北湯沢温泉の地球物理学的研究 (その4) : 大地比抵抗・表面電位及び温泉水の電気伝導度の測定
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(2) . r第10巻、 第2号. 北海道学芸大学紀要(第ニ部). 北. 湯 沢 温. 泉 の 地. 球 物 理. 昭和34年12月. 学. 的. 研 究. (そ の 4 ) 大地比抵抗・表面電位及び 温泉水の電気伝導度の測定. 小宮英太 郎. 瀬川 良弘. 吉田元 郎. 中 野嘉弘. 北海道学芸大学札幌分校. 物理学教室. Geophys icaI Study of the Ki tayuzawa Hot Spr ings 1V. SPec i賃c Res i tancesand Surface Potent s ia l softhe Ground ic Conduct and 図l i i ectr ty ofthe HotSPr ing V v ~ raters Ei tar6 KOM・YA Yoshihi ro SBGAWA, M[ otoo Yos ・DA , and Yoshihi ro NAKANO P海彩s l ’ c 8 Lαbo α云oγ〃 ? oたたαZdo Gαた似9e ば ひれ初6 4 7 8栃9 , 五r , Sαの野oγo. Th i si s the fourth report on the geophys icalstudy ser ies of the Ki tayuzawa Hot Spr ings . Four k inds of measure ・ 1 Dents were performed dur ingthe per i odsof Augustll-13 and october 17 18 ・ - } ,1959;i l ic re i tancesof the ground e ectr s s i )natural surface electric potent ia l i i i l ,i s of the ground i )e t r e c c , iv i i t conduct es of the water from the hotspr ingsandthe River ”osaru” andiv l analys )chemica i s of the water fro l ing po ints 1 m thesame samp . 図l icres i tances 兄 of the ground us ectr s ing the quadrupo l i tometer(Yokokawa 団L I0type e re s s ) are measured at about 500 measur ing pos i i i t h i t d n n t i os e s ance nterva1 of lom o▽er the who 1 e area of the Ki tayuzawa HotSPr ingsandtheresul tsare 立 l appedin Fig iacres i - .3 st ,from wherethe meanspec ances P of the lom underground can be deduced by the re l i t a on P=2 i lar 七o the 7 rαR. They ares 1 ni temPerature d i ibut i str l on maP of the one 1 )ofth 1 1 eter underground reported in 七he 且rs t paper is icals ies;thel tudy ser i geophys ive hot spr ower res stance s in the act ing zone such asthe th i rd zone. l near Yokoyama Hote landeventhecross ‐Yoen tunne ing charac七er of the equ i i ‐ res stance contourover iver osaでu and of the geo the R l ld i ibut ion of dykes , ogica str ,. The underground s tructures are a l so expected at the 17 repre ive po int sentat s in Fig .bythe .5 ing method,of the d i chang tance interva1 α s tructurei scomposed of atleast three kindsof . The s l ayer s from the top of tbe ground surface to the inter ior; the arst layer of several meters th ick ing thespec hav iHc res i tance of abouヒ1okg-cm,the secondlayerof ten meters th s ick hav ing several k定- cm and the deePer l ayer having look倉-c ] m. Probably l ing es the hotspr , the second layer invo t wa er andthe deeperi sexpect edLob9the motherrock( in parti the ma r h f T sof green tuf hat tt i e a c . thedepthfr om the waterl eve1ofthe River osarutothesecondlayeri i ly 1o meter scons stent s andthe. l l ive hot spr sma ing areasupport t er depthin the ac ingi sthatthe Hot Spr s fed by the River osaru . Natura lsurface potent ia l measuremen七 ingtheco ia1potent sus ion Sh i r nr 〕 【 ユerc [ l etr( n nazu 団P type )and lut -cuprous sulphate so ion e lectrodes give unexpected porous pot ly rather reproduc ib1 tsasare er (器u1 d l P i shown in Fig i 2 ia l l ive to the or ostve potent l . an . s re at 1g・n se h end of the ected at the nor t , ‘ ‘onsenk 6 ’br idge are foundin 七he ord inary cases y’ ive potent ia1 i Sarealwaysaccompan ed by ,but negat 七he hotspr ing act i i i ty h h h v ibutedto the s i l ic i6cat ion of the ryol i , w c, owever te dykes , may be attr , But imi l l ar tendency to the re tsof the res i iv i su ty measurement ,they have thes st s . Por i tabl i tor e dgegive s br i sed Kohl rausch‐ iceto measurethee stheusefuldev l icres i ,trans ivi i t t ectr s es iverto be ~ 1okg. of the r ing water to be ~ lkg-c cm andthe hot spr t 11 sul s are shown in . The re Tab l ich i i e3 s cons tent to the chemical ana s lys i s data(Tabl , wh ) lt must be remarkedthat the e4. .. 一 85 一.
