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日本の文化が悲嘆過程に与える影響 : ホスピス病棟での死別を通して

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Academic year: 2021

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(1)平成23年度 学位論文. 日本の文化が悲嘆過程に与える影響 ∼ホスピス病棟での死別を通して∼. 兵庫教育大学大学院学校教育研究科.     学校教育学専攻     臨床心理学コース      ]M[10077F.       高等誠一.

(2) 目次. 第1章 問題と目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  1、はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  .…. 2、背景・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  1  2・1、悲哀と悲嘆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…   1.  2・2、喪(㎜ouming)と喪の仕事(griefwork)について・・・・・・… 2  2・3、死別後の悲嘆反応…  .・・・・・・・・・・・・・・・・・・…   2.  2’4、文化と死の関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…   3.  2・5、日本人と死・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… .…  3  2・6、葬送儀礼・・…  ’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’’ 4. 3、先行研究・・・・・・・・・・・・・・・・… .・・・・・・・・…  4  3−1、悲嘆と後悔・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  5  3−2、悲嘆と対処行動・・・・・・・・・・…  .・・・・・…  一・…   5.  3−3、悲嘆と死後の処置・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…   5. 4、問題意識と目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  5. 第2章方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… .・・・・…  7  1、調査対象者・・・・・・・…  H・・.・・・・・・・・・・・・…  7 2、調査期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  7 3、調査方法・・・・・・・・・・・・・・・・…  .・・........ 7 4、質問紙の構成・・・・・・・・・・・・・・・・・…  ’・’・・’’’ 7.  4・1、死生観尺度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… .…  7.  4・2、日本版精神健康調査票GHQ−28・・・・・・・・・・・・・・・…  8  4−3、宮林悲嘆尺度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  8  4・4、死別経験による成長感尺度・・・・・・・… ’・・・・・・・…  8  4’5、フェイスシート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  .’ 9.  4・6、自由記述・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  9 5、インタビュー調査・・・…  一・・・・・・・・・・・・・・・・・…   9.

(3) 第3章 研究結果,考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…. 10.  研究I 質問紙調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…. 10.  1、結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…. 10.   1・1、回答者の属性・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  ’’・・’. 10.   1−2、各尺度の関連の検討・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…. 10.    1・2・1、死生観と精神的健康の関連… .・・・・・・・・・・・・…. 12.    1−2・2、死生観と悲嘆の関連・・・・・・・・・・・・・・・・・・…. 13.    1・2・3、死生観と成長感の関連・・・・・・・・・・・・・・・・・…. 13.    1・2−4、精神的健康と悲嘆の関連・・・・・・・・・・・・・・・・…. 14.    1−2・5、精神的健康と成長感の関連・・・・・・・・・・・・・・・…. 14.    1・2・6、悲嘆と成長感の関連・・・・・・・…  .’・・.’’’’... 15.   1−3、性差の検討・・’’’’’’’’’’.’’’’.’.’’’’’’’. 15.   1−4、年代による影響の検討・・・・・・・・・・・・・…  ’’’…. 16.   1−5、精神的健康に関する検討・・・・・…  ’’’・・..‘’’’’’. 17.   1・6、成長感に関する検討・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…. 18.   1−7、遺族会参加経験の検討・…  ’’・’.’’’’’’’’’’’’’. 19.   1−8、悲嘆に影響を与える要因について・・’・・・・・・・・・・・・…. 19. 研究n インタビュー調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  20 1、インタビュー調査結果,考察・・・・・・・・…  ’・・・・・・・…   20. 2、分析結果の概要一・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…. 20.  2・1、入院から死別までの変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・…. 20.  2−2、死別経験後の変化・・・…  ’’・.’’’’’’’.’’’’’’. 21.  2・3、過程に影響を与える個人的な要因・・・・・・・・・・・・・・…. 22.  2・4、文化的な影響・・・・・・…  ’・・’’’’’’’’’..’’’. 23. 第4章 総合考察・・・・・・・・・・・・・…  ’’’・・…  ’・・’’ 24. 引用文献 謝辞. 付録1質問紙 付録2インタビュー・シナリオ 付録3分析ワークシート.

(4) 第1章 問題と目的. 1、はじめに.  生まれてきた命には必ず限りがあり,いつかは死を迎える。しかし,必ず訪れるもので あったとしても,死によって訪れる大切な人との別れには,大きな悲しみが伴い,時には 日常生活がままならず,心身に多様な反応が引き起こされることが考えられる。例えば, 心身症,神経症,うっ病,がんなどの健康障害が現れることがあると言われている(河野, 1993)。このように、大切な人との別札は心と体に大きな影響を及ぼすものである。.  大切な人を亡くすことで引き起こされる多様な反応の中に,悲嘆(grief)がある。悲嘆 は広辞苑第六版によると「かなしみなげくこと」という意味であるとされている。また, 心理学において悲嘆は,「喪失による悲しみや絶望感といった情動的苦しみ」と定義されて いる(心理学辞典,1999)。つまり,大切なもの(物,者)を失う事によって生じる悲しみ などの苦しみが悲嘆である。.  大切な人を亡くすことにより,残された者の死亡率や疾病罹患率が上昇することも知ら れており(坂口,2010),適切な悲嘆ケアを行っていく事が大切であると考えられる。. 2、背景  まず,悲嘆の概念について,研究の歴史を概観する。.  2−1、悲哀と悲嘆.  死別と悲嘆に関しては古くから様々な研究が行われてきた。心理学の分野において大き な影響のある論文の一つに,趾eud(1917井村訳1970)の「悲哀とメランコリー(Moumi㎎ andlMle1ancho11a)」が挙げられる。Freudはこの論文の中で,「愛するものを失ったための. 反応であるか,あるいは祖国,自由,理想などのような,愛するものの代わりになった抽 象物の喪失に対する反応」が悲哀(mouming)であり,死別を含む喪失体験から生じる正 常な反応であるとしている。.  その一方で小此木(1979)は悲哀と悲嘆の違いについて,悲哀の過程で経験される落胆 や絶望の情緒状態を悲嘆と呼んでいる。このように近年は,おおむね悲哀はプロセスとし ての概念で牟り,悲嘆は悲哀の過程で体験される体験や反応としてとらえられている。.  例えばWorden(1991鳴澤訳1993)は,悲哀は喪失のあとに生じるプロセスを示すの に用い,悲嘆は個人の喪失体験に関する反応として用いている。平山(1997)は,悲哀は 喪失体験後の心理的過程であり,悲嘆は症状ないし反応をさす,としている。悲哀は悲し みを縦断的に見,悲嘆は横断的に見ているという点で差があるように思われる,と述べて いる。また,池内・藤原(2009)は,悲哀を「喪失体験後の回復過程」として定義し,悲. ・1・.

