愛知工業大学研究報告
第30号A 平成 7年
アメリカにおける非法律婚の保護
On
せl
eP
r
o
t
e
c
t
i
o
n
o
f
Non-
Leg
a
l
Marriage
inUnited S
t
a
t
e
s
o
f
Arne
r
i
c
a
一 -
Th
e
Rule of "Close Relationship"
一 一小 島 二 郎 1 )
田 中 淳 子2)J
i
r
o
Kojima
,Atsuko Tanaka
We
have focused on
仕l
el
e
g
a
l
problems o
f
n
o
n
-
l
e
g
a
l
marriage by
in仕oductiono
f
仕l
eproblems
in仕l
eUnited S
t
a
t
e
s
o
f
Arne
r
i
c
a
.
The contents as f
o
l
l
o
w
s
.
I
I
n
t
r
o
d
u
c
t
i
o
n
.
1
1
On
仕l
eDamages o
f
世間Emotionald
i
s
t
r
e
s
s
.
U
I
On
仕l
eDamages f
o
r
Homo-Sexual Parlne
r.I
V
Conclusion.
1) 愛知工業大学基礎教育系人間科学教室常勤講師
71
アメリカにおける非法律婚の保護
はじめに リ カ に お け る 非 法 律 婚 の 保 護 精神的損害に対する損害賠償 ホモセクシャルパートナーによる損害賠償 四 むすびにかえては
じ
め
に
ア メ わ れ わ れ は 、 ﹁ 家 族 法 に お け る 自 己 決 定 権 、 叶 ﹃ σ ( 1 ) 冨向ロ由民刊を素材として﹂において、アメリカにおける同性婚の現状について紹介 した。小稿では、そこで取り上げた問題のうち、つぎのことを検討する。すなわち、 m w 回同 HOiω何阿 ゲイもしくはレズピアンである被害者が死亡した場合、そのパートナーは、精神的 損 害 ( 巾 自O
昨H O
E
-F R
E )
または配偶者権の喪失( H D
回目白同g
ロg
Z
E
出)を請求し うるかという問題である。 非法律婚は、法律婚とは異なり、法的な保障を受けることを自ら放棄してい るのだから法的保護を与える必要はない、といえるだろうか。 前稿でも指摘したように、家族法は、特定の家族像を基準にした社会形態を強制慰謝料請求権をめぐ
つ
て
、 、 , E E E d , , ri
字島
ロ ハ ド白民子
田
中
するものではなく、家族における個人の自律を高め、私生活における自己実現を保 障する仕組みであることを表現している。そのことは、自己のライフスタイルは自 分で決定する(自己決定)ということを認容し、それを保障することが新しい家族 法であり、それを可能にするのが家族法学だということを示唆している、といえよ ( 2 ) ぅ。たとえ、非法律婚といえども、法的保障を与えることが望まれよう。 同性愛婚とよばれる性的結合体についても、みぎと同様に考えるべきであろう。 このような愛の形を選ぶことも個人の自由なのだから、これを保護すべきではなか ろ う か 。 小稿では、まず第一に、アメリカにおける精神的損害に対する損害賠償の制 度を紹介し、つぎに、向性愛婚をしている一方が第三者から不法行為による権利侵 害を・づけた場合に、そのパートナーが不法行為者に、被害者のパートナーであるこ とを理由に損害賠償を講求できるか、という問題を検討する。 ( 1 } 小島二郎・田中淳子﹁家族法における自己決定権司百印目日ー宮沢玄 ωヨ
ω 常 を 素 材 と し て ﹂ 愛 知 工 業 大 学 研 究 報 告 二 九 号 五 七 頁 以 下 ( 一 九 九 四 年 ) 。 { 2 ) 小島・田中・前出注 ( 1 ) 六三頁、二宮周平﹃事実婚の現代的課題﹄二八五頁(日本評論 社 ・ 一 九 九 O 年 ) 。精神的損害に対する損害賠償 従来、アメリカ法では、ある人が死亡したとき、その遺族は、金銭的損失の み、おもに被害者がなしていた扶養固所得・労務の喪失 ( H D ω 由 。 片 田 口 冨 ︼
O
F
E
口 出 口 向 。 少 釦 口 一 仏R
2
M
円巾)などについて賠償されるに過ぎず(市2
5
5
H
d
﹃F
O
E
河己巾)、被害者と遺族の家族関係における精神的側面については損害賠償されるこ とはなかった。これは、イギリス法を承継した制度であった。かつて、イギリスに Vo I. 30~A , おいては、コモン・ロ 1 上、人を死亡させること自体は不法行為責任を構成しな かったし、人の死後に訴権が残存することも認めなかったので、遺族は、加害者に 損害賠償請求権を請求することはできなかった。このような不合理を是正するため 平 成7年, 一八四六年に遺族固有の損害賠償請求権を認めたいわゆる﹁キャンベル卿法 一九三四年に死亡被害者の損害賠償請求権が死亡後( F O