(3) . 小宮英太郎・瀬川良弘・吉田元郎・中野嘉 弘 t s iver Water l ed in the r , then i ing area i s smashedto pieces and boi rock taken from the hot spr 性 t t c i l e i t r e e e r a u T h e 立 I a r i t n l es P . ivi ] mecharacterasthehotsPrng wa er ty has the sa ic conduct l e ectr f i d l h ‐ t i b t i e n l t i n s u o y s o h o 1ca comp ivi ty given in Figs for the conduct .6 and 7suggestthesame c en d l d t b e o n c u t e c o i ma lh e r i i t n W a o y r lut i . rg na o Sp g ferent di on of the chemical contentsin the Water ing inalhotspr ig /9-c s or o I α ] ivi ty of 160×10一5 ic conduct l . Thi ectr have the te ] m ー perature .ooC and the e ‐5 i the g t m た v e o i i 0× cm d t ~1 g t l i t v ft c h n u d r cc o y t c eee i l uted bytheundergroun Wa ero water may be d he l i d b t e n t x a d a r ee y h t e r p ft Wa r am n s e d t ow A h e t r e o n e na u ing water sprouts l l ed hot spr . so ca lut i i d on factor 30~50 . l ost iVe 賃rst zone to the 宜 ing water from the ac七 iginalhotspr i l d rat lar ly S imi o of the or e ,the yi i ted Spr ingsi t l n a H s t se i K t o h l df t z wa l i a u a e t dt h t r 1 m y o e f dt b l 3 a i n e o y i ive th rd zone s oun o e : a act l ) trePort 7×cm3 i ichi stentto the ars s cons . /min as 10 . Wh. SI . 序. 、回にわ たって, 北湯沢温泉地域の地温分 布, 湧源水頭 及び川底の状 態等を調 昭和31年以来3 び温泉水の ‐ 3 、 ) 査 して一応の結 果を得て居る が1 , 今度2回にわたって同地域の表面電位り 比抵抗及 電気伝導度を測定 したので, これを報告する.. S2 . 調 査 の 概 要. 今回の調査 は 昭 和 34 年 8 月 11~13 日 及 び 10 月 17~18 日の 2回にわたっ て行われた. 長流川 の両岸にわたって, 北湯沢駅付近から道路及び鉄道沿いに研修所付近までの地域に対して, 表面電 位及び土地の比抵抗 を測定 した. また各湧源の温泉水のイオン含 有量及び温泉水と長流川の 水との 電気伝導度を測定した. 表 面電位は島津製 EP 型電位差計により, 比抵抗は横河製 ELIO型比抵抗測定器により測定 し た. また温泉水のイ オン含有量は調査中に現地に来た池畑昭氏によって現地で分析された. 伝導度 i dge によって現地で測定さ れた, は手製のトランジスター低周波発振器を用いる Kohlrausch br S3 . 測定結果 : 表面電位 i i )カ バ ユサソナイ川合流点付 i )研修所及びトンネル付近,i 8月の調査では,i )横山温泉付近,i i i )は合流点付近の橋の i )とは温泉橋のたもとを原点と し,i )とi 近 の 3 地 域 で 測 定 した. こ の う ちi i i ) 1 0 )とi 月の調査ではi i i i )との中間の測定 がなされなかったので, )i )とi 下の川原を原点と した.i. i i )を共通の原点で結 びつけること及び鉄道線路沿いに測定 してトンネ )i との間の地域を測定 して,i i i )の地域をつなげることが行なわれた. ルから北湯沢 駅付近を経てi 測定器は島津製 EP 型電位差計で, 電極は島津製素焼壷に硫酸銅飽和溶液を満た したものであ る.. 測定に当って, 素焼南と地面との接触の状 態, 特に地面がぬれている か乾いているかによって 測定値が異なり, 壷をぬらすと 5~1omV 高くなる. また同じ場所を数時間おいて測定した時に1o mv 程度の差 を生ずる場合もあって, 測定値において少なくも 土5mV の不確定さは免れないもの 0月とで同じ場所における値 が傾向的には一致している 場合が多く, その と思う. しかし8月 と 1 意味では相当に信頼性があると認められるであろう, 例えば横山対岸, 郡司湧源等における大きい 負電位はこの例である. また温泉橋原点に対して研修所裏原点は loom 以上離れているので あるが. 8 月 に 25 mv, 10 月 に は 24 mV と 予 想 以 上 の 一 致 を 示 した.. 点は温泉橋の北のたもとである. 測定は次の順序で行わ れた. 一 86 一. 測 定 結 果 を 第 1 図 に 示 す. こ こ で 原.
(4) . . . \ \ ‘. 【 → .. . 企 o如し. . . 糟 .闇 鵬が 醍 ′. j. . 原点は温泉橋の北端 数値は1月測定 [ ]内は8月測定. 2 1 な ざる嘉 藤 き 1 二傷 雑 達 塞 溢 獣畿 搾 警 議さ ‐ ~ . . . . . . . ん # 書 考ク嚢 縦華 総参寒多老彩幾蜂幸舞 美 ≦ 灘 ‘寺% ‐ β. . 常 磐 響 きき メー 茨. 鰯. 雫 / . . た. . 0. . 1. 5 / . ノ、/ !′ えJ .. . 三 ド\. . /. 、. ミミ/. イー. 第3 図. 大. 地. 抵. 抗.
(5) . 小宮英太郎・瀬川良弘・吉田元郎・中野嘉弘. 近 (原点カ 8月のとき. 横山付近及び対岸, 研修所付近 (原点温泉橋) , カ バ ユ合流点及び駅付 バユ合流 点) . , トンネル内 部 (原点温泉橋) oom おき L 0月のとき. 横山付近及び対岸をいくつ か測定 して再現性 を確めた. 道路沿いに 1 ネル てトン 南下し にカバ ユ合流点の 原点まで測定し, これを原点に して駅前橋か ら対岸鉄道沿いに 泉橋原点とを比較し, 北口まで測定 した. トンネル内の測定は危 険なので省 略し, 研修所原点と温 て測定 し, 温泉橋 研修所付近を測定した. 翌日カバ ユ合流点の原点から駅付近 及び温泉橋に向かっ て駅付近まで測 原点から対 岸のトンネル北 口を川を横切って測定 し, 鉄道沿いに北口 からゴヒヘ向け こ れは や むを 得な い が 定 した. こ の よ う に 一 周 した 結 果 は 20 mV 程 度 の 食 い ち が い を 生 じた , め して, 8 月 の 測 定 に お け る 郡 司 及 び ト ンネ ル 北 口 の 値 を 参 照 して 値 を 定 た. 第 1図及び第2 図a b に よ る と 次 の こ と が い わ れる. と. ,. ′. 4 ′ .. ” , ” ◎ . □ . ≧& ‐ す こ ). 23 ‐. ” , “ “ .. お 口. “. - ′ ?. , ′H. 1 横 山 方本 館. 隼. 」. / . o 原 点. . ▼ 7′ 患 〆イ謬 三きき腕“ ぺ辱 ‘ ロ . さ. . . し 山 ト ン ネ‘. に贋J. 近) 第2図a . 表 面 電 位 測 定 結 果 (横山旅館付 1 0月の値 ( )内は 8月のもの . 単位 mV, 数値は , 6 0. 道 路 治い. 0 4 . 40. 線路 者い. 郡. 署. 2 0 0. . 駅. 4 - 0 . 第2図b .. 道路沿い, 線路沿いの表面電位. i ) 道 路 及 び 鉄 道 に 沿 う て は, 概 して 北 の 方 が 高 く な っ て い る.. 最 高 で 50 mV 程 度 で あ り,. 20~30 mv 程 度 が 多 い.. 源は周囲に比して著 し i i ) トンネル付 近, 横山対 岸, 研修所付近に負電位 がある. また郡司湧 値は大きい個 所 が あ る 例え ば 横山対岸では -259 mV .. く低い. 負電位の範囲は狭 いが, 絶対. ,. 172 mv 等 で, そ の 様 な 点 か ら 数 m は な れる と 正 の 06 v 10月) 8月) ( , 温 泉橋 の 南た もと - , 一2 m ( - 88 一.
