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オリーブ炭疽病菌の2-chlorophenoxyacetic acid 或いは2-methylphenoxyacetic acid 添加培養による抗菌性物質生成について-香川大学学術情報リポジトリ

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香川大学農学部学術報告

オリーブ炭疫病菌の2・0もloropbenoxyaG㊦tie aoid

或いは2−me址ylpも和0Ⅹya¢e七ic a¢id添加培養に

よる抗菌性物質生成iこついて

内 藤 中、人∴ 小 島 義 之

Fungitoxic substance production by Gloeosborium olivarum whichwas grown on media containing either 2・・Chlorophenoxyacetic

acid oI2・methylphenoxyacetic acid.

Nakato NAITO and YoshiyukiKOJIMA(Laboratory of Phytopathology) (Received Apri127,195フ) 18 聾者のひとり内藤らほさきに,オリーブ炭疫病菌の2,4・・D添加培養液液中には,同薗発育に.対する2,4−D抑制作用 の主因をなすと考えられる一抗生物質が生成せられることを報じ(¢,9〉,つづいて,2,4,5・T,MCPの2,4−D類似化合 物にも,同様の現象がみられることを明らかに.した(710〉.その後;おなじく2,4−D類似化合物である2−CbloropllenOXyt・ aceticacid,2・methylphenoxyac占tic acidについても,同様の傾向を確認すると.ともに,抗菌性物質生成を誘致 するこのような性質ほ,これら化合物の側金員・OCH2COO‡‡に.基因するものと.推定せられるにいたった.ここにその大 要を報告する. 本稿起草にあたり,供試薬剤の入手に御厨宜をたまわった日産化学株式会社仁実験を援助された谷利一助手に深謝 の意を表する.

実 験 材 料

供試薬剤ほ,2,4・Dと.化学構造式が類似している2・Chlorophenoxyaceitc acid(CPA),2−methylphenoxyacetic acid(MPA)の2種phenoxy系化合物と,2・methyヱphenol(MP),2−Chloropheno王(CP),B・4−dichlorophenol (DCP)の3種phenol性化合物とである(後記構造式参照).これら5種薬剤はいずれも,ひかくてき水に難溶のた め,aCetOne 溶液と.して培地に加えた.したがって,生長曲線に関する実験に.おいては,供試薬剤をまったく添加 しない標準培地のはかに,最高浪度(0.2%)の薬剤添加区と同一のacetone濃度になるよう,aCetOneのみを加え たもの(第l表acetone区)も設けて,比較に供した小基本培地の処方は,pePtOne20g,SuCrOSe50g,MgSO4: フH200.4g,ⅩH2PO4.1g,水1Jで,寒天培地には寒天20gを加えた.供試菌は,本研究室保存のオリーブ炭疫病薗 (GloeosboriumolivarumAlm.)で,6・7日間25OCで増発した同歯菌叢の先端を約2mmの大きさに切りとり, 接種源とした. 実験方法と結果 1“5種薬剤添加塞天培地における菌の発育 (1)生長曲線 抗菌性物質生成を誘致する2,4・D(4・8),2,4,5・Tおよび∵MCP(710)にあってほ,これら薬剤を添加した培地 におけるガ・リ−・ブ炭姶病菌の生長曲線が,いずれも“staling type”であるのに対し,抗菌性物質生成を誘致し ない薬剤く4r7・8・10)でほ,すべて〃non・Stalingtype”であるという既往の成糖にかんがみ,まず,供試薬剤添加 のPeptOne加用合成寒天培地を用い,主としl{:本歯の生長曲線をしらぺた.1区5−フコザつのぺトリ皿に25OC, 1フ日間平面増華して毎日菌葦直径を測定し,接種源の直径をさしひいたのであるが(罪.1表),aCetOne区と凛

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第9巻第1号(⊥95フ) 19 第1表 各種薬剤を添加したpeptone加用合成寒天培地に おけるオリーブ炭疫病薗の菌叢直径(mm) (250C,2回実験平均) 培 養 経 過 日 数 薬剤濃度 (%) 6 8 10 ⊥2 ユ.4 16 17 5。フ フ.8 (∋巾9 9.5 10.0 10.2 103 .10.3

