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メソイオン化合物〔I〕 : 3-フェニルシドノニルアルケンの合成

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Academic year: 2021

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(1)

メ ソ イ オ ン 化 合 物

CI

J

3-

フェニノレシドノニノレアノレケンの合成

堀卓也*,

安田伍朗久

井上真一本,

浅井信好ポ

M

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-

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n

i

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Compounds (

1)

S

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f

3-Phenylsydnonylalkenes

Takuya HORI

Goro Y

ASUDA

S

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i

n

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c

h

i

INOUE

Nobuyoshi ASAI

photochromicなシドノニルアルケンを合成するため,シドノニルマグネシウムブロマイド

C

I

I

)

とケト ンおよびアルテ、ヒドとの反応を行い,二級,三級アルコ{ル

C

C

i

l

l-1

J

~

C

i

l

l

-5

)

)を得,続いてこれら のアルコールを酢酸あるいはピリジンーオキシ指化リンにより脱水して,シドノニ)!ノアルケン

CCN-

1)~ CN-4))吾得た. ζれらのアルケンのうち,

CN-2J

は太陽光線により, photochTomI3mを示したが, 他のアルケン片~に photochromism を示すものは泣かった.

1

.

結 言 1955年 3 ピリジルシドノンがphotochromismを示す 報告1)が出されて以来,数々の研究者2) 3)が

3-

ピリジ ルシドノンのこの効果について検討している Metz6) らは

ESR

の研究結果から

3

ピリジル、ンドノンのpho-tochromism は

uv

励起による準安定な中間体の形成に よるものであると報告している.しかしGr巴co5)らは photochromismはメソイオン化合物ー般に見られる現 象であり, 3ーピリジルシドノンの構造とは関連がない 図

O

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:

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L

O

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-1 〔皿)-2 (ill)

-

3

C

i

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l

)

-4 H CH3 C6H5 C6H5CH2 C6H5CH2 〔皿)-5 I C6H5CH2

2

.

実 験 試 薬 NーフェニJレグリシンは DeMouilpied6)の方法によ *応用化学科 とし,この仮定を支持する新しいphotochromicな,シ ドノニルアルケンの合成を報告している. Greco5)らは これらのアルケンを 3ーフェニルシドノニルリチウム にケトンを付加させ,得られるカJレピノールを脱水して 得ている.著者らも photochTomicなシドノニルアルケ ンの合成を目的として,グリニヤール試薬を使う万法で 合成を行い,新たにアセトアJレデヒド,デソキシベンゾ イン,ジベンジルケトンの付加,およびこれらの付加体 の脱水を試みた.

ottR24

¥口/

(lV)

I

Rl

I

R3

I

R4 り , 3ーフェニルシドノンはC.

J

.

Thoman7)の方法に より合成した n ブチJレマグネシウムフロマイドは, J. M. Petersen8) の方法により合成した.他の誌薬は

(2)

60 堀卓也,安田伍朗,井上真一,浅井信好 市販品を用いた。またグリニヤール反応はすべて窒素気 流下で行った. メチル

4-(

3

フェニルシドノニル)ーカルビノー ル(班 1) ロ ブチJレマグネシケムフロマ「ド 30lllt (0.050 mole) ~乙 3 フェニパノシドノン 3.29 (0,02moh)を THFS011d こ溶平したものを氷冷下2~30C で加え 1咋間撹 詳した. これにアセトアバ/午ゴヒド 3.2mi?(O.056mole) をTHFI01げに浴かした溶液を50Cで滴加し,撹:f"

i

'

しなが ら 5~lOr で 2 時間反応させた.反!日交を希酢酸(水270 lllt+酢 酸3111C) rf1{乙投じて分解し,ベンゼン 1001!ltで3回 抽出, バンゼン属を水で3回洗浄した後,然水硫酸マグ ネシウムで乾燥させた.ベンゼンを減圧下l己紹去して赤 色残査を得,ベンゼンで数回洗浄して自立結品2.309を 得

