立位におけるバランス戦略の評価方法に関する検討
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(2) 立位におけるバランス戦略の評価方法に関する検討. 195. 表 1 COP-L/TP と身体動揺 L/TP 計測条件 静止立位. 重錘立位. 方向. COP-L/TP. Head-L/TP. Th4-L/TP. L3-L/TP. Hip-L/TP. 左右. 0.68 ± 0.41. 9.35 ± 3.71. 5.54 ± 2.22. 3.65 ± 1.26. 4.01 ± 2.15. 前後. 0.90 ± 0.49 * 1.66 ± 1.10 *. 12.20 ± 4.51. 6.37 ± 2.03. 5.23 ± 2.01. 5.17 ± 1.80. 左右. 37.44 ± 20.60. 13.60 ± 7.92. 9.40 ± 5.57. 12.04 ± 7.60. 前後. 2.68 ± 1.87. 52.68 ± 27.90. 15.71 ± 9.46. 12.93 ± 7.50. 21.87 ± 13.70. **:p < 0.01(単位;mm,平均値±標準偏差). 表 2 COP-L/TP と身体動揺 L/TP との相関関係 計測条件. 方向 左右. 静止立位 前後. 左右 重錘立位 前後. Head-L/TP. Th4-L/TP. L3-L/TP. Hip-L/TP. 0.3635. 0.2629. rs. 0.3407. 0.4896*. P値. 0.1416. 0.0284. 0.1152. 0.2627. rs. 0.0646. 0.7023**. 0.1420. 0.5329*. P値. 0.7866. 0.0006. 0.5505. 0.0155. 0.9675**. 0.9169*. 0.8004. 0.9509**. P値. 0.0016. 0.0101. 0.0558. 0.0036. rs. 0.8521*. 0.9270**. 0.9808**. 0.8365*. P値. 0.0312. 0.0078. 0.0005. 0.0379. rs. *:p < 0.05,**:p < 0.01. 表 3 身体動揺 L/TP の部位間の比率 計測条件 静止立位. 重錘立位. 方向. Head/Th4. Head/L3. Head/Hip. Th4/L3. Th4/Hip. L3/Hip. 左右. 1.50 ± 0.32. 2.32 ± 0.70. 2.10 ± 0.93. 1.56 ± 0.37. 1.43 ± 0.63. 0.92 ± 0.34. 前後. 1.28 ± 0.36. 1.61 ± 0.73. 2.29 ± 1.03. 1.28 ± 0.46. 1.75 ± 0.45. 1.51 ± 0.64. 左右. 3.06 ± 2.14 *. 4.28 ± 2.26. 2.91 ± 1.21. 1.57 ± 0.45. 1.08 ± 0.24. 0.72 ± 0.16. 前後. 3.31 ± 1.57. 3.20 ± 1.06. 4.18 ± 1.99. 1.04 ± 0.24. 1.30 ± 0.28. 1.31 ± 0.47. *:p < 0.05(平均値±標準偏差). COP-L/TP と身体動揺 L/TP との相関が非常に強かったことか. て胸椎の動的な安定化を実現している可能性が考えられ,それ. ら,重錘立位の姿勢調節は粗大であったと考えられる。ここで,. がいわゆる CA 戦略を主体とした姿勢調節であると推察された。. 身体動揺 L/TP の部位間の比率は,静止立位より重錘立位にお. 姿勢調節の特性を示すと考えた L/TP は,COP と身体動揺. いて,前後では Head/Th4 が有意に大きく,左右では Head/. の関係から,立位におけるバランス戦略を評価できる可能性が. Th4,Head/L3,Head/Hip が高値を示す傾向であったことか. 示唆された。今後の課題は,この評価指標が脳卒中患者などに. ら,重錘立位の姿勢調節は Th4 や L3,Hip に対して Head の. 対しても適応可能か否か,検証する必要がある。. 制御がより粗大であると示唆された。これは,支持面からより. 文 献. 遠い身体部位である頭部の動きが大きくなる,いわゆる CW 戦 略を主体とした姿勢調節であると考えられた。一方,静止立位 では,COP-L/TP と身体動揺 L/TP との相関について,左右で Th4,前後で Th4,Hip の L/TP と COP-L/TP が有意な正の相 関を示したことから,特に Th4 の制御特性と姿勢調節の特性 との関連性が示唆された。ここで,Dynamic Stabilization,い わゆる動的安定性とは,効率的な運動や動作によく現れる活動 状態のことであり,直立姿勢では胸椎の動的な安定化によって 5) 実現される 。また,胸部前面は筋以外の支持組織で被われて. いることから,胸椎の動的安定性は,胸椎の生理的後弯に伴う 前方の重量に対して,伸筋活動の調整のみで得ている 5)。これ らのことから,Th4 と COP の L/TP が小さく,すなわちそれ らが細密に調節されている場合,胸椎の伸筋活動の調整によっ. 1)田村妃登美,冨田昌夫,他:脳卒中患者が示す姿勢制御の 特性について.第 30 回東海北陸理学療法学術大会.2014. 2)野崎大地:静止立位中の身体動揺データから時間的・空間 的パターンを抽出する.リハビリテーション医学.2005; 42: 325‒333. 3)Sasagawa S, Ushiyama J, et al.: Effect of the hip motion on the body kinematics in the sagittal plane during human quiet standing. Neurosci Lett. 2009; 450: 27‒31. 4)Bardy BG, Marin L, et al.: Postural coordination modes considered as emergent phenomena. J Exp Psychol Hum Percept Perform. 1999; 25(5): 1284‒1301. 5)Klein-vogelbach S: Functional Kinetics. Springer-Verlag, Berlin Heidelberg, 1990, pp. 74‒143. 6)冨田昌夫,佐藤房郎,他:片麻痺の体幹機能.PT ジャー ナル.1991; 25(2): 88‒94..
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