1歳児の心理学(III)
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(2) . 1歳児の心理学 (m). 藤. 友. 雄. 陣. 1 )は 両親による子どもの行動観察記録 を資料として, 一人の女児の0歳児期の心身 ( ) 藤友( 1980 ,. ( 3 ) 2 ( 〉は 1 歳 0 か月 ~ 1 歳 3 か月 に つ い て 藤 友(1983 ) ) の 発達 に つ い て 研 究 し た。 ま た, 藤 友(1982 , ,. は, 1歳4か月~1歳7か月につ いて, 同様の方法により, 同じ女児について, 心身の発達につい 3 }の続編と して 1歳8か月 ~1歳11か月の心 ( 2 ( }藤友 ( ) 1983 ) 1982 て研究した. 本研究は, 藤友 ( , とを目的とする 身の発達について, 考察を加えるこ . ( 2 0 )1歳8か月 19 79年5月 29 日 (1・8・0) 言語の生成水準が上昇している。 いやな時は, 「いやいや」 と大 きな声を出す。 昼食の時に, 御飯のおかわりを要求して,「ごはん,ごはん」と言っ た. また, 父親の 本の表紙を閉じて 「おわり」 と言う。 しかし, まだこれは 「おわい」 に聞こえる。 おしっ こをした 時 に は, 直 ぐ知 らせ, 自 分 で ズ ボ ン を 脱 ぐ, パ ジ ャ マ を 着 て い る 時 に は, お む つ カ バ ー も 取 り, お. むつを洗濯用のビニー ル袋に 入れようとする. そして下半身裸になり, 上衣のボタンも外して, 裸 になってしまう. 脱衣がかなり自 由に行なわれている。 布団を3枚 重ねて置いたところ, 早速上っ て跳び降り た. 両手を前後に振って跳び降りる. 「ぶうぶうぶう」 の歌を母親と一緒に歌って, 「なになあ~に」 「~ね」 5月 30 日 (1・8・1) 「ぶうぶうぶう」 の所 などを, 歌えるようになっ てきた. ブランコに乗っている時に, 母親が 「よ いしょ」と言うと, 真保も一緒になって, 「よいしょ」と言う. 鳩やすずめを見ると, 「パン」と言っ . て, 投げ与えるパンを要求する。 高さ 92cm の 網 戸 に な っ て い た 窓 か ら 落 ち た. け が は 無 か っ た が, 驚いて少 し泣いた. 網戸が外れるとは思わなか ったのだろう. 母親が窓を締めると, 落ちた所を指 差して 「ア ッアッ」 と言っていた. 大便を知らせ たの で, おまる でした. 終ってから, おまるの中 の便を指差 して, 「ア ツア ツ」 と言う。 1日 (1・8・2) 朝食を食べていると, 近くの3歳3か月 児のひろき君が, 庭に入って来 5月3 て, 窓を叩き声を出して真保のことを呼ぶ. 真保は食べるのを止めて, 窓の方に見に行く。 家の前 の公園で知り 合い, ブランコや砂場遊びをしているう ちに親しくなったものだが, 友人関係ができ てきている。 ゆで卵の殻をむくことと, 母親に 抱かれて, 卵焼を作ることを好む. 6月1日 (1・8・3) 人に見ても らいたい所などを指で示して, 「ここ」 と言う. 指差し行動に 言語が伴うようになっ た。 また, 歌をうたうと, 一緒に歌うようになってきている.「あるくあるく, 「~た なあにがあるく」と歌うと, 「~なあに~」 , 「さあでかけよう, ぼうけんのたびに」と歌うと, びに~」 と歌う. 夕方公園でブランコに乗っていたところ, 急に腰かけていた状態から立ち上がっ た。 母親が上衣を持 ってやっ ている状態でそのままこいで遊ぶ。 疲れると, 一人で足を曲げて, 腰 かけの状態に戻った. また鉄棒も, ぶらさがりに加 えて, 後ろから支えられた状態で, 鉄棒の上に 97.
(3) . 藤 友 雄 嘩. 腰かけることが できる様になった . ひろき君は, 積木 で船を立体的に作っていたが, 真保は それを直ぐに壊 そうとする. ひろき君は, 「だめよ」「あっ ちにもあ るよ」と声を掛けてく れるのだが 真保は3~4 , 個の積木を重 ねては, ひろき君のを壊そうとしていた まだ作ることよりも 壊すことを喜ぶ段階 . , 6月 2 日 (1・8・4). に あ る.. 6月 3 日 (1・8・5) ゼリーを食べ終った時に, 「ママすんだ」 と言った 母親から夏みかんを . もらっ て, 「どうも」と言った. DCIOの墜落事故関係のニ ュ ース で ジェット噴出部を中心にした , アッ プの映像がテレビに出ると, 「ひこ-き」 と言った 部分を見ただけ でも 「ひこ-き」 と認知 で . きる. また言語理解の水準も高い. 夕 食後ソファーに座 っていた父親のワイ シャツの胸 ポケットの 眼鏡を指差して, 自分の両手を目の所に持って行き 「眼鏡を掛けろ」との仕草をす る 父親が眼鏡 , . をかけて, 「真保ちゃ んの眼鏡は」 と言うと, 隣室に玩具のサン グラスを取りに行った . 6月4日 (1・8・6) 32cm の 高 さ が あ る ソ フ ァ ー か ら, 両 脚 踏 み 切 り で 跳 び 降 り る こ と が でき た. ブランコをかなり揺 らしても平気 である 丸太棒は 片手をつないでやると その上を歩く こ . , , とができる. 滑り台の階段は一人 で自由に昇降できる 砂場遊びでは 砂を投げる行動がみられる . , . いずれにしても, 固定遊具 でかなり遊べる様になってきている . 6月 5 日 (1.8・7) 絵本のネ ズミを見て 「ちゅうちゅう」 靴下を 「くちゅ した」 乾杯を 「か , , んばい」 , ブランコを 「ブラブラ」 , テレビに登場する動物の固有名 「ブン ブン」 を言う. 6月 6 日 (1・8・8)′ 本などに出ている丸や, 子ども達が遊ん でいるボールを指差して 「ボー ル」 と言う. また, テレビを見たい時は, 「ブン ブン」 と言う 「ブンブンを見たい」 ということな . の だ ろ う.. 6月 7 日 (1・8・9). テレビに馬が映ると 「ま」 と言った 「うま」 と言っているつもりらしい . が, 「ま」 になる. 母親と電話ごっこをしている時に 「リンリン」 と問いかけると 「リンリン」 と , 言う. その他に, 「にやあにやあ」「ポッ ポ」「パパ」などと言う また 帽子を見ると頭に手をや る . , . 母親が 「ぼう し」 と言うと, 真保も 「ぼう し」 と言った おしっ こは まだなかなか成功しないが . , , 濡れると気持が悪 いらしく, 少し出ても知らせるようになり 出てしまうと 「シーシー」 と言うこ , ともある. 6月 8 日 (1・8・1 ) 父親が 「雨が降れば」 と歌うと, 真保も 「あめ」 と言った 母親とかご 0 . めの歌を一緒に歌い 「だあ~れ」 と最後の所に来ると 母親の前に立ち 一緒に 「まほ」 と言った , , . 「だあ ~れ」 とも言う. また, 両手を広げて 「ないない」 と言う 母親がするのを見覚えたもの . . ダンボ}ル箱の中に入って遊ぶことを好む 揺らしな がら 母親が 「しゅ しゅ ぽっ ぽ」 と言うと . , , 真保も同じように言う. 「おわり」 とも言う 「真保ちゃ ん いくつ」 と聞くと 人差し指を1本立 . , , てて見せる. 6月 9 日 (1・8・11 ). テレビ番組の中で, 幼児がパジャ マを着てみせて 最後に両腕を上げて ,. 「ポー ズ」 を と っ て み せ る そ こ の 所 で 真 保 は 「ポー ズ」 と 言 っ て ポー ズ の 格 好 を し た , . , .. 6月10日 (1・8・12 ) 母親と外出する時, 帽子を手に持ち, 「ぼうち」 と言った . 6 月1 1日 (1 ・ 8 ・13 ) 「ぼう ち」 と 言 う の で, 父親が父親の野球帽を真保にかぶせてやった . 母親が「真保ちゃん似合うわね」とほめると, 真保は自分の姿を見るために 鏡台の所に歩いて行っ , た. そして, 見た後は満足気に戻って来た . 6月 12 日 (1・8・14 ). 夕 食 の 時 に, ビ ー ル が 入 っ た 父 親 の コ ッ プ に 牛 乳 が 入 っ た 自 分 の コ ッ , プ を ぶ っ つ け て 「か ん ばい」 と 言 っ た .. 6月1 3日 (1・8・15 ) 98. 汽車ごっこ で, 「次は~です, お降り下さい」 と言うと 「はい」 と言う , ..