与 の 同 目 立 河 口 ・ ω ﹀ 口 仲 ) ﹂ が 、 にも存続することを認めた﹁法改正(諸規定)法(宮当初。守口出(露目何回目g
5
( 3 )p
-o i
a o
E )
﹀ 巳 ) ﹂ が 制 定 さ れ た o そして、判例法上、死亡に基づく損害賠償は金 ( 4 ) 銭的損失に限定されるという法理(同U 2
ロ自民吋宮田ω河己巴が確立した。それらの 原則がアメリカ法にも採用されたのである G 愛知工業大学研究報告,第30号A, ( 5 ) みぎに述べた歴史的経過から、感情的な権利侵害は、救済されなかった。被告(加 害者)の過失によって精神的侵害が生じたとしても、ほとんどの判決は、権利の回 ( 6 ) 復を否定していた。しかしながら、若干の判決は、精神的苦痛が明確である場合に、 ( 7 ) 損害賠償を認めた。実際、いくつかの事例において、判決は、被告の行為が、たと え第三者に向けられたものであっても、原告に対する精神的損害を引き起こした場 ( 8 ) 場合に、原告に損害賠償を認めている。通常、そのような訴訟における回復は、精 神的損害を合理的に予見するためにも、事故で訴えられた被告に知られている原告 ( 9 ) に制限される。損害賠償が認められているほとんどの判決が近親家族(同日目丘E
R
岡山日々)に関するものであったとしても、近親家族の範囲を越えた人々にも同様に ( 川 ) 判決をすることができる。すなわち、過失による不法行為の直接の被害者ではない が 、 被 害 者 と ﹁ 十 分 に 密 接 な 関 係 ﹂ ( コ 由 民 自 口 お ロ 己 可 己O
由 何 一- H
O E
C D
ロ 印z
t
にある原 告 は 、 精 神 的 損 害 ( 巾g
o
C
O
B
-v
R
自)または配偶者権の喪失(
H
O
E
D
P
o
ロg
E
E
巴 を請求しうるとしている。 以下では、配偶者が第三者の侵害行為によって死亡した場合に、非金銭的損害賠 償請求権が存在するか、さらには法律上の婚姻をしていない(事実婚)夫婦には、同 様の権利があるか、という問題を検討する。前者に関する事件は、関門 D E ω 仰 ぐ ・ 。 円 同H H
日 戸H
ω
吋 の 白H
-見 匂 町 田 ∞ ⑦ω {
H C
吋 ぶ を 、 後 者 に 関 す る 事 件 は 、 出 巳 ︼ 一 口 口 町 ぐ -d ロ 片 付 仏 堕 伊 丹2
・ 品 ∞ 吋 司 ・ 同 山 口E
Y
H
O
吋 ∞{ H C
∞O )
を 紹 介 す る 。 関 門D E
R J
H
-。 円 丸 岡 田 日 ・ 同ω
吋 の 色- m
匂 昨 ・ ∞ ∞ω {
H C
吋 吋 ) ・ 被上訴人(原告)
p
a
g
E
即日月は、車を路上に駐車し、運転 ︹ 事 実 の 概 要 ︺ 席に被上訴人(原告)回巾与日出回ロ司自認を残し、妻円E
S
Z
任と彼らの隣人である 被上訴人(原告) J
1 5
w
一 山 富 田 区 日 ロ2
は食料雑貨庖に出かけた。彼らが自動車に一戻り、 パツクシ l 卜に座りドアを閉めたところへ、上訴人(被告)の円同町田自の運転する自 動車が被上訴人(原告)切σ品目昆ロ阿内自己開の車に衝突した。この事故によって、妻臣
E
Z
笹原
0
5
ゅは死亡し、その夫である被上訴人(原告)切作品R
E
ロ司2
2
、 彼 らの隣人である被上訴人(原告)話口M g
呂 田 同 門 凶52
は 負 傷 し た 。 そこで、被上訴人(原告)
F
E
月 ら 面 白 官E
口町 c c ω 巾 、 五 人 の H P ・2
2
の 子 、 および︿g
w
巴 出 色 岳 ロ ミ ) は 、 人 身 被 害J
R
g
口 出H H
H d
g
同 ち 、 精 神 的 苦 痛Z
S
D
E
D
口 弘E
P
B
m
)
および不法死亡(詩自主E
向島)を理由として上訴人(被告)P
島 田 自 に対して、訴訟を提起した。 上訴人(被告)
ο
E
H
S
E
は、法的責任e m w
げ島司﹀を認めた。そこで、陪審は、損 害賠償額の問題に制限した。陪審に対する証拠資料および訴訟指揮上の命令は、被 上訴人(原告)
F
D
戸月らのために、っさに示すような種々の財産回復(
5
8
5
q
)
の理論を提示した。すなわち、①被上訴人(原告)
F
a
同E
口町2
2
および五人6
9
の子に対する不法死亡(司gmEP巳巴に基づく損害、②被上訴人(原告) 切 叩 H 4 回 目 宮 町 O ロ 田 刊 が 被 っ た 身 体 的 お よ び 精 神 的 侵 害 に 対 す る 損 害 、 お よ び ③ 被 上 訴人(原告)富包504が被った人身侵害に対する損害、などである。 リ カ に お け る 非 法 律 婚 の 保 護 倍審は、つぎのように評決した。被上訴人(原告)回目畠自民ロ閃B回目。およびそ の子たちは、妻悶HHEZ任の不法死亡gg口事件骨同仔)に対し総額三O
万ドルの 賠償を、さらに被上訴人(原告)回2品目語口町oロ自は人身被害および精神的苦痛 に基づき五万二0
