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溶液型薬液注入工法の原位置試験による改良強度の評価手法

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Academic year: 2022

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(1)III‑102. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 溶液型薬液注入工法の原位置試験による改良強度の評価手法. 五洋建設(株). 正会員. ○河村. 健輔. 国土交通省北海道開発局釧路開発建設部. 非会員. 田中. 一章. 九州大学大学院. 正会員. 善. 功企. 九州大学大学院. 正会員. 笠間. 清伸. 五洋建設(株). 非会員. 三根. 範俊. 1.はじめに シリカ系薬液を砂質地盤に浸透注入し地盤改良を行う溶液型薬液注入工法において、施工後の改良効果の 確認方法は、ボーリングにより不攪乱試料を採取し、その試料の一軸圧縮強さで判断するのが一般的である。 ところが、現地盤が砂質土であることや、本工法による改良土がセメント系固化処理土などと比較して改良 強度が低強度(50~300kN/m2 程度)であることから、サンプリング時の乱れなどの影響を受けやすく、改良 効果の評価にバラツキが生じるという問題があった。そこで、原位置試験として、孔内水平載荷試験による 改良効果の確認方法について検討を行った。本論文では、苫小牧港勇払地区で行った試験工事の結果を中心 に、孔内水平載荷試験の適用性について報告する。. 2.孔内水平載荷試験に関する既往の研究 孔内水平載荷試験を用いた粘性土や砂質土の強度の推定は、既往の研究もあり有意な関係式等が提案され ている. 1). 。しかし、固化処理土のような粘着成分と摩擦成分の両方を有するいわゆる c-φ材についての検討. はなされていないのが現状である。そこで、近年になり、固化処理土の圧密降伏応力に着目した強度の推定 が提案. 2 、 3). されており、孔内水平載荷試験などから求まる降伏圧と固化処理土の強度定数との関係について. 考察されている。これらのことから、溶液型薬液改良土についての適用性について現地実験を通して検証を 行った。. 3.溶液型薬液改良土への適用性 表1. 前節のことから、溶液型薬液改良土の 実験地区. 孔内水平載荷試験の降伏圧 Py’に着目し、 改良土の一軸圧縮強さ qu との相関性に ついて現地実験を通して調査した。現地. 土質分類. 内水平載荷試験(LLT 方式)を実施した。 サンプリングと孔内水平載荷試験とでは、. 志布志港. 松阪地区. 苫小牧港. シラス・礫混じり細砂. 中砂. 礫混じり砂~細砂. 土粒子の密度. (g/cm 3 ). 2.711. 2.712. 2.762. 平均湿潤密度. (g/cm 3 ). 1.536. 1.913. 1.973. 6. 10. 15. 19.0. 2.0. 25.6. 実験は、ロータリー式三重管サンプリン グによる不攪乱試料の一軸圧縮試験と孔. 実験地区の土質特性. 平均N値 粒 度 分 布. 最大粒径. (mm). 礫分. (%). 19.5. 0.2. 16.2. 砂分. (%). 74.3. 98.7. 78.5. 細粒分. (%). 6.2. 1.1. 5.3. ボーリング径が異なり同一孔でできない ため、なるべく影響のない直近ということから 50cm 離れて各試験を実施している。また、現地実験は志布 志港、松阪地区、苫小牧港において実施した。現地の土質特性を表1に示す。 苫小牧港での試験結果を図1~3に示す。図1はボーリング試験実施位置を、図2は改良土不攪乱試料の qu の分布図を、図3は孔内水平載荷試験の Py’の未改良部、改良部の分布図を示す。これらの結果から、qu キーワード:薬液注入、原位置試験、圧密降伏応力、一軸圧縮強さ、孔内水平載荷試験 連絡先:栃木県那須郡西那須野町四区町1534番地1. ‑203‑. TEL 0287-39-2115. FAX 0287-39-2132.

(2) III‑102. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 0.3m. 1.. 1.4m. 1.5m. 2m. No.1 No.2 No.3. 改良範囲. 0. 0. -1. -1. -2. -2. -3. -3. m. 2 1.. No.1 No.4. No.2. No.3. No.5. 1.. (m). No.6. 図1. 標高 CDL. 2m. 薬液の注入孔 不攪乱試料採取 孔内水平載荷試験. 試験実施平面図. で改良効果 が確認 されて いる部分 について、Py’. 未改良部 No.1 No.4 No.2 No.5 No.3 No.6. No.4 No.5 No.6. (m). 1.4m. -4 -5. -4. 標高 CDL. 0.3m 1.5m. -6 -7. -5 -6 -7. -8. -8. も改良による違いが判断できる。そこで、これら. -9. -9. の結果を同一地点、同一深度で qu と Py’の相関性. -10. も未改良部と比較して大きくなっており、Py’から. 0. 200. をまとめたのが図4である。図4には、志布志港、. 400. -10. 600. 0. 300 600 900 12001500. 2. P y'(kN/m2). qu (kN/m ). 松阪地区での結果もあわせて示している。図から、. 図2. qu深度分布図. 図3. Py'深度分布図. バラツキはあるもののほぼ線形的な相関性がある と考えられ、qu=0.15~0.45×Py’の関係があり、平均して、qu=0.25×Py’の関係となる。このバラツキは、 サンプリングによる乱れを含んでいる不攪乱試料を用いていること、ボーリング径の関係から比較している 結果が同一地点でないことなどが原因と考えられる。. 4.まとめ. 600. ● ■ ▲. 溶液型薬液注入工法による改良土の強度の推定に関. 縮強さ qu の間には、バラツキはあるものの平均して qu=0.25×Py’という関係があることがわかった。今後、 試験装置の工夫やブロックサンプリングの実施、さら に多くのデーターの蓄積を行い、上記関係式の検証を 行い、これらの力学的な関係についても考察したいと. qu (kN/m 2 ). 示した。孔内水平載荷試験から得られる Py’と一軸圧. 一軸圧縮強さ. して、原位置試験である孔内水平載荷試験の有用性を. 500. 苫小牧港 松阪地区 志布志港. qu=0.45×Py'. qu=0.25×Py' 400. 300. 200. qu=0.15×Py' 100. 考える。 0 0. 【参考文献】 1)太田秀樹ほか:原位置による変形・強度定数の決定. 400. 800 降伏圧 Py'. 図4. 1200 1600 2 kN/m ( ). 2000. qu~Py'の相関性. と設計への適用性、土木学会論文集、No.346、Ⅲ-1、pp77~86、1984 2) 笠間清伸ほか:原位置における固化処理地盤の強度評価法、土と基礎,Vol.49,No.5,Ser.No.520,pp.19 ~21,2001 3)笠間清伸ほか:圧密降伏圧力に着目した固化処理土の強度推定、平成 13 年度土木学会西部支部研究発表会 講演概要集,pp.A-328~A-329,2002. ‑204‑.

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