(4) . 1 1 1 ) 1歳児の心理学(. い や な 時 は, 「し)や ~ い や」 と 言 っ て た が, 最 近 は, 「や ~ だ, や ~ だ」 と 言 う.. ) 蟻を見て 「あ~り」 と言う。 デパートのス トッキン グ売場に並んだマネ 6月14 日 (1.8。16 「 あ~し 」 と言う。 キンの脚を見て, ) 母親のシャツに付いた傘のマークを見て, 「かしゃ」 と言う。 医院で支 6月15日 (1・8・17 払のため母親が財布 を開けるのを見て, 「アッアッ」と言って手を伸 し, お金を持ち, 会計の人に渡 して, おっりをもらい, それを母親に渡した。 何でもしたがる。 「ア ッア ッ」で自分の意思表示をす る。 ) 6月 16 日 (1。8。1 8. 牛が車を引いている絵を指差して 「モウモウ」 と言った。 テレビの人形 劇の歌で 「に ゃあ~に ゃあ~」 という所で, 真保も 「に ゃあ~に ゃあ~」 と歌った。 ) 遊んでいる時に, 急に 「なんだい」 と言い指を動かした。 母親が相手に 9 6月 17 日 (1.861 なり, 1歳とや って見せると, また 「なんだい」 と言う。 また, エ プロンの花模様を指差しては, 「は~な」 と言う。 散歩に出ると, 家に戻る方には, 角を曲がろうとはしない. 道を覚えているよ う だ。. ) テレビに映った馬を見て 「モウモウ」 と言ったの で, 「うま」 と教えて 6月18 日 (1 ・ 8 ◎20 あげたところ, 「~ま」 と言う。 「う」 の音が出ない。 絵本 「わたしのワンピース」 の内容を覚えた らしく, 「~た」と, 1頁ずつ最後の言葉を母親と一緒に言う。 公園の滑り台の階段を後向き で上ま で昇 っ た。 母 親 が 乗 せ て あ げる と, ジ ャ ン グ ル ジ ム の 2 段 目 で遊 ぶ こ と が でき る。 低 い ブ ラ ン コ で. あれば, かなり大きく 揺らしても恐がらない。 隣家の女の子が首にしていた ブロ ッ ク式のアクセサ リ ー を 欲 し が っ た. 遊 び に 使 っ て い る 母 親 の ネ ッ ク レ ス を 首 に 掛 け て 遊 ん だ. 人 の 身 に つ け て い る. 物や, 持っ ている物に関心を示すようになってきた。 ) 絵本が終っ たり, 菓子が無くなっ たりすると, 「おあり」 と言う。 6月 19 日 (1・8・2 1 ) 朝父親が出勤する時に, 下駄箱から傘を出すと 「かさ」 と言っ た. テレ 6月 21 日 (1・8o23 0~14:00真保 一人でひろき君の家に遊び ビに出て来る 人の手の動きをよく見て真似をする。12:3 に行き, 昼食をごちそうになっ た。 13:00に母親が行ったのだが, 「バイ バイ」の仕草で手 を振って 見せ, ひろき君の玩具 で泣かずに 一緒に 遊んでいた。 友人関係の成立と母子分離が生じている. ) 夜, 父親と入浴した時に, 「人形は」 と尋ねたら, 真保は浴室を出て, 6月 22 日 (1。8・24 玩具箱の所に行き, いつも風呂に 入れている人形を2体持って来た。 6月 24 日 (1。8。26) レ オリレ オ ニ の 絵 本 「せ か い い ち, お お き な う ち」 を 母 親 と 見 て い た が, かたつむりの家を指差 して, 「おうちあっ た」 と言った。 2語文の出現である。 ) 窓を開けて, 「あいた」 と言った。 高さ40cm の椅子から跳び降りた。 6月 25 日 (1 。 8.27 ) 朝食の時に, 飛行機の飛ぶ音が聞こえると, 「ひこ-き」 と言 った。 音 6月 26 日 (1 。 8。28 だけで判断できている。 また, 母親がお湯であたためた布で真保の尻を拭くと, 真保は 「あっちっ ちっ」 と言った。 母親が 「真保ちゃ んは」 と尋ねると, 自分を指差した。 名前と自分とが結びつい て い る。. ) 風邪のため病院に出かけた。 1時間くらい待つ間に, 真保は母親の膝の 6月 27 日 (1。8。29 上で周囲を見まわしていたが, やがて膝から降りて, 走ったり, 座りこんだりして遊び, 他の子ど もの側に行き 並行遊びをする. 泣かずに診察を受けることはできたが, やや緊張気味であっ た。 ト ラ ン プ の ス ペ ー ドを 見 て, 「か さ」 と 言 う。 形 が 似 て い る た め ら し い。. ) 味が好きなのか, 風邪の飲み薬を好み, 目盛より多く飲みたがる。 6月 28 日 (1 。 8 030 1歳8か月 児は, 運動機能では, 跳び降りを好み, また, ブランコ, 鉄棒, 丸太棒, 滑り台, ジャ ン グルジム などの固定遊具でもかなり遊べる様になる。 言語では, 歌を一緒に歌うなどの模倣も活 99.
