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ストック・オプション会計における費用認識と資本の計上

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Academic year: 2022

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(1)ス トッ ク.・オ プ シ ョン会 計 に お け る費 用 認 識 と資 本 の計L. ストック ・オプション会 計 に お ける費 用 認 識 と資 本 の計 上 一SFAS123を. 中心 と して 一. 池村. 目. 次. i.は. じめ に. 2.ス. ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 会 計 学 的 意 義 と そ の 間 題 点. 3.SFAS123に. お け る ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 会 計. 4.SFAS123に. お け る 問 題 点 の 指 摘 と 私 見 の 提 示.. 5.お. 恵一. わ りに. 1。 は じ め.に. 近 年 、金 融 商 品 の 複 雑 化 と ≧ もに 、株 式 お よび 株 式 オ プ シ ョ ンを支 払 手 段 とす る取 引 が増 加 の 傾 向 に あ る 。 こ の よ う な 背 景 を 受 け 、u的. な ス ケ ー ル で は 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン に. 対 す る 会計 が盛 ん に議 論 され る よ うに な って きた 。 本 稿 は 、 ア メpカ. の 財 務 会 計 基 準 審 議 会(rasp:FinancialAcconntingStandardsBoard)の. 財 務 会 計 基 準 書(SFAS:StaCementofFinancialAccountingStandards)第123号 会 計 」(以 下 、SFAS123と. す る)お. よ び そ の 改 訂 案(以. 下 、SFAS123(改. 「 株 式 報酬 の 訂 案)と. す る)に. お. け る問題 点 の指 摘 を行 い 、 そ れ に 関 す る私 見 を提 示 す る もの で あ る。. 2。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 会 計 学 的 意 義 と そ の 間 題 点. 2.iス. ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 意 義 と 特 徴. ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン と は 、 オ プ シ ョ ン保 有 者 に 対 し て 、.一定 期 間 内 に あ ら か じ め 定 め ら れ た 価 格(以. 下 で は 、 権 利 行 使 価 格 と い う)で. 、..一.一 定 数 の 株 式 を購 入す る権 利 を与 え る契 約. で あ る(1;。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 保 有 者 は 、...・ 定 の 条 件 の も と で.ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を 付 与 し た 会 社 に 対 し て 、 オ プ シ ョ ン を行 使 す る 権 利 を 有 し 、 他 方 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を. …85一.

(2) ス トッ ク ・オ プ シ ョ.ン会 計 に お け る費 用 認 識 と資 本 の 計 上. 付 与 し た 会 社 は 、 そ れ らの 条 件 の も と で 株 式 を 発 行 す る 義 務 を.負 う 。 ま た 、 一 定 の 条 件 が 満 た され な か っ た 場 合 、 付 与 され た ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン.は失 効 し 、 ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン の 保 有 者 は 、 利 益 を 得 る機 会 を 失 う。 一 定 の 条 件 に は 、 ス!・ ッ ク ・オ プ シ ョ ン 契 約 に お い て 要 求 さ れ る.....・ 定 の労 働 用 役 の提 供 お よび 一 定 の 業 績 の 達成 等 の 条件 が 含 まれ る。 ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン は 、 一 般 的 に 、 従 業 員 や 役 員(以.下. で は 、 従 業 員 等 と す る)を. と し た 業 績 連 動 型 の 長 期 報 酬 制 度 の.一形 態 で あ る 。 こ の 制 度 の 起 源 は 、1920年. 対象. 代 の ア メ リカ. に ま で 遡 る 。 急 速 に 普 及 し は じ め.たの は.、ayso年 代 に お い.て税 制..Eの 優 遇 措 置 が 採 ら れ る よ う に な っ て か ら で あ り 、1990年. 代 に至 って は ア メ リカ にお け る大 多 数 の株 式 会 社 に よ って 採. 用 され て い た(z/。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 制 度 の 普 及 の 背 景 に は 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン が イ ン セ ン テ ィ ブ 報 酬 と し て 、 そ れ を 付 与 す る 会 社 側 と 受 領 者 側 の 双 方 に 対 して 有 効 な 作 用 が も た ら さ れ る と い う メ リ ッ トが あ る 。 スhッ. ク ・オ プ シ ョ ン を 付 与 され た 従 業 員 等 は 、 権 利 確 定 条 件 を 達 成 し 、. 権 利 行 使 が 可 能 と な っ た 特 定 の 期 間 内 に 株 価 が 権 利.行使 価 格 を 上 回 っ て い れ ば 、 権 利 を 行 使 す る こ とで その 上 回 っ た 分 だ けの 利 益 を獲 得 す る こ とが で き る。 また 、株 価 が権 利 行 使 価 格 を下 回 って い れ ば 、権 利 を 行 使 す る必 要 が な いの で損 失 を 被 る こ と もな い 。 す な わ ち 、従 業 員 等 は 、 株 価 と い う:業績 に 連 動 し た 形 で 利 益 を 獲 得 す る こ と が で き る.こ. の 点 に ス トック ・. オ .ブシ ョ ン 制 度 の 最 大 の 利 点 が あ り 、 こ の 制 度 が イ ン セ ン テ ィ ブ 報 酬 制 度 と し て 称 され る 理 由 が あ る 。 企 業 価 値 を 高 め れ ば 高 め る ほ ど 、 従 業 員 等 が 享 受 す る 利 益 、 す な わ ち報 酬 も 高 め ら れ る 。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン制 度 を 採 用 す る こ と で 、 会 社 は 、 従 業 員 等 と株 主 お よ び 投 資 者 の 利 害 を 一 致 さ せ る こ と が で き る。 ま た 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 制 度 で は 、 従 業 .員等 と の 一.....・ 連 の取 引 土 、 い か な る会社 財 産 の 流 出 も 生 じ.させ な い と い う 点 が 主 張 さ れ る 、,ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン 制 度 の 採 用 は 、 資 金 的 余 裕 の な い.会社 に よ る 人 材 確 保 の た め の 有 用 な 手 段 と し て 機 能 し 、 賃 金 の 支 払 い に よ る キ ャ ッ シ ュ ・ア ウ トフ ロ ー を 抑 制 させ る 効 果 が あ る 。 .スト ッ ク ・オ プ シ ョ ン制 度 は 、.イ ン セ ン テ ィ ブ 報 酬 と キ ャ ッ シ ュ ・ア ウ トフ ロ ー 抑 制 効 果 の 発 現 と い う.二つ の 火 き な メ リ ッ トを 論 拠 と し て 採 用 さ れ て き た 面 が 強 い 。 し か し な が ら 、 r﹁. ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 制 度 は 、 必 ず し も そ の よ う な メ リ ッ トの み を も た ら す も の で は な い 。. r.. ス ト ッ ク ・オ ブ.シ ョ ン が 権 利 行 使 さ れ る と 、 発 行 済 株 式 数 が 増 加 し 、.....一 株 当 た りの利 益 (以.ド 、EPSと. す る)を. 減 少 させ る 。EI'Sは. 、 株 主 お よ び 投 資 者 が 企 業 価 値 を捕 捉 す る 場 合 の. 重 要 な 財 務 指 標 の 一 つ で あ り 、 企 業 価fitlの現 状 お よ び 将 来 の 評 価 は 、 株 価 形 成 上 大 き.な作 用 を も.た らす 。EPS減. 少 の 対 旛 策 と して は 、 自 社 株 買 い を 行 い 、 発 行 済 株 式 数 を 減 少 さ せ て や. れ ば よ い が 、 大 量 の 自 社 株 買 い を 行 う 場 合 、 相 当 量 の キ ャ ッ シ ュ ・ア ウ1・フ ロ ー が 生.じ る 。 し た が っ て 、 会 社 に お け る 未 行 使 の.ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 、 将 来 に 生 じ う る 潜 在 的 な キ ャ ッ シ ュ ・ア ウ トフ ロ ー を 示 唆 し て い る と も い え る 〔9;。. 一86一.

