表 1 在籍数と回収数・回収率 学 年 在籍数 回収数 回収率 1 年生 330 303 91.8 3 年生 327 308 94.2 4 年生(2010年度) 325 272 83.7 回収率は在籍者に対する割合を表す。
〈資
料〉
2011年度
学生生活満足度調査報告
学生部長
金子
今朝秋
学生部委員会委員長
廣瀬
伸良
学生生活調査委員会
委 員 長
西村
英俊
委
員
工藤
康宏
委
員
和田
麻理
学 生 課
柳沼
貴司
A report on research of student satisfaction at Juntendo University,
School of Health and Sports Science, in 2011
(Research Committee on Student Life at Juntendo University,
School of Health and Sports Science)
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年度調査の目的
本調査は,学生部委員会の「学生生活調査委員会」 が学生課の協力を得て計画・実施したものである. 本調査の目的は以下の通りである. ◯ 本学学生の学園生活の実態を把握すると同時 に学生生活に対する満足度の現状を把握する. 定点調査による現在の問題点を把握しその改 善・解決に向けて各種委員会などで活用される べき基礎資料を得る. ◯ 現状を踏まえて,継続的かつ時系列的な学生 生活調査への展望を明らかにする..
調査の対象と方法
スポーツ健康科学部(スポーツ科学科,スポーツ マネジメント学科,健康学科)の 1 年生330人,3 年生327人,および前年度 4 年生(2010年度卒)325 人の合計982人を対象とし,アンケート調査として 実施した.1 年生については,寮祭後でかつ定期前 期試験前(6 月 6 日から 6 月17日の期間)に啓心寮 にて,3 年生については例年よりほぼ 1 月遅い 8 月 3日に総合講座(後期)の終わりの時間を借りて, また 4 年生については,卒業前の説明会時(1 月 6 日)に担当教職員の協力を得てアンケート用紙を配 布し,回収を行った.例年特に回収率の低かった 3 年生については,3 年生の中頃とほぼ同時期で回収 率の増加の見込める総合講座の時期に移した.回収 数と回収率は表 1 の通りである. 3 年生の回収率は2010年度には69.8であった が,回収時期を変更したことにより94.2と24ポイ学生生活(カリキュラム, 授業内容,時間割等) のしかた,授業中の教員の全体的な姿勢や態度 〔3 年生〕授業の形式や内容についての満足度(講義形式の授業,実習・演習形式の授業, 実技形式の授業,ゼミナールの学習や活動,必修科目や選択必修科目の配置, 時間割の編成のしかた,授業中の教員の全体的な姿勢や態度,自分の生き方や 考え方への今の学習の影響力) 課外活動 〔1 年生,4 年生〕クラブ・同好会への満足度,クラブ・同好会の指導者への満足度 〔3 年生〕所属,所属の経緯,退部あるいは転部の理由,クラブ・同好会と学業の両立, 競技力向上,クラブ活動による学生生活の充実,指導者のクラブ活動の熱心 さ,クラブ指導者の学業・進路指導の熱心さ,課外活動への要望 寮生活 寮生活への満足度(全体的な満足度,寮内での人間関係,寮の学習環境など) キャンパスの施設・設備 施設への満足度(全体的満足度,屋内運動施設(体育館など),屋外運動施設(陸上競技場,サッカーなど),トレーニング場,教室(全般的),コンピュータの設置場所や台数, 図書館の施設・設備,駐車場・駐輪場,中央掲示板の見やすさとわかりやすさ) 学校行事への参加態度 寮祭,学園祭(順風祭) 大学全体 〔1 年生,4 年生〕就職へのサポート体制に対する満足度,大学事務業務への満足度,教員 の担任業務への満足度,立地条件の満足度 〔3 年生〕就職関連項目(進路への全体的満足度,進路決定の上での大学の授業の有効性, 進路決定の上での大学教職員のサポート),事務部関連項目(大学事務業務への 全体的満足度,大学事務窓口の利用可能時間,事務部内の整理整頓・清潔さの イメージ等,事務職員の電話対応・態度等,要望に対する事務職員の対応の迅 速さ),教員関連項目(面会希望や担任業務時の全体的満足度,1 年次の担任の 教務上の指導・助言,3 年次の担任の教務上の指導・助言,クラブ指導者の教務 上の指導・助言,進路・学生生活への担任等のサポート),立地条件項目(総合 的な立地条件の満足度) 生活費 〔1 年生,4 年生〕月額の生活費,月額の生活費に対する満足度 〔3 年生〕月額の生活費,月額の生活費に対する満足度,仕送り月額,アルバイト収入月額 全体的な大学生活イメージ 全体的にみた大学生活満足度,後輩への本学推薦意向,大学に対する意見 ントほど増加した.
