岡 山 大 学 構 内 遺 跡 調 査 研 究 年 報 12
一九 九 四 年 度
岡山大学構内追跡 査研究年報 12
1994年 度
1995年 12月
岡山大学埋蔵文化財調査研究セ ンター
岡山大学構内遺跡調査研究年報 12 1994年 度
岡山大学埋蔵文化財調査研究センター
序
1994年 度は津 島地 区において図書館建設予定地 と北福利厚生施設建設予定地 の発掘調査 を実 施 しま した。 図書館予定地は調査面積が約1800ど に為 よぶ こともあ り
,前
年度末か ら調査 を開 始 した ものです。 当地は文学部構 内で1982年 に行 った発掘調査地点のす ぐ東側 にあた り,当
時 はその地点を小橋法 目黒遺跡 と呼んでいま した。本学 の建設工事に ともな う本格的な発掘調査 と しては最初 の事例 とな り,本
セ ンターでは現在その調査 を津 島岡大遺跡第1次
調査 と位置づ け てい ます。 1982年 の調査地 では農耕呉な どの木器を多 く含 む弥生時代 の溝を確認 してい ま し たが,今
年度 の図書館予定地 においてはそ の延長部 と考 え られ る大規模 な溝 のほか,多
くの時 期 にわた って重複 す る水 田遺構 な ども調査す ることがで きま した。図書館 の東側 の北福利厚生施設予定地 での調査 は2カ月 間 の部 分 的 な発掘 で 中断 しま した が
,弥
生時代 のやは り大規模 な濤があることが判 明 し,図
書館予定地 の大持 との関連 も考慮 に 入れ て今後調査 を進 め る必要が出てきま した。1994年 度 の報告書 としては
,1990年
度 に実施 した2地
点 の調査成果 を収録 した『津 島岡大遺 跡5』 を刊行 しま した。各方面で広 く活用 され ることを期待 します。発掘調査 がつづ き出土遺 物 の整理や報告書刊行 の作業がやや遅れ ぎみですが,重
要 な成果 の公表 を促進す るよ う今後 と も努力す るつ も りです。発掘調査 お よび報告書刊行等において,関
係各位 の一層 の ご協力・ ご 支援をお願 いいた します。岡山大学埋蔵文化財調査研究 セ ンター
稲 田 孝 司
1
本報告は岡山大学埋蔵文化財調査研究 セ ンターが岡山大学構 内において1994年 4月 1日 か ら1995年 3月31日までに実施 した埋蔵文化財 の調査 と保存,お
よび活動成果をまとめた も のである。2
大学構 内の埋蔵文化財 の調査に際 しては,設
定基準を次の よ うに定めた。1)津
島地 区では,国
土座標第V座
標系(X=‑144,500m Y=‑37,000m)を
起 点 と し,真北 を基軸 とした構 内座標 を設定 した。一辺
50mの
方形区画である。 また,同
地 区では 調査 の便宜 上,大
き く津 島北地区 と同南地区に三分す る (図11)。2)鹿
田地 区では,国
土座標第V座
標系(X=‑149,800m Y=‑37,400m)を
起点 とし,座標軸 をN15°
Eに
振 った ものを基軸 とした構 内座標を設定 した。地区割は一辺5mの
方形 を用 いてい る (図13)。
3)本
文 中で用 いる方位 は,津
島地 区・鹿 田地 区は真北 を,他
は磁北 を用 いている。3
岡山大学構 内の遺跡 の名称 は,周
知 の遺跡 の場合はそのまま踏襲す る。津 島地区構 内につ いては,全
域 を 「津 島岡大遺跡Jと
総称す る。他地 区は任意の名称 で仮称す る。4
調査 名称 は,「発掘調査」に分類 した ものにつ いては,各遺跡毎に調査llkに従 って次数番号 で呼称 し,「試掘調査」「立会調査」 に分類 した ものは,任
意 の名称 を用 い る。発掘調査 のうち
,小
規模 で,試
掘調査か ら連続 して調査 した ものは,「試掘調査Jに
分類す る。5
「発掘調査」 についての記述 は現段階におけ る概要であ り,詳
細 は正式報告 に依 って頂 き た い。「試掘調査」 については,本
年報 での記述 を正式報告 にか え る。6
表 に記載 した所属部 は,原
則 として各学部の頭文字を略号 として用 いている。7
本文・ 目次 。挿 図 。写真な どで使用 の調査番号 は表 1と 一致す る。8
本文 は岩崎志保・富樫孝志 ・光石 鳴 巳・ 山本悦世 が 分担 執 筆 し,執
筆 者 名 を末 尾 に記 した 。
鹿 田地 区 と津 島地 区出土種 子 の分析 を松谷暁子氏 (東京大学総合資料館
)に
依頼 し,そ
の成果を附編 として掲載 した。
編集 は稲 田孝 司セ ンター長 の指導 の もとに
,岩
