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改
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研
究
長 塚 康 弘 まえが き 「一時停止 ・確認 キャンペーン」は交通事故防止の具体策 として筆者 (長塚、1993、1998、2
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)
が発案 して推進 している方法である。本稿 は 「このキャンペーンがはなぜ必要 なの か」、「それはどの ような手順で行 うのか」とい う問いに答 え、同キャンペーン用マニュア ルの最近の改訂の結果 を報告する目的で用意 されている。 まず 「一時停止 ・確認 キャンペー ンはなぜ必要なのか」
に答 えることか ら始め よう。 私 の答 は次の3
つである。 (1)知覚不全 (脇見、安全不確認、前方不注視等の ヒューマ ンエ ラー) を主原因 とす る 事故が多発 ・続発 しているか らである。 「一時停止」
行動 は交差点通過時など視認度 の低い、視野が限局 された状況で生 じるこれ らの ヒューマ ンエラーを防 ぐために有効 である。 一時停止 しないために生 じる瞬間視あるいは動態知覚 を回避することがで き るのである。 (2)一時停止及び止 まる構 えは単 に自分 を守るのみではな く、交通のパー トナーをも守 る社会的行動である。 運転者が常 に 「停止 ・確認-の構 え」 をもって運転すれば、高 齢者など道路の不規則横断者への配慮が行 き届 き、歩行者事故の防止 にも貢献で きる。 (3)効果評価研究 によ りキャンペーンの事故抑止効果が実証 されている。 一 時停 止 ・確 認 キ ャンペ ー ン実践 に向 けた基 本構 想 交通事故が続発 している。 メデ ィア等 は 「死亡事故が減 った、件数 もけが人の数 も下降 気味」 と報 じているが、事故 は毎年1
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万件 もの高い レベルで発生 し続 けているのだか ら、 「続発 している、減 らない」
と言 うのが正 しい。筆者が 「一時停止 ・確認キャンペーン」
を実践 しなければならない と考 えたのは 「なぜ交通事故が減 らないのか」とい う疑問が念 頭か ら去 らないか らだった。 マニュアルの中で詳細 に示す ように、交通統計や識者の見解等 を参照すると、交通事故 が減 らないのは運転者が 「知覚 ・確認 をないが しろに して」
運転するか らであると考 えら れる。 ではなぜ 「知覚 ・確認 をないが しろにする」
のか。答は運転者の多 くが 「事故の原 因をス ピー ド超過 と酒酔い運転 と考 えるか ら」である。 言い換 えれば 「事故の原 因は安全 不確認 などではない と考 えているか ら」である。 なぜ そのように考 えているのか。その答 は 「交通事故防止 は速度抑制及び飲酒運転 こそ重要」
とい うキ ャンペー ンの効果が浸透 し、 実際 にはともか く、ス ピー ドを出さぬ、酒酔い運転 をしないことが大切 と考 えているか ら であ′る。 - 47-暁星論叢第58号 (2008) 交通事故続発 ・減 らない 「知覚 ・確認 をないが しろに した」運転 事故原因を速度 ・酒 と考 える (実態) (行動) (意識 ・認知) キャンペー ンの誤 り
:
「交通安全のためスピー ド出すな・酒 を飲 むな」と宣伝 (教育) 図 1 交通事故が減 らないメカニズム 事故が減 らないのはなぜか、そのメカニズムを図示 したのが図1である。 事故が減 らな い とい う 「実態」が どの ような 「行動」か ら発生 しているか、 またその 「行動」
が運転者 の どの ような 「意識 ・認知」 によって生 じているか、 さらにその ような 「意識 ・行動」が どの ような 「教育」 によって も'た らされたいるか とい う関連性 を示 している。 この ようなメカニズムを受け止めて、次 にわれわれは 「事故 をな くす (減 らす)にはど うすればよいのか」 を考 えなければならない。上にみたようにわが国では長年 にわたって ス ピー ドと飲酒等が交通3
悪 として問題 とされ続 け、 「交通安全のためス ピー ド出すな ・ 酒 を飲 むな」 とい う排除キャンペー ンや交通教育が全国的に展 開 されて きた。福 岡市での 泥酔運転者 による幼児3
人の死亡事故の後 には飲酒運転防止の声 はいっそ う強 ま り、その 成果は顕著で飲酒及びス ピー ドによる事故 はほ ゞ完全 に抑止 されている。飲酒及 びス ピー ド対策はわが国における 「有効 な2
大対策」 なのである。効果が証明 された対策 なのだか ら、 この対策は力 を緩めず継続 されなければならない。 しか し、 この2大対策を続ければ交通事故 をな くす ことがで きるのか とい うと、そうで はない。残念 なが ら「安全不確認」事故が続発 ・増加の傾向を示 しいるか らである。 交通事故減少 安全 な運転行動 (一時停止 による安全確認運転) 正 しい事故原因観の形成 (事故原因を安全不確認 と認知す る) 「交通安全 は安全確認か ら」 とい うキャンペーン (目標) (行動) (意識 ・認知) (教育) 図2 交通事故 を減 らすメカニズム 筆者 (長塚、1993、1998)は、前 に、図 2にまとめたように(1)知覚不全 あるいは安全不 確認で起 きている事故が圧倒的に多い事実 を運転者 に知 らせてその抑止法 を考 えさせ、(2)ー48-「一時停止 ・確認 キ ャンペー ン」マニュアルの改訂研究 (長塚) 見たつ もりで も見落 としや見 間違いがあるな ど、 「人間の知覚 は完全ではない こと」 に気 づかせ、 自らの運転 に もその ような経験があったことを想起 させ (メタ認知 をすすめ させ)、 一時停止法 によって安全確認 を確実 にす るように支援 した。 この方法 に よる事故防止 キャ ンペー ンを小集団活動 として実施 したのである。その後、初期 には試行錯誤的に行 ったそ の手順 を整理 し 「一時停止 ・確認 キャンペー ン」マニュアル として公開 した (長塚
、2
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)
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キ ャンペーンマニュアルの改訂研究
キャンペー ンは、幸いに、理解者 ・協力者 を得て少 しずつ広が りを見せ て来たが、各地 での実践活動 を経 てマニュアルには次の ように改訂 を施す ことが望 ましい と思われる部分 が生 じた。 (1)小集団活動 において運転者 に自分 自身の事故体験 をふ りかえ り、述べ て もらうこと (2)運転者 に自社の事故発生実態 について情報 を与 えること (3)一時停止す る人が極めて少い とい う実状 を動画 (ビデオ映像) によって示す こと これが小集団活動参加者の動機づ けを高め、運転 における確認 と一時停止の重要性 を理 解 させ るのに有効であることが知 られたか らである。 われわれの 「一時停止 ・確認 キ ャンペー ン」は、安全確保のための コンセプ ト(考 え方) 及 びその実践法 についての確実 な伝達 を目的 とす る小集団活動 による体系的普及活動であ る。交通安全や事故防止 に関す る知識や情報の強制的 な反復伝達 とい う方法ではない。「一 時停止 ・確認」 とい う行動がなぜ交通事故撲滅 に必要であるか を心理学の理論 とデー タの 提示、 自分 自身の運転行動 の 自己観察 (メタ認知) を通 じて運転者 に考 えさせ、理解 させ 、 運転行動の変容を もた らす ことによって事故撲滅-の確実 な道 を開 く方法である。小集団活動のマニュアルの概要
