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生産システムシミュレータ群の統合に関する研究−同期メカニズムとその特性−

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Academic year: 2021

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199昨度日本オペレMションズ・リサーチ学会 春季研究発表会

1−B−10

生産システムシミュレータ群の統合に関する研究

一同期メカニズムとその特性−

01501824 神戸大学 藤井 02301844 神戸大学院 *角田 02102464 神戸大学院 木谷 神戸大学院 荻田

久 史 進哨靖篤

1 はじめに CIM環境下では新設備の導入に際して,その前 後のエ程との閑適を十分に考慮して,その安当性 を検討することが必要である.また,ある工程に おける意志決定に際しても他の工程との関連を考 慮することが重要である.このためには,従来の ような工程や設備に関するシミュレーションだけ ではなく,より全体的なシミュレーションシステ ムを構築することが望まれる.ここでは,すでに 開発されているシミュレータ群を統合することに より分散型シミュレーションシステムを実現する ことを考える. これまでの報告【1】ではシミュレータ群を統合す るために必要な機能について述べた.本報告では 統合する上で最も重要な機能の一つである同期メ カニズムの特性について実験的生産システムモデ ルヘの適用と関連付けて述べる. 2 同期メカニズム 同期メカニズムとしては代表的なものとして以 下の3つが挙げられる. 2.1コンサバティプ法 コンサバティブ法ではあるプロセスへのメッ セージの送信はあらかじめ決められたプロセスか らしか行われない.またメッセージの通信路はプ ロセス内及び同一通信路においてはメッセージの 追越しは起こらないことを仮定する.各プロセス は全ての入力通信路上にメッセージが到着した時 点でそれらのメッセージの中で最小のタイムスタ ンプ値を持?メッセージの処理を行う.しかしこ の方法でiまプロセス間の通信路が閉路を構成する 場合にはデッドロックという状態が生じる.デッ ドロックを防ぐ方法としてChandy・Misraのアル ゴリズムが広く知られている.このアルゴリズム ではヌルメッセージという実システムに存在しな いメッセージを用いることによりデッドロックを 防ぐ.このアルゴリズムではあるプロセスから メッセージが到着し,処型を行った後,そのプロ セスから送信可能性のある全てのプロセスにヌル メッセージを送る.このメッセージはこのプロセ

2.2 タイムワープ法

タイムワープ法は各プロセスに設定したVirtuat Timeの概念に基づいた同期法であり,Jefftrsonの

^ggressivecancellationに代表される方法である.

各プロセスはシミュレーション時刻の減少も考慮 したローカルクロックを持ち,これが正しい時刻 を指していることを仮定してシミュレーションの 処理を進める. 通常のメッセージ以外に,アンチメッセージと 呼ばれるすでに送信したメッセージを取り消す役 割を持つメッセージも準備する.受信されるべき 時刻はreceivetimeとして付与されているが.メッ セージの発信順序と受信順序の関係については何 の仮定もおいておらず,一般にはメッセージの到 着順序を決定することはできない. ローカルクロックより小さなタイムスタンプを 持つメッセージが到着したときには,メッセージ の到着時閉までクロックを巻戻し(ロールバック

という),その時点での状態変数を復帰させる.

誤って送信したことが判明したメッセージに関 してはメッセージを取り消すために,アンチメッ セージを送信する.アンチメッセージを受信した 側は該当するメッセージを未実行のメッセージ列 から削除する.そのメッセージがすでに実行され てしまっている場合には,さらにロールバックが 行われる. 2.3 タイムバケット法 生産システムにおいては,ショップ内における ワークの搬送に比べて,ショップ問の搬送は間欠

的であり,また集中的であると考えることができ

る.また,午前中に処理の完了したワークは,別 のショップに搬送されたとしても午後になるまで 必要となることは少ないといった場合も多い.生 産活動の全てを各ショップの清動が比較的独立に 実行できるタイムバケットと呼ばれる小区問に分 割して,シミュレーションモデルを構築しようと するのがタイムバケット法である.タイムバケッ ト法では,シミュレーション時間を固定長のタイ ムバケットに分割する.タイムバケット内の処理 が完全に終了した後にシミュレーションを再開し 次のタイムバケットの処理を開始する. スからこれ以下の最」、のタイムスタンプを持った メッセージが到着しないことを保証している・−52− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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シミュレーション用生産システムモデル

財C∫J 図1

3 シミュレーションモデル

大量生産向きFMSの一つの試案として図1に示 すようなシステム構成を考える【2】.これは図1に 示すように同機能を持つマシニングセンタを並列 に配置したセルを直列に接続する.このシステム においてはワークは頻繁に搬入出され,即時的に 使用されるもとのする.またセル間の搬送はラン ダムアクセス型であり,それら搬送システムは一 元的に管理されている. 4 適用例 実験システム構築には図2に示すように汎用シ ミュレーション言語であるSLAMlIを用いた.各 セルをそれぞれ1台のプロセッサに構築した.そ して,セル間の搬送を全て1台のプロセッサ上に 構築した.同期メカニズムにはコンサバティプ法 とタイムバケット法を用いた.またタイムワープ 法に関してはC言語で記述されたシミュレーション ライブラリであるsmplを用いて実験システムを柵 築した.コンサバティプ法を用いた場合,ヌル メッセージ数の増加が実行速度向上を妨げるもの と考えられる.そのためヌルメッセージ数と尖 メッセージ数を及び実行時間を測定した.この結 果を図3に示す.タイムバケット法では,タイム バケットの大きさによって実行速度とシミュレー ション結果に違いが生じる.またタイムワープ法 では,ロールバックの増加が実行速度を低下させ ると考えられる. 5 おわりに 各同期メカニズムの特性結果の許利に関して は,発表当日に示す.

gJ鮎川e/ SLAMIl SLAMlI

SLAM II SLÅMll Cs3 M SLAMIl

図2 実験システム

っ Numbe10rWorks _●_ExeTime −一口ーNumbモーorNullMessa8鮎 8叫頸Sり∑︼Ob上RヨZ Rβ−TトロA衿n︶ 相 知 加 800 6∝) 400 2(X) 5 10 5 s血ulaleTimc(SeC) 15 20 X 旧 園3 コンサバティプ法によるシミュレーション 実行時閃とメッセージ数 参考文献 【l】藤井ら,分散型生産システムシミュレーション に関する研究,OR学会秋季アブストラクト集, 1994,130−131 【2jIMS〝ト2「機能変態可能な複合加工システム技 術に関する研究開発」に関する研究成果報告審, 1993,IROFA,IMSセンター ー53− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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