0
0
ド ル の 賠 償 を 認 め ら れ た 。 被 上 訴 人 ( 原 告 ﹀ E M 阿 倍 ロ ヨ は 、 人 身被害に基づき九万ドルの賠償を認められた。原審は、新たな事実審の審理のため の 被 告 の 申 立 ( E o c o 巴 を 否 定 し た 。 そ こ で 、 上 訴 人 ( 被 告 ) ο E F M H 自 は 、 つ ぎ よ う な 理 由 で ω ロ 官 ・ 巾 自 ゅ の O ロ ユ O 同 被上訴人(原告)用品問思ロ司自国内がい わ ゆ る 配 偶 者 権 ( 判 決 で は 、 A g o -g g M U R M M D ロ 凹 E ヲ ロ O ロ ザ 民 唱 え 伊 口 位 。 ロ 目 。 丘 四 空 白 O F 2 2 E O 岡 田 Z石
M M o -B a g u ﹃ H O B o r a o ヨ ロ g 仲 良 忠 臣 巴 B F C O ロ 凹 ・ : = と 表現されている)を理由に不法死亡による損害賠償請求権を認めた陪審の決定、② 。弘同oE同に上訴した。すなわち、① 被上訴人(原告)町O口忠らがを理由に不法死亡による損害賠償請を請求しうると 認めた陪審の決定などには、過ちがあるとした。 ア メ 一部差戻。上訴人は、第一に、不法死亡(耳8も
M H 骨 巳 巴 に よ る 損 害 賠 償 は ﹁ 金 銭 的 損 害 ( 宮 口 口 昆 由 々 島 問 自 防 相 官 印 ) ﹂ に 限 定 さ れ る 、 と 主 張 し た 。 切 石 H O 一 日 刊 の O ロ 且 O B長
OB同は、この異議申立を却下した。確かに、カリフォ ルニア州では、先例の多くが不法死亡による損害賠償請求権の範囲を金銭的損害に ( 日 ) 限定していた。しかしながら、比較的早くから、被害者の=血oa巾qg足。江自色( ロ )
胃
o g 口 位 。 ロ = の 損 失 を 回 復 さ せ な け れ ば な ら な い と い う 判 決 も 存 在 す る 。 ﹁ こ れ ら の ︹ 判 旨 ︺ 一 部 棄 却 、 事件は、もし損害賠償額が本当に﹁金銭的﹂損失qREEq円四回目晶叩由)に制限さ れるならば、財産回復(同2042司)は、しばしば相続人がそのような損失を証明す る能力を持たないことによって妨げられるであろうことを、示唆している。子供、 祖父母または働いていない配偶者などのサービスは、家族に対する正確な収入をは かることはできないであろう。疑いなく、そのような人の死亡は、実質的な﹁侵害﹂ ( 悶 ) ( H H 4 ロ ミ ) を 意 味 す る 。 ま さ に 保 障 が 支 払 わ ら れ ね ば な ら な い ﹂ o し た が っ て 、 ﹁ 非 金 銭的﹂損失は被上訴人(原告)切巾品目巳口問百戸認によって請求される損害賠償の範 囲 に 含 ま れ る 。 上訴理由の第二点は、不法死亡訴訟(当ロロ也比仏BPREDロ)において、被上 訴人(原告)聞ocaらが精神的損害(目gEE 弘 2 5 位 。 口 弘 島 田 町 冊 目 白 ) に よ る 損 害賠償を認められたことに違法がある、という主張であった。﹁被上訴人(原告) 町O口語らの多額の損害賠償をせよ(三O
万ドル)という評決(4R&♀)は、被害 者 の 権 利 侵 害 、 そ の よ い 性 格 、 被 害 者 の 家 族 と の 己 O R B -同 位 O B E 一 切 と い う 観 点 か ら、彼らの悲嘆と苦しみに対する実質的な判断を含んでいる 0 ・ : : わ れ わ れ は 、 ・ : そのような訴訟において、悲嘆と悲しみが回復されないということに注意しなけれ ばならない。::・われわれは、不法死亡の評決(42&口巴は取消すべきであると判 断したので、誤審は回収庇ある証拠によって生じたという上訴人(被告)の争点を認 ( M ) める。それゆえ、評決は、誤っている﹂として、その部分を差し戻した。 回 出 回 O 口 H H 4 ・ d g 宮 内 凶 ω 仲 田 仲 2 ・ 8 J 可 司 ・ ω ロ 匂 一 司 ・ H O U 1∞ {
巴 ∞
O ) ・ ︹事実の概要︺原告UE仏関・回品目Fは、スキューバ l ・ダイビング中に怪我 を し た 。 そ こ で 、 原 告 口 同 三 仏 何 回 己 H S F と 原 告 別 & 岳 司 ・ 回 己 H O 口 宮 は 、 原 告 口 同 丘 ι 阿 内 ・ 回 出 口 口 ﹃ が 被 っ た 損 害 に つ い て ヲ 比 四 E H 寸 OHAQa自由﹀♀およびωEZE ﹀ 民 EEHqkrb仲に基づいて、アメリカ合衆国を相手どり提訴した。アメリカ合衆国 は 、 円e
p