(5) . 藤. 友. 雄 = 軍. 発で, 言語理解も優 れており, 生成言語も語薬量の増加は著しく, 「ママすんだ」「おうちあった」 の様な2語文を使用するようになる. 対人関係 では, 特定の相手と友人関係 が生じ, その子の家に 一人 で遊びに行き, 1時間30分 も 過 す と い っ た こ と も 生 じ て い る. ( 1 )1歳9か月 2 6月 29 日 (1・9・0). 寒いかと思い, おむつを当ててしまうのが良くな いのか, 少し調子が良 かったおしっこも, また逆戻りした感じになっ ている. 大便は少しゆるくなり, してしまってから , 「ママ」 と言うか, 手 でお尻を押さえて知らせ る . 6月 30 日 (1 . 9 . 1) コ ー ヒ ー の こ と を, 「コ ー イ」 と 言 っ た. 7月1日 (1・9・2). 絵本を見て 「おうちよ」 と言った. 助詞 「よ」 が出現した 母親に食べ .. 物を要求して, 「もっと」 と言った. 7月 2 日 (1・9・3). 母親が先に行くと, 「ま って」 と言う. 夕食の時に, 両親と真保の分の計 6本の箸を渡された真保 は, 父親の黒の箸2本をそろえて抜き 取り, 父親に渡した 物と人との結 . び つ き が でき て い る.. 7月 3 日 (1・9・4). 別の部屋に行きたい時には, そちらの方を指差して, 「あっち」 と言う .. 7月 4 日 (1 ・ 9 ・ 5). 夜, プ ラ ス チ ッ ク 製 の ブ ロ ッ ク を は め こ む こ と が で き て 側 で 見 て い た ,. 母親に見せて喜んでいた. 7月 5 日 (1・9・6) 自分の手を目の前に上げて, 「なんたい」 と言った. いつも 「何歳」 と聞 かれるのを覚えたもの. 7月 6 日 (1・9.7). かこさとしの絵本 「からすのパンやさん」 の中の パンがたくさん描かれ ている頁を好み, 一つ一つ指差してはパンの名称を言わせる この絵本が見たい時は, 「パン パン」 . , と言う. また, 絵本 「おおきなかぶ」 も好んで見る。 繰り返しと, 人物と動物が増えるのが楽しい ようだ. 「うんとこしょ, どっこいしょ」 と, はっ きりとは言えないが, それらしく言う . 7月 7 日 (1・9・8) 絵本 「どろんこハリー」 で, ハリーを捜すのが好き で, 一人 で開けては 捜すが, 2頁程分かりにくい所があるが, そこになると両手を上げて 「ない」 と言う ストーリー . を楽しむのではなく, 主人公を捜すことを楽しんでいる. 絵本には種々 の楽しみ方, 遊び方があ る と いう 一 例 であ る. 7月 8 日 (1・9・9). 小学生男児1名, 女児1名, 保育園児男児1名 の3人の子ども達が遊び に来た. お店やさんごっこの食堂で, 積木など で作ったごちそうを食べな がら, 真保は「おいちい」 と言う. 絵本 「ティ ッチ」 の靴を見て, 「くっ」 と言う. また, 総ての文末が 「~た」 で終るので , 母親が読むと一緒に 「~た」 と言う. 7月 9 日 (1・9・10 ) 夜中の3:25に, 寝言で 「はい」 と言っ た. 夢をみるようだ. 朝食の時 に, パンがのっ た皿を父親の方に差し出した. 父親が「パパはもう ごちそうさんだから, おなかいっ ぱいだから, ママにはいって」 と言うと, 真保は 「いやだ」 と言って立ち上がり 離れの4畳半の , 部屋の入口の ドアの所に行って, そのまま ドアの方を向いて立っていた これは, すねた時に見せ . る行動 である. この様に自分の意志が通らないと, すねるようになっ た それだけ, 自分というも . のを強く持ち始めて いるのだろう. 夕 食後, 右のひ じのあたりを掻きな がら, 「かいい かいいよ」 , と 言 っ た.. 7月10日 (1・9・11 ). 隣家の女の子が遊 びに来ていた. 真保より6か月年長の子だが, その子 がおまるでおしっこができるの で, それを見て, 真保もやり, 「でた でた」と喜んでいた その子の . 母親が窓の所でその子を抱いて帰ろうとしたら, 真保は玄関に行き, その子の長靴を持って来て , 100.
(6) . 1 1 1 ) 1歳児の心理学(. 母親に渡した. 記憶と判断が適切に行なわれている。 「かごめかごめ」 が好きで, やりたくなるとかがんで, 両手を顔の前に ) 7月11日 (1・9・12 やり, 鬼の用意をする. ) 母親と外出した真保は, 父親と電話で話した。 「パパ」「まほ」「バイ バ 7月12日 (1・9・13 イ」 などと言っていた. ) 7月13日 (1・9・14. 以前は, 風船などを人に貸しても黙って見ていたが, 今日は遊びに来た 一緒 ボールを使 に遊ぼうとしたところ, 「いや」と言って, ボールをしっかり持 って離 女児が, って さなか った。 この様 な所にも自己主張が見られる. 7月14 日 (1・9・15). テ レ ビ の 幼 児 番 組 ロ ン パ ー ル ー ム の 中 の 「鏡 よ 鏡 よ 鏡 さ ん, そ っ と お し. えてく ださいな……」 と言う呼びかけを, 母親が真似したところ, 真保は大変気に入り, 問いかけ に答えていた. 「なんさい」 に対 しては手を出し, 「おなまえは」 に対して 「まほ」 と答え, その他 に 「かさ」「ボウル」 「ぼうし」「なおちやん」 「ち-ちゃ ん」 「ともちやん」 などを言う. ) 母親の問いかけに良く 答えるようになり, 「うん」 「はい」 と言い, 単語 7月15日 (lo9o16 などは真似をして答えられる様になった。 夜, 寝る時に電気を消したら, 「こわい」「こわいよ」 と 言って泣いた. 暗闇に恐怖を持つようになったのだろうか。 「いい」「いいの」 を拒否する際に使用する÷ 例えば, 「ふたをしないの」 ) 7 7月16日 (1.9.1 と尋ねると, 「いい」 「いいの」 と答える. 一方肯定の意 でも使用する. 例えば, 今朝, 母親が真保 の食器をさ げるために, 「もうおごちそうさま」 と尋ねると, 「いいよ」 と答えた. 最近言語発達が著しい。 構音能力の増大に負う所が大のようだ. 朝食の 時に箸を使っ て御飯を食べながら, 「おいちい」 と言った. 父親が貯金通帳を持 っていたら, 「かち て」と言った. 人が持っている物を欲しい時は, 「かちて」と言う. 夕食後に父親が夏みかんを食べ. ) 7月17日 (1・9・18. ていたら, 「ちょうだい」と言って手を差し出した。 風呂上がりに牛乳を飲んだが, 飲みほした後に, 「もっ と」 と言って要求した. ) 遊び友達などと別れる時は, 手を振っていたが, この2~3 日, そ れに 7月1 8日 (1・9・19 加えて 「バイバイ」 と言うようになっ た. ) 朝, 母親が真保をおんぶすると, 「おいたいよ」 (おりたいよの意) と言っ 7月 20 日 (1・9・21 た. テレビに映った馬を見て, 従来は 「ま」 と言 って, 「う」 の音が聞こえなかったのだが, 今日は 「うま」と言った. 手をあごに当てながら, 「かいい」と母親に言った。 キャラメ ルを2つもらった 真保は, 1つ食べたが歯にいっ ぱいく っついてしま った. それで, 母親がもう1つを取り上げてし まうと, 「かえして, かえしてよ」と言った. 突然思いがけないことを言う. 自分の体に熱がある時 は, 「あついよ, あついよ」と言う. また夜中に暑い時は布団を蹴ってしまうが, その時も 「あつい よ」 と言う. 7月 21 日 (1・9・2 2) を嫌がる. 7月 22 日 (1・9・23). 一人で気ままに歩くのを好み, 手をつながれたり, 抱かれたりするの 父 親 や 母 親 を横 に 寝 か せ, 「ワ ン, ツ ー, ス リ ー, ホ -」 と 言 い な が ら,. 手で体を叩く。 起き上がると大喜びする。 逆に自分が横になって, 同じことをやらせる。 ひろき君 から覚えた遊びである。 キュ ーピーを相手にしてやる時は, 自分でキューピーを起こしている. 時計を見ながら母親に 「なんじ」 と聞く, 「9時25分」 と答えてやると, 「ふうん」 と言って, また 「なんじ」 と聞く. 遊びに来る小学生から覚えたようだ. 夜, テレビで プレオリンピックの陸上競技と体操を映していた. 真保は見よう見真似で真似をしていた. 夜, 母. ) 7月 23 日 (1・9・24. 親 がワ イ シ ャ ツに アイ ロ ン を 掛 け て い る と, シ ャ ツ の 上 に 乗 っ た り, 寝 こ ろ ん だ り して じ ゃ ま を す 101.
