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こうした学びを経て 各学科が定める学位授与の方針 ( ディプロマ ポリシー ) は以下の通り である 教育学科では グローバルな視点で発想し 地域社会の教育と文化の発展に貢献できる 教育に関する諸課題を主体的に発見 分析 理解し 幅広い専門的知見をもとにその対応策について協働的に考え 行動できる 豊

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金沢学院大学文学部教育学科

学生の確保の見通し等を記載した書類

1.教育学科と短期大学幼児教育学科それぞれの学生の確保の見通しについて 本学では、教育学科と同時に、併設する金沢学院短期大学に幼児教育学科の設置を計画してい る。教育学科の学生の確保の見通しを述べるために、はじめに、本学科と短期大学幼児教育学科 それぞれの学生の確保の見通しについて、両学科の特色を踏まえながら述べることとする。 各学科が養成する人材像は、教育学科においては「グローバル人材の育成を中核に据え、豊か な人間性や感性を備えた高度専門的職業人としての使命と責任を自覚した人材」を掲げている。 これを踏まえ、小学校における英語教育の指導体制を強化構築していくために、異文化を理解し、 日本人としてのアイデンティティを高めるなど国際理解教育を基盤とする、小学校学級担任とし て高い英語指導力をもった教員、小学校英語教育を推進していくリーダーとなる教員、高い専門 性をもった英語専科を担える小学校教員、そして、グローバルな視点をもとに、より専門的な知 識と技能を兼ね備えた中学校英語教員、およびグローバルな視野をもとに子どもの発達にとって より良い環境を構成し、その中で子どもたちが国際的な視点や多様な文化を経験するような幼児 教育に取り組んでいく保育者(幼稚園教諭・保育士)の養成を目指すこととしている。教育にお ける「流行」を身に付けながら、豊かな人間性や感性を備えた高度専門的職業人としての使命と 責任を自覚し、継続的な自己研鑽への意志をもって教育活動に取り組むことのできる教員の養成 が教育学科の学びといえる。 他方、短期大学幼児教育学科においては「人類の福祉に奉仕する有為かつ創造力あふれる教 育・保育人材の育成」、特に「人格形成の基礎の確立を指導できる良識ある保育者の育成に向け た職業能力教育を行う」としている。これを踏まえ、短期大学における教養教育及び地域への貢 献活動によって、豊かな人間性と感性、表現力を身に付けた「保育の専門家」の育成を図ってい く。保育という職業への強い意欲を持ち、特に乳児期から幼児期にかけての人生の基盤となる時 期を支えるための実践的な知識・技能を2 年間で身に付けることが幼児教育学科の学びといえ る。 上記の養成する人材像の違いは、取得できる免許状にも反映されている。 教育学科において、幼児教育を中心に学ぶ学生には、幼稚園教諭一種免許状を柱に、幼小接続 の視点を深める小学校一種免許状の取得や、保育の幅を広げる保育士資格の取得を目指せるよう に教育課程を編成している。 短期大学幼児教育学科においては、保育士の資格取得を柱とし、認定こども園等幼保連携施設 において併有が促進されている幼稚園教諭二種免許状の取得が可能な教育課程となっている。

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こうした学びを経て、各学科が定める学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)は以下の通り である。 教育学科では、 このような力を身に付けた人材が、学校教育・幼児教育の分野で次代のリーダーとして活躍し ていくことを期待している。したがって、就職先としては、小学校を中心に幼稚園、認定こども 園、保育所、あるいは教員免許を生かせる教育系企業や施設を想定している。 短期大学幼児教育学科では、 このような力を身に付けた人材が地域の保育現場を中心に活躍することを期待しており、就職 先としては地域の保育所を中心に、認定こども園、幼稚園を想定している。 したがって、教育学科と短期大学幼児教育学科は自ずと異なる人材を育成する学科であること が明確に示されており、入学者も各々の目標に従って学科を選択すると想定される。 上記を踏まえ、続いて高校2 年生を対象とした進学ニーズアンケートの結果を概観する。本 アンケートは教育学科と短期大学幼児教育学科のそれぞれの特色について、上述の説明を記載し たリーフレットを対象となる高校生に配付した上で行われたものであり、教育学科および短期大 学幼児教育学科の違いを理解して進学希望先を選択したものと考えている。(有効回答票 文学 部教育学科 4,413 票、短期大学幼児教育学科 4,153 票) (資料1 金沢学院大学における新学科設置に関するアンケート調査報告書【高校生対象】) (資料2 金沢学院短期大学における新学科設置に関するアンケート調査報告書【高校生対象】) ・グローバルな視点で発想し、地域社会の教育と文化の発展に貢献できる。 ・教育に関する諸課題を主体的に発見・分析・理解し、幅広い専門的知見をもとにその対応策について協 働的に考え、行動できる。 ・豊かな人間性や感性を備えた高度専門的職業人としての使命と責任を自覚し、継続的な自己研鑽への 意志をもって教育活動に取り組むことができる。 ・人格形成上重要な乳幼児期に関わる保育者としての自覚を持ち、豊かな人間性と感性を身につけ、教育 及び保育を実践する者としてふさわしい資質、良識を備えている。 ・乳幼児に関わる保育者として専門的知識を習得し、乳幼児及びそれらを取り巻く環境を理解し、保育のこ れからを見据えながら確実に実践できる力を備えている。 ・乳幼児の発達に伴う主体的な活動などを援助・指導できる「子どもの専門家」としての基礎的技術を身に つけ、自らも主体的に保育者としての研鑽を積むことができる。

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各学科への進学希望に関する質問では、教育学科への進学を希望すると答えた人数は、146 人、 幼児教育学科への進学を希望すると答えた人数は、136 人であった(表 1)。 表1 進学希望者数(問 7 進学希望の結果より抜粋) 文学部教育学科 短期大学幼児教育学科 1 進学を希望する 146人 136人 2 併願校の合否によっては進学を希望する 229人 161人 また、文学部教育学科について興味を持った点については、「小学校教諭免許を取得できる」 が2,409 人と最も多く、次いで「中学校教諭1種免許(英語)を取得できる」が 2,054 人、「幼 稚園教諭1 種を取得できる」が 1,761 人の順に続いている(表 2)。教育に関する広い視野を持 ち、複数校種の教員免許を取得できる教育学科の特色と合致する結果といえる。 表2 教育学科について興味を持った点(問 6 集計結果より抜粋) No. 回答 % 1 小学校教諭免許状を取得できる 61.7 2 中学校教諭1種免許状(英語)を取得できる 52.6 3 幼稚園教諭1種免許状を取得できる 45.1 4 保育士資格を取得できる 39.2 5 学費が許容範囲である 32.3 不明 8.8 他方、幼児教育学科について興味を持った点については、「保育士資格を取得できる」が 2,238 人と最も多く、次いで「幼稚園教諭 2 種を取得できる」が 1,876 人、「教育内容が充実し ている」が1,599 人の順に続いている(表 3)。保育士の資格取得を柱に、保育の専門家として の力を身に付けていく幼児教育学科の特色に合致する結果となった。 表3 幼児教育学科について興味を持った点(問 6 集計結果より抜粋) No. 回答 % 1 保育士資格を取得できる 64.4 2 幼稚園教諭2種を取得できる 54.0 3 学費が許容範囲である 40.2 4 教育内容が充実している 46.0

