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Result of Coronary Artery Bypass Grafting in Non-dialysis Patients with Renal Dysfunction.

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Academic year: 2021

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(1)

Result of Coronary Artery Bypass Grafting in

Non-dialysis Patients with Renal Dysfunction.

著者

降矢 温一

学位授与機関

滋賀医科大学

学位授与年度

令和2年度

学位授与番号

14202甲第894号

発行年

2021-03-09

URL

http://hdl.handle.net/10422/00012993

doi: 10.7793/jcad.26.20-00003(https://doi.org/10.7793/jcad.26.20-00003)

(2)

氏 名 降矢 温一

学 位 の 種 類 博士(医学)

学 位 記 番 号 博士甲第 894

学 位 授 与 の 要 件 学位規則第4条第1項 学 位 授 与 年 月 日 令和3年3月9日

学 位 論 文 題 目 Result of Coronary Artery Bypass Grafting in Non-dialysis Patients with Renal Dysfunction

(非透析腎機能障害患者の CABG 成績)

審 査 委 員 主査 教授 扇田 久和

副査 教授 清水 智治 副査 教授 中川 義久

(3)

別紙様式3 (課程博士 •論文博士共用)

論 文 内 容 要 旨

%整理番号

9 0 3

降矢温一

学位論文題目

Result of Coronary Artery Bypass Grafting in Non-dialysis Patients with Renal Dysfunction (非透析腎機能障害患者のCABG成績)

【目的】術前腎機能障害は心臓手術の重要なリスク要因である。特に透析患者の成績 は著しく不良であることは周知の事実であるが、慢性腎臓病(CKD: chronic kidney disease)を有する非透析患者に焦点を当てた報告は少ない。当施設における腎機能障 害を有する非透析患者に対*する冠動脈バイパス術(CABG: coronary artery bypass

grafting)の成績を検証した。 【方法】2007年 1 月から2018年 1 2 月までの間に行っ

た単独CABG1482例を対象とした。CKD grade Stage 3 a か ら 5 の 544例を、腎機能障

害を有する非透析患者群(C 群)とし、Stage1 と2 の 785例を腎機能正常群(N 群)、

透 析 群 153例 出 群 ) と分類し比較した。そして傾向スコアマッチングを行い、C 群 とN 群 間で 525 例ず つ 計 1050例を、C 群 と H 群 間 で 132例ずつ計2 64 例をそれぞれ 傾向スコアマッチングさせて比較した。また、CKD stage分類ごとにS t a g e 1 or 2、 Stage 3a、Stage 3b、Stage4、Stage5に分類し成績を比較した。エンドポイントは早 期成績として術穫3 0 日以内の死亡、在院死、遠隔期成績として全死亡、心臓関連死、 主要心脳血管イベント(MACCE: Major Adverse Cardiac Cerebrovascular Events)楽 生とした。MACCEは総死亡、心筋梗塞、再血行再建と入院加療を要する致死性不整脈、

脳梗塞及び脳出血と定義した。 【結果】全患者において、平均年齢は68. 9±9. 5 歳で

あった。平均追跡期間は48. 8±41.4 ヶ月、C 群 は 45. 5±40. 9 ヶ月、N 群 は 54. 3±42. 7 ヶ月、H 群 は 31.8±28.5ヶ月であった。群間比較については、N 群との比較ではC 群

は平均年齢が高く、女性、8 0 歳以上、糖尿病、低 左 心 機 能 (LVEF < 0 . 3 5 ) 、下肢閉塞

性動脈硬化症(ASO: atherosclerosis obliterans)、頸動脈装窄、脳血管障害既往の 割合が多かった。ま た C 群は平均術前LVEFが低かった。マッチング後では、C 群は平 均年龄 が高く、8 0 歳以上、低左心 機 能(LVEF<0.35)、頸動脈狭窄の割合が多かった。 ま た C 群は平均術前LVE F が低かった。H 群との比較ではC 群は平均年齢が高く、80 歳以上、三枝病変、急性心筋梗塞既往、脂質異常症の割合、術 前 IABP挿入例の割合 が多かった。またC 群は平均術前LVEFが高かった。C 群は糖尿病、A S 0 の割合が少な かった。マッチング後では、C 群は急性心筋梗塞既往の割合が多かった。またC 群は 平均術前LVEFが高かった。C 群は三枝病変の割合が少なかった。 (備考) 1 . 論文内容要旨は、研究の目的•方法•結果•考蘋•結論の順に記載し、 2 千字 程度でタイプ等を用いて印字すること。 2 . ※印の欄には記入しないこと。

(4)

