〜復興の意気や溢るる熊本大学〜
熊本復興支援プロジェクト
熊本復興支援プロジェクト
総括リーダー :学長 原 田 信 志
副総括リーダー:理事・副学長(研究・社会連携担当) 松 本 泰 道
大学院先端科学研究部・教授
柿 本 竜 治
・ 熊本大学は地元の国立大学として、熊本に関する課題研究に取り組んできた。 ・ 震災後、本学の多くの研究者からこれまでの研究成果を地域復興に活かせないかと、 様々な提案がなされた。 ・ 研究者の熊本復興への想いと地域とともに発展を遂げてきた本学の使命として、学 長を総括リーダーとする「熊本復興支援プロジェクト」を設置する。 ・ 自治体等の地域の声をもとに研究者の発意による復興プロジェクトを再編成し、 「熊本復興支援プロジェクト」の下に復興プロジェクトチームを結成する。○震災復興デザインプロジェクト
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2
○阿蘇自然災害ミチゲーションプロジェクト
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5
○熊本水循環保全プロジェクト
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7
○熊本城等被災文化財の復旧・活用支援プロジェクト
・・・ 11
○地域医療支援プロジェクト
・・・・・・・・・ 16
○産業復興プロジェクト
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○復興ボランティア活動支援プロジェクト
・・・・・・ 26
○プロジェクト技術支援ユニット
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-1-プロジェクト概要
活動内容 1.益城町復興計画策定支援 2.益城町住民意見交換会サポート 3.ましきラボの設置 4.益城町仮設住宅聞き取り調査 5.熊本地震総合調査 特徴: 被災地での都市計画やまちづくりは、通常の何倍もの 速度で進められる。短期間に、行政と住民の間で地域 の将来像が共有されないと、復興の足かせになる。 熊本大学は、被災地にサテライトラボなどを設け、復 興の現場で熊本大学の専門家が住民と対話しながら、 地域の将来像を描く支援を行う。震災復興デザインプロジェクト
益城町の仮設住宅での聞き取り調査の様子 リーダー:柿本竜治 教授 (大学院先端科学研究部 エネルギー科学部門社会基盤計画分野) メンバー:松田(泰)教授,溝上教授,小林教授,星野准教授,田中(智)准教授,円山准教授 主な連携機関:国土交通省、熊本県、益城町等-2-プロジェクト活動報告(1)
−6〜8月−
震災復興デザインプロジェクト
ましきラボ
まちからアクセスしやすい秋津川河川公園に まちづくり拠点としてのラボを開設します。 ・秋津川河川公園に設置予定 ・2つのコンテナをL字に配置し ウッドデッキと一体利用可 ・ワークショップにてペンキ塗装 やウッドデッキ製作等を行う ・9月末に第一期完成予定 (現在確認申請提出準備中)-3-プロジェクト活動報告(2)
−6〜8月−
震災復興デザインプロジェクト
益城町仮設住宅聞き取り調査
熊本大学の学生が2人1組で1軒ずつ訪問 ※不在世帯は何度も訪問手法
(1)現時点で不自由な点,不安などを幅広く伺う (2)今後のお住まいに関する希望を伺う目的
6月30日開始 (〜8月:38日間実施)
熊大学生ボランティア 54名
546世帯の聞き取りを完了
( 8/29時点)地元大学
被災者
行政
震災前と 同じ住所 に再建 59% 同一校区内に 移転 10% 益城町内(別校区 含む)に移転 7% 益城町外に移転 3% 分からない 21%仮設住宅後の
住まいの希望
6月30日〜8月11日分 開設が早かった赤井・ 広崎・津森・飯野の4 団地の回答率:75.8%速報
現場での 学び 若者との会話 の機会 仮設住宅の環 境改善 復興計画に必 要な情報入手-4-プロジェクト概要
SP1:火山地域における地震動起因性土砂災害の発生メカニズム解明 長谷中利昭2・西山忠男2・渋谷秀敏2・磯部博志2・松田博貴1・2・鳥井真之1・渡邉勇1・3 SP2:地域住民や観光客に向けの防災・減災教育 活動に基づく地域防災力の向上 松田博貴1・2・鳥井真之1・池辺伸一郎1・4 SP3:災害発生時に行動できる「阿蘇ジオガイド」 養成のためのeラーニングシステムの設計 喜多敏博5・長岡千香子6 SP4:モデル的防災教育経験を活かした学校教育シ ステムへの防災・減災プログラムの実装支援 竹内裕希子1・2・稲本義人1 1:減災センター,2:大学院先端科学研究部,3:熊本県,4:阿蘇火山博物館, 5:e-ラーニング機構,6:大学院社会文化研究科阿蘇自然災害ミチゲーションプロジェクト
