フ ラ ン ス 会 社 法 に お け る 簡 略 型 株 式 会 社
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(2) 早法七三巻三 号 ︵ 一 九 九 八 ︶. ︵3︶. 三四〇. 有限責任制度と契約の自由を結合した︑非常にユニークな会社形態である︒本改正法制定以前は︑フランスの実業. 界は︑フランス会社法︵特に株式会社法︶が︑強行法規を多く含み厳格かつ複雑であって︑国際化時代における企 ︵4︶. 業の二iズにあまり適したものではないという不満を抱えていた︒そこで︑こうした法の厳格さを回避するため. に︑実務においては︑複雑な定款規定を多用したり︑または︑社員間の協定という方法によって調整してはきた ︵5︶ が︑これらの措置がはたして適法であるのか否か︑必ずしも明らかではなかった︒. こうした法制度の持つ厳格さへの不満は︑特に共同子会社の設立に関して強く向けられ︑出資会社の一つが外国 ︵6︶. の会社である場合には︑より柔軟な法制度の適用を受けるために︑フランス国外で共同子会社を設立しようという. 一国9︶も︑管理運営権の帰属主体を定. 動きが顕著であった︒また︑出資者に幅広い裁量権を委ねる共同事業体として︑一九六七年九月二三日のオルドナ ンスによって創設された企業連合体︵一Φ鴨・后ΦB窪&.舜曾⑪鼠88昌2ρO. 款で定めうるなど︑構成員のイニシアティブが尊重される面もあるが︑連合体の目的は︑あくまでも︑構成員の経. 済活動の発展を支えることであり︑連合体自身に営利を目的とした活動を認めてはおらず︑さらに︑連合体の債務 ︵7︶. については︑構成貝の無限連帯責任を定めているなど︑企業形態として採用するには躊躇せざるをえない要素を多 く含んでいた︒. このような状況の下︑一九九〇年一〇月︑フランス経営者全国協議会︵88拐色惹ぎ昌巴3冨霞o轟江量潟巴ωh︒. ωoo聾ひ. o巽. Zら扇●︶の主導の下に招集された立法委員会︵冨8日巨琶自8巴o邑は︑株主総会の権限ならびに会社の管理お ︵8︶ よび運営に関する組織などを定款によって定めることのできる︑新しい会社形態の創設を提案したのである︒. ︵1︶ この新たな会社形態については︑適切な訳語が思い浮かばず︑とりあえず︑簡略型株式会社とする︒また︑一四.
(3) この新たな会社形態SASは︑一九六六年七月二四日の法律第六六−五三七号︵商事会社法︑以下︑会杜法と略す︶の第一編. 霧菖○霧には︑株式会社および株式合資会社が含まれるが︑本稿では︑わが国の会社形態に合わせて︑株式会社とのみ訳する︒. 第四章の最終節である第一〇節 株式合資会社に関する規定の後に︑第一一節︵二六二−一条乃至二六二ー二〇条︶として追加︑挿. ︵2︶. ω09曾ひ冨同霧鼠gωω旨℃一一厭ρ一︒︒藤●■︑9岳需融量&o琶Φ一一Φ飢Φ訂お毒①麟魯︒巨円ρ一㊤ω8一ひ叡葛目鋤亀8ωω冒もまひ①一︒︒吟∪︐. 入された︒なお︑SASに関する解説書としては︑>.OO葺簿卑℃﹂ΦOき鍔あ○巳騨ひ℃舘8江o霧ω冒巳一鼠ρ一︒漣●開98び員ρ. ≦量江鋤89ひ臨℃曽碧什δ霧ω冒忌頴ρお準K︒O昌op霞﹂8旨冒g℃﹂Φ9目Fσω8埣ひ冨轟&8ωωぼ忌譲ρ菊①<あoρ. 一︒逡もpNO㎝Φけω︒イ寄ぎ訂旦一霧8一騨ひ℃貰碧江○霧ω一日呂籔ρ園Φ<︒嘗冒﹂①38B仁︒謹もpG︒︒︒9ω.ヌORB巴p一即ωoqひ融. 法案の作成過程で︑まず検討されたのが︑この新たな会社形態の名称をどのようにすべきかという問題であった︒SASのほ. ℃貰餌9δoω忽ヨ覧まひρい○コ﹂塗合伽俳矧昌︒一どやまω9ψなどがある︒. か︑契約による会社︵﹃ω8菰滋80q霧9巴認Φ︶または︑人的会社︵ξω09騨ひ需お○暮呂ω衆︶が候補として挙げられた︒いず. ︵3︶. ASに落ち着いたとされる︒この名称は︑株式会社に関する会社法の規定が必要以上に複雑であると考えていた実務界の意向にも. れも︑この新たな会社形態の特徴を明確に表現してはいるが︑この会社形態の有する特徴の一面のみを強調するきらいがあり︑S 沿うものであった︵イO仁ぢP身o溶α霧餌陳巴おω一〇︒︒盆﹂8斜︒ワ畠o︒︶︒. 一︒︒︒もp誤︒ ︒簿ω●国3℃8$≦︒ρ一の繕o詳α①ωω8一ひ臨ω8ヨヨΦ﹃︒芭Φω窪2Φのけ一〇p菊Φ<D冒冨R巴8Bこ一〇︒︒P薯●漣一gω︒. ︵4︶℃﹂W一ωω餌声一.ぎ且碧$け陣8身騨o一江同㊤鍔巴ωαΦωωOo一ひ融ω効琵σ①ω一8ω血①ω窪q8膏のωΦ江Φω巴$ωα①ωω〇一暮一〇P菊①く・ω・︒こ. ︵5︶K●○ξoP貸餌鼠αΦω8筥鍔什のし①ωωoo一ひ菰N①ひα.一︒3もPお9ω●. ︵7︶一●ω冒ひ五8津8BヨR9巴卑融o詳8のω09ひ菰ω﹂︒$お︒9E●一誤簿ω︒. ︵6︶ 特に︑オランダ︑リュタセンブルグおよびイギリスが多く選択された︵イ○ξoP鳥o評8ω臥富ヰ80PoF℃﹂o︒ご︒. α巴るPoF℃や㎝Φけω ︶︒. フランス会社法における簡略型株式会社. 三四一. ︵8︶ この法案は︑国民議会および上院で数度の修正を受けた後︑前述のごとく︑一九九四年一月三日の法律として成立する︵ウ ≦.
