社会システムを21世紀にアップデートせよ
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(2) ■ 夏野 剛 慶應義塾大学政策・メディア研究科 特別招聘教授 カドカワ,トランスコスモス,セ ガサミーホールディングス,ぴあ, グリー,DLE,U-NEXT,日本オラ クルなどの取締役を兼任.経産省 産業構造審議会臨時委員.スマホ の先駆けとなる携帯「i モード」サ ービスを 1999 年にドコモより立ち 上げ,ビジネスウィーク誌にて世 界の e ビジネスリーダー 25 人の一 人に選ばれる.現在は,慶應義塾 大学で教鞭をとる傍ら,上場企業 の取締役を兼任,フジテレビ「と くダネ!」などのテレビ番組のコ メンテータも務める.経産省や内 閣府では,各種委員会のブレーン としても活躍する.. みで捉えすぎて,技術の普及に合わせた社会システムの更新を怠ってきたのではないか.ビ ジネスの現場ではディジタル化によりコンピュータが個人の能力を大きくエンハンスしてく れているのに,20 年前と変わらない役職・仕事体系.資料棒読みの長い会議.社会全般でも, ネットの普及を想定していないまま運用され続ける法律,規制.暗記と機械的計算能力を重 視した教育体系. そう,せっかく情報技術は格段に普及し,情報化社会が完全に成立しているのに,その社 会を支える仕組みが 20 年前と変わっていないのだ.政治,経済,経営,教育,法制度,金融, 慣習,文化,芸術.すべてのものをリフレッシュすべきだったのに,更新せずに引きずって きてしまった. では今から大がかりに更新するのはどうか.ここまで何もしてこなかったのだから,ちょっ とでも変更すれば大きな改善効果が見込めるはず.そのための勇気をすべてのリーダーが持 たなければいけない.今後 AI や IoT の普及によりさらに情報化社会が進化する.それに備え ていまこそ社会システムの刷新にとりかかろう.何を変えるべきか,何を残すべきか,社会 を構成するすべての要素の見直しにとりかかろう. 今さらながら,日本にも進化する情報技術に相応しい社会システム作りに倍速で取り組む ときが来た.これまで何もしてこなかったのだから.そして,次の 20 年はこれまでの 20 年 以上に進化するのだから.. 情報処理 Vol.58 No.7 July 2017. 559.
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1978年兵庫県西宮市生まれ。2001年慶應義塾大学総合政策学部卒業、