(3) ス トッ ク ・オ プ シ ョン会 計 に お け る費 用 認 識 と資 本 の 計...ヒ 魔 .5 ︑レ 87 {.ら. い込 まれ る た め 、株 式 の 時 価 以 下 発 行 が 生 じる こ と に な る 。権 利 行 使 価 格 と権 利 行 使 時 点 の 株 緬 と の差 額 が大 きい 場A、 会 社 に よ る資金 調 達 額 は 、通 常 の 時 価 発 行 増 資 で あれ ば得 られ た はず の金 額 よ り も相 当 に少 な くな る。 した が っ て 、 ス トック ・オ プ シ ョン の権 利 行 使 に 伴 う株 式 の 時 価 以下 発 行 は 、既 存 の株 主 持 分 に価 値 の 希 薄 化 を生 じさせ る こ と にな る。. 22....ス.ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を.会.計上 で 取.bJ.扱:う.際 の.閥 題 点................... 前 節 で は 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 意 義 と.そ.の特 徴 を 述 べ た が 、 ズ ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を 会 計..Eで 取 り扱 う場 合 、 次 の 二点 に 注 意 を 要 す る 。 ① ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 報 酬 と し て 付 .与され て い る 、 ② .ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 、EPSの. 減 少 お よ び既 存 株 主 持 分 の希 薄化 を も た. ら し う る 売 建 コ ー ル ・オ プ シ ョ ン で あ る 、 と い う二 点 で あ る 。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 、 そ の 制 度 上 、 従 業 員 等 に よ っ て 提 供 さ れ た 労 働 用 役 の 対 価 、 す な わ ち 報 酬 と し て 取 り扱 わ れ て い る と い う 見 方 が あ る 〔4;。こ の よ う な 観 点 か ら 、 会 計 学 上 、 現 金 に よ る 報 酬 の 支 払 い と 同 様 に 、 提 供 さ れ た 労 働 用 役 の 費 消 と い う側 面 が 強 調 さ れ る と 、 付 与 され た.ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 価 値 は 報 酬 費 用 と し て 認 識 さ れ る べ き で あ る と い う 主 張 が な され る 。 こ れ と 対 照 的 に 、.ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン の 付 与 は 、 い か に 報 酬 の 支 払 い と い え ど も、 会 社 財 産 の流 出 が 生 じ ない ため 、 報 酬 費 屠 は 認 識 され るべ きで な い とい う主張 もあ る 。 こ の よ う な 主 張 で は 、.ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 付 与 な ら び に 権 利 確 定 以 後 に よ る 権 利 行 使 に お い て 、 な ん らの 会 社 財 産 の 流 出 が 生 じ る こ と な く 、 上 述 し たEpSの. 減 少 お よび 株 主 持 分 の. 希 薄 化 が 生 じ る の み で あ る と い う 点 が 強 調 され て い る 。 し た が っ て 、.ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を報 酬 とみ な す場 合 、 そ れ を費 用 と して認 識 す る か否 か と い う問題 が生 じる 。 お お よ そ の 見 解 と して 、 現 金 支 払 い に よ る 報 酬 制 度 に お い て 、 現 金 が.労働 用 役 の 対 価 と さ れ る な ら 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン制 度 上 、 労 働 用 役 と 交 換 に 付 与 さ れ た ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン も 、現 金 に よ る 支 払 い の 場 含 と同様 に労 働 用 役 の 対価 と して 位 置 づ け られ る とい う点 お よ び ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン と交 換 し て 取 得 さ れ た 労 働 用 役 の 費 消 と い う 点 が 強 調 さ れ 、 費 用 認 識 さ れ る べ き で あ る と い う主 張 が 支 持 さ れ て い る 。 し か し な が ら 、 政 策 的 な 観 点 か ら 、 会 社 財 産 の 流 出 が 生 じ て い な い に も か か わ ら ず 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を 費 用 と して 収 益 に チ ャ ー ジす る こ とに 対 し. 、 各産 業 界 か らの 強 い 反 発 が あ る。. ま た 、 従 業 員 等 が 報 酬 と し て 享 受 す る ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン取 引 に お け る 各 段 階(付. 与 、 権 利 確 定 お よび 権 利 行 使 な ど〉 に お い て 、 そ れ ぞれ 解 釈 が異 な っ. て く る。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 、 一 般 的 に 、 付 与 、 権 利 確 定 お よ び 権 利 行 使 を 経 て 清 算 さ れ る 。 しか し な が ら 、 ス ト ッ.ク ・オ プ シ ョ ン の 価 殖 は 、 権 利 行 使 さ れ る 時 点 ま で 常 に 変 動 す る た め 、 そ れ らの い ず れ の 時 点 に お い て も 一 致 す る こ と は な い.し. 一S7. た が っ て 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン. .. ま た 、 ス トック ・オ プ シ ョ ンの権 利 行使 は 、権 利 行 使 価 格 に相 当 す る資 金 の み が会 社 に 払.

(4) ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン会計 にお け る費 用 認 識 と 資本 の 計 臥. を 会 計 上 で 取 り上 げ る 場 合 、 い か な る 時 点 の 価 値 を 費 用 の 金 額 と し て 、 ま た は ス トッ ク ・オ プ シ ョンの 価値 と して採 用 す るか が問 題 とな る。 付 与 時 点 に お い て 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を 報 酬 と み な す 場 合 、 そ れ は 未 確 定 の 報 酬 と し て 取 り 扱 わ れ る 。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 価 値 は 、 付 与Elか. ら権 利 確 定 目 の 間 に 、 ス ト ッ. ク ・オ プ シ ョ ン 契 約 に お け る 諸 条 件 の う ち 、.従業 員 等 の 権 利 確 定 条 件 の 達 成 お よ び 経 済 環 境 の 変 化 等 に よ っ て 影 響 を 受 け る 。 ま た 、 権 利 確 定 日か ら権 利 行 使 日 ま で に は 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 契 約 に お け る 諸 条.件の..う..ち 、....権 利 確.定 後.の ス....ト..ッ.ク.・.オ ブ.シ.ヨン 保 有 者 に 対 す る 譲 渡 制 限(s;お. よ び 経 済 環 境 の 変 化 等 に よ っ て 影 響 を.受け る(SFAS123(改. 訂 案)par.17)。. し. た が っ て 、 付 与 時 点 に お い て 、 .ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン の 価 値 が 見 積 も ら れ る際 、 付 与 日 か ら 権 利 行 使 目 ま で の 諸 条 件 の 影 響 お よ び 予 測 され る 経 済 環 境 の 変 化 等 を そ の 価 値 に 反 映 す る 必 要 が あ る 。 付 与 時 点 に お け る 報 酬 と し て の ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 、 権 利 行 使 時 点 ま で の ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 契 約 に お け る 諸 条 件 の 影 響 お よ び 経 済 環 境 の 変 化 等 に 基 づ く価 値 変 動 の リ ス ク を 負 い 、 そ の 価 値 は 未 確 定 と な る。 権 利 確 定 時 点 に お い て 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を 報 酬 と み な す 場 合 、 権 利 確 定 し た 、 す な わ ち 従 業 員 等 へ の 帰 属 が 確 実 と な っ た 報 酬 が 提 供 さ れ た と 考 え る 。 権 利 確 定 時 点 で .見積 も ら れ る ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 価 値 に は 、 付 与 日 か ら 権 利 確 定 日 に お け る 権 利 確 定 条 件 の 達 成 度 が 直 接 反 映 され る。権 利確 定条 件 が 達 成 され た 場 合 、従 業 員等 へ の 報 酬 の 帰 属 は 確 実 と な る が 、 達 成 さ れ な か っ た 場 合 に は 、 ス.ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 権 利 失 効 し た も の と 判 断 さ れ 、 従 業 員 等 は報 酬 を享 受 す る こ とが で き な く な る 。 また 、 権 利 確 定 時 点 で 見 積 も られ る ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン の 価 値 に は 、 権 利 確 定 日 か ら 権 利 行 使 日 ま で 、 .スト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 契 約 に お け る諸 条 件 の う ち 、 権 利 確 定 後 の ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 保 有 者 に 対 す る 譲 渡 制 限 お よ び 予 測 され る経 済 環 境 の 変 化 等 に よ る 影 響 が 反 映 さ れ る こ と に な る 。 し た が っ て 、 権 利 確 定 時 点 に お い て 、 従 業 .員等 へ の 報 酬 と し て の ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 帰 属 は 確 定 され る が 、 そ の 価 値 は 依 然 と して 権 利 行 使 日 ま で 未 確 定 と な る 。 最 後 に 、 権 利 行 使 時 点 に お け る報 酬 と し て の ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン で は 、 い か な る 諸 条 件 も 満 た され た 、 ま た は 解 除 さ れ た と判 断 さ れ る 。 ま た 、 権 利 行 使 後 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は清 算 され た こ と に な る か ら、経 済 環 境 の 変 化 等 に よ る影 響 か ら も解 放 され 、 その 価 値 は確 定 す る こ とに な る。 した が って 、従 業 員 等 が権 利 行 使 後 、 権 利 行 使 に よ って 得 られ た株 式 を 即 座 に 売 却 した 、 と 仮 定 した 場.合 に 想 定 さ れ る 現 金 と 、 権 利n使. 時 点 に お け る ス トッ ク ・オ. プ シ ゴ ン の 価 値 は 、 ほ ぼ...'致す る と 考 え ら れ る 。 こ の よ う な 点 か ら 、 権 利 行 使 時 点 に お け る 報 酬 と し て の ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 、 付 与 時 点 に お け る そ れ と 比 べ 、 相 当 に 確 定 性 の あ る 価 値 を 有 し て い る と考 え られ る 。 こ の よ う に 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を 報 酬 と み る 場 合 で も 、 様 々 な 見 解 が あ り 、 ど の 時 点 に お け る ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 価 値 を 報 酬 の 金 額 と して 採 用 す る か と い う 問 題 が 生 じ る 。. 一88一.