(6) . 北湯沢温泉の地球物理学的研究. 値が得られたりして, 負の場所 は数 m 程度の拡がりを持つことが多かった, またトンネル内は概 して負と見なされる. このような負電位は湧源のある地域に限られている. しかし横山対岸で負電位は必ずしも湧源. のすぐ近くとは限らず, 小橋付近の川原でも正の場所と負の場所とがあった. また横山対岸におけ るオロフレ泉源付近, 横山裏湧源, 難波氏湧源付近は低くはなかった. S4 . 電極間隔lom の場合の大地抵抗の測定. 0型大地比抵抗測定器 (4電極系) を用い8月, 11 横河 L‐1 , 18 日北湯沢温 , 12 日, 10 月, 17 泉主要全域地500 点の大地抵抗 R を測定した. 測定結果は第3図に記入して示す. 但し記入され. om 間の抵抗値を 倉 で表 したものである. (測定間隔 た数値は電極間隔 α=lom の時, 即ち大地 1 も 1o m と した た め 図 に 記 入 しき れ な い の で 1o m 間 隔 の 相 次 ぐ3 測定地点の 3箇の測定 値 の 平 均 3 ) 式 P=2”α尺(”cm) 値 を 図 に は 書 き 入 れ て あ る) . α を 1o m に 選 ん だ 理 由 は, i , 但 し α=10 cm を. i 用いて算出される大地比抵抗pはほぼ地下lom の平均比抵抗値を与える. i )次節より見られる通. i i )第6 り温泉と関係がありそうな第2層が多くの場合地下1om 内外の深さ迄に横たわっている.i 節 よ り こ の 地 域 の 温 泉 水, 地 下 水 の 比 抵 抗 は そ れ ぞ れ 約 lkg‐ cm, 及 び 1okg‐ cm で あ る か ら,. om 内外に於ける第2 層が温泉水であ α=lo m の場合の大地抵抗 疋 より比抵抗pを求めれば地下1 るか否かを或る 程度弁別出来る. 8月 の両日は駅より鉄橋に至る国道沿い, 鉄橋より鉄道線路沿いに駅迄及びその附近を測定し. 1 0月の両日にはとり残した旧国道沿い, 鉄橋よりダムに至る国道沿い及びその附近を測定した. 測 定に当っては溝を避 け, 又異常値の得られた場合は電極端子を移動させ出来る丈け表面附近の影響 を除くようにした.. 029 (ト ン ネ ル 内) よ り 最 大 値 12g (ト ン ネ ル 山 こ の よ う に して 測 定 した 尺 の 値 は, 最 小 値 0 .. 南斜面) に渉っているが, 図から温泉活動の活溌な地域ではその値が小さく, 不活溌な地域では大 きく な っ て い る 傾 向 が 看 取 さ れ る. 尺 が 19 よ り 大 き な 地 域 を 鎖 線 で 囲 み, 北 よ り イ, 口, ハ, ニ. と名付ける.. )0 イ 区 域 は 第 1 報1 こ於 け る 低 温な lb 区 域 に 対 応 す る も の で,. 0 こ の 温 泉域 で 卓 越 して い る N60. E 方向に長流川を横断していることが明らかに読み取られる. 即ちこの地域は北湯沢温 泉域の北限 を劃するもので, ここでは低温且つ大地抵抗が大きく温泉活動は全く見られないのである. これに 反し観光ホテルの川向いにある口区域は範囲が極めて狭く, 抵抗値 R の小さな広い領域中に宛も孤 ご)によると此処には恐く流紋岩岩脈が貫 立的に突入した形で存在している. ところで地質学的調査. 入している筈であるから, この岩脈の大きな抵抗の為口区域が形成されたものと解釈される, 猶こ の口区域の長流川川岸にある温泉湧出孔はこの貫入岩脈に基づく母岩の裂目に沿うているものと 考 える こ と が 出 来 る が, 更 に こ の 岩 脈 は NE に走り長流川を横断している模様であるからその結果対 岸に観光ホテル湧出孔, 橋堀氏湧出孔が生ぜしめられていると理解される, ノ、区域は横山旅館裏グ ラン ド--神社鳥居より矢張り帯状に NE 方向に長流川を横断しトンネル北口より50m の地点迄. 拡がって現れている. この区域は地質学的調査によれば流紋岩岩脈が走行している場所で地温測定 の結果では本温泉中最高温の第3 区域に属しているが, 位置としては同区域の北限界線に在り第3 1 区域内にあるとは言え比較的低温な部分域を成し活機な温泉活動は見出されていない. このように. してノ・区域は地下に存する岩脈のため R の値が大きく測定されたことは次節の 考察でも 一 層 明 ら かにきれ, 従って温度も比較的低いのは当然のこととして理解出来る. 二区域は温泉橋以南, トン ネル山南斜面等を含む広い区域で, 鉄橋附近に於いてやや小さな値が得られているが, 国道沿いに 一 89 -.
(7) . . 小宮英太郎・瀬川良弘・吉田元郎・中野嘉弘. ダムに至る迄全般的に値 が大きい. この鉄橋附近国道の値の小さいことは嘗って鉄橋架橋工事中, 鉄橋脚下川床より温泉の湧出を見た事実を想起すれば当然な結果と思わ れる. なおトンネル南口よ. り鉄道線路沿いの値も極 めて小さいけれども, 之はこの鉄路沿いにトンネル より湧出せる温泉水を 大量通水している溝より温泉水が地下に惨透したた めの結果が大きく影響 していると思わ れるが,. 測定可能な領域が狭いため電極間隔を拡げ詳細な地下溝造を明らかにし得なかったので最終的決論 を下すことは出来ない. 従って或いは鉄橋附近の川床に存する温泉水脈が広く此の辺を北上しトン ネル山に迄延びていることは充分在り得る ことで, もしもその様な事実があれば研修所内に在る枯 渇 した旧自然温泉湧出孔はその水脈に沿うものと解釈し得る, 然し今回の測定結果ではこの 鉄路の 両側の丘陵地帯には (鉄道線路上4~8m 高 い) 尺 の値の顕著に小 さい個所は一個所も見 当 ら な か ったので, 一応温泉活動の少ない個所と しておく. 猶この区域の 右岸は絶壁で測定が不可能である ため, この区域の微細地下構造を明 らか にな し得なかったこと を申添えておく. S5 . 地 下構造の電気的探査 ▼8の両日 横河 L-10型大地比抵抗測定器 (4電極系) を用い大地抵抗 尺 の 0月 17 主と して 1 , ,L 測定を行ない, 比抵抗 p=2ズα尺 を求め, 之を整理して地下構造の探査を した結果を第1表に記す. ’ 電極間隔αを2 ,6 , 20 , 10 , loo m と 変 化さ せ 資 料 の 数 値 を 算 出 した が, 地 形 に よ り α を 先 分 長 く. とれなかった場合や基線を直線にとり得なかった場合もあるので誤差のあり得る値は( )内に記入 した. 測定個所は 17であって第3 図には 6 を以ってその位置を示してある. 猶表中の ね は測定点 第1表. 地下各層までの深さとその比抵抗 (昭 和 34 年10月 17 ,18 日). 記 号 1 測 定個 所 1 白. A1 駅前橋たもと 1. イ. B. ↓ 間 区 域. 竜 神 横 国 道上. c. 郡 司 氏 泉 源横. n ). 林. 道 入. 口. 駕. 錦. 泉. 前. 橋 堀. 区 暑 域. 工. 閣. 氏 横. 同上のiH向対岸 水 月. 亭. 横. 坂下国道曲り角 神 社 鳥 居 対岸 神 社 鳥 居 機 グ ラ ン ド 内. 金一 為 に』一 覧 にも 1 霊 , 3 3 .. ′ 1 3. . ー呈. 横 山 旅 館 前 温 泉 橋 たもと. 5 5 .. 2 4 1 19 27. 喜 言. 5 ・1 .. 8 6 1 3 9. 8. 16. 2 4 .. 130. 20. 2 7 .. 90. 7 7 .. 12. 2 6 .. 2 9 .. 14. ( 5 8 ) .. 8 5 .. 11 5 .. . . 90. 11. 2 1 .. -‐. 33. . - 5 ( ) ‐ 二. トン ネ ル 北50m. 1 ,. P 3 kgcm) (. 43 5. 7 6 .. 10. 6 8 .. . . . . . 14 5 . だ o . l. 2. 33. 3 0. 38. 6 9 .. . 3 7 .. 24. 3 6 .. 5 8 .. -- 90--. 34. 3 6 .. ( 25 ). 172. 5 2 .. ( 25 ) 20. ( 4 ). ー ー ・ ー- - ー ‐ ー ・ー 210 230. 45 1 .. 5 8 .. 2 g1 (25)- IM 屡犠議題墓高 僧 畷i1 120. -. 2 0 ( ). 1. 11. :. 35 1 .. ,“.