(7) . 藤 友. 雄. 唾. る. 自分 に注目 して相手に してく れないことと, 禁止されることに対して反発する. それと, もう 一 つ, 自分 の行動に対する母親の反応を見ようとしている . ) 朝 食後に蟻を見つけた真保は, 父親に自分の髪をさかんにつまんで見せ 7月 24 日 (1・9・25. る. 紙を要求していることが分かったの で, 与えると, 紙の上に蟻を乗せて遊んだ.「かみ」の音で, 髪と紙を結びつけている. かこさとしの絵本「からすの パンやさん」 (僧成社刊)のかたつむりパン を指差して, 「おうち」 と言った. レオ・レオニの絵本 「せかいいちおおきなうち」 (日本 パブリッ シン グ刊) で, かたつむりの殻を 「おうち」 と表現しているのに親しんでいるために, この様な表 現 に な っ て い る. バ ト ミ ン ト ン の ラ ケ ッ ト を 使 っ て, 風 船 を 飛 ば し て 遊 ん でい た と こ ろ, 花 ご ざの. 上にブロ ッ クが散らばっ ているのに気づき, 「あ-ぶあいよ」と言って, 母親と一緒に片付けた. 場 面の見通しができている. ) 絵本 「おおきなかぶ」 (福音館書店刊) を父親の所に持って来て, 「かぶ」 7月 25 日 (1・9・2 6 と 言 っ た. ま た, 夜, 父 親 が 歯 を み が い て い た ら, 歯 ブ ラ シ を 指 差 して, 「か い て, か い て」 (か し. て, かしての意) と言った. 鳥全体を 「とっと」 と言っていたが, 鳩のみは 「はと」 と言うように なってきた. 下位概念が分化してきている. ・便 は お ま る で 上 手 に でき る 様 に な り, パ ン ツ を 汚 す の も, 日 に 1 ~ 2 7月 26 日 (1・9・27) 回になっ てきた. 今日は, 大便もおまるで2回できた. 小便は, 大人用のトイレや外などでも でき る. トイ レ ッ ト ト レ ー ニ ン グが 完 成 に 近 づ い て い る. ) 「なんだ」 と言っては, 色んな物を指差して聞く. 葉のことを 「はっ ば」 7月 27 日 (1.9.28 ,. 蟻以外の虫を 「むし」 , 靴下を 「くっ」 と言う. また 「いくら」 と尋ねると, 「ななじゅうえん」 と 答える. これは, ひろき君がいつも 「370円」 と答えているためだろう. ) 9 7月 28 日 (1・9・2. 真保より6か月年長の女児が居る隣家に遊びに行った. 30分後に母親が. 迎えに行っ たが帰りたがらない, よその家で遊ぶのが好きらしく, ひろき君の家でも, 母親が迎え に行くまで平気で遊んでいる. 絵本「おおきなかぶ」を見た後, 絵を描いたところ, 「かぶ」と言い, 母親に引 っ ぱる格好をさせる. 「プリン プリン」 と言って時計を指差す. 母親が 「6時25分よ」 と 答える. この問いかけをよくする. 月曜~金曜夕方6時25分からのテレビ番組「プリン プリン物語」 は, ほとんど毎日定時にあること で, 時計と結びついたようだ. 指に米粒などがつくと,「ついたよ」 と言う. 1 歳 9 か月 児 は, 運 動 機 能 で は, プ ラ ス チ ッ ク 製 の ブ ロ ッ ク を は め こ む こ と が でき る. ま た, 言. 語発達が著しく, それは, 構音能力の増大に負う所が大のようだ.「もっと」「まって」「あっ ち」「な い」「はい」「いやだ」「バイ バイ」「いや」「うん」「いい」「いいの」「いいよ」「おいちい」「かちて」 「ちょ うだい」「かえして, かえしてよ」「あついよ」「あ-ぶあいよ」「ついたよ」 などの発話を適 切に用いて, 基本的な伝達行動を充足している. また種々の絵本に親しむようにもなっ ている. 対 人関係 では, 「いやだ」「いや」 と言って, 拒否したり, すねてみたり, 自己の所有を主張したり, 自分に注目して相手にしてく れなかったり, あるいは自分 の行動を禁止されると反発したりする. いずれも, 自分というものを強く持ち始め, 自己主張をしているものと考えられる. また, わざと 相手が因る様な行動をして, 相手がどのように反応するかを見ようとしたりもする. その他では, トイ レ ッ ト ト レ ー ニ ン グが 完 成 に 近 づ い て い る.. ( 2 2 )1歳10か月 ・0) 財布の中を見て 「おかね, おかね」 と言う. 母親が 「雨が降っているね」 0 7月 29 日 (1・1 と言うと, 窓の所に行き 「あめ」 と言う. 長めのネ ックレスを持ち, 小さいジャン プをして, 縄跳 102.
(8) . 1 1歳児の心理学( 1 1 ). びの真似をし, ネ ックレスが前に来ると喜んでいた。 0・1) テレビで怪獣が卵から出て来る場面で, 「かいじゅう」 と言った. 7月 30 日 (1・1 7月31日 (1・10・2) 遊びに来た小学生の女の子3人と一緒にお店やさんごっこをした. お店 に 並んでいる本や玩具を見て 「いっ ぱい」 と言う. 買物に出かけた途中で蕗を見つけると, 「かさ」 と言う. 0・3) 8月1日 (1・1. 昨日, 今日とひろき君宅は留守だったが, 真保は外へ出ると一人でひろ き君の家ま で走って行き, 階段の下で母親に手を振り, 「バイ バイ」 と言い, 「ひ-ちゃ ん」 と言い ながら階段を昇る. ドアの前 で何度も呼ぶ. 母親が居ないことを教えても駄目で無理やり抱いて帰 ろうとすると泣き出してしまった. 蛍光灯をつけようとしたら「でんき」と言った. 雨が止んだ後, 外に出た時に, 濡れた地面にさわっ て 「あめ」 と言う。 夕方, 遊び友達が玄関の所から, 「真保ちゃ ん遊ぼう」 と呼んだら, テレ ビを見ていた真保は, 急いでテレビを消して, 玄関へ走って行っ た. 風船などが, 目の前を横切 っ たりすると 「いっ た」 と言う. 両親や自分の乳房に対して 「おっ ぱい」 と言う. 0・4) 8月 2 日 (1・1. 8月 3 日 (1・1 0・5). 朝起きて, 服を着替えさせてもらった時に, 「きた」 と言った. 椅子の上. か ら, 菓 子 袋 を落 した 時 に, 「お っ こ っ た」と 言 っ た。 瓶 入 り フ ァ ン タ オ レ ン ジ を 指 差 し て, 「ジ ュ ー. チュ」と言った。 散歩中に転んで膝を少しけがしてしまった。 自分でその所を見て, 「こるんだ」と 言う. 蜘妹の巣を見て, 「きも」と言う。 蜘嫁が居ないと, 「いない」と言う. あじさいを見て, 「あ- さい」 と言う. 8月 4 日 (1・1 0・6). 父親が帰宅すると, 玄関に出迎え 「おかえり」 と言った. 夕食の時に, 同じ形をした天かまを2個つま楊子に刺して, 「おんなじ」と言っ た. 同様に, 自分と父親の靴下を. 指差して 「おんなじ」 と言った. 「おんなじよ」 とも言っている. いずれにしても, 「同 じ」 の概念 を持ち始めている. 皮をむいて, 切られた桃がガラス器に入っているのを見て, 「もも」「も もよ」 と言 った. 大便が出る時は, 「おっ きい」「おっきいよ」 「おおきい」「おおきいよ」 と言っ て 知らせる. 小便の時は, 「ちっ ち」 と言う. 「しっ し」 と言っているつもりかも知れない. 窓から庭 8月 5 日 (1・1 0・7). をながめていたら, 強い風が吹き, 樹々の枝が揺れた。 すると 「かぜ」 と言った. 直接目には見え ないものでも, 現象を通して命名 している。 右足の指で, 床に落ちていた鉛筆をはさん で持ち上げ た. 足の指にも運動機能の分化が見られる。 8月 6 日 (1・10・8) 朝方, 「いやだ」 「いいよ」 と寝言を言った. かなり日常生活の内容に近 ようだ. 重い物に対して,「おもたい」と言う. ストロ ー2本を手にして,「ふたちゅ」 い夢をみている, と言 っ た. 数 概 念 の 始 ま り であ ろ う か. ス ー パ ー な ど で買 物 を し, レ ジ に 並 ん でい る と, 「お か ね,. おかね」 と言い自分で渡したがる。 財布を渡さないと, 「ないよ, ないよ」 と言う. 8月 7 日 (l oloo 9) ボ ー ルに 対 し て 「ボー ル」, バ ナ ナ に 対 し て 「バ ナ ナ」, 象 の 絵 に 対 して 「ぞうたん」 と言う. 自分が見る気がしないテレビは消してしまう. 例えば今日も, 父親が夜7時 のニュ ースを見ていたら, 消してしま った。 父親が 「あっ真保ち ゃ ん, 消しちゃうの」 と言うと, 「いいよ」 と言う. 「消してもいいんだよ」 という意味らしい。 0・10 ) 何か欲しい時には, 「ちょうだい」 と言う. 買物に出かける時に, 母親が 8月 8 日 (1・1 財布を手にしていると, 「ちょう だい」 と言って手を伸 し, お金をもらう. 鼻水が出ると 「はな」 と 言って拭いてもらう. 手の指で丸い形を作って 「まる」 と言う. 「まるい」 とも言う. たくさんある 時は, 「いっ ぱい」 と言う. ジーン・ジオンの絵本 「どろんこハリー」 (福音館書店刊) の最後の頁 でハリーが寝ている場面を見て, 「ねんね」と言った。 頁をめく って欲しい時には, 動作 で示しなが 103.