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5 通学が便利である 30.1 不明 8.3 各学科の入学者定員は、教育学科が100 名、短期大学幼児教育学科が 50 名と設定しているが、 アンケート調査の結果から、教育学科、短期大学幼児教育学科ともに十分な学生が確保できる見 込みがあると判断できる。これを踏まえ、以下に教育学科の学生の確保の見通しの詳細について 述べていくこととする。 2.学生の確保の見通し及び申請者としての取組状況 ① 学生の確保の見通し ア 定員充足の見込み 1)入学定員確保の見通しについて 教育学科の入学定員に係る学生の確保の見通しを明らかにするために、教育学科設置に関する アンケート調査の結果を分析する。 本調査では、石川県、富山県、福井県の北陸三県内で、教員養成系大学への進学実績のある高 等学校80 校に対し、高校 2 年生へのアンケートの実施について依頼のうえ配布し、69 校から 応諾があった。なお、上記3県の高等学校を調査対象としたのは、本学の入学者のうち、石川県、 富山県、福井県の高等学校出身者が高い割合を占めており(表4)、該当県の高等学校を調査対 象とすることで、より正確な進学需要を調査できると考えたためである。 表4 本学の入学者出身地(出身高校の所在地県:学校基本調査より抜粋) 石川県 富山県 福井県 3県合計 入学者全体に占める割合 平成 26 年度 245 67 11 323 86.6% 平成 27 年度 223 107 26 356 75.9% 平成 28 年度 262 114 16 392 76.9% 有効回答票は4,413 枚であり、回収率は 86.3%(回答高校数 69 校÷実施高校数 80 校)とな っている。 本アンケートにおいて、教育学科を希望する生徒は146 人であった。以下にアンケートの個 別質問について検証を行うものとする。

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質問3 では、大学への進学を希望している生徒が 70.5%(3,109 人)となっており、平成 28 年度学校基本調査における全国での大学進学率が49.3%であることから考えると、本アンケー トに回答した生徒は、大学への進学意欲の非常に高い生徒であったと考える。 なお、短期大学への進学希望者は6.9%(303 人)、専門学校への進学希望者は 11.1%(490 人)となっている。 <調査資料> 問3 あなたの進路についておたずねします。あなたは高校卒業後どのような進路をお考えですか。 次の中から1つだけ選んでください。 回答者の希望進路については、「大学進学」が 3,109 人(70.5%)と最も多く、次いで「専門学校進学」が 490 人(11.1%)、「就職」が 440 人(10.0%)、「短期大学進学」が 303 人(6.9%)の順に続いている。 No カテゴリ 件数 (全体)% 1 大学進学 3,109 70.5 2 短期大学進学 303 6.9 3 専門学校進学 490 11.1 4 就職 440 10.0 5 その他 64 1.5 不明 7 0.2 合計 4,413 100 次に、大学・短大・専門学校への進学を希望する生徒3,902 人に対する質問 4 において、進 学したい分野の第1 希望は「商学・経済学・経営学関係」が 759 人(19.5%)と最も多く、次 いで「教育学・保育学関係」が525 人(13.5%)、「文学関係(史学、哲学を含む)」が 276 人 (7.1%)と続いている。 「教育学・保育学関係」については、石川県内に国立大学1 校、私立大学 3 校の計 4 校が既 にあるものの、全国的に見ても教員志望の学生数は多いことから、本学への期待は高いものと推 察している。

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<調査資料> 問4 あなたが進学したいと考えている分野はどれですか。次の中から第 2 希望まで選んでください。 進学希望分野の第 1 希望に関しては、「商学・経済学・経営学関係」が 759 人(19.5%)と最も多く、次いで 「教育学・保育学関係」が 525 人(13.5%)となっている。 第 2 希望に関しては、「教育学・保育学関係」が 421 人(10.8%)と最も多く、次いで「商学・経済学・経営 学関係」が 378 人(9.7%)となっている。 № カテゴリ 第 1 希望 第 2 希望 件数 (全体)% 件数 (全体)% 1 教育学・保育学関係 525 13.5 421 10.8 2 外国語関係 274 7.0 283 7.3 3 文学関係(史学、哲学等を含む) 276 7.1 300 7.7 4 国際関係学関係 130 3.3 284 7.3 5 心理学関係 145 3.7 324 8.3 6 商学・経済学・経営学関係 759 19.5 378 9.7 7 法学・政治学関係 121 3.1 252 6.5 8 社会学・福祉学関係 127 3.3 223 5.7 9 家政学・生活科学関係 137 3.5 121 3.1 10 理学関係 89 2.3 135 3.5 11 工学関係 197 5.0 99 2.5 12 農林水産学関係 27 0.7 31 0.8 13 医学・歯学・薬学関係 83 2.1 82 2.1 14 看護学関係 261 6.7 106 2.7 15 医療技術学関係(理学療法・作業療法) 124 3.2 156 4.0 16 芸術学関係 210 5.4 155 4.0 17 体育学・スポーツ関係 170 4.4 221 5.7 18 その他 220 5.6 71 1.8 不明 27 0.7 260 6.7 合計 3,902 100 3,902 100 次に、「進学先を決定する際に重視する事柄は」(複数回答可)という質問5 について、「学 部・学科の専攻分野」と回答した生徒は2,393 人(61.3%)であることから、高校生が進学先を 決定する際には明確な目標を持ったうえで受験校を決定していることが推察できる。アンケート に際しては、本学科の案内リーフレットを提示して明確な専攻分野を打ち出していることから、 本学への期待も顕れていると考えることが出来よう。また、「学費(入学金・授業料)」と回答し た生徒が1,712 人(43.9%)いることは、経済的な理由により自宅通学圏の大学を選択する学生

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が一定数存在することを示しており、本学に対する興味・関心は高いものと推察することができ る。 <調査資料> 問5 あなたが進学先を決定する際に重視する事柄はどれですか。次の中から 3 つまで選んでくだ さい。(複数回答) 回答者が進学先を決定する際に重視する事柄については、「学部・学科の専攻分野」が 2,393 人と最も多く、 次いで「学費(入学金・授業料)」が 1,712 人、「資格を取得できる」が 1,351 人の順に続いている。 № カテゴリ 件数 (全体)% 1 学部・学科の専攻分野 2,393 61.3 2 学校の所在地(交通の利便の良さ) 1,301 33.3 3 資格を取得できる 1,351 34.6 4 就職実績 1,198 30.7 5 設置形態(国・公・私立) 682 17.5 6 校舎・施設・設備等の教育研究環境 559 14.3 7 学費(入学金・授業料) 1,712 43.9 8 学校の伝統・知名度 342 8.8 9 入試難易度・入試科目 1,295 33.2 10 周囲の意見 219 5.6 11 クラブ活動・学生生活の充実度 329 8.4 12 その他 31 0.8 不明 17 0.4 (複数回答のため合計=3,902、100%にならない) 次に「リーフレットと本調査表の概要を読んで興味をもった点について」(複数回答可)とい う問6 を設けた。 この回答のうち「小学校教諭一種免許を取得できる」を選択した生徒は2,409 人(61.7%)お り、小学校教諭を目指す生徒が多く、この教員免許の人気の高さをうかがわせる結果となった。 次いで「中学校教諭1 種免許(英語)を取得できる」と回答した生徒は 2,054 人(52.6%)い

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ることから、本学が目指している小学校英語の教科化への対応が普く理解されているものと考え られる。一方で「学費が許容範囲内である」と回答した生徒が1,261 人(32.3%)いることから、 本学の学納金を見たうえで、実際の進学先として想定している学生が多くいることが明らかとな った。 <調査資料> 問6 リーフレットと本調査表の概要を読んで興味をもった点について、次の中から 3 つまで選ん でください。(複数回答) 回答者が文学部教育学科について興味を持った点については、「小学校教諭免許を取得できる」が 2,409 人と 最も多く、次いで「中学校教諭 1 種免許(英語)を取得できる」が 2,054 人、「幼稚園教諭 1 種を取得できる」 が 1,761 人の順に続いている。 № カテゴリ 件数 (全体)% 1 小学校教諭一種免許を取得できる 2,409 61.7 2 中学校教諭一種免許(英語)を取得できる 2,054 52.6 3 幼稚園教諭一種免許を取得できる 1,761 45.1 4 保育士資格を取得できる 1,531 39.2 5 学費が許容範囲内である 1,261 32.3 不明 345 8.8 (複数回答のため合計=3,902、100%にならない) 最後に、教育学科への進学希望について「進学を希望する」と回答した生徒は 146 名(3.7%) おり、本学科への関心は高いものである考えることができる。また「併願校の合否によっては進 学を希望する」と回答した生徒が229 人(5.9%)いることから、進学を希望する 146 人に加え、 一定数の進学希望者がいるものと推定できる。