(8) . . 北湯沢温泉の地球物理学的研究. より最寄りにある長流川水面迄の高さを, 又 偽. , d激 等は測定点より. 組成を以って無限に水平方向に拡っていると仮定して算出されているが,. っ も の と 解 釈 す べ き と 思 う.. L,. 島. 前節に於いて温泉活動の見られぬと指摘した区域 に属する A, J , K, P を除いた 他の測定点に於いては 全般的 に言い次の如き本温泉地帯 ,. 第4図 ±世F断面図. の 地 下 構 造 特 徴 を 示 して い る こ と が 表 よ り 分 る. 10~20k“‐ cm の 比 抵 抗 を 有 し, 厚 さ 数 m の 第 1 層 の 表 の 下 に, 比 抵 抗 数 kg‐ cm, 厚 さ lo m 内 外 の 第 2 層 があ り, 更 に そ の 下 に 比 抵 抗 look cm. の第3層がある. これより恐らく第2層は温泉水, 地下水を含み, 又第3層はこれを湛える岩盤 , 多分この地帯の母岩である緑色凝灰岩で, 吸水のため比較的小さな 比抵抗を示 しているものと想像 さ れ る, 猶 こ の よ う な 地 下 構 造 か ら して 我 々 が 前 節 に 於 いて 述 べ た よ う に 電 極 間 隔 α=1o m と し. て温泉地全域の大地抵抗を測り, 地下構造を僻目 敢したことは妥当であると思う.. 温 泉水, 長 流 川 (地 下 水) の 比 抵抗 は 次 節 の 結 果 に よ れ ば, そ れ ぞ れ lkg‐ cm 及 び 1okg- cm. で あ る こ と に 注 意 して 各 区 域 に 分 け て 調 べ て み る,. イ 区 域:. 本区域に属するのは A 点だけであるが, 第1表から分るように比較的浅い処に抵. 抗の大きい第2層がある, これは 駅前の川床に見える緑色凝灰岩であろう. この下に恐らく は長流 川の伏流と思われる相当厚い第3 層が第4層の岩盤上に湛えられていると考えられる. 第2表. i 測定個所 コ. 記 号 ィ 区域. A. .. C D 配. 裏珪 F. G. 耐塞 警 遍 { 二区域 “. 測 定 点 地 下 の 諸 量. ん も. 駅前橋 鮪 と 1. 1 8 .. 竜 神 機国道上 郡 司 氏泉源横 林 道 入 口 錦 泉 閣 前. グ ラ. ン. 2十α 1 ) d / 3-α, , の値. 所 基. 内 脚. 1. 2 1 .. ョ. 鯛 ・. 13. 14 18. 8. 10. 2 10 .. 11. 9 7 . 10 6 .. 1 7 , 0 4 .. 89. 39. 34 2 , 32 ( ) 6 .. 1 2 . ( 3 ) 6 .. 3 8 . 33. ( 29 ). ド 内. 4. 18. 5. 16. ト ン ネ ル 北50m. 修 橋. -. 25 2 5 , 3 5 .. 7 -0 . 21. 横 山 旅 館 前 温 泉 橋たもと 研 鉄. 1. 10 85 . 11 5 .. 橋 堀 氏 横 盟 r向 同上 の川 ロホ 対岸 水 月 亭 横 坂 下国 道曲り角 神 社 鳥居対岸 神 社 鳥 居 横. d ・ー d 1 『r そ F晶 子 益. 3 -0 .. 1 5 ( ) 16 5 .. α3-α . の値 - 91--. ユ 7 1 . 3 6 .. 3 25 . 4 6 .. 4 5 . 4 7 . 20 8 . 19 7 . 14 7 .. 18 6 .. 5 8 . 14 4 , 1 ) 6 5 .. 4 5 . 21 2 . 2 ) 9. 5 2 . 0 2 ‐ 3 5 .. 22 7 ) ( , 17 3 .. ( 6 7 ) . 0 9 .. 14 6 . 11 2 .. ( 2 6 ) ..