(5) ス トック ・オ プ シ ョン会 計 に お け る費 用 認 識 と資 本 の 計 上. 卜 [... 他 方 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 、 貸 借 対 照 表 上 で の 区 分 ・表 示 が 問 題 と な る 売 建 コ ー ル ・ オ プ シ ョ ン と して も 取 り扱 わ れ る 。 ア メ リ カ のsFaslz3に. お い て は 、 貸 借 対 照 表.F.発. 行 時. に 資 本 と して 処 理 され る 。 そ の 論 拠 に は 、 主 に 、 債 務 性 を 有 して い な い と い う点 が.主張 さ れ る 。 こ れ と 対 照 的 に 、 貸 借 対 照 表 上 、 負 債 と し て 取 り 扱 わ れ る べ き で あ る と い う主 張 も あ る 。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン に は 、 経 済 的 資 源 の 流 出 が 伴 わ な い が 、 自 社 株 式 を 譲 渡 ・発 行 す る 義 務 を 有 して い る と い う 点 で 、 負 債 と し て 処 理 され る べ き で あ る と 主 張 され る の で あ る 。 ス.ト..ッ.ク・オ プ シ ョ ン の 貸 借 対 照 表 止.で の 取 扱 い..に.関す.る問 題 は.、.己.上 述 し た ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を 報 酬 と し て 費 用 認 識 す る場 合 の 測 定 金 額 に 関 す る 問 題 と 密 接 に 関 連 し て く る 。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を 資 本 と して 貸 借 対 照 表 上 で 区 分 ・表 示 す る 場 合 、 報 酬 費 用 の 測 定 金 額 は 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ンが 発 行 され た と み な され る 時 点 で 確 定 さ れ る 〔til。 した が って 、 当 該 費 用 の 測 定 金 額 は 、 発 行 日 時 点 の 測 定 金 額 で 固 定 さ れ て し ま う 。 負 債 と し て 区 分 ・表 示 さ れ る 場 合 に は 、 測 定 金 額 が 固 定 され る 必 要 性 が な く な り 、 再 測 定 さ れ る 可 能 性 を有 し て く る 。 ま た 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン が 権 利 不 確 定 お よ び 権 利 不 行 使 に よ っ て 失 効 し た 場 合 に は 、 以 前 に 認 識 し た 費 用 を 利 益 に 戻 し入 れ る こ と も可 能 と な る(Z.。 し か し な が ら 、 ス トッ ク ・オ プ シ ョンは 、 資 本 か 負 債 か とい う議 論 以 前 に 、契 約 内容 や 経 済 環 境 の変 化 等 に よ って 、 その 価 値 が 変 動 す る と い う点 に 注 意 す る 必 要 が あ る よ う に 思 わ れ る 。 以 上 の よ う に 、.ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を 会 言1'.rで取 り 扱 う 場 合 、 報 酬 費 用 の 認 識 、 測 定 お よ び費 用 認 識 の相 手 勘 定 と な る貸 方 項 目の 決 定 に 関 す る問題 が 生 じ る。 次 節 で は 、 こ れ らの 問 題 点 を踏 ま え 、SFAS3.23に. お け る ヌ ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 取 扱 い を. 検討す る。. 3.SFAS123に. 3.9SFAS123に SFAS123で. お け る ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 会 計. お ける 費用 認 識 は 、 価 値 を 有 す る 持 分 証 券(valaableequityinshvments;)と. た 従 業 員 労 働 用 役(employeeservices)に. 交換 して受 領 され. 関 連 す る 報 酬 費 用(compensat藍o陥cost)は. 、 当該. 用 役 が 企 業 の 営 業 活 動 で 費 消 さ れ る に し た が っ て 、 認 識 され る べ き で あ る と い う 。 こ こ で 、 SFAS123に. お け る 費 用 認 識 の 論 拠 は 、.ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン と 交 換 され る 従 業 員 労 働 用 役 と. い う 資 産 の 受 領 と費 消 に あ る 。 受 領 さ れ る 資 産 の 種 類 お よ び そ の 資 産 の 取 得 に 際 し て 支 払 わ れ る対 価 が い か な る もの で あ ろ うと 、認 識 され た 資 産 が 費消 され る な ら、 当 然 に 費 用 は 発 生 す る と 考 え る の で あ る 。 具 体 的 に 、 企 業 は 用 役 を 保 持 す る こ と が で き な い た め 、 ス トッ ク∴ オ プ シ ョ ン と交 換 に 受 領 され た 労 働 用 役 は 、他 の 資産 の 一 部 分 と して 資 本 化 され な い 限 り 、 一 時 的 に しか 資産 の 要 件 を満 たす こ とが で きな い 。 こ の場 合 、 労 働 用 役 とい う資 産 は 、 会 計. 一89一.

(6) ス トック ・オ プ シ ョ ン会 計 にお け る費 用 認 識 と資 本 の 計 ...L. 上 、 受 領 し た 瞬 閲 に 費 用 と して 処 理 され る(SFAS(改 SFAS123の. 訂 案>pans.C13‑15)。. 会 計 目 的 は 、 会 計 原+i会(APB=AccountingPrinciplesBoard>の. (APBOpinions)第25号. 意見 書. 「従 業 員 に 発 行 され た 株 式 の 会 計 」 の 適 用 で は 費 用 認 識 さ れ な い ス. ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 〔8}につ い て 報 酬 費 用 を 認 識 す.るこ と で あ る 。 費 用 認 識 さ れ な け れ ば 、 上 述 し た よ う な 受 領 され た 資 産 の 費 消 と い う経 済 的 実 態 が 財 務 諸 表.上で 反 映 さ れ な く な り 、 誤 っ て 表 示 さ れ た 業 績 に よ っ て 投 資 者 を ミ.スリー ドす る 危 険 性 が あ.る。SFASI23で. 容 認 して い た. 本 源 的 価 値 法 と 公 正 価 値 法 の 選 択 適 用.を改.め、.公.正価 値 法 の 原 則 適 用...(非上 場 企 業 を 除 く)(9) を 規 定 し たSFAS123(改 SFAS123の. 訂 案)で. は 、 こ の .主張 が よ り 強 調 さ れ て い る 。 こ の 点 か ら 、. 第 一 義 的 な 会 計 目 的 は 、.ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン に 関 連 す る報 酬 費 用 を 認 識 す る こ. と で あ り 、 労 働 用 役 の 費 消 と い う 経 済 的 実 態 を 反 映 した 、 適 正 な 期 間 損 益 計 算 を 行 お う と す る もの で あ る とい え る。 つ い で 、報 酬 費 用 の 認 識 の 必 要 性 が 主 張 され た の な ら、 当 該 費 用 の 測 定 金 額 の 決 定 と そ れ が ど の よ う に して 期 間 帰 属 さ れ る の か と い う 点 が検 討 さ れ.なけ れ ば な ら な い,SFAS123で. は、. 報 酬 費 用 の 測 定 金 額 に つ い て 、 以 下 の よ う な 主 張 を 行 っ て い る 。 す な わ ち 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン と 交 換 さ れ た 労 働 用 役 に 関 連 す る 報 酬 費 用 は 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ンの 付 与 目 に お け る 公 正 価 値 に 基 づ い て 測 定 さ れ る べ き で あ る 、 と す る(SFAS123(改. 訂 案>par. .16)。. こ こで. 注 目 さ れ る べ き こ と は 、 ① ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 公 正 価 値 を 労 働 用 役 の 費 消 部 分 で あ る と み な し 、 ② 付 与 目 に お い て 見 積 も ら れ る 公 正 緬 値 に 基 づ い て 、 当 該 報 酬 費 用 が 測 定 され る と い う こ との 二 点 で あ る 。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 公 正 価 値 を 労 働 用 役 の 費 消 部 分 と す る 考 え 方 は 、 ス1・ ッ ク ・オ プ シ ョ ンが労 働 用役 の取 得 に際 して 支 払 わ れ た対 価 で あ る とい う考 え方 に基 づ い て い る。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 、 労 働 用 役 と 交 換 さ れ た 報 酬 で あ り 、 そ の 公 正 な 価 値 こ そ が 、 労 働 用 役 の 費 消 し た 金 額 を 示 す 値 で あ る と い う 。 こ れ は 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ シ 以 外 の .支払 手 段 、 た と え ば 現 金 に よ る 報 酬 の 支 払 い と い う状 況 に お い て も.一貫 し た 考 え 方 で あ る と い え る 。 こ の 考 え 方 の 根 底 に は 、 受 領 さ れ た 労 働 用 役 そ の も の の 価 値 が 信 頼 性.あ る 測 定 値 と し て 算 定 され え な い と い う 前 提 が あ る.用. 役 は.、無 形 の も の で あ り 、 し か も提 供 さ れ た と 同 時 に 費 消 され. る もの で あ るた め 、 そ の 純 粋 な価 値 を測 定 す る こ と は困 難 で あ る とい え る。 した が っ て 、 提 供 され た 労働 用 役 の価 値 が 、直 接 的 に信 頼 性 あ る測 定 値 と して把 握 され え ない 場 合 、 そ の 対 価 で あ る ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン の 価 値 に 基 づ い て 、 当 該 測 定 値 を 把 握 す る こ と が で き る の で p.} .. あ る 。SFAS123で. も この よ うな 立場 が採 られ て い る。 も っ と も 、労 働 用 役 の 価 値 が測 定 可 能. で あ り 、 そ の 測 定 値 が ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ.ンの 公 正 価 値 よ り も 、 よ り信 頼 性 が 高 い も の で あ れ ば 、 測 定 値 と し て は 労 働 用 役 そ の も の の 価 纏 が 、 費 用 の 金 額 ど して 採 用 さ れ る と して い る (SFgS123(改. 訂 案)par.19)。. 報 酬 費 用 の 金 額 が 決 定 され る と 、 今 度 は そ の 期 閾 帰 属 が 問 題 と な る 。SFAS123の. 一97一. 規 定では、.