(9) . 藤. 友. 軍 雄 =. ら, 「こう して」 と言う. 絵本の馬を見て 「きりん」 と言う. 「うま」 と言 ってあげると, 「うま」 と . 0・11 ) 朝出かける時に, 父親が抱いていた真保を母親に渡そうとすると, 首を 8月 9 日 (1・1 横に振ってしがみついて嫌だとの意思表示をする. 無理に渡して出かけると泣き出してしま った. 置いて行かれるのは嫌だという気持なのだろう. 真保が父親を玩具箱の方へ 「おいで」 と言って呼 ぶ. 行かないと, 「おい でよ」 と言う. 人形の手を持っ て 「なんさい」 と言う. 「にゃんに ゃ」「なん に ゃ」「なんだ」 などと言って, 「何か」 ということを指差して尋ねる. 父親の眼鏡に手を伸して, 「かして」 と言う. ) 8月10日 (1・10・12. 庭でひろき君と遊んでいる時に転んだ. 母親が行くと 「こるんだ」「こ ろんだよ」 と言い, 泥だらけの膝を見せる. そして, 「ぬれた」 「ぬれた」 と言 った. 紋白蝶が飛ん で来ると, 「ちょ うちょ」「ちょ うちょ よ」 と言っ て, 姿が見えなくなるまで眺めている. 打ち上げ 花火の音を聞いて, 「は~なびよ」 と言う. テレビに花火の絵が出た時にも, 「は~なび」 と言う. 「こ ぶ た, こ ぶ た ち ゃ ん, な に な あ ~ に, お ん な じ ね」 「ね む れ, ね む れ, は は - の む 一 ね に, こ -. ころよ-き」 と歌も歌っている. 8月11日 (1・10・1 ) 3. 日めくりカレン ダーに描かれた鶏を指差して 「とり」 と言った. 「かみ,. かみよ」と言いながら, 台所からテイ ッ シュ ペーパーを持って来た. 父親の足を手でさして「ぁち」 と言った. 母親がテレビをつけると 「だめ」 と言った. 夕 食の時にジュ ースを飲んでいたが, 何度 も 「あまい」 と言 っていた. 部屋の中でひろき君と遊んでいる時に, 緑の自動車を取り合いした. ハン ドルを強く持ち, なかなか離さず, 泣きながら 「いやだ」 と言っていた. ひろき君の方が1歳 7か月年長なの で, 大きさ で負けて泣いた, 5分くらい泣いてか ら, 赤い汽車の方に乗る. 時々思 い出したように緑の自動車に乗ろうとしては取り合いをする。 友人関係の中でもまれながら生長し て い る.. ) 8月12日 (1・10・14. 菓子のおまけに対して, 「かいじゅう」 と言う. 母親が台所に行くと,. 「い っ ち や っ た」 「い っ ち や っ た よ」 と 言 っ た.. 8月13 日 (1・10・15). 朝 8 :00 か ら, テ レ ビ で 「ひ ら け / ボンキッキ」 が始まると, 「ボンキ ッ. キ」 と言った. かなり複雑な構音も可能になっている. 母親が 「パパと日めくりしたら」 と言った ら, 「いいよ, まだ」 と言った. 日めくりのネ ズミを見て 「ちゅうちゅ う」 と言った, 汽車の乗物玩 具の外れたハン ドルを父親の所に持っ て来て, 「なおして」と言った. また, 両親の話しかけること も, ほとんど分かる. 食事の時に 「運ぶのを手伝 って」 と言うと, ビール, 栓ぬき, コッ プ, 箸, 箸置き, 料理の入った皿などを台所で母親から受け取り, 三人分それぞれ正しい位置に食卓上に並 べる. 枝豆が好き で, 両手で上手に豆を出して食べることができる. 帽子を指差して, 「ぼうち, ちょうだい」 と言った. ソファーの毛ばを 抜きながら, 「とれた」「とれない」を使い分けて言 っていた. 否定形を使用 できている.「とれない」 8月14日 (1・10・16 ). は, 「とおない」に聞こえることもある. 夕方, 1時間余り母親が買物に外出したが, 泣くこともな く, 平気で父親と二人で留守番をした. ) 8月15日 (1・1 0・17. 昨夜から, 父親の妹夫婦とその友人夫婦の4人が泊っ たが, 別に泣き騒. ぐと い う こ と も な か っ た. だ い ぶ 人 見知 り を し な い よ う に な っ て き て い る.一 緒 に 来て い た マ ルチ -. ズ犬に対しても, 段々馴 れて, なでたり, 抱きかかえたりしていた. 蝿をみると「は~え」と言う. 8月16 日 (1 ・10・18) 朝 食 の 時 に, メ ロ ン を ス プ ー ン を 用 い て, 一 人 で 食べ る こ と が でき た. 菓子が欲しい時は, 「おかち」「おかし」 と言う. 朝, 父親が出かける用意を始めると, 真保も動き 始める. 帽子をかぶって玄関へ行く. 今朝も母親と一緒に途中迄 送って来たが, バイ バイ をした後 104.