まず小集団活動 をどの ように進めるか、その手順 を記 したマニュアルの概要 を表 1に示 し、続いてその詳細 を説明す る。 表 1 小集団活動による 「一時停止 ・確認キャンペーン」のマニュアル (概要) 1 あい さつ 2 事故原因観調査アンケー ト (第 1回)実施 3 交通事故多発実態と対策の理解 3-1 事故の発生件数、死者数、傷者数を示す 3-2 推進されている対策と効果 4 事故にどう対処するか、対処の理論を学ばせる 4-1 事故防止の基本的コンセプトを示す 4-2 「対策づ くりは具体的に」 ということを学ばせる -49-暁星論叢第58号(2008) 5 原因 (ヒューマ ンエラー)の見極め : 「索敵」 5-1 対策策定の基本理論 :デー タに基 く発生原因の見極め と除去 5-2 索敵 (第1部) 自分の事故経験のメタ認知 (自己観察) と開陳 (小集団活動) 5-3 索敵 (第2部) 自社、 自治体及び全国の事故 も 「知覚不全」が発生原因を集約 5-4 理論的にみた 「実行すべ き運転行動
」
6 事故が減 らない理由 :対策 と事故の実態 とのずれ 6-1 知覚不全 ・安全不確認事故の多発 6-2 安全不確認事故多発の事実 を運転者が知 らない 7 事故原因は 「知覚不全」 だが : 「よく見 ないための事故 を防 ぐには どうす るか」
7-1 「安全確認」達成の方法 : 「一時停止 ・確認」 7-2 一時停止 ・確認キャンペー ンの必要性 8 人間の知覚は不完全 8-1 "見たつ もりで見ていなかっだ 'LBFTS事故 8-2知覚心理学の資料で正確 な知覚の難 しさを知 る 9 -時不停止の実態 を知 る 9-1 自分の一時停止 を思い起 こさせ、点検 させ る 9-2ビデオ映像視聴 による一時不停止の実態の観察 10 「一時停止 ・確認キャンペー ン」の効果 を示す 11 事故原因観調査 アンケー ト (第 2回) を行 う 小 集 団活 動 に よ る 「一 時停 止 ・確 認 キ ャンペ ー ン」
マニュアル
この 「一時停止 ・確認キャンペー ン」(以下 「キャンペー ン」)マニュアルは筆者が、現在、 企業等の研修で使 っているキャンペー ン用のマニュアルで、現場で安全教育 を進める方々 のためのガイ ドブ ックとして用意 した ものである。 筆者 は、交通教育 よって事故が減少するまでの経過 を次の ように考 えている。 「(1)何 よ りも大切 なことは、運転者等 に、交通事故が どんな原 因によって発生 してい るか、その実状 を正 しく伝 えるキ ャンペー ン (教育)である、(2)その結果事故原因につ いての正 しい事故原因観が形成 される、(3)正 しい事故原因観が形成 される と安全 な運動 行動が生みだ される、(4)その結果 として、事故減少が もた らされ る」 と。 筆者 (2005)の 「実態即応事故原因観 -事故抑止」
理論である。 すなわち 「人々が事故の原因を実態 に即 して正 しく認識すれば正 しい交通行動が実行 されるので事故は減少する」
とい う仮説であ る。 筆者の調査 (長塚、2007) に も明 らかなように、企業関係者はよ く耳 にす る 「つ まらな い事故」や 「かす った とか こす ったなどとい う小 さな事故」と表現 される事故の多発 に悩 んでいる。 交通運輸関係者の 「困 りごと、悩みごと」
である。 筆者 はこの ような悩み を抱 える会社の相談 を受けて、基本的にこのマニュアルに従 って - 50-「一時停止 ・確認 キ ャンペー ン」マニュアルの改訂研究 (長塚 ) キャンペーンを実施 した。その結果、キャンペーンに参加 した企業では本稿の終 り(
1
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「一 時停止 ・確認キャンペーン」の効果)に資料の一部 を示 した ように、事故減少傾向が認め られた。各企業の運転者が事故の実態 を正 しく理解 して正 しい事故原因観 を形成 し、上 時停止 ・確認」
とい う安全 な運動行動 を実行 したか らであると考 えられる。 このマニュアルは現場で安全教育 を進める方々、事故撲滅のために尽力 してお られる読 者の皆 さんに参考 に して もらいたい と考 え、文章表現は分か りやす くすることに努めた。 強調 したいことが らについては、各界の専門家の文言 を多 く取 り入れた。学術研究書など では見 られない内容である。 読者の皆 さんにはそれを 「レベルが低い」とか 「必要が ない」
と言われる方 もいるか も知れないが、私 はあえて身近 な人々の考えを取 り入れた。事故防 止のためのアイデアや考え方は研究者 によって示 されているとは限 らず、実務家の発言や 苦労話 に事故防止 に役立つ ヒン トが多 く見 られるか らである。 「一時停止 ・確認キャンペーン」
は、原則 として小集団により次の手順(
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1
頁∼6
6
頁 に 述べ る)によって行 う。 出席者は原則 として21
人 とする。 リーダー (指導者)の序 をパワ ーポイン ト用スクリー ンの近 くに置 き、その左右 に出席者の席が広がるように長 テーブル (3人掛け) を 7脚、馬蹄形状 またはコの字状 に並べて小集団活動場面 をセ ッ トする。 企 業等の希望 により参加人数 を増やす場合で も24人に止めるように配慮 して もらう。全員の 発言、意見の開陳 を求めるので、それ以上の参加者があると討論が深 まらないので、予め 十分 に打 ち合わせ を行 う。 オブザーバ として企業関係の出席者、参観者があって もよい。 1 あいさつ 研修会の講師 として紹介 を受けた後、あい さつする。 主催者が 「事故防止のための研修 会である」
と述べ た場合は 「事故防止 を具体的にどう行 うかを皆 さんのお話 を聞 きなが ら 一緒 に考 えたい」
と述べ る。 「一時停止の研修会」 と紹介 した場合には 「一時停止はなぜ 必要かを皆 さんとともに考 えたい」と挨拶する。2
事故原因観調査アンケー ト (第1
回) を行 う。 2-1「事故原因観」の点検 (アンケー トの実施)作業 を行 って「小集団討議」-導入する。 キャンペーンでは、挨拶の終 りに、事故発生原因に対す る運転者の見方 (事故原因観). をチェック (自己観察)す る機会 を設ける。事故発生原因についての事故統計等の情報が 与 えられる前の第 1回日のアンケー トの実施である。2-3
時間にわたる研修後 に第2
回 目のアンケー トを行 う。 事故原因観の変化 を調べ るために最初 に実施 してお く必要がある。 人がある行動 を行 うのはそれを行 うことを 「大事 なこと」
と思 うか らである。人は 「意 味があると思 うこと」
ある両 ま 「必要だ と思 うこと」
を実行す るのである。 例 えば、歯磨 き、うがい、手洗い、早寝 ・早起 きなど生活習慣 もそれを大事 だ と思 う人は実行するが、-51-暁星論叢第58号(2008) そ う思 わない人は実行 しない。 これは運転行動 に もあてはまる。ス ピー ドや酒酔 い運転 を 危険だ と思 う人はス ピー ドや酒酔い運転 に気 をつけるが、そ う思わない人は暴走 し、飲酒 運転 を止めない。 知覚不全 ・安全不確認 を危険 と認知す る人は 「知覚 ・安全確認 に配慮 して運転す る」と 想定 される。 この ように運転行動が望 ま しい方向 に変容すれば事故 は減 らせ るこ とになる。 しか し 「見 るべ きもの に意識 を集中 し、確認 して運転せ よ」とか 「脇見す るな」と半 ば "強 制的に''指示すれば問題が解決す るのだろうか。答 は 「ノー」である。 「周 りをよ く見 て 運転す ること