T

こ 反 す569o 融点97.5~99.C. τオ竺T Eて ジメチル

4

一 (

3

ーフェニルシドノニル) カルビ ノール(JI[-2) JI[-1と同様の操作を行った. nーフチルマグネシウムブロマイド30111:(0.05mole) 1 3 フェニルシドノン 3.29 (0.02mol巴) ア セ ト ン4.4111t(0. 061mol己) 収量1.8iJ 収率42%融点 1M~145.C 白色結晶 シクロヘキシル

4- (

3

フェニルシドノニル) カ ルビノール (JI[-2) JI[-1と同様の操作を行った. n ブチルマグネシウムブロマイド30/11:(10. 02molc) 3ーフェニルシドノン3.29 (0.02mole) シクロヘキサノン 5,8lilt(0.061mole) l皮量乙 li! 収率40% 融点 130~13rc 白色結品 フェニルベンジル

4-(

3

ーフェニルシドノニル)ー 化 合 物

l

IR

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l

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V

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l

化 合 物

l

IR

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cm-1 nm (logC ) 11 .- 1 cm-1 nm (logε) 1

l

一 一 nnn " nn'

I

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一一一一---213-(3.-65) JI[ - 1 3400 (OH) 233 (4.03) I1 IV - 1 1742 (C=O) 1

2

3

6

(

3

:

(

9

)

1720 (C=O) 1 307 (4.13)1

三塁笠三

CH2)

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1

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J

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J

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し25) 1 2 - 2 J i 7 3 3 C

二主主_)

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2

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l

1 1 1 17以)(C二 0) ~0C ( A nn"

l

E 3 1 3 3 7 5 ( O E〉 │ l l w - 3 1 8 3 1 ( C二 235

4・09) 16g0 (C=O) 1 309 (4.07) 1I 792(C=C

_

l

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333Jι

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4

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IV- 4

l I

~.vv 即_.,v-=0)~, 山 附 1i20 (C=O) 1 311(~.12) I1 853(C=

三里

)!____351_(_3.92) JI[-ご5 !

75 (OH) 2

1692 (C=O) I 307 (4.09) 1 図

2

(3)

メソイオン化合物

c

1) 3 フェニルシドノニルアルケンの合成

6

1

図 図 カルビノール

(

i

l

l

-

4

)

i

l

l

-

1

と同様の操作を行い,ベンゼン ヘキサン

(

1

:

1

)

から百結晶を行った. nーブチルマグネシウムフやロマイド 301llC CO.05mole) 3ーフェニルシドノン3.2'iJ CO.02mole) デソキシベンゾイン10.0'iJ(O.05mole) 収量3.84'iJ 収率

5

3

.

6

9杉融点 195~1960C 白色結 品

3

4

ジベンジル

4-(

3

フェニルシドノニル) カルビ ノール

(

i

l

l

-

5

)

i

l

l

-

l

と同様の操作を行い,ベンゼンーヘキサン

(

1

:

1

)

から再結晶を行った. ll-ブチルマグネシウムブロマ fド301ll

t

(O.05rnoJe) 3ーフェニルシドノン3.2'iJ(O.02mole) ジベンジルケトン 12.6'iJ(O.06mole) 収量4.20'iJ 収率55.89ぢ融点191~1920C 白色結晶

(4)

62 堀卓也,安田伍朗,井上真一,浅井信好 図 (4一 (3ーフェニルシドノニル))ーエテン (IV-1) カルピノール(直一 1)0.59 (0,00024mole)をピリ ジン10nttに溶かした溶液K,氷冷下 5'Cでオキシ塩化リ ン2nttを加え,室温で12時間放置した後,ステイ{ムパ ス上で2時間加熱した.反応後内容物を氷ー水中l己注い で,折出した結晶をロ過し,エタノーJレ 水 か ら 再 結 晶 (Norit) して淡黄色結晶0.179 を得た.収率37.8~ぢ 融点82~83.5'C

1

.