(5) 嘆の定義を「対象喪失後の回復過程に随伴する症状,ないし反応一」としている。.  2・2、喪(mouming)と喪の仕事(griefwork)について  日本では服喪期間には,慶事への参列や神社への参拝,正月の祝い事や年賀のあいさっ などは控えるべきであるとされている。悲嘆は喪失に対する個人的な反応であるのに対し て,喪は社会規範に基づく悲嘆の社会的な表現であり,儀礼的で,両者は基本的に区別さ れる(坂口,2010)。「喪」という言葉はモ]ニング(mouming)と表記されることがある。 小此木(1997)は,モーニングという語に対し,死別の時は「喪」,生き別れの時は「悲哀」 と呼ぶとしている。.  喪が社会的な表現であるのに対し,大切な人を失った悲しみから立ち直っていくまでの 過程全体のことを,喪の仕事(駅iefwork)という(平山,1991)。喪の仕事がうまくいけ ば,精神的健康を回復することが可能である。.  これまでgriefworkは死別後の適応に不可欠であり,病的な悲嘆はその失敗であると捉 えられ,遺族へのケアではgrief workを促すことが目標であると広く信じられてきた(坂. 口,2010;小此木,1979)。Freud(1917井村訳1970)によると,愛する対象がもはや 存在しないという現実に向き合うことによって,悲哀の仕事が完了したときに,失われた 対象に向けられていたリビドーは解放され,再び自由になるとされる。.  このように,griefworkでは故人との分離を促すことが目標とされてきたきらいをなしと はしない。しかし近年,例えば、坂口(2007)のように、継続する絆(continuingbond) が多くの遺族に認められるという報告もあり,griefworkの考え方について,批判的な検討 も行われるようになってきている。.  2・3、死別後の悲嘆反応.  小此木(1979)は,身近な人物を亡くした人は死別後に,失った対象に対する思慕の情,. くやみ,うらみ,自責,仇討ち心理,対象との関わりの中で抱いていたアンビバレンスな 感情を再体験すると述べている。また坂口(2005)は,通常の悲嘆反応を,①睡眠障害や 食欲減退,疲労感などの身体的反応,②悲しみ,怒り,抑うっ,不安,無気力感,罪責感,. 自尊感情の低下,孤独感などの情動的反応,③非現実感,幻覚,侵入的想起などの知覚反 応,④混乱・動揺,集中カの低下,探索行動などの行動的反応に分類している。このよう な悲嘆反応は,誰しもが経験しうる正常な反応であり,心理的な影響のみならず,身体的 な反応も引き起こされる。.  この悲嘆反応には様々な要因が影響を与える。例えば,一般的には「悲しみは時間が解 決してくれる」という言葉が使われているように,時間の経過も1つの要因であると考え られている(e.g.Maciejewski,2007;坂口・柏木・恒藤・平井・池永・田村,2000)。し. かし、その人によって悲嘆のピークや悲嘆が減じていく期間に個人差があるという指摘も あるように,一概に同じプロセスをたどっていく訳ではない(Worden,1991鳴澤訳1993)。. ・2・.

(6)  悲嘆に影響を与える要因としてParkes(1996桑原・三野訳2002)は,故人との関係性, 性別,年齢,死の形態,パーソナリティの脆弱性を挙げている。白井・中島・真木・辰野・. 小西(2010)も,犯罪被害者遺族に対する調査を通して,女性であることを複雑性悲嘆 (comp1icatea grieDの関連要因として報告している。さらに,専門家からの二次被害も悲. 嘆の長期化,慢性化に影響を与えることを示している。このように様々な要因が,悲嘆に 対して影響を及ぼしている。.  また,その国の持つ文化の違いも影響があり,海外での研究成果をそのまま日本に移し. 換えることに注意が喚起されている(Parkes,1996桑原・三野訳2002;松井,1997;坂 口,2010)。そのため,文化差や宗教,死生観の相違を考慮した,日本の文化にあった悲嘆 研究が必要である。.  2・4、文化と死の関係一.  文化とは,ある人間集団に特有の,親から子へ,祖先から子孫へと学習により伝承され ていく,行動及び思考様式上の固有の型(構図)のことである。人間の行動を支配するも のの中から,本能的で生得的なものを除いた残りの,伝承性の強い社会的強制(慣習)の 部分をさす概念である(鈴木,1973)。また,桑山(2009)は,文化という言葉には,民族 の生活様式の総体,という意味も含まれており一 C「日本文化」という言葉には,日本人の生. 活の営み全てが含まれると述べている。.  死に関しては,それぞれの文化の中で観念や慣習が形成されており,死の文化と呼ぶこ とができる。死の文化は,①遺体の処理,②死後の’死んでしまった人と生き残った人と. の関係の調整,③死の一般的あるいは抽象的な観念と個別の死という現象との調整,とい う3つの領域で発達すると言われている(波平,2009)。.  さらに波平(1990)は,死という現象は,身体という場に起こる単なる物理現象である のだ一とは決して考えられていないことを指摘している。人間の身体は,その人の存在がい. かなるものであるかを周囲の人々に示す媒体であり,人と人との関係は,その人の身体の 存在や活動を通して成立する。身体の各部位やその動きは,様々な意味を持ち,周囲の人々 に情報を与える手段であると同時に,その存在そのものが情報でもある。人間の身体が「死」. の状態を示す時,人間はそこに死の意味を見いだすのだと述べている。.  2・5、日本人と死.  それでは,冒本においての死の文化はどのようなものなのであろうか。波平(2004)に よると,日本人の死の文化は「死者を想定する文化」である。また日本人は,死に慣れ親 しんだ文化を持っているように考えられると述べている。死者との関係性が無くなること なく続いており,「見送る」「旅立つ」という表現にも表れているように,死ぬことで存在. が無になる訳ではない。病院死した遺体の搬送には遺族が付き添うし,家族は家で死者の 帰還を待ち受ける。納棺の際にも,遺体を魂の抜け殻と感じることができず,生きた人間 のように大切に扱う(山折,2002)ことも特徴的であると考えられる。 ・3・.

