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札幌市北区あいの里と南幌町における2013年の酸性雨の状況の比較

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Academic year: 2021

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(1)Title. 札幌市北区あいの里と南幌町における2013年の酸性雨の状況の比較. Author(s). 菅, 正彦; 高西, 勇希; 高原, 悠輔; 佐藤, 準. Citation. 北海道教育大学紀要. 自然科学編, 65(1): 1-3. Issue Date. 2014-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/7575. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 平成 2 6イ │ 二 8月. 北海道教育大学紀要(自然科学編)第 6 5巻 第 1号 J o u r n a lo fHokkaidoU n i v e r s i t yo fE d u c a t i o n( N a t u r a lS c i e n c e s )Vo . l6 5,No. l. . t2014 Augus. 札幌市北区あいの里と南幌町における 2 0 1 3年の酸性雨の状況の比較 声 日. 正彦*・高西. 勇希*・高原. 悠輔*・佐藤. 準**. 可じ海道教育大学札幌校環境情報計測科学研究室 料東北大学研究推進本部. A c i dP r e c i p i t a t i o nO b s e r v e di nt h eAreao fA i n o s a t oi nt h e C i t yo fS a p p o r oa n dN a n p o r oT o w n s h i po v e rt h ey e a ro f2 0 1 3 KANMasahiko , * TA KANISHIY u k i *,TAKAHARAYusuk ♂ andSATOH i t o s h i料. キ. E n v i r o n m e n t a lI n f o r m a t i o nMeasurementS c i e n c e s,S a p p o r oCampus,HokkaidoU n i v e r s i t yo fE d u c a t i o n,Sapporo0 0 2 8 5 0 2 n i v e r s i t y,S e n d a i9 8 0 8 5 7 7 * * O f f i c ef o rS t r a t e g i cP r o m o t i o no fR e s e a r c h,TohokuU. 要旨. 2 0 1 3年の 7月から 1 1月の札幌市北区あいの里と空知郡南幌町の降水を採取し, pHと電気伝 導率を測定した。南幌町の降水はあいの里の降水に較べて pHが低く,また酸性雨の割合が非 常に高かった。 キーワード:酸性雨,. pH,電気伝導率. 1.緒言. マであり,これまでに種々の成果を報告してきた。 すなわち,紫外線量,日射量,気温などの種々の. 環境問題を考える上で自分の身の回りの環境が. 環境情報を計測しインターネットへ発信する環. どのような状況にあるのかを知ることは,基本的. 境情報計測・発信システムを構築・開発し,得ら. で重要な事項であると思われる。この事の重要性. れる情報を一般情報教育や環境教育などに利用す. は環境教育においても同様である。自分の身の回. る可能性等について検討してきた 140. りの身近な環境と,他の地域の環境とを比較する. また著者らは 2 0 0 6年から本学札幌校敷地内等に. ことで,自分の身近な環境についてより深く考え. おいて降水の採取および分析を行ってきた 50 さ. ることができると思われるからである。. らに環境情報計測・発信システムから得られた情. 自分の周囲の環境と他の地域,特に地理的に離. 報を降水の分析に応用する試みを行ったえ. れた地域の環境とを比較する際に,インターネッ. 本論文では 2 0 1 3年の 7月から 1 1月の降水を札幌. トなどのコンビュータネットワークの活用が有用. 市北区あいの里と空知郡南幌町で採取し,観測さ. である。著者らの研究では教育・研究におけるコ. れた pHと電気伝導率を速報する。. ンビュータネットワークの利用が一つの研究テー.

(3) " ' サす. 2• 実. 正彦・高西. 労希・高原. 悠輔・佐藤. 準. パクト導電率計を使用した。これらの測定に必要. 験. な試料の体積はそれぞれ0.2mLであり,少量の降. 降水の採取は本学札幌校が立地する札幌市北区. 水の場合にも pHおよび電気伝導率を測定できる。. あいの里と,札幌近郊の空知郡南幌町において 行った。あいの里では本学札幌校研究棟北側の敷 地内で採取した。南幌町では民家の敷地内で採取 した。あいの里の採取場所は札幌市中心部から北. 3 .結 果. 3 .. 採取した降水の pHおよび電気伝導率. 方向に約 10km離れており,また石狩湾から南東. 2013年 7月から 2013年 1 1月までの間にあいの里. 方向に約 10km離れている。南幌町の採取場所は. と南幌町で採取したすべての降水の, pHおよび. あいの里の採取場所から南東方向に約 20km離れ. 電気伝導率を Fig.1に示す。この図から降水は. ている。. 電気伝導率が増大するに伴って pHが低下する降. 堀 採取には酸性雨分取器レインゴーランド I(. 水と,電気伝導率が増大しでも pHがそれほど低. 場製作所,京都)を使用した。この装置を使用す. 下しない降水の,二種類に大別されることが分か. ると降水開始前に採取器を設置しておくことがで. り,昨年までの降水の状況と同様の結果だ、った。. き,降水が始まると自動的に採取器の蓋が聞き,. あいの里の全 598試料の平均 pHは5.0,平均電気. 降水の降り始めから 1mm毎に最大 8試料を採取. 伝導率は 21μScm-¥ pH5.6以下の酸性雨は 472. することができる。 このレインゴーランド Eを 3. 試料であり,全体の 79%が酸'性雨だ、った。一方,. 台ないし 6台設置して降水を採取した。あいの里. 南幌町の全 753試料の平均 pHは4.8,平均電気伝. における降水の採取は 2013年 7月 9日から 2013年. 導率は 15μScm-¥ pH5.6以下の酸性雨は 751試. 1 1月21日までの聞に 1 9回行い,合計 598試料を採. 料であり,全体の 99.7%が酸'性雨だ、った。. 取した。また南幌町における降水の採取は 2013年 7月24日から 2013年 1 1月 26日までの聞に 2 1回行. し 、 , 合計 753試料を採取した。. 3 . 2 あいの里と南幌町の降水の比較 前述の通り Fig.1からあいの里では pHが比. 降水の pH測定には堀場製作所の TwinpH. 較的高く, かつ電気伝導率も高い雨が,南幌町よ. B-212コンノ tクト pHメーターを, また電気伝導. りも多く観測されていることがわかる。 これをよ. 率測定には堀場製作所の TwincondB-173コン. り明確にするために,あいの里と南幌町で 2013年. 7 . 0. •• .. 個. -. u... . 一 ⋮ -.. 王 5.0. MH'". . .. ・ .Hm?" υ・ . ・ ・ ・ . . 4 .・・ 帽 帽 阻 ・ . ・ ・ ・ ・ ω ・ ・ ・ 帽 圃 恥 ・ 帽4. 6 . 0. A i n o s a t o. . . .. 4 . 0. 7 . 0. N a n p o r o 6 . 0. . _-. ・固・. ー ". 岡 田 ・ ・ ・.. 玉 5.042?.r..2. , 剛 闘 .. . . . . .. 0. 50 100 150 200 250 300 350. C o n d u c t i v i t y / μ S c m -1. . _ _ . 一 . . 一 一-. . _ . 一 個. ・・ ・ ・ -・・・ ・ 岨 ・ ・・ ・ ・ ・ M司 師. ". 司 帽 ". 4 . 0. 3 . 0. ・. l. 3 . 0 0. 25. 50. 75. 100. 125. 150. C o n d u c t i v i t y /μScm-1. F i g . l C o n d u c t i v i t ya n dpHo fc o l l e c t e dr a i nd u r i n gJ u l yt h r o u g hNovemberi n2 0 1 3a tA i n o s a t o( l e f t )a n dN a n p o r o( r i g h t ). 2.