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<調査資料> 問7 あなたは金沢学院大学が設置を計画している文学部教育学科(仮称)への進学を希望しま すか。次の中から1つだけ選んでください。 金沢学院大学文学部教育学科への進学意向は、「進学を希望する」が 146 件(3.7%)、「併願校の合否によっ ては進学を希望する」が 229 件(5.9%)となっている。 № カテゴリ 件数 (全体)% 1 進学を希望する 146 3.7 2 併願校の合否によっては進学を希望する 229 5.9 3 進学を希望しない 2,244 57.5 4 わからない 1,195 30.6 不明 88 2.3 合計 3,902 100 以上の結果から、北陸 3 県だけでも、教育学科に対し入学ニーズが 100 名以上あることが明 らかとなった。 なお、本アンケートの配布にあたっては、アンケートを実施する高校側の時間的な制約もあり、 生徒への配布方法は高校担当者に一任していた。このため、大学と短期大学の重複回答の可能性 はあると考える。 そこで、重複回答の可能性を排除するために、「大学進学を希望する」と回答した学生と進学 希望分野の第 1 希望に「教育学・保育学関係」と回答した学生、本学の教育学科への「進学を 希望する」と回答した学生のクロス集計の作成を行ったところ、現段階で「大学への進学」を希 望し、進学希望分野の第1希望として「教育学・保育学関係」と回答した学生で、本学の教育学 科への「進学を希望する」学生は、118 名いるということが明らかとなった(表 5)。

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問3 高校卒業後の進路×問7 文学部教育学科への進学希望 × 問4-1 進学希望分野(第1希望) 上段:度数 下段:% 進学を 希望する 併願校の 合否に よっては 進学を 希望する 進学を希 望しない わからな い 不明 小計 進学を 希望する 併願校の 合否に よっては 進学を 希望する 進学を希 望しない わからな い 不明 小計 進学を 希望する 併願校の 合否に よっては 進学を 希望する 進学を希 望しない わからな い 不明 小計 118 193 1786 965 47 3,109 12 17 159 104 11 303 16 19 299 126 30 490 3,902 3.0 4.9 45.8 24.7 1.2 79.7 0.3 0.4 4.1 2.7 0.3 7.8 0.4 0.5 7.7 3.2 0.8 12.6 100.0 36 74 128 178 3 419 6 9 24 36 2 77 2 6 10 11 - 29 525 6.9 14.1 24.4 33.9 0.6 79.8 1.1 1.7 4.6 6.9 0.4 14.7 0.4 1.1 1.9 2.1 - 5.5 100.0 8 11 160 75 - 254 - 1 7 4 2 14 - - 4 2 - 6 274 2.9 4.0 58.4 27.4 - 92.7 - 0.4 2.6 1.5 0.7 5.1 - - 1.5 0.7 - 2.2 100.0 7 16 141 92 5 261 - 2 8 3 1 14 - - - 1 - 1 276 2.5 5.8 51.1 33.3 1.8 94.6 - 0.7 2.9 1.1 0.4 5.1 - - - 0.4 - 0.4 100.0 3 4 80 30 - 117 - - 2 2 - 4 - - 3 5 1 9 130 2.3 3.1 61.5 23.1 - 90.0 - - 1.5 1.5 - 3.1 - - 2.3 3.8 0.8 6.9 100.0 4 7 86 40 1 138 - - 3 1 - 4 - - 2 1 - 3 145 2.8 4.8 59.3 27.6 0.7 95.2 - - 2.1 0.7 - 2.8 - - 1.4 0.7 - 2.1 100.0 24 28 387 229 9 677 3 - 42 25 - 70 - 1 7 3 1 12 759 3.2 3.7 51.0 30.2 1.2 89.2 0.4 - 5.5 3.3 - 9.2 - 0.1 0.9 0.4 0.1 1.6 100.0 2 6 79 29 2 118 - - 1 - - 1 - - 1 1 - 2 121 1.7 5.0 65.3 24.0 1.7 97.5 - - 0.8 - - 0.8 - - 0.8 0.8 - 1.7 100.0 3 2 69 28 2 104 1 - 9 3 - 13 - - 5 5 - 10 127 2.4 1.6 54.3 22.0 1.6 81.9 0.8 - 7.1 2.4 - 10.2 - - 3.9 3.9 - 7.9 100.0 2 2 48 23 2 77 - 1 22 9 2 34 - 1 19 6 - 26 137 1.5 1.5 35.0 16.8 1.5 56.2 - 0.7 16.1 6.6 1.5 24.8 - 0.7 13.9 4.4 - 19.0 100.0 1 4 52 23 2 82 - 1 - - 1 2 - - 3 2 - 5 89 1.1 4.5 58.4 25.8 2.2 92.1 - 1.1 - - 1.1 2.2 - - 3.4 2.2 - 5.6 100.0 4 4 117 41 3 169 - - 2 1 1 4 - 2 17 5 - 24 197 2.0 2.0 59.4 20.8 1.5 85.8 - - 1.0 0.5 0.5 2.0 - 1.0 8.6 2.5 - 12.2 100.0 2 17 5 - 24 - - - - 1 1 1 - 3 27 7.4 63.0 18.5 - 88.9 - - - - 3.7 3.7 3.7 - 11.1 100.0 1 1 30 15 2 49 1 - 2 1 - 4 3 - 18 8 1 30 83 1.2 1.2 36.1 18.1 2.4 59.0 1.2 - 2.4 1.2 - 4.8 3.6 - 21.7 9.6 1.2 36.1 100.0 1 6 124 43 1 175 - - 3 5 - 8 4 3 41 25 5 78 261 0.4 2.3 47.5 16.5 0.4 67.0 - - 1.1 1.9 - 3.1 1.5 1.1 15.7 9.6 1.9 29.9 100.0 1 3 54 24 5 87 - 1 4 2 - 7 - 1 23 3 3 30 124 0.8 2.4 43.5 19.4 4.0 70.2 - 0.8 3.2 1.6 - 5.6 - 0.8 18.5 2.4 2.4 24.2 100.0 2 9 99 27 3 140 - 1 14 4 - 19 2 1 29 16 3 51 210 1.0 4.3 47.1 12.9 1.4 66.7 - 0.5 6.7 1.9 - 9.0 1.0 0.5 13.8 7.6 1.4 24.3 100.0 18 9 79 49 4 159 - - 1 - - 1 - - 6 4 - 10 170 10.6 5.3 46.5 28.8 2.4 93.5 - - 0.6 - - 0.6 - - 3.5 2.4 - 5.9 100.0 1 5 28 12 - 46 1 1 12 8 1 23 5 3 104 26 13 151 220 0.5 2.3 12.7 5.5 - 20.9 0.5 0.5 5.5 3.6 0.5 10.5 2.3 1.4 47.3 11.8 5.9 68.6 100.0 0 0 8 2 3 13 0 0 3 0 1 4 0 0 6 1 3 10 27 - 29.6 7.4 11.1 48.1 - - 11.1 - 3.7 14.8 - - 22.2 3.7 11.1 37.0 100.0 問3 高校卒業後の進路×問7 文学部教育学科への進学希望 専門学校進学 大学進学 短期大学進学 合計 教育学・保育学 関係 外国語関係 文学関係(史 学、哲学等を含 む) 合計 理学関係 その他 不明 工学関係 農林水産学関 係 医学・歯学・薬 学関係 国際関係学関 係 問4-1 進学希 望分野 (第1希 望) 看護学関係 医療技術学関 係(理学療法・ 作業療法) 法学・政治学関 係 社会学・福祉学 関係 家政学・生活科 学関係 芸術学関係 体育学・スポー ツ関係 心理学関係 商学・経済学・ 経営学関係 (表5 高校生アンケート集計結果クロス集計表) また、以下の統計調査の分析も参考にしたいと考える。 北陸地域(石川県・福井県・富山県)にある教育学系学科・保育士養成課程の志願者数および 入学状況は以下の通りである(表 6)。いずれも入学定員以上の志願者がいることがわかる。次 いで平成 28 年度の入学定員充足率を見ると、石川県では金沢星稜大学人間科学部こども学科で 106.6%、北陸学院大学人間総合学部幼児児童教育学科で 95.7%、金城大学社会福祉学部こども 専攻で92.0%、富山県では富山国際大学子ども育成学部子ども育成学科で 111.2%など、高い充 足率が示されている。また、金沢大学、福井大学、富山大学の国立大学においても志願者数は多 く、入学定員も十分に満たしており、高校生の教育学系・保育士養成課程への関心は高いものと 思われる。