円 切 巳 -o 口 ﹃ の 配 偶 者 権 の 喪 失 ( H 0 2 0 同 850azg)を理由として、 司 巾 門 同 母 国 H J 円 。 ユ 白 血 回 目 白 ﹀ ♀ に 基 づ い て 損 害 賠 償 を 請 求 さ れ た 訴 訟 に お い て 、 却 下 を 申 し 立 て た 。 ︹ 判 旨 ︺ 棄 却 。 盟 国 E 口 件 。 。 口 比 の 国 母 0 5 -P ﹀ 口 宮 日 目 判 事 は 、 つ ぎ の よ う に 判 Z 巾 当 F M R 認 可 E 司 の 下 で は 、 配 偶 者 ( 田 ℃ O ロ 由 。 ) と 同 様 の 形 示した。すなわち、①式の損害を被った伺棲者 ( g F 戸Z S昆)は、配偶者権の喪失 ( H 0 8 0 p o E R t z E ) を理由として訴えることができる。それゆえ、同棲している男性が事故によってイ ンポテンツになった場合に、同棲の相手である女性は、司角川仏角田同吋 Dユ ロ 曲 目 白 ω ﹀ 口 昨 の下における配偶者権の喪失 ( H 0 2 0 同 g ロ 印 OE 己目)を回復する訴訟を維持する権 Mar.1995 利がある。そして、② 事故のとき原告。立与何回口出 O岳 と 原 告
EB
司 切 島 一 O 口 ﹃ は同棲していなかったという事実があるので、ロ宮町時口件。口戸ユは、原告肘岳民 H 匂 切 口 -H S F の提起した配偶者権の喪失 ( H D S 止 の O ロ g E E E ) を理由とする損害賠償 平 成7年, Vo.I30-A, 請求権を認めることができない。 四 みさにおいては、配偶者が第三者の権利侵害によって損害を生じた場合に、 他方配偶者は第三者に対して精神的損害に対する損害賠償を請求できるかという問 題を検討した。第一に取り上げた回 d E 2 ぐ ・ 0 E H E E E 吋 の 巳 ・ 初 旬 昨 H J ∞ ∞ ω ( H C 吋 吋 ) は、配偶者が第三者の引き起こした交通事故によって死亡した場合に、① 人身損 害による損害賠償の範囲は、金銭に見積りえない損害、いわゆる﹁非金銭的﹂損害 愛知工業大学研究報告,第30号A, をも含むこと、② 被害者の近親に対する精神的損害に対する賠償の範囲、を判示 し た 。 一方、第二の切己 H O 口 町 ぐ -C 旦 宮 内 凶 g m w 序 回 A F ∞ 吋 匂 ・ ω ロ M U H Y H O 吋 ∞ ( 巴 ∞ 。 ) は 、 配 偶 者 ( 由 旬 。 ロ ω叩)と同様の形式の損害を被った同棲者(円。町田 E S E ) は、喪失 ( H D ω ω D 同 85Rtg 巴を理由として訴えることを認めたものである。このことは、みさに述 べた問題を、法律婚だけではなく、非法律婚にも適用をした判決といえよう。 そのことから、つぎのことがいえよう。すなわち、第一に、配偶者が第三者の権 利侵害によって死亡した場合には、配偶者は、己口回目 H m U H H 8 5 弓に基づき、精神 ( 日 ) 的損害に対する損害賠償ができるいうことである。第二に、精神的鎮害に対する損 害賠償は、法律婚のみならず、非法律婚にも適用されることである。 さて、非法律婚にも精神的損害に対する損害賠償ができるというならば、いわゆ るホモセクシャルとかレズビアンについても同様のことがいえるであろうか。婚姻 68 の有無にこだわらず、現実の共同生活が存在することを根拠に、法的保護を考える とすれば、性の相違如何にかかわらず、現実の共同生活の保護を考えることになる ( 国 ) からである。以下に、その問題を検討しよう。 ( S ﹀ 口 @ ﹁ o E の 釦 白 一 切 ﹃ の ロ . ω ﹀ n F H ∞ 品 d u 骨 H O ︿ 片 汁 ︿ U F U ( 凶 円 、 ω耳 同 氏 。 門 田 ( 目 ZZ 出 回 目 。 戸 ω p o i 且 o ロ ω ) ﹀ ♀ H U 臼 h r M 品 骨 M m c g m ・ の 町 古 ︿ 4 ﹀ 以 上 の 記 述 は 、 岡 本 友 子 ﹁ 不 法 行 為 に よ る 死 亡 事 件 に お け る 損 害 賠 償 の 内 容 に 関 す る こ っ の 判 決 ﹂ ア メ リ カ 法 一 九 八 八 年 I 一 八 八 頁 ( 一 九 八 八 年 三 同 ﹁ ア メ リ カ 法 に お け る 幼 児 の 生 命 侵 呈 ロ に 基 づ く 損 害 賠 償 日 U R E H 回 目 司τ
自 河 口 げ の 展 開 と そ の 問 題 点 ( 1 ) ・ ( 2 ・ 完 ︺ ﹂ 六 甲 台 論 集 三 回 巻 三 号 二 ハ 三 頁 、 一 ニ 五 巻 一 号 三 四 頁 ( 一 九 八 七 年 1 一 九 八 八 年 ) を 参 照 し た 。 ︽ 5 V 以 下 の 記 述 は 、 お も に d w o n S O B え 9 0 図 ﹄ ︿ ﹀ 河 口 E J 司 月 間 ヨ 問 巧 = 印 O E m L Oユ