(7)  日本人は,死者のことを言及する際に,死者の無念さを述べることがよくある。それを 述べた人は,死者がそのように感じ,考え,思っているということに強い確信を持ってい る(波平,1990)。.  小此木(1979)は,夫を亡くした妻の悲嘆反応の日米間の違いを述べている。夫を亡く した妻は,米国の場合の方がずっと衝撃が大きく,とり乱し方も激しい。一方目本人の場I. 合は,比較的落ち着いて受け止める態度を示し,すくなくとも人前では,とり乱すまいと する努力をすることが特徴であると指摘している。.  2・6、葬送儀礼.  死者を葬り送る一連の儀礼を葬送儀礼という(新谷,2005)。葬送儀礼では,具体的な死. 体の処理と並行して,観念的に死者の圭魂を送るという作業が同時に行われているとされ る。「葬儀」という言葉は狭い意味では「葬儀式」を指すが,広い意味では「葬送儀礼」の. 略である。葬儀は臨終から死後の喪に至るまでの,一連の儀礼のことを表している(碑文 谷,2003)。日本人は,人が死亡した後ある時間帯までは死体がr人格」を残しているとい う前提で儀礼を行っていることがうかがえる(波平,2001)。手順がきちんと決められてい. る死者儀礼は,死体からその人が生前もっていた人格を剥ぎ取る意味を持っと考えられて いる。.  また死者を送る葬送儀礼は,三種類の立場の人々によって執り行われてきた。①死者の 家族や親族など血縁関係者,②葬式組や講中などと呼ばれる近隣の地縁的関係者,③僧侶 などの葬儀の職能者などの無縁的立場の人々である(関沢,2005)。これまでは,湯灌や入. 棺は血縁関係者。装具作りは地縁関係者が行う事が一般的であった。しかし近年,葬儀の 商品化が進んできていると言われているように,湯灌や入棺は病院関係者や葬儀杜職員が 行い,装具作りも葬儀杜が行うという変化が起こっている。.  死にまつわる儀式は,悲嘆の過程にも影響を与える。Sanders(1992白根訳2000)は 葬儀や追悼会の持っ意味について,①現実を受け入れる手助けをしてくれる,②友人や家 族が集まるチャンスを与える,③精神的な支えを与える,④故人の人生に意味を見出す助 けとなる,⑤人生における大きな変化を認識させる,⑥故人に対する気持ちを他人にわか ってもらう機会を与える,という点を指摘している。.  平山(1991)は,喪の仕事を進めるためには,愛する人の死を受け入れる必要があると している。その意味で葬儀は,喪の仕事を完成させるための有力な手段となる。死者を弔 う儀式が行われることにより,遺族が悲しみを表出できる場が提供されるとともに,社会 が公式に死者の死を認知する場となる。そのため遺族は,葬儀に参加することにより,身 内の死を徐々に受け入れていくこととなる。. 3、先行研究  以上を前提として,近年の研究について概観する。. ・4一.

(8)  3−1、悲嘆と後悔.  死者を想定し,死者の無念さを感じとることが日本人の特徴であるが,遺族となった者 白身も,死者に対して無念さを抱くことが多い。塩崎・中里(2010)は,約7割の遺族が 何らかの後悔を感じていると報告している。そのなかで,故人に対して行なった後悔より も行わなかった後悔をより多く思い出している。家族は悪い結果を引き起こす可能性のあ る行動自体を抑制した結果,実際に行わない選択をすることが多い。そのため,多くの遺 族が行わなかったことに対する後悔を報告しているものと考えられている。  3−2、悲嘆と対処行動.  日本人の大切な人との死別体験後の対処の特徴として,垣添(2011)は,死別体験後に 他者に自分の困難な状況などを相談しにくいと感じる人が多いということを挙げられると している。心配に思い声をかけてくれた者に対しても,大丈夫であると心配をかけないよ うに対処してしまうのである。.  古内・坂口(2011)は,死別後の遺族にとって有用な対処方法として,「感情表出」と「援. 助希求」をあげている。遺族が感情表出することや,援助を求めやすい場を提供すること が今後の課題であると考えられる。.  一方,坂口・恒藤・柏木・池永・田村(2002)は,調査対象者の81%が「感情の解放」 を行い、78%が「他者への表出」を行っていると報告している。しかし,「他者への表出」 は精神的健康の改善と有意な関係性は認められなかったという。  3−3、悲嘆と死後の処置.  死後の処置の一環として,家族との協働で湯灌や死に化粧(エンゼルメイク)を行って いる病院やホスピスもある。多賀・柳原(2008)は,入浴の時間が故人との思い山や,生 と死を考える時となったことや,看護師との協働で思いを分かち合うことを通して遺族の 悲嘆に肯定的な影響を与えることを示唆している。このように死別後に行うケアは,遺族 の悲嘆を軽減させると考えられている。. 4、問題意識と目的  これまでの研究では,ホスピスでの死別を経験した遺族に起こる心身の変化についての 研究は多くみられるが(e.g.塩崎・中里,2010;池内・藤原,2009;瀬藤・丸山・村上, 2005),死生観や葬送儀礼などの文化的背景に着目した研究は少ない。悲嘆反応の強さや,. それが減じるのに必要な期間は,様々な要因に影響される。また,その国の社会や文化の 影響を無視することはできないと考える。さらに,遺族が行なっている死別後の対処につ いて,感情表出や援助を求めるといった,外へ向かう対処を行なうのか,自分の内に悲し みを押し込め,耐・え忍ぶ対処を行なうのかを知ることで,悲嘆に対する対処を検討する。  今後,日本の文化的背景に沿った悲嘆研究を行うことは,死別後のケアを行うためには 大きな手助けとなると考えられる。また,死別後の儀礼と悲嘆反応,悲嘆の回復過程との 一5・.

(9) 関係については十分に検討されているとはいえない。一.  以上の観点に立ち,本研究では日本の死者に対する文化が悲嘆反応や悲嘆の回復期間に 与える影響を検討することを目的とする。. ・6・.

(10) 第2章 方法. 1、調査対象者.  A病院ホスピス・緩和ケア病棟で家族を看取った経験を持ち,死別経験後の期間が1年. 以上3年未満の者(故人を2008年11月1目∼2010年10月31日に亡くした者)を対象 とする。調査対象者は294名である。. 2、調査期間.  2011年11月1日に調査票を配布,同年11月31目までに回収した。配布,及び回収は 郵送にて行った。.  その後,インタビュー調査を2011年11月28目より2011年12月11目の期間で行った。. 3、調査方法  本調査は,郵送法にて実施した。インタビュー調査への協力依頼書・参加同意書を質問 紙に同封し,送付して返送を求めた。返送があった者の中で,インタビュー調査への参加 を同意した者に対して,後日個別に日程を調整の上インタビュー調査を行った。  質問紙調査の結果,87名(回収率29.6%)より回答を得た。.  インタビュー調査は,8名に行った。インタビュー調査は,A病院ホスピス・緩和ケア病 棟内のプライバシーが守れる個室で行った。各インタビュー時間は約1時間であった。. 4、質問紙の構成  本研究に用いた質問紙について,以下に概説する。配布した質問紙を付録1として巻末 に添付する。.  4・1、死生観尺度(平井・坂口・安部・森川・柏木,2000)  死生観を定量的に測定するための尺度として,死生観尺度を用いた。  死生観尺度は,「死後の世界観」「死への恐怖・不安」「解放としての死」「死からの回避」. 「人生における目的意識」「死への関心」「寿命観」の7つの尺度,計27項目から構成され ている。それぞれの項目について,“当てはまる”(7点)∼“当てはまらない”(1点)の7. 件法で回答を求めた。採点は,各尺度ごとに項目の得点を単純加算する。各尺度とも得点 が高いほど態度が強く表れていることを意味する。死生観尺度は7つの独立した尺度から 構成されているため,尺度全体の合計点を算出することはしない。  この尺度には,死に対する態度だけでなく,死に関連した死後の世界や寿命に関する態 ・7・.