(7) ス トッ ク ・オ プ シ ョ.ン会 計 に お け る 費用 認 識 と資 本 の 計.ヒ. ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 公 正 価 値 は 、 付 与 日 に 見 積 も ら れ 、 そ の.金額 を 基 礎 と し て 、 労 働 用 役 が 提 供 さ れ る 各 会 計 期 間 に 配 分 され る 方 式 が 採 られ て い る 。 労 働 用 役 の 費 消 は 、 労 働 用 役 が 提 供 さ れ る に つ れ て 発 生 す る も の で あ り 、sreslzsで. は 、 こ の よ う な仮 定 の も と で 費 用 認. 識 を行 っ て い く。 す なわ ち 、付 与 日に お い て は 、 期 間配 分 の 対 象 と な る公 正価 値 総 額 が 見 積 も ら れ 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン契 約 に お い て 要 講 さ れ る 必 要 労 働 用 役(requisiteservice)が 必 要 労 働 用 役 提 供 期 間(requisiteserviceperiod)に. 、. 提 供 され る につ れ て 、 各会 計期 間 に お い. て.報酬.費用 が 認 識 さ れ る 。 ま た 、 報 酬 費 用 の 相 手 勘 定 は 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を 持 分 証 券 と 定 め て い る こ と か ら 、 資 本 と して 処 理 され る 。 以 下 の 仕 訳 は 、SFAS123で. 規 定 さ れ て い る報 酬 費 用 認 識 時 の 仕 訳(1⑪}. と 権 利 行 使 時 の.仕訳 で あ る 。 ・費 用 認 識 時 の 会 計 処 理(必 (借)報. 酬. 費. 要 労 働 用 役 提 供 期 間 に わ た っ て 行 わ れ る 。). 用(Compensationcast))×. × ×(貸)追. 加 的 払 込 資 本(Additionalpaid・lncapital)×X×. ・権 利 行 使 時 の 会 計 処 理 (借)現 (借)追. 金(Caeh)×. × ×(貸. 加 的 払 込 資 本(Additionalpaid‑incapitali×. 以.t.の よ う に 、SFAS123で. 〉 普. 通. 株. 式(Commonsnick;×. × ×. × ×. は 、 費 用 認 識 の 論 拠 を.ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン と交 換 さ れ る 労 働. 用 役 の 費 消 と い う 経 済 的 実 態 の 把 握 に 求 め 、 そ の 測 定 金 額 を 付 与 日 に お け る ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ンの 公 正 価 値 に よ って 見 積 も り、権 利 確 定 日 まで 、 必 要 労 働 用 役 が提 供 され る各 会 計 期 間 に お い て 費 用 認 識 す る よ う規 定 し て い る 。 な お 、 付 与 さ れ た ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン そ の も の は 、 払 込 資 本 と して 処 理 され る た め 、 公 正 価 植 の 見 積 も りの 後 、 た と え 価 値 変 動 が 生 じ た と して も 、 そ の 変 動 分 が 認 識 さ れ る 必 要 は な い と す る 、 、 し か し な が ら 、 前 節 で も あ げ た よ う に 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 価 値 は 、 従 業.員等 と 雇 用 者 の 間 で 交 わ さ れ た ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 契 約 に お け る 諸 条 件 お よ び 経 済 環 境 の 変 化 等 に 基 づ い て 変 化 す る 。.ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 公 正 価 値 を 報 酬 費 用 の 金 額 と し て み な す こ と が で き る と し て も 、 ど の 時 点 に お け る 価{iが. も っ と も適 正 な 費 用 額 で あ る か 、 と い う 点 が 考 慮 さ. れ な け れ ば な ら な い 。 こ の 点 に 関 し て 、SFAS123は. 、測 定 日の 決 定 の 問 題 を通 じて 議 論 して. い る。. 3.2SFAS123に SFAS123で. お け る ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 測 定 日 は 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 測 定 日 と し て 様 々 な 候 補 を あ げ て い る 。 と り わ け 、. 付 与 日 と 権 利 確 定 日 と い う 二 つ の 測 定 日 に っ い て 、 以..rの よ う な 議 論 が 展 開 さ れ て い る 。 付 与 日 を ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 測 定 日 と す る 考 え 方 は 、 付 与 日 に お い て 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 契 約 に お け る 諸 条 件 が 合 意 さ れ た と い う 点 を 強 調 す る 。 す な わ ち 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 付 与 日 と は 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン が 実 跨 に 従 業 員 等 に 付 与 さ れ た 時 点 を 指 す の で. 一一 一91一.

(8) .ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 会 計 に お け る 費 用 認 識 と 資 本 の 議ナ上. は な く 、 取 引 当 事 者 間 に お い て 、 ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン契 約 に 対 す る相 互 理 解 が 得 ら れ た 時 点 を 指 す(SFAS123(改. 訂 案)par.E1)。. こ の 考 え方 に よ れ ば 、.ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 付.与. お よ び 付 与 数 に 関 す る 意 思 決 定 に 際 し て 、 付 与 日の 株 緬 が 契 約 ..ヒ.考 慮 され て お り、付 与 日に お け る ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン の.公正 価 値 は 、 付 与 日の 株 価 に 基 づ い て 見 積 も ら れ る べ き で あ る と す る(SFAS123(改. 訂 案)par,26C>。. ま た 、SEAS123に. は 持 分 証 券 と し て 取 り 扱 わ れ て い る か ら、 付 与.日 を 測 定aと. お い て 、 ス1・ ッ ク ・オ プ シ ョ ン す る 考.え方 で は.付. 与 日に お い. て 持 分 証 券 が 発 行 さ れ た と 仮 定 し て お り、 発 行 以 後 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ンの 価 値 変 動 は 認.. 識 され な い 。 し か し な が ら 、 付 与 日 に お い て.見積 も ら れ た ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 公 正 価 植 が 、 一 括 し て 全 額 費 用 認 識 さ れ る と 、 将 来 の 労 働 用 役 に 対 す る 出 資 〔11)が行 わ れ た と 考 え ら れ 、.会社 側 で 受 領 さ れ た 労 働 用 役 は 、 前 払 費 用 と して 処 理 され る こ と に な る 。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 、 イ ン セ ン テ ィ ブ 報 酬 で あ る.か ら 、 会 社 側 が 強 制 的 に 労 働 を 課 す と い う こ と が 想 付 与 日 を測 定 日 とす る考 え方. は 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 契 約 に お け る 当 事 者 間 の 合 意 と そ の 時 点 の 株 価 を 強 調 す る が 、 公 正 価 値 が 付 与 日 に 一 括 し て 全 額 費 用 認 識 され る と 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ.ヨ ン制 度 の 特 徴 で あ る .イン セ ン テ ィ ブ報 酬 と 相 反 す る 点 が 生 じ て く る(SFAS123pansrai. ‑123) 。. 権 利 確 定 日 を 測 定 日 と す る 考 え 方 で は 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を 付 与 さ れ た 従 業 員 等 は 、 権 利 確 定 日 ま で 、.ス ト ッ ク ・オ プ シ3ン. を 行 使 す る 権 利 を 獲 得 して い な か っ た 、 と い う 点 を. 強 調 す る 。 す な わ ち 、 権 利 確 定 日 を も っ て.持. 分 証 券 が 発 行 され た と仮 定 す る 。 こ の 場 合 、. ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を 付 与 し た 会 社 は 、 従 業 .員等 が 権 利 確 定 に 必 要 な 用 役 を 提 供 す る な ど の 権 利 確 定 条 件 を 満 た し た の な ら 、 従 業 .員等 に 対 して 、 持 分 証 券 を 発 行 す る義 務 を 履 行 す る 。 こ の 考 え 方 に よ れ ば 、 従 業 員 等 は 、 権 利 確 定aま. で 条 件 付 き の 権 利 を 有 して い るの み で 、 し. た が っ て 持 分 証 券 は 、 権 利 確 定 日 まで 実 際 に は発 行 され て い な い こ と に な るか ら、 ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン と そ れ に 関 連 す る 報 酬 費 用 は 、 契 約 に お け る 従 業 .員等 と 雇 用 者 の 双 方 の 義 務 が 履 行 され る ま で 、 最 終 的 に 測 定 さ れ る べ き で な い と す る 。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 、 付 与 され た 時 点 で は 、 権 利 不 確 定 と な る 可 能 性 を 有 し て お り 、 権 利 確 定 日測 定 は 、 権 利 確 定 日 ま で に お け る そ れ ら の 実 績 を 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 公 正 価 値 に 反 映 さ せ る こ と が で き る (SFAS?.23gars.124‑125)。 付 与 日 と 権 利 確 定aに. 関 す る測 定 日決 定 の 問 題 で は 、権 利 確 定 目 を測 定 日 とす る考 え方 の. ほ う が 妥 当 と み られ る か も しれ な い 。 付.与 日 に お い て 晃 積 も ら れ る 公 正 価 値 に は 、 権 利 不 確 定 お よ び 権 利 不 行 使 と な.る.可能 性 つ い て の 見 積 も り が 反 映 さ れ て お り 、 ス ト ック ・オ プ シ ョ ン を 払 込 資 本 と して 計 上 す る 以 上 、 た と え .見積 も り が 実 績 と 乖 離 し た と し て も 、 事 後 的 に 当 該 公 正 価 値 が 修 正 され る こ と は な い 。 権 利 確 定 日 に お い て 見 積 も ら れ る 公 .正価 値 に は 、 権 利 不 行 使 に よ っ て 生 じ る ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 見 積 失 効 数 が 反 映 さ れ る こ と に な る が 、 権 利 確 定 日 時 点 に お け る ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 実 績 値 と し て の 権 利 確 定 数 を 公 正 価 値 に 反 映 さ. 一92一. 囁.売 .﹂. 定 さ れ な い 以 上 、 前 払 費 用 と し て 計 上 す る こ と は で き な いU2.。.

