腦下垂体 前葉移 行細 胞(分 化性嫌細 胞) 腺 腫 の 一 剖 檢 例
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(2) 96. 稲. 本. る.. 喜. 治. る.. 腸. 膵臟. 左 腎150瓦,脂. 胃及び小腸. 腎臟. 小 腸 大 腸 共 に一 般 に 濾 胞 肥 大 す. 肪 嚢 発 育 極 め て 良 好,. 死後変化強 く詳細 不明. 粘膜萎縮. 繊 維 膜 剥 離 に 際 して 一 部 腎 表 面 物 質 缺 損 を来. 腎臟. 慢性絲毬 体腎炎の所見 がある.. た す.星 芒 静 脈 稍 々怒 張 し一 部 に於 て は極 め. 副腎. 皮質は所々肥大 し結節形球 あ り.髄. て著 明 で 瀰 漫 性 に 暗 赤 色 を 呈 す る 部 が あ る.. 質 も肥 大 が 見 られ るが 死 後 変 化 が 稍 々 強 い.. 割 面 稍 々膨 隆 し色 黄 紅 色,皮 質 髄 質 の 界 不 明 瞭,皮. 質 の 厚 さ約0.4糎. 左副 腎髄 質 稍 肥大. 甲状 腺. は濃 厚 で あ つ て上 皮 細 胞 は増 殖 して お る.. す.. 睾丸. 右腎. 濾 胞 は 小 形 の も の 多 くコ ロ イ ド質. 精 上 皮 は萎 縮 し各 種 精 細 胞 を 認 め 得. るが 細 胞 は粗 に 存 し淋 巴 球 浸 潤 あ り精 虫 は見. 頭 部 皮下 脂肪 組織 の発 育極 めて著 明 に. られ な い.間 細 胞 は減 少 し て 褐 色 萎 縮 に 陷. 脳. 120瓦 左 腎 と同 様 の 所 見 を 認 め る.. し て そ の 厚 さ約0.5糎,穿. 顱 に際す る出血 の. た め に骨 膜 下 に 多 量 の 出 血 を 見 る.ト. る.. ル コ鞍. の 左 側 は前 床 状 突 起 か ら鞍 背 に か け て 腫 瘍 に よ り破 壊 され 葡 萄 状 を な せ る腫 瘍 の 一 部 が 頭. 脳. 軟 脳 膜 浮 腫 状 に 肥 厚 し皮 質 髓質 に は瀰. 漫 性 に 神 経 質 細 胞 が 増 加 し て お る.側 で はVirchow‑Robinの. 脳下 部. 腔 が 拡 大 して 神 経 膠 質. ロ. 蓋 底 か ら は み 出 て い る.大 脳 底 に 於 て 脳 下 垂 体 の 部 に一 致 し て 小 児 手 挙 大 の 腫 瘍 あ り色 暗 赤 褐 色 に し て一 部 手 術 に よ り切 除 され て お り 腫 瘍 の 下 面後 部 は更 に 小 鶏 卵 大 の 腫 瘤 あ り.. 細 胞 の 瀰 漫 性 増 殖 が あ る. 腫瘍. 実 質 細 胞 は小 さ い 多角 形 を 呈 し弱 好,. 塩 基 性 で 顆 粒 状 の 原 形 質 を 有 す.原. 形 質 は一. 艇 に乏 し い が 主 細 胞 よ りは 多 く一 部 で は や ゝ. そ の表 面 凹 凸不平 で一 部 葡 萄 状 を な し,硬 軟. 多 量 に存 し移 行 細 胞 に 一 致 す る もの が あ り,. 不 定 に し て脆 弱,色 暗 黒 赤 色 乃 至 鮮 紅 色,一. 稀 れ に 原 形 質 が 好 酸 性顆 粒 状 に現 れ る もの が. 部 に胞 嚢 を 形 成 し淡 黄 色 の 内 容 を 充 す.腫 瘍. あ る.基 質 は殆 ど血 管 網 か らな り結 締 組 織 は. の 周 圍 に は手 術 に よ る 出 血 が 著 明 で あ る .脳. 少 な い.実 質 細 胞 は血 管 の 網 眼 申 に 濾 胞 状 に. 神 経 中 嗅 神 経 視 神 経 は腫 瘍 中 に全 く埋 没 され. 配 列 され る が 腔 は 認 め られ な い.基. て い る.. 血 管 壁 と実 質 は直 接 相 接 し て 内 分 泌 腺 特 有 な. 其 の 他 の 臟 器 に著 変 を 認 め な い.. 構 造 を 示 して 居 る.尚 腫 瘍 組 織 の 所 々 に 小 出. 病理 組織 像 心臟. 血 が 認 め られ る.. 心 外 膜 下 脂 肪 組 織 は著 明 に増 加 し心 總. 筋 間 質 に も侵 入 す る.心 筋 纎 維 に褐 色.萎 縮 及 び 好 塩 基 性 変 性 を 認 め る. 肺臟. 質 の 毛細. 括. 脳 下 垂 体 前 葉 細 胞 の 種 類 に関 して は従 来 嫌. 肺 胞 隔 肥 厚 して い 七 漏 出 性 出 血 著. 色 性 細 胞,好 酸 性 細 胞 及 び 好 塩 基 性 細 胞 等 を. 明.肺 胞 内 に 単 核 球,中 性 嗜 好 性 白血 球,組. 単 に分 泌 機 能 相 の 相 異 に過 ぎ ず とす る一 元 説. 織 球等 の浸潤 が見 られ加 答児性 肺 炎 を件つ て. と此 等 を 異 種 細 胞 な りと す る 多 元 説 と あ り. い る.. Benda.. 脾臟. 被 膜 は纎 維 性 に 肥 厚 し脾 桂 も又 肥 厚. す る.白 髓 著 明 に萎 縮,中. 心 動 脈 壁 は硝 子 様. Guerrini等. Lothringer等. は一 元 説 を 支 持 しFlesch.. は顆 粒 の 酸 及 び 塩 基 に対 す る嗜. 好 性 が 細 胞 の 本 質 的 差 異 を 指 示 す る と な す.. に 変 化 す る.赤 髓 の 網 状 織 増 殖 し腫 大 せ る網. E. J. Krausは. 状 織 細 胞,内. の 細 胞 が 区 別 され る とな す.即. 皮 細 胞,多. 数 の 脾 臟 細 胞,プ. ラ. 成 人 脳 下 垂 体 前 葉 に は 凡 そ4種 個 体 発 生上 最. ズ マ細 胞 等 が 見 られ る脾 〓 一 般 に 欝 血 性 で あ. も初 期 の 細 胞 は一 定 の 配 列 を 好 んで 示 す 所 の. る.. 細 長 い 紡 錘 形 の 細 胞 でFoetalezellen称. 肝臟 開,細. して. 細 葉 中 心 性 脂 肪 化 あ り,肝 細 胞 の 離. お る.此 の 細 胞 か ら 主 細 胞 を 経 て 一 部 は好 酸. 葉 辺縁 部 肝 細 胞 の 代 償 性 肥 大 を 認 め. 性 細 胞 に一 部 は移 行 細 胞 を 経 て 好 塩 基 性 細 胞.