(9) . 小宮英太郎・瀬川良弘・吉田元郎・中野嘉弘. イー口間の区域: この区域には B, C , D, E 点が属し, 川床附近に温 泉湧出孔の散見する地 帯である. この 4点の地下構造が全く似ていることは第1 表から明 らかであるが, 第2表の示すよ om である う -力 , 即ち長流川水面か らその 下の恐らくは岩盤たる第3層迄の厚さが例外なく1 2 ことによっても裏づけられる. 特に第2報)に於いて郡司, 竜神温泉湧出孔が全く同一水頭を有す ること を報告 してあることを想起するならばこの相似は偶然以上のものと信ずる. 又第2 表より,. 偽-〆 ,即ち第 2層の厚さを見るに互に対岸にある B, C 間 に 4 m も の 差 異 が あ る か ら, こ れ は 対 岸 同志の地下水頭が必ずしも等 しくないことを, 従って両岸の地下水が川床に向って集って来る傾向 にあり, 温泉水は主として長流川に培養されるとはいえ地下水の影響も無視出ないことを意味する ように思われる.. 次に g吾4 +4 を地表から平均の温泉水頭迄の深さと してみると, 第2 表の示すように右岸 lm と考えられる. に あ る B, D, E 点の平均値は約1. この値は全温泉区域唯一のボ←リング湧出. 孔であるホロホロ荘の温泉水頭もこれとほぼ同一水平面上にある故妥当で あ る と 思 う. 籾て第 1 oC) の た め 概 し て 低 い が 15 報り Fig .1 で 報 告 した 様 に こ の 区域 の 地 下 l m の 地 温 は 表 面 地 下 水 ( ,. 唯例外的に24 .牢C なる高温の地点が B , C 両点の真中に位置 してある, 今この地点にあっては, 表 面地 下水の影響を受けることがなく同地点下の平均温泉水頭より熱伝導を以って暖められると仮定 oC であったから 温度勾配は55度/m となる故平均温泉水頭の 9 すると, 地温測定当日の気温は 1 . ,. 1 ) 温度は 24 .ザC十5 ,牢CXIO=79 .守C と な る. 之 は 第 1 報 で 示 した 様 に エ 区 域 平 均 温 泉 温 度 と ほ ぼ 一致する. 次に, 次節でホロホロ荘温泉水について為すと同一仮定でこの平均温泉水の比抵抗を求めると. 0 9kgcm と な り, 第 1 表 の p . 2の 値 の い ず れと も 異 な る が, 亀 は 前 に 述 べ た よ う に 平 均 的 意 味 を 持. っものであるから局所的に土壌, 地下水が混入 して値の大きくなるのは当然であって, 比較のた め に寧ろ第1表中の M 点のp 3をとれば比較的よい一致が見られる. 特に E 点につい の 及び 0 点のP oC 以上) が高く 地下2m 内外で徴温水の湧出を見ると言われ 興 20 て一言するに, 同地点は地温 ( ,. 味ある地下構造を示すものと期待されたが, 電極基線上にコンクリート橋を挟まねばならぬ地形に あるため深部の測定値は確実と言い切れないが, ′ を の 値 が M 点 の そ れと 等 しく 全 域 中 き わ だ っ て. 小 さ い こ と は 注 目 す べ き で あ る.. - 次に長流川が第 1層に及ぼす影響を見るため長流川水頭より第 1層の底迄の高さ ゐ-〆 ,を作り. 4 との関係を見ると (第2 表及び第5 図) ,B ,D,E 点はほぼ一直 線 にの り表 土 が長流 川の 影 響 を 受 けて い る こと が グラ フよ り 看 取 さ れ る. C 点 は 対 岸 に あ り 然 も 鉄 道 線 路 の 盛 土 上 に あ る た め こ の 直 線 か ら 外 れ て い る も の と 考 え ら れ よ う. 口 区 域:. こ の 区 域 に F, G, H, 1 点 を も 含 め る こ と に す. ると, ここには観光ホテル, 橋堀氏, 及び同対岸無名温泉湧出孔の 三温泉湧出孔が属する, 之等諸点が一群をな していることは第 1 表, 第2表から分るが, G 点はその第1層に於いて極めて大きな. c 0. 2 7 “ 2 1 Q ( K 一 ( . 筆. 〆. 比 抵 抗 を 有 す る こ と が, ま た 而 もp 2の 値 が小 さ い こ と が 注 目 さ. れる, 之は前節の地質学的事実と符牒を合せていると言えよう. p 2が極めて小さいことより して F , G 点下には平均地下温泉水頭 7 1 6 3 がそれぞれ地下 . 及び . m(表2 参照) に存在する筈で, これ. 等は附近の湧出孔温泉と当然関連しているものと思われるが, 対 岸同志の両者が直接関連があるかどうかは α 2-れが著 しく異なる - 92 一. 3 十。 . 第5図. 長流川とβ .との関係.
(10) . 北湯沢温泉の地球物理学的研究. ので決定 し兼ねる. 1点は寧ろノ ・区域に層すべきかもしれない, 第1表, 第2表及び第5 図から見 て 特 異 で あ る, 然 し確 実 で は な い が 20 m 地 下 にp cm の 第 3 層 が あ る の で, 其 処 に は 地 下 3=4kg-. 水により可成り稀釈された微温泉水の存在も予 想 さ れ る. 猶この区域中馬頭観音附近では 尺( α= 1 om) 値が0 1虜 なる極めて小さい値が得られてい この事は同地帯が地温分布上低温の第2 るが . , 区域に属することと矛盾するように思われる, 電極間隔の関係上この地帯の地下構造を明らかにな し得なかったが, 最寄りの H 点と大きな違いがあることは思われないから第5 図を利用す る と, 同 地 帯 は 川 面 よ り 約 2 m の 高 さ で あ る か ら, p cm と な る. こ の 比 抵 抗 の 小 さ な 表 土 と .は 2~3kg-. 地下にある比較的稀薄な徴温泉水との結果この地帯で ・さな 尺 の値が得られたと一応理解出来る.. ノ・ 区 域: J , K, L 点を含み温泉活動は全く見られず, 川床附近には巨大な転石の見られる 個所である. 地質学的には前節で述べたよような特徴を有するが, この3点とも第1層と して厚い 岩盤を持ち, その下には比抵抗の割合小さい第3層が, 又更にその下には極めて比抵抗の大きい第. 3 層 が 横 た わ っ て い る. こ のP 3の 値 が 大 きい こ と か ら して, 第 2 層 に 温 泉 水 が 含 ま れ て い る と し. てもこの区域の直下深部より釆たったものとは考え難い. 平均地下温泉水頭迄の深さを第 2表より 見るに平均18m で極めて深いので当区域が比較的低温で温泉活動の見られぬ理由が理解される.. この区域の地形, 地下構造よりして無意味であるから第5 図には記入しない. ハーニ区域: M,N,0 点が属し, 当温泉中最も湧出孔多く, 温泉活動の活溌な地域であるが. トンネル, 左岸の絶壁等地形, 地勢の関係上充分の精査が不可能であった. N 点は埋めた土地に在 り, 地 形 上 α を 20 m 迄 し かと れな か っ た の で, こ れ を 除タトす れ ば, M, 0 両 点 は そ の P2 ,P 3 が温 泉水の比抵抗そのものと言える程 ・さいからこれ等地点下には温泉水のみが存在するものと推定さ れ る, M 点にあっては比抵抗の大きな第3 層 (岩脈) が長流川水面上0 7m も現われていることが .. 第2表から読みとられるが, 之は横山旅館前の左岸に流紋岩脈が絶壁となって露出しているのと同 一 で あ ろ う, 本 来 平 均的 意 味 を 持 っ Pの p 3 が極めて小さいこと はこの地帯の温泉には地下水の混入. が少ないことを意味するものと解釈出来るから, 次節で我々は当温泉の地下深部から湧出して来る 高温, 高電気伝導度の源温泉水を仮定し, これに地下水, 川水が混入することにより各温泉水の温 度, 電気伝導度が決まるものと してその値を算出して みる. 二 区 域: 測 定 点 と して は P , Q2 点が属するが, 前節に於いて述べたようにこの両者は同 一 群 に 入 れ て 考 え る こ と は 出 来 な い. P 点はトンネル山丘稜地の代表点と考えられよう. . 表からみ てこの地点下に温泉水の存 在を予想することは出来ない. Q 点附近には温泉水が湧出した事実があ る こ と は 前 節 で 述 べ た 通 り で あ る が,. 第 2 層 の 厚 さ 偽-〆 , が 大 きい に も か か つらず, P 2の 値 が 3. kg‐ cm より大きいので活溌な温泉活動を期 待することは出来ないよう に思 われる. この地点と温 泉橋の間の国道沿いの 尺 の値は大きく, 又ダムに到る間も漸増 していることが第3図から見られる から全般的に言っても豊富な温泉水の存在は地下に期待出来ないよう に思われる. 以 上 の 検 討 よ り 高 温の 地 下 温 泉 水 の 所 在 は 長 流 川, カ バ ユ サ ン ナイ 川 よ り 10~15 m 内 に あ っ. て, 第2 層の比抵抗が高々3kg- cm, 且つ平均地下水頭迄の 深さの計算値が 地表面より1 om 以内 で あ る 場 所 の よ う に 思 わ れ る,. S6 . 北湯沢地区温泉水の電気伝導度測定 ト ラ ン ジ ス タ ー を 用 い た 発 振 器 に よ り 交 流 電 源 (約 500c/ i dge ) を 製 作 し K0hl sec rausch br. を小型携 帯化することが出来たので, 川水及び温泉水の電気伝導度を採水場で直ちに測定すること が出来た. 測定方法はビーカーに採った資料中に一定間隔の白金電極を挿入し, その場で温度を変えな - 93 一.
