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体育授業(陸上競技)づくりの実践学習 -「保健体育科教育法(陸上)」の授業報告-

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Academic year: 2021

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体育授業(陸上競技)づくりの実践学習

―「保健体育科教育法(陸上)」の授業報告―

黒須雅弘 *・木村華織 *

はじめに

近年、教員養成課程のプログラムを扱っている諸大学では、教職関連科目における模擬授業の導入成 果について多く報告されている1)。授業内での模擬授業の実施自体は、おそらく、そう新しい取り組み ではなく、以前から実施されてきたことと思われる。しかし、模擬授業の実施することによる学生の学 習効果を分析したり、教師役学生の言葉づかいや立ち振る舞いなどの指導方法について科学的観点から 客観的に評価した研究報告を見受けることになったのは、この 10 年間程度である。 本学における教職課程プログラムも学部創設以来、10 年を迎えることになる。「保健体育科教育法」 の授業内容も開講以来、スポーツ種目を実践的に取り組むことによる方法論の学習ではなく、将来体育 教員となり、教科を指導する専門家として授業の準備・運営・評価ができるようになるための授業内容 へとシフトしてきた。先に触れた先行研究同様に授業の効果や評価手法についても精査が必要となって いる時期と考えている。 本稿では、東海学園大学スポーツ健康科学部の教職過程科目に含まれている「保健体育科教育法(陸 上)」の運用方法について報告する。

1 .「保健体育科教育法(陸上)」について

1 - 1 .開講状況 本科目は、スポーツ健康科学部 3 年生次の春学期に開講しており、教員免許状(保健体育)取得を 希望する学生は必須科目としている。同学部 1 年生次を対象に開講している「スポーツ方法学実習」(以 下:方法学実習)においても陸上 競技を扱っているが、実技形式で 実践的に方法論を学ぶ方法学実習 に対して、「保健体育科教育法(陸 上)」(以下:教育法)の授業では、 受講生が模擬授業を行い体育実技 授業の運営、指導方法を学習する (表 1 )。 模擬授業の実践を取り入れた授 業運営を行うに際して、教員養成 教育を目的に模擬授業を取り入れ た白石(2013)の授業実践報告を * 東海学園大学スポーツ健康科学部講師 表 1 :「保健体育科教育法(陸上)」模擬授業の構成(例:第 1 時限目の場合) ࣭㞟ྜᩚิ㸪ᣵᣜ㸪ฟḞ☜ㄆ㸪యㄪᢕᥱ㸬 ࣭ᮏ᫬ࡢὶࢀࢆㄝ᫂㸬 ࣭‽ഛ㐠ື㸦࢛࣮࣑࢘ࣥࢢ࢔ࢵࣉ㸧 㸦⣙ศ㛫㸧⏕ᚐᙺࡢᏛ⏕ࡀᶍᨃᤵᴗࡢホ౯ࢆࡍࡿ㸬ᩍᖌᙺᏛ⏕%ࡢᤵᴗ‽ഛ㸬 ᩍᖌᙺᏛ⏕% ࠙ᒎ㛤Ϩ㸸ศ㛫ࠚ 㹼 ࣭ྛ✀┠ࡢᣦᑟ㸪ࢹࣔࣥࢫࢺ࣮ࣞࢩࣙࣥ㸬 ࣭᭱ᚋࡣ㸪ࡲ࡜ࡵ࣭ホ౯ࢆࡋ࡚⤊஢ࡍࡿ㸬 㸦⣙ศ㛫㸧⏕ᚐᙺࡢᏛ⏕ࡀᶍᨃᤵᴗࡢホ౯ࢆࡍࡿ㸬ᩍᖌᙺᏛ⏕&ࡢᤵᴗ‽ഛ㸬 ᤵᴗᢸᙜ⪅࡟ࡼࡿᶍᨃᤵᴗᢸᙜ⪅࡟ᑐࡍࡿホ౯㸬ᤵᴗᒎ㛤ࡸᢅࡗࡓᩍᮦෆᐜࡢ ᣦᑟ᪉ἲ࡞࡝࡟㛵ࡍࡿᣦᑟ㸬 㸦⣙ศ㛫㸧⏕ᚐᙺࡢᏛ⏕ࡀᶍᨃᤵᴗࡢホ౯ࢆࡍࡿ㸬 ᤵᴗ㐍⾜ 㹼 ࣭ᶍᨃᤵᴗᢸᙜ⪅ࡢ☜ㄆ㸬 ࣭ᶍᨃᤵᴗᢸᙜ⪅࠿ࡽྛࢢ ࣮ࣝࣉෆࡢ⏕ᚐᙺᏛ⏕࡬Ꮫ ⩦ᣦᑟ᱌ࡢ㓄ᕸ㸬 㹼 ࣭ᶍᨃᤵᴗ㛤ጞ㸬 ࣭ᶍᨃᤵᴗࡢᕠど㸪ホ౯㸬 㹼 ࣭ᶍᨃᤵᴗホ౯⚊ࡢᅇ཰㸬 ࣭ᚋ∦࡙ࡅ㸬 㹼 ࣭ㅮホ ᩍᖌᙺᏛ⏕& ࠙ᒎ㛤ϩ㸸ศ㛫ࠚ 㹼 ࠙ᒎ㛤Ϩࠚ࡜ྠᵝ㸬 ᢸᙜ⪅ ẁ㝵㸦Ꮫ⩦㐣⛬㸧 ෆᐜ ᩍᖌᙺᏛ⏕$ ࠙ᑟධ㸸ศ㛫ࠚ 㹼

