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異種データストア向けデータストア移行技術の提案と評価

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 82 回全国大会. 5A-03. 異種データストア向けデータストア移行技術の提案と評価 大越 淳平† 西川 記史† (株)日立製作所 研究開発グループ†. id. name. 1. alpha. 2. beta. Datastore(Document Store). (4) IF (CUI/GUI/REST API) (1) Common API Datastore Drivers. (3) Migration Functions (2) Common Data Model. Datastore Drivers. Target Datastore. Datastore(RDB). Browser. Source Datastore. 1序論 近年,クラウドファースト1や DevOps2の潮流に 伴い,オンプレミス・クラウド間や開発・本番 環境間において,データ構造の定義であるスキ ーマや格納されたデータをデータストア間で移 行するデータストア移行のニーズが高まってい る。一方で,多様なアプリケーションへの対応 や,DevOps サイクルの迅速化を目的に,伝統的 な RDB(Relational Database)に加え,NoSQL (Not only SQL)と呼ばれるデータストアを混在 させるケースが増加している。 これらの社会・技術潮流を受け,データスト アの移行においても,従来の RDB のみならず, NoSQL も含めた異種データストアに対応したデー タストア移行技術が求められている[1-3]。しか し,異種データストアの移行においては,(1) API(Application Programming Interface)や (2)データモデルがデータストアごとに異なり, データストアの組み合わせで移行プログラムの 開発が必要となることから,移行工数が増大す るという問題が生じる(図 1)。. Datastore Migration Framework. 図 2 提案システム (1)共通 API:各移行機能や共通データモデル に対する共通 API を提供する(表 1)。共通 API は,各データストアに対するプリミティブな操 作を提供する低レベル共通 API(#1-4)と低レベ ル API を用いて実装する各移行機能に対応した高 レベル共通 API(#5)からなる。 表 1 共通 API(主要部分の一部) #. API. 1. DataStoreContext. 2 3 4. DataStoreSchema DataStoreTable DataStoreColumn. 5. DataStoreMigration. [ {id: 1, name: “alpha”}, {id: 2, name: “beta”}, {id: 3, name: “gamma”} ]. 概要 データストアに対するエン トリポイントの提供 スキーマに対する IF の提供 テーブルに対する IF の提供 カラムに対する IF の提供 データストアの移行に関す る IF の提供. API. API. (2)共通データモデル:各データストアに格納 されたデータを,データストアが想定するデー 3 gamma タモデルを意識せずに操作可能とする共通デー タモデルを提供する。 (2)データモデルの差異 (3)移行機能群:アセスメント,データ移行, 図 1 異種データストアの移行における問題 検証など,データストアの移行に必要な各移行 本研究の目的は,以上の状況を鑑み,異種デ 機能を提供する。 ータストアの移行において生じる移行工数の増 (4)IF:CUI/GUI(Character/Graphical User 大を解決する,異種データストア移行技術を提 Interface)/REST API 等による IF(Interface) 案することにある。 を提供する。 2提案システム なお,低レベル共通 API・共通データモデルを 移行工数の増大はデータストアごとの API・デ 提 供 す る コ ン ポ ー ネ ン ト と し て , OSS ( Open ータモデルの差異に起因している。本研究では, Source Software)である Apache MetaModel[4] これらの問題に対し,共通 API と共通データモデ (以下,MetaModel)を採用した。MetaModel は ルにより,データストアの統一的な操作体系を 異種データストアに対する統一的な操作を共通 提供することで解決を図る(図 2)。本システム IF として提供しており,当該 OSS を用いることで の特徴を以下に順に述べる。 関係モデルに類似したデータモデルにて異種デ ータストアを扱うことが可能となる。 Proposal and Evaluation of Datastore Migration 一方で,MetaModel ではデータ移行に必要な各 Technology for Heterogeneous Datastores 種機能(アセスメント,データ移行等)が提供 Jumpei Okoshi, Nishikawa Norifumi, (1)API の差異. Hitachi, Ltd. Research & Development Group 1 2. 企業が情報システムの設計・移行に際してクラウドサービスの採用を第一にする方針 ソフトウェアの開発・運用を密連携させることでビジネス価値を向上させる開発手法. 1-27. Copyright 2020 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 82 回全国大会. 