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入 学 入 学 入 学 者 数 者 数 者 数 金沢大学 人間社会学 域 学校教育 学類 100 236 100 100 203 99 99 251 102 102 人間科 こども 学部 学科 北陸学院 大学 人間総合 学部 幼児児童 教育学科 70 145 86 122.8 215 93 132.8 145 67 95.7 こども 専攻 福井大学 教育学部 学校教育課程 100 483 105 105 404 106 106 386 106 106 子ども 70 教育学科 50(2014) 富山大学 人間発達 学部 発達教育 学科 80 360 80 100 450 80 100 396 80 100 子ども 子ども 育成学部 育成学科 610 590(2014) ( 表 6 : 北 陸 地 域 に お け る 教 育 学 系 学 科 ・ 保 育 士 養 成 課 程 の 入 学 状 況 : 各 大 学 ホ ー ム ペ ー ジ 等 よ り 抜 粋 ) 計 2,158 635 104.1 2,286 651 106.7 2,132 624 102.3 260 94 117.5 230 89 111.2 112 183 70 100 富 山 県 富山国際大 学 80 248 101 126.3 46 92 福 井 県 仁愛大学 人間生活 学部 220 52 104 231 56 55 110 149 54 108 89 374 69 115 452 64 106.6 石 川 県 金沢星稜大 学 60 344 56 93.3 金城大学 社会福祉学 部 50 122-平 成 28年 度 志 願 者 数 充 足 率 (%) 志 願 者 数 充 足 率 (%) 志 願 者 数 充 足 率 (%) 大 学 名 学 部 名 学 科 名 平 成 26年 度 平 成 27年 度 入 学 定 員 (表7:全国の大学入学者・北陸地域の大学入学者等の集計;文部科学省:学校基本調査より算出) 入 学 者 (全 体 ) 教 育 学 系 入 学 者 数 教 育 学 系 の 割 合 大 学 入 学 者 (全 体 ) 教 育 学 系 入 学 者 数 教 育 学 系 の 割 合 大 学 入 学 者 (全 体 ) 教 育 学 系 入 学 者 数 教 育 学 系 の 割 合 全 国 の 大 学 入 学 者 608,247 47,297 7.80% 617,507 47,604 7.70% 618,423 46,377 7.50% 北 陸 地 域 (石 川 ・ 富 山 ・ 福 井 )大 学 へ の 入 学 者 (A) 10,424 635 6.10% 10,480 651 6.20% 10,567 624 5.90% 全 国 割 合 と の 差 △1.7% △1.5% △1.6% 北 陸 地 域 の 高 校 か ら 他 の 地 域 の 大 学 へ 進 学 者 し た 数 (B) (13647) (13936) (13779) 北 陸 地 域 か ら の 流 出 数 (A-B) (△3,223) (△ 3,456) (△ 3,212) 平 成 26年 度 平 成 27年 度 平 成 28年 度 一方で下の表7 において、学校基本調査の統計数字を分析し、全国の大学入学者に占める教 育学系学科入学者の割合と、北陸地域(石川県・富山県・福井県)に所在する大学の入学者に占 める教育学系学科への入学者の割合を比較した。 この結果、北陸地域の大学における教育学系学科への入学者は全国平均と比較して1.5%前後 低いことがわかる。1.5%という値は低いものであるが、北陸地域の入学者数 1 万人で計算する と150 人程度の値となる。この数値をもって全国平均との単純な比較はできないが、北陸地域 は大都市圏に比べて教育学系学科が少ない、あるいは入学定員規模が少ないと想定した場合には、 全国平均との差異が150 人程度発生していると考えることができる。もし、北陸地域の高校生 において、希望する学問領域とのミスマッチが生じているのであれば、奇しくも本学が高校生に 対して行った進学アンケートで、本学に進学希望のあった146 人とほぼ合致していると考える ことが出来よう。これらの分析結果から本学科の100 人の入学定員は、入学者選抜や学生確保

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の観点から見ても妥当性があると考える。 なお、表7 の下段の数値に示したとおり、北陸地域の高校生は大学進学に際して約 3,200 人 が他の地域、首都圏、関西圏、中京圏の大都市に流出していることが読み取れる。そこで、本学 が設置する教育学科が高校生にとって魅力のある学科と理解されれば、地元の高校生に教育学系 学科への進学の機会を提供できることとなり、更なる志願者の掘り起こしが可能となると考える。 また、本学が所在する石川県は大学入学者の流入超過の地域であり、これは北陸地域における 文化都市・金沢市の魅力の高さによるものと考えられることから、引き続き北陸新幹線沿線に対 するPR を十分に行うことにより大都市圏からの進学希望も狙えるものと考えている。 以上を踏まえ、教育学科では、入学者定員を100 名と設定する。本定員に対し、入学者人数 を十分に確保できるだけでなく、入学者の選抜を行い、将来の教員として有望な人材を迎え入れ ることが可能であると考えている。 また、100 名という入学者定員設定の理由として、入学後の学生指導という観点では、22 名 の専任教員が全員で学生指導に当たることから、1 人の教員につき 5〜6 人の学生を直接受け持 つことが可能となる。教員・保育者になるための教育の質の担保という視点においても、本定員 数は妥当であると考えている。 2)編入学生確保の見通しについて 文学部教育学科では、第3 学年での編入学制度を設けることとしている。この編入学定員に 関わる学生確保の見通しを明らかにするために、現役の保育者(保育士・幼稚園教諭)を対象に、 文学部教育学科設置に関するアンケート調査を行った。対象は、金沢市内幼稚園・保育園・認定 こども園の保育者32 名である。 (資料3 教育学科編入学に関するアンケート調査【保育者対象】) まず、高等教育機関における学び直しの意向を問う問4 の設問における学び直しの希望者は 78.1%であった。 問 4 あなたは、保育の現場で働きながら、継続的な学びや高等教育機関におけ る学び直しについて、必要だと思いますか。次の中から1つだけ選んで ください。 実数 1 必要だと思う 25 名(78.1%)