0.1フ 2.4 0.12 4.9 11‖1. .14い8・、16りフ 1フ.8 19.3 2ユ..4 24ハ8 26。6

0.05 7い5 16.7 25.5 34.0 43.0 54.0 65.フ フ4。7 7フ.5 0…03 8.6 19.5 30.6 41.6 53.4 65.フ フ6.8

MPA 3 5 9 5 0 1 3 ︻ノ 0 ﹁﹂ 5 5 9 7 っ〟 6 4 9 5 0U 4 26 56 刀 8 9 5 0 3234600 3 2 3 3 3 1− 8 9 ︵∠ 3 4 ︻b lJ ﹁⊥ 4 つん 8、⊥ 9 1⊥ 3 3 9 ︻b 9 8 ⊥ 4 3 8 ⊥ つ] っん 3 9 9 7 1h 9 5 ︵ロ ll 十.9 4 8 3 7■ ︻ノ 5 3 2 1 0 0 0 ∩︶ 0 0 5 フ 1 4 2 6 5 ︻′■ ュ 3 4 3 ﹁⊥ 1 9 ︻.〇 l っ4 6 5 5 1 8 つん 0 2 5 0 3 9 0 7 8 9 ︵む ュ 3 6 0 0 ュ 8 5 4 0 ︵∠ ﹁⊥ 3 5 9 フ 5 9 2 0 1⊥ 7▲ ⊥ つム 3 十 9 9 1 6 2 3 1⊥ つん Ⅷ 4 4 5 3 5 0 ュ 4 3 つム ⊥ 0 0 0 0 0 0 0 0 9 3 r/﹂ 4 3 6 〇 ︵∠ ⊥ 2 ︻ノ l 0 7 L〇 ︻C ︹0 1 5 6 フ 3 6 2 9 1⊥ 4 5 4 5 6 6 0 6 6 5 7 7 9 つム 3 4 ︻b ︻b 9 0 2 5 つム 3 ﹁﹂ つム 3 5 8 1 8 0 フ ユ 7 11 一J 詫.9 ⊥ 3 5 0..02 0.0ユ 0.00フ5 0.005 CP 0.01 − 0..008 一− 0.005 ・+ 0.002 5.0 0…000311.3 7▲ ∩︶ 8 詔 ⊥ 3 2 6 フ 3 ュ 6 Mノ 9 6 つム 9 7 4 十.3 .3 .7 5 っ] 4 3フ ヰ ∴12 8 5 つん 1 1﹂ 6

26フ

血 +.〇 .2 9 3 5 つム 1ふ 4 6 岬 血 3 4 β りノ ︵○ ︻h︶ つ血 4 一劇 1 0 8 3 5 ︵HY 1 2 DCP acetone区 10.2 24.フ 40.8 57.6 73.6

12・2 289 45・9 62・2

′′ (硝子管)構 11.2 28.4 4プ‖4 64.4 82.6 99.0 11フ.8 134.6 143.4 (註)★ 特製硝子管の一端に接種したときの薗叢長径(4)を2侍して引用した − 菌糸のまったく伸長しないもの 十 菌糸は伸長しているが,測定にいたらぬもの ぺトリ皿一杯にのびきうたもの 準区とのあいだ紅は,あまり差異はみられない.したがって本結果は,各薬剤とも菌糸の伸長を抑制し,且つ濃 度の高いものはどその程度がいちじるしいことを示すものといえよう.しかし,その生長曲線をみると,MPA, CPA両区においては,低濃度区をのぞき,凸字の対数曲線型を示しているのに対し〔欝1図(1),(2)〕,他の薬 剤のばあいは,むしろ凹字の指数曲線型である〔第1図(3),(4),(5)〕.いいかえると,前者の生長速度は,増発 経過日数とともに減少するのに対し,後者では増加していることとなる.前者のような凸字の対数塾生長曲線は,

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香川大学農学部学術報鳶 20 80 0 0 0 つ山 4 6

菌叢値径︵mm︶

0 0 つム 0

歯音潰径︵mm︶

0 0 亡⊂ 6

0 2 4 6 8 1012 1416 ユ8

培 養 日 数 0 0 0 6

菌叢直径㌫︶

0 2 4 6 8 ⊥0′12 ユ41.618 培 脊 日 数 0 2 4 6 8 ユ.01214 ⊥6 18 培 養 日 数 0 0 0 つム 6 .4.