リーダー:松田博貴 大学院先端科学研究部基礎科学部門/減災型社会実践研究教育センター 連携機関:国土交通省,熊本県,南阿蘇村,西原村,阿蘇ジオパーク等 目標: 火山性地質に起因する地すべり・土石流・泥流・アースフロー等の山体崩壊災害発 生メカニズムの解明と,崩壊堆積物による二次災害等への適切な防災・減災対策に より,将来にわたり阿蘇の美しい風景を地域産業・観光資源として享受できる自然 災害に柔軟に対応した社会づくりを目標する. 内容: 目標達成のため,以下のサブプロジェクト(SP)を実施する. 大規模斜面崩壊現場(南阿蘇立野)阿蘇自然災害ミチゲーションプロジェクト
-5-プロジェクト活動報告
−6〜8月−
阿蘇自然災害ミチゲーションプロジェクト
主な活動内容
災害地質調査 −SP1/2関係(長谷中・鳥井・渡邉)− 活断層調査 阿蘇市・南阿蘇村・西原村(7日間) 斜面災害危険性調査 南阿蘇村・西原村(7日間) 斜面崩壊原因調査 南阿蘇村(3日間) 土石流災害調査 南阿蘇村(2日間) その他災害関連調査 阿蘇市・南阿蘇村・西原村(5日間) 災害調査報告 −SP1関係(長谷中・鳥井・渡邉)− 国際火山噴火史情報研究集会 福岡大学(7/27) 各種委員会 −SP1/2関係(松田泰・柿本・藤見・鳥井・渡邉)− 復興計画委員会・技術検討委員会 各行政機関・九州電力ほか 住民説明会・地域講演会等 −SP2関係(渋谷・北園・柿本・松田博・鳥井・渡邉)− 住民説明会 南阿蘇村(4回)・西原村(2回) 地域講演会・研修会 パレア(6/25)・ メルパルク(8/25) 技術相談 山都町 児童生徒・地域住民への防災減災啓蒙活動 −SP2/4関係(松田博・鳥井)− くまもと地質の日 阿蘇市内牧(8/11) くまもと地質の日(阿蘇内牧) 西原村住民説明会 土石流災害調査 (南阿蘇村立野) 斜面災害調査 (西原村布田)-6-プロジェクト概要
熊本水循環保全プロジェクト
リーダー:川越保徳 教授 (大学院先端科学研究部 水圏環境分野教授) メンバー:濱武英 准教授,伊藤紘晃 助教,秋元和實 准教授,中田晴彦 准教授,細野高啓 准教授 主な連携機関:熊本県、熊本市等 特徴: 阿蘇山系から有明海に流れる河川の流域や、熊本の豊かな地下水を育み、かつその恵み を受ける地域での水の循環システムと水質に対し、熊本地震が与えた影響を明らかにする。 さらに、今後将来に向けた堅牢で健全な水循環の維持と地下水資源を保全するためのグ ランドデザインを創出する。 内容: 次の課題について活動を実施。 課題1(秋元 和實) 事業① 「安心して住める熊本」の早期回復のための基礎調査:世界最先端音響解析シス テムによる余震頻発域における海底下断層の分布および活動史の詳細把握 事業② 漁場回復と海域環境保全に向けた緊急調査:高精度音響機器およびロボットによ る熊本市沖有明海沿岸における海域環境の経年変化の把握 課題2(中田 晴彦,細野 高啓) 熊本地震による地下水汚染の実態把握に関する緊急環境調査 課題3(川越 保徳,濱 武英,伊藤 紘晃) 地震による地下水水質の変化・変異の検証と地下水流動との関係-7-プロジェクト活動報告(1)
−6〜8月−
熊本水循環保全プロジェクト
主な活動内容
課題1(秋元 和實) ・ 「安心して住める熊本」の早期回復のための基礎調査:世界最先端音響解析システムによる余 震頻発域における海底下断層の分布および活動史の詳細把握 ・ 漁場回復と海域環境保全に向けた緊急調査:高精度音響機器およびロボットによる熊本市沖有 明海沿岸における海域環境の経年変化の把握 〇「当初構想」 国民の安心を取り戻し,環境と防災に配慮した安全な熊本県の創生に資する事業として、①高精度音響機器お よびロボットによる熊本市沖有明海沿岸における海域環境の経年変化の把握、②世界最先端音響解析システム による余震頻発域における海底下断層の分布および活動史の詳細把握を提案した。 〇「これまでの取組状況」 事業①に関して、白川沖の調査 (沖新漁協からの依頼)は、地形測量装置が強震動で故障 (震災復興予算で修理 を申請中)したため、漁協と協議して海苔の作付け前に実施する。 〇「復興プロジェクトを進める中で見えてきた課題 」 事業②に関して、余震が頻発し、かつ活断層の空白域において、活断層研究を専門とする東海大学坂本泉准 教授 (沿岸域センター学外協力研究者)と共同調査する。 〇「今後の展望」 事業①に関して、地形変化の影響評価では数年間の継続調査が必要である。修理が海苔収穫期に至る場合に は、来年度に実施する。 事業②に関して、活断層の活動歴を解明するために、長尺コア試料の採集および14Cによる年代測定を外部機関 に委託する (別途予算処置が必要)。-8-プロジェクト活動報告(2)