表 2 CUI 実装によるフィージビリティ検証(太字が入力) scala> val postgres = new DataStoreContext(platform = "postgresql", …) scala> postgres.getTableNames res: List[String] = List(customer, lineitem, nation, orders, part, partsupp, …) scala> postgres.getTableByName("customer").getColumnByName("c_name") res: dmfw.DataStoreColumn = Column[name=c_name,columnNumber=1,type=VARCHAR, …] scala> val mongodb = new DataStoreContext(platform = "mongodb", …) scala> mongodb.getTableNames res: List[String] = List(user). されておらず,特に,ネスト構造の取り扱い3 な ど異種データストアの移行で生じる問題に対応 できない。本研究では,当該 OSS をベースとしつ つ,(1)の高レベル共通 API,(3)の移行機能 群を構築することで,異種データストア間のデ ータ移行を可能とした。 3フィージビリティ検証 本研究では,CUI を備えた提案システムをプロ ト実装し, PostgreSQL・MongoDB4を対象に API の 動作を確認することで,異種データストアの移 行における基本機能のフィージビリティを検証 した。表 2 に実行結果の一部を示す。提供された 共通 API(表 1-#1)を用い DataStoreContext を 定義することで,異種データストアに対する統 一的な操作が可能となっていることが分かる。 具体的には,PostgreSQL や MongoDB に対し, DataStoreContext(表 1-#1)を定義(L1,L6) することで,getTableNames によるテーブル一覧 の取得(L2,L7)や,メソッドチェインを用い た getTableByName による DataStoreTable(表 1#3 ) の 取 得 , さ ら に getColumnByName に よ る DataStoreColumn(表 1-#4)の取得(L4)が実行 されている。本 API の他に,データ取得 API 等を 組み合わせることにより,異種データストア間 のデータストア移行が可能となる。 4評価結果 本研究では,工場向け IoT システムを想定した データストア移行のユースケースにおいて,工 数の削減効果を評価した。以下に詳細を述べる。 ユースケース:工場に設置された IoT 機器から収 集されたセンサデータの可視化・分析を行う IoT システムの開発環境と本番環境のデータストア を移行する。 移 行 対 象 : デ ー タ ス ト ア , ETL ( Extract/ Transform/Load)フロー,アプリケーションの 3 種を移行する。 移行工数:ユースケースにおける移行プロセス と文献[5]より各プロセスの工数を算出した。 削減効果:ETL アプリケーションの再利用におけ る社内事例から本フレームワークの適用による 3 4. 削減効果をフルスクラッチ開発比で 50%とした。 評価結果:  計画(Planning):本フレームワークの適用に よりデータストア部分(全体の 3 分の 1)の工 数の 50%が削減される。  移行(Migration):本フレームワークの適用 によりデータストア部分の 50%が削減される。  移行後(Post migration):削減効果なし。 -14.5%. 1 Man-hours (Conventional=1). L1: L2: L3: L4: L5: L6: L7: L8:. Post migration / Validate. 0.8. Migration / Datastore. 0.6. Migration / ETL. 0.4. Planning / Plan. Migration / Application Planning / Test & Development. 0.2. Planning / Analyze. 0 Conventional Proposed. 図 3 工数の削減効果 以上の結果により,総計の工数のうち,14.5% が削減されることがわかった。 5結言 本研究では,異種データストアの移行で生じ る移行工数の増大に対し,共通 API と共通データ モデルを備えたデータストア移行技術を提案し た。また,CUI を備えたプロト実装により基本機 能のフィージビリティを検証するとともに,工 場向け IoT システムを想定したデータストア移行 のユースケースにおいて工数の 14.5%を削減可能 であることを示した。 今後の課題として,実環境における検証,お よび移行工数の削減効果の評価が挙げられる。 参考文献 [1] M. Scavuzzo et al. Interoperable Data Migration between NoSQL Columnar Databases. EDOCW, 2014. [2] L. Rocha et al. A Framework for Migrating Relational Datasets to NoSQL. ICCS, 2015. [3] A. Bansel et al. Cloud-Based NoSQL Data Migration. PDP, 2016. [4] https://metamodel.apache.org [5] https://www.scnsoft.com/blog/salesforce-datamigration *. 本書に記載されている会社名及び製品名は、各社の登録 商標又は商標です。. ネスト構造を許すデータモデルからネスト構造を許さないデータモデルへの変換等 RDB・NoSQL それぞれにおいて代表的なデータストア. 1-28. Copyright 2020 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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