菌叢直径︵mm︶

0 0 0 4 6

菌叢直径︵mm︶

0 2 4 6 8 101214 1618 培 費 日 数

0 2 4 6 810 12 ⊥41618

培 養 日 数 第1図(1)−(5)各種薬剤添加培地におけるオリ −プ炭症病菌の生長曲線 〔(1)の標準区のみほ硝子管の値による〕 培養中における培地pHの変動か栄養源の消耗乾よる以外は,主として,抗菌性を有するStalingsubstanceの生 成にもとづくものと従来考えられているが,本実験ではpHの変動はあまりみられず,また,添加区よりもほる かに生長の.良好な標準区が,直線状の生長を示すことからも推軋できるように,C,N源はなお多故に残存して いた‖、したがって,MPA,CPA.の示す生長曲線ほ,培寒中に生成せられる抗菌性物質に基周するものと推定し て,後記2の実験に着手した なお,添加区菌叢直径の標準区菌若造径に対する指数をもって,薬剤のin vitI’0匿おける抑制効果をはかる

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欝9巻第1号(一1957) 二1 規準とすれほ,MPA,CPA両区の指数は,だいたい培養経過日数とともに減少し,他の薬剤では増加していた から,MPAおよびCPAの抑制効果ほ,培養のすすむにつれて増大し,他の薬剤では.減少するものといえよう 供試演度のはば中間にくらいする濃度のみについて,この関係を例示すると,第2表のとおりである 罪2表 各種薬剤を添加した peptone加用合成寒天培地における オリ−プ炭症病菌薗叢直径の対標準区指数(標準区=100)

増 餐 経 過 日 数

6 8 10 9 5 ︻.〇 ︵U 1 3 3 4 つ4 1 0い12%MPA 01%CPA 0.02%MP Oい01%CP 0005%DCP 1﹂ 1 5 3 5 3 3 4 3 1⊥ 6 ︵○ フ ︵∠ ○ ︵∠ 2 4 4 2 2 ︵∠ 4 5 2 2 6 ︵︾ 0 6 ︵∠ つム 5 5 3 C 4 ⊥ フ 3 8 3 5 0 0 1 2 5 6 4 4 5 ︵0 5 4 3 4 1 1 2 ︵U 2 4フ (2)菌鼓表面の状態 標準無添加培地の蕾叢ほ,増地面を周辺にむかつてはは均一・に,円形をなして発育しLてゆくが,MPA,CPA 添加培地ことに高濃度区では,菌叢がしだいに寒天とともに.もりあがって,ぺトリ皿底蘭とのあいだに空間を生 じ,培地に亀裂ができることもある。.また薗叢周緑部も円形にならず,波状を呈する…分生胞子の形成も添加培 地のはうが少なく,高濃度区ではまったく形成をみないか,どく微温である、したがって,薗叢面の赤橙色に着 色するのも添加区ではおそく,且つ着色の程度も濃度の高いものはど少ないい ちれに対し,MP,CP,DCP添 加区の菌叢に.は,高濃度のときでも上述のようなもりあがりは認められず,且つはば円形を呈している.しかし 分生胞子の形成はわるいので,歯音の色ほやはり濃度の高くなるにつれてうすくなり,高濃度区では白色に近く なる 要するに,MPA,CPAの両区 は,他の供試薬剤のばあいと異な り,りstaling type”の生長曲線を 示すのみでなく,菌叢にもりあが りがみられること,歯叢周緑部が 波状を呈することの2点で,外観 的にもいちじるしい特性を有する ものといえ.よう、BIOWn(12)も, りstalingtype”の菌は生長速度が 低下してくるはかに,歯叢周緑部 が波状を呈して不規則となること, 薗叢の厚みが正常なものとらがう ことを報告している 2.MPA或いはCPA添加培養液 液分別fra(:tionの示す抗性 オヅ・−プ炭症病菌のMPAある いほCPA添加培地に.おける生長 曲線ならびに菌叢の状態は,培養 中における抗菌性物質の生成を暗 示せしめたが,このような物質が 果して培地中に実在しているかど うかを確かめるため,これら薬剤 供試薬剤添加 培養液 菌体 −H2SO4酸性(pH2.0) −etlleI・ 水溶部 etbeI可溶部 −4%NaOH水溶液 NaOH可溶部 etbeI可溶部 −H2SO4酸性(pH20) −etbeI (黄色油状物質) 水溶部 ethe工可溶部 第2図 供試薬剤添加培養液にカ・り一−プ炭症病菌を培養した 培養溶液の分別過程

