東京都北区議会
平成 23 年第4回定例会で可決した意見書・決議
・介護職員処遇改善交付金の継続を求める意見書
・帰宅困難者対策の拡充を求める意見書
・児童虐待防止の体制強化を求める意見書
・防災会議に女性の視点を取り入れることを求める意見書
・第三十二回オリンピック競技大会並びに
第十六回パラリンピック競技大会の東京招致に関する決議
介護職員処遇改善交付金の継続を求める意見書
介護職員の処遇が低く、離職者の増加や就業者の減少が問題になっている。
二〇〇九年
十月一日
より、国の
一 般財源
を 投入し
て 介 護 職員処遇改善交付金 が創設された。これにより、社会
保 障審議会介護給付分科会
に提出された資料
によると、常勤換算で、一人あたりの賃金が月額平均一万五千円引上げられた。
しかし、交付金の実施期間は二〇一二年三月三十
一日ま
で で あ り、その後
に
ついては廃止し、介護報酬に加算する方式に移行することが検討されている。
介護 職員の処
遇を改善
す る ことは利用者に質の高
いサービスを提供し、介護
事業を安定して継続するための要であり、そのためには交付金を廃止せず継続することが必要である。
よっ て
、 本区議会は国会及び政府に対し、介護職員が希望
を 持 って働
き
、利 用 者 が よ り良いサービスを受
け られ るよう
、 介護職員処遇改善交
付 金を廃止せ
ず、二〇一二年四月以降も引続き継続することを強く求める。右、地方自治法第九十九条の規定に基づき、意見書を提出する。
平成二十三年十二月六日
東京都北区議会議長小池たくみ
衆議院議長横路孝弘殿参議院議長平田健二殿内閣総理大臣野田佳彦殿財務大臣安住淳殿厚生労働大臣小宮山洋子殿
帰宅困難者対策の拡充
を 求 める意見書 東日本大震災
で は
、発災直後から鉄道
各 線が全面
運 休 とな り、首都圏の主要 駅で あ る J R 新 宿 駅で は約 九 千 人、
池 袋 駅で は約 三 千 人、赤 羽 駅で も 二 千 人 か ら三千人が駅周辺に滞留し、北区で
も積 極 的 に区 有施 設を 開放 し 対 応し たと こ ろで ある。
また、幹線道路
で は大規模な
交 通渋滞が発生し、歩道は人
で溢れ、職場から 徒歩で 帰 宅す る人は途
切れ ず大 混乱に陥
り、当日
、自宅 に 帰れ ず都 内公共施
設 で 一 夜 を 明かした人は約九万人に上り、首都圏の帰宅困難者は約二百万人から 三百万人
と推計された。
今後、震度七以上の首都直下型地震が発生す
る確率は、三十年以内に七十%
以上 と推定 さ れ、
帰宅 困難 者数は六百五十万人に上る
とも 言 わ れ て いる
。 よっ て
、 本区議会は政府及び東京都に対し、帰宅困難者への支援を更に拡充 す る よ う 左記の事項を要望す
る
。
記
一、発災時、各企業の対応と
し て
、 災害用伝言サービスの活用などで
従 業員が 家族の安
否確認をスム
ーズに行える体制
を 築 き、出来る限り帰宅行動を
回避 する よ う 協 力 を求 め る こ と
。 一、
災害時の
帰宅支援
とし て、
現在、
コ ンビニエンスストア
な どと協定
を結び、
帰宅支 援 ステ ーショ ン とし てトイ レ の 利 用 と 飲料 水 や 道路交 通 情報 な ど 提 供 して い る が、これを
更 に拡充す
るとと も に、緊急
時に帰宅困
難 者を 受 入 れ る こと ができ る よう私立学
校
、大学 に 対し備蓄費用の一部を
助成 す る こと
。 一、JR主要駅に於いて
は
、帰宅困難者
に対応した情報伝達
や 誘導訓練を
実 施 す る とと もに各区の災害対策本部と地元JR各駅が実効性のある連絡、誘導 が出来 る 体制の確保及びそれ
