書の概要(昭和54年度~平成20年度) NO.1 調査研究項目委員長名要

手話の世界 手話のイメージ、必要性などを始めに学生に質問した。

ユースカフェを利用して助産師に相談をした方に、 SRHR やユースカフェ等に関するアンケ

土壌汚染状況調査を行った場所=B地 ※2 指定調査機関確認書 調査対象地 =B地 ※2. 土壌汚染状況調査結果報告シート 調査対象地

平成30年 度秋 季調 査 より 、5地 点で 調査 を 実施 した ( 図 8-2( 227ペー ジ) 参照