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自己調整学習方略が学習効果に及ぼす影響と事業戦略および学習支援の調整効果(PDF:457KB)

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Academic year: 2021

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78 日本労働研究雑誌 本研究では,日本企業 6 社 507 名に対する定量調査 を通じて,個人の自発的な学習を組織が方向づけ,支 援することの効果を検証した。個人の主体的な学習を 目標達成に向けて自らの学習に積極的に関与する「自 己調整学習」として捉え,学習効果をエンプロイアビ リティの向上と位置づけた。仮説モデルとして,個人 の自己調整学習がエンプロイアビリティ向上に及ぼす 影響と,組織による事業戦略による方向づけや学習支 援が個人の学習に及ぼす影響を仮説モデルとして設定 した。手法として,個人レベルと集団レベルの影響を 考慮したマルチレベル分析を用いた。 結論としては,第 1 に,事業戦略が明確で浸透して いる場合は,嫌々な気持ちを奮い立たせる(動機づけ 調整方略を高める)ほど学習効果であるエンプロイア ビリティを高める調整効果を及ぼすとともに,不安な 感情の高低に関わらず一定の学習効果を高めることを 発見した。第 2 に,個人が不安などの感情をコントロ ールすること(情動調整方略)自体が学習効果である エンプロイアビリティを高めるとともに,組織が支援 するとさらにその効果が逓増すること,すなわち,個 人の感情面のコントロールの重要性と,それに対して 組織が支援を行うことによる調整効果を発見した。 さとう・ゆういちろう 法政大学大学院政策創造研究科 政策創造専攻博士後期課程。最近の主な論文に「組織から 見た自己啓発支援の効果性への影響要因」『日本労働研究雑 誌』No.714, pp. 70-83(共著,2020 年)。 いしやま・のぶたか 法政大学大学院政策創造研究科教 授。

自己調整学習方略が学習効果に及ぼす

影響と事業戦略および学習支援の調整

効果

佐藤雄一郎

(法政大学大学院博士後期課程)

石山 恒貴

(法政大学教授) 自由論題セッション

参照

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