」
は多 くの人 にとって当た り前 の ことと受 け止め られているので、 「よ く見 て運転 してい ます よ」
と答 えられれば どうしようもないのである。2-2
次 の ように教示 してア ンケー トを実施す る。 表2「事故原因観 しらべ」用紙 アンケー ト (説明されるまで書かないでください) 1 認知 ア 信号無視 イ 無理な追い越 し り 優先妨害 工 歩行者妨害 オ 動静不注視 力 右左折の悪さ キ 一時不停止 ク ハンドル操作不適当 ケ 駐車違反コ
スピー ドの出しすぎ サ 酒酔い運転 シ 安全不確認 ス 居眠 り セ 疲労 ソ その他 ( 2 理解 A 1番 ( ) 2番 ( ) 3番 ( ) B l番 ( ) 2番 ( ) ) 3番 ( ) 年齢 ( ) 性別 ( ) その他 「交通事故が多発 している ことを学 び ましたが、あなた は運 転 者 の どん な行 動 (逮 反)が多 くの事故 を発生 させ ていると思い ますか」と尋 ね、 用意 した 「ア ンケー ト」調査
用紙 (表2
) に記入 させ る。 各 自が多発原因の1位、2
位、3
位 と考 える違反名 (違反名 の前のカタカナ) を用紙の右 上半部のA
1番、2
番、3
番 の記入欄 に記入 して もらう。 記入は短時間で終了す る。 調査 目的 を示 さないために 「アンケー ト」 と遺 し、B5版紙 に印刷 されている。被調査者 に 1の認知、2の理解 の意味 は知 らされない。3
交通事故多発 実態 と対策についての理解 を深 め させる。3-1
事故 の発生件数、死者数、傷者数 を示 して交通事故実態の正 しい理解 を促す。 事故防止 に取 り組 む人は交通事故多発の実態 を正 しく理解 しなければならない。図3
は全 国の交通事故 の発生件数、死亡者数お よび傷者数の年次経過 を示す。 この図か らわが国に おける交通事故が続発 し続 け、最近2
,
3
年 になって若干減少傾向 を示 していること及 び 死亡者数が最近の1
0
年 間は1
万人 を下 回って減少傾向 を示 し、最近では6-7
千人台 に抑 止 されていることが知 られる (ここでは事故 の原因には言及 しない点 に注意す る。事故の-52-「一時停止 ・確認 キ ャンペー ン」マニュアルの改訂研究 (長塚 ) 50-- I---55-- ----60--I- --元 一--I-15- 日 ---110・---15こ16 図3 全国の交通事故の発生件数、死亡者数および傷者数の年次経過 (警察 白書H.17年版) 原因についてはこの後の
5
「原因 (ヒューマ ンエ ラー)の見極め :索敵」 で述べ る。3-2
一般 に推進 されている安全対策の例 と効果 を示す。 多数の交通事故が発生 している状況で どの ような対策が講 じられているのだろ うか。今 日推進 されている安全対策の例 を(1)交通取締 り内容 と(2)街頭で交通参加者の 目に触れる看 板等 の対策例 によって示す。(
1
)
交通取締 りに見 る安全対策の例 事故防止対策の内容 を具体的に示す もの として交通指導取締 りがある。 警察 白書 (平成1
8
年版2
0
4
ペー ジ),によれば今 日警察が行 っている取締 りは 「・- 無免許運転、飲 酒運 転、最高速度違反、信号無視等事故 に直結す る悪質性、危険性の高い違反及 び迷惑性が高 く取締 り要望の多い違反 (駐停車違反) に重点 を置いた取締 り」である。(
2
)
交通参加者の 目に触 れる対策 図4 「交通安全」 を訴 える峨 (のぼり)旗 図5 「交通安全 とスピー ド落 とせ」を訴 える峨旗 図4及 び図5(何 れ も筆者撮影) に示す ような職旗 は街頭で多 く見 られ、交通行政及 び 民 間関係者が推進 中の対策の内容 を示 してい る。 このほか関係行政機 関、団体、企業、民 間ボテ ンティアグループな どが多種多様 な対策 を講 じている。各地の安全講演会、社内等 ー 5 3-\「 暁星論叢第58号(2008) 安全大会、キャラバ ン隊巡 回活動、街頭指導、メディア報道 (新聞、 ラジオ、テ レビ)、各 種法定講習、交通関係学協会活動、交通安全 関係 月刊誌等 の報道 な どの啓蒙 ・教育活動 な どがあげ られる。
3-3
安全対策の効果の評価 交通安全 白書 (内閣府 2006平成18年版交通安全 自書) による と、わが国の交通事故 は、 「死者数 は、 I・・17年 には6,870人 とな り約半世紀ぶ りに6千 人台 まで に減少、一定 の 成果 を上げることがで きた と評価で きよう。 しか し、発生件数 は6年連続 して90万件 を超 え、 また負傷者数は7年連続 して100万人 を超 え」、「交通事故情勢 は依然 として厳 しい状 況 にある」 と評価 されている。 毎 日新聞 (2008年1月7日 「余録」
)
は 「交通事故死者が昨 年、54年ぶ りに6000人を割 った。 (中略)ただ し発生件数 は10年連続で80万件 を突破 し、 負傷者 も9年連続で100万人以上 を記録 してお り、手放 しでは喜べ ない」
と述べ ている。 筆者 は上記の自書及 びメディアの評価 を基 にわが国の交通事故 の現状 を 「死亡事故 は減少 傾向にあるが、発生件数及 び傷者数は高止 ま り状態で、事故 は発生 し続 けている」と考 える。 4 事故 にどう対処 するか一対処の理論 を学 ばせる。4-1
事故防止の基本的 コンセプ トを示す。 (1)「発生防止 こそ重要」
とい う考 えを述べ る。 「事故が発生 し続 けている状況 に対処す るためには、事故の発生防止 こそ最 も重要 と考 えなければならない。 これだけ車が多いのだか ら多少の事故 は仕方がない、 とい う人がい るが、 これは危険 な考 え方である。 いったん車が接触すれば、その時の弾みで重大事故 に もなる。 事故 を起 こさない、 自分の車 を他の車、人、物 に接触 させ ない、小事故 の発生 も 容認 しない とい う構 えが大切である」とい うことを強調す る。 シー トベル トは運転者が当然着用すべ きもので、発生防止策ではない。事故 の発生 を防 ぐ安全行動 を実行 しなければ危険は避 けられない ことも付言す る。 (2) 「予防は治療 に勝 る」 とい うことを述べ る。 「予防は治療 に勝 る」
といわれる。 伝染病 についてのイギ リスの諺 である。 「予 防 に1 オンス、治療 に tJポ ン ド」 と言い換 えられることがある。 その意味 は 「伝染病が蔓延 して しまうとそれを治療す るには予防に必要な金額の16倍 もの薬が必要 になる」
とい うのであ る。 人はエ ラーを犯 しやすいが、エ ラーを犯す (失敗す る)前の用心、警戒が大切 である。(
3
)