(10) . 1歳児の心理学(m). も, 何度も駆けては追っかけて来る。 夜, 風呂上がりに, ゆかたを着ていたが, 緑のワンピースを 着ることを要求して着替 えた. 服に対する好みも出ている。 ) 朝, 庭 で父親に抱かれていた真保は, 蝶々 が飛んでいるのを見て, 「あっ ol9 o 8月17日 ( 1 ち, い っ ち や っ た」 と 言 っ た.. ) 昨日から祖母と小学校6年生の従姉が来ている. 二人を恐がって泣くと 8日 (1・10・20 8月1 いうよう なことはない。 祖母のことを「ばあちゃん」「おばあちゃん」と言っている. 床に落ちてい る髪などを, 指でつまみ上げては, 「ばっ ちい」 と言う. 果物の種や豆のことを 「たね」 と言う. 抱 いてもらっ ていて, 靴 をはきたくなった時は, 「くっ」 と言う. ) 運動靴を両方自分一人 ではける。 また, 種なしぶどうの皮を手でむきな 8月1 9日 (1.1oo21 がら一人で食べれる。 菓子のことを 「かち」 と言う。 自分の足の指の爪を示して 「ちゅ め」 と言う. また, 自己主張が強く 「いやだ」 を連発する. 特に着替えを嫌がって, 力づく で着替えさせると激 しく抵抗する. 8月 20 日 (1。1oo22). 朝, 西 瓜を 食べ て い て 「た ね」 と 言 っ た か ら, 一 つ 取 っ て や る と, 「も っ. と, たね」と言った. 「もっ と」に結合させた2語文 をかなり使用するようになっ ている。 午後から, 両親と祖母と従姉と一緒の5人で市内見物に出かけた。 後ろから歩いて来る母親に対して, 真保は, 「ママおいで」 と言う. あじさいの花を見ると 「あ-さい」 と言う. 海に浮ぶ船に対して 「ボート」 と言う。 「おおきい」 (大便) , 「シーシー」 (小便)と言って, それぞれを的確に知らせることができ る。 「シーシーある」 「シーシーする」 と問われると, 「ある」「ない」「いい」 で的確に答える。 「い い」 は 「いいの」 , つまり 「ない」 の意味で使用している。 自分一人, 気ままに歩きたい方へ歩く。 とにかく拘束されることを嫌がり, どんなことに対しても, 自分の意志を持っている. パーラーに 入った時に, トイ レの入口の ドアを見て, 「トイ レ」「トイレよ」 と言う。 ) 祖母と従姉は帰京した. 夕方, 三輪車に乗った。 ペダルをこぐよりも, 0・23 8月21日 (1・1 サ ドルに腰かけずに, 立った姿勢 でハン ドルを持ち歩くことが多い. 玄関に入ると, まだ乗りたかっ たらしく怒って泣いていた。 この様な欲求阻止を体験 しながら, 欲求不満耐性を身につけていく. 8月 22 日 (1・10・24). 朝 コ ー ヒ ー 牛 乳 の テ ト ラ パ ッ ク を 指 差 して, 「コ ッ プ」 と 言 っ た. 「コ ッ. プ で飲みたい」 という意味だった。 のり耀が開けられないと 「あかない」 と言い, 開くと 「あいた」 と言う. 蜘妹の巣を見て 「くもよ」 と言い, その後に 「おおきい」 と言った。 プー ルで泳いでいる のを見て 「プー ル」 と言う。 父親の鞄を見て 「パパかばん」 と言う。 近くの家の父親が帰宅すると, 真保も出迎えに行くつもりか, 「パパよ」 と言って出かけようとする。 8月 23 日 (1・10・25). 両 親 が テ レ ビ を 見 て い る と, スイ ッ チ を 切 っ て 消 し て しま う。 コ ー ドを. 引き抜くこともある. 自分の方に集中してくれないのが嫌なようだ. 母親が鳴きながら空を飛んで いるカラスを指差して 「あれはな~に」 と聞くと, 「カアカア」 と答えた。 ス ーパーで自分が好きな アイスクリーム, パン, 西 瓜などを見つけると, 指を口にやり,「アツア ツ」と言う. まだ「アッア ッ」 は意思表示の手段と して残っている。 公園の滑り台の階段を一人 で昇 ったり降りたりして遊んでい た. 母親が 「滑っていらっ しゃい」 と言うと, 「こわい, こわいよ」 と言って滑らない。 従来こわが らなかったものを恐がったりする。 恐怖も学習するのだろうか。 台所にあったビールケースより, ビールを1本ずつ持 って来て, 2本になった時に, 「ふたちゅ」 と言った. 「こっ ち」 とも言う. ) 玩具の指輪を指差して, 「ゆび」 と言う。 テレビで離婚をテーマにした 8月 24 日 (1・10・26 ホ ー ム ドラ マ をや っ て い た。 父 親 と 息 子 の 口 論 場 面 を, 真 保 は テ レ ビ の 前 に 座 り こ ん で, じ っ と 見. ていた。 深刻な雰囲気にひきつけられたのかも知れない. ) 父親がひげをそるために, やかんの湯を洗面器に移すと, 「おゆ」 と言っ 0・27 8月 25 日 (1・1 105.
(11) . 藤 友 雄 嘩. た. 父親が出勤 する際に, 母親が父親の鞄を持ってひかえていた. すると, 真保は母親に 「かばん ちょ うだい」と言って, 鞄を父親に渡すことを促した. 「なに」とさかんに質問する. 答えてやると 同じ物を何度も聞く. 何を指差しているのか, 何を聞いているのか分からないこともある. 質問期 と呼ばれる時期 であり,物には名称があることが愉快でたまらない時期のよう だ.台所で母親が持っ ていたわかめを見て, 「のり」と言った. 外見が似ているためかも知れない. も っとも, わかめもの りも, どちらも海草 で同類 であるのだが. ビーチボールや ビニールバッ グなどを持って来ては,「ば あちゃ ん」と言う. いずれも祖母からもらったもの である. 8月21日に, 祖母は帰ったのだが, 記 憶は残っ ている. 風呂に入る際に, パジャ マの 上下とパンツを, 自分一人で脱 ぐことができた. ) 8月 26 日 (1・1 0・28. 夜, 「寝ようよ」 と言うと, 「ねない」 と言う. 「~ない」 型の否定形を. 用 い て いる.. 父親に 「はなふいて」 と言った. 従来 「はな」 と言っていたのに比較す れば, 発話水準が上昇している. 台所で物音をたてた母親の所に急いで行って, 「どう したの」と声. ) 8月 27 日 (1・10・2 9 を か け た.. ) 8月 28 日 (1・10・30. 朝食の時に, 海苔のことを 「のり」 と言 った. 1歳10か月 児は, 足の指で鉛筆をはさんで持ち上げたり, 枝豆の豆を上手に両手を使っ て出して 食べたりなど, 身体の末端部分にも運動機能の分化が 見られる. また, 運動靴をはいたり, パジャ. マや パンツを脱いだり などを一人 でやれるようになり, 身辺自立に向か っている. 「なに」とさかん に質問する時期にあり, 物には名称があることを知 って, それが愉快でたまらない時期のようだ. 当然語桑量は増大し, 発話水準は上昇し, それに伴 って, 種々の概念を獲得していく. 人見知りは ほとん ど無く なり, 友人関係は増々 大きな位置を占める様になり, お互いが自己を主張するなかで, 競争や喧嘩も生 じ, そうした中でもまれながら生長している. 生活場面の中 では, 自己の欲求を阻 止されることも多々あり, 怒っ て泣き出したりもするが, その様な体験の積み重ねによ って, 人間 としての欲求不満耐性を身につけていく. ( )1歳11か月 2 3 8月 29 日 (1 .11. 0). 「つ め」 と 言 っ て, 手 を 差 し 出 した 母 親 が 爪 を 切 っ て や っ て い る と, .. 「もういい」 と言った. 8月 30 日 (1・11・1). おまるで大便をして, 「おおきいのいっ ぱい」 と言った. 自分で靴下を. 脱 い で, 「ぬ い だ」 と 言 っ た. 買 っ て も ら っ た 自 分 の 赤 い ス リ ッ パ に 対 し て, 「ス リ ッ パ」 と 言 っ た .. 8月31日 (1・11・2) 9月1日 (1・11・3). 自分の衣類を一つずつ母親に手渡しながら, 「これ」「これ」 と言った. 台の上にある電話が欲しい時に 「どんわ」「でんわ」 と言う. 以前は 「リ. ンリン」 と言っていた. 割れた風船を持って, 「ごみよ」 と言って暦かごに捨てた. 9月 2 日 (1・11・4). 三輪車のペダルに足をのせて, こぐことができた. 前進, 後退の両方が. でき る.. 9月 3 日 (1・11・5). 昼寝中に遊び友達のひろき君が玄関にやって来た. 「今, お昼寝している. からね」 と話していたら, 真保は 「いいよ, おいで」 と言いながら目を覚ました. ひろき君の声に は, それくらい敏感になっ ている. 自分の足を両手でつかんで持ち上げながら, 父親に 「みて」 と 言う. 積木を縦に5~6個積み上げては,「みて,みて」 と言う.こわしては積みを繰り返す. 何かを 作るのではなく, 積むことだけに喜びを見出す段階にある. 牛乳やコーヒー牛乳のパッ クを持 った 時に 「おもたい」 と言う. 父親がいつも座るソフ ァ ーの場所を指差して, 「パパここよ」 と言う. 9月 4 日 (1・11・6) 106. 朝, ひろき君が遊びに来ると, 真保は 「あそぼう」 と両手を前に出して.