(4) SASの特異性︑. 早法七三巻三号︵一九九八︶. 二. 三四二. 冒頭にも述べたように︑これまで︑フランス会社法の諸規定は︑そのほとんどが強行法規であり︑定款や社貝間. の契約による裁量の範囲はごく限られたものであった︒しかし︑改正法は︑SASについて︑大幅な裁量権を定款. にゆだねることにより︑柔軟性に富んだ会社形態とした︒そのため︑法律による厳格な規制があまり及ばないSA. Sについては︑社員となりうる者の範囲を厳しく制限している︒すなわち︑SASは︑二人以上の社員により設立. することができ︑社員となりうるのは一定の資本金を有する会社および特定の公共機関である︵二六二ー一条一 ︵9︶ 項︶︒このため︑SASは会社による会社とも称される︒. また︑SASには︑物的会社の典型である株式会社に関する規定が︑可能な範囲で適用される︵二六二−一条二. 項︶︒そのため︑SASにも︑社員の有限責任の原則が保障されている︒一方で︑SASは︑社員の個性を重視す. る人的色彩の強い会社形態として創設されている︒このように︑柔軟性および社員の個性重視の二点がSASの特 異性であり︑そこに株式会社との際立った違いを見いだすことができる︒ ︵9︶U●≦α巴︸OP︒一一︒も一︒匿.
(5) 三 SASの柔軟性. 自由な定款の規定. 社員総会. フランス会社法における簡略型株式会社. 三四三. また︑定款は︑決議の方法について︑書面決議または持ち回り決議による旨を定めることもでき︑通常決議およ. ならないことは言・りまでもない︒. 情報を得させ︑決議事項に関して熟慮できるよう配慮され︑かつ︑総会への参加を可能ならしめるものでなければ. 項︶︒したがって︑総会の招集通知発送時期や招集方法も定款で定めることができるが︑それらは︑社員に十分な. SASの社員総会の決議事項ならびに決議方法および決議条件は︑定款によって定められる︵二六二−一〇条一. 2. 会社に関する規定から︑SASは解放されることとなる︒. り︑一般に強行法的性格を有する.これらが適用除外とされることにより︑著しく拘束的な印象を与えている株式. ならびに株主総会に関する規定︶を適用除外とする旨を宣言している︒この部分は︑株式会社の機関組織を定めてお. 定を︑SASに︑可能な限り適用する旨を定めるが︑但し︑八九条乃至一七七ー一条︵株式会社の管理および指揮︑. SASの柔軟性は︑二六二ー一条二項に求めることができる︒すなわち︑同条項第一文は︑株式会社に関する規. 1.
