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メチル化CpG結合タンパク質MeCP2とJCウイルスタンパク質の相関に関する研究

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Academic year: 2018

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学 位 論 文 審 査 の 概 要

博士の専攻分野の名称 博士(医 学) 氏 名 高 橋 健 太

主査 教授 志 田 壽 利 審査担当者 副査 教授 田 中 伸 哉 副査 教授 有 川 二 郎 副査 准教授 矢 部 一 郎

学 位 論 文 題 名

メチル化CpG結合タンパク質MeCP2とJCウイルスタンパク質の相関に関する研究

進行性多巣性白質脳症 (PML) は, JC ウイルス (JCV) により惹起される致死的疾患であるが 効果的な治療法は未だ確立されていない. Methyl CpG binding protein 2 (MeCP2) はDNAプロ モーター領域の転写を制御する分子である. PML脳では, JCV T抗原 (T antigen, TAg) が発現し て い る 乏 突 起 膠 細 胞 に お い て MeCP2 発 現 細 胞 が 多 数 認 め ら れ る こ と が 免 疫 染 色 に て 判 明 し,

MeCP2の発現が JCV の感染に関与する可能性が考えられた. 本研究では in vitro の系で JCV

TAgによるMeCP2のプロモーター活性を詳細に検討すると共に, JCV TAgによるMeCP2発現

の影響を検討した. JCV TAgによりMeCP2プロモーター活性は上昇するにも関わらず, mRNA

およびタンパク質発現の亢進は認めず, プロモーター活性とmRNAおよびタンパク質発現に乖離

が認められた. 乖離の原因として microRNAによる転写後修飾や, エピジェネティックな制御機

構が関与する可能性が考えられた.

発表後審査員より, JCV 感染と PML の病態, PML 実験系モデルと本研究で使用した細胞株, PML脳でのmicroRNA発現, in vivoの現象をin vitroで再現できない理由等に関する質問がなさ

れた. 申請者はいずれの質問に対しても, Japanese Journal of Infectious Diseasesにも公表した 自らの研究結果や既報の論文等を引用し, 適切に回答した.

本研究はPMLの病態解明に関する基盤的研究として高く評価され, 現在in vivoモデルの存在

しないPMLの実験系の確立に重要な知見がもたらされると期待される.

審査員一同はこれらの成果を高く評価し, 大学院課程における研鑽や取得単位なども併せ申請

参照

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