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また、教育学科への編入学意向を問う問7 の設問における、編入学希望者は 6 名となった。 問 7 あなたは金沢学院大学が設置を計画している文学部教育学科(仮称)への 編入学を希望しますか。次の中から1つだけ選んでください。 実数 1 編入学を希望する 6人(18.8%) さらに、編入学を希望すると回答した 6 名について、その他の設問に対する回答を分析した。 質問 選択肢 実数 問 2 あなたの現住所についておたずねします。次の中か ら1つだけ選んでください。 1 石川県 6 人 問 5 あなたが編入学先を決定する際に重視する事柄はど れですか。次の中から3つまで選んでください。 1 学部・学科の専攻分野 3 資格を取得できる 7 学費(入学金・授業料) 4 人 4 人 4 人 問 6 リーフレットと本調査票の概要を読んで興味を持っ た点について、次の中から3つまで選んでくださ い。 1 幼稚園教諭一種免許状が 取得できる 4 保育士資格を取得できる 5 学費が許容範囲である 4 人 3 人 4 人 分析の結果、編入学を希望した保育者は、6 人全員が石川県出身であった。 編入学を決定する際に重視する事柄として、「1 学部・学科の専攻分野」「3 資格を取得で きる」「7 学費」をそれぞれ4 人が選択した。 本学科について興味を持った内容は「1 幼稚園教諭一種免許状が取得できる」「5 学費が 許容範囲である」がそれぞれ4 人、「4 保育士資格を取得できる」が 3 人であった。 上記の結果から、現役保育者の本学科への編入学需要を整理する。 まず、現役の幼稚園教諭、保育士の学び直しのニーズは高い(78.1%)傾向にあることが明ら かとなった。次に、本学科への編入学希望については、一定のニーズがあることが明らかとなっ た。特に、新たな免許状や資格(幼稚園一種や保育士資格)を取得できることが魅力と捉えられ ており、これらは編入学を決定する際に重視する点とも一致していた。また、入学希望者はすべ て石川県内在住であり、地域の需要を叶えるものとなっていると捉えられる。 一方で、自由記述では「仕事を一度退職して学ぶことはかなりの決心がいるように思う」など、 学び直しのために休職することへの不安の声も見受けられた。ステップアップを希望するような

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年 1 名程度が現実的であろう。以上より、本学科では編入学定員を 5 名と設定することとする。 本定員に対し、入学者人数を十分に確保できるだけでなく、入学者の選抜を行い、現場経験者と して他の学生の模範となるような有望な人材を迎え入れることが可能であると考えている。 本アンケートは金沢市内の保育者に対して行ったもので、問4 で「あなたは、保育の現場で 働きながら、継続的な学びや高等教育機関における学び直しについて、必要だと思いますか」と いう問いかけをし、78.1%(32 名中 25 名)から「必要だと思う」という回答を得た。この「保 育の現場で働きながら」は、現職を退職しないという前提を指しており、実際に入学する場合は、 履修する科目に合わせて職場での勤務時間を変形することや、場合によっては休職することを意 図しているものである。また、実際の教育課程は開講科目数が多くあり、昼夜開講制を実施する ことは計画していないことを、事前にアンケートの回答者及び施設管理者には説明したうえで回 答を行っている。保育者の確保と保育者の資格・免許の取得・レベルアップは施設管理者もその 必要性を十分認めており、保育士の確保が厳しい現状では、現在確保している保育者の学び直し を推奨している。 全国の保育現場ではこれまでの保育所あるいは幼稚園が急速に認定こども園へ移行しており、 保育者には保育士資格と幼稚園教諭免許の併有が求められている。文部科学省及び厚生労働省が 「幼稚園教諭免許状又は保育士資格の取得のための特例制度に関する利用希望調査の結果」の中 で、平成25 年推計値として、石川県内の 334 施設の勤務保育士 5,598 人のうち幼稚園教諭免許 を持たない者は 2,032 人いるとしており、実に 36.3%が免許を併有していないことなる。一方、 石川県内の幼稚園に勤務する幼稚園教諭791 人のうち保育士資格を併有していないものは 61 人 となっており、9 割が併有している。 現在、金沢市では平成 29 年度以降、認定こども園へ移行する施設が増加すると見込んでいる。 認定こども園では保育士資格・幼稚園教諭免許を併有していない保育者は担当業務にも制限があ る。その為、保育園や認定こども園の園長からは、自園の保育士達に対し、保育士資格及び幼稚 園教諭免許の併有を勧めている。したがって、今回のアンケート調査で、それぞれが目指す資格 や免許を取得するための学び直しが必要であると回答した者が8 割近くいるということ、特に 幼稚園教諭一種免許の取得に関心があるということが示されており、現場の保育士達は、今後の 自身の仕事も見据えたうえで、編入学を考慮していると推察できる。 この点から、本アンケートは編入学の定員需要の根拠となる重要なアンケートと位置付けるこ とができると考える。 また、本学の既設学部のうち、これまで、文学部および経営情報学部に3 年次編入学定員を 設けてきた。過去4 年間の本学への編入学の実績については、(表 8)の通りである。

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合計 9 4 2 6 21 その他 6 4 2 3 15 金沢学院短期大学  食物栄養学科 1 0 0 0 1 金沢学院短期大学  ライフデザイン総合学科 2 0 0 3 5 出身短期大学 平成26年度 (人) 平成27年度 (人) 平成28年度 (人) 平成29年度 (人) 合計 (人) (表8 金沢学院大学 編入学実績(過去 4 ヵ年)) 表 8 から分かるように、本学へは、併設の金沢学院短期大学を含め、短期大学を卒業した学 生が、毎年複数名、編入学をしている実績がある。今回の教育学科については、幼稚園教諭一種 免許状や小学校教諭一種免許状が取得できるため、平成 30 年 4 月開設予定の金沢学院短期大学 幼児教育学科(仮称)はもちろん、県内の他の幼児教育系の短期大学を卒業した学生が、更なる 免許の上進や追加取得等を目指して、本学科へ編入学することは十分に考えられる。 以上のことから、3 年次編入学定員の 5 名は妥当な設定であり、充足する見通しもあると考え る。 ここまで、高校2 年生および現場保育者へのアンケート結果の回答から、学生確保の見通し について述べてきた。しかしながら、アンケート調査内容だけでは不明確な部分もあることから、 以下に、北信越地方および全国的な教員養成課程・保育士養成課程への志願状況を確認し、その 他志願状況調査に基づいた自己分析を行い、新学科への学生確保の見通しを確認していく。 イ 定員充足の根拠となる客観的なデータの概要 1)北信越地方における教員・保育士養成課程の志願状況 石川県近隣にある教員・保育士養成課程の志願者数および入学状況は、すでに示した(表6) の通りである。いずれも入学定員以上の志願者数がおり、入学定員の充足率を見ると、石川県で は金沢星稜大学人間科学部こども学科で106.6%、北陸学院大学人間総合学部幼児児童教育学科 で95.7%、金城大学社会福祉学部こども専攻で 92.0%、富山県では富山国際大学子ども育成学 部子ども育成学科で111.2%など、高い充足率が示されている。 年度により受験者数の増減は見られるものの、いずれも十分な志願者を確保しており、本学科 でも選抜試験などを経てアドミッションポリシーに適う学生を確保するなど、十分な入学者を迎 え入れることができると推察される。

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2)全国的な教員・保育士養成課程の志願状況 全国的な動向として、平成28 年度の学校基本調査によると、教員・保育士養成系大学への入 学希望者は全体で約22 万 3 千人、うち入学者は 4 万 7 千人程度である。同調査の学部学生全体 での関係学科構成比を見ると、平成28 年度の学部学生総数における「教育」の比率は 7.4%(21 万2 千人)であり、その比率は年々上昇してきていることがわかる(表 9)。 (表9 関係学科・専攻分野別学生数の比率の推移 単位%) その中でも、特に私立大学教育学系学部の入学志望者は、平成28 年度で 10 万 5,310 人(日 本私立学校振興・共済事業団 私立大学・短期大学等入学志願動向調査より)であり、その数は 2010 年度から年々増加している(表 10)。少子化の影響で学生総数が減少する中で、上記の結 果は、教育学系が進学需要の極めて高い分野であることを示している。 (表 10 学部系統別の動向:教育学系志望者数の変遷 単位:人) 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 95,023 104,044 104,780 104,551 105,310 今後、小学校での英語活動の必修化をはじめ、保幼小連携や小中連携推進のために、複数の教 員免許状取得が求められることを鑑みると、経年変化での全国的な学生募集についても、現状維 持あるいは微増が期待できるものと考えられる。