(6) 早法七三巻三号︵. 九九八︶. ︵10︶. 三四四. び特別決議の定足数や多数要件も定めることができる︒さらに︑人頭多数決を採用するか︑資本多数決を採用する かも︑定款によって決めることができるのである︒. ただ︑資本の増加︑償却または減少︑合併︑分割︑解散︑会計監査役の選任︑年次決算書類および利益金処分案. の承認に関しては︑これを総会の専決事項とする︵同条二項︶︒それでも︑これを通常決議事項とするか︑特別決. 会社の管理および指揮. 議事項とするか︑または︑いかなる方法や条件に従って決議するかは︑定款で定めることができる︒. 3. 発起人は︑会社の管理機関をどのような組織にするかを︑定款をもって定めなければならない︵二六二−六条︶︒. すなわち︑単独指揮者とするか合議体の機関とするか︑その任期︵定めるか否かは任意である︶︑定年︵同上︶︑合議. 体の場合には決議の定足数および多数要件︑ならびに︑指揮者の職務停止事由および報酬などを︑定款において自. 由に定めることができるのである︒指揮者は︑社員でも第三者でもよく︑また︑自然人でも法人でもかまわない︒. これによって︑SASは︑株式会社のように︑新型取締役会︵費①90冨︶・監事会︵8窃色8窪⇒巴一目8︶また ︵11︶. は旧型取締役会︵8霧巴α︑注且良寮慧8︶のいずれかを選択しなければならないという拘束︵二八条︶から解放. される︒そこで︑SASは︑新型と旧型を組み合わせた形態を採用することもでき︑これら二つの形態とは全く異 なる形態︵単独指揮者や独自の合議体など︶を採用することもできる︒. 但し︑SASは︑その代表機関として︑社長を置かなければならない︒社長選任の条件については︑定款がこれ. を定める︒社長は︑会社の目的の範囲内で︑すべての場合に会社を代表する最も広範囲な権限を有する︵二六二1.
(7) 七条一項︶︒社長が︑第三者との関係で︑目的の範囲内にない行為をなした場合でも︑会社は︑第三者がそのこと. につき悪意であるか︑重大な過失があることを立証できない限り︑無効を主張することができない︵同条二項︶︒ ︵12︶. 定款は︑社長の権限に制限を加えることはできるが︑これをもって善意の第三者に対抗することはできない︵同条 三項︶︒. SASの管理機関である指揮者︵単独および合議体︶と代表機関である社長とを別個の機関として並立させるか. 管理機関に関する問題点. 一つの機関として合体させるかは︑定款によって定めることができる︒しかし︑SASの機構を極端に簡略化する ︵13︶ としても︑管理機関と社員総会を一体化することには無理があるとされている︒. 4. こうした柔軟性は︑SASの大きなメリットとして強調されるところであるが︑その反面︑これに伴う問題点も 指摘されている︒. まず︑株式会社の旧型取締役会の取締役または社長の権限は︑SASの社長または指揮者によって行使されると. 定められている︵二六二ー一条二項第二文︶︒しかし︑労働法は︑管理職および労働者の中から選出された企業委員. 会の委員は︑旧型取締役会または監事会に出席して意見を述べることができると定めている︵新四三二ー六条︶が︑ ︵14︶. 定款により︑SASの管理指揮機関として社長だけを定めている場合に︑合議機関ではない社長は︑企業委員会の 委員を招集し︑その意見を聴取することができるのであろうか︒. 三四五. つぎに︑定款は管理指揮機関をいかようにも定めることができるのであるが︑定款にこれらに関する規定が欠敏 フランス会杜法における簡略型株式会社.
(8) 早法七三巻三号︵一九九八︶. 三四六. している場合︑または不完全に記載されている場合の処置が間題となる︒改正法は︑この場合について何も定めて. はいない︒定款の不記載または不完全記載の場合には︑適用除外とされている株式会社の指揮および管理に関する ︵15︶. 規定および株主総会に関する規定︵八九条〜︸七七1︸条︶を︑補充的に適用する旨を定めておくべきであったと の批判がなされている︒. 最後に︑SASの管理運営については︑定款外でなされる株主間の協定によることも認められ︑このこともSA. Sの柔軟性を特徴づける点とされているが︑前述のような定款による大幅な自由が認められると︑これが無意味な. ものになるのではないかという疑問も呈されている︒すなわち︑協定が︑株主全体にかかわるものであり︑秘密に. する必要のない性格のものであるときは︑第三者に対抗することができるように︑定款に明記するほうが好まし. い︒たしかに︑数人間の個人的な合意については︑定款外の協定による意味があると言えるが︑そうした事項でさ ︵16︶. え定款に記載することが可能であるほど︑改正法は十分に柔軟であるので︑やはり︑定款外の株主間の協定は︑あ. まり存在意義が認められないと指摘する者もある︒他方︑定款に記載することによってSASの管理運営がより透. 明性を増すと評価するものの︑定款外の協定にもなお存在意義を認める説も多い.すなわち︑資本参加者たちが企. 業間提携により特別の権限や権利の分掌を定め︑このことが競争者に明らかになることを望まない場合には︑定款. に記載することによって︑この事実が公示されることは提携の障害となるはずである︒こうした場合に︑定款外の ︵17︶ 協定という秘密の契約を選択できることは︑大いに意味のあることであるとする︒.