(11) . dv富英太郎・瀬川良弘・吉田元郎・中野嘉弘 温泉水, 川水, 地下湧水等の電気伝道度及び抵抗値 (昭 和 34 年 8月 12 ,13 日,10月,17日). 第3 表. No .. 水 イ固. 採. 北. 沢. 湯. ト ン ネ ル 北 側. 3. 横. 山. 34 .12 . 8. 水. 湧. 水. 湧. 裏 河. 水. 飲. 駅. 2. 5. 長 流 川 中 流 体申 社 前). 6. 長 流 川 下 流(温泉橋下). 7. カ バ ユサ ンナイ 川 (ナ ン バ上}. 8. 徳. 9. 長 流 川 上 流(駅 橋. 舜. i”{合 流 点). 別. 下). 10. 長 流 川 中 流 (馬頭観音前). 11. 長 流 川 下 流{温泉橋下流}. 12. 郡. 泉. 神 波. 難. 14. ) 源2. 泉. 司. 竜. 34 .10 .17. ;. 泉. 8 67×10-5 . lo o〉 <10一5 .. 1 7 .. ‐ ‐ 5 13 6×10 . 5 ‐ 7 9 0 5 1 〉 . 〈 - 5 11 8×10 .. 2 1 .. 11 8×10‐5 .. 2 2 .. l l const ce 286 C 2 0=0 .. 9 1 . 1 8 . 1 8 ,. l l const ce 258 C 2 0=0 .. 5 5 61×10‐ . 1 8 0 く10 5 ・6〉. 2 1 . 2 O .. ;. 425. 3〉 67 くlo-5 .. 1 9 .. 236 C 2 0=0 .. ‘ ソ. 240. 119> く10雨5. 2 2 .. 〃. 240. 108〉 く10一5. 1 8 .. 258 C , 2 0=0. 286 C 0=0 2 .. 240. 119×10-5. O 2 .. ‘ ソ. 380. 3〉 75 くlo-5 ・. 1 8 .. 34 . 8 .12. 230. 124×10-5. O 2 .. 200. 143〉 〈10-5. O 2 .. 200. 143〉 く10一5. O 2 -. 210. 136×10-5. 1 8 .. 200. 143〉 〈10-5. 2 3 .. 140. 204> く10一5. O 1 .. 290. 89×10-5. 2 O .. ホ. テ. ル. 泉. 源. 16. ホ. ロ. 荘. 泉. ) 源3. 17. 横 山 ト ン ネ ル 泉 源. 20. ホ. 21 22. トンネル内線路 泉 源 ) 横 山 横 裏 泉 源4. …. 23. ‘ ソ. 34 .10 .17. 18. 横山前川原左岸 泉 源. 19. 横山前川原 右岸 泉 源. 水. 3 3 3〉 く10 . 3 2 9> く10 . 3 2 1×1 0 . 3 3 0 6×1 . 3 2 42×10 . 3 4 6×10 , 3 〉 4 0 〈 1 0 . 3 2〉 〈10 3 .. 2 O .. 34 . 8 .13. 光 ロ. 湧. 1 9 .. 34 .17 .10. 観. 24. 10 6〉 〈10-5 .. 源. ホ. フ. 1 9 .. 34 . 8 .13. 源. 15. ロ. 8 41〉 〈10-5 . 9 75×10-5 .. 泉. 温 13. 3 4×10 3 . 3 2 93×10 . 3 2 70×10 .. 水. 長 流 川 上 流{駅 橋 下). 4. ) I dKI. 水. 湧 1. 抗 )醗 園 抵 値姻 (g. 採水月 日 (昭和). 所. レ 荘. 十. 岩. 泉. 源. 石5. 34 .12 . 8. 34 . 8 .12. 3 19〉 1 く10 .. ‐ 5 59> 〈10‐. 1 258 C 2 0=0 .. 286 c 2 0=0 .. oC 当り K の平均増加を K の % で表 わ した も の 1 ) dに は 1ずC~2ずC の l . 2 ) ポ ン プア ッ プ して い な い 為 泉 源 よ り 河 水 中 に流 入 して いる の を 取 っ た. 泉 温4げ. o 3 ) ポ ン プア ッ プ して い る も 温 泉 水温 度 低く 約50C 地 下 水混 入 して い る も の と 思 わ れ る.. 4 ) 送 湯 パイ プ に 残 津多 く そ の為イ オ ン濃 度 あ が っ て い る と 思 わ れ る. 75×10-5 /gcm を沸騰させその中に温泉地帯の岩石を投入5分後の値. 5 ) No . .2 の湧 水 K =9. o がら前記 Kohlrausch bridge を 使 い そ の 抵 抗 値 を 測 定 した. 特 に 20 C に於ける 抵 抗 を 求 め た 結 果を第3 表にまと めておく. l l 常 数 の 検 定 を 行 な っ た. IN の 標 準 KCI 液 を 用 い 測 定 中 度 々 ce 猶0 . こ の 表 よ り 次 の 事 柄 が 決 諭 さ れ る.. 1 ) 地温分布上の第1 区域 泉源 (郡司氏, 竜神, 難波氏, 観光ホテル, ホロホロ荘) も第3 区域 泉源 (横山旅館, トンネル中) も共に温泉と しては電 気伝導度は非常に低く, KCI塩と して 考 え る 10ON 程 度のもので池畑氏による化学分析の結果 (第 4表) とも一致する. と1 / - 94 -.