ハ インリヒの法則 を紹介する。 アメ リカの産業安全研究者ハ イ ンリヒの考 え方 として知 られれている。 事故防止 の根本 は小 さなヒューマ ンエ ラーの除去 に置 くべ きである とい うのである。 1件の重大 (死亡) 事故がある と、その背後 には29件のそれ よ り小 さい事故 があ り、 さらにその背景 には300 件の未然事故経験がある。そ してその裏 には何千 もの ヒヤ ッ トした り、ハ ッ トした りす る -54-「一時停止 ・確認 キ ャンペー ン」マニュアルの改訂研究 (長塚) 経験が ある と述べ 、 目立 た ない ヒューマ ンエ ラーの抑 止 こそ重要である と考 えたのであ る。 (4) クレベ ルスベ ルグ教授 の談話 を紹介す る。 名著 「交通心理学」の著者 と して知 られ、 国際交通心理学界 の代表 的研 究者 イ ンスブ ル ック大学の ク レベ ルスベ ル グ教授 もまた 「事故 の発生 防止 こそ重大事故 防止- の道 で あ り、小 さい事 故 を軽 視 して は な らな い
」
と述べ てい る。筆者 が 同大学 で面談 し た際の個 人的 コ ミュニケー シ ョンの 中で強 調 された (図6
)04-2
対 策づ く りは抽 象 的 にで は な く、 具体 的 に行 うことの重要性 を述べ る。 図6 クレベルスベルク教授(右)と (1) 「効果のあが る具体 策」策定 の必要論 を述べ る。 面談中の筆者 (同教授より受贈) 「事故 を発生 させ ない」
ため に ドライバ ーが なすべ きことは何 か。前記 の毎 日新 聞 「余 録」はわが国の交通事故死者が減 った ことについて「9
月 に改正道路交通法が施行 され る な ど飲 酒運転 の厳罰化 が進 み、役所 や企業が飲 酒運転者 に厳 しい処分 を科す ようになった ことも抑止力 となったのだ ろ う」
と解説 した。 そ して今後 の方農 と して 「飲 酒運転や危 険運転へ の法 的対応 や取 り締 ま りを強めて ドラ イバ ーの意識 を向上 させ 、社会全体 で封 じ込 めてい くこ とが必要 だ」と述べ 、対策 では「飲 酒運転 や危 険運転」 をターゲ ッ トにすべ きこ と、その方法 は 「法 的対応 や取 り締 ま りの強 化」 であ り、 「ドライバ ーの意識 を向上 させ 、社会全体 での封 じ込 め を図 ることが望 ま し い」
と記 してい る。 筆者 は 「事故 防止対策 の ターゲ ッ トが飲 酒運転 で よいのか」、「危険運転 とは何 か」、 「ど うすれば一般運転者 の意識 を高 め るこ とがで きるのか」
な どの疑問 を抱 いてい る。 「法的 対応や取 り締 ま り」
を行 うこ とがで きるのは交通行 政担 当者 に限 られる。 一般 国民が だれ で も (車 を利用す る場合 で も、歩行者 ・自転車乗 りと して交通 に参加す る場合で も) 日常 的 に実践可能 な対 策 を加 える ことが望 ま しいのであ る。 この こ とを研修 出席者 に よ く伝 え なけれ ばな らない。 ここで注 目 したいのは対 策 を策定す る場 合 に具体 的方法 を考慮 すべ きこ とを述べ た著名 な各氏 の所論 であ る。示唆 に富 む発言 と して引用す る。 (2) ビル ・ゲ イツ氏 の所論 を紹介す る。 マ イクロソフ ト社会長 の ビル ・ゲ イツ (1
9
9
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)
は、問題 の解決 の ため には抽象論 を述べ るだけでは ダメで、具体 的 な方法論 こそ重要 である と して こう述べ てい る。 「われわれは 顧 客が望 む こ とだけをすべ きだ、 とい う決ま り文句 は、考 えるこ とを放棄 してい る。 どう - 5 5-暁星論叢第58号(2008) や って顧客 を喜 ばせ るかが重要だ」と。 しば しば 「事故防止 はみ んなの願い」と事故防止の必要性が喧伝 される。ゲイツ流 に言 えば、そんな抽象的なことを何 回 も繰 り返す前 に 「どうや って事故 をな くすか」を考 える ことが重要だ とい うことになる。具体的な方法論の重要性 を的確 に示 している。 (3) 野村克也氏 の所論 を紹介す る。 プロ野球 「楽天」の野村監督がか って阪神 キャンプの練習 を見 て興味深い ことを語 った。 「間違 った努力 は怖いな。間違 ったスイングを毎 日してい る と、間違 った ものが身につい て しまう」(1999年10月17日各紙スポーツ欄) と語 って、阪神選手 の正 しい努力の必要性 を 述べ た。同監督 はこれ とは別の所で、 「努力す るならば、や って効果のあることを しなけ ればな らない。 して も無駄 なことはす るな」 とも述べ ている。 これは心理学の理論 にも叶 ってい る。 心理学では手足 や指先 、 目やロな どの動 きは、 く り返 される とその運動習慣が、 「運動 プログラム」 として大脳 に蓄積 されると考 える。良 くも悪 くもいつ も くり返 している操作が身に付 く、そ してその プログラムが作動 しやす く な り、行動 に現れやす くなる とい う理論である。いつ もや っていないことはで きない。 プ ログラムがないか らである。逆 に、例 えば、いつ も陰口をたた く人が うっか り口を滑 らし て失言す るように、ふだん くり返 していることは、好 ま しくないふるまいで も、現れるこ とを示 している。 「いつ もきちん とや っていない と、い ざとい う時 にはプロで もうま くい かない」とい うことである。 交通行動 も 「なにげない行動 であってはならない。正 しい努 力 を くり返す ことが大切」なのである。 (4) 西本幸雄氏 の所論 を紹介す る。 プロ野球 「元阪急 プ レーブズ」 の監督で名将 と言われた人である。 自分の経験談 (日経 新聞 「私の履歴書」)の中で、当時川上哲治氏が率いるジャイアンツの強 さに触 れ、 「基本 的なことの実行が力 になる。正 しい努力が大切 だ、野球の基本である"ボールを打 たない" とい う行動 ・動作 の継続が ジ ャイア ンツの強 さを生 んでいた」 と書いていた。 この話か ら、 私 は 「運転の基本」の実行 こそ運転の強 さ、す なわち 「安全 な運転
」
を生み出すのだ と考 えている。 「運転の基本」 についてはこの後 に述べ る。5
原因 (ヒューマンエラー)の見極 めを行 う : 「索敵」
する。5-1
対策策定の基本理論 :デー タに基づ く発生原因の見極 め と除去 「交通事故 の原因は何 だ と思い ますか」とたずねると即座 に 「ス ピー ドの出 しす ぎ」、
「飲 酒運転」、「信号無視」と答 える人がい る。決 して少 な くない。現実 には どうなのか、交通 事故 は どの ようなヒューマ ンエ ラーによって発生 しているのか を探 ってみ よう。信号無視、 ハ ン ドル操作不適当、ス ピー ド違反、わ き見、酒酔い運転 な ど 「第 1当事者の違反」 とさ れる ものの うち どれが事故 を引 き起 こしたか を見極めることである。-56-「一時停止 ・確認 キ ャンペー ン」マニュアルの改訂研究 (長塚 ) われわれが何か問題 に遭遇 し、解決策 を講 じなければならない時 にはまず第1に、発生 した問題の原因を見極める。第2に、それを除去する。交通事故の場合 も同 じである
。
「原 因を明 らかに してそれを除去す ること」が必要なのである。越 (1995)はこれ を 「索敵」
と呼んでいる。文芸評論家の加藤 (2007)も 「病 を治すには病の原因を知 るのが原則であ る。原因を除けば病は去 る。 交通事故 も同 じ、原因は何か。原因を抑 えれば事故 は減 じる に違いない」
と述べている。5-2
索敵 (第1