(9) ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 会 計 に お け るRfFlapと. し て い な い 。SFASI23は. 、 付 与aに. 、完 全 な形 で権 利 確 定 口 を測 定 日と して採 用. 田ε馳. せ る こ と が で き る 。 し か しな が.ら 、SFASI2,',は. 資 本 のa.r一ヒ. お け る 契 約 当 事 者 間 の 合 意 を 尊 車 し 、:当該 時 点 に お け る. 株 価 お よ び 当 該 時 点 に お い て 見 積 も ら れ る 諸 要 素Q3;を. 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン ー 単 位 当 た. り の 公 正 価 値 の 算 定 要 素 と して 採 用 し て い る 。 ま た 、 そ れ に 乗 じ る ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 数 は 、 権 利 確 定 数 を 用 い て い る 。 し た が っ て 、SFASY23で. は 、 付 与 日 と権 利 確 定 日の 両 時 点 に. お け る 諸 要 素 を ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 公.正価 値 の 算 定 要 素 と し 、 折 衷 案 を 採 用 し て い る 。 こ の 折 衷 案 は 、.SFAS123で (modifiedgrant‑dateaccounting)と. は 、、.、 付.与 日.測定 め.・ ・..形 態.と..し.て、...t.zわ.ゆ..る 修 正 付 与 日測 定 称 さ れ て い る(srasizs(改. 訂 案)par.B2)。. これ は 、 権. 利 確 定 条 件 が 満 た され た か 否 か と い う点 を考 慮 し 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 失 効 部 分 に 関 し て は 、 そ の 費 用 を 取 り消 す と い う考 え 方 で あ る 。 す な わ ち 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 失 効 部 分 は 、 報 酬 が 支 払 わ.れな か っ た と 解 され 、 従 業 員 等 は そ の 部 分 に 関 し て 無 償 で 労 働 用 役 を 提 供 し た と い う こ と に な る 。 修 正 付 与 日測 定 と は 、 具 体 的 に 、 提 供 さ れ る と 期 待 され た 労 働 用 役 に 関 連 す る ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ンの 権 利 確 定 数 を 見 積 も る 形 で 、 報 酬 費 用 を 付 与 日 に 算 定 し 、 つ い で ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 実 績 数 が.見積 も ら れ た 数 と 異 な る 場 合 、 当 初 見 積 も ら れ た ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 数 を 修 正 す る 方 法 で あ る 。 し か し な が ら 、 考 慮 され る べ き 箇 所 と し て は 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 見 積 数 は 、 権 利 確 定 時 点 に お い て 修 正 され る が 、 一 単 位 当 た りの 公 正 価値 に関 して は 、修 正 が 行 われ な い とい う 点 が あ げ ら れ る 。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 公 正 価 値 は 、 一 単 位 当 た り の 公 正 価 値 に 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 付.与数 を 乗 じて 算 定 され る 。 付 与 数 の 変 動 が 、 価 値 変 動 の 要 因 と し て あ げ ら れ る な ら ば 、 一 単 位 当 た り の 公 正 価 値 の 変 動 も 十 分 に 価 値 変 動 の 要 因 と して あ げ ら れ る は ず で あ る 。SFAS123で. は 、 こ の 点 に 関 す る 主 張 は 言PJjさ れ て い な い が 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ. ョ ンに お け る付 与 数 の 変 動 の み を認 識 す る とい う主 張 の 背 景 に は 、次 の よ う な考 え方 が あ る よ う に 思 わ れ る 。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 、 報 酬 そ の も の で あ り 、 従 業 員 等 の 勤 務 状 況 な ら び に業 績 の 達 成 度 等 に よ っ て そ の価 値 は変 化 す る。 した が って 、報 酬 費 嗣 と して ス トック ・ オ プ シ ョ ン の 公 正 価 値 を 認 識 し よ う と す る 際 、 本 来.報. 酬 に関 連 す る 費 用 は 、従 業 員 等 の営. 業 活 動 に 対 す る 努 力 ま た は 貢 献 と 直 接 的 に 関 連 す る 諸 要 因 の み か ら構 成 さ れ る と し 、 経 済 環 境 の 変 化 等 に よ っ て 生 じ る 価 値 変 動 は 、 報 酬 費 用 と し て1fGJPさ れ る べ き で な い と い う 考 え 方 が 導 き 出 せ る 。 確 か に 、 経 済 環 境 の 変 化 等 に よ る価 値 変 動 が 、.....概 に従 業 員 等 の努 力 また は 貢 献 を 反 映 し て い な い と 言 い 切 れ な い 点 も あ る 。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 、 イ ン セ ン テ ィ ブ 報 酬 で あ る と い う 観 点 か らす れ ば 、 従 業 員 等 の 努 力 ま た は 貢 献 が 経 済 環 境 の 変 化 、 す な わ ち 株 価 変 動 に 反 映 さ れ る こ と で 、.ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 価 値 変 動 を も た ら し て い る と 考 え ら. 具 体 的 に 、 株 価 を は じめ 、 オ プ シ ョ ン 期 間 、 ボ ラ テ ィ リ テ ィ等 の 算 定 要 素 の 変 動 お よ び 見 積 りの修 正 に 基 づ く もの で あ り、 ま た 殊 価 ひ とつ を と って み て も 、 そ れ が 従 業 員 等 の 努 力 また. 93一. ..﹁ .. れ る か らで あ る 。 し か し 、 経 済 環 境 の 変 化 等 に よ る ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 公 正 価 値 変 動 は 、.