gE 世 O ロ 自 己 p o U 者 一 一 戸 C を 参 照 し た 円 自 )EO 印 印 刷 一 河 待 問 拘 留 d z o z 国 向 E J 司 O ﹃ d d R U 由 。 。 白 鳥 且 臼 d H 円7 ﹀ 印 2 5 4 印 の の む - m w 丹 由 品 ﹁ 法 律 は 、 ( 精 神 的 損 害 ( σ 目 o t o ロ 色 ﹃ 司 自 ) に 対 し て ) 責 任 を 認 め る 方 向 へ 移 行 す る よ う 主 張 し て い る 。 し か し 、 今 ま で の と こ ろ 、 権 利 の 回 復 は 明 ら か に 暴 力 行 為 が 極 め て 極 端 な 場 合 に 制 限 さ れ て い る 。 そ し て そ れ が 認 め ら れ る の は 、 何 等 か の 恐 怖 も し く は シ ョ ッ ク の 可 能 性 が あ る 場 合 で あ る ﹂ 05 且 由 由E (
'
"
a
Q. '-'S
た 戸 と 区 え 日 1;1 司 、 区 伊 c 長 日 ぐ '" '-< 6 円25
口 出 町コ 】 昨 日'
"
g
~
g
E
(Jつ'"s
-
SQ ι 凶 可 可 ぐ 立~
i
s
ω~ ω F、一 トJ hコ(CJ U 叶 由 主EZE
'" 0 ι 口 σ < : o司 !:: h . s;:ifg: 53
H U ∞ D ) な ど 。 ( 自 ) た と え ば 、 因 。 。 口 町 ︿ 問 。 犀 u 円 -m u o z 。 ﹄ 司 市 旧 自 由 ・ ω z -何 日 ι 由 也 h H ( 同 由 一 凶 由 )!
9
沼 山 O 印 印 何 回 骨 肉 開 問 H d z -m 戸 市 岡 i ω ロ O件 。 H H U e R n H M 且 由 由 ・ ハ ロ V た と え ば 、 E H O ︿ 印 E W E 同 ι 5 0 ・2? の 0 1 2 8 S Z 由。払コ?コ9
5
白 司 ! g w ︿ 巴 合 口 件 。 ぐ - g o q M W 刃 包 百 品 。 0 ・ ( H C H C ) 同 町 ∞ の 色 A H H N h H ∞ 色 也 H H H 司 -u m -R E ロ ω ぐ 開 自 件 。 ロ B E E S -S ‘3 0 ‘5
2
・2
唱 の 出 目 。 百 戸 円 、 白 印 ﹀ 認 。 -23 の D H ℃ ・ ( 5 0 ) N H H67 F H E M -M G r M 泊 四 ・ 司
- p
c
目 ぐ 害 患 o 四 円 。 ω の o E P ( 岡 田 信 ) 日 仏 の ωFbSN 品 g o -S H -叶 印 出 U ' M ι 四 一 凶 h r 印 回 、 低 M A 町 -L o F ロg
口戸田町 m 凶 ) N A H吋の払 k f 向 U H ) 日 ι 目 ω h r m ω 司自問。色白河司可吋 h H W 3 0︼ ι ω ぐ 見 出 σ 山 、 { 阿 国 自 由 ) ] 戸 の 色 KM 官 官 ' ω 品 ω O ∞ -臼 H ω ・ ∞ H の 印 ︼ 男 同 ) 可 ・ 由 叶 ﹁ ( 円 u v の 0 0宵ぐの H m 晶 、 印 町d u a
聞 出 国 H N H N の 。 { H ∞ ∞ M ) 由 ( ) の 色 白 o h F 由 ( ︺ 白 川 切 O 口 ι ぐ 己 ロ 悼 の 己 H N 色町 o ω ι ω ( H 由 H H ) 戸 田 由 。 m L a M 寸 ( Y M ∞ d -H H 印 同 y ω 由 m Y のは O 詳ぐの日出ずば出 ( H C A 出 } 一 戸 由 品 。 色 ' b 沼 V l u ι 四 、 可 、 可 ・ 四 、 双 山 四 ! 3 ・H m の 巴 何 回 ︺ 町 M M ∞など。 リ カ に お け る 非 法 律 婚 の 保 護 (悶)︼印吋の m b -同 日 ) 可 ・ ∞ 叩 印 ・ ∞ 由 寸 ∞ 司 ∞ -( M ) E ω 由 也 印 吋 ( ) ︿時︾小稿中には引用していないが、判決が引用しているロ邑 O ロ戸Z
m
m
事件が提示した基準 で あ る 。 後 述 注 ( 幻 ) 参 照 。ホモセクシャルパートナーによる損害賠償
一九九三年四月二五日、ワシントンでゲイ@レズの百万人デモ(集会と行進︺ が行われた。その少し前の一九九三年三月一日からニューヨーク市において同性 カップルを仏 D H H H Bは 口 匂 町 民 辻 村 同 と し て 登 録 を 開 始 し て い る 。 一九九二年にはウィス ア メ コンシン州においてゲイ権法(ゲイにも公民権を認め、雇用、住宅、公共施設、そ の他のサービス等において差別することを禁止している法)を認めている。しかし ながら、このようなゲイ・レズが現実の社会に数多く存在している事実、さらにゲ イ e レズの生活について具体的な対応策を打ち立てられてきているアメリカ社会に おいても、法がかれらの生き方の多様性を正面から認めているのであろうか。 