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2 香川大学農学部学術報告 添加の培養液を,2,4−D(58),2,4,5・TおよびMCPく7・10)添加のばあいと同様の方法で分別し(第2図),Ⅰ,Ⅱ両 fractionの本薗K.対する抗菌性を検してみた.両fraction をとくに,選んだゆえんは,2,4・D(5・6810),2,4,5−T およぴMCP(710)添加のばあいに生成せられる抗生物質は,fractionI[に存在すること.が判明しているのと,添加 したMPA,CPAほfractionIに移行するので,この fractionの抗菌性をしらぺることによって,培養中に,お ける両剤の変性,消失の有無,あるいはその程度などについて,なんらかの傾向がえ.られはしないかと考えたから である. まず,0.l,0..12%MPAあるいほ○‖1%CPA添加の培養液50ccヂつを分注した200cc三角フラスコに,25O−30OC の室温で12,24日間本菌を培養し(第1次培養),そのフラスコ4コぶんの培養濾液より分別したfIaCtionIおよ びⅡを,原培養液と同一且つ同盟(200cc)の寒天培地に加え,これ紅ふたたび本菌を250C,7日間増発し(第2 次増発),その菌叢直径を測定した.ユ.区ぺトリ皿5コザつの平均値をみるのに.(第3表),黄色油状物質である fractionⅡほ,0.1%MPA区をのぞき,2,4・D(5・8),2,4,5・TあるいはMCP(710)添加のときと同様に.,いちじるし 第3表 CPA或いほMPA添加増蕃液に.オy−プ炭疫病菌を第1次培養し,その培養液液の分別 fr・actionを加えた寒天培地で第2次培養した同薗菌茶番径(2回実験平均) 2 培養フ日) 第1次培養 第 2 次培養 区 別 菌葦直径(mm)、同語標叢区 培養日数 fIaCtion ユ 3 9 3 9 ⊥60 30 94 30 ⊥9 CPA−標準区♯ Ⅰ Ⅱ Ⅱ 0.1%CPA 3 8 3 ︻b 6 ︵ロ つ山 6 9 3 1 9 MPA一棟準区≠ 4 3 9 2 0 4 ﹁﹂ 4 5 2 ⊥ 6 7 ﹁ノ 7 3 5 0 u 24 12 24 12 Ⅰ Ⅰ 丑 Ⅱ Ⅱ 0.12%MPA 0.1%MPA 標準区糊 64.3 100 # 第1次培養を欠ぎ,それぞれ0。l%CPA,0…12%MPAのみを添加した培地で培養したもの 榊 第1次培養を欠ぎ,正常培地で培養したもの い抑制効果を示しているが,fractionIほ,,0.12%MPA12日培養区にいくぶん抑制がみられる以外は,はとんど 抑制を示していない.前項の実験に,おいて一‘、‘non・IStaling type’,の生長曲線を示した他の3種薬剤龍ついても, 0.015,○‖02%CP,0.02,0.03,0.04%MPおよび0.003,0.005%DCPをそれぞれ添加して最旧聞培蕃したものを 使用し,同様の方法紅より分別したfI■aCtionⅡ の抗菌性を検したが,抑制ほまったく認められなかった. 上記抗菌性物質生成とMPA,CPAの漉度ならび紅培嚢日数と・の関係は.,欝3表を図示した琴3図がこれを明示し ている..すなわち,fI・aCtionⅡにあっては,両割とも第ユ次培蕃の長いはうが,また,供試濃度の範囲では濃度の 高いものほど,第2次培養の発育がわるく,つまり該物質生成盈の多い傾向を示している.これに反して,添加し たMPAおよびCPAの移行するfractionIは,第1次増発日数の長いものほど抑制効果は減少している小 これは, 両剤が培秦中に抗菌性の弱い物質に変性してゆくか,本坑歯性物質のpIeCuI’SOエーをなしているこ.とを暗示するも のでほなかろうか.