(4) 札幌市北区あいの盟と南幌町における 2 0 1 3年の酸性雨の状況の比較. に採取した全ての降水について, O.lpH毎 の 雨. らも南幌町の雨が, あいの里の雨に較べて pHが. の割合を Fig.2に示す。 この図から明らかにあ. 低いことがわかる。. いの里に較べて南幌町の雨の pHが低いことが分 かる。 さらにあいの里と南幌町で同じ日に採取した雨. 4 .結. 論. について比較することにより, あいの里と南幌町. 本論文では 2013年の 7月から 1 1月に札幌市北区. の雨の特徴が明確になると思われる。同じ日に採. あいの里と空知郡南幌町で採取した降水につい. 9月1 7日 , 1 0月 1日 , 1 0月. て,観測された pHと電気伝導率を速報した。本. 26日 , 1 1月 9日の合計 5回分あり, これらの降水. 研究室では 2006年から継続して本学札幌校が立地. (あいの里 2 0 4試料, 南 幌 町 201試料)について,. するあいの里の降水を採取しており,. O.lpH毎の雨の割合を Fig.3に示す。 この図か. よって採取場所が変わるが,札幌市内およびその. 取した雨は 7月2 6日 ,. また年に. 近郊において降水を採取して, その pHおよび電 気伝導率を測定している。今後これらの測定結果. 14. と本速報の測定結果を総合的に考察し, あいの里 12. および札幌近郊の酸性雨の状況を報告する予定で. 10. 一 z ω ω. ある。. ﹄. ι ω. 8. 6. 文. 献. 4. 1.菅. 正彦,環境情報言│測・発信システムの安定稼働. と教育への利用,北海道教育大学附属教育実践総合セ ンタ一紀要,. 0. 3 . 5. 4 . 5. 5 . 0. 5 . 5. 7 . 0. pH. 2 .菅. 6,8 7 9 0,2 0 0 5 .. .if彦,田中俊逸,環境情報計測システムによっ. て得られる情報の授業における利用のための研究,北. F i g .2 Percentageo feachpHo fa l lc o l l e c t e dr a i n duringJulythroughNovemberi n2 0 1 3a t A i n o s a t o( d o t t e dl i n e )andNanporo( s o l i dl i n e ). 海道教育大学附属教育実践総合センタ一紀要. 7,. 6 9 7 2,2 0 0 6 . 3 .菅. 正彦,佐藤. j 歩,音楽による環境情報の表現の. 試み,北海道教育大学情報処理センタ一紀要, 1 1,5 5 6 1,. 2 0 0 7 .. 14. 4 . 菅正彦,太陽光発電・風力発電を用いる環境情報 12. 計測装置と情報教育・環境教育,. PCカンファレンス. 0 1 2論文集, 2 2 2 5,2 0 1 2 . 北海道 2. 10 H. 5 . 菅正彦,井上香菜子,田巾俊逸,北海道教育大学. E. ω U 』. ω " -. 教育実践総合センター紀要,. 8,8 9 9 3,2 0 0 7 .. 6 . 菅 正彦,茂古泊拓也,太陽光発電および風力発電. 6. を電力供給源として用いる環境情報計測装置とその降 4. 水の分析への利用,北海道教育大学紀要・白然科学編,. 6 4, 1 9 2 2,2 0 1 3 .. 2. 7 . 0. F i g .3 Percentageo feachpHo fr a i nc o U e c t e don t h esamedayd u r i n gJ u l yt h r o u g hNovember i n2 0 1 3a tAinosato( d o t t e dl i n e ) andNanp o r o( s o l i dl i n e ). 士 一 巨. 0 3 . 5. 正彦 札幌校准教授). (高西. 勇希 札幌校卒業生). (高原. 悠輔. (佐藤. 準. 札幌校卒業生) 東北大学特任准教授). 3.

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