部) 自分の事故経験のメタ認知 (自己観察) を行 わせ、発言 させ る。 筆者は、事故発生の実態の認識、すなわち索敵作業は身近かな自分 自身の事故体験 を見 つめることか ら始め させ ている。身近 な出来事 には関心 も高 まる し、自分の事故体験 は発 生の原因や経過が知 られ、事故発生の現場 についての知識 もあるので理解 しやすい。対策 を講 じる上で参考 になるか らである。 小集団活動で次のようにたずねて、発言 をうながす。 「皆 さんご自身は どんな事故 を経 験 されたので しょうか。 これか ら順 々に体験談 をお話 していただ きます。無事故の人 もい ると思いますが、その方は事故 を起 こさないためにどんな努力 をして きたかを語 って くだ さい」と述べて順 に発言 して もらう。 互いに質疑応答 と意見開陳 を行いなが ら小集団討議 を展開する。 「無事故」とい う人の 場合は、無事故で過 ごせた秘訣やいわゆる 「ヒヤ リ」、「ハ ッ ト」体験 などの未然事故 につ いて発言 して もらう。 -人当た り3分前後で発言す るように促す。20人程度の小集団の場合、約1時間15分 な い し30分程度の時間を要す る。発言 を希望 しない人は発言 しな くて もよい ことを予め伝 え てお く。これまでは全ての運転者が発言 した。この事故体験談の開陳では、多 くの場合「不 注意での対物接触事故」や 「見たつ もりだったが見落 としていた」
などの安全不確認事故 の経験が語 られる。 全員の発言が終了 した ら約10分の休憩 をとる (ペ ッ トボ トル茶 などを配る)。その間に筆 者は発言内容 を整理 して参加者への結果の伝達 に備 える。再開後 につ ぎの ように伝 える。5-3
索敵 (第2
部) 自社、地域 (県)及び全国の事故発生状況 を検討す る。 「皆 さんのお話はお互いにお聞 きになった通 りですが、脇見や安全不確認 による事故 を 起 こした人が多いことが分か りました。では、みなさんの会社ではどんな事故が多いので しょうか、勉強 してみましょう」
と述べて身近 な自分の会社の事故資料 (図 7) を配付す る.次 に、地域 (県)お よび全国の順序で事故の違反別発生状況 (統計)(表 3、図 8) を 示 し、事故の統計資料か ら 「知覚不全」が事故の主要原因であることを集約す る。 「図 7はあるタクシー会社の提供資料であ り、表 3は全国及び自治体 (新潟県)におけ る第1
当事者の違反別発生件数 を示 しています。 この表か ら平成1
8
年の場合、全国では安 全不確認 による事故が最 も多 く発生 したこと、第2
位が脇見運転で、 これに動静不注意が-57-暁星論叢第58号(2008)
続いていることが分か ります。 これ らの違反 に漫然運転 を加 えた4種類 の違反 は通常 「安 全運転義務違反」 として総括 されている違反ですが、筆者はこれ らの違反は 「周 りをよ く 見 ていない」 とい う点で共通す るので 「知覚不全」(perceptualfailure)と呼 んでい ます。
この知覚不全 に よる事故 が仝事故発生件数 の64,5%を占めてい る こ とが明 らか にな りま す」とまとめて、知覚不全 の排 除の重要性 を強調す る。 平成16-18年度合計 原因別 120 16084020000 111 63 48 45 …8 30 ′一八 13 16 ll :.:i 7 借号*捜 速度題逢 一時停止 徐行 車間距一わき見王転 前方 安全不律は 右左折 合図不追 3転操作 者等 図7 某 タクシー会社の違反別発生状況 原 因の中で安全不確認が突出している。 0 0 0 0 0 0 7 ・ 6 5 4 3 2 事 故 発 生 率 ( 各 年 発 生 件 数 -車 側 -対 比 ) 年 図8 違反別発生率17年間の年次経過 (筆者作成) 知覚不全事故の急増が明 らかである。 表3 日18年(18年中)の達反別発生件数<発生件数憤:%附> 全 国 新 潟 県 違 反 名 発生件数 (%) 違 反 名 発生件数 (%) 安全不確認 261,217(31.1) 脇 見 運 転 140,519(16.8) 動静不注視 93,125(ll.1) 運 転 操 作 60,679 (7.2) 漫 然 運 転 56,220 (6.7) 一時不停止 38,614 (4.6) 信 号 無 視 26,8
0
0
(3.2) 最 高 速 度 4,349 (0.5) 酒酔い運転 418(0.01) 前方不注意 安全不確認 動静不注視 ブレーキ操 一時不停止 信 号 無 視 ハンドル操作 4,073(29.5) 3,932(28.5) 1,264 (9.1) 1,204 (8.7) 843(6.1) 542(3.9) 483 (3.5) 最 高 速 度 30 (0.2) 酒 酔 い 5(0.03) 仝事故件数 838,910(100.0) 13,817(100.0) 図9 事故防止のポイン トは安全確認 (筆者作成) - 5 8-「一時停止 ・確認 キ ャンペー ン」マニュアルの改訂研究 (長塚 ) この表 は平成
1
8
年の単年度の場合 を示 した ものであるが、それ以前 は どうだったのだろ うか。新潟県の例であるが、1
7
年の長期 間にわたる事故原因甲経年変化 を示 した図8
をみ ると、仝事故発生件数に占める原因 (違反)行動の割合 には、変動があるが、安全不確認、 脇見や前方不注意 を含む安全運転義務違反 による事故が頻発 し、最近 までに急増 している ことが知 られる。 これ とは対照的にス ピー ド及び飲酒運転 による事故の発生率が極めて低 いことも知 られる。 このデータは事故防止対策 として推進 されたス ピー ド違反及 び飲酒運 転の取締 りが効果 を上げたことが よ く示 されている。 この2
つの対策は有効 なのであるか ら、今後 も強力 に推進 されることが望 まれる。 この2
曲線 と対照的に急増傾向にあるのが 「知覚不全」を原因 とする事故のグラフであ る。 「知覚不全」事故が多発 しているのはなぜ だろうか。原因の 1つ と考 えられるのは、 「指導 ・取締 りがス ピー ド違反及び飲酒運転の取締 りほどに強力 に行われていないため」
と考 えられる。 一斉取締 りが しば しば実施 され、検挙者 も出されるが、知覚不全違反につ いての指導や取締 りなされることは滅多 にない。 もう1つは、運転者の 「知覚行動が不十分であること」 にあると考 えられる。 これは言 い換 えれば運転者が 「周 りをよく見 ないため」
である。 安全運転義務違反 には 「漫然運転」、 「脇見運転」、「動静不注視」及び 「安全不確認」 の各違反が含 まれるが、 これ らの違反行 動 を回避するような運転がなされていない ことが これ らの違反 を原因 とす る事故が多発す る理由 と考 えられる。 「見 るべ きものに意識 を集中 して」運転す ることが求め られる。 「事 故防止のポイン ト」 は、正 に、「安全確認」なのである (図9)05-4
理論的にみた 「実行すべ き運転行動」 人が周 りの環境 に適応す るときに重要な行動 ・動作 とは何かを理論的 に見極めることか ら運転 に必要な要件 を考 える。人の行動の基本 となるのは行動する環境 の状況 を正確 に知 覚 し、行動することである。環境 (もの<衣食住 >) をよく見 てか ら動 くのは、人間行動 の基本的条件である。 歩行者 としての人の何倍 もの速度で移動する自動車運転 においては 特 にその重要性が認識 される。運転の基本 について長山 (1979)は 「正 しく見 ることであ る」と述べ、中島は 「観 ることである」 と強調 した。運転 とは何か を理論的にみ ると 「事 故防止対策は見 ることに力点 を置いた内容 にすべ きであること」
が明 らかになる。6
′、 事故が減 らない理由は、事故の実態 と対策のずれにあることを知 らせる。6-1
.
