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南山短期大学人間関係研究センターをふりかえる

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南山短期大学人間関係研究センターをふりかえる

南山大学名誉教授 

津 村 俊 充

1973年に南山短期大学に人間関係科(初代学科長R.メリット)が創設されました。JICE(立 教大学キリスト教教育研究所:所長柳原光)の支援のもと、教える―教わる従来の教育から体 験を通して学ぶ「Tグループ(Tとはトレーニングの略)」をベースに、学習者も教師も共に関 わり合いその関係(プロセス)を大切にしながら学ぶ冒険的な高等教育が誕生しました。専門 科目はティームティーチングで行われ、授業の前後に丁寧な授業ミーティングが開かれ、絶え ず新しいプログラムづくりに挑戦してきました。授業を共に創る体験を通して、開かれた同僚 性が生まれ、学生と教師も巻き込んだ学習共同体づくりがなされました。 学科開設から5年目の1977年9月に社会人を対象にした研究講座を開設するために人間関係 研究センターが創設されました。当時の副学長大庭征露氏は「医学部の教授が大学での研究・ 教育と大学病院での臨床活動の両立により素晴らしい研究成果をあげるように、生きた人間関 係を研究する人間関係科のスタッフも大学内にとどまらず社会現場とつながる研究の場が必要 である」と意義づけて、センターの創設と活動を積極的に支援されました。 センター開設にともない、社会人研修として「一般研修」として人間関係講座、「継続研修(初 期は専門研修とよぶ)」として「自己啓発」、「グループ成長」、その他に「特定研修」を開催した。 10年後の1987年10月に「継続研修」の一環として、東海地区で初めてTグループによる人間関 係トレーニングが星野欣生・中堀仁四郎・山口真人・津村俊充の4人のスタッフにより、一般 公開実施されました。専門性を要するTグループ開催は、南山大学人間関係研究センター主催 のTグループへと脈々と受け継がれ、今年度第31回を迎えるまでになっています。現在、日本 においてTグループを開催できる大学研究機関は他にはないと思われます。 その間1984年にセンターの研究紀要「人間関係」の創刊号が発刊されました。特集テーマと して「Tグループ」を取り上げ、日本におけるTグループの変遷(中堀仁四郎)、高等教育にお けるTグループの実践(星野欣生・山口真人)Tグループにおける女性(會澤俊三他)などが 掲載されました。若かりし著者は学生のふりかえり用紙に記されたグループの雰囲気を表す形 容詞語を多次元解析にかけデータ分析に夢中の時がありました。毎号の紀要には、特集テーマ を設け、研究員(学科教員)だけに限らず特集論文や投稿論文をお願いしたり、特別研究会を 開催し講演記録を掲載したり、ミニレクチャーなどユニークな研究紀要として、研究者と共に 実践家の方々からも注目を集めることができたのではないかと思います。 南山短大から南山大学に引き継がれた人間関係研究センターがさらなる飛躍を遂げられるこ とを強く願っています。 -4- 人間関係研究(南山大学人間関係研究センター紀要), 18, 1-6

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