(9) 柔軟性に対する制限. い込めばよいとされている︵七五条二項︶ことと比較すれば︑厳格な取り扱いになっている︒ フランス会社法における簡略型株式会社. 三四七. ければならない︵二六二ー二条︶︒株式会社については︑即時払い込み分は半額でよいとされ︑残りは五年以内に払. つぎに︑SASの資本金は︑最低二五万フランでなければならず︵七一条︶︑引受後遅滞なく全額が払込まれな. 判所による司法判断を仰ぐことになるであろう︒. ︵20︶. 八条二項に定義される会社は︑ここに当然含まれるとして︑これ以外の形態については︑具体的事例について︑裁. ︵19︶. ﹁会社﹂と称するものを︑はたして︑すべてフランス法上の会社として認めうるのかが間題となる︒ローマ条約五. 貨単位であるユーロも当然含まれる︶で表示することを認めている︵二六二ー一条一項︶︒ところが︑外国の法制度上︑. 加することを可能にするため︵このことは本改正の目的の一つであったのだが︶︑参加会社の資本金を外貨︵EUの通. を受けない︑国家の公共機関も社貝となることができる︵二六二−一条一項﹀.外国の会社もSASの社員として参. 資本金が全額払込済みの会社でなければならない︒また︑商工業活動を行い︑かつ︑公共財政に関する規定の適用. ︵18︶. 金一五〇万フラン以上の会社︑または︑フランス・フランに換算して同一金額以上の資本金を有する会社で︑その. まず第︸に︑SASは︑二人以上の社員により構成され︑社貝となりうるのは法人のみである︒すなわち︑資本. 厳格な制限をいくつか定めている︒. この新たな会社形態は︑多くの自由を享受しているが︑自由には危険が伴うことも事実であるため︑改正法は︑. ︵1︶改正法上の規制. 5.
(10) 早法七三巻三号︵一九九八︶. 三四八. また︑SASは︑資金を公募することができない︵二六二−三条︶︒この制限は︑株式ばかりでなく︑社債または. その他の有価証券の発行に関しても適用される︒これに違反した指揮者は一二万フランの罰金に処せられ︵四六四 ー三条︶︑その証券は無効となる︵民法典一八四一条︶︒. この公募禁止規定に関しては︑実業界は︑もともと︑高いリスクを負うベンチャi企業を共同子会社として設立 ︵21︶. するための会社形態を切望したのであるから︑その要望に応えて創設されたSASから︑一般の投資家が遠ざけら ︵22︶. れたのは当然のことであるとか︑社員に与えられた契約自由に対する代償であり︑かつそれに対する一般投資家の 保護であると説明されている︒. ︵2︶会社法上の他の規定および民法による制限. SASは︑特異性を有するとはいえ︑基本的には株式会社︵株式合資会社︶であるため︑適用除外とされる分野. ︵八九条〜一七七−一条︶以外では︑株式会社に適用されるすべての規定に︑可能なかぎり従うことになる︵二六二. −一条二項︶︒そこで︑会計監査役による監査に服し︵二一八条以下︶︑設立手続︵八四条以下︶︑設立無効制度︵三六. 〇条以下︶︑解散︵二三九条以下︶および清算︵三九〇条以下︶などに関しても︑SASについて定められた規定︵二 六二−一条〜二六二ー二〇条︶に矛盾しない範囲で適用される︒. また︑SASは︑株式会社︵株式合資会社︶として︑民法典一八三二条以下に定められた︑民事会社および商事. 会社に関する共通規定にも従わなければならない︒そのため︑SASは︑社員共通の利益を目的として設立されな. ければならず︵同一八三一二条︶︑各社員は︑持分に比例して︑資本に関する権利を有し︵同一八四三ー二条一項︶︑利. 益の分配にあずかり︑損失を分担する︵同一八四四−一条一項︶︒いわゆる獅子契約は禁止される︵同条二項︶︒ま.
(11) た︑すべての社員は総会の決議に参加する権限を有し︵同一八四四条一項︶︑いかなる場合においても︑社員の出資. 額はその承諾なくしては増加することができない︵同一八三六条二項︶︒こうした︑会社にとって基本的で根源的な 原則を遵守することも求められるのである︒. ︵10︶例えば︑会社が工業と金融業を兼業する場合に︑工業に関する決議は人頭多数決とし︑金融業に関する決議は資本多数決によ. 旧型取締役会の下に新型取締役会を置き︑監事会を置かないとするものである︒この場合︑さらに︑任意に解任できる旧型取. ることを定めることも可能である︵イOζ巻POPqfマおご︒. 締役会の取締役の解任︵九〇条二項︶を正当事由ある場合に限って認めたり︑逆に︑正当事由がなければ解任できない新型取締役. ︵n︶. 会の取締役︵同一二一条一項︑正当事由のない場合には︑損害賠償義務が会杜に生じる︶をいつでも任意に解任できる旨を定める. 法人が社長または指揮者に選任されたときは︑当該法人の指揮者は︑自らが個人の名において社長または指揮者である場合と. こともできる︒. ︸亀P. 審. 同一の条件および義務を負い︑また︑同一の民事および刑事責任を課せられる︒但し︑彼らが指揮する法人と連帯責任を負う︵二. ︵皿︶. 会社の管理運営の概念と社員による集団意思決定の概念は︑必然的に分離されるべきであると説明される︵7い. 六二ー八条︶︒. ︵13︶. OOξΦf℃﹂Φ○き壼る℃ろF忘︒イOqぢP一げ一創これに対して︑定款に規定を欠く場合には︑社貝の全員一致による決定. イO仁冒POP巳fPおN●. 2Φ一2Φの且躍Φω鋤ひく評Φ﹃αきω一︑○鑛き一N讐一8α巴餌ω8一ひ叡℃胃碧江o霧ω一旨巳荘ひρ∪けω8・冒冒一︒O斜︶℃・N︶︒ ︵ 4 !︶. >. が必要であるとの説もある︒定款の重要な記載事項の採用または修正に︑社員の全員一致による決定が要求されていることを︑そ. ︵15︶. イO仁緒oP一獣α︒. の根拠とする︵例えば︑二六二−二〇条︑四〇六条二項または四一五条一項など︶︵℃−ピ●℃9PoP︒一け︸PN︶ ︵16︶. 三四九. SASの社員たる会社が︑資本金をこの金額以下に減少した場合には︑減少の日から六カ月の補正期間内に︑資本金をこれ以. ︵17︶ 勺−﹃℃ΦユP8.息けこPo︒■. ︵18︶. フランス会社法における簡略型株式会社.
