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特集「ネットワーク科学」の編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会論文誌. Vol.58 No.6 1218 (June 2017). 特集「ネットワーク科学」の編集にあたって 林 幸雄1,a). 知人や企業間の社会ネットワーク,インターネットや電. 社会学,経済学,アルゴリズム,通信,機械学習,等々に. 力網などの技術インフラネットワーク,遺伝子や代謝系な. 関与する学祭領域でもある一方で,コミュニケーションを. どにおける生化学反応連鎖など,現実の多くのネットワー. 含めた社会インフラを共通対象とする学術基盤として今後. クに共通するスケールフリー構造とその攻撃耐性の脆弱さ. ますます重要となるものと考えられます.特に,ソーシャ. が今世紀初頭に発見され,複雑なネットワークの構造や感. ルスコアなどを用いた SNS 上の推奨や同調と経済活動と. 染伝搬および情報伝搬の基本特性を解析するための数多く. の結び付きが今後よりいっそう我々の社会生活に影響する. の卓越した理論や優れた計算アルゴリズムがこの十数年の. と予想され,それらの分析や理論的基盤にはネットワーク. 間に次々と発見・開発されてきました.近年ではさらに,. 科学が不可欠であることからも,本学会の研究会を母体と. ネットワーク科学としての基礎研究だけでなく,通信網–電. した更なる発展が強く望まれます.. 力網–物流網など相互依存する現実のネットワークが気候 激変(洪水・暴風波)や地震などによる巨大災害およびテ ロ攻撃等によって急激に崩壊し得る深刻な問題への対策 や,モバイル通信や SNS における大規模社会ネットワー. 「ネットワーク科学」特集号編集委員会. • 編集長 林. 幸雄(北陸先端科学技術大学院大学). クの分析に関する国際重点化研究が欧米を中心にさかんに 行われています. 本学会でも,2006 年 3 月に論文誌「ネットワーク生態. • 編集幹事 鳥海不二夫(東京大学). 学特集号」,2008 年 3 月に会誌小特集「ネットワーク科. 田中. 学の拡がり」を企画発行しながら,ネットワーク生態学. 藤田 桂英(東京農工大学). (NE:Network Ecology)研究グループとして 2005 年から 十年以上活発な研究会活動を継続的に行っています.この 間,ネットワーク科学に関する研究内容はますます成熟度 を増し,進行中および未発表の成果も蓄えられきたと考え られます. そこで,ネットワーク科学に関連した研究開発全般につ いて,最新の研究成果や開発事例を掲載することを目的に 特集号を企画しました.投稿論文数 19 編中の採択論文 9 件,採択率は 47%でした.ただし,魅力的な内容でも,特. 敦(山形大学). • 編集委員 今井 哲郎(東京情報大学) 岡本. 洋(富士ゼロックス). 風間 一洋(和歌山大学) 澤井 秀文(情報通信研究機構) 相馬. 亘(日本大学). 松林 達史(NTT) 守田. 智(静岡大学). 集号ということで短い期間で修正が必要だったために採録 に至らなかったものもあり,それらの研究の今後の進展に も期待しております. 本特集号の発行により,断像撮影的なネットワークの構 造や頑健性の解析や感染症モデル等に関する基礎研究に加 えて,今日の情報ネットワーク上の社会的コミュニティに おける協調や発信等の人間活動への応用分析に対して重要 な示唆を与える,優れた論文が集まりました. ところで,ネットワーク科学は,フラクタル統計物理, 1 a). 北陸先端科学技術大学院大学 Japan Advanced Institute of Science and Technology [email protected]. c 2017 Information Processing Society of Japan . 1218.

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