• 検索結果がありません。

ぺた語義:ラーニングアナリティクスが当たり前になる日のために

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "ぺた語義:ラーニングアナリティクスが当たり前になる日のために"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)Vol.89. CON T E N T S 【コラム】ラーニングアナリティクスが当たり前になる日のために… 古川 雅子 【解説】実課題 PBL による人材育成… 遠藤 慶一. COLUMN 基 応 専 般. ラーニングアナリティクスが 当たり前になる日のために. 教育の情報化が加速する中で,学習管理システム(Learning Management System : LMS)等の教育プラットフォームに 蓄積される膨大な学習ログを活用し,学習者の行動履歴を解析するラーニングアナリティクス(Learning Analytics:LA) と呼ばれる研究が世界中で活発になってきている.学習ログデータを収集・分析した結果をもとに,適切なコースの評 価・改善や,学習者に対する適応的なサポートの実現が期待されている.LA を推進する海外の大学では,その効果によ り実際の教育現場で退学者を軽減できたり,それにより大学の収入がどのくらい変化したかを議論したりできるほどに, LA が実践的なものになりつつある.ひるがえって日本国内ではどうだろうか.本誌では数年前から LA の動向に着目し, 2018 年には「ラーニングアナリティクス」の特集も組まれている.国内の教育工学系の研究会でも「ラーニングアナリティ クス」をテーマに取り上げることが増えてきている.また,九州大学のように全学規模での先進的な取り組みも見られる. しかしながら, 実際に LA が国内で普及する際には日本の実態に即した LA 機能の取捨選択が必要となるだろう.たとえば, 大学間で共有できる機能群と個々の大学の特色を示す個別部分を相成り立たせるためにどのようなシステム設計が必要か という問題を解決する必要があるのではないだろうか. 国立情報学研究所では,学認 Moodle におけるセキュリティラーニングや JMOOC におけるプログラミング入門講 座および研究データ管理入門講座を通して,大学等で共通に利用可能な教材の開発や,それを利用するための学習管 理システムを提供してきた.また,現在は,学習ログの蓄積と解析結果の可視化を実現するために,学習管理システ ム,学習ログの蓄積データベース,学習ログの解析プラットフォーム,解析結果を提示するダッシュボードから構成 された包括的な LA 基盤を構築している. 構築した基盤は,システムをコンポーネント化することで,サービス運用時の比較的容易なシステムのスケールア ウトが実現できる.また,システムの高度な活用へと繋がるように,開発担当者と運用担当者が連携して協力するこ とを念頭においた利用者コミュニティが醸成されることも重要である.多くの機関で利用が促進されることにより, LA に関する研究を発展させると同時に,高等教育における先端的な ICT の活用にも寄与することが期待されている. 今後さらに学習ログの価値が見直され,LA が当たり前になったとき,教育改善のための試行錯誤は,個人的な経験 則だけでなく客観的なデータと共通の理解に基づいたものになることが期待されるだろう. 古川 雅子(国立情報学研究所) LOGOTYPE DESIGN...Megumi Nakata, ILLUSTRATION&PAGE LAYOUT DESIGN...Miyu Kuno. ぺた語義は pedagogy(教育学)を元にした造語です.常設の教育コーナーとして教育や人材育成に関する記事を広く掲載しています. ぺた語義に掲載された記事は,情報処理学会 Web ページの「教育・人材育成」からどなたでもご覧いただけます .. 情報処理 Vol.60 No.2 Feb. 2019. 173.

(2)

参照

関連したドキュメント

教育・保育における合理的配慮

一貫教育ならではの ビッグブラ ザーシステム 。大学生が学生 コーチとして高等部や中学部の

 英語の関学の伝統を継承するのが「子どもと英 語」です。初等教育における英語教育に対応でき

わな等により捕獲した個体は、学術研究、展示、教育、その他公益上の必要があると認められ

まず、本校のコンピュータの設置状況からお話します。本校は生徒がクラスにつき20人ほど ですが、クラス全員が

 履修できる科目は、所属学部で開講する、教育職員免許状取得のために必要な『教科及び

 大学図書館では、教育・研究・学習をサポートする図書・資料の提供に加えて、この数年にわ

 履修できる科目は、所属学部で開講する、教育職員免許状取得のために必要な『教科及び