(3) 脳下垂体前葉移行細胞(分 化性嫌細胞)腺 腫 の一剖検列. 97. に発育進行するとしておる. Foetalezellenか. 腫瘍 発生の位置的関係 を見 る と局在性の も. ら主細胞を経て移行細胞に到るまで は細胞 内. のは比較的規則正 しく主細胞及 び移行細胞 腺. に顆粒 はな く主細胞 と移行細胞の差異 は著 明. 腫 は脳下垂体の外套層 に,好 酸性細胞腺腫は. でな く細胞の境界の明彩度及び細胞の大 さが. 中心部 に好塩基性細胞腺腫 は後 限界部 に好発. 両者を区別す る根拠であるとす る.好 塩基性. すると云ふ.又 嫌色性細胞腺腫と好色性細胞. 細胞 と好酸性細胞の間 に移行な く,又 生理 的 にも顆粒の消失 は常に見 られると云ふ.故 に. 腺腫の発生頻度の比 は3対1で. 顆粒を中心に分類すると前記4種 の細胞 の間. 発 生 頻 度 は 凡 同 率 で 男 女 差 は 認 め ら れ な い.. には移行型を示す細胞が挿入 されて来 る.田. Russell T. Costelloが 何 等 脳 下 垂 体 前 葉 腺 腫. 部教授 は脳下垂体前葉細胞を夫分化性嫌色細. を 思 は せ る 症 状 を 生 前 示 さ な か つ た1000名. 胞,分 化性嫌 色細胞,好 酸性細胞,好 塩基性. の 屍 体 の 脳 下 垂 体 を 検 して225例. 細胞の4種 の細胞 を区別 し各 々の細胞 は独 自. 出 し之 を 組 織 学 的 に検 した る に 嫌 色 性 生細 胞 腺. の 機能を営 み,互 に移行す る事 はないと主張. 前者が頻発す. る.又 男女両性 に於 ける脳下垂体前葉腺腫の. 腫53%,好. 酸 性 細 胞 腺 腫7.5%好. の 腺腫 を見. 塩 基性細. した.此 の 分 類 に 依 る と 従 来 の 移 行 細 胞 は分. 胞 腺 腫27%混. 化性 嫌 色 細 胞 に 相 当 す る もの の 様 で あ る.又. Russelt T. Costelloの 報 告 例 中好 酸 性 細 胞 腺. 同教 授 は顆 粒 の 状 態 を 顆 粒 未 分 化 期,成. 腫 が 比 較 的 少数 で あ る の は該 腫 瘍 が 増 殖 が 早. 期,静 止 期,融. 解 期,活. 動 期,変. 生. 性 期 の6期. 細 胞 腺 腫12.5%で. あ つ た.. く又 症 状 も早 く出 る た め 此 等 の 剖 検 例 よ り除. に分 け て 居 る.脳 下 垂 体 前 葉 腺 腫 は 周 知 の 如. 外 され た た め で あ ろ う.本 例 の 腺 腫 は 剖 検 の. く実 質 細 胞 が 如 何 な る種 類 の 細 胞 に 属 す るか. 結 果 移 行 細 胞,分. に依 り種 々 に 分 類 され る.そ. れ 臨 床 上 腫 瘍 の 圧 迫 に よる 視 力 障礙 及 び 脳 下. は移 行 細 胞(分. こ で 本 例 の腫 瘍. 化 性 嫌 色 細 胞)腺. 腫 と考 へ ら. れ る.. 化 性 嫌 色 細 胞 腺 腫 と考 へ ら. 垂 体機 能減 退 に よる脂肪 肥満 性減 退 を主 訴 と し た症 例 で ある.. 文 1) 田 部. 浩. 2). 所. 3). 岡奉 良 三. 日本 病 理 学 会 会 誌 第25巻602. 安夫. 4) Russeil. 癌. Costello.. 5) F. K. Redlich Wien. 第10巻8号 Amer,. 1936. 1935. 第31巻3号1937. 慶応 医学 T.. .. 献. Arch. f. inn. Med.. 30. 111‑126 1938 J . Path,. 附. 12. Nr2. 圖. 6) R. A. Willis M. J. Australia 1: 287‑291, 1938. 説. 明. 脳底 中央部 には脳下垂体の亘大な腫瘍を認め右側前頭葉下面に宏汎な出血を認める..
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