に 伴う 財源 措置を 講 じ る こと
。 右、地
方 自治法 第 九十九条の規
定に基づき
、 意見書を
提出す る。
平成二十三年十二月六日
東京 都北区議会議長
小池
たくみ 内閣
総理大臣
野田佳彦殿
国土交 通 大臣
前田武志殿
内 閣 府防災担
当大臣
平野達男殿
東京 都知事
石原
慎太郎
殿
児童虐待防止の体制強化を
求める意見書 近年、児童虐待による幼い生命が奪われる事件が、全国各地
で続発し
て お り 深刻 な社 会問 題 に なっ ている
。 厚生労働省は、平成二十二年度に全国の児童相談所に寄せられた相談対応件 数が、過去最多
と な る 五万五千百二十五件とな
り
、対前年度比の増加数は一万 二千九十件、率と
し て 百 二十八%と発表した。こ
の 十年間
で 相談対応件数は、
約三・二倍に増加し
て いるが児童相談所の児童福祉司の人員について
は、二倍 弱 増 に過ぎず、被虐待児の増加に追い
付 いて いないこと
は 明白で
あ る。
また、本年八月には、三
歳 女児が
里 親から虐待を
受け 死亡す
る と い う 痛 まし い事件が発生す
る など
、里親による児童虐待事件が顕在化し
て いる。
このよ
う に増加の一途を辿る児童虐待事案へ適切に対処
す るためには、児童 相談所機能の更なる強化はも
と より、国
、都、区など関係機関及び地域住民が 一体となっ
て 十分に協力し合い、迅速に対応す
る ことが求められ、児童相談所 の役割
と 責任は益々重大
で ある。
よっ て
、 本区議会は政府及び東京都に対し、尊い子
ど もの生命を一人
で も多 く救い
、 健や か に 成長でき
るよう
、児童虐待防止
の体 制強化
の た め 左記 事項を 強く要望す
る
。
記
一、児童相談所の人材育成
や体制強化並びに
要保護児童が入所す
る 児童養護施 設の環境の改善
と 専門的
な ケアが十
分行える職員配置の充実に
要 す る財政措 置を 図 る こと
。 一、児童虐待の未然防止、早期発見、早期対応、再発防止を
よ り一層推進
す る ため、身近な相談窓口
で あ る市区町村の相談機能の専門性
を 高 め、また、里 親への
支 援体制
を 強 化 する こ と
。 一、福祉、保健、医療、教育、警察など
そ れ ぞれの分野
で 乳幼児から就学に至 るま で継続かつ
一 貫した虐待防止対策
を 図るため、国、都、市区町村
な ど関 係機関
と地域
住民が十
分 な連 携が行
え る ネ ッ ト ワ ー クの構築
を推進
す る こ と。
右、地
方 自治法
第 九十九条の規
定に基づき
、 意見書を
提出す
る。
平成二十三年十二月六日
東京 都北区議会議長
小池
たくみ 内閣
総理大臣
野田佳彦殿
財務大臣
安住淳殿
文部科
学 大 臣
中川正春殿
厚生労
働 大臣
小宮山
洋子殿
国家公安委員会委員長
山岡賢次殿
東京 都知事
石原
慎太郎
殿
防災会議に女性の視点
を取り入
れる ことを求める意見書 国の
防災基
本 計画には、二〇〇五年に「女性の参
画・男女
双方の視点」
が初 め て 盛り込ま
れ、二〇〇八年には「政策決定過
程 にお け る 女性の参加」が明記 された。
また、本年九月には、中央防災会議の「東北地
方太平洋沖地震を
教訓と
し た 地震・津波対策に関す
る専門調査会」がと
り まと めた報告において
、防災会議 へ女性委員を積極的に登用し、これま
で 反映が不十分で
あ った女性の視点
を 取 り入れること
への配慮が盛り込まれた。
この流
れ を受 け、地域
防災計画にも女性の参
画・男女
双方の視点
が 取り入