(2)

参考にした。 2016 年度春学期では、 1 クラス約 40 名が受講し、 2 クラス開講した。各クラス、異なる教員が担 当した。全 15 回の授業回数中、各クラス 1 グループ 12 ∼ 15 名の規模で 3 ∼ 4 グループに分かれて、 グループ単位で模擬授業を展開した。各グループ、 1 名が教師役、その他の学生は生徒役を担当した。 1 - 2 .授業運営 本 科 目 で 実 施 し た 模 擬 授 業 は、 中学・高等学校の授業時間に倣っ て 45 分間に設定し、「導入」・「展 開Ⅰ」・「展開Ⅱ」の学習過程で構 成した(表 1 )2)。各学習過程は 15 分間に設定し、それぞれ 1 名の学 生が担当する。したがって、毎授 業 1 名の学生が模擬授業を行うの ではなく、 1 回(90 分間)の授業 内で各グループ 3 名の学生が教師 役として模擬授業を行った(表 1 )。 本 年 度 は、 全 15 回 中 11 回 の 授 業で模擬授業を実施した。他の授 業回では、学生が苦手とする種目 を抽出し、専門的技術の実践指導 と指導方法を紹介した。走種目よ りも走り高跳びやジャベリックス ロー、砲丸投げといったフィール ド系種目に対して苦手意識をもつ 学生が多い傾向であった。 11 回の模擬授業中、全ての学生 が模擬授業を 2 回担当し、「導入」 あるいは「展開」のどちらかの学 習過程を教師役として授業担当できるように計画した(表 2 )。 1 - 3 .模擬授業 本授業は、担当教員の開始合図と同時にクループ内で教師役学生と生徒役学生に分かれて模擬授業が 進行する。ここでは、教師役学生と生徒役学生の役割内容について触れる。 