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調 査 項 目
調査項目は表2に示すとおり,9 項目に分類さ れ,それぞれについて細部にわたり調査項目を設け た..
調査分析結果
. 1 年生と 3 年生の調査分析結果 入学から現在までの気持ちの変化 本学に入学を決めた時の気持ちは 3 年生が 7 割ほ どで,例年と変わらないが,1 年生は例年より少な めだが 7 割弱と多くの学生が満足と感じている.や や満足と感じている学生を含めると,9 割となり, ほとんどの学生が満足と感じている(図 1, 2). また 8 割以上の学生が入学したことを「良かっ た」,「まあよかった」としている.しかし「良かっ た」とする 1 年生が減少傾向にある.1 年生では本 学を第 1 志望とする学生が減少しているのが関係し ていることが推察されるが,今回の調査では明らか にすることはできなかった(図 3, 4). 学生生活が「充実」,「やや充実」と回答した 1 年 生は例年同様ほぼ 7 割を超え,減少傾向にあった 3 年生では 8 割近くまで回復している. 入学前の期待との比較では「期待通り」「まあ期 待通り」が,1 年生では減少傾向があり,2 年前図 1 入学を決めたときの気持ち(1 年生) 図 2 入学を決めたときの気持ち(3 年生) 図 3 入学したことをどう考えているか(1 年生) 図 4 入学したことをどう考えているか(3 年生) 図 5 学生生活の充実度(1 年生) 図 6 学生生活の充実度(3 年生) 図 7 入学前期待(1 年生) 図 8 入学前期待(3 年生) 2009年度に比べ約10ポイント落ちている.それに対 し,3 年生では前年度と比べ 6 ポイントほど持ち直 している. 学習生活について 実技形式,実習実技形式の科目について 3 年生の 満足度は上昇傾向にあり,「満足」「やや満足」でほ ぼ 8 割を占め,特に実技形式の科目について「満足」 と回答した学生は 4 割 5 分に上った.講義形式につ いては例年「満足」「やや満足」合わせても 5 割に 満たなかったが,本年度は 6 割近くになり,改善さ れている. これに反し 1 年生では授業の内容について「満足」 「やや満足」が 5 割を割り漸減傾向にあり,時間割 でも 5 割程度しか学生が「満足」「やや満足」と回 答していない. 部活・同好会について 部活・同好会について 1 年生では「満足」「やや 満足」と回答した学生は 7 割弱いるが漸減してい る.これに反し 3 年生では 8 割半の学生が「満足」 「やや満足」と回答し漸増している. 寮生活について 寮生活については,「満足」「やや満足」と回答し
図 9 実習・演習形式(3 年生) 図10 実技形式(3 年生) 図11 講義形式(3 年生) 図12 授業内容(1 年生) 図13 時間割(1 年生) 図14 部活・同好会の満足度(1 年生) 図15 部活・同好会の充実度(3 年生) 図16 寮生活(1 年生) 図17 寮生活(3 年生) た学生が 6 割ほどで前年度より 1 割ほど減少してい る.食生活についての不満が多く,また冷蔵庫が小 さいとの不満もあった.しかし 3 年生では 8 割が 「満足」「やや満足」と回答し,1 年当時(09のとき の 1 年生)と比べても 1 割ほど多い.過ぎてみると 楽しい思い出が多いということだろうか. 施設・設備について 施設・設備について「満足」「やや満足」と回答 する 1 年生は 5 割にとどまっていて漸減傾向にある. 3 年生は前年度の 4 割弱から 5 割強へ大きく回復し ている.3 年生について内訳をみてみると屋内外の 運動施設については 8 割弱が「満足」「やや満足」 と回答しているのに対し,教室では 5 割弱となり, 食堂では,2 割半と大きく落ち込んでいる.別に記 述してもらった項目をみると食堂では施設だけでな く,その内容にも不満が大きいようだ.