れ られつつあるが、必ずしも具体的
な 施策にま
で反映されている
とは言えない。
よって
、 本区議会は政府に対し、女性の視点を反映させ
る ため、中央防災会 議に女性委員を積極的に登用
す る と と も に、地方防災会議にも都道府県知事
や 市区町村
長の裁量により、女性有識
者枠 を設 ける こ と を可 能 と する 災害 対 策 基 本法改正
を 強 く要望す
る。
右、地
方 自治法
第 九十九条の規
定に基づき
、 意見書を
提出す
る。
平成二十三年十二月六日
東京 都北区議会議長
小池
たくみ 内閣
総理大臣
野田佳彦殿
総務大臣
川端達夫殿
内閣 府男 女共 同参画
担 当 大 臣
蓮舫殿
内 閣 府防災担
当大臣
平野達男殿
第三 十二 回オリ
ン ピ ッ ク 競 技大会
並 び に 第十六回
パ ラ リンピッ
ク競技大会の
東京招
致 に関 する 決議 オリンピッ
ク は、スポ
ーツを通じ
て 世界中の人
が 感動を分か
ち 合い、交流す る と と も に、友好親善
と 相 互理解を深
め ること
に より、平和
で より良い世界の 確立に貢献す
る世界
最 大の競技大会で
あ り、今やスポーツ界のみならず、地球 上最大のイ
ベ ントである。
我が国はこれま
で
、一九六四年の第十八回
オ リンピッ
ク東京大会を始め、一 九七二年の第十
一 回冬季
オ リンピッ
ク札幌大会、一九九八年第十八回冬季
オ リ ン ピ ック 長 野 大会を
開 催し
、併 せて 開 催 され たパラ
リ ン ピ ック も、
世界中
の 人々 に多くの感動と
希 望を与えてき
た。そし
て
、 東京において
五十六年ぶりに
オ リ ンピッ
ク を開催
す る こ とは、震災
か らの 復興 を世界に示
す 絶 好 の 機 会 と なる
。 本年三月十一日の東日本大震災は、我が
国に甚大
なる被害
をもたらしたが、
そ の 後、
復興 と収 束 に 向 け て大 きく 歩 み 出し ている
。 オ リ ン ピ ッ ク
、 パ ラ リ ン ピ ッ ク が も た ら す 人 間 の 持 つ 可 能 性 へ の 限 り な い 信 頼 は
、 復 興 へ 向 け て 歩 む 人々 にと って
、 大 き な 力と な る は ず で あ る。
さ ら には
、復 興を 成し遂
げ た 姿 を 全世界
の 人々 に示し
、 人々を
も て な す こ と は
、世界中か
ら 寄せ られ た支援
に 対 する 感 謝 の 気 持 ち を表 す最 も 効 果的 なもの
と な ろ う。
一 方
、オリンピック
の 東京招致
のあり方について
は様々な
意見があること
も 事実 であり、都民、区民の
声に耳
を 傾 け
、前回招致活動の
経験 を活かし
て、よ り良 い方向にし
て いく ことも大切
で ある。
また、東京
で のオリンピック
及 びパラリンピック
の開催を通し、本区を
含 む 城北ブロック
の一層の発展を願うとと
も に、「環状鉄道ネット
ワ ー ク」
や国立 西が丘サッカー
場
・国立スポーツ科学センター
に アクセスす
る
「十条地区の環 境 整 備」
や、パ
ラ リンピッ
ク開催
を 見据 えた場
合 は、障害
者総 合スポ
ー ツセン ター の活 用と 中 央 公 園 と の 一 体 的整 備 に 向け た 取 り組 みなど
、 本 区 課 題 の前 進 が図られる
こ とも含め、バ
ランスの取
れた施設整備や周辺区のイ
ンフ ラ整備に 大 き く貢献し、東京の発展とと
もに日本の復興
を 世界に示せるよ
う 期待す
る も ので あ る
。 右、決議す
る
。 平成二十三年十二月六日
東京 都北区議会