知覚不全 ・安全不確認事故の多発の実態 を知 らせ る. 多様 な事故防止対策が講 じられて きたにも関わ らず事故が発生 し続 けるのはなぜ だろう か。答 はすでに明白である。運転者等が事故の発生 を抑止で きる行動 (事故防止 に結びつ く行動) を実行 しないか らである。では、事故の発生 を抑止で きる行動 とは何か。それは 「きちん と周 りを知覚すること」
あるいは 「安全 を確認すること」である。 ー59-暁星論叢第58号 (2008) 統計 にも明 らかなように 「ス ピー ドの出 しす ぎ」と 「飲酒運転」 による事故 は大幅に抑 止 されているが、安全不確認、脇見や前方不注意 を含 む安全運転義務違反による事故が急 増 しているのである。 「ス ピー ドの出 しす ぎ
」
と 「飲酒運転」
については取締 りも厳 しく、 メディアで も頻繁 に言及 されるので抑止 されるが、知覚不全 ・安全不確認 について取締 り もな く、講習会等で もテーマにならないので ドライバーの関心 は高 まらず、安全確認 は疎 かになる。 「安全確認 は基本ですか ら実行 しています よ」とい う人は多いが、実態は逆で ある。 運転者の事故体験談及び事故統計の何れをみて も、わが国では 「安全不確認事故」が全 事故の6
0-7
0%
を占める。「
8
0%
は安全不確認」
とい う会社 もあ り、 「いや9
0%」
と言 っ た管理者 もいた。筆者が 自動車事故対策機構 (NASVA)で担当す る特別診断受診運転者 の事故の原因 もほ とんど全 てが安全不確認である。 これが事故の実態で、管理者 も困って いるのである。6-2
なぜ安全確認 を怠 るのか-事故原因観 (ACC)と事故の実態 に関す る情報不足 に問題があるか ら、 と述べ る。 (l)事故原因観 (ACC)の偏 り 上で 「アンケー ト」(表2)について述べた。 これは 「多発する交通事故の発生原因をあ なたは何であると考 えてい ますか」と問 う調査 だった。 「ここでその結果 をみることに し ましょう。 くわ しい整理はあ とで行 うのですが、A欄の1番 に記入 したカタカナを言 って 下 さい」と述べてアイウエオの順 に挙手 して もらい、順番 をつける。1位 は 「ス ピー ドの 出 しす ぎ」、2位 は飲酒、 3位 は信号無視などになることが多い。安全確認や知覚確認関連 の違反名や一時不停止 をあげる運転者は少ない。安全不確認が事故の原因だ とは思 ってい ないのである。 この回答傾向は筆者が1
9
8
5
年 に実施 した時の回答内容 (図1
0
)
と全 く変わらない。2
0
年 以上経 った今 もなお変わらない極めて根強 い傾向である。 人々は交通事故 は 「ス ピー ドの出 しす ぎ」
あるいは 「飲酒運転」によ って起 こる もの と「思い込 んで」お り、 「ス ピー ドの出 しす ぎ」あるいは 「飲酒運転」 さえ しなければ交通事故 は防げる (起 きな い) と思 っているのである。事故原因は対 す るこの認知 (思い込み)が安全確認や知 覚 を軽視す る風潮 を生み認知不全 ・安全不 確認 による事故の多発 を招 いているのであ る。 そ の 他 運 転 未 熟 高 齢 一時 不 停 止 車 間 距 搬 環 境 不 備 自 分 本 位 居 眠 疲 労 飲 食 不 注 意 ス ピ ー ド 図10 事故原因の認知 "事故の原因"と考えているもの-60-「一時停止 ・確認 キ ャンペ ー ン」 マニュアルの改訂研 究 (長塚 ) (2)安全不確認、脇見事故が多発 している事実 を運転者がほ とんど知 らない。 運転者が安全確認 を怠 るもう一つの原因は情報不足の問題 にある。多 くの人々が この安 全運転義務違反による事故が頻発 し続 け、最近 も急増 しているとい う事実 をほ とん ど知 ら ず、事故 は飲酒やスピー ドが原因で起 きているとお もっているのである。 表4には青森市 役所でキャンペーンを実施 した時に青森市職員が述べ た回答頻度の高かった感想 をまとめ て示 した。安全不確認、脇見事故が多発 している事実 を知 らなかった と述べ た市職員が多い。 表4 交通事故原因についての受 け止め方 青森市職員の感想
○
ス ピー ドの関係す る事故が多い と考 えていたが、意外 に少なかつた○○
スピー ドの出 しす ぎが事故の原因だと思 っていたが、割合が比較的少 ないのに驚いたo ○ 事故の原因になるのが脇兄等が一番多い とは予想で きなかったo○
安全不確認 を原因 とする事故が半数以上 を占めていることに驚 きま したo また新聞等で 報道 されるスピー ドの出 しす ぎ、飲酒運転 は大 きい事故 につなが りやすそ うだが、件数 自 7 事故原因は 「知覚不全」
だが : 「知覚不全事故 を防 ぐにはどうするか」を考 えさせる。7-1
「安全確認」
達成の方法 として 「一時停止 ・確認」
があることを述べ る。 事故防止対策 として視知覚の十全 を期す ことが重要であることは事故の発生原因の実態 を見て も分かる し、.この後 に述べ るように 「見たつ もりで も見落 としや見間違いをする」
とい う人間行動の弱点 を見て も分かるのだが、知覚不全 ・安全不確認 をな くす (よく見 る) にはどうすればよいのだろうか。運転者 に 「わ き見す るな」
とか 「周 りをよく見て運転せ よ」
ときちんと伝達すればよい とい う管理者 もいるが、そ う簡単でないことはみなさん も お分か りのことである。運転者か ら 「しっか りと見ています よ」
と言われればどうするこ ともで きない。工夫が要るのである。 私 は運転者 に 「知覚不全 ・安全不確認 をな くす (よ く見 る) にはどうすればよい と思 う か」 と尋ね、運転者 に考 えるための時間を設け、自分のこれまでの運転経験 をもとに安全 確認 を達成す るためにどうすればよいかを 「考 えさせ た」。頭 を傾け出席者同士が見合 うな どしていたが、 しばらくして出席者か らつ ぎの ような発言があった。 「しっか りと見 る」、「よ- く見 る」、「今 まで以上 に じ一つと見 る」、「確かめて見 る」
そ して 「魂 を込めて見 る」な どである.私 は 「しっか りと」とは ?、 「よ- く」とは ?、 「今 まで以上 に」とは ?などと言 って説明を求めた。 「分か りに くいですね」とい う返事があ って出席者が再び考 え始めた。私 は 「わか りやす く」
と言葉 を挟 んだ0 しばらくして運転者か ら 「ス ピー ドを十分 に落 として、た とえば止 まるな どして見 る」 や「(見 るべ きものに) まっす ぐ目を向けて見 る」 などの意見が出 された。私 は 「分か りや すいですねJ