(6)

23 罪9巻第1号(1957) ーーー・一…・−−__ fra雌On I ・−・−−・小q・・・・・− 〃 ¶ 第3図 CPA或いほMP旦添加培紫波液分別 fraction の示す抗菌性と培養日数並びに添加薬剤濃度と の関係 (註)fI・aCtionⅡに生成される抗菌性物質生成量ほ,培養0 日では0のはずであるから,本図の培養0日は贋3表標 準無添卯の値をあてた・一方培養○日のときの売約口薬剤 はもとのままのほずであるから,fraction工の増発0 日ほ,それぞれ第3表CPA一棟準区,MPA一標準区の値 をもって図示した・ 第2次培養菌叢痘蕗︵m︶ ∩︶ ∩︶ 6 5 、J▼ 0 0 4 3 つ山 考 察 既報(7・10叱おいて,オリー・プ炭疫病菌の抗菌性物質生成を誘致する性質は,2,4・Dならびに頬似化合物の特性であ ると推断したが,MPA,CPAも同様の傾向を有するという本実験結果ほ,よくこの推断に・一致するものといえよう また,このような性質は側鎖,benzene核のいずれに存するのかの観点から,2,4・D,MPA,CPAの側鎖の部分が それぞれOHで置換せられた3種のphenol性化合物(下記構造式参照)をも供試したのであるが,これらにはその ような性質が認められなかったのであるから,本性質は例規の・OC鞄COOHに存するもの.と推定せられる・このよ うに,benzcne核のCl,CH3の有無,数,位置などほ,本性賀発現の必琴的因子とは考えられないが,その強 は彩響するもののようである.高等植物でも同様の事実が知られている・ いま,抗菌性物質生成の有無の観点から,本報および既報(46・7凡10)の結果を整理してみると,つぎのとおりである・ 抗菌性物質生成を誘致する薬剤

0

許ミl密

2,4−D 2,4,5−T MCP MPA CPA 抗菌性物質生成を誘致しないか,‘一non−Staling type”の生長曲線を示すことから推して生成の否定される薬剤

6cH8由?‥

缶cI

DCP POtaSSium(いnaphthaleneacetate(NAX) pbenol性化合物 植物生長ホルモン

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24 isopropyl−n・(3−Chlorophenyl)carbamate(IPC) pentachlorophenol(PCP) uspulun,硫酸銅 木蘭の標準無碍カロ寒天培地に・おける生長曲線ははぼ直線状であるが, 各種薬剤添加寒天に.おける本菌生長相について,本実験および既報(47・ 810ノの結果を整理してみると.,だいたい第4図のような3型に大別でき るように思われる 〔Ⅰ〕培養中の生長速度ははとんど不変で,はぼ直線状の生長曲線を示 すもの硫酸銅,uSpulun 〔Ⅱ〕培養経過日数と.ともに生長速度は増加し,C?nCaVeupWardsの生 径 長曲線を示すものIPC,PCP,NAK,MP, 〔Ⅱ〕培養経過日数とともに生長速度は減少し,COnVeXupWardsの生 長曲線を示すもの2,4・D,2,4,5−T,MCP,MPA,CPA ただし,〔Ⅰ.〕に属せしめた薬剤のばあいも,くわしく実験成絞を再検 討してみると,培費のすすむにつれて生長速度の増加する傾向がいくぶ ん認められるふしもあるので,厳密には〔甘〕,〔’Ⅱ〕の両型に大別し, それぞれの特性のいちじるしくないとき〔Ⅰ〕に類似の型となると解し 培養日数 第4図 カリ−プ炭痕病菌の各種薬剤 添加peptone加用合成寒天培 地における生長曲線塑模式図 たはうが,むしろ合理的であるかもしれない・硫酸銅,uSpulunなどの ように屠金属をふくむ殺菌剤の抑制機構は,主として,これら重金属イオンと菌体酵窮SH基との結合に傭せられて いるようなので(8),培養の進行につれて菌体が増加する以上,培地中の重金属活性イオン濃度は,理論的にほ滅少し てゆくほずである.したがって−,これら薬剤添加のばあいに,培養経過とともに生長速度がいくぶん増加する傾向 は,このような抑制機構の如ゝらしても一応なつとくがゆくところである・その他の薬剤においてほ,有効成分の揮 発,変性なども,その一周と.して当然考慮されねばなるまい・・さいごに,生長曲線の型は培地の種類,培巷温度,添 加薬剤の濃度などに.よってちがってくることも知られており,したがって,すべての培養条件下に通ずる生長曲線型 を各薬剤につき規定することの不可能なことは,論をまたないところであろうから,上記の類別も,あくまで限定条 伸下における 摘 要

l.2−Chlorophenoxyacetic acid(CPA)あるいは2・methylphenoxyacetic acid(MPA)を添加したPeptOne加