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ウ 学生納付金の設定の考え方 教育学科における学生納付金は下記のとおりとする。 区分 金額 入学金 200,000 円 授業料(年間) 750,000 円 施設充実費(年間) 230,000 円 実習費 120,000 円 初年度納付金合計 1,300,000 円 本学の初年度納付金は以下の表 11 の通りである。教育学科の入学金、授業料、施設充実費は、 他の学部学科と同程度としている。実習費については文学部の他の学科と比較して高額となって いるが、教育実習をはじめとした実習に関して、その重要性から充実した環境を整えることが必 要と考え、上記金額を設定した。 (表 11 本学の初年度学納金) 学部学科名 入学金 授業料 施設充実費 実習費 合計 文学部文学科 日本語日本文学専攻 200,000 730,000 230,000 30,000 1,190,000 文学部文学科 英語英米文学専攻 200,000 730,000 230,000 30,000 1,190,000 文学部文学科 心理学専攻 200,000 730,000 230,000 30,000 1,190,000 経営情報学部 経営情報学科 200,000 730,000 230,000 20,000 1,180,000 芸術学部 芸術学科 200,000 730,000 280,000 130,000 1,460,000 人間健康学部 スポーツ健康学科 200,000 730,000 240,000 80,000 1,290,000 人間健康学部 健康栄養学科 200,000 730,000 280,000 130,000 1,460,000 (資料4 金沢学院大学の学納金一覧【学部学科別】) また、近隣の大学の初年度学納金は下の表12 の通りとなっている。競合が予想される金沢星 稜大学人間科学部こども学科で初年度納付金123 万円および実習費となっており、本学と比較 して低額となっているが、本学の学生納付金との相違点は実習費が別途徴収となっている点と入 学金の差であり、総額はほぼ等しい額であると考えている。その他の大学では、北陸学院大学と

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金城大学が本学と比較して低額となっているが、入学金や授業料にばらつきがあるなど単純な数 値比較はできない要素が含まれている。以上のことから、本学が設定した学納金について妥当性 があると考える。 (表12 金沢学院大学周辺の教員養成課程を持つ大学の初年度学納金等) 大学名 金沢星稜大学 人間科学部 こども学科 北陸学院大学 人間総合学部 幼児児童教育学科 金城大学 社会福祉学部 社会福祉学科 富山国際大学 子ども育成学部 子ども育成学科 入学金 120,000 円 200,000 円 270,000 円 300,000 円 授業料(年間) 750,000 円 640,000 円 650,000 円 550,000 円 施設充実費(年間) 360,000 円 349,000 円 290,000 円 373,300 円 実習費 別途徴収 24,000 円 別途徴収 80,000 円 初年度納付金 合計 1,230,000 円 1,213,000 円 1,210,000 円 1,303,300 円 ② 学生の確保に向けた具体的な取り組み状況 学生の確保に向けて、平成28 年 12 月に高校 2 年生を対象に実施したアンケートについて、 ①開設時期と定員、②改組の理念、③本学の立地・アクセスなどについて記載しており、その内 容を理解したうえで、アンケートに記載してもらっている。 本学科の今後の学生募集の展開として、本学ホームページで学科新設を周知できるよう、より 具体性を持った学修内容をアピールするとともに、テレビ・新聞といったメディアを利用した広 告を定期的に実施していくこととしている。テレビであればより効果的な時間帯に、新聞であれ ばより効果的な日程となるよう、広告代理店等のレポートを含め、高校生の動向を分析したうえ で実施する計画としている。 このほか、5 月末に作成する大学パンフレットに本学科を掲載することとし、広く高校生への 周知を図ることとしている。また受験雑誌にも広告を掲載していきたい。 また、6 月から本格的に行う高校訪問により、新学科周知を積極的に推進していくこととして おり、石川県、富山県、福井県の北陸3 県を中心に展開しながら、実績のある新潟県や、北陸 新幹線開業でより身近になる長野県及び群馬県の高校を定期的に訪問し、高校教員へのPRを積 極的に行い、周知活動を行うことを計画している。 認可後については、メディアや高校訪問による学生募集を始動させることとし、選抜試験など の公表により本格的な学生募集活動を積極的に展開していく計画となっている。 ○既設大学等の状況について 平成28 年度の学生募集はおおむね順調に推移したが、短期大学現代教養学科のみが 0.7 倍を 下回る結果となった。平成28 年 4 月に開設した同学科は、従来の「ライフデザイン総合学科」 を改組して設置したもので、学問領域を文学関係とすることにより、学修の主軸を「現代と社会」

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「地域文化」「人間社会」の一定の方向性を持った3 分野とし、一般社会が求める確かな学びの 基盤を持った学生を育成することを目指している。 しかしながら、学生募集においてはこの新学科の特色が受験生にうまく浸透しなかったことが あり、入学定員100 人に対し、開設年度は入学者 35 人、入学定員超過率 0.35 倍と振るわなか った。2 年目となる平成 29 年度学生募集では、近隣の高校に対して本学科の学修内容の周知を 図り、入学定員確保に向けた学生募集に努めているものの、昨年より微増の入学者37 人に留ま る結果となる見通しである(表13)。 (表13 開設年度以降の志願者・合格者・入学者の推移) 学部・学科名 平成 28 年度 平成 29 年度 増減 短期大学 現代教養学科 募集定員 100 100 ― 志願者 51 53 2 合格者 51 53 2 入学者 35 37(推定) 2 短期大学の教養教育については、一定の需要はあるものの、入学定員を満たすまでに至ること ができず、大幅な定員不足となった。この状況を打開するため、現代教養学科の入学定員50 人 を振り替える方式により、新たに入学定員50 人の幼児教育学科を平成 30 年 4 月に開設するも のとする。 これまでも「地域で学び、地域に役立つ」をスローガンに掲げ、現代教養学科と食物栄養学科 の学問・研究分野を生かしながら、学生と教員が地域に入り、地域の課題解決と活性化、人材養 成に積極的に取り組んできており、平成 30 年度からは新たに幼児教育学科を加えることにより、 人材不足が深刻化している保育者(保育士・幼稚園教諭)を育成し、地域課題の解決に向けた取 り組みを実施したいと考える。 これにより短期大学は、専門職としての保育士・幼稚園教諭を目指す幼児教育学科、ビジネス の基礎を学び地域社会の人材需要に応える現代教養学科、食と栄養のスペシャリストを目指す食 物栄養学科の3 学科構成となり、短期高等教育機関を目指す高校生の受け皿として、地域に密 着した短期大学を目指していきたい。 また、今後の学生募集については、本学を志向する高校生の進路選択肢が増えることを高校教 員及び生徒・保護者に説明し、本学が持つ3 学科の学修内容を明示することに努め、現代教養 学科が持つ企業で役立つ専門的知識の学びを浸透させることにより、受験者の掘り起こしを行い たい。