近時、わが国においてゲイ・レズの法的保護について﹁自己決定権﹂を根拠に肯 ( 口 ) 定的な立場を採っている論文がある。その一つに二宮論文がある。二宮論文によれ ば、﹁特に、同性の場合は、たとえ一対の共同生活があっても﹃内縁﹄としての保護 さえ受けることができないでいる。このような不利益覚悟の自由では真に自由な生 き方の選択はできないだろう﹂とし、今後のゲイ・レズの法的保護の可能性を肯定 ( 日 ) 的に解している。たしかに、わが国においても近時、公共施設においてゲイの団体 ( 凶 ) に対して差別的取扱いをしたことに関する訴訟が生じている。本稿は、すでに多く の問題が生じているアメリカ社会におけるゲイ・レズの法的保護の現状を認識し、 そして今後の問題点を明らかにしてみることにする。その素材として不法行為に対 ( 問 ) する損害賠償請求権特に精神的損害に関する判決を取り上げることにする。 なぜなら、精神的損害賠償を請求することができる者の範囲が今のゲイ・レズの法 的地位を反映しているのではないかという素朴な推測が立つからである。では、ホ モ・セクシャルパートナーの不法行為に対する損害賠償請求について紹介しよう。 。 00 ロ A H -P H D m ﹃ H U F N ω 吋 の 色 ・ 河 ℃ 可 ∞ 吋 ω { H C ∞ 吋 ) 一九八四年九月二=一日、サンフランシスコ市において、上訴人 ︹ 事 実 の 概 要 ︺ ( 原 告)
g
q
の8
ロと男友達切ヨロは被上訴人(被告 )FHORZ 運転のサンフランシ スコ市営パスに一緒に乗車しようとした。ところが、被上訴人(被告)
L
2
4
V
は 、 明日ロの乗車は認めたものの、上訴人(原告)の白吋の 00 ロの身なりと話し方を聞い て、上訴人(原告 )O 巾 司 の 00 ロの乗車を拒絶した。その際、被上訴人(被告)仏 D 目 立 凶 は 、 H W H dロ を 大 声 で 罵 倒 し 、 H W H 4 E の顔面に殴る・蹴るなどの暴行を加えた。ところ で、上訴人(原K
5
2
4
の8
ロは、円ヨロと一年間の向棲生活を送っており、緊密 で安定した独占排他的な生活共同者(日ロ古 ω 当 日 ロ 片 岡 U伊 丹 口 角 巴 と し て の 感 情 的 に 意 味深い Z E O 位 。 ロ 色 々 自 民 自 防 口 同 区 ) 関 係 に あ っ た 。 ( 原 告 ) C 2 M 刊 の DD ロは、被上訴人(被告) F H O 田 町 1 H の 肘25
に対する侵害を目撃したことにより著しい精神的心情的な損害 ( 目 立 色B
仏 巾 自 o c o ロ 包 門 出 血 可 内 回 目 ) を 被 っ た と し て 、 提 訴 し た 。 訴 状 に よ れ ば 、 ① みぎのような関係を前提に上訴人 被上訴人(被告)ら2
4
F
の故意により生じた精神的苦痛 ZEOCOB-島 田 町2
印 ) に 被上訴人(被告 )FFS1H の過失により生じた精神的苦痛 ( O B O 位 。 E H ネグリジェンス(日怪m g n
己、④ よる損害、② 島 ω昨 日 田 ) に よ る 損 害 、 ③ 。 守 口 の D 門 凶 σ ω 何 口 町 口 口E - J
可に基づく原告の市民権に対する侵害行為、について訴えている。これに対し、 被告であるサンフランシスコ市と臼S
4
F
は原告。四司のg
ロの主張しているみぎ の申立に対して異議を申し立てた。原審は、被告の訴答不十分の抗弁を認め、原告 平成7年, Vo1.30-A, Mar. 1995 。巾同可。。。ロの請求は理由不十分として却下された。そこで原告の四司の 00 ロ は 、 。 。 口 比 O同h p
E
︼g H
に 上 訴 し た 。 上訴棄却。その理由は、① 上訴人(原告)。o
q
の 00 ロは不法行為に よって精神的苦痛(巾S
o
t
o
ロ 色 告 白 骨g
印)による損害賠償請求権を与えられている 者か否かという点、② ︹ 判 旨 ︺ 人間同の活動に対し不当な制限が課せられないように損害賠 償請求権の範囲を明確に確立すること、③伝統的な婚姻を促進させることこそ国 家的利益に結び付くという立場、という三つの観点を本件事案に照らしてみると、 本件のような親密なホモセクシャルの関係は、過失によって精神的な侵害を被った 場合の損害賠償請求権の範囲の基準、すなわち、 d H O R R E C o 口 帥 庄 司 ﹃ の 範 囲 に は ( 幻 ) 含まれない、と判示した。 愛知工業大学研究報告,第30号A, 何 回 門 凶 巾 ロ ぐ ・ m F 巴 門 同 o p M w m O の 白 ド 児 匂 町 -M m A V Z ω ∞ ∞ } ︹ 事 実 の 概 要 ︺ 一 九 八 二 年 一 二 月 、 ロ ロ 仏 同 一 円σ
臼E
M
m
と同棲関係(法律上の婚姻を 結 ん で い な い 者 ) に あ っ た 上 訴 人 ( 原 告 ) 回 骨 ロ は 、 ロ ロ 島 田 一 円 宮 阿 国 ロ ぬ の 運 転 す る 自 動車に同乗していたところ、被上訴人(被告) ω