(12) . 北湯沢温泉の地球物理学的研究. 第4 表. ト C1 ‐ 分析表 北湯沢温泉 Ca十 ,. (昭和3 4年8月13日, 池畑氏測定). 料. 資. ョ. 十揮 m 一 C 鮒 a ppm. 横 山旅 館 裏泉源. 25 84 .. 排水孔 の側泉源 竜. 27 44 .. 波 氏 泉 源 神. 泉. 37 9 .. 源. 24 8 .. C I I a/C 叫c. 1 三 ≦. 160 6 、 8 . 22 23 .. 横 山 旅館対岸 難. 圭. 16 25 .. ト ン ネ ル 内 泉 源. - 」 ‐ C I c 1 m p pm p p. 雪. 0 157 . Q 30. 潟 . Q 54. 刃 . Q 71. 狛 . L 8. 江 . Q 45. 2 ) 第 1 区 域 の 泉 源 温 泉 水 の 電 気 伝 導 床 と 第 3 区 域 の そ れ と を 比 べ る と 120×10-59-l cm-1: 1 o G - 140xlo“5虜-l o 9 C 0 で あ 両 泉 8 C っ て, 之 は 温 水 の 平 均 温 度 比 cm と ほ ぼ 一 致 して 居 る, こ れ を :. oC 電気伝 oo 裏づけるため次の計算をしてみる, 今この地区の温泉水を本節5 )で説明するような l , oC 電 気 伝 導 度 1oxlo- l l 5“- 導 度 160×10-5g- cm-1の 源 温 泉 水 に 15 cm- の 地 下 水 が 混 入 して 生 じ ,. たものとする. 混入 した源温泉水, 地下水の質量をブ タも 7 2 7 2 , 又その電気伝導度をそれぞれ ね れ 又この様にして出来た温泉水の電気伝導度をたとすると, 混入率は次式で与えられる. た ーた 7 7 2 り ,. 従 っ て 第 1 地 区 温 泉 水 と して 々;120xlo-“-l / /4 cm-1 と す る と, そ の 混 合 率夕 ” 7 れ =11 , 従って 混 ,. 合して生じた第1地区温泉水の温度は. 100×11十15×4. 0c ---掴 --- -「 =77 15. となり実測平均値とよく合う.. oC と い う よ い 3×10‐59‐5 同 様 ホ ロ ホ ロ 荘 の 温 泉 水 につ い て も た;75 cm-1と して 計 算 す れ ば52 .. 一 致 が 得 ら れ る. こ れと ・ こよ り 我 々 の 仮 定 が 無 理 の な い も の で あ る こ と が 裏 づ け ら れた と 信 ず る.. 3 ) 川水の電気伝導度が長流川上流, 中流, 下流に於いて値を異 に す る こ と が 第3表から分 る. これは川水中に温泉水が混入した結果と考えられるから, 混入温泉水の電気伝導 度を平均値の. - 5 -l - 1 ゐ 2 。=130×10 9 cm と して 計 算 す る と そ の 混. --一響-. 入 率 蹴 の 様 に な る・. すなわち北湯沢地 区全域での長流川への温泉 30 50 で あ る. 水 混 入 率 は 8月 で 1 / , 10 月 で は 1/. この 相 異 は 8 月 に 比 べ 10 月 は 雨 が 多く, 長 川 流. - 1. 上流 一 中流 1 i. 上流 ÷◆ 下流 ー -- 一 ---- - -. 8月 囲 v9o 1 / 24. o月 囲 1 I l. . 1 3 / 5 1 /52. の水量が増したためと 思 わ れ る. (事 実 前 記 香 山 氏 の報告によれ ば30mm の 降 雨 で 流 量 は4 l . 5 m3 m3 / sec よ り 48 / sec に 増 加 した 由 で あ り, ,. 8~43 m3 ダ ムの 記録によってそ の水量は4 / sec と 報 .. 告されているから無理な仮定ではない) , この観点からすれば第3表中の長流川川水の電気伝導度が 8cmツmi 8月と10月とで相異のあることは理解されると思う, 猶長流川の流量を5xl 0 n とすると 7cmツmi この混入比より して北湯沢温泉地区の全湧出量は 10 n となり第1報り の計算値とよく一致. する, 又第1地区と第 3地区との湧出量を上の混入比の計算から求めると, 大体 1:3 となり第3 地区横山旅館前での湧出量が非常に多いことが分る. )で 述 べ た よ う に こ の 地 区 で の 熱 源 は 比 較 的 地 表 近 く に あ る と 考 え ら れ る か ら 4 ) 第 1 報1 , ,. このようにして高温にな った岩盤に川水が触れた場合どの程度電気伝導度が変化するかを調べるた 95 -.
(13) . 小宮英太郎・瀬川良弘・吉田元郎・中野嘉弘. め, 電気伝導度が約 1 4g-lcm-i の湧水 0”水とほとんど同じ) 中に温泉地帯の数種の岩石を砕い ) て入れ, 5 分間沸騰せしめて後その水の電気伝導度を測ってみた, (資料 No , その結果の値は .24 No .12 , 16 , 23の温泉水の値とほぼ同一であるから高温な岩盤に触れた地下水が物理的又は化学的 に変えられて温 泉水になったと考えることは自然のように思われる. 5 ) 温度による温泉水, 川水の抵抗変化について. 採水した資料を現地で加温又は冷却しその 温度変化により電気抵抗がどのように変る かを調べた結果をグラフにし第 6 図に示す. これによる. と曲線群はすべて平行に並んでいるが, この事実は各資料の 化学的組成が同じであるが唯含有濃度 )に於いて我々のな した仮定が新たに裏づけ に差異があるだけであることを示すものと考えられ, 2 られたと言えよう. oC に於ける電気伝導度とをグラフに記 入 し第7 図に示 次に各温泉水の採水時の温度とその 20 5 20 1 写. 0 3. \\ ÷\. 4 0. ℃. 0 5. 6 0. 7 o ’. \ 二:; ? ÷ \ \ \ \ ド o \、 \ \\\ 、i \ミ \\\ \\鯖 \. . ÷ \ . \\\ \\\ \. lo o o. \. 第6図. 〆. ′ 6 \. \\ 、. ミず. ioo. O ~. 1. \6. R Q. す. 近 似 的 に 温 度 に よ る 電 気 伝 導 度 の 変 化 を 無 視 して こ の グ ラ フ を 用 い れ ば, 本 温 泉地 域 の 源 温 泉 0C 度 160×10‐52冊l 永 温 度 100 cm 一 の . 電 気 伝 導 を 仮 定 す る こ と は 妥 当 で あ る と 思う.. 、 20. 壁‘虻鰻. 3 ,4. 3 3 ・. 3 2 ・. - 3 .. キ ザ. 3 0 .. 2 守 .. 8 2 ,. -. 温泉水, 川水, 地下水の抵抗の温度変化. 60. ◆. z o o℃. 第7図. ・′. 0 ヒ 8. 6 0℃. 綱℃. 温泉水の電気伝導度と湧出温度. S7 . 結果の比較考察 と結語 今回の3 種の測定調査を総合し. 又前回迄の調査結果とを対比してみよう. 1 ) 電極間隔を1om と した時の大地抵抗の測定値を地図にプロットし た 結果は第3 図の如く で あ っ て, そ の 値 が 1g より大きな地点は連続した領域 イ, 口, ノ、 , 二 区域を形成して居り, 大. )の lm 地下温度分布図と よく似て居る. 更にそれ等が長流 局的に見るとその分布の模様は第1報1 川を横断している 有様は, 地質学的調査による各 種岩脈の地形上の 諸特性とはなは だよい一致を見. せて居り, これ等の貫入噴出による弱脈が川床附近に湧 泉湧出孔を誘致せ しめたとの暗示を否めな い, 牒岩の堆積による低 温と第1報で論 ぜられた第 2 区域の大地抵抗測定値が小さく現われたこと は長流川の地下水によって理解されると思う, 従って全体的備徹に於いて前回迄の結論と矛盾する ことはなく, 寧ろその細部を補足する結果と言えよう, すなわちこれらに表面電位測定結果の第1 , 概して高い められ 不活機地域には 2 図を 重ね合せて考えるに温泉活溌地域には著しい負電位が認 , 正電位が存 し上に述べた事実が更に支持されていると思う. - 96 一.