(12) 早法七三巻三号︵一九九八︶. 三五〇. 上に引き上げるか︑または︑定款に定める条件に従い︑その有する株式を譲渡しなければならない︵二六二−五条一項︶︒この期. この解散は︑利害関係人または検察官が裁判所に請求する︒裁判所は︑状況に応じて︑この補正期間をさらに最長六カ月間伸長す. 間内に補正ができないときは︑SASは︑解散を宣言するか︑または他の会社形態に組織変更しなければならない︵同条二項︶︒. ることができ︑また︑判決の日に︑補正がなされていれば︑裁判所は解散を宣言することができない︵同条三項︶︒このように︑. 同条項の定める会社には︑民法または商法に基づいて設立された会社および協同組合︑その他︑営利を目的とした公法上また. 改正法は︑参加会社が︑その存続期間中は︑できるだけ資本要件を満たし続けることができるよう配慮している︒ ︵19︶. イOqぢ p ● 8 ︒ 含 け. Pおω︒. は私法上の法 人 が 含 ま れ る ︒ ︵20︶. ︵21︶ イの仁図9﹂獣α.も■お9. た︑こうした契約条項は︑全株主を拘束するにもかかわらず︑公募がなされるとしたら︑一般投資家は︑これらに関する情報を十. ︵22︶ 契約による大幅な自由を認められた発起人株主は︑その見返りとして︑会社の資産については自ら確保すべきであること︑ま. 人的会社としての性質. 分に得ることもなく︑また︑この契約に関与する権利を行使することなく︑募集に応じることとなる︵曽くこ鉾8おぎも■串︶︒. 四. 1 社 員. SASは︑株式会社︵株式合資会社︶であるが︑社員の個性を重視する会社形態である︒社員問の良好な関係が. ︵23︶. 互いの信頼と会社の安定を支える︒こうした﹁社員間の人的関係の重視﹂︵冒9一9ω需房自器︶を明確に表すため. に︑改正法は︑﹁株主﹂︵碧5目魯Φ︶という言葉を用いず︑﹁社員﹂︵器ω8包という言葉を用いている︒本来︑株.
(13) 式会社の社員としては﹁株主﹂の方がより正確な表現であるが︑﹁株主﹂は︑社員の非個性的な性格および﹁所有. と経営の分離﹂からくる︑会社の運営に対する消極的な姿勢を表現するニュアンスが強い︒SASの社員にはこの いずれの特徴も当てはまらない︒立法者は︑用語についても配慮を怠らなかった︒. ただ︑この人的な性格も︑SAS各社によってかなりの程度の差が出てくるものと予想される︒それは︑改正法 ︵24︶. が採用することを認めている定款の規定次第であり︑各社がそれぞれいかなる規定を定款に盛りこむかによって︑ その性格もかなり異なったものとなるはずである︒. 株式譲渡承認条項. フランス会社法における簡略型株式会社. 三五一. 知の日から三カ月以内に︑他の株主または第三者に取得させ︑あるいは譲渡人の承諾を得て資本減少の手続として. ない︒株式会社については︑この場合は︑承認請求の日から三カ月以内に拒絶の通知をしなければならず︑その通. ところで︑改正法は︑譲渡につき会社が承認を拒絶した場合の株主の保護措置につき︑何らの規定もおいてはい. ば︑SASは︑経営権を巡るあらゆる紛争に対して︑指揮者の地位の安定を確保することができる︒. 渡ばかりでなく︑合併︑会社の分割および解散に基づく移転にも適用されるとする説や︑贈与および交換について ︵26︶ は疑問の余地はないが︑合併または分割の結果生じる移転については明らかではないとする説もある.前説を採れ. 承認の対象となしうるにすぎない︵二七四条一項︶︒ただ︑条文上は︑すべての承認となっているので︑個別的な譲 ︵25︶. 条︶︒たとえ︑社員間の譲渡についても例外ではない︒株式会社については︑非株主である第三者への譲渡だけが︑. SASの定款は︑すべての株式譲渡につき会社の事前の承認を要する旨を定めることができる︵二六二−一五. 2.