町 一 色 品 。 ロ の 運 転 の 過 失 に よ っ て 発 生 した自動車事故に巻き込まれた。その事故によってロロ弘印刷げ日目ロは自動車から外 へ投げ出され、数時間後に死亡した。上訴人(原告)巴品目ロは、被上訴人(被告)ω
宮庄内ロに対して、①上訴人(原告)国骨ロ自身の負傷に対する損害賠償請求、② た 上 こ 訴 と 人5
露
る 官需
己
的~高主
話事
す ム の る 咽 配喜偶
者 賠 償p..' 請Z
求 胃、g-③ m 配 定
哩 巴
雇 自
主事
失 C 死22
.....撃E
L
し ロ O B O益回目)に対する損害賠償請求、を提起した。これに対し、被上訴人(被告) m F 己 島 四 回 は 、 事 故 当 時 上 訴 人 ( 原 告 ) 田 島 内 ロ と ロ ロ 仏 間 切 ゲ 向 島 ロ ぬ は 法 律 上 の 婚 姻 関 係を締結しておらず、そのような関係にある者は過失による精神的侵害によって配6
6
偶者権を喪失したとはいえない、としてよ訴人(原告)回門町ロの請求に異議を申し 立てた。原審は、この異議を承認し、訴を却下した。そこで、上訴人(原告﹀巴仏刊ロ が 上 訴 し た 。 事 故 当 時 、E
ロ 仏 印 刷 ぴ 向 島H M m
と上訴人(原 告)巴仏向一ロは夫婦と同視しうる関係にあったとして、過失による精神的侵害に対す ︹ 判 旨 上訴棄却。その理由として、① 夫婦と同視しうる緊密な関係に基づく配偶者権の 喪失については、本件事案では、その回復請求権を持ち得ないとして、上訴を棄 ( 幻 ) 却 し た 。 る回復請求権は持ち得ない。② 四同性愛者の不法行為に基づく損害賠償請求権について認容判決は現在まで見 ︿m )
当たらない。その理由には、① (アメリカ)社会は(法律上の)婚姻制度によって 確保されている安定性と結合から利益を得ており、② 立法者は、婚姻の挙式規定 を置き、国家がそれを支持していることを明示している(
Q
4
・ の 白 色p
m
2
・2
0
?
串 ω 。g
。そして、③その法規の中に配偶者の権利・義務について明記されている ( M )(
Q
4
・8
仏 0 ・8
口 ・ 日 。 。1 2 ω
∞)こともその理由のひとつであろう。 ところが、非法律婚を採用したカップルにも法律婚と同様、もしくはそれと類似 ( ぉ ﹀ した法的保護の可能性を示唆しているものもある。それは、現在、社会そのものが 非法律婚を無視しえないほどの状況にいまある、ということだけは確かであること ( 間 四 ) を示しているものといえよう。 ︽ ロ ︾ 二 宮 ・ 前 掲 注 ( 2 ) 二 五 八 頁 以 下 参 照 。 ︻M V 二 宮 ・ 前 掲 注 (2) 二 七 三 頁 。 そ の 他 、 ア メ リ カ に お け る ゲ イ の 法 的 保 護 を 扱 っ た 論 文 に つ い て は 、 山 田 卓 生 ﹃ 私 事 と 自 己 決 定 ﹄ ( 一 九 八 七 年 、 日 本 評 論 社 ) 、 石 川 稔 ﹁ 新 家 族 事 情 同 性 愛 者 の 婚 姻 ︹ そ の 1 ︺ ・ ︹ そ の 2 ︺ 法 セ 三 五 五 号 九 01 九 五 頁 、 三 五 六 号 五 六 頁 1 六 一 頁 ( 一 九 八 四 年 ) 参 照 。 { 凶 ︾ 法 セ 四 七 二 号 工 二 頁 参 照 。 い わ ゆ る こ の ﹁ 青 年 の 家 ﹂ 事 件 は 被 告 東 京 都 側 に 損 害 賠 償 支65 リ カ に お け る 非 法 律 婚 の 保 護 ア メ 払の判決が出されたこ九九四年三月二八日東京地裁判決)。 (却﹀アメリカにおける不法行為法については、塚本重頼﹃英米民事法研究﹄(一九八七年、中 央 大 学 出 版 部 ) 、 木 下 毅 ﹃ ア メ リ カ 私 法 ﹄ ( 一 九 八 八 年 、 有 斐 閣 ) 参 照 。 ( 幻 ﹀ こ の 己 。 ωOBE 位 。 ロ ω 区 間 V の基準はロ日 o ロ戸﹁鼻血事件
(
5
2
・ 白 血 の 包 ・ ω 仏 由 日 ∞ 切 由 也 。 巴 同 日 比 HS-tH 同)
-E
∞むしにより提示された基準である。この事件によれば、原告が精神 的な侵害を回復することが正当であるのげ開 B E t o 口 ω宮切であることを証明しなければならず、そ の証明する内容とは、原告と被害者との関係が合理的で長期に渡り経済的に相互依存していたこと を具体的に立証しなければならない。これは、被告に無制限な責任を負わせることをできるかぎり 回避する、という不法行為の基本理念に沿ったものである(国﹄H q
﹀ 出 口 ﹁ ﹀ 巧 E W 4 肘 君 。 ω 五 u Eニ
( Y H H H ﹀ 。( n v
