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ウェーブレットによるジャンプ拡散過程をモデルとするシミュレーションデータの解析

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Academic year: 2021

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lさ−さニー5 2003年日本オペレーションズ。リサーチ学会 春季研究発表会 ウエーブレットによるジャンプ拡散過程をモデルとする シミュレーションデータの解析 02005490 中央大学大学院 02302930 中央大学大学院 01003883 中央大学大学院 *上野雅之 UENOMasayuki

出町和也 DEMACHIKazuya

遠藤靖 ENDOWYhsushi 1.はじめに 株価、為替レート、債券価格といった資産価格 の時系列が定常な変動であるのか、それとも非定 常なものであるのかを知ることは極めて重要で ある。とくに近年、これら資産価格の時系列分析 においてボラティリティの変動に注目が集まっ ている。以下ではウェーブレット解析を用いて価 格時系列の構造変化点の解析を行う。 2.研究目的 ウェーブレット解析の手法を確率微分方程式 で表されたジャンプ拡散過程から算出したシミ ュレーションデータに適用することによって、ボ ラティリティや平均収益率の変化点、ジャンプ点 の検出力について検討する。 3.解析 あらかじめ変化点をもつボラティリティや平 均収益率、ジャンプ点を構造要素とするシミュレ ーションデー タを生成し、ウエーブレット解析で

その変化点を検出する。

3.】.シミュレーションデータ シミュレーションデータを生成するモデルと して、確率微分方程式 叫=(c(′卜朋)〝′励+可′)∬′呵+(ノーI)∬′呵 (3.1) 〝′‥価格 c(/):平均収益率 可/)‥ボラティリティ β′:ブラウン運動 ./:ジャンプ幅率 ん:ジャンプ幅率の期待値 Ⅳ′‥ポアソン過程 A:ポアソン過程の強度 を取り上げる。その理由として、株価等の変動に 大きな影響を与えていると考えられる平均収益 率やボラティリティ、ジャンプをパラメータにも つことが挙げられる。 本研究では以下の3つのケースに別けて考え る。各ケースと各パラメータの関係は表1に示す。 Ecaselヨ式(3.1)のc(f)を0と固定させ、ジャ ンプは無しとし、♂い)を変化させてシミュレー ションデータを生成する。 Ecase2ヨ α(わを定数と固定させ、ジャンプは 無しとし、C(と)を変化させて生成する。

Ecase3』c(わとげ(わを定数と固定させ、ジャ

ンプ幅率を変化させて生成する。

蓑1 相関壷 c(わ α(わ ジャンプ casel 固定 変化 無 case2 変化 固定 無 case3 固定 固定 有 3.2 ウエーブレット解析 マザーウエーブレットとしてhaar関数を用い、 5段階のウエーブレット分解を行う。シミュレー ションデータ(s)とレベル5のApproximation(a5)、 レベル1∼5のDetail(dl∼d5)の出力結果例を図1 に示す。 図1 ウェーブレット分解の出力結果例

EcaselE

α関数としては実際の価格時系列におけるボ 一児04− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

ラティリティ変化の特徴を加味してスパイク状 の関数とし、スパイクの高さの違い(コンスタン トな部分から10、5、2倍)により rl、r2、f3を 用いた。これら3種類のα関数に対して100シリ ーズのシミュレーションデータを生成し、そのデ ータをウェーブレット分解して、再構成された Detailから変化点を検出する。 【casel−1】変化点の有無の検出法 変化点の有無は闇値によって検出する。このと き閥値としては各テストデータの標準偏差の整 数倍を用いる。例として最もスパイクの高さの高 いα関数Flの結果を図2に示す。 発生時刻にタイムラグが生じているか確認する。 例としてα関数rlの結果をヒストグラムにして 図3に示す。 ・l︻︻︻ ︻︻︻とM− ○−︻−1︳−n −一︻、l一−︻ ●■︻・l▼l︻ 同 区 −こ︻lごi Jy デ N■︻と〓■ 01一・l●8︻ ●Rγi買 00nl■▼○︻ ▼○︻′ 図3 変化点の発生時刻のヒストグラム例 図3より変化点の時系列中央からのずれは絶 対的には8、相対的には10 ̄7であるので、変化点 の発生時刻に大きなタイムラグが生じていない ことが確認できた。 【case2】 c関数としては山型(gl)、谷型(g2)の関数を用 いた。これら2種類のc関数に対して100シリー ズのシミュレーションデータを生成する。そのデ ータをウェーブレット分解し、再構成された ^pproximationから変化点を検出する。 解析結果よりここではgl、g2の明確な変化点 を検出するニーとは困難であった。 【case3】 数種類の一定なジャンプ幅率をもつ100シリー ズのシミュレーションデータを生成する。そのデ ータをウェーブレット分解し、再構成された Deはilからジャンプ点を検出する。 4.今後の課題 実際の価格時系列(株価等)を解析一して、その実 用性を検討する。 5.参考文献

【l]Ramazan Gencay,Faruk Selcuk,Brandon

Whit℃11er’lAnIntroduction to Wavelets and

Ot二her Filterlng Methodsin Finance and

Economics”ACADEMICPRESS 2001

【2】久田祥史『ジャンプ拡散過程を用いたオプシ ョン価格付けモテルについて』日本銀行金融研究 所 2002 図2 シミュレーション結果例 また、シミュレーション結果より3種類の打開数 に対するmiss∂1arm(無雑)とr∂1se alarm(誤韓) の割合が他の闇値に比べて小さかった闇値4グに ついて表2に示す。 表2 闇値4グにおける各グ関数の誤検出率 fl f2 f3 _miss alarm 10% 8% 82% false alarmrm 0% 0% 1% 表2よりf2ではmissalarmが8%であったがこ れは全体の10%以下であるのでエラーとみなす ことができる。しかしr3ではmiss alarmが82% であり、これはエラーとはみなすことができない ほど大きな割合である。ここではfl、f2の変化 点の検出が可能であった。すなわち、スパイクの 高さが5倍程度の〝関数の検出を確認できたと言 える。 【casel−2】変化点のタイムラグ シミュレーションデータ生成の際にα関数の スパイクの頂点を時系列の中央に設定している が、ウェーブレット解析の結果であるレベル1の Detail(dl)から読み取れる変化点(dlの最大値)の −105− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

参照

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