と述べてこれが正解だ と思 う」
と述べた。参加者 も納得 した様子で うなずい-61-暁星論叢第58号(2008) た。 リー ダー格の運転者か ら 「一時停止 ・確認 です ね
」
との声が出 された.7-2
-時停止 ・確認 キ ャンペー ンの必要性 を述べ る。 (1) 人間行動 の弱点 を補 うためであることを述べ る。 人間は まっす ぐ前方 を見 た り、ち らっ と見 るだけでは 「見落 とし」
や 「見 間違 い」 を し が ちである。 次 の項 で参考資料 を示すが、心理学では人の周辺視力が驚 くほ ど劣 るので、 身の回 りにある もの を正確 に見 るため には頭 を左右 に回 して見 る もの に目を向けなければ な らない ことを示す。 また正確 に もの を見 るには見 る ものにまっす ぐ目を向けてい る時間 を長 くす る (瞬 間視 を避 ける)必要があることを示 したいる。 左右 (脇 や後 ろ) に も直接 に目を向け、時間 をかけて見 なければ周 りを正確 に とらえるこ とがで きないのである。 この ような弱点 を補 うのが 「一時停止 ・確認」
である。周 りをよ く見 よと運転者 を指導す るとき、 「まず止 まれ、そ して周 りをよ く見 回せ」 と言 えば、運転者 に も分か りやすい し、 実行 しやすい。 「止 まる」とい う行動 はだれ に もよ く分か る。 止 まったか、動 いてい るか はだれで も判断で きるので指導 しやすい。 (2) 一時停止 の促進法 について述べ る。 人や車 を一時停止 させ る方法 として最 も身近 な もの は踏切 な どの 「遮 断機」
である。 道 路上 にか まぼ こ状 の隆起 を作 る 「ハ ンプ」 もある。 警察官等 が待機 して指示 や強制 をす る 方法 も考 え られる。 しか し工学的、規制的方法 ではいずれ も経費がかか る し、準備 も要 る のです ぐには間に合 わない。私 は教育的方法 を選 んだ。実施 しやす く安 い費用 で どこで も やれる し、効果 も期待 で きるか らである。 交差点での停止 ・確認 を確実 に実行す るため に図1
1の ような 「私 は一時停止 ・確認 を実 行 します」とい う意味の 「しっか り止 まってはっき り確認」
をキ ャッチ コピー とす るステ ッカー を作 り車の後部 ウイ ン ドウに貼付 して運転者の 「一時停止 ・確認」
へ の動機づ け を はか った。 図11 青森市の 「一時停止 ・確認」
キャンペーンで使われたステッカー (タテ12cm、ヨコ26cm。 緑色地に白と黄色の文字が記 されている)-62-「一時停止 ・確認 キ ャンペ ー ン」マニュアルの改訂研究 (長塚)
8
人間の知覚 は不完全 であることを示す。 8-1 "見 たつ もりで見ていなか っだ 'とい うLBFTS事故 について述べ る。 イギ リス にTRL(テ ィアールエ ル) とい う有 名 な交通研 究所 が あ る。その研 究所 で LBFTS(エ ル ・ビー ・エ フ ・ティ ・エス)事故 が問題 になってい るの を知 ったのは 5-6年前 だった。 "LBFTS''とい うのはLookedButFailedToSeeの頭文字 を並べ た綴 り 字で、 「見 たつ もりだったのに頭 (冒) を向けた方向 に来ていた車 を見落 してその車 に衝 突 して しまった」事故 とい う意味である。 「見 たつ もりで よく見 ていない」 とい う 「人間 の知覚の不完全 さ」
を物語 っている。 筆者が研究 しているの も正 にこの 「見 たつ もりが見 ていない」 ことによる事故 である。 名著 「交通心理学入門」 の著者 として知 られるシナ-ル (1978)も 「日を向けていなが ら、見 ていない」 とい うヒューマ ンエ ラーを 「不適切注視」と呼 んだ0 「もの をきちん と 見 るためには運転者 は もののある方向に目を向けるだけではな く、注意 を向けなければな らない」と言 っている。 ただ単 に視野 を見 回 して も見 たことにはな らない、 とも述べた。 この シナ-ルの指摘 は極 め て具体 的 で分 か りやす い。 「不 適 切 注 視」
は "improper lookout"の翻訳 で あ るが、lookoutは 「警戒」、「見張 り」
あ るい は 「捜 し求 め る」
とい う意味であるか ら、時間をかけて、 じっ くりと注意 しなければならないのである。8-2
知覚心理学の資料 を見せ て知覚の難 しさを感 じさせ る。 ここで一時停止 ・.確認の効果 を知覚心理学の資料 を示 して知覚の難 しさを経験 させ る。 その1つは瞬間知覚 (さ一つと見 る)では見 えないが、時間をかければ確認で きる とい う 実験例 (図14)であ り、 もう 1つは周辺視状態では視力が正常視力の十分 の一 になる とい うデー タ (図1
5
)
である。 5 10 15 20 25 l l l l 1.不適切注視 徹規底境分分析 ≧析泣J 男iiI琵詣汚芯濁1墓地湖 130 2.6120323.1 l l 2.過度なスピード 徹底分析払 :lS義*l79 1169 現場分析/ph+Y 7.1 u1954..07 l 3.不注意 赦現底場分分析 *析 l13 l l 4.不適切な回避動作 徹現堵底分分析析 諾4,8 uO3f13.3 l l 5.内的な注意散漫 徹現場底分分析析 ≡て≡こ絹4i誌0ヨ1557119.0 , 6.不適切な運転技術 徹底分析 i:: -…詞60190 現場分析 l39■ EllB .4 7.不適切な防衛運転法 徹底分析現場分析 ヨ223旭.49 8.8 l 8.誤った仮定二 徹底分析現場分析 4.5 18.3 i5..027 9.不準整 準 方略 徹底分析現場分析 【 10.綱 % l徹底分現場分析三析溝 l32I 図12来日したシナール教授夫妻と筆者(筆者撮影) 人間による直凄原因別の事故の割合(TreatetGl.,1977) 図13 シナールの調査でも事故原因の トップは 「 「不適切注視」である。-63-暁星論叢第58号(2008) 図14 瞬間知覚 (さ一つと見 る)では見 えない (筆者撮影) 1.0 0.9 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0.25 70.60.50.40-30.20.10.0'10.20.30.40.50-60. 鼻側 盲点 こめかみ側 中心窟よりの度数 図15 周辺視では見えない (生理学教科書 に より筆者作図)
9