2

ジフェニル

(

4

-(

3

フェニルシドノニ ル))ーエテン

(

I

V

-

4

)

(

I

V

-

l)と同様の操作を行った. カルピノーJレ(ill-4) 0.59 (0.00014mole) ピリジン 10mt オキシ塩化リン 27Ut 収量0.229 収率46.8必 融 点172-174'C 淡黄緑色結晶

2-C

4

(

3

フェニルシドノニル))ープロペン (IV 2)5) カルビノーJレ(ill-2) 1rJを酢酸511/

t

と水11II

t

の混合溶 液l乙溶かし,スティームパス上で1時間加熱した.反応 後内容物を冷水中に投じて淡黄色結品0.89-a得た. 収 率88労融点110~1110C.

1-C

4

(

3

ーフヱニルシドノニル))ーシクロヘキセ ン

(

I

V-

3

)

5) (IV-2)と同様の操作を行った. カルピノール (ill-3)0.89 酢 酸51Ut

水11nt

5

収量0.69 収率81%融点 127~1290C 淡黄色結品

3

.

結果および考察 カルピノールの製法としてGreco5l等は 3ーフェニル リチウム Kケトンを付加し,粗製カルピノーJレをベンゼ ン,またはベンゼン ヘキサン等から3回再結品して純 品を得ているが,グリニヤール試薬 (IT)を用いた場合 には,ベンゼンで洗海すればほとんど再結晶の必要を認 めない程度の純粋なカルピノールを得る乙とができる. カルピノールill-2,ill-3をスティームパス上で酢酸と 1時間加熱すると脱水されて,アルケンIV-2,IV-3が 得られる.しかしカルピノールill-1は酢酸では全く脱 水されず, ID-4も満足な結果は得られなかった.そこ で数々の脱水剤で実験を繰り返した結果, Py-POCla を用いた場合好結果が得られるζとが認められた.カル ピノーJレCID-1)は 37.8%収率で、アルケン CIV-l) を, ill-4は46.8勿収率で町一4-a与え,シドノン環は POCla~乙対して安定な様である.なおカルピノール ill-5の脱水については現乍実験

1

;

である. シドノニルアルケンIV-2を太陽光線にさらすと,淡 黄色から緑青色ζt変化し,暗所に10-15分程放置すると もとの色にもどる.しかし乙の効果は 3ーピリジル、ンド ノンの場合程顕著ではない.GrecoりらはIV-3も紫外 線の照射でphotochromismを示すと報告しているが, 太陽光線ではこの効果は認められなかった.

(5)

メソイオン化合物(I

J

3 フェニルシドノニルアルケンの合成

6

3

4

.

文 献

1)

J

.

M. Tien and

1

.

M. Hunsb巴rger,J.A111

Chem. Soc.,

7

7

6

6

0

4

(

1

9

5

5

)

2)M.Ohota and M. Mitsuo

Bull. Chem且 Soc.

J

a

β

3

3

6

4

9

(

1

9

6

0

)

3) C. V. Gr日coand

I

.

M. Hunsberg巴r,

]. Heterocyclic Chem

7

7

6

1

(

1

9

7

0

)

4) F. 1. Metz, W. C. Servos and F. E. Welsh,]

Phys. Chem

2

.

4

4

6

(

1

9

6

2

)

5) C. V. Greco and B. P. O'Reilly

J

.

HeterocyclicChe日~.,

9

2

0

7

(

1

9

7

2

)

6

)

D

巴Mouilpiec1.

J

.

Chem. Soc.,

8

7

4

3

8

7)

J

.

Thoman and D固J.Voaden, Org. Syn.

Coll圃 Vo,.l

5

, P.

9

6

2

8) J. M. P巴tersen

Org. Syn.

Coll.Vol.

5

P.

参照

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