(11) 度も含まれていることが特徴であり,遺族の死生観を多次元的・包括的にとらえることが できる。.  4−2、日本版精神健康調査票GHQ−28(中」■1・大坊,1985).  精神的健康度を測定するため,日本版精神健康調査票(以下,GHQと略記する)を使用 した。全般的な精神健康を見ることができること,短時間での回答が可能であること,悲 嘆に関する先行研究では多く使われていることから,日本版GHQ28項目版(以下,GHQ.28 と略記する)を選択した。.  GHQ・28は,「身体的症状」「不安と不眠」「社会的活動障害」「うっ傾向」の4つの下位. 尺度(各7項目)から構成されている。それぞれの項目について,4件法で回答を求めた。. 採点はLikeれ採点法(4件法の回答に0,1,2,3点を与える)に従って行い,総得点(0 ∼84点)及び下位尺度得点(O∼21点)で評価した。高得点であるほど,症状が重いこと を示している。.  なお本研究では,GHQ採点法(4件法の回答に。,0,1,1点を与える)に基づく総得 点(0∼28点)において,先行研究(福西,ユ990)に従い,6/7間を。u七一〇任pointと設定し,. 7点以上を高リスク者と評定した。.  4−3、宮林悲嘆尺度(官林,2003).  悲嘆反応の査定のために,宮林悲嘆尺度(以下,MGMと略記する)を使用した。  MGMは,日本人の死別悲嘆反応の強度を測定する,標準化された尺度であり,「思慕と 空虚」「疎外感」「うっ的な不調」「適応の努力」という4つの下位尺度,26項目から構成さ れている。各項目について,5件法にて回答を求めた。採点は,5件法の回答にO,1,2, 3,4点を与え,総得点(0∼104点)及び下位尺度得点で評価した。  日本人の悲嘆に特徴的とされている,「思慕と空虚」「疎外感」についての下位尺度を含 むため,MGMlを選択した。  4−4、死別経験による成長感尺度(東村・坂口・柏木,2001).  死別を経験することにより得.られる変化について,多面的にとらえるため,死別経験に よる成長感尺度(以下,成長感尺度と表記する)を使用した。  成長感尺度は,「人間関係の再認識」「自己の成長」「死への態度の変化」「ライフスタイ. ルの変化」「生への感謝」の5つの下位尺度,15項目から構成されている。これまでの死別. 研究では,ネガティブな側面からのアプローチが多数であったが,この尺度ではポジティ ブな側面についても注目されている。.  採点は,5件法の回答に0,1,2,3,4点を与え,合計得点(O∼60点)及び下位尺度 得点(0∼12点)を求めた。東村ら(2001)の先行研究に従い,本研究では合計得点が30 点を越えていれば何らかの成長感を獲得していると考え,合計得点が30点以上ある者を「成 長感がある」と評定した。. ・8一.

(12)  4.5、フェイスシート.  記入者の年齢,性別,故人との続柄,遺族会の参加の有無(参加回数),死別からの年数 について回答を求めるものである。.  4・6、自由記述.  死別後に行った対処,周囲のサポート,儀礼についての考え,悲嘆軽減までの期間,必 要とするサポートの記入を求めるものである。. 5、インタビュー調査  インタビューは半構造化面接で行われ,悲しみの経過,葬儀などの葬送儀礼の考え方, 死についての考え方,死別後にどのような対処をいったのか,についての質問を行った。 インタビュー項目に関してはシナリオを作成し,語りの流れに応じ質問を加えて行った。 インタビューのシナリオを付録2に添付する。.  インタビュー調査は,修正版クラウンデッド・セオリー・アプローチ(以下,M・GTAと 略記する)を用いて分析した。M・GTAは,人間と人間が直接的にやりとりをする社会的相 互作用に関わる研究,そしてヒューマンサービスの領域での使用に適しているとされる(木 下,2003)。M−GTAでは,研究する人間により生成されたクラウンデッド・セオリーを, 応用者が実践的に活用していく事を想定している。つまり,生成されたクラウンデッド・. セオリーは,データが収集された現場と同じような社会的な場に戻されて,そこでの現実 的問題に対して試されることにより評価される。.  分析は,データに密着して(grounded㎝data)行われる。データを分析テーマと分析 焦点者(ホスピスで家族を看取った経験を持つ者)に照らし,対象者にとってどんな意味 があるかを解釈して説明的な概念を作る。概念を作る際には,分析ワークシート(付録3). を作成し,概念名,定義,最初の具体例(バリエーション)などを記入する。データを分 析していく申で,新たな概念を生成し,分析ワークシートは個々の概念ごとに作成する。. 生成した概念は,類似例の確認だけでなく,対極例についての比較の観点からデ]タを見 ていく。そのことにより,解釈が恣意的に偏る危険を防ぐ。そして,複数の概念間の関係 であるカテゴリーにまとめ,分析対象にした現象を説明する(木下,2003;2007)。. ・9・.

(13) 第3章 研究結果,考察.                 研究I 質問紙調査 1、結果  1・1、回答者の属性.  アンケート調査の結果,87名より回答を得た(回収率29.6%)。フェイスシートの回答結 果より,回答者の属性を整理する(Tab1e1)。  性別は,女性61名(70,1%),男性24名(27.6%),無記入2名(2.3%)である。.  年代は,30歳代5名(5,7%),40歳代13名(14.9%),50歳代20名(23.0%),60歳 代26名(29.9%),70歳代16名(184%),80歳代4名(4.6%),90歳代1名(1.1%), 無記入2名(2.3%)である。  死別対象は,母19名(21.8%),父5名(5.7%),義母5名(5.7%),義父4名(4.6%), 夫27名(31%),妻16名(18.4%),姉3名(3.4%),妹2名(2.3%),兄弟1名(1.1%), その他一2名(2.3%),無記入3名(3.4%)である。.  死別後の経過期間は,.1年半未満28名(32.2%),1年半∼2年未満20名(23.0%),2 年∼2年半未満17名(19.5%),2年半∼20名(23.O%),無記入2名(2.3%)である。  遺族会参加経験については,あり30名(34.5%),なし55名(63.2%),無記入2名(2.3%) である。. Table1回答者属性(N=87). 性別  人数(名)   %  死別対象人数(名)   %  経過期間 人数(名)   %一 27 70.1   夫 31.0   1年半未満     28   32,2 女性     6i 19 21.8    1年半一,年末溝       20    23,0 男性     24 27.6   母 16 18.4    里年一2年半未満       17     19.5 2.3   妻 無記入     2.      父. 5.     義母. 5. 5.7  無記入     2   2.3.  %   義父. 4. 4.6. 30歳代     5. 5)   姉. 3. 3.4. 40歳代    13 50歳代    20 60歳代    26 70歳代    16. 14.9   妹. 2. 23.O   兄弟. 1. 29,9  その他 18.4  無記入. 2 3. 2.3  遺族会参加人数(名)   % 1.1  経験あり    30  34.5 2.3  経験なし    55  63.2 3.4  無記入     2   2.3. 年代  人数(名). 80歳代     4 90歳代     1 無記入     2. 5.7   2年半以上     20   23.0. 4.6 1.1. 2.3.  1・2、各尺度の関連の検討.  全ての尺度の平均得点と標準偏差をT&b1e2に示す。各尺度及び下位尺度の関連を明らか. にするために,Pearsonの積率相関分析を行った。その結果について以下に述べる(Tab1e. 一10・.