(10) .ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 会 計 に お け る 費 川 認 識 と 資 本 の 計 .1:二. は貢 献 の み を反 映 して い る と は隈 らな い。 この た め 、 経 済 環 境 の 変 化 等 を報 酬 費用 の 直 接 的 な要 因 と して あ げ られ な い 、 とい う見 解 が成 り立 ち う る。 SFAS123に. お け る修 正 付 与 日測 定 の 採択 は 、以 土 の よ う な考 え方 に基 づ く もの と推 察 され. る。 次 節 で は 、SFAS123に. お け る問題 点 の指 摘 を行 い 、 そ れ.に対 す る私 見 を提 示 した い 。. .4 .SFAS123.に. SFAS123の. お.ける.問題 点 の指 摘 と.私見 の 提 示. 第 一 義 的 な 会 計 目 的 は 、 損 益 計 算 書...ヒ に お い て 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン と 交 換. し て 取 得 され た 労 働 用 役 の 費 消 を 費 用 と し て 認 識 す る こ と で あ っ た 。 そ の 際 の 処 理 方 法 と し て は 、 必 要 労 働 用役 提 供 期 間 内 の 、労 働 用 役 が提 供 され る 各 会 計 期 間 に おい て 、報 酬 費 用 の 認 識 と 払 込 資 本 の 認 識 を規 定 して い た 。 さ ら に そ の 報 酬 費 用 と 払 込 資 本 は 、 修 正 付 与 日 測 定 方 式 に よ っ て 見 積 も ら れ た ス ト ッ ク ・オ.プ シ.ヨ ン の 公 正 価 値 に 基 づ い て 評 価 さ れ て い た 。 SFAS123に. お け る修 正 付 与 日測 定 方 式 の 採 用 の 論 拠 は 、.ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 契 約 に お け る. 当 事 者 間 の 合 意 し た 時 点 と 権 利 確 定 し た ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 数 を 重 視 す る も の で あ.っ た 。 こ れ は 、 前 節 で も 説 明 し た よ う に 、 厳 密 な 意 味 で 、 報 酬.費 用 を 把 握 す る た め の も の で あ っ た とみ られ る。 以 下 の 図 表 は 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 公 正 価 値 は ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン ー 単 位 当 た り の 公 正 価 値 と 付 与 され た ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 数 の 二 つ の 要 素 か ら構 成 され る と い う観 点 か ら 、 SFAS123が. 採 用 す る 、 報 酬 と して の ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 公r価. 値 の算定要素およびその論. 拠 を示 した もの で あ る。 SFAS123に. お け る報 酬 と して の ス トック ・オ プ シ ョンの 公正 価 値=. 契約 合 意 時 点 にお け る ス トック ・オ プ シ ョン...単位 当 た りの 公II.1価 値. X. 権 利 確 定 した ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン数 権 利 確 定 した.ス ト ック ・オ プ シ ョ ン 数 を 用 い る こ とで.権. ドll難;諜 欝禦 ■. 利確 定 条 件 の. 達 成 状 況.(発 行 会 社 に お け る従 業 員 等 の 勤 務 状 況 等)を. ス トック ・オ プ. シ ョンの 公止 価 値 に 反映 させ る 。. ※ なお.. あ る一 時 点 にお け る.ストック ・オ プ シ ョンの公 正 価値= 当該 時点 にお いて 見積 も られ る ス トック ・オ プ シ ョン....一 単 位 当 た りめ 公 正価 値 x 当該 時 点で 現存 す るス トック ・オ プ シ ョン数. こ の よ う に し て み る と 、SFAS1.23の. 報 酬 に 対 す る 厳 密 な 考 え方 が 伺 わ れ る 。 ス ト ッ ク ・オ. プ シ ョ ンの 公 正 価 値 は 、経 済 環 境 の 変 化 等 に よ っ て も変 動 す るが 、 報 酬 と しての 測 定 値 を算 定 す る た め に 、 一 単 位 当 た り の 公 正 価f直 お よ び そ れ に 乗 じ る ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン 数 に 、 契. 一94一.

(11) ス トック ・オ プ シ ョン会 計 に お け る 費 用認 識 と 資本 のs.上. 約 合 意 時 点 に お け る 経 済 的 指 標 等 な ら び に 報 酬 金 額 に 影 響 を 及 ぼ す 契 約..との 諸 条 件 お よ び そ の 達 成 状 況 を 強 く反 映 させ て い る 。 す な わ ち 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン ー 単 位 当 た り の 公 正 価 Tcに は 、 契 約 が 合 意 され た 付 与 日 時 点 の 公 正 価 値 算 定 要 素 を 強 調 し 、 権 利 確 定 日 ま で 、 そ の 変 動 をCし. な い こ と で 、 経 済 環 境 の 変 化 等 に 基 づ い た 価 植 変 動 を 排 除 し て い る 。 ま た 、.ス. ト ヅ ク ・オ プ シ ョ ン 数 に は 、 権 利 確 定 し た 実 績 数 を 用 い て い る 。 し た が っ て 、SFASI23は. 、. 投 資 者 に対 して 、 従 業 員 等 の 営 業 活 動 に対 す る努 力 ま た は貢 献 を直 接 的 な要 因 とす る 、厳 密 .な.意味.で.の報 酬 費 用 の 認 識 を 通.じ.て.、適.正 な.期.間損 益 言.i葺に 基 づ い た.業績 表 示 を 行 お う と す る もの で あ る とい えよ う。 し か し な が ら 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン に 関 し て よ り 有 用 な 情 報 を 提 供 す る た め に は 、 報 酬 費 用(p認 識 だ け に と ど ま ら な い と 考 え る 。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 、 オ プ シ ョ ン保 有 者 の 潜 在 的 な 株 主 持 分 で あ る が 、 権 利 行 使 時 点 まで 、 そ れ を払 込 資 本 と して 、 報 酬 費 用算 定 の た め の 諸 要 素 の み を 反 映 さ せ た 金 額 の ま まで 、 貸 借 対 照 表 上 で 表 示 さ せ る 点 に は 、 適 正 な 財 政 状 態 の表 示 とい う観 点 か ら問題 が あ る よ うに思 われ る。先 の 図 表 で示 した よ う に 、 あ る一 時 点 に お け る ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 公 正 価 値 は 、 当 該 時 点 に お い て 算 定 さ れ る ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン ー 車 位 当 た りの 公 正 価 値 と 当 該 時 点 に お い て 現 存 す る ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン数 か ら構 成 され る 。SFAS123に. お い て 算 定 さ れ る ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン ー 単 位 当 た りの 公 正 価 値 に は 、. 算 定 要 素 と し て 、 付 与 日時 点 に お け る 株 価 お よ び そ の 他 の 算 定 要 素 が 、 そ して ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン数 に は 、 権 利 確 定 日に お い て 権 利 確 定 した実 績 数 が 反 映 され て い る にす ぎ な い。 付 与 日以 後 、 株 価 、 そ の 他 の 算 定 要 素 お よ び ス ト ッ ク ・オ ブ.シ ョ ン数 は 常 に 変 動 す る 可 能 性 が あ る 。 し た が っ て 、 適.正 な 財 政 状 態 の 表 示 と い う観 点 か ら 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を.貸fH対 照 表 で 取 り 扱 う 際 に は 、 そ の 公 正 価 値 を適 宜 に 修 正 す る 必 要 性 が あ る よ う に 思 わ れ る 。 ズ ト ヅ ク ・オ プ シ ョ ン の 公 正 価 値 は 、 潜 在 的 な 株 主 持 分 で あ る と 同 時 に 、 既 存 株 主 持 分 の 潜 在 的 な 希 薄 部 分 を 示 唆 し て い る 。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を 貸 借 対 照 表 一.ヒ で 表 示 す る際 に は 、 権 利 行 使 ま た は オ プ シ ョ ン 期 問 の 終.fに 至 る ま で 、 こ の 推 移 が 把 握 さ れ る 必 要 が あ る よ う に 思 わ れ る 。 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 、 金 融 投 資 と して の 性 格 を 有 し て い な い た め 、 そ の 価 値 変 動 は 常 に 把 握 さ れ る 必 要 は な い と い う主 張 も あ るQ4;。. しか しな が ら、 あ る一 時 点 に お け る. ス ト ッ.ク ・オ プ シ ョ ン の 公 正 価 値 は 、 当 該 時 点 に お い て 権 利 行 使 が な さ れ た 場 合 の 、 既 存 株 主 か ら オ プ シ ョ ン 保 有 者 へ 移 転 さ れ るfd6値 を 示 す 。 し た が っ て 、 未 行 使 の ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 公 正 価 値 は 、 投 資 者 に と っ て 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を頻 繁 に ま た は 大 量 に 付 与 す る 会 社 に 対 す る 、 有 用 な 投 資 意 思 決 定 情 報 と な り う る 。 ま た 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の デ メ リ ッ ト と し て あ げ ら れ たEPSの. 減 少 作 用 は 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 発 行.会 社 に 対 し て 、 自 社 株. 買 い を 展 開 させ る と い う 点 が 第2節. で 指 摘 され た 。 こ の 観 点 か らす れ ば 、 あ る 一 時 点 に お け. る ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン の 公 正 価 値 は 、.ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン が 大 量 に 行 使 さ れ た 場 合 の 、 将 来 的 な 自 社 株 買 い に 際 す る 大 量 な 資 金 流 出 のnj能. 一95一. 性 を も示 唆 して い る 。 ス トッ ク ・オ プ シ.