(14) 早法七三巻三号︵一九九八︶. ︵27︶. 三五二. 会社自身が取得しなければならないと定められている︵二七五条一項︑二項︶︒そこで︑当然に︑SASについて. も︑これらの規定が適用されるものと思われる︒しかし︑二七五条二項は︑資本減少手続以外の自己株式の取得を ︵28︶ 認めていないが︑SASは︑一時的とはいえ︑会社自身が譲受人となることを認めている︵二六二−一九条二項︶︒. 譲渡価格は︑定款において定めることができる︒定款に定めのない場合には︑当事者の合意によって定める︒こ. れができないときは︑民法典一八四三−四条により︑当事者によって選任されるか︑または当事者間に合意が成立. しない場合には裁判所長の命令によって選任される鑑定人の査定によらなければならない︵二六二−一九条︶︒この. 規定は︑二七五条二項から発想されたことは明らかであるが︑二七五条が原則として認めていない︑会社による買. 戻の場合の価格決定方法について定めるものであり︑会社が指定した先買権者との間の譲渡価格の決定方法を定め ︵29V るものではない︒したがって︑先買権者に関する価格決定手続は︑二七五条によることとなる︒. 二六二ー一九条は︑譲渡価格をあらかじめ定款で定めうる旨を規定するが︑この点については異論が呈されてい ︵30︶. る︒すなわち︑譲渡人に対して価格設定の権利を放棄させるものであり︑しかも︑契約もしないうちから︑将来取. 得するかもしれない権利をあらかじめ包括的に放棄させるものである︒さらに︑定款による価格は︑必ずしも市場. 価格に一致するものではなく︑社員にとって相当不利益となる可能性も高い︒もちろん︑市場価格より著しく低い. 定款による譲渡価格は不公正な価格とされ︑当該定款規定は記載のないものと見倣されることになるであろう︒社. 員から︑内部留保された利益に関する権利を奪うことは許されないからである︵民法典一八四四−一条一頑︶︒. 定款の規定に違反して︑承認なくしてなされた譲渡は︑無効となる︵二六二−一六条︶︒定款が開示されているた. め︑この制限に関する特別な開示手続は必要ない︒なお︑定款に譲渡承認条項を定めるには︑株式は記名式でなけ.
(15) ればならない︵二七四条二項︶ため︑会社は︑承認を得ていない譲渡については名義書換を拒絶することができる︒. 譲渡禁止条項. 定款に譲渡承認条項を定めたり︑または修正する場合には︑社員の全員一致による決議を要する︵二六二−二〇 条︶︒. 3. 定款は︑一〇年を超えない期間︑株式の譲渡禁止を定めることができる︵二六二ー一四条︶︒この規定は︑設立. ︵32︶. 1︶. 後︑経営が軌道に乗るまで一定の期間が必要と思われる企業の安定性を確保するのに役立ち︑特に︑株式会社につ ︵3 いては︑この譲渡禁止条項の有効性がいまだに不確定である状況においては︑この明文化は意義があると︑積極的. に評価する者もある一方で︑この条項は︑債務者たる株主に財産の譲渡を禁止するもので行き過ぎであり︑また︑ ︵33︶. 株主の﹁強固な核﹂︵8る爵α霞ω︶を作り出そうとするもので︑その考えは不自然で感心できないと否定的な立場 を採る者もある︒. 除名条項. 本条項の採用または修正についても︑社員の全員一致による決議を要する︵二六二−二〇条︶︒. 4. 定款は︑その定める原因がある場合には︑社員はその株式を譲渡しなければならない旨を定めることができる. ︵二六二−一七条一項︶︒いわゆる︑強制譲渡︑除名条項である︒これには強制買戻も含まれる︵二六二−一九条二. 三五三. 項︶︒定款はさらに︑社員がその譲渡を実施するまでの間︑この社員の経済的な権利以外の権利の停止を定めるこ フランス会社法における簡略型株式会社.