(12) . 1の 1歳児の心理学(. 言う。 テ レ ビ で 「ピン ポン パ ン」 を 見 て い る 時 に, 「ピ ン ポ ン パ ン」 と 言 う。 布 団 の こ と を, 「お ふ. とん」と言う。 母親と買物に出た時に, 途中の道で車が2台駐車していて, 道幅が狭くなっ ていた. そこを通る 時に, 真保は 「ブーブーあぶないよ」 と言った. ひろき君と遊んでいて, 命令形で 「やりなさい」 などと言われると, 「い やだ」 と言い反抗的な態度をとる。 優しく 「したいの」「したくないの」 などと言われると, 素直に 応じていた。 また, ひろき君か ら菓子をもらうと 「ありごと」 と頭を下げた。 ままごとの湯のみな 9月 5 日 (1・1lo7). どをわ ざと落として「おっこった」「ひろって」と言う. 風船で遊んでいる時に, 割れると「われた」 と言う。 夕食のグラタンを 「おいちい」 と言いながら良く 食べた。 空の筆箱を持っ て来て 「えんぴついれて」 と言う。 手が汚れると 「あら う」 と言っ て洗面所に行き, 手を洗い 「せ っけんとって」 と言う. 夕食の時に, 母親が真保のとは 9月 6 日 (1・11・8). 違う物を食べていると, 「どう ぞ」 と言って, そのおかずを指差す. 9月 7 日 (l o n・9) 母親が口紅をつけていると, 手を口の所にやり 「やるの」 と言う。 口紅 を渡すと, 鏡を見ながら塗って喜ぶ・ 「かわいい」 と言う・ 三輪車のことをたまに 「さんり-ちゃ」 と言う. そして, 直ぐに 「のりたい」「のりたいよ」 と言う. 9月 8 日 (l oll・10) パ ン ツ を 脱 い だ 状 態 で 「パ ン ツ な い」 と 言 っ た. 9月 9 日 (loll。11). 14イ ン チ の 補 助 つ き 自 転 車 を 買 っ た。 ま だ 少 し だ が, ペ ダ ル を 両 足 で踏. んで進むことができる。 完全に締められていた板ぶすまを開閉すること ができた・ 夜, 父親 がソ ファーに座 って, 本を読んでいたら, その本を取って, 同 じ様に読む格好をした・ 裸のキ ューピー を母親の所に抱いて来て,「ようふくちょ うだい」と言った・ 父親がテレビのスイ ッチを切ると,「テ レビ」 と言 った・ 従来は, 番組に登場するキャ ラクター名 である 「ブン ブン」 と言っていた。 父親 ノ・ンカチ」「はさみ」 と同時に二つの物を要求 した。 に, 「 ) 靴下をはいていない自分の足を指差して, 「くっしたない」 と言った。 lo12 9月1 0日 (lol 母親に牛乳をコ ップに入れてもらっ たりすると, 時たま 「ありがと-」 と言う・ 頭を下げることも ある・ 父親が読んでいた新聞を取って, 同じ様に読む格好をした・ 母親の口紅を唇とその周辺につ けて喜んでいた・ この様に, 両親のすることを真似したがる・ ) 自転車に長い距離乗ると, 「おしりいたい」 と言って降りる・ 犬を見て 9月11日 (lollo13 「ワンワンおいで」 と言った・ 函館山に登る自動車の中から夜景を見て 「きれい」 と言った。 デパートから品物が届くと, 「かったの」 と母親に尋ねた・ 五稜郭公園 山登りご た に遊びに行っ ・ っこをして遊び, 「ヤ ッホー」などと 大きな声を出していた・ 何ん でも自 分でしたがる・ 小用をたす時も, 自分でパンツを下げてしゃ がむ・ 服なども自分で着る。 しかし, ) lo14 9月1 2日 (lol. ズ ボン は き れい に 上 ま では 上 げ ら れ な い・ シ ャ ツ は ボタ ン が と め ら れ な い。. 朝, 父親がひ げそりをしている所に来て, かみそりを指差して 「なに」 え と聞く, 「かみそり」 と答 ると, 「これは」 とお湯を指差した・ 自分のシャツに描かれた傘をさ し 5cm の運動靴のこと を, 「サンダル」と言う・ ぶかぶかした所 て「かさ」 「おなじかさ」と言った。 1 ) 9月13日 (lollo15. が, 気に 入っている様子だ・ ) 朝, 父親を送った後, いつものように外に行きたがり ぐずついた・ 今日 9月14日 (lollo16 は雨も降りだしたので, 行かれないことを話すと, 「かさよ」 と言い, あくま で出かけようとした・ ) 衣服の着脱を自分でしないと気が済まない・ 朝方, 大きな声で 「いやだ」 o17 9月15日 (loll と寝言を言った・ 夢の中でまで, 自己主張をしている・ 小麦粉の袋を母の所に持って行き,「やいて」 と言 っ た・ 最 近 ホ ッ ト ケ ー キ を 焼 い て も ら っ て 食 べ る こ と を 好 ん で い る・. ) lo18 9月 16 日 (lol. ホットケーキを手に持って 「あっちない」 と言う・ 「熱くない」 の意・ 107.
(13) . 藤 友 雄 嘩 コ ー ヒ ー 牛 乳 の こ と を 「コ ー ヒ ー」 と 言 っ て い る た め に, 牛 乳 の こ と も 「コ ー ヒ ー」 と 言 う. カ ッ. プを母親に差し出して, 「もっとちょ うだい」「コーヒーもっと」 と言う. テレビに野球が映っ てい た ら, ボー ル を 手 に して 「グロ ブ」 と 言 っ て, 父 親 に グ ロ ム ブ を 要 求 し た. 父 親 に ソ フ ァ ー を 叩 い. て, 「ここ」 と言った. 「ここに座 って」 の意. 両親と一緒に幼稚園の運動会に出かけた. 幼 児の種 目に出場した真保は一人で走ることができた. 急須を母親に差し出して, 「おみ じゅ ちょ うだい」 と言っ た.. 9月1 ) 7日 (1・11・19 9月18 日 (1 ・11・20). 母 親 に, 「パ ン ち ょ う だ い」 と 言 っ た.. ) 9月19日 (1・11・21. 父親がひげをそろうとしていたら, 真保は母親に 「おゆちょうだい」 と 言った. 「~ちょ う だい」 は, 一般的に用いることができる. 時計のことを 「なんじ」 と言う. 時計 はいつも 「なんじ」 と聞かれる対象となっ ているためだろう. 自分の腕を指差して, 「なんじない」 と言う. 同様に, 自分の指を見せながら, 「ゆ びわない」と言う. 父親が玄関先の蜘妹の巣を払って いたら, それを見ていた真保は 「ここも」 と言う. 蛍 光灯をつけて欲しい時は, 指差して 「でんき」 と言う. 水道の蛇口を締めて, 水を出したり止めたりすることができる. 夜, 父親と一緒に梨を食 べていた. 父親が食べてしまうと, 父親からつま楊子を取って, 皿に盛られた梨の小片を突き差し て, 父親に渡した. 人からしてもらっ ていた生活から, 自分でする生活, そして人にしてやる生活 に な っ て き た.. 9月 20 日 (1・1 ) 1・22. 小学生の女の子が3人遊びに来た. 3人のことを, 「おねえちゃ んは」 と言った. 子ども達が真保のことを話題にして 「~真保ちゃ んは~」 と言うと, 自分のことだと分 かるのか, 「ちがう」と大きな声で言っていた. 怪獣 ごっこをすると, 「セ ブンセブン」「ウルトラマ ン」 などと言いながら, 椅子から跳び降りたり, 格好をつけて走りまわる. 母親が仕事をしている と真保が来て, スイ ッチを切 ったり, 蛇口を締めたり しようとする. 