(14) 3,Fig.1)。. Tabie2各尺度の得点(平均と標準偏差) 記述統計 平均  標準偏差 尺度 死生観尺度(N=83). 死後の世界観. 18,0. 7,01. 死への恐怖一不安 解放としての死 死からの向選 人生における目的意識 死への関心 寿命観. 13,5. 7,54. 15.6. 7,45. 9,7. 5,12. 15,3. 5,91. 16,0. 6,17. 13.8. 5.75. 身体的症状 不安と不眠 社会的活動障害. 6.7. 4,53. 7.7. 4,14. 7.4. 2,58. うつ傾向. 4,1. 4.20. 25.8. 12.92. 思慕と空虚 疎外感 うっ的な不調 適応の努力. 14.0. 11,54. 2.8. 4,28. 4.0. 4,05. 9,5. 3.63. MGM総得点. 30.3. 20.31. GHQ−28(N=81). GHQ総得点 MGM(N:80). 成長感尺度(N浸84). 人間関係の再確認 自己の成長 死への態度の変化. 9.1. 2,58. 6.8. 2,69. 7.5. 2,55. ライフスタイルの変化. 6.6. 2,74. 生への感謝 合計得点. 8,1. 2,92. 38.2. ・11・. 9.72.

(15) Table3尺度間の相関 尺度. 8    9   10. 1.死後の世界観. 死 生 観 尺 度. .10. .05.  **ヰ .41. 2.死への恐怖・不安.   *** .29. 3.解放としての死.   *** .32. 4.死からの回避.   *** .31.   ** .23. .08. 5.人生における目的意識.   *‡* 一.30. 一.17.  ** .28. 6.死への関心.   *** .38.   *** .35.  ** .26. 7.寿命観. 一.04. 一.02.  *** .29.   *** .58. .06.   ** .25. 119. .06 .13. 8.GHQ総得点. 1.. 9IMGM総得点. .58*淋. 1.. .08. 10成長感尺度合計得点. .06. 、08. 1.. 神P<.05,榊P<.01. .58. GHQ。一28. MGM. .\ / 成長感尺度. Fig.1GHQ−28,MGM,成長感尺度間の相関.  1−2・1、死生観と精神的健康の関連(Tab1e4)  GHQ・28総得点は,死生観尺度の「死への恐1布・不安」(r=o.29,pく0.01),「解放として の死」(r=0.32,pく0.O1),「死からの回避」(r=0.31,pく0.01),「人生における目的意識」 (r=・0.30,p<0.01),「死への関心」(r=O.38,pく0.01)と有意な弱い相関が認められた。.  「死後の世界観」「寿命観」との有意な相関は認められなかった。. 一12一.

(16) T・blo4死生観尺度とGHQ−28の相関(N=80). 尺度       1   2   3 1.死後の世界観. 死 生 観 尺 度. 4    5    6    7    8. .17    .15    .23軸   .24    .12    .40判申  .11. 2.死への恐怖・不安. .06 .61揖一.12 . .27柚 .06  .26神. 3.解放としての死.    .21  一.19. 4.死からの回避.      一.03. .31 塙ヰ  .15     .29坤ヰ.  一.O01     .17     .32軸ヰ. .14. .25軸 .36軸.32軸.  .09     .18     .31 榊. .37.  .16 .34榊一.14. 6.死への関心.      .08   .31.         .05. 8.身体的症状. 一.20. .39榊 一.05 .68. G H 9.不安と不眠 Q 10.社会的活動障害. .16 .17 .31榊 一.38糊一.34榊一.30軸. .19 .33榊.38軸 ’.04    一.11    一.04. .46榊   .52判申  .83申畦. .56榊  .70榊  .90申帥.    .55軸 .72榊. 得 11.うつ傾向 点. ■.08    .02    .05. .27. 5.人生における目的意識 7.寿命観. 9   10   11   12 .10.       .85榊. 12.GHQ総得点 軸P〈.05、榊p〈.O1.  1−2・2、死生観と悲嘆の関連(Tab1e5).  MGM総得点と死生観尺度の「死への恐怖・不安」(r=0,25,pく0.05),「死からの回避」 (r=0−26,pく0.05),「死への関心」(r=0.35,pくO.01)との間に,有意な弱い相関が認めら れた。.   「死後の世界観」「解放としての死」「人生における目的意識」「寿命観」とは,有意な相 関は認められなかった。. Tab1e5死生観尺度とMGMの相関(N=79〕. 尺度       1   2   3 死 生 観 尺 度. M. 9   10   11   12. .16    .18    .20    .22. .16    .41榊  .09. .06. .13. .06. .10. 2.死への恐怖・不安.    .03 .62榊一.07. .25軸   .06    .22. .21. .19. .26. .25. 3.解放としての死.       .21  一.18. 一.01    .20    .19. .16. .21. .01. .19. 4.死からの回避.          一.03. .12    .17     .21. .18. .23坤. .14. 5.人生における目的意識. .21 .32榊一.15. 6.死への関心.    .10    .33申帥. 7.寿命観.       一.O03. 8.,雇、幕と空虚. G. 9.疎外感. M. 10.うつ的な不調. 得. 11.適応の努力. 点. 4    5    6    7    8. 1.死後の世界観. 一.08. .34榊 一.03. .88榊. 一.07. 一.31. .37. .06. 一.03. 一.02. .23軸 一.17. .35榊 一.02. .88. .23拙. .97軸. .82. .25納. .92軸. .25軸. .91榊 .41榊. 12.MGM総得.点 軸p<.05,榊pく、01.  1−2−3、死生観と成長感の関連(Tab1e6).  死生観と成長感との関連では,成長感尺度の合計得点と,「死後の世界観」(r=O.41, pく0.01),「人生における目的意識」(r=O.28,pくO.05),「死への関心」(r=0.26,pくO.05),. r寿命感」(r=0.29,pく0.01)との間に有意な弱い相関が認められたが,r死への恐1布・不 安」「解放としての死’」「死からの回避」との相関は認められなかった。. ・13・.