(16) 早法七三巻三号︵一九九八︶ とができる︵二六二−一七条二項︶︒. 4︶. 三五四. 定款による除名条項の有効性については︑これまでもかなりの議論がなされてきたが不確かなままであったた ︵3 め︑この明文化は重要な意味を有するとされる︒定款は︑法定の除名事由︵後述︶以外に︑その除名事由を任意に. 定めることができる︒例えば︑企業活動の継続を困難にする社員間の不和に関する責任︑直接間接を問わず︑会社 ︵35︶. との競争行為の実行︑会社の利益または名誉などを傷つける行為︑指揮者たる社員の任務解怠︑社員に対する刑事. 上の有罪判決の言い渡しなどが考えられる︒また︑社員たる会社が法定の資本金を下回ることになる場合︑SAS. は︑解散または組織変更を余儀なくされるが︵二六二ー五条二項︶︑これを除名事由とすることも可能である︒. 法定除名事. さらに︑改正法は︑社員が他の会社の支配下に入った場合︵三五五ー一条︶︑定款に定める条件に従って︑経済的. な権利以外の権利の行使を停止し︑かつ除名することができる旨を定めている︵二六二−一八条一項. 由︶︒合併︑分割または解散の結果︑同一の状況になった社員にも適用される︵同条二項︶︒ ︵36︶. 本来︑除名は︑社員に過失があった場合または人的信頼関係に打撃を与えた場合の制裁である︒しかし︑改正法. は︑前者を要件としていないことは︑法定の除名事由からも明らかである︒それにもかかわらず︑改正法は︑除名. の対象となった社貝について︑対抗手段としての裁判上の救済措置を定めていない︒もっとも︑定款の規定︵手続 ︵37︶. または除名事由など︶に違反した除名については︑その取消訴訟が受理されるが︑裁判所は︑除名権の濫用の場合 にもその取消を認めるべきであろう︒. 除名に関する定款の定めの採用または修正は︑社員の全員一致の決議をもって行うことができ︵二六二ー二〇 条︶︑その譲渡価格の決定については︑譲渡承認条項の場合と同一の取り扱いとする︒.
(17) 議決権拘束契約. 三五五. 社員の持分については︑株式︵碧菖8︶という言葉を用いており︑持分︵冨琶という言葉は使っていない︒. フランス会社法における簡略型株式会社. ︵27︶ K●O段図oPO℃ 9 Pお9. ︵26︶>60貫①け騨勺﹂①Oき目F8.鼻︒も.①︒︒. ︵25︶閃.いの8げ<﹃ρoマ鼻.も齢一鐸イ○ξ・P一獣阜. ︵2 4︶ イO仁蜜oPoP鼠rワ畠㎝. ︵23︶. 過ぎた内容については︑濫用禁止の原則が働くことになる︒. は︑自由にかつ有効にこの契約を締結することができることの証しと言えるのではないだろうか︒もちろん︑行き. ︵39︶. ○条三号︶を適用していない︒議決権拘束契約にまつわる利益供与について刑事制裁が排除されているということ. ︵38︶. 四四九条〜四五九条︶などを︑SASに適用している︒しかし︑議決権行使のための利益供与罪を定める規定︵四四. 算書類作成に関する罪︑株式会社の資本変動に︑監督および解散に関する罪︵四三二条〜四三七条︑四三九条および. する規定︵四六四ー一条一項︶である︒同条項は︑株式会社の設立に関する罪︑会社財産を危うくする罪︑年次計. しない旨を明らかにしたと解するべきであろうか︒ここで︑参考になるのは︑会社法上の刑罰規定をSASに適用. であるという原則を定めたものと類推解釈すべきか︑あるいは︑反対解釈をして︑他の場合には期限の条件は存在. となる.改正法の立法者が譲渡禁止条項につき期限付きでその有効性を認めたのは︑他の取り決めについても同様. になしうるものであるのか︑または︑譲渡禁止条項と同様に︑一定の期限付きで認められるのであるのかが︑問題. SASにおいては︑株主間の協定によって議決権行使の方向を指図する契約も認められる︒かかる協定が無制限. 5.
(18) 三五六. 同条項は︑会社が株式を買い戻したときは︑六カ月以内にこれを譲渡するか︑または消却しなければならないと定めている︒. 早法七三巻三号︵一九九八︶ ︵28︶. イ〇二旨 P O P g f P お 9. ︵29︶ ︾■OO畦Φけ9勺﹂①O弩βFOやo一け←Pooω︒. ︵3. 1︶ 株式会社の場合︑定款による譲渡禁止条項は︑期間が限定されていること︑および︑厳格でかつ適法な理由に基づく場合には. ︵30︶. 有効とされる︵OO幹ま零けおo︒合罐<︒ω09お︒︒㎝﹂F即9陰昌戸一︒︒零唇お︒︒︒ ○コ這・︒︒ ︒ ﹂ o ﹂<る︒9︒しかし︑株式会社の本. こうした条件が要求される︵℃−い勺R貫8お霊もる︶のか︑あるいは︑期限付きであること以外は全く無条件に譲渡禁止条項が. 質とは相いれないため︑特殊な状況がある場合にのみ正当化されると解されている︵イO昌OP置α︒もる零︶︒SASについては. と解されているが︑SASの場合にはどのように扱うべきか︵否定する者として尽Oξ○戸一σ律も■お刈︶︑不明である︒. 有効とされるのかは︑明らかではない︒また︑株式会社の場合には︑この条項は社員の債権者による株式の差押には対抗できない. K・Oq﹃OPぎここおO■. イO仁網OP↓同巴融α①ω8⇒q讐ρいΦωω8欲鼠①ρP一認陰. >Ooξ①什9℃﹂①9§F8.9匿も︒︒斜●. 勺一①8び<︻ρoP9叶︒もP一思9ψ イOq冤OPU同○律αΦω㊤陳巴おωンや 8.. ︒. イOξ・P一玄FPおS同教授は︑農業協同組合の社員の除名に関して提起された多くの訴訟がSASについても参考になる. 一零9肉Φ<●ω8こ一〇ミ﹄G︒q︶Q. と示唆している︒ 裁判所は︑その場合︑除名がそれを正当化する厳格な理由に基づいてなされることを要求している︵Ω<・ど. 同条号は︑請託に従って議決権を行使するために︑または議決権に参加しないために︑利益の供与を受け︑または受けること. ⇒O<︒. ︵8 3︶. またはそのいずれか一方の刑に処する旨を定める︒この規定については︑議決権拘束契約が一般的に行われているフランスに. を保証もしくは約束させた者︑ ならびに利益を供与しまたは保証もしくは約束した者は︑二年の禁固および六万フランの罰金に処. Pω︶︒. 株式会社についてさえもこれを適用することは困難な状況であるとして︑存在そのものに疑問を呈する意見も強い︵℃. K■O=﹃oP↓鍔一菰α①ω80賃餌ρいΦωω8欲鼠Φρ℃PωON9ω9勺−い●℃R一戸一げ置. −ご ℃ΦユP8Dq ︵39︶. 。. 32 33 34 35 36 37 おいては︑. し、.