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3.人材需要の動向等社会の要請 ① 人材の育成に関する目的その他の教育研究活動上の目的 ア 教育学科の人材育成に関する目的 教育学科の設置にあたっては、中央教育審議会「これからの学校教育を担う教員の資質能力の 向上について~学び合い、高め合う教員育成コミュニティの構築に向けて~(答申)」(平成27 年)の考え方に沿い、さらに焦点化させて、これまでの小学校教員としての資質能力に加え、新 たに「小学校英語教育」の活性化及び拡充強化に対応できる人材、すなわち、小学校における英 語教育の指導体制を強化構築していくために、異文化を理解し、日本人としてのアイデンティテ ィを高めるなど国際理解教育を基盤とする、小学校学級担任として高い英語指導力をもった教員、 小学校英語教育を推進していくリーダーとなる教員、高い専門性をもった英語専科を担える小学 校教員、およびグローバルな視野をもとに子どもの発達にとってより良い環境を構成し、その中 で子どもたちが国際的な視点や多様な文化を経験するような幼児教育に取り組んでいく保育者 (幼稚園教諭・保育士)の養成を目指すこととしている。 上記を踏まえ、本学科の育成する人材像として、特に小学校英語教育を中核に据え、これから の英語教育を構築し活性化させ、推進のための諸課題に対して中心となって対応できる資質能力 の養成を目指している。 すなわち、 1.初等中等段階を通じた英語教育全体についての専門的な知識を有し、児童生徒に小学校で求 められる語学力、コミュニケーション能力を確実に身に付けさせることのできる、実践力の ある小学校教員、 2.幼児期の教育と小学校教育の関係を「連続性・一貫性」で捉え、子どもの発達の連続性を踏 まえた幼児教育を推進し、子ども一人ひとりの多様性へ配慮できる保育者(幼稚園教諭・保 育士)、 3.異文化への理解、日本人としてのアイデンティティを高めるなど国際理解教育についての知 識を有し、適切に地域の人的・物的な教育資源を活用しつつ、子どもだけでなく、保護者や 地域社会とのコミュニケーションに長け、チームを組織する能力を身に付けた人材、 4.向上心や探究力を持ち、学び続けることのできる人材、である。 そのために、中心的に扱う学問分野として、小学校および教育・保育施設における教育活動全 体での国際理解教育の推進に関する学問分野、それに基づく小学校中学年高学年の英語教育の活 性化及び拡充強化などを分析的に研究できる分野等が重要になる。具体的には、小学校および教 育・保育施設における学習指導論、学級経営論や教職論などに関する教育学分野をベースとしつ つ、英語教育やコミュニケーション、多文化共生やアイデンティティに関する国際理解教育、持

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続可能な開発のための教育、インクルーシブ教育も視野に入れた人権・平和教育、グローバル化 に資する協働的な学びとマネジメント、教育の情報化(ICT の適切な利活用、プログラミング 的思考、情報活用能力の育成を含む)の向上に資する学問分野などが中心となる。 本学科では、大学での講義、模擬授業などの演習を土台に、実際の学校現場での体験を積ませ ることや地域の教育機関等の学びの場に立たせることで、人材育成の目的を実現していくことと している。 イ 教育学科の教育研究上の特色 教育学科は、幼児・児童・生徒の理解に際して、その人物の有する潜在能力や個性を生かしつ つ、総合的かつ多角的に深めるための学問的論理性と学問的知の体系とを付与していく。子ども の尊厳とその人権を保障し、健全な成長と発達に必要な援助や教育に関する理論と実践を教授研 究する。これによって、本学科に学ぶ学生に総合的な子どもの理解を促し、その成長と発達なら びに障害に関わるために必要な資質、能力、態度を身に付けさせ、高い実践力をもった人材の養 成を目指す。 上記を実現するために、長く大学における教員養成に携わり、学科長や学部長を務めたことも あるような教授をはじめ、実際の学校現場での経験が豊富な元教諭を複数配置し、教師としての 心構えや在り方等について指導できる体制を整えている。地元の小学校において校長や教頭職を 務めた教員もおり、地元教育委員会や学校現場との連携もとりやすい状況である。このように、 幼稚園・保育園・小学校・中学校の各教育現場で実践を行ってきた現場出身の教員も着任する予 定であり、理論と実践をつなぐ教育体制を実現している。 本学科では、教育実習はもちろんのこと、学校現場と連動した活動におけるボランティアやイ ンターンシップも推進しており、近隣の小学校をはじめ、多くの学校現場に学生とともに足を運 ぶことができる若手教員も多く、きめ細かな学修支援ができるようになっている。 こうした教育研究体制を構築し、学生個々の学習目標と進路希望を把握した上で、適切な履修 指導を行い、学習・生活面での細やかな支援を継続し、卒業後の進路指導をなすことで、高度な 職業人としての教養と実力とを有する人材を養成することが本学科の特色である。 ② 上記①が社会的,地域的な人材需要の動向等を踏まえたものであることの客観的根拠 昨今の急速に変化する時代の中で、国民一人ひとりの人格形成や国家・社会の形成を担う人材 の育成に大きな役割を果たす義務教育の在り方についての見直しが進められており、子どもたち がよく学びよく遊び、心身ともに健やかに育つ環境を整備するためにも、教育実践力の高い教員 の養成、活気あふれる学校づくりが求められるようになっている。

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21 世紀の社会は、「知識基盤社会」と呼ばれるように(中央教育審議会「我が国の高等教育の 将来像(答申)」平成17 年 1 月 28 日)、加速するグローバル化と情報化の進展などにより、国 を超えて社会の在り方そのものが根底から再構築されようとしている。我が国でも、中央教育審 議会などで、厳しい現実に直面している学校現場の声も吸収しつつ、これからの教育の在り方、 またその担い手となる教員の養成・育成の在り方に関して議論を深めてきた。 その成果は、中央教育審議会「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について~学 び合い、高め合う教員育成コミュニティの構築に向けて~(答申)」(平成27 年 12 月 21 日)に 整理され、これからの時代の教員に求められる資質能力がまとめられている。 本学科が育成しようとする人材は、国の求めるこれからの学校教育および教員に期待される資 質・能力と合致していると捉えられる。 その上で、さらに地域的・全国的な視点で人材需要の見通しについて整理する。 ア 石川県・富山県・福井県の教員採用動向 まず、石川県を中心とした小学校教員採用試験の動向について述べる。 平成28 年度石川県公立学校教員採用試験における、小学校教諭の採用数は 152 名となってお り、団塊世代の大量退職に伴う新卒採用の需要も依然高い状態が続いている。同様に、福井県で 100 名、富山で 207 名の採用があり、北陸三県で合計 450 名を超える小学校教員が採用されて いる現状である(表14)。 (表14 平成 28 年度教員採用試験北陸三県の合格者数(既卒者含む):日本教育新聞より) 受験者数 合格者数 倍率 石川県 466 人 152 人 3.1 富山県 376 人 207 人 1.8 福井県 394 人 100 人 3.9 また、幼児教育を担う人材の需要については、石川県は保育施策に力を入れており、平成28 年度には待機児童ゼロを達成している。さらに、より質の高い保育を目指し、認定こども園への 移行も進んでおり、小学校第1 年における幼稚園修了者の比率は、全国が 48.5%に対して石川 県は25.8%(平成 28 年度学校基本調査より)であり、幼稚園修了者の割合が低く、保育園や認 定こども園の割合が高いことから、これらをより重要視していることが分かる。 こうした事情を鑑みると、石川県内では保育士資格と幼稚園教諭の免許状を併有している人材