「じぶん でやる」 と必ず言う. ) 母親と買物に出かけたが, 途中の樹々, 物, 人などを指差しては, 「な 9月21日 (1・11・23 ~に」「なんだ」 としつこく聞く. 店の中 で抱いたら, 「あるく」 と言っ た. 洗濯用のかごの中の物 を聞いたので, 一つずつ 「靴下, エ プロン」 などと教えたところ, 「ちがうよ」 と言った. それで, 「洗濯物よ」と教えると, 「せ-たくものね」と模倣して言った. 個々の名称ではなく, このような 形で全体に付与される名称, あるいは概念にも興味を持 っている. 縄とび用の縄を買った.「なわと び」「な-とび」と言う. 「みじかいよ」「ながいよ」と言い, 長さの調節を母親に要求する. 縄をま わすことはできないが, 縄を足元にして, ぴょ んぴょ ん跳びはねる格好をして,「みて,みて」と言う. 自転車や三輪車に乗って遊んでいる. 自分 より年下の子どもには, 貸してあげたり優しくする. 年 上の子どもには, 貸 してもらっ たり, 借りようとする. 借りたい時には, 口に出して言えずに, 側 でも じもじした態度をとる. 9月 22 日 (1・1 ) 1・2 4. 大便をおまる ではなく, 大人用のトイレでできた. 母親と医院に出かけ る. 途中の五稜郭公園の堀の所に来ると, 真保は 「ボートみる」 と言う. 母親が「いたい, いたい」 と言うと, 「いたい, いたい, いく」と言って, 医院の方へ歩きだした. 医院 では, 気ままに動きま わり, 看護婦さんに裸にされてもおとなしく, 薬も平気 で塗ってもらった. 「こうえん」「たね」「ぁ ノ・ンカチ」「こう じ(工事)」「のりたい」「おりたい」「がっこう」「おねえちゃ ん」「オー かち ゃん」「 トバイ」「かいじゅ うやっ て」「さんりんしゃ」「じてんしゃ」 などを言えている. ) 幼稚園の運動会に出かけた. 幼児の種目に出場し, 途中まで一人で走っ 9月 23 日 (1・1 1・25 て, 母親に鶏のお面をかぶせてもらって, また最後ま で一人で走った. 走る要領をすっかりつかん だようだ. 帰りは バスに乗っ て, デパー トへ行っ た。 バスは混ん でいたの で立っていたが, 揺れだ すと母親にしがみついてきた. デパート では, 硬貨 を入れると動く乗物に乗せたが, 動いても平気 108.
(14) . 1歳児の心理学( 1 1 1 ). で 「もっと」 と言っていた。 玩具売場 で興味を示すのは, 乗物, ボール, 鞄類, 電池で動くも の, 音の出るもの. とにかく何 でも母親と同じ行動を取ろうとし,「じぶん でやる」を口ぐせにしてい る 。 外出中も, エスカレーター, バス, 市電の乗降まで抱かれることをいやがる よく歩くようになっ . た.. 「みて」「みて」 を連発していたが, 「みてこれ」 と言うようになっ た 。 例えば鶏の面をかぶって, 「みてこれ」 と言う・ 「これみて」 とも言う 「しっ し」 と言って小用を知 ・ らせていたが, 「しっ しでる」と言って知らせるようになっ た・ 「なに」と言って尋ねていたが 「な , にこれ」 と言うようになっ た・ この様に2語文の使用が日常化している・ 猫のうちわの耳を指差し て, 「おみみ」 と言う. 母親が畳の汚れを拭いている のを見て, 「おちない」 と言う 画用紙に絵を ・ 描いていた真保は, 「こっ ちも」と言って, 紙を裏返して再び描き始めた 父親と縄跳びをして遊ん ・ でいたが, 「パパ どう ぞ」 と言って, 父親を促す・ 中断すると, 縄を手渡しに来て, 「パパやる」 と 言う. また「じゅ んばん」「いちばん」とも言う・ 下は パンツにタイツに ズボン, 上はシャツにカー デガンの状態から, 全部自分一人で脱ぐことができた・ 9月 24 日 (l o n・26 ). 9月 25 日 (1.11・27 ). 「まる」「しかく」 と言いながら, 絵を描くo B4版の画用紙では物足 りないのか, 大きな段 ボールにクレヨン で描く・ 父親と母親の湯のみのそれぞれに対して,「パパの」 「ママの」と言う・ 縄跳びをして 見せて, 「ママみてこれ」と言う 3語文を使用している 洋服だ ・ ・ んすのスカートと ズボンを見て, それぞれ, 「スカート」「ズボン」 と言った 外遊びで疲れたり ・ , あきたり, ひろき君が帰っ てしまうと 「かえる」 と言う・ ひろき君が居なくなると「ひろちやんは」 と尋ねる. 母親が「ひろちや んねんね」「なおちゃ んねんね」と, 次々と真保の友達の名 を出してい ると, 真保は, 「みんなねんね」と言った・ 総称の使用が できている・ 高さ4 0cm の椅子から, 両足 踏切り で跳び降りて遊ぶ・ 9月 26 日 (1.11・28 「ボールは」「パパは」「ママは」 と言って所在を問う 右親指のすり傷 ) ・ を示して, 「いたいよこれ」 と言う・ 父親の所に来て 「かいじゅうやって」 と言う 「ガオーガオー」 ・ と言いながら, 怪獣の真似をして父親が真保の後を追うと, キャーキャー言いながら 大喜びで逃 , げまわる・ 9月 27 日 (lollo29 ) 歌をやっているテレビを見て, 母親が 「なに」 と尋ねると 「おうた」 と 言った・ 御飯を食べたい時は「ごはん」と言って要求する・ 「お外, 雨降ってる」と母親が尋ねると , 真保は外を見て「ふ ってない」と答えた・ 曇天だが降 ってはいなかった テレビを指差して 「テレ ・ , ビみる」 と言う. 母親に 「もっとコーヒーちょうだい」 と言う・ 3語文である・ 9月 28 日 (lollo30 ) 食卓の準備ができると真保は, 「パパ どう ぞ」 と言う 自分の食器に御 . 飯が盛られていないと,「ごはんない」と言う 父親が母親に「ビール」と言うと 真保は母親に「ビー ・ , ルち ょ う だ い」 「コ ー ヒ ー ち ょ う だ い」 と 言 っ た. 「ガ ム」 と 言 っ て, ガ ム を 食 べ る こ と を 好 む が ,. 目を離しているとのみこん でしまう・ 扇子が入っていた箱の開け方が分からずに, 父親に 「どうや るの」 と尋ねた・ 1歳11か月 児は, 三輪車や補助つき自転車に乗れるようになる・ 積木を縦に5~6個積むことも できる・ 水道の蛇口を締めて, 水を出したり止めたりすることもできる。 2語文の使用が日常化し, 3語文の使用が始ま っ ている・ 両親のすることを真似したがり, 「じぶんでやる」 を口 ぐせにして, 何でも自分でやりたがる・ この様な意欲を尊重してや ることが, 本人を自立へと向かわせることに なるo 人からしてもらっている生活から, 自分でする生活は, そして, 人にしてやる生活に移行し て き て い る・. 109.
(15) . 藤 友 雄 陣. 文 1 ) 藤友雄陣 ( ( 2 ) 藤友雄瞳. 献. 8 0年 「0歳児の心理学」 35 83頁 北海道教育大学紀要 (第一部C) 第30巻 第2号 19 1一3 982 3巻 第1号 1 0 4頁 北海道教育大学紀要(第一部C) 第3 「1歳児の心理学(1)」 2 7一22. 年 ( 3 ) 藤友雄陣. 1 1 9-95頁 北海道教育大学紀要 (第一部C) )」 7 「1歳児の心理学(. 第33巻. 第 2号 1983. 年 (本学助教授・函館分校). 110.
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