(19) 五. むすび. SASの強い人的な性格は︑これを株式会社︵株式合資会社︶の一種として把握するには︑ためらいを感じざる ︵40︶. をえない.SASは︑株式会社よりもむしろ︑一九二五年三月七日の法律によって創設された当時の有限会社に近. い実態をもっている︒すなわち︑SASは︑柔軟性︑人的性格および一定の社員間の契約を組み合わせた会社形態. である︒こうした自由さを︑これからSASを利用しようとするものが濫用するならば︑国内ばかりかヨーロッパ. 連合︵EU︶全体の立法者の反発を招くことになり︑結局は︑創設当時の有限会社と同様の運命をたどり︑規制が ︵41︶. 強化されてゆくことになるであろう︒逆に︑SASを設立しようとする者が︑+分に慎重かつ節度ある態度で臨む ならば︑この会社形態は︑大いに発展するであろうと期待できる︒ ︵42︶. 確かに多くの問題点が未解決のまま残されているとはいえ︑それが致命的なものとは考えられず︑これらが現実. ︵43︶. にSASの基本的な利点を減殺することはありえない︒実際に︑SASの利用状況はまだかなり限定されたもので. あるが︑一九九六年一〇月現在︑法務省︵邑三馨曾①脅ご冒昌8︶は約二千社の存在を把握している︒しかし︑設. ︵44︶. 立されたSASのほとんどが強力な企業グループの子会社であり︑かなりの有力企業である︒このために︑パリ第. 一大学のグイヨン教授は︑一九九四年の改正は間違いなく成功であったと評価されている︒SASの創設がフラン. ス会社法全体に少しずつ広がって行くであろう規制緩和の動きに弾みを付けることも期待できると思われる︒. 三五七. 以上︑本稿では︑新たに創設されたSASについて︑その制度および特徴の解説︑ならびに主な問題点およびそ フランス会社法における簡略型株式会社.
(20) 早法七三巻三号︵一九九八︶. 三五八. れに対する学説を紹介した︒しかし︑このほか︑SASの指揮者または社長に関する利益相反取引規制やSASの. 子会社との関係︑その他税法との関係など︑多くの論点を残したままである︒また︑一応触れてはいるが︑社員間. の多様な契約の有効性の問題については︑十分に掘り下げた検討をさらに試みたいと考えている︒紙幅の都合もあ り︑他日を期したいと思う︒. わが国では︑株式会社および有限会社について一人会社の存在を認めたものの︑株主総会または社員総会︑取締. 役会・代表取締役または取締役︑および監査役︵監査役会︶︵有限会社においては任意機関︶さらには会計監査人とそ. の複雑な機関構成は︑複数社員の会社におけるのと変わるところがない︒SASの簡略性および定款による柔軟性. は︑今後のわが国の閉鎖会社の機関構成を考えるうえで︑大いに参考になるのではなかろうか︒. 以下︶︒創設された当時の有限会社は︑人的会社と物的会社の中間的ないし混合的形態の会社と位置付けられていた︒すなわち︑. ︵40︶ 現在︑この法律は廃止され︑有限会社は一九六六年の会社法の中に︑他の会社形態とともに統一的に規定されている︵三四条. 有限責任制および法人格から生じる効果を享受しつつ︑社員間の契約の自由を大きく認められていた︒一九六六年会社法の中に統. 一されるに際して︑株式会社への大幅な接近が図られ︑現在のような制度となった︵﹁フランス会社法﹂︑早稲田大学フランス商法. イ〇一高OPOP巳fPおS. 研究会編︑国際商事法研究所︑一九七五年︑三一頁︶︒ ︵41︶. ℃−じ勺R 一 P O や 9 一 こ P ド ℃①薗8ω>陳凶o﹃Φωα仁O餌<﹃.一8SPS. ︵42︶. ︵44︶ 一九九七年一一月一七日付けの筆者宛の書簡︒. ︵43︶.
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