ಖ೺య⫱⛉ᩍ⫱ἲ䠄㝣ୖ䠅䚷Ỉ㻝䠄㯮㡲䠅 ᮇ᪥ ⌜ ᢸᙜ⪅ ᑟධ ᢸᙜ⪅ ᢸᙜ⪅ 㻠᭶㻞㻣᪥ 㻭 㻝 ᑟධ㻔㞟ྜ䞉Ⅼ࿧䞉‽ഛ㐠ື㻕 㻞 䝝䞊䝗䝹䐟 ᢤ䛝⬮䞉䝸䞊䝗⬮ 㻟 䝝䞊䝗䝹䐠 䝇䝍䞊䝖ࠥ䠍ྎ┠ 㻮 㻝 ᑟධ 㻞 䝸䝺䞊䐟 䝸䝺䞊䛾ᇶᮏ 㻟 䝸䝺䞊䐠 䝞䝖䞁䝟䝇 㝣ୖ➇ᢏሙ 㻯 㻝 ᑟධ 㻞 䝝䞊䝗䝹䐟 ᢤ䛝⬮䞉䝸䞊䝗⬮ 㻟 䝝䞊䝗䝹䐠 䝇䝍䞊䝖ࠥ䠍ྎ┠ 㻡᭶㻝㻝᪥ 㻭 㻠 ᑟධ㻔㞟ྜ䞉Ⅼ࿧䞉‽ഛ㐠ື㻕 㻡 䝝䞊䝗䝹䐡 㻟Ṍ䝸䝈䝮䛾⥔ᣢ 㻢 䝝䞊䝗䝹䐢 ㄢ㢟⦎⩦ 㞵ኳ䛾Ⅽ䠈㻡㻛㻝㻤䛻ᐇ᪋ 㻮 㻠 ᑟධ 㻡 䝸䝺䞊䐠 䝞䝖䞁䝟䝇 㻢 䝸䝺䞊䐡 䝂䞊䝬䞊䜽タᐃ 㝣ୖ➇ᢏሙ 㻯 㻠 ᑟධ 㻡 䝝䞊䝗䝹䐠 䝇䝍䞊䝖䡚㻝ྎ┠ 㻢 䝝䞊䝗䝹䐡 㻟Ṍ䝸䝈䝮䛾⥔ᣢ 㻡᭶㻝㻤᪥ 㻭 㻣 ᑟධ㻔㞟ྜ䞉Ⅼ࿧䞉‽ഛ㐠ື㻕 㻤 䝝䞊䝗䝹䐢 ㄢ㢟⦎⩦ 㻥 䝝䞊䝗䝹䐣  ᐃ 㻡㻛㻞㻡䛻ᐇ᪋ 㻮 㻣 ᑟධ 㻤 䝸䝺䞊䐡 䝂䞊䝬䞊䜽タᐃ 㻥 䝸䝺䞊䐢 ㄢ㢟⦎⩦ 㝣ୖ➇ᢏሙ 㻯 㻣 ᑟධ 㻤 䝝䞊䝗䝹䐢 ㄢ㢟⦎⩦ 㻥 䝝䞊䝗䝹䐣  ᐃ 㻡᭶㻞㻡᪥ 㻭 㻝㻜 ᑟධ㻔㞟ྜ䞉Ⅼ࿧䞉‽ഛ㐠ື㻕 㻝㻝 ㉮ᖜ㊴䐟 ᐇ  ᐃ 㻝㻞 ㉮ᖜ㊴䐠 䝆䝱䞁䝥 㻢㻛㻝䛻ᐇ᪋ 㻮 㻝㻜 ᑟධ 㻝㻝 䝸䝺䞊䐢 ㄢ㢟⦎⩦ 㻝㻞 䝸䝺䞊䐣  ᐃ 㝣ୖ➇ᢏሙ 㻯 㻝㻜 ᑟධ 㻝㻝 ㉮ᖜ㊴䐟 ᐇ  ᐃ 㻝㻞 ㉮ᖜ㊴䐠 䝆䝱䞁䝥 㻢᭶㻝᪥ 㻭 㻝㻟 ᑟධ㻔㞟ྜ䞉Ⅼ࿧䞉‽ഛ㐠ື㻕 㻝㻠 ㉮ᖜ㊴䐡 ຓ㉮ 㻢㻛㻤䛻ᐇ᪋ 㻮 㻝㻟 ᑟධ 㻝㻠 ◙୸ᢞ䐟 ❧䛱ᢞ䛢䛷䛾✺䛝ฟ䛧 㝣ୖ➇ᢏሙ 㻯 㻝㻟 ᑟධ 㻢᭶㻝㻡᪥ 㝣ୖ➇ᢏሙ 㻢᭶㻞㻞᪥ 㻝 ㉮䜚ᖜ㊴䐢 ㄢ㢟⦎⩦ 㻞 ㉮䜚ᖜ㊴䐣  ᐃ 㻝 ◙୸ᢞ䐠 䝃䜲䝗䝇䝔䝑䝥ᢞ䛢 㻞 ◙୸ᢞ䐡 䜾䝷䜲䝗ᢞ䛢 㝣ୖ➇ᢏሙ 㻝 䝆䝱䝧䝸䝑䜽䐟 ๓᪉䛻䜎䛳䛩䛠ᢞ䛢䜛 㻞 䝆䝱䝧䝸䝑䜽䐠▷ຓ㉮䛛䜙䛾ᢞ䛢 㻢᭶㻞㻥᪥ 㻭 㻟 ᑟධ㻔㞟ྜ䞉Ⅼ࿧䞉‽ഛ㐠ື㻕 㻠 䝸䝺䞊䐟䐠 䝸䝺䞊䛾ᇶᮏ䠈䝞䝖䞁䝟䝇 㻡 䝸䝺䞊䐡 䝂䞊䝬䞊䜽䛾タᐃ 㻮 㻟 ᑟධ 㻠 ◙୸ᢞ䐢 ㄢ㢟⦎⩦ 㻡 ◙୸ᢞ䐣  ᐃ 㝣ୖ➇ᢏሙ 㻯 㻟 ᑟධ 㻠 䝆䝱䝧䝸䝑䜽䐡䜽䝻䝇䝇䝔䝑䝥䛛䜙䛾ᢞ䛢 㻡 䝆䝱䝧䝸䝑䜽䐢ㄢ㢟⦎⩦䞉 ᐃ 㻣᭶㻢᪥ 㻭 㻢 ᑟධ㻔㞟ྜ䞉Ⅼ࿧䞉‽ഛ㐠ື㻕 㻣 䝸䝺䞊䐢 ㄢ㢟⦎⩦ 㻤 䝸䝺䞊䐣 ➇த䞉 ᐃ 㻮 㻢 ᑟධ 㻣 ㉮㧗㊴䐟䐠 ṇ㠃㊴䜃䛛䜙䛿䛥䜏㊴䜃䜈䛾ᒎ㛤 㻤 ㉮㧗㊴䐠 䛿䛥䜏㊴䜃 㝣ୖ➇ᢏሙ 㻯 㻢 ᑟධ 㻣 ▷㊥㞳㉮䐟 䝇䝍䞊䝖 㻤 ▷㊥㞳㉮ 䝇䝍䞊䝖䡚ຍ㏿ 㻣᭶㻝㻟᪥ 㻭 㻥 ᑟධ㻔㞟ྜ䞉Ⅼ࿧䞉‽ഛ㐠ື㻕 㻝㻜 ㉮㧗㊴䐟 ṇ㠃㊴䜃 㻝㻝 ㉮㧗㊴䐠 䛿䛥䜏㊴䜃 㻮 㻥 ᑟධ 㻝㻜 䝆䝱䝧䝸䝑䜽䐟 ๓᪉䛻䜎䛳䛩䛠ᢞ䛢䜛 㻝㻝 䝆䝱䝧䝸䝑䜽䐠▷ຓ㉮䛛䜙䛾ᢞ䛢 㝣ୖ➇ᢏሙ 㻯 㻥 ᑟධ 㻝㻜 ▷㊥㞳㉮  ᐃ䞉ㄢ㢟⦎⩦ 㻝㻝 ▷㊥㞳㉮  ᐃ 㻣᭶㻞㻜᪥ 㻭 㻝㻞 ᑟධ㻔㞟ྜ䞉Ⅼ࿧䞉‽ഛ㐠ື㻕 㻝㻟 ㉮㧗㊴䐡 ⫼㠃㊴䜃 㻝㻠 ㉮㧗㊴䐢 ㄢ㢟⦎⩦ 㻮 㻝㻞 ᑟධ 㻝㻟 䝆䝱䝧䝸䝑䜽䐡䜽䝻䝇䝇䝔䝑䝥䛛䜙䛾ᢞ䛢 㻝㻠 䝆䝱䝧䝸䝑䜽䐢 ᐃ䞉ㄢ㢟⦎⩦ 㝣ୖ➇ᢏሙ 㻯 㻝㻞 ᑟධ 㻝㻟 䝝䞊䝗䝹㉮䐢ㄢ㢟⦎⩦ ⿵ㅮ᪥ 㝣ୖ➇ᢏሙ 㻝 ᩍᮦ◊✲ ᒎ㛤䊠 ᒎ㛤䊡 㻞 㻟 㻠 㻡 㻢 㻝㻞 㻣 ‽ഛ㐠ື 㻤 㻥 㻝㻜 㻝㻝 表 2 :模擬授業の学習課題と担当者の予定表 ※「担当者」欄の数字は、グループ内の ID 番号

