理科(生物) 学習指導案
1 単元名 DNAの構造と複製 2 単元設定の理由 ○単元観 本単元では,DNAの構造と複製の仕組みについて理解させることをねらっている。本単 元の指導内容に関しては,1年次に履修した「生物基礎」の高等学校学習指導要領「(1)イ 遺伝子とその働き」において,DNAがヌクレオチドからできており,二重らせん構造をし ていることや,DNAの複製が間期のS期に行われていることを学習している。2年次では, DNAの構造を分子構造モデルで確認させ,複製の方向性や複製時にはたらく酵素,半保存 的複製とその証明について学習する。このため,本教材は1年次での知識をさらに深め,D NAの複製の仕組みの複雑さや正確さを知るために有効な教材である。 ○生徒観 対象となる生徒は,習熟度が高いクラスの理系生物選択者12名で構成され,全員が大学 進学を希望している。生徒は真面目で,普段からメリハリがある取り組みを行っている。こ れまでの生徒向けアンケート,小テストの結果から,生物への関心は高いが,科目の勉強と なると,苦手意識があると言える。また,授業時にグループで話し合いをさせた際には,活 発に意見交流ができるが,それを受けた発表になると,自分の考えをうまくまとめることが できない生徒がいることがわかった。 ○指導観 本単元の指導に当たっては,DNAの複製について自分の言葉で表現できるようになるこ とをひとつのねらいにしている。そのためには,まず複製が連続的に行われている部分と不 連続的に行われている部分があることに気づかせるため,複製の様子を生徒自らに作図させ る。また図だけではイメージしにくい複製の様子を,プレゼンテーションソフトウェアによ るアニメーションを使って視覚的にとらえることができるようにすることで,理解を深める。 授業者が説明を行ったのち,ペアで説明し合い,まとめの段階では,個別で記述をさせる時 間を設け,自分の言葉で表現させる。 3 単元指導目標(到達目標) ・ DNA複製の原理を理解し,DNA複製の流れを自らの言葉で表現しようとする態度を身につけている。【関心・意欲・態度】 ・ DNAの複製方法の証明から,その法則性について見出すことができる。 【思考・判断・表現】 ・ DNAの基本構造とヌクレオチド鎖の方向性について理解している。【知識・理解】 4 指導計画(単元の配当時間) 第1次 DNAの構造と複製について復習し,そのしくみの理解を深める。・・・3時間 1 DNAの構造について復習し,ヌクレオチド鎖に方向性があることを理解す る。(1時間) 2 半保存的複製についての詳しいしくみを学習し,どのようにして半保存的複製 が証明されたかを理解する。(2時間) 本時(1/2) 5 本時 (1)本時の指導目標(到達目標) ・ DNAの複製過程を理解し,自らの言葉で表現することができる。 【思考・判断・表現】 (2)本時の手立て ・ DNAの複製が連続的,不連続的に行われていることを作図させ,生徒のペアでそれ ぞれの考えを確認する時間を設ける。 ・ DNAの複製の方向性を踏まえて,リーディング鎖とラギング鎖の複製の流れの違い を,アニメーションを用いて説明する。 (3)本時の授業仮説 ・ DNA複製のしくみの学習において,複製の様子を作図させ,流れを視覚的にとらえる ことができるようにすれば,DNAの複製の流れについて理解できる生徒が育つであろ う。また,ペアで考える時間を設定すれば,自らの言葉で複製の流れを表現できる生徒 が育つであろう。 (4)教材 ・生徒: 教科書,資料集,授業プリント ・教師: 教科書,資料集,授業プリント,自作プレゼンテーション教材, プレゼンテーションソフト,パソコン,電子黒板
(5) 学習の展開(学習指導過程) 学習内容・活動 教 師 の 支 援 指導上の留意点 教材 時間配当 学習形態 評価 導入 ○ペアで前回の授業内容 の ポ イ ン ト を 話 し 合 う。 ○本時の授業内容、目標 を確認する。 ○いくつかのペアに発 表させ,確認する。 内容が足りない場合 は教師が付け加えて 説明を行う。 ○本時の授業内容,目 標を示す。 授 業 プ リ ント,自作 電子教材, パソコン, 電子黒板 5 分 ペア 全体 展開 A半保存的複製 ○DNAの複製の基本的 な流れを確認する。 ○出てきた酵素のはたら きを自分の言葉で記入 する。 B複製のしくみ ○複製の方向性を踏まえ て作図する。 ○ラギング鎖の複製の詳 しいしくみについて確 認する。 ○DNA複製について, ペアで相互に説明をす る。 ○DNAの複製の方向 性がポイントになる ことを伝える。 ○自分で書けない場合 は教科書やプリント を参考にするように 促す。書けたらペア で確認させる。 ○時間の経過を踏まえ て,DNAがほどけ ていく方向とDNA ポリメラーゼが進ん でいく方向が異なっ ている場合に,どの ように複製している のかを考えさせる。 ○複製が連続的に行わ れている部分と不連 続的に行われている 部分があることに気 づかせる。 ○電 子 教 材 を 活 用 し て,複製の様子を視 覚的にとらえられる ようにする。岡崎令 治氏の業績について 触れる。 ○教科書,プリントは なるべく見ずに相手 に伝えるよう促す。 1人にリーディング 鎖,もう1人にラギ ン グ 鎖 を 説 明 さ せ る。電子黒板にDN A複製過程の電子教 材を映し出し,参考 にしてよいことを伝 える。 授 業 プ リ ント,自作 電子教材, パソコン, 電子黒板 10 分 5 分 5 分 7 分 5 分 全体 個人 ペア 個人 全体 全体 ペア
学習内容・活動 教 師 の 支 援 指導上の留意点 教材 時間配当 学習形態 評価 ○ペアに伝えたDNAの 複製のしくみを文章と して記入する。 ○ペアのうち1組に全 体へ発表させる。 ○キーワードをすべて 使って記入するよう に伝える。教科書, プリントは見ずに自 分 の 力 で 記 入 さ せ る。机間支援を行い ながら,書けていな い生徒にはヒントを 与える。 10 分 全体 個人 ○D N A の 複 製 に つ い て 流 れ を 理 解し,自らの言葉 で 表 現 す る こ と ができる。 【思考・判断・表現】 (プリント記入) まとめ ○本時の学習内容を確認 する。 ○次回の学習内容を確認 する。 ○ 本時の内容につい て確認させる。 ○ 次回の学習内容を 説明する。 3 分 全体