(17) T・ble6死生観尺度と成長感尺度の相関(N!80〕. 尺度       1   2   3 死 生 観 尺 度. 6    7. 4    5. 8     9     10    11    12    13. 1.死後の世界観. .15    .12    .24    ,22. .09. .39軸 .28  .27村. 2.死への恐怖・不安.    .03    ,61   一.12. .25. .04    .12    .12. 3.解放としての死.       .21  一.20. 一.04. ,08. .06. 4.死からの回避.         一.04. .08. .20    .13    .24}. 一.14. 一.03. .16. .31榊 .17  .26岬. 5.人生1;おける目的意識. .15    .11   .09. 、13. .23. 一.10. 一.09. 一.05. .32. 6.死への関心. .04    .13    .04. .42. .13. 7.寿命観.    .36榊 .15. .01. .21. 8.人間関係の再確認.       .43村. .25. .4ぺ#   榊. .17. .44. 成 9.自己の成長 長 10.死への態度の変化 感 11.ライフスタイルの変化 尺 度 12.生への感謝. .49. 13.合言十得点 軸p<.05.一ヰp〈.O1.  1・2−4、精神的健康と悲嘆の関連(Tab1e7).  GHQ・28総得点とMGM総得点との間に,有意な相関が認められた(r=o.58,pく0.0ユ)。. 各下位尺度間でも,MGMの「適応の努力」とGHQ・28の「身体的症状」「不安と不眠」「う つ傾向」間以外で有意な相関が認められた(r=0.33∼O.61,p<O,01)。. Table7GHQ−28とMGMの相関(N=79) 尺度           2   3 6    7    8    9    10 G−1。身体的症状. H2.不安と不眠. .67   .44. .51掛. .83榊  .37#‡{  .37榊}  .41 榊. .12    .39神{.    .54. .69軸.  軸ヰ       ‡ヰ‡       串牌       榊. 、11   .49      榊. .52榊.  神‡          ‡榊          納‡          ヰ軸. .33   .40. Q3.社会的活動障害 得4.うつ傾向. .90    .47    .51    .48. .フO    .33    .41    .33.  }‡ヰ          肺‡          “‡‡          ‡ヰ‡. .84    .56    .61    .57. .21   .60.  5.GHQ総得点.    .54榊.58榊.55軸.      ‡榊 .21   .58.  6.思慕と空虚.          ‡‡‡       ‡ヰ‡.        ..88   .88. .24   .97. G7、疎外感 M8.うつ的な不調 律g.適応の努力.            .82. .26   .98. 点. M. .25軸 .92榊.      榊    .41. 点.  10.MGM総得点 耕p<.05,榊p<.O1.  1−2・5、精神的健康と成長感の関連(Tab1e8).  GHQ・28総得点と,成長感尺度の合計点との間に相関は認められなかった。また,下位 尺度間においても相関は認められなかった。. 一14・.

(18) Tab168GHQ−28と成長感尺度の相関(N=80). 尺度           2   3. 4    5    6. 7     8    −9    10    11. G1.身体的症状 H2.不安と不眠. .69軸.46榊 .53榊 .83榊 .09. Q3.社会的活動障害.       .55榊 .73桝・.08. 一.16     .14    一.12    一.Oフ    一.04.           .85   .04. 一.12     .19   一.10     .04    .01.              .08. 一.05     .20    一.09     .07     .06. 得4.うっ傾向 点.  5.GHQ総得点.    .59#‡  .フ2紳‡  .9i坤‡  .06.  6.人間関係の再確認 成7.自己の成長 長8.死への態度の変化. 、04     .14    一.11    .11    .07. .01    .18    .03    ,11    .11. .42榊  .31‡坤  .42申峠  .47‡坤  .71榊.     .20    .43申甘  .39軸  .67軸‡.        .52 神幸  .36榊   .66判ヰ. 感. 尺g・ライフスタイルの変化.           .51榊 .80榊               .77榊. 度10.生への感謝  11.合計得点 坤p<.05,榊p<.O1.  1・2・6、悲嘆と成長感の関連(Tab1e9).  1MlGM総得点と成長感尺度合計点に相関は認められなかった。MGMの「適応の努力」と 成長感尺度合計点(r=一0.26,pくO.05),成長感尺度の「死への態度の変化」とMGM総得 点の間(r=0.29,pく0.01)にそれぞれ有意な弱い相関が認められた。. Table g MCMと成長感尺度の相関(N=79). 尺度          2   3. 4    5    6    7    8. 9    10   11. M1。思慕と空虚. .86榊‡  .88紳宇  .24榊. .97中軸  .14   一.15    .31. G2.疎外感 M3.うっ的な不調 律4.適応の努力.    .83神‡  .26軸. .92串帥  .17   一.10    .29. 一.02     .18     .15.       .23軸. .92軸 .16 一.06  .31. 一、04     .20    .16. .41榊一.14 一.38榊一.04. 一.23神  一.14   一.26坤.    .12    一.18     .29. 一.07     .14     .08. 点.  5.MGM総得点  6.人聞関係の再確認 成7.自己の成長 長8.死への態度の変化. 拍ヰ. 一.04     .15    .11.       .4フ軸 .32. .4フ‡坤   .49帖‡  .75‡軸.           .18. .38‡坤   .36‡坤  .66軸‡ .52 榊‡  .37料率  .66軸‡. 感. 尺g・ライフスタイルの変化.     .51 榊ヰ  .80神‡. 度10.生への感謝  11.合計得点.        .77榊. 榊p〈.05,榊p<.O1.  1−3、性差の検討(Tab1e10).  各尺度において,男女差の検討を行うために対応のないt検定を行った。等分散が認めら れなかったデータについては,We1chの検定を適用した。.  死生観尺度においては,「死後の世界観」で女性の方が得点が高い傾向が認められた (t(74)=1.85,pくO.10)。r寿命感」では女性の方が得点が有意に高かった(t(74)=2.77, I〕くO.01)。.  精神的健康ではGHQ−28得点において,男女間の有意な差は,総得点・下位尺度得点共 に認められなかった。. ・15一.

(19)  悲嘆に関しては,MGM得点にて「疎外感」において男性の得点が高い傾向が認められた (t(74)=’1.91,pくO.1)。.  成長感の男女間での違いでは,r自己の成長」(t(74)=1.69,pくO.10)及び,成長感合計得 点(七(74)=1.70,pくO.1)において,女性の得点が高い傾向が認められた。. Table10男女の比較 女性(N=56). 男性(N=20). 尺度       平均  標準偏差  平均  標準偏差   t値.  死後の世界観       15.5  7.80 死死への恐怖一不安      13・9  7・06 生解放としての死       13.8  6.74. 18.7     6,36       1.85ヰ    .068. 13.4     7.70     一.267     .790 15.8     7,64       1.05     .295. 観死からの回避      9.4  5.08. 9.6     5126       ,203     .840. 尺人生における目的意識   16.0  5.84. 14.9     5.97     一.672     .504. 度.  死への関心        16.6  6.6g  寿命観          10.9  6.41. 15.7     5.72     一.536     .594.  身体的症状         5.6  4.52 G H不安と不眠         7.7  4.25 Q社会的活動障害       7.6  2.61. 7.0     4,58       1.19     .237. 得うつ傾向           5.1   5,22 点. 14.8     4,94      2.77神‡   .007. 7.7     4.08       ,060      .952 7.3      2.45      一.462      .645. 3.6     3.59     −1.39     .168.  GHQ総得点        25,9  14.56. 25,6    12.01      一.088     .930.  思慕と空虚         16,4  14.61. 13,9    10.37     一.818    .416. M G疎外感           4.g  5.g6 Mうつ的な不調        4.9  5.58 得適応の努力        104  3.50. 2.2     3.43      −2.44掴一   一017 3.9     3.43      一.734     .470 9.3     3.59      −1.17     .248. 点.  MGM総得点        36,5  26−47.  人間関係の再確認      8.6  2.50 成自己の成長         6.2  2.66 長死への態度の変化      7.1  2.83 感. 29,2    17,69      −1.13     .268 9.5     2,46      1.37     .174 7.3      2,60       1.69#    .095. 7.7     2.48       ,942     .349. 尺ライフスタイルの変化     6・1  2・53. 6.8     2.84      ,976     .332. 度生への感謝         7.5  3.09. 8,39      2,88       1.17      .247.  合言十得点         35.45  10.60. 39.7     9,24       1.70中    .093.  申p<.10、料p<.05,榊p<.01.  1−4、年代による影響の検討(Tab1e11).  年代が各尺度に与える影響について検討するために,年代を要因,各尺度の得点を従属 変数とする一元配置の分散分析を行った。なお,80代,90代はそれぞれ1名ずつしかおら ず,今回の分析より除外した。.  その結果,死生観尺度の「死後の世界観」において,年代の主効果が認められた (F(4,69)=3.50,pくO.05)。Tukey法による多重比較を行った結果,40代の得点が60代よ. り5%水準で有意に高かったとともに,40代の得点が70代より5%水準で有意に高かった。. ・16・.