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体的な学習課題は、模擬授業の担当回と学習過程に よって事前に学生ごとに割り振られていた(表 2 )。 模擬授業当日は、各自が担当する学習過程で必要 な用器具の準備と事前にグループ内の生徒役学生に 学習指導案を配布する。模擬授業の開始合図によっ て、各グループで模擬授業が展開される。 ② 生徒役学生 各学習過程の内容に合わせた教材指導を担当する 教師役学生に対して、生徒役を担当する学生は、「導 入」、または「展開」の模擬授業終了後の 5 分間を 利用して所定の評価票(表 4 )を用いて評価した。 10 個の評価項目に対して 4 件法による評価と自由 記述による形式を採用した。本来、評価尺度を用い る場合、 5 件法や 7 件法など奇数による値を設定 することが一般的だが、本授業では、評価結果の傾 向を明らかにするために中間値を設けずに偶数によ る値の設定をした。 模擬授業を担当した教師役学生は、生徒役を担当 した学生からの評価票と自由記述をまとめ(表 4 )、 後日、指定された期日までに報告書(表 5 )と合わせて提出することとした。 ③ 担当教員 模擬授業中、本科目の担当教員は、各グループの模擬授業の巡視をしながら、教師役学生の指導方法 の評価を行った。主な評価内容は以下の通りである。 a.時間内(15 分間)で行えているか。 b.十分な声量、適切な言葉づかいで指導ができているか。 c.生徒が見やすい、分かりやすい見本実技を示し、生徒の理解を確認しながら指導をしているか。 d.学習指導案に沿った授業進行になっているか。 e.生徒の能力や経過時間、施設状況、天候の変化などに応じて、指導案を変更するなど臨機 応変に対応できているか。 f.安全に留意した用器具の利用、場所の確保、運動指導ができているか。  䈜䝔䞁䝥䝺䞊䝖䛿㻭㻟䝃䜲䝈䛻༳ๅ䛧䛶ᥦฟ䠊 ‽ഛ≀䠄⏝ჾල䞉ᩍල䠈ᩘ䛺䛹䠅 ẁ ẁ㝵䞉 㐣⛬᫬᫬㛫䠄ศ䠅 ⏕⏕ᚐ䛾Ꮫ⩦άື䠄ලయⓗ䛺ෆᐜ䠅 ᣦᑟ䜔ᨭ᥼ ᣦᑟୖ䛾␃ពⅬ ホ౯つ‽ ᫬ ᫬㝈┠ ሙሙᡤ ᑐ ᑐ㇟ ୰Ꮫ⏕䞉㧗ᰯ⏕䠄⏨Ꮚ䠎䠌ྡ䞉ዪᏊ䠎䠌ྡ䚷ྜィ䠐䠌ྡ䠅䜢᝿ᐃ䛩䜛䚹 ᮏ ᮏ᫬䛾┠ᶆ 䠄ᣦᑟほ䜢ྵ䜐䠅 ᪥ ᪥ 䠄䠄 䠅䠅 ༢ ༢ඖ 䠄㐠ື✀┠䠅 ᫬㛫ศ䛾䚷䚷䚷䚷᫬㛫┠䜢᝿ᐃ ෆ ෆᐜ ᪥ ᪥᫬ ᖹᖹᡂ ᖺᖺ ᭶᭶ 㻞㻜㻝㻢ಖ೺య⫱⛉ᩍ⫱ἲ䠄㝣ୖ䠅 ܖ ܖų፼ųਦųݰųక ⌜䇲㻵㻰 㻙 ᏛᏛ⡠␒ྕ 䠯㻝㻝㻠 ᏛᏛ⏕Ặྡ 表 3 :学習指導案