(12) ス トッ ク ・オ プ シ ョン会 計 に お け る費 用認 識 と資 本 の 計 上 . }臣 [ゴ. ヨ ン を 貸 借 対 照 表 上 で 表 示 す る 場 合 の 有 用 性.は 、 潜 在 的 な 既 存 株 主 か ら オ プ シ ョ ン 保 有 者 へ の 価 値 移 転 お よ び 潜 在 的 な キ ャ ッ シ ュ ・ア ウ トフ ロ ー の 示 唆 と い う観 点 か ら 主 張 で き る よ う に思 われ る。 ま た 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 、 未 確 定 な 持 分 で あ り そ の 価 値 が 清 算 さ れ る ま で 常 に 変 化 す る と い う性 質 で あ る 以 上 、 資 本 と し て は 取 り 扱 わ れ な.いよ う に 思 わ れ る 。 そ も そ も 、 権 利 確 定 し た 部 分 で さ え も 、 未 行 使 の ま ま な ら失 効 す る 可 能 性 が あ る 。 し た が っ て 、.ス ト ッ ク ・ オ.プ シ ョ ン は 、 そ の 特 徴 に 鑑 み 、..資本..と負 債 の.区別.の.問題..につ し.㍉.て...実 質 的 な 議 論 を行 う必 要 は あ る が 、 こ こ で は 確 定 した 資 本 と し て 区 分 す る よ り も.、再 測 定 が 可 能 な 中 間 項 目 あ る い は.負債 に 区 分 す る ほ う が 望 ま し い よ う に 思 え る 。. 5..お. わ りに. 以..ヒ の 考 察 よ り、 ス トック ・オ プ シ ョ ンは 、① 適 正 な期 間損 益 計 算 の観 点 か ら、 従 業 員 等 の 営 業 活 動 に対 す る努 力 ま た は貢 献 を強 く反 映 させ た ス トック ・オ プ シ ョ ンの 公 正 価 値 分 を 厳 密 な意 味 で の 報 酬 費 用 と して損 益 計 算 書 に計 上 し、 ② 適 正 な財 政 状 態 の表 示 とい う観 点 か らは 、 ス トック ・オ プ シ ョンの 公 正 価 値 を再 測 定 す る こ と で 、貸 借 対 照 表..Eでそ の 最 善 の 見 積 額 を適 宜 に修 正 して 区 分 ・表 示 す る必 要 性 が あ る よ う に思 われ る。SFAS123で. は 、前 者 の. み が 達成 され て い た。 な お 、 ス トック ・オ プ シ ョ ンの 公 正 価 値 を再 測 定 す る こ と で算 定 され る評 価 兼 額 は 、 主 と して 二 つ に区 分 可 能 で あ る と思 わ れ る。 一 つ は 、付 与 時 点 に お い て 、権 利 確 定 す る と 見 積 も. と して 認 識 され るべ きで あ ろ う。 二 つ 目 は 、 ス ト ック ・オ プ シ ョ ンー 単 位 当 た りの 公IF価 値 の算 定 要 索 、 す なわ ち株 価 お よ び そ の 他 の 算 定 要 素 の 変 動 と現 存 す る ス トック ・オ プ シ ョン 数 の変 動 に よ って 生 じる 、権 利 確 定 時 点 に お い て ス トック ・オ プ シ ョ ン数 の 実 績 値 へ の修 正 で求 め られ る報 酬 費 用 を除 い た評 価 差 額 で あ り、 これ は報 酬 費 用 と 区別 され るべ き も の で あ ろ う。 た だ し、 後 者 の 評 価 差 額 に関 して 、財 務 諸 表 一t、貸 方 側 で は ス トック ・オ プ シ ョン保 有 者 の持 分 増 減 分 と して 認 識 され る が 、借 方 側 で は どの よ う な解 釈 を行 え ば よ い で あ ろ うか 。 一・ つ に は 、 この よ うな 後 者 の 評 価 差 額 も、 報 酬 費 用 と して 判 断 す る とい う考 え方 が あ る 。 これ は 、権 利 行 使 時 点 で の ス トッ ク ・オ プ シ ョンの 公.s価 値 を最 終 的 に確 定 した 報 酬 費 用 と す る 考 え方 で あ り 、価 値 変 動 要 因 を区 別 す る こ と な く、生 じた い か な る価 値 の 変動 も報 酬 費 用 に 含 め る とい う考 え方 で あ る。 しか し、 この 考 え方 で は、厳 密 な意 昧 で の報 酬 費 用 が認 識 され え な い よ うに思 われ る。 この 論 拠 は 、 第3節 お よ び 第4節 で述 べ た 。適 正 な期 間損 益 計算 お よ. 一96一. .﹁ .. られ た ス トック ・オ プ シ ョ ン数 を 実 績 植 に修 正 す る こ と で得 られ る もの で 、 これ は報 酬 費 用.

(13) ス トッ ク ・オ プ シ ョン会 計 に お け る費 用 認 識 と資本 の訴 上. び 適 正 な財 政 状 態 の表 示 の双 方 を達 成 しよ う とす ξ上 で 、連 繋 を維 持 す るな らば 、 後 者 の 評 価 差 額 に対 して も、 よ り綿 密 な意 味 付 け が 必.要と され る か も しれ な い 。従 業 員 等 が 享 受 す る ス トック ・オ プ シ ョンの公 正 価 値 の す べ て を 、報 酬 費 用 とす る 考 え方 は 、 そ の 意 味 付 けの 一 つ と考 え られ るが 、 は た して そ の よ う な情 報 が利 害 関 係 者 に と っ て有 用 な情 報 で あ るか ど う か は 、 さ らな る研 究 を通 じて 判 断 す る必 要 が あ る。 また 、 本 稿 で 行 っ た 議 論 は 、.社債 発 行 に伴.う新 株 予 約 権 につ い て も大 き く関 連 して くる 。 本 稿.で行.った 主張 に よれ ば 、新株.予約 権.も.再 測.定され..る べ き..で あ ろ う と.いう見 解 が 導 き出 さ れ る。 しか しな が ら、 ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン と社 債 発 行 に伴 う新 株 予 約権 で は 、 市 場 性 の 有 無 が あ る よ うに 、議 論 の 前提 が 異 な る た め 、 安 易 に こ こで 主 張 した こ と を援 用 す る こ と は で きな い 。 よ って 本稿 に お いて は..問 題 点 の 指 摘 に と どめ 、 将 来 の検 討 課題 と した い。. 【注 】 (1)FinancialAccountingShandardsBoard,EkposureDra&ProposedStatementofFinancialAcwunting Standards:Share‑BasedPaymentanamendmentofF̲ASBStatementNo.123and95,June2004.柴 健 次r自. 己 株 式 と ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 会 計 』 新if?#1一.1999年. 、77頁. 参 照.. 現 在 、 従 業 員 等 に 付 与 され る 売 建 コ ー ル ・オ プ シ ョ ン は 、SFAS123(改. 訂 版)お. 告 基 準(IFRS:[nternalionalFinancialReportingStandazds)第2号(以 "Sh. areopllon"と. よび 国 際 財務 報. 下 、IFRS2と. い う 川 語 で 表 現 され て い る 。 わ が 国 で は 、 依 然 と し て. す る)で. は. 「ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 」. と称 す る傾 向 に あ る 。 ま た 、 本 稿 で 取 り 扱 う ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン は 、 従 業 員 お よ び 役 員 を 対 象 と し た 、 株 式 決 済 方 式 に 限 定 す る。 (2>野. 口晃弘. 『条 件 付 新 株 発 行 の 会of白. (3).大. 塚成 男. 『ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 会 計 の 基 礎 』 財 務 会iT基. (4>財. 務 会 計 基 準 機 構.『 わ が 国 に お け る ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ンfligi',{に 関 す る実 態 調 葺 』財 務 会 計 基 準 機 構 、2003年. (5)譲. 、36、37頁. 桃 書 房 、zoos年. 、103頁. 参照 。. 準 機 構 、2004年. 、is、15頁. 参照 。. 参 照 。.. 潭 制 限 と は 、 権 利 を 獲 得 し た 従 業 員 に 対 す る 、 ス ト ッ ク ・オ ブ シ ョ.ンの 第 二 者 へ の 移 転 不 可 能 性 を 指 す(SFAS123(改. (6>こ. 訂 案)par.17)。. こ で は ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン を 持 分 証 券 と み な し て い る た め 、r付 与 」.で は な く. 「発 行 」 と い う 用. 語 を用 い た。 (7)JI村 (8)報. 義則. 「負 債 と 資 本 の 区 分 問 題 の 諸 相 」1金 融 研 究 』2009年. 酬 費 用 がPMさ. 、94頁. 参照。. れ な い ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン に は 、 固 定 型.ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン が あ る 。 こ れ は 、. 本 源 的 価 値 法 の 適 用 を 受 け る場 合 、 付 与 日 の 株 価 以 上 の 行 使id4格 が 設 定 され て い る た め 、 費 用 計 上 され ない 。 (9)も. う.・つ の 例 外 適 用 が あ る.公. 正 価 値 法 に 基 づ く 測 定 値 に 信 頼 性 が な い と 判 断 さ れ た 場 合 、.本源 的. 価 値 法 に 基 づ く 測 定 が 、 ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン決 済 日 、 す な わ ち 権 利 行 使 目 ま で 行 わ れ る 。 (10)こ. の 仕 訳 の 解 釈 と して 、 次 の よ う な 説 明 が な さ れ るb. 一s7一.