(20)  精神的健康では,下位尺度である「身体的症状」においてのみ主効果が有意傾向であっ た(F(4,69)=2.08,pく0.10)。Tukey法による多重比較を行った結果,40代の得点が60代 の得点よりも高い傾向が認められた。.  なお,MGM,成長感尺度では,年代による差は認められなかった。 Table11年代問の比較 30歳代(N=5〕 40歳代(N=13〕 50歳代(N=19〕 OO歳代(N=23〕 70竈代(N=14〕.     尺度     平均 SD 平均 SD 平均 SD 平均 SD 平均 SD  F値    多重比較(T・k日ソ〕  死後の世界観     18.0 6.89 23.1 3.38 19.1 5.91 16.0 7.28 15.1 7,08 3,501神 .01240代>oo代.70代. 死死への恐怖・不安  10・27・8213・2フ・OO15・27・7814・67・8411・26・74 ・922 ・456 生解放としての死    20.8 6.14 17.2 6.8フ 12.4 6.14 15.5 8.07 13.7 7,51 1.86  ,128. 観死からの回避    6.23,90 9.95,91 9.34.9410.14,93 9.55.27 ,625 ,647 尺人生1二おける目的意識 164 6.84 13.6 4.77 14.フ 6.17 15.4 6.15 16.2 6.67 407  ,803 度  死への関心      15.8 5.93 16.4 7.32 17.6 4.37 15.0 6.48 14.g 6.20 ,621  .64g  寿命観       12.4 6.23 15.4 5.75 14.0 5.47 13.5 5.08 12.4 6.54 ,544  ,704.  身体的症状      4.0 2,92 9.4 4,17 7.1 5,34 5.5 3,82 6.6 4,91 2.08‡ .09340代〉oo代. G. H不安と不眠      5.8 2,86 9.2 5,89 8.3 4,31 6.6 3,07 8−1 3−73 1.24  −302 Q社会的活動障害    6.6 1,52 7.5 2,88 7.7 2,86 6.4 1,70 8.4 2,74 1.80  ,139 得うつ傾向       4.2 4,92 6.1 5,71 3.2 3,21 2.9 3.11 4.6 4,22 1.59  ,186 点.  GHQ総得点     20.6 8.79 32,215.74 26,413.58 21.3 9山31 27,812,99 1.91  .118  思慕と空虚      17,417.36 13,912.81 15,611.37 14,212.04 12.g 8.g4 ,188  .g44. M. G疎外感        3.4 6,54 2.9 5,65 2.6 4,31 2.6 3,43 3.1 3.55 ,065  ,992 Mうっ的な不調     4.4 3,85 4.7 5.1フ 3.7 2,91 4.1 4,32 4.1 4.48 ,119  ,975 得適応の努力      8.6 5,13 8.6 3.48 10.4 2.97 10.0 3.12 94 3.95 ,725  ,578 点.  MGM総得点     33,828.49 30,124.65 32,319.19 31.O19.18 29,518.36 ,067  ,992  人間関係の再確認   9.6 2,30 9.2 3,34 9.3 2,56 9.3 2,38 9.3 2.13 ,028  ,998 成自己の成長      7.2 3,27 7.5 3,26 7.3 2,02 6.1.2,85 7.4 2.21 −829  −511 長死への態度の変化   6.0 2,24 8.1 1,89 8.4 1,87 7.1 3.23 73 2珊  1.42  ,236 感. 尺ライフスタイルの変化   5・4 3・44 6・6 3・45 7・5 2・07 6・0 3・16 68 1・53 1・02  ・405 度生へあ感謝      8.0 5,34 9.1 2,81 8.7 2,33 7.6 3.10 7.g 2.65 ,734  ,572.  合計得点      36,211.74 40,410.68 41.2 8.13 36,111.14 38.6 7.39 ,894  ,472  ‡p<.1O.榊p〈.05,榊p<.O1.  1−5、精神的健康に関する検討(Tab1e12).  精神的健康に影響を与える要因を検討するために,GHQ採点法に基づく総得点において, 先行研究(福西,1990)に従い,6/7点を。ut−o任pointとして,7点以上を高リスク者と評 定した。高リスクと判定された者(28名,36.4%)と低リスクと判定された者(49名,63.6%). に群分けをし,各尺度ごとに対応のないt検定を行った。.  その結果,高リスク者では,死生観尺度の「解放としての死」で得点が高い傾向が認め られ(t(75)=・1.94,pく0.10),「死への関心」が有意に高かった(も(75)=一2.68,pくO.01)。ま. た,「人生における目的意識」が有意に低かった(t(75)=3.37,pく。.O1)。.  悲嘆については,MGM総得点が有意に高く(t(75)=・3.40,pく0,01),下位尺度では「適. 応の努力」を除き,全ての下位尺度得点が1%水準で有意に高かった。.  成長感では,「死への態度の変化」においてのみ,得点が高い傾向が認められた ・17・.