図18 施設・設備(1 年生) 図19 施設・設備(3 年生) 図20 各施設の満足度(3 年生) 図21 就職サポート(1 年生) 図22 就職サポート(3 年生) 図23 教員態度(1 年生) 図24 教員態度(3 年生) 大学事務業務・就職関連について 就職のサポートについて,1 年生では「どちらと も」と回答した学生が前年度から減少し 5 割ほどに なったがまだ関心が薄いようだ.3 年生では「満足」 「やや満足」と答えた学生の割合は飛躍的に増え 6 割を超え,2009年と比べるとほぼ倍増している.こ れは就職課の地道な努力の成果と2009年から導入さ れた「学生支援プログラム」の成果であろう. 教員業務関連について 授業中の教員の姿勢や態度については 1 割半程度 の 1 年生が「やや不満」「不満」と回答しているが, 3 割半が「どちらとも」と回答し,教員の姿勢には 関心を示していないが,3 年生では「満足」「やや 満足」が 6 割半程度になり,きわめて改善されてい る. 全体的な大学生活のイメージについて 全体的な大学生活のイメージについて 1, 3 年生 ともに,7 割前後の学生が「満足」「やや満足」と 回答しているが 1 年生が 8 ポイントほど減少してい る反面 3 年生では,6 ポイントほど増加している. 後輩に本学への受験を薦めるかについては 1 年生 では 3 年間減少傾向にあるがそれでも 7 割弱の学生 が「薦める」「やや薦める」と回答している.3 年 生では 7 割の学生が「薦める」「やや薦める」と回 答している. . 年生(年度卒)の調査分析結果 学生生活全体について 4 年生については毎年 1 月の卒業ガイダンスの際
図25 全体満足度(1 年生) 図26 全体満足度(3 年生) 図27 後輩に薦めるか(1 年生) 図28 後輩に薦めるか(3 年生) 図29全体的な大学生活の満足度(4 年生) 図30 全体的な大学生活の充実度(4 年生) 図31 後輩に薦めるか(4 年生) にアンケートを実施している.卒業を間近にひかえ これから生活する場への意見・感想というより,こ れまでの学生生活を振り返っての思い出としてこの 満足度調査に対し回答しているようだ.大学生活に ついて前年度より下がったがほぼ一昨年度と同等の 8 割前後の学生が満足度には「満足」「やや満足」, 充実度には「充実」「やや充実」と回答している. 後輩に本学の受験を薦めるかについては「薦める」 「やや薦める」が前年度は,8 割弱まで達したが, 今年は 1 昨年度の水準の 7 割強となった.この学年 の 3 年時(2009年度の 3 年生)の同質問に対する回 答が 6 割半であったことから考えれば,増加が示さ れた. 満足度・充実度の変化 前項目で触れた卒業時の満足度等の解釈を確認す るために,2010年度卒の 4 年生が 1 年生時(2007年), 3年 生 時 ( 2009 年 ) の 回 答 と 比 較 し た も の が 図 32,33である. このように 1 年時に比べ 3 年時に大きく満足度も 充実度も減少するが,卒業間近になると過去の思い 出として評価されるのか,悪いイメージを残してい ない.よって,4 年生の満足度の解釈は,卒業時の 思い出としての回答であると解釈すべき事柄であろ う.
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総
括
この「学生生活満足度調査」は2002年度から毎年, 1 年,3 年生,4 年生を対象に継続的に実施されて いる.今回の調査と2009年,2010年の調査と比較す図32 満足度の学年推移 図33 充実度の学年推移 ると 1 年生では,第一志望で合格した割合が今年は 少なかったためか,充実度・満足度などで減少して いるが,3 年生では充実度・満足度ともに改善して いる. 3年生では,授業中の教師の姿勢・態度に対する 満足度が「満足」「やや満足」合わせて前年度と比 べ35ポイントと大きく改善されてきていること,ま た施設・設備面では「満足」「やや満足」が前年度 と比べ15ポイントほど改善されたことが特筆すべき ことである.とくに就職のサポートが 3 年間で飛躍 的に改善されたことが大きな特徴で,これは2009年 から導入された「学生支援プログラム」の成果と考 えられる.