(4)

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(5)

2 .今後の課題

2 - 1 .模擬授業の運用 教師役を担当する学生は、自身が担当する学習課題とそれにあった到達目標を設定し、学習指導案の 作成から模擬授業当日までの準備時間を経験しながら学習している。しかし、生徒役の学生は、模擬授 業を受講することと、模擬授業の各学習過程が終了する度に作成する評価票の記入のみで、他の学生の 指導方法や学習指導案から何を学んだかについては確認することができていない。同じ体育教員を目指 す学生間で教師役と生徒役を経験しながらの相互評価が欠けていた。 模擬授業の様子をビデオ撮影し、後日、録画映像を見ながら評価する1)機会を採用することも計画 したい。2015 年度には、模擬授業のビデオ撮影はしたが、映像観察する時間の確保よりも模擬授業の 運用が優先されてしまった。 2 - 2 .学習指導案の作成と指導 体育実技の学習指導案は、授業施設の利用方法、生徒を整列する際の指示内容、運動強度や回数、専 門動作について図解されていることが重要だが、学生から提出された学習指導案の 9 割方が文章のみ の記述であった。 2 回の模擬授業を通じて、 1 回目の指導案よりも 2 回目に改善させるケースもあっ たが、学習課題や学習過程が変わると記述内容すら理解していない学生も見受けられた。インターネッ ト上で閲覧可能な指導案を参考にして作成する学生が殆どで、体育実技の教科書に掲載されている図や 写真を用いて作成した学生は 2 名であった。また、天候に配慮して、屋内施設を利用した指導案を作 成するよう指示はしていたが、屋外時の授業の指導案のみを作成するのが精一杯のようであった。 本授業の担当教員は、模擬授業を担当する学生が事前に提出する学習指導案を毎週 12 ∼ 14 枚確認し、 必要に応じて再提出と指導の繰り返しをしたため、授業時間外の指導にも多くの時間を割くため負担が 多かった。 2 - 3 .教師役学生の指導方法 体育実技の授業で扱う教材を通じて、学習者に何を学ばせたいのか明らかにできない学生が多く、教 科の指導ではなく、学生自身が経験してきた運動部活動の指導の延長で模擬授業運営をする学生が見受 けられた。最も多いのは、走る距離や運動の反復回数について明確な指示が無かったり、スタート時の 合図が事前に説明していなかったケースである。 また、施設環境や天候に応じた指導内容の変更についても適切な判断ができていなかった。特に「導 入」を担当する教師役学生は、6 月∼ 7 月の梅雨の時期にあたる高温多湿の環境下であるにも関わらず、 400m トラックでジョギングから開始し、体操、ストレッチングの順で進行する傾向が多く、その後の「展 開」で扱う運動(種目)内容が全く留意されていなかった。中学校・高等学校の校庭は土のグラウンド が多いため、学習者を地面に座らせたり、仰向け姿勢でストレッチングをするのは不向きであるが、そ の辺りの配慮も欠けていた。 学生の実技による師範能力についても、学生間で差が顕著であった。正しい見本や学習者に何を見せ たいのか、理解させるための“見せ方”は、授業現場を繰り返し経験しないと身につかない能力ではあ るが、体育実技の教員としてはおろそかにできない課題である。

まとめ

教育法の授業で模擬授業を取り入れる授業運営をはじめて 3 年が経つが、教師役を経験する学生の 学習効果をどのように分析するかが次年度以降の課題である。また、生徒役を担当する学生は、模擬授

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≪引用・参考文献≫

1 ) 藤田育郎,岡出美則,長谷川悦示,三木ひろみ 教員養成課程の体育科模擬授業における教師役 経験の意義についての検討̶授業の「省察」に着目して̶ 体育科教育学研究 27- 1 : 19-30. 2011. 3 2 ) 白石晃 教員養成教育における模擬授業の取り組み̶「保健体育科指導法 2 」の授業実践から̶

参照

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