-時不停止の実態 を学 ばせる。 9-1 自分の一時停止 を思い起 こさせて点検 させ る。 「あなたの一時停止は何点で しょうか」、「停止線でタイヤ (辛)を止め、徐行 して前進 し、交差点の手前で もう一度止 まって安全確認する、という2段階停止 を100点 とします」 と言って手元のアンケー ト用紙の隅に記入 してもらう。 小集団研修で筆者は 「あなたの一時停止 を採点すれば何点か」 と尋ねることがある。 た いてい80点 とか90点などと答 えるので減点 した理由を聞 くと、運転者は停止線で止 まらな いか ら、 と述べた りする。 そ して 「見 える所 まで出て止 まる」 と言 う運転者が多い。 街頭で観察すると、問題 になるのは、停止線で止 まらない車は前進 した ところで他の車 が来ていなければ 「そのまま通過」 して しまうとい うことである。すなわち一時停止 しな いで通過 して しまう。そ してこの ような車が多いのである。 これでは 「止 まらぬ構え」の 形成 につながって しまう (止 まらない運動 プログラムが作 られる)恐れがある。逆に言え ば、 「一時停止 ・確認」用の運動 プログラムが作 られないことになる。 筆者は前 に現在 はNPO
の交通新時代新潟のメンバーと共に、新潟市内の2
交差点で一 時停止 ・確認状態 を終 日時間見本法 によって観察 したことがある。その結果 を示 したのが 表5
である。交差点の形状、状況によって差異があるが、驚か されたのは一時停止車両の 少なさである。表の左半分の 「流通センター入 り口」
交差点では、確実 に停止 した車は1
%に満たなかった。90%の車はほとん ど、あるいは全 く一時停止することな く通過 した0 -64-「一時停止 ・確認キャンペーン」マニュアルの改訂研究 (長塚) 表5 2つの交差点 での一時停止状況観察結果 流 通 セ ンター入 り口 木 戸 中学校付近
停
止度 1 2 3 4 5 合計 1 2 3 4 5 合計調
査
確実に停 一瞬だが ほぼ停止止した 停止した しかし動 停止せず しないで徐行状態 全く減速 確実に停 一味だが ほほ停止止した 停止した しかし動 停止せず しないで徐行状葱 全く減速時
間
いている に通過 通過 いている に通過 通過 9:30-- 0 1 5 17 95 118 21 17 22 150
75 10:30一一 0 4 3 14 132 153 90
1 140
24 ll:30.- 0 120
ll 92 115 7 1 1 18 2 29 14:00一一 2 12 3 13 92 122 90 0
50
14 15:00- 2 8 1 12 115 138 4 10
19 1 25 16:α)∼ 3 6 10 34 110 163 20
1 150
18 計 7 43 22 101 636 809 52 19 25 86 3 185 (0.9%) (5.3%) (2.7%) (12.5%)(78.6%)(100.0%)(28.1%)(10.3%)(13.5%)(46.5%)(1.6%) 100.0%) 心理学では手足や指先、 目やロなどの動 きを くり返す と、その運動習慣が、 「運動 プロ グラム」として大脳 に蓄積 されると考 える。良 くも悪 くもいつ もくり返 している操作が身 に付 く、そ してその フプログラムが作動 して行動 に現れるとい う理論である。 いつ もやっ ていないことはで きない。プログラムがないか らである。 逆 に、例 えば、いつ も陰口をた た く人が うっか り口を滑 らして失言す るように、ふだん くり返 している好 ましくないふる まいが現れることを示 している。 「いつ もきちんとやっていない と、い ざとい う時にはプ ロで もうまくいかない」とい うことである。 交通行動 も 「なにげない行動であってはなら ない」
のである。今、停止線停止の励行 を呼 びかける 「停止線停止」キャンペー ンが必要 ではないか と考 え始めている。9-2
-時停止交差点での一時不停止の実態 をビデオ映像によって見 る。 映像では、停止線で停止する車はほとん ど見 られない。 「止 まらないですね。 どうした らよいで しょうか」
と声 をかけて考 えさせ る。1
0
「一時停止 ・確認 キャンペーン」の効果 一時停止 ・確認 キャンペー ンの有効性 を述べ る.。小集団活動の終わ りに 「一時停止 ・確 認 キャンペー ン」の有効性 を知 らせ、併せて 「止 まる構 え」の重要性 を述べ る。図1
6
及び 17に示 した ようにキャンペーンに参加 して、一時停止の励行 と確認 に努めた企業では事故 が減少 し、メディア等 にも紹介 されていることを示す。1
1
事故原因観調査アンケー ト (第2
回) を行 う。 キャンペーンの結果事故原因観 に変化が生 じたか どうかを知 るためにアンケー トを実施-65-暁星論叢 第58号(2008) 責 任 事 故 の 発 生 件 数 塾 'Pp 輔 甘 旬 滑 jiP/iiiil卑7J三ASj惣」r◆「BH TH;≡「ソ\×- ・)一ー淀,人'=Ll'二'こ:二て・Jf二ごL「Ll;:●一; 重大事離 無、軽微な事故も激減 支 払 った 物 山 都 故 僻 個 や 4 年 問 で -分 の -に 宰し相のっJll止決ま}綿実て,i3-岩誓ll.り柘iZ I一●LJ' 日._>一 ●一L▲ 一一一一 ■■ ▲一'_-1・.・ tLI●l ヽ■ ︰Ll ▼■山 ,■■(.I /JF.・ 1-J_ JIT.q一丁 )._J一 ヽ一■L>h ]I_I ,rL一■ _ト.1 ■JLい 1988 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 誉 第1当事者 (事故運転者)による事故発生件数の年遇 董 図16 一時停止 ・確認の事故抑止効果 (筆者作成) 蔓的 邑毒朗 8,1:AJ慧詔認諾 量 図17 Dタクシーにお ける キ ャンペーンの効果 を報 じた ザ ・タクシー紙 (筆者受贈) す る。 回収 の上 、Bの1番 の らんに記 入 した違反名 (カタカナ) を尋 ね、回答者 の多 い違 反名 をまとめて示 す。多 くの場 合1位 に回答 した人の数が多 いの は安全不確認 または一時 停止 となる。 「皆 さんは今 安全不確認 または一時不停止 が問題 であ るこ と、言 い換 えれば 安全 確認 または一時停止が重要であ る と認識 され ま した」とま とめ、 「その受 け止 め方 を 大切 に して 自分 自身の運転 あ るいは運転者 の指導 にあた ってい ただ きたい」と述べ る。 小 集 団研修 を終了す る こ とを述べ る。 引用文献 加藤周一 「身辺の些事二つ