(14) ス.トッ ク ・オ プ シ ョ ン会 計 にお け る費 用 認 識 と資 本 の 計 上 ﹁軋..鑑﹂﹁︑. 働用役. × × ×(.貸)払. (借)報. 酬 費 用X×. ×(貸)労. 込資本. ×××. 働 用役. ×××. ﹁﹁r㍉.... (借)労. 上 記二 つ の 仕 訳 を ま とめ る と以 下 の 仕 訳 にな る。 (借)報 (11)わ. 酬費用. × × ×(貸. 〉 払 込 資本. が 国 で し ば し ば 十:張 され る こ と で あ る が 、 労 務 出 資 は 、 過 去 に 提 供 さ れ た 労 働 用 役 に の み 認 め ら. れ る と い う 見 解 が あ る 。 大 塚 成 男 、 前 掲 書 、54、55頁 (12)與. ×××. 三野偵倫. ..三野 偵 倫 2003年 (13)ス. 参照。. 『ス トッ ク ・オ プ シ ョ ン 会 計 と 公 正 価 値 測 定 』.千倉 書 房 、2002年. 「ス ト ッ ク ・オ プ シ.ヨ..ンの 会.計.下概 念 的 基 礎 と 公 正 価 値 測 定 一J.1會. 、106.107頁. 、 ユos,107頁 言.1'』 第163巻. 参照。與 第6号.、. 参 照 。SFAS123.Par@,92‑9Q.. トッ ク ・オ プ シ ョ ン の 公 正 価 値 は 、 オ プ シ ョ ン 評 価 モ デ ル を 用 い る こ と で 算 定 され る が 、 そ の 算. 定 要 素 と して は 、権 利 行 使 価 格 、 株 式 の 時 価 、 リス ク フ リー 利 了率 、 オ プ シ ョン期 間 、株 価 の ボ ラ テ ィ リ テ ィ お よ び 予 想 配 当 率 が あ る 。 権 利 行 使 価 格 は 、 契 約 内 容 に 記 さ れ 、 株 価 や リ ス ク フ リー 利 子 率 は 、 事 実 と し て確 認 可 能 で あ る。 し か し、残 りの 算定 要 素 は、 す べ て 見 積 りに よ る もの で あ る (SFAS123(改. 訂 案)par.19)。. (14)斎 藤 静 樹 165巻. 第3号. 「ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 費 用 と 資 本 会 計 一 条 件 付 株 主 持 分 の 認 識 と 評 価 一 」 『會 計1第. 【主 要 参 考 文 献. 、2004年. 、10頁. 参照。. 】. AboodyDavid,MaryE.,Barth,andRonKasznik,"BRASNo.123Stock‑BasedCompensationExpenseand EquityMarketValues"AccountangReview,79,2004,pp.251‑275, AccountingPrinciplesBoard(APB),AYBOpan「nnNo.25.'ACCOE4HtアngfoySPOCkIssuedtoEmployees,New York,NY:AICPA,1972, AAAFinancialAceoantingStandardsCommittee,"EvaluadonoftheFASB'sProposedAccoun樋n理f6rFinan‑ ciaLInstrumentswithCharacteristicsofLiabilities,Equity,orBoth,"AccountdngHorazons,15,Decem‑ ber2001,pp.387‑400. AAAFinancialAccountingShandardaCommittee,"EvaEuationo」theIASB'sProposedAccountingandDia closureRequirementsforShare‑BasedPayment,"AccountingHoaizons,18,March2004,pp.65‑76. &aFsamSteven,"ExtendingtheMethodofAccounfingfarStockAppreciationt2ightstoEmployeeStock OpSons'AcwuntingHorizoua,8,December7994,pp.52‑60. BotosanC.A.,andMadeueAPIumlee,"StockQptionExpense:'PheSwordofDamoclesRevealed" AccountdngHorizons,15,December2001,pp.311‑327. FinancialAccountingStandardsBoard,StatementofFinancialAccountingStandardsNo.123:Accounting fa>Stock‑BasedCompens「tian,Norwalk,CT:FASB,1995. FinancialAccountingStandardsBoard,StatementofF「nancialAccountingStandardsNo.750:Accounting forCert「inFinancdal]nstrumentsunUaG7aay「cteresticsofbothLaobilaties「ndEquaty,Norwalk,CT:FASB, 2003. FinancialAccounfingStandardsBoard,ExposureDraft:ProposedAmendmenttoFASBConceptsSt「ternent No.6toRevisetheDefinitionofLi「biditivs. ,Norwalk,CI':FAS$2000a.. 一98一.

(15) ス トック ・オ プ シ ョ ン会 計 に お け る費 用 認 識 と資 本 の 計.ヒ. 転ξ. FinancialAccountingStandardsBoard,助oε. 獄 召P7哩 ガrÀco観. 蕗班gル7F碗. 朋̀地 」勉 ∫診 剛 η霧8初∫wath(Jh「r一. αc'召 擁s言 ゴc∫げ 乙の∫'漉θ5,Equity,orBoth,Norwalk,CT:FASB,2000b FinancialAccountingStandardsBoard,FxposureDragAn「merdraeratof1'ASHSt「tementsNo.123「xd95, Norwalk,CT:FASB,2004. InternationalAccounfingStandardsBoardQfgSB),IFRSNo.2:Share‑basedPayment,London,U.K.: IASCF,2004. KirscheuheiterMichael,RohitMathur,andJawbKThamas,̀Acc;ouofingforEmployeeStockOpfions" AccountingHasizons,18,Jane2004,pp.135‑T56. SofferLeonardC.,ーSFASNo.123DisclosuresandDiscountedCashFLowValuafion'"AccountingHosdzons, 14,June2000,pp.lss‑1s9. 有 泉池 秋. ・山 岸 徹.久r米. 今福愛志. ・田 中 建 二. 大 塚成 男. 「会 計 基 準 と コ ーtレ. 『會 計 』 第163巻 大 塚成 男. 「負 債 と 資 本 の 区 別 再 考 」 『企 業 会 計 』 第53巻. 第4号. 、67〜77頁. 第9号. 、2001年. 、11‑24頁. 第3号. 、. 第7号. 、. 。. 第3.til999.年. 。. 、357〜369頁. 。. 酬 制 度 と ス ト ッ ク ・ オ プ シ ョ ン 会 訴 の 新 プ ロ ジ ェ ク ト」 『r会. 1999.年 、113〜122. 。. 準 設 定 プ ロ セ ス の 動 揺 」 『産 業 経 理 」 第55巻. 『ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 会 計 の 基 礎 』 財 務 会 計 基 準 機 構 、2004年. 「CEO報. 、103‑108頁. 。. 椛 田 龍.十:£「デ リバ テ ィ ブ と 資 本 会 計 」 『會 計 』 第155巻 椛 田龍三. 。. ー ト ・ガ バ ナ ン ス ー ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 会 計 基 準 の 設 定 を め ぐ っ て 一 」. 、2003年. 「ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン を め ぐ るFASB基. 1995年 大 塚成 男. 国 に お け る.ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン に つ い て 」 「金 融 研 究 』2001年. 計 』 第51巻. .頁D. 椛 田龍 三. 「負 債 と資 本 と の 区 別 の 会 計 問 題 」 『會 計 』 第163巻. 第2号. 川 村義 則. 「負 債 と 資 本 の 区 分 問 題 の 諸 根 」 「金 融 研 究 』2004年. 。.. 、2.ooz年. 斎 藤静 樹. 「ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 費 用 と 資 本 会 計 」 『.會aiIX165第3号. 、253'一268頁. 、2004年. 。. 、327〜342貝. 。. 財 務 会 計 基 準 機 構r.ス. ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 会 誰 の 国 際 比 較 」…財 務 会 言1』 基 準 機 構 、2003年. 財 務 会 計 基Y機. が 国 に お け る ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 制 度 に 関 す る 実 態 調 査 」 財 務 会 計 基 準 機 構 、. 2003年 柴. 健次. 竹LI圭. 構rわ. 。. 。 『自 己 株 式 と ス トッ ク ・オ プ シ ョ ンの.会 計 』 新 匝社 、5999年. 輔. 。. 「ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 会 計 の 理 論 構 造 精 緻 化 プ ロ セ ス 」 『.企 業.会 計1第52巻. 第8号. 、2000年. 、. x7‑ss。 竹u圭. 輔. 「わ が 国 に お け る スFッ. ‑4fi2Ri 徳X13;弘. ク ・オ.プ シ ョ ン の 潜 在 的 コ ス ト」 … 「會 計 」 第161巻. 第3号. 、2002年. 、449. o. 「.負債 と資 本 の 区 分 一fC的. ア プ ロ ー チ の 考 察.」 『企 業 会aiJ第155巻. 第7号. 、2003年. 、as‑zs. 「新 株 予 約 権 付 社 債 の 区 分 処 理 と ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 」 『企 業 会 計!第55巻. 第7号. 、2003年. q 名越 洋 子 33‑41頁 野[晃. 弘. 野 口晃 弘. 。. 「ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 会 計 の 展 開 」;「.企 業 会 計 』 第47巻 『条 件 付 新 株 発 行 の 会 計 』 白 桃 書 房 、2009年. 與 二野 禎 倫. 第6号. 、1995年. 、120‑124頁. 「ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン の 会 計 一 概 念 的 基 礎 と 公.IH価f直 測 定 一 」 『會 計 』 第 ユ3巻 第6号. 年 、921〜934頁.. 一99一. 。. 。 、2003. 、.

(16) ス ト ッ ク ・オ プ シ ョ ン 会.;tに お け る 費 用 認 識 と 資 本 の 計 ..L. 輿三野偵倫. 『ス1・ ッ ク ・オ プ シ ョ ン 会 計 と 公 正 価 値 測 定 』 千 倉 書 房 、2002年. 一too一. 。.

(17)

参照

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