この判決が出された後も、社会ではある一定の形式を要求する法律婚をあ唱えて採らない カップルが急増している。そして、これらのカップルは、法律婚を採用しているカップルと同様に、 精神的にも経済的にも回く結びついている。今後は、その﹁結びつき﹂の内容を厳格に考慮してい かなければならないだろう。そうすることが、被告に対する責任の範囲を明確に確定するだけでな く、保護されるべき関係の正当な範囲も明確にすることができるであろう。なおこの判決に対して は、①同性愛者、同棲者を失った悲しみ、苦しみは法律婚を採用した者よりも決して少ないとは いえない、②精神的な侵害はたんに配偶者を失った場合にのみ感ずるものではない、として今後 のホモ・セクシャル関係にある者の法的保護を示唆しているものもある(国昆三回目﹁這百三号、 ω 己 百 円 m -H N )。 ( お ﹀ E Z O 己ゲホモ・セクシャル関係は過失による精神的侵害の回復請求権を有する緊密 な 関 係 ( 己 O R 宮 町 民 oロ ω 宮 市 ) に 含 ま れ な い ( 前 掲 円 。 。 ロ ︿ 同 O ω o u E 事件)という立場を判例法理 が採用しているからである、ということは前述の通りである。 ︿ 刷 出 ) の 拝 。 釦 m w M m D n m H 出 。 - v 可 -M m p u 由 u -︿ お ) Z 耳 目 ω ロ ヨ ω C H ν E -印 恥 悼 の 巳 ・ 臼 ハ 凶 即 時 ガ -H h p H U N E -H N H )可5 m
-白 白 印 司 日 己 申 C A H ( 岳 ω O M Uロ O 同 出 吋 O ロ ω ω ω H F F H ) ︿ 明 岬 } アメリカにおける事実婚の実態については、棚村政行﹁アメリカにおける婚姻外同棲関 係解消の際の財産関係の清算﹂青山法学論集大二九巻第三、四号併合二二三頁以下参照。早川武夫・ 続・アメリカ法の最前線(一九九三年、日本評論社)二六頁 i 四一頁によれば、現在ゲイは約二五 00 万人いるといわれ、政治家にとって無視できない票田であり、資力もあるといわれている(二 七 頁 ) 。 四むすびにかえて
アメリカにおける非法律婚の保護に関する現状をみさで紹介した。そのこと から、つぎのことが導かれよう。 まず、第一に、不法行為に基づく慰謝料請求権の有無についてはその基準をd
H
D
2
5
F
C
D
ロω
z
q
(
親密な関係)に求める。非法律婚関係│本稿では同棲関 係・向性愛関係にあるものーにあるものでも、その﹁関係﹂の内容によっては、不 法行為に基づく慰謝料請求権を認める、ということになる。現在では非法律婚の関 係にあるものの精神的 e 経済的相互依存の度合など、ケース・パイ・ケ!スでそれ らの﹁関係﹂が=己O
R
R
F
位 。 ロω E M
-に当たるか否かを決定している。だが、認容 されるケ 1 スはきわめて希有であることは見逃せない事実である。 第二に、同性愛者の人口比率の高いアメリカ社会でも、同性愛婚が法的保護を受 ける対象か否かについては、いまだ議論が始まったばかりであろう。したがって、慰 謝料請求を申し立てる場合、請求権を持たないものの訴であるとして、門前払いを 受けることにもなる。しかしながら、近時の判例をみてみると、同性愛者からの慰 謝 料 請 求 の 訴 訟 が な さ れ た 場 合 で も 、 一 一 円 古 田 内 円 四 四 回 世 Oロ 田 区 一 句 コ の 基 準 に 照 ら し 合 わ せ た 上 で 、 ﹁ 本 件 事 案 は コ ロ
H
O
R
B
-同 C C ロ 田 町 弘 司 一 一 の 範 囲 で は な い ﹂ と 対 応 し て い る の で あ る から、今後の同性愛者の法的保護の可能性をまったく否定しきっているものでもなわが国の不法行為においては、生命侵害に対する慰謝料請求は、民法七一 条により、近親者固有の慰謝料請求について規定したものと解することが一般的で ( 幻 ) ある。具体的には、被害者の父母、配偶者、および子をあげているが、近親者の固 有の慰謝料請求権が認められる者の範囲については、現在も議論の多いところであ Mar.1995 る。かつては、慰謝料請求権者の範囲の拡大を制限するために、七一一条所定の者 だけに慰謝料請求権を認めていた。近時、重婚的内縁関係にある者の慰謝料請求権 ︿ お ) を認めた判決が登場するなど、七一一条所定の者以外にも慰謝料請求権を認める判 (却)(初) 例、学説が登場してきでいる。この傾向は、日本における婚姻観の変遷と同じ社会 7年, Vo I. 30~A , 経済的現象と考えることもできよう。 本稿では、紙枚に限りがあり多くの判例を分析することはできなかったが、 非法律婚にあるものに対し慰謝料請求権を認めないという姿勢は、キリスト教婚姻 観がなおアメリカ社会に根強く現存しているという証でもあろう。今後の検討課題 愛知工業大学研究報告,第30号A, と し た い 。 いずれにしても、アメリカにおける