(14) . 北湯沢温泉の地球物理学的研究. 2 ) 各区域, 及び各区域の中間領域 より代表的17地点を選 びその地下構造を推測 した結果, 府歌が更に裏付けられただけでなく )で述べた1 同一区域の諸点は同一構造を有することが判明し, 1 cm, 厚さ数 m の第 特に温泉湧出孔附近の地下構造の 特徴が明らかにできた. 即ち比抵抗 数1okg‐. 1 層 の 下 に, 比 抵 抗 数 kg- cm, 厚 さ 1o m 内 外 の 第 2 層 があ り, 更 に そ の 下 に 比 抵 抗 look cm. 第3層が存している, 我々は同地で採 水した諸資料の電気伝導 度より比抵抗を算出し, この第2層 が温泉水であること を又第3 層はこの温泉水を湛えている同地の母岩緑色凝灰岩であることを推定 した. 特にイーロ間区域の諸点にあっては長流川水面から母岩迄の深さが皆1om 内外であって, Hが温泉培養に )で述べられた竜神, 郡司氏湧源の温泉水頭 が等しい事実を裏付け, 又長流i 第2報2 与 っ て い る こ と を 示 して い る と 言 え よ う. 猶 本 温 泉 中 唯一 の ボー リ ン グ孔で あ る ホ ロ ホ ロ 山 荘 の 湧. 出孔の深さは推定値と 一致している, 本温泉中最も活溌な第3 区にある M, 02 点 に つ い て 見 る と, そ の 温 泉 水 層 が地 表 よ り 浅 く, 5 測定点のそれより遥かに小さいことが看取される. これは高温, 活溌な同区 その比抵抗が他の1 域の地下構造と して当 然予期され, 首肯さ れることである. i dgeを用い現地で各種温泉水, 地下水及び川水の電気伝導 度を測り, 3 rausch b r ) 携 帯 用 Kohl cm である こ と が 分り, 地下構 cm, lokg‐ 温泉水と地下水 (又は川水) の比抵抗 がそれぞれlkg‐ oC 0o 度との相関性 から源温泉水を 1 , 造解析の際重要な補助を得た, 温 .泉水の湧出温 度と電気伝導 oC 気 伝 導 度を 1OXI0‐5g-l 1 地 下 水の 温 度 を 電 15 cm‐1と し, 両 者 が cm- 電気ご伝導 度 160×10‐59‐l , ,. 適当な比で混入 する こと に より温泉水 として 湧出するものとして計算した結果実測とよい一致を み た. ま た 同区域 の数種の 岩石片 を川水 で煮沸してその電気ご伝導 度を測った結果, 温泉水の値と ほぼ一致することが分ったが, 以上の2事実は長流川の川 水が温泉水湧出に重大な関連を持つ こと を示すと考えられ従来の我々の推論を支持するものと 思う. 又長流川の上, 中, 下流にて採 水せる 1 l 川 水 の 電 気 伝 導 度 の 差 異 を, 電 気 伝 導 度 130×10-5倉‐cm- の 温 泉 水 の 混 入 に よ る も の と して 計 算. 13 全湧出温泉水量 50 30~1 / / せる結果, 混入率は 1 , 第3 区域よりの湧出量の比は :, 猶又 , 又第1 1 7cmツmi n と な り, 以 上 い ず れ も 第 1 報 )の 結 果 を 裏 付 け 補 足 して い る. は 10. omv の誤差内で 再現性を確認出来 4 ) 自然電位測定については前後2回の調査に わ た り ±1. べ圧 た, 適当に選 ばれた原点 (温泉橋右岸た もと) に関し正電位の 観測値の数は負電位のそれに比 倒的に多い が, 著 しい負の電位の地点附近には 必ず活溌な温泉活動がみ られた, 然しこれは 直接温 泉水に自然電位発生の原因を求めるよりは, 温泉を高した 貫入噴出せる岩脈に求 めるべきかもしれ ない. 特に横山旅館前の著しい 負電位は恐らく貫入流紋岩が母岩に対して及ぼ した桂化作用による ものと思う, ただ電極の 接地状態で観測値にかなりの変動があって定量的議論をすることができな か っ た,. 本研究は北海道学芸大学における 「北湯沢地区の自然科学的総合研究」 の一部をなすものであ EP る, 現地で種々の 便宜を賜った大 滝村教育委員渡辺淳氏に感謝する, 主要測定器である島津製 北大理 た 賜 っ 型電位差計及び横河製 BL-10 型大地比抵抗測定器 を快く貸与下され且つ種々御助言 学部地球物理学教室の田治米鏡二教授に深甚の謝意を表する, 又種々議論下さった本学 化学教室の 香山教授並びに現地に於いて 温泉水の 化学分析を遂行して下さった同 じく池畑昭氏に 感謝する, 4 最後に本調査に参加して労を惜しまなかった北海道学芸大学 札幌分校物理学 グルー プの 年目. 学生, 石井勝, 梅津亮子, 岡田信義, 菊池仁, 渋井英夫, 鈴木宏, 十河直結, 高柳聡, 豊川敏, 鮒 男 田晴夫, 増田俊郎, 横山慧, 草薙 穣及び3 年目学生, 河田三好, 小林康孝, ・林修身, 大野俊 , 片岡弘治, 熊田俊明, 進藤誕雄, 高見堂英彦, 宮川正弘, 山田忠彦, 難波守海, 松田俊治の諸君に - 97 一.
(15) . 小宮英太郎・瀬川良弘・吉田元郎・中野嘉弘. 感謝する. 文 1 ) 2 ) 3 ) 4 ). 中野嘉弘・他: 中 野・他: 瀬 川・他: 香 山・他:. 献. 北湯沢温泉の地球物理学的研究 (その1 ) 957 1 ) . , 北海道学芸大学紀要,7( ,74~84 同 上 (その2 1957 ) ) . ,49~64 ,8{ 同 上 (その3 ) , 本紀要. 長流川流域の地球化学的研究(第1報) 1957 ) , 北海道学芸大学紀要,7( . ,88~89. - 98 一.
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