9 03

別紙様式3 の 2 (課程博士 • 論文博士共用) __ __________________________________________________________ (続紙) 早期成績として、 3 0 日以内死亡率は各群間に有意差は無かった(C 群 1 . 5 % 、N 群 0 .5% p=0. 081、H 群 3. 9 % p=0. 0 9 4 ) 。在院死亡率は、C 群 は N 群より悪く H 群と同 等 で あ っ た (C 群 3 . 9 % 、N 群 1.1% p=0.002、H 群 7.2% p=0.1 2 2 ) 。マッチング後 でも3 0 日死亡に有意差は認めなかった(C 群 1.3 % vs N 群 0. 6 % p=0. 341、C 群 0 . 8 % vs ^1群 4 . 5 % p=0.1 2 0 ) 。在院死亡は、C 群 は N 群より有意に多く H 群より少 な か っ た (C 群 3. 6 % vs N 群 1.1 % p=0. 014、C 群 1.5% vs H 群 8, 2 % p=0. 0 1 9 ) 。 C 群のロジスティック回帰解析による3 0 日以内死亡リスク解析では、e G F R と年®が 該当した。遠隔期成績として、C 群と他群との比較では、生存率はN 群との比較では 有意に不良であった(Pく0.001)。H 群との比較では有意に良好であった(Pく0.001)。心 臓関連死回避率はN 群との比較では有意に不良であった(p=0. 011)。H 群との比較で は有意差を認めなかった(p=0. 260)。M A C C E 回避率はN 群との比較では有意に不良で あった(P く 0.001)。H 群との比較では有意に良好であった(p<0. 001)。マッチング後の 結果では、生存率はN 群との比較では有意に不良であった(p く 0.001)。H 群との比較で は有意に良好であった( P = 0 . 001)。心臓関連死回避率はN 群との比較では有意差を認 めなかった(p=0. 058)。H 群との比較でも有意差を認めなかった(p=0.189)。MAC CE 回 避 率 は N 群との比較では有意に不良であった(p く 0.001)。H 群との比較では有意に良 好であった(Pく0.001)。CKD Stageごとの生存率比較では良好な順からS t a g e 1 and

2(N群)、Stage 3a、Stage 3b、Stage 4/Stage 5/透析で有意差を認めた。Stage 4 と Stage 5 と透析群の遠隔期生存率は同等であった。またC 群 の C0X比例ハザード分析 に よ る 遠 隔 期 死 亡 リ ス ク は 、慢 性 閉 塞 性 肺 疾 患 (COPD: Chronic Obstructive Pulmonary Disease), eGFR, ASO、年齢、術 前 LVEFが該当した。遠隔期M ACCE リスク

は、頸動脈狭窄、COPD、eGFR, ASO、年齢、術 前 LVEFが該当した。 【考察】eGFRに基

づく重症度分類を用いた過去の報告では、eGFRが CABG手術の強い予測因子であるこ とが示されており、eGFR60ml/min/l.73 nf未満から Stage3a、Stage3b、Stage4 と CKD の重症度の順を追って生存率が低下するという結果は予想通りであった。 さらに Stage4 • S t a g e 5 と透析患者の成績に有意差を認めなかった点は過去の報告にはない 特筆すべきで結果であった。CKD Staged Stage5では透析患者と同等のリスクマネジ メントを要求されることは示唆された。また遠隔期死亡の独立危険因子はほとんどが 加齢と共に増加、増悪していくものである。予後を改善させるリスクマネジメントと して手術介入を遅らせない必要性がうかがわれる。 【結論】当施設での腎機能障害を 有する非透析患者の単独C A B G では、手術死亡は腎機能正常例、透析群と同等であっ た。在院死は透析群より良好であった。長期成績では腎機能正常群より不良であり、 透析群より良好であった。 しかしその中でもStage 4 とStage 5 の遠隔期生存率は透 析群に匹敵する不良な成績である可能性がある。

(5)

別 紙 様 式9 (課程博士 • 論文博士共用) 博士論文審査の結果の要旨 整 理 番 号 903 氏 名 降 矢 温 一 論 文 審 査 委 員 主 査 扇田 久和 副 査 清水 智治 副 査 中川 義久 (博士論文審査の結果の要旨) 透析患者の冠動脈バイパス術( C A B G )の成績は著しく不良であるが、非透析腎 機能障害患者に関する成績についてはほとんど報告がない。そこで本論文では、非 透析腎機能障害患者にCABGを施行した場合の成績について検証し、以下の点を明 ら为 、にした。 • 1 ) CABGによる手術死亡は、非 透 析 患 者 群 ( C群) と 腎 機 能 正 常 群 (N群)また は 透 析 群 (H群)で同等であった。 2) CABG術後の在院死は、C群はN群 よ り も 有 意 に 多 く (p=0.002)、H群と同等 であつたが、傾向スコアマッチング(Propensity score m atch ing)を行うと、 C群はH群よりも有意に少なかった(p=0.019)。 3) CABG後の生存率に関する長期成績では、傾向スコアマッチングの有無にか かわらず、C群は有意にN群よりも悪く、H群よりも良かった。 4) 慢性腎臓病のステージごとの解析では、重症度が高くなるにつれて生存率は 低下した。特に、Stage 4 とStage 5は、H群と同等に不良な遠隔期生存率であ った。 5) C群のCOX比例ハザード分析による遠隔期死 亡 リ ス ク は 、 慢 性 閉 塞 性肺疾患、 推 算 糸 球 体 濾 過 量 (eGFR)、閉塞性動脈硬化症、年齢、術前低左心機能が該 当した。 本論文は、慢性腎臓病患者に対してCABGを施行した場合の予後に関する新たな 知見を与えたものであ り 、また、最終試験として、論文内容に関連した試問を実施 したところ合格と判断されたので、博 士 (医学)の学位論文に値するものと認めら 4レた〇 (2021年 1月2 7 日)

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