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が求められると捉えられる。金沢市内に本学科ができることは、地域における子どもに関する課 題を理解した教員・保育士を輩出し、もって金沢市全体及び石川県内外の学校や保育所への期待 に応え、地域への貢献につながるものであると考える。 イ 全国的な人材需要の見通し ここで、教員養成課程の卒業者の全国的な動向に触れておく。平成27 年度に行われた小学校 教員採用試験における採用者数は全国で約1 万 4,355 人(文科省発表)となっており、5 年連続 の微増で、今後も現状維持および微増が見込まれる(表15)。 (表15 小学校教員採用試験の採用者数 文部科学省:公立学校教員採用試験の実施状況についてより抜粋) 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 13,598 13,626 13,783 14,355 14,699 また、平成25 年度~平成 28 年度の学校基本調査によれば、学部卒業者に占める就業者の割 合を関係学科別にみると、「教育」は80.9%であり(第 3 位)、非常に高い就職率を誇っている 分野であるといえる(表16)。 (表16 学部卒業者に占める就業者の割合の推移(平成 28 年度学校基本調査の概要より抜粋)) さらに、平成27 年 3 月の国立大・教員養成課程の大学別就職状況(表 17)では、教員・保 育士養成系を卒業し、就職した者の約20.5%が教員以外の職に就職していることが示されてい る(文部科学省:国立の教員養成大学・学部(教員養成課程)の平成27 年 3 月卒業者の就職状 況等について)。学童指導員や教育関係企業などを中心に、一般社会の中にも教員・保育者とし ての専門性を持った人材が求められていることが伺える。 (表17 平成 27 年 3 月卒業者の就職状況:国立大学教員養成課程) 卒業者数 (A) 正規採用 (B) 臨時的任用 (C) 合計 (D)=(B+ C) 平成 27 年 教員就職率 (正規+臨 時) (D/A) 平成 26 年 教員就職率 (正規+臨 時) 保育士 への 就職率 大学院等 進学率 平成 27 年 教員就職率 (正規+臨 時) (進学者・保 育士除く) 平成 26 年 教員就職率 (正規+臨 時) (進学者・保 育士除く) 教員・保育 士以外への 就職率 その他 未就職率

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他方、保育者の専門性という観点で見ると、平成26 年度幼児教育実態調査(平成 27 年 10 月 文部科学省初等中等教育局幼児教育課)によれば、幼稚園の園長・教頭・教諭のうち幼稚園免許 と保育士資格を併有している者の割合は、全体で73.8%とされている(表 18)。さらに平成 27 年社会福祉施設等調査(厚生労働省)では、現役保育士のうち幼稚園教諭免許状保有者は、全体 の70.1%いることが示されている(表 19)。 (表18 幼稚園教員に係る幼稚園教諭免許と保育士資格の併有率) (表19 保育士のうち幼稚園教諭免許保有者数) 総数 公 営 私 営 保育士 354345 121125 233219 常勤 312016 107410 204606 非常勤 42329 13716 28614 うち幼稚園教諭免許保有者 248420 84591 163828 70.1% 69.8% 70.2% 今後、保育者となる者には、幼稚園教諭および保育士資格の併有が強く求められると予想され る。本学科での学びは、こうした社会からの要請を十分に満たし、教育界をリードする教員を育 む役割を担えるものと捉えている。

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平成30年度 平成29年度 平成28年度 平成27年度 平成26年度 平成25年度 採用数/受験数 採用数/受験数 採用数/受験数 採用数/受験数 採用数/受験数 (倍率) (倍率) (倍率) (倍率) (倍率) 155/450 152/466 177/488 175/488 176/552 (2.9) (3.0) (2.8) (2.8) (3.1) 150/815 149/836 161/852 165/869 155/844 (5.4) (5.6) (5.3) (5.3) (5.4) 305/1043 313/1031 327/1090 315/1082 281/1128 (3.4) (3.3) (3.3) (3.4) (4.0) 110/381 100/394 70/401 70/447 180/1165 (3.5) (3.9) (5.7) (6.4) (6.5) 97/520 66/508 62/429 60/694 (5.4) (7.7) (6.9) (11.6) 148/750 170/737 122/735 124/739 112/744 (5.0) (4.3) (6.0) (6.0) (6.6) 108/752 152/762 152/778 136/845 (7.0) (5.0) (5.1) (6.2) 150/449 237/610 140/655 140/628 179/596 (3.0) (2.6) (4.5) (4.5) (3.3) 52/592 95/856 95/867 138/745 (11.4) (9.0) (9.1) (5.4) 55/175 51/196 65/225 65/225 (3.2) (3.9) (3.5) (3.5) 15/135 18/157 17/144 20/120 (9.0) (8.7) (8.5) (6.0) 石川県 小150 中・高150 富山県 小中校で300 福井県 小130 中・高90 中110 公表なし 新潟県 小255 中87 公表なし 県・政令 市 採用予定者 新潟市 小70 60/196(3.3) 中・高25 公表なし 公表なし 長野県 小175 ウ 採用意向調査について 本学科では、小学校教員の育成を主眼としている。そのため、卒業生の進路として想定される のが、小学校教諭である。その他、保育教諭や中学校教諭も含め、卒業生の多くが教員として輩 出されるものと考えている。 本学が立地する石川県や近隣の県では、私立の小学校および中学校がほとんど存在しない。し たがって、卒業生が目指すのは、公立学校の教員である。そのためには、各教育委員会が実施す る公立学校の教員採用試験を受験することとなる。 現在、本学に在籍する学生の出身都道府県について見ると、最も多いのが地元の石川県であり、 次いで、富山県、新潟県、福井県、長野県と、北信越地域からの入学生が多いことが分かる。こ れら5 県における小学校の教員採用試験の状況については次の表 20 の通りである。 (表20)北信越 5 県教員採用試験の動向(採用予定者数、採用数、受験数、倍率) 前述したように、本学教育学科は小学校の教員育成を主眼とした学科であるため、以下に小学 校教員採用試験の倍率の推移から就職の見込みを分析していく。 北信越5 県の教員採用試験の倍率はこの 5 年間で概ね下降しており、特に小学校教員の採用

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受験者 合格者 受験者 合格者 受験者 合格者 受験者 合格者 平成26年度

5(1)

1(1)

1(0)

0

0

0

0

0

平成27年度

27(2)

1(1)

3(1)

0

4(0)

0

0

0

平成28年度

18(1)

1(1)

3(0)

1(0)

4(1)

0

0

0

平成29年度

24(2)

1(0)

11(0)

1(0)

7(0)

0

3(0)

0

石川県 富山県 新潟県 長野県 える。北信越5 県のなかでも石川県は更にその傾向が顕著であり、小学校教員採用試験の倍率 が過去5 年のうちの 3 年は 3 倍を切っており、昨年度の倍率は 2.9 倍である。 このように、本学の多くの学生の出身県である北信越5 県における教員採用の状況を鑑みる と、教育学科で小学校教員免許一種の免許を取得した学生が教員採用試験を受験し、小学校教員 として採用される見込みは十分にあると考えられる。 また、本学の既存学部の卒業生のうち、教員採用試験の受験者については、やはり、石川県や 富山県、新潟県など、出身県での受験者が多い(表21)。 (表21 金沢学院大学 教員採用試験受験状況) ( )内は中学校または高等学校英語教員 さらに、石川県、富山県を中心に毎年数名が合格しており、平成29 年度の採用においてはい なかったものの、近年では、石川県で中学校または高等学校(英語)教員としての採用実績があ る。 また、義務教育学校の設置や、平成 32 年度から小学校英語が教科化されることに伴い、近年、 小学校教員採用試験においては、中学校免許の併有者および、英語に関する能力を有する者に対 する特別枠の設定や優遇措置が取られるなど、全国的に採用試験制度が見直されている。 全国の教員採用試験の傾向として、平成29 年度に英語に関する資格による教員採用試験の一 部免除、加点、特別選考は全国68 都道府県・指定都市のうち、53 県市で実施されており、うち、 加点制度は16 県市から 30 県市に大幅増加されており、高い英語の専門性と指導力を併せ持つ 人材が全国的に必要とされていることがわかる。 また、北信越地域における教員採用試験についても、全国的な流れと同じくして、英語に関す る資格等に対する優遇措置が取られていることが分かる(表22)。

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