用合成寒天培地におけるオリ−プ炭疫病菌(Gわβ0S♪0㌢去狛朋(〃石川け弘椚Alm・・)の生長曲線ほ凸字の対数曲線塑である が,2−methylphenol(MP),2・Chloropheno1(CP),あるいは24・dichlorophenol(DCP)を添力uLた同培地の生 長曲線は凹字の指数曲線型であるすなわち,前者でほ培養のすすむにつれて生長速度が減少するに対し,後者では 反対に増加する 2.MPA,CPA添加区の薗叢はもりあがり,且つ鳳縁都も波状となるなど,“Stalingtype”の様相を示すのに対 し,MP,CP,DCPではもりあがりほなく,周縁部も円形を呈する 3… 木蘭のMPAあるいほCPA添加培養濾廠中に.は,ある痙の抗菌性物質が生成.せられ,黄色油状物質として粗 分離できた‖本物質は培養経過日数とともに増加し,供試汲度の軍倭でほ,添加濃度が高いものほど生成盗も多い

4.MPAおよびCPAが抗菌性物質生成を誘致するのは,その則鎖−OCH2COOHにもとづくものであろう・

(8)

欝9巻欝工号(ユ95フ) 25

引 用 文 献

(1)BROWN,W.:Aク享仇β¢gい,37,105−129(1923). (2)∵:乃fd“,39,373・408(.1925) (3)飯田格:植物防疫,8(3),101・∽5(1954). (4)内藤中人,国方弘:植物病害研究,5(3),1ユ.3・・ 118(1955). (5)H−…− ,谷利・一:日植病報,19(3・4),129・ 1.32(1955)

(6)∵

,−:香川農大学術報告,7(1), 41・50(⊥955). (7) ,¶m−一叫 :日植病報,21(2・3),フ4−フ8 (1956). (8)NAITO,N‖,TANl,T.:/α♪α紹..J.βofα搾γ, 15(2),ユ.52−ユ63(1956) (9)−m〟一山−,叫 :ダ0㌢√Sカ。ダ/7ル∬㌢i,5(4), 12フ・13∈∋(1956). (10)−−∵,・+ :T¢Cゐ..β祝〃.gαgαぴαAgγ CoJJl・,8(2),15フー167(195フ).

R畠s u m畠

l.Gloeosborium olivaYum Alm.,the agent of olive anthracnose,WaS grOWninthe presence of a range Of、COnCentrations of five chemicals,2・Chlorophenoxyacetic acid(CPA),2Tmethylphenoxyacetic acid (MPA),2・methylphenol(MP), 2,・Chlorophenol(CP),and 24・dichlorophenol(DCP).The growth CurVe Of the fungus cultured for⊥フdays at25OC on peptone−Salts agar containing either CPA or MPA

WaS Of thelogarithmic type(convex upwards),indicating a progIeSSive decIeaSein the rate of devel・

Opment,COrIeSf)Onding to anincreasein theinhibitory activity of each chemical.On the other hand, the mァcelialcuIVe On media suppliedwithotherchemicals was of the exponentialtype(COnCaVeuP・ Wards),indicating a progressiveincreaseinthe rate of development,and theinhibito工y effect of the Chemicals declined progressively.

2.The colony of this fungus on agar media containing either・CPA or MPA,Wheze growth of the ‘‘staling”type occl】IS,losesits circular outline as growth continues,and the maIgin becomes wavy and irregular.The mycelialmat,eSPeCiallyin higher concentrations of these chemicals,is greatly raised

together with agar,forming a gap between agarandthe bottom of petridish.On the other hand,tlle COlony on media containing either MP,CPハOr DCP does not show such characteristic changes,th11S

the colony retainingits circula【and flat shape巾

3.When the fungus was growninliquid media containing either CPA or MPA,a Certain fungitoxic Substance was crudelyisolated as a yellowish oilfrom the culture filtrates.The relative titer of the

substance was graduallyincreased with the culture duration and also with theincrease ofcohcentration Of each chemical atleast within the concentration tested

4.Nature ofinciting a fungitoxic substance production,Characteristic of2,4−D and related compo11nds, is considered to be attributed to the action of side chain(・OCH2COOH)of these chemicals.

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