崎が担 当 した。本年報に掲載の津島地区の地形図は岡山発行の
1/25000の地図を複製 したものである。
調査 。整理において以下の方々にご援助・教示を頂いた。記 して感謝申し上げる。
遠藤七都子,平井
勝,乗岡
実,出宮徳 尚,扇崎
由,本田光子,野久保隆
例
岡山大学構 内遺跡調査研究年報12 1994年 度
第
1章 1994年
度 岡山大学構 内遺跡調査報告…………Ⅲ………Ⅲ…・………Ⅲ……
1
1
調査 の概要………Ⅲ………Ⅲ……
1
2
発掘調査………
1
①
津 島岡大遺跡第 12次 調査 く図書館予定地〉
………
1
②
津 島岡大遺跡 第13次 調査 く福利厚生施設 (北
)予
定地〉………
10
3
試掘調査……・………・………・………Ⅲ………Ⅲ……
11
4
立会調査………
13
(1)津
島地 区………
13
(2)鹿
田地 区………
14
第
2章 1994年
度普及・研究・資料整理活動………・………・……
20
1
資料整理・………Ⅲ………・………Ⅲ…………Ⅲ……
20
2
分析依頼………
20
3
刊行物………
20
4
調査員の活動………
20
5
日誌抄………Ⅲ……
23
6 1994年
度 までの遺物保管状況………
24
第
3章 1994年
度活動 の ま とめ…………Ⅲ…………Ⅲ………Ⅲ………Ⅲ 27 附
表
… … … …… … … …… … … …
28
岡山大学構 内埋蔵文化財保護対策要項
……Ⅲ…………・………Ⅲ………
41
1
岡山大学埋蔵文化財調査研究 セ ンケー規程………
41
2
岡山大学埋蔵文化財調査研究 セ ンター管理委員会規程………
42
3
岡山大学埋蔵文化財調査研究 セ ンケー運営委員会規程………
43
4
岡山大学埋蔵文化財調査研究 セ ンター 自己評価委員会規程………
43
1994年度埋蔵文化財調査研究セ ンター組織
………Ⅲ………Ⅲ………
45
1
セ ンター組織一覧・―・………Ⅲ……・…………・………・………
45
2
管理委員会…・………・………Ⅲ………・………
45
3
運営委員会………・………
46
附
編
………Ⅲ………
47
次
挿 図 目 次
図
1
津島岡大第12・ 13次調査 津島北地区調査地点位置図 ……… 1図2 津島岡大第12次調査 土層柱状図 ……… 3
図3 津島岡大第12次調査 縄文時代〜古墳時代遺構全体図 ………Ⅲ……… 4
図4 津島岡大第12次調査 調査区西壁溝断面図 ……… 6
図
5
津島岡大第12次調査 出土遺物実測図 ………・……… 7図6 津島岡大第12次調査 古代〜中世遺構全体図 ……… 8
図7 農学部動物実験施設予定地 津島南地区調査地点位置図 ………
11
図8 農学部動物実験施設予定地 土層柱状図 ………Ⅲ………。12
図9 調査⑩土層柱状図 ………Ⅲ………Ⅲ…………Ⅲ………Ⅲ………Ⅲ13 図
10
調査⑤土層断面図 ………15
図
11
津島地区全体図 ………17
図
12
今年度の調査 【1】 津島地区 ………18
図
13
今年度の調査 【2】 鹿田地区 ………19
図
14 1994年
度 までの調査地点 【1】 津島地区 ・……Ⅲ…・………・………・………39
図
15 1994年
度 までの調査地点 【2】 鹿田地区 ………40
写 真 目 次
写真
1
津 島岡大第 12次 調査13層
上面水 田畦畔………
写真
2
津 島岡大第 12次 調査12層
上面水 田畦畔………
写真
3
津 島岡大第 12次 調査11層
検 出溝 (濤30ほか)写真
4
津 島岡大第 12次 調査濤30木製 品出土状況
………
写真
5
津 島岡大第 12次 調査濤30出 土木製 品
………
写真
6
農学 部動物 実験 施設黒色土 の落 ちが確認 された土層断面
………
写真
7
構 内遺跡 出土試料 の灰像写真・………Ⅲ………Ⅲ……・………
5 5 5 6 6 12 49
表 目 次
表
1 1994年
度調査一覧………・………・………
16
表
2
埋蔵文化財調査研究 セ ンター収蔵遺物概要………Ⅲ………
25
附表
1 1982年
度 以前 の構 内主要調査 (1980〜 1982年度)
………28
附表
2 1993年
度 以前 の構 内主要調査 (1983〜 1993年度)
………29
附表
2‑(1)発
掘調査・………Ⅲ………Ⅲ………
29
附表
2‑121
試掘調査・…………Ⅲ………・…………・…………i… …Ⅲ……Ⅲ………。………Ⅲ……
30
附表
2‑(3)立
会調査・…Ⅲ………Ⅲ……・…………Ⅲ………Ⅲ………Ⅲ……Ⅲ…
32
附表3
埋蔵文化財調査室刊行物・………Ⅲ………Ⅲ………。…Ⅲ……Ⅲ…………
37
附表