(21) (t(75)・=一1.92,pく0.10)。. Table12精神的健康度による比較 高リスク者(N=28). 尺度. 低リスク者(N=49). 平均  標準偏差. 平均  標準偏差   t値.  死後の世界観. 18.2. 6,61. 17,4. 7,27. 一.508     ,613. 死死への恐怖・不安 生解放としての死. 1417. 6,65. 12,7. 7,95. −1.14    ,258. 17,4. 6,75. 14.1. 7,51. −1.94*    .056. 観死からの回避 尺人生における目的意識. 10,6. 5,18. 8,9. 5.07. −1141      .163. 12,4. 5,24. 16,8. 5169. 3.37‡榊    .001.  死への関心  寿命観. 18,1. 5,75. 14,4. 5,89. −2.68‡申#   .009. 13,0. 5.69. 14,4. 5,56. 1.04     ,301.  思慕と空虚 M. 20.8. 13,75. 10.7. 8,21. −3.54榊中   .OOO. G疎外感. 4.9. 5,49. 1.8. 3,07. −2.76申榊   .002. Mうつ的な不調 律適応の努力. 6,3. 4,70. 2.8. 3,07. −3.56ヰ#*   .000. 度. 10,0. 3.28. 9,2. 3.74. 一.858     ,399. 42.0. 24,93. 24.5. 14,06. −3.40料‡   一〇〇〇. 9.6. 2,69. 9.0. 2,36. 一.937      ,352. 6.8. 2,56. 7.1. 2,69. ,594     ,554. 8.3. 2,12. 7.1. 2,78. −1.92‡    .058. 尺ライフスタイルの変化. 6.4. 2,70. 6.8. 2.79. ,640     ,524. 度生への感謝  合計得点. 8,7. 2,37. 7,8. 3119. −1.33      ,188. 39.6. 7.60. 37.8. 10.77. 一.800     1426. 点.  MGM総得点  人間関係の再確認 成自己の成長 長死への態度の変化 感.  ‡p<.1O,榊P<.05,榊p<.O1.  1−6、成長感に関する検討(Tab1e.13).  成長感尺度合計点が30点を超えるものは,何らかの成長感を感じていると考えられるこ とから,合計点が30点以上のものを,成長感ありとして評定した。その結果,62名(80.5%) が成長感ありと評定された。.  各尺度ごとに対応のないt検定を行った結果,成長感を感じているものは,「死後の世界 観」の得点が有意に高く(t(75)=・2.65,pくO.05),「人生における目的意識」(t(75)=・2.12, pく0.05),「死への関心」(t(75)=・2.22,pく0.05)が有意に高かった。.  また,MGMの「適応の努力」の得点が低い傾向が認められた.(t(75)=1.83,pく0.10)。. 一18一.

(22) Table13成長感による比較 成長感なし(N:62). 成長感あり(N=62). 尺度       平均  標準偏差. 平均  標準偏差    セ値.  死後の世界観       18.7. 6,64. 13,5. 7,18. 一2.65幸申    .010. 死死への恐怖・不安      13・6. 7,42. 12,7. 8,15. 一.375      ,709. 生解放としての死       15.3. 7,25. 15.3. 8,15. ,035      ,972. 観死からの回避      915. 5,15. 9,9. 5.29. ,257      ,798. 尺人生における目的意識   15.9. 5,73. 12,4. 5189. −2.12‡申   .037.  死への関心        16.5  寿命観          14.2. 5,83. 12,7. 6,31. −2.22‡#   .030. 5,60. 12.5. 5,67. −1,01    ,316.  身体的症状        6.8 G H不安と不眠         8.O Q社会的活動障害       7.4. 4,74. 6.1. 3,76. 一.499      ,619. 4,25. 6.3. 2,96. −1.50     ,137. 2,65. 7.0. 1,46. 一.797      ,573. 4.17. 3,8. 3,76. 一.197     ,844.  GHQ総得点        26.2. 13.46. 23,2. 7,67. 一.840     ,403.  思慕と空虚        15.4 M. 12,07. 10.3. 8,23. −1.56     ,123. G疎外感         3.3. 4,48. 1.3. 3,46. −1.55      ,125. Mうつ的な不調        4.4 得適応の努力        9.2. 4,29. 2,8. 2,29. −1.36      −179. 度. 得うつ傾向           4.0 点. 点.  MGM総得点        32.2. 3.68. 11,0. 2.70. 1.83‡    .071. 21.67. 25.4. 13.33. −1.16     .250.  ‡p<.10.榊p<.05,榊p<.O1.  1−7、遺族会参加経験の検討.  遺族会に参加することと,死生観,.精神的健康,悲嘆の関連を検討するために,遺族会 参加経験の有無で対応のないt検定を行った。その結果,いずれの尺度においても有意差は 認められなかった。.  1−8、悲嘆に影響を与える要因について.  悲嘆に影響を与える要因を検討するために,MGM総得点を基準変数,その他の尺度得点 を説明変数として重回帰分析を行った。その結果,「MGM総得点」は「死への恐怖・不安」 (β=・0.34,p<0.01),「死への関心」(β=0.26,p<0.05),「人間関係の再確認」(β=0.27,. p<0,05)によって,有意に説明された(R2=0,19,p<0.01)。併せて,重回帰式.  MGM総得点=9,982+(一0,891)×r死への恐怖・不安」十〇.843×r死への関心」十2,080                                ×「人間関係の再確認」 が得られた。. ・19一.

(23) 研究I1インタビュー調査 1、インタビュー調査結果,考察  ホスピス・緩和ケア病棟で家族を看取った経験を持つ者8名にインタビューを行なった。. M・GTAを用いて分析した結果について述べる。M・GTAでは,質的データの解釈をしなが ら分析を行な一 、ので,分析結果と考察を分けることは困難であるため,分析結果と考察を. まとめて報告する。.  なお,文中において【】は概念を,『』はカテゴリーを示す。“”は具体例を表す。. 2、分析結果の概要  まず,分析結果の概要について述べる。遺族は,『入院から死別までの変化』を経験した. 後に,大切な人との死別を経験する。その際に『死に関する意味づけ』を行う。そして死 別を経験したのちには,『死別から葬儀を執り行うまでの混乱』がある。さらには,『死別 体験後の反応』を経験したのちに,『死からの学び』がある事に気づいていく。  この過程を経験するなかで,『死に関する意味づけ』,『対処方法』,『悲嘆の軽減に肯定的. な影響を与えるもの』といった個人的な要因や,『供養』『死生観』といった文化的な要因 が影響を与えている。カテゴリーと概念の関係を,Fig.2に示す。.  2−1、入院から死別までの変化.  遺族となる者は,入院中より様々な体験をし,死別の時を迎える。故人が病気になるこ とによって,【入院中の日常の変化】が引き起こされる。例えば,“時間はすごくバタバタ してたね,寝る時間がないくらいに”と語られるよ一 、に,病院へ付き添いに来たり,本人. の解除を行うなどし,自分の時間のリズムが崩れる事になる。その中で,家族に起こる変 化もあるが,【本人の変化】も起こる。これまでに見てきた本人が変化していくことが,家. 族にとっては耐えられないほどの辛さを生じさせることとなる。しかしその中でも,本人 より感謝の言葉が聞かれることもある(【感謝される思い】)。家族は感謝の言葉に込められ. た意味について推察していくが,概ね肯定的にとらえているようである。このような,様々 な経験をしながら入院生活を患者・家族共に過ごしていくが,いよいよ死が近づいた際に, 家族に混乱が生じる事がある(【死別前の混乱】)。死というものがどの時点で訪れるものな. のか明確でないため,“亡くなったら呼んで下さいって言われて、早押しゲームの様にね、. はっと起きて、ちゃうかった一言うて、泣き笑い劇場やってねその時。看護師さんも、ゆ っくりでいいですからって。”と語られるように,家族も待ち構える様な状況が生まれてし まうのである。. ・20一.

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