−6〜8月−
熊本水循環保全プロジェクト
課題2(中田 晴彦,細野 高啓) 熊本地震による地下水汚染の実態把握に関する緊急環境調査 〇「当初構想」 熊本市は、飲用水の全てを地下水に依存している。今回の熊本地震では、熊本市とその周辺に埋設さ れた下水管が破壊され、下水や生活排水が地下水に混入した可能性が高い。地震後にどの地域の下水管 が破壊され、どの程度地下水が汚染されたのかを把握することは、地下水の保全管理や今後の下水イン フラの復旧のための喫緊の課題である。本研究は、熊本地域の地下水や河川水等を採集して下水マー カーとなる化学物質や栄養塩等を分析し、下水管の破損規模や急な対策を要する地点を早期かつピンポ イントで把握することを目的とする。得られた情報は、下水管管理者の熊本市等に還元・共有し、下水 管の復旧や地下水汚染対策に資する提言を行う。 〇「これまでの取組状況」 JSTの平成28年熊本地震関連「国際緊急共同研究・調査支援プログラム」(J-RAPID)という外部資 金を獲得し、熊本市内を中心に50地点以上から地下水を採集した。 〇「復興プロジェクトを進める中で見えてきた課題 」 今後、試料中の化学物質・重金属・栄養塩等を測定し、地下水への下水流入の可能性を調べていくが、 地震で破損した分析機器(高速液体クロマトグラフ質量分析装置)が一次補正の購入品リストから漏れ たため、研究の遂行が難しく状況である。現在、再度購入申請しており、その採択を強く希望する。 〇「今後の展望」 円滑な研究実施に向けた大学のサポートに期待している。-9-プロジェクト活動報告(3)
−6〜8月−
熊本水循環保全プロジェクト
課題3(川越 保徳,濱 武英,伊藤 紘晃) 地震による地下水水質の変化・変異の検証と地下水流動との関係 〇「当初構想」 熊本地震の後,地域によっては湧水量の減少や新たな湧水がみられる等の現象が確認されている。ま た,同時に,水質についても,水道原水などで一時的な変化がみられた。本プロジェクトでは,地下水 水質に関してこれまでに我々が有する学術知見をベースに,熊本市ならびに熊本県内市町村の水環境・ 水道関係部局による水試料の提供など連携のもと,水質分析機器などの研究資源を活用して水質調査・ 解析を実施し,上記課題に取り組む。 〇「これまでの取組状況」 ・熊本市内を中心とする約100件の地下水試料を採取し,地下水水質を特徴付ける水質を測定中。過去 データとの比較を行う予定 ・熊本市市内の地下水位データを収集。地震前後の水位変動を確認,水質との関係をみる予定 〇「復興プロジェクトを進める中で見えてきた課題 」 比較のため,行政が保有している水質の過去データや水位データを提供いただいているが,公表する にあたっては許可をいただかねばならないため,その扱いに苦慮する場合がある。 被害が甚大であった益城町や菊池市の一部などでは,採水できていない。今後の見通しを探っている 状況である。 〇「今後の展望」 今はスクリーニング的な調査の段階であり,今後,水質と水位との関係等について新たな知見,興味 深い知見などが得られた場合には,焦点を絞るなどして研究を深めることを考えたい。-10-プロジェクト概要
熊本城等被災文化財の復旧・活用支援プロジェクト
リーダー:山尾敏孝 教授(大学院先端科学研究部 建設技術分野) メンバー:伊東教授,重石教授,内村教授,城本教授,吉武准教授,上瀧助教,田中准教授, 稲葉教授,木下教授 目的: 熊本地震により被災してした貴重な文化財である熊本城や通潤橋などの石橋,水前寺成 趣園など,熊本の歴史を物語る構造物や名所の復旧・復興,また工芸や書物などの文化財 レスキュー,復旧・保存・活用の手法・仕組みを研究する。 【実施グループ(G)】 A:歴史的構造物復旧支援G (山尾教授,伊東教授,重石教授,内村教授, 城本教授,吉武准教授,上瀧助教) B:歴史的環境・名勝保全支援G(田中准教授) C:文化歴史的資料レスキューG(稲葉教授) D:埋蔵文化財レスキューG (木下教授) A:熊本城の復興と観光 C:古文書,古美術など文化財レスキュー ① 熊本城を中心とした様々な被災文化財に対する,非破壊検査,画像解析,保存・活用手 法の開発,研究 ② 文化庁,熊本県教育庁,各市町村教育委員会・文化財部局,歴史資料ネットワークなど と連携 ③ 地域住民との協働を,また,復興観光の推進地として観光客との協働を通じ,教育・研 究機能の強化 ④ COCやCOC+と連携しつつ,文理融合,多文化協働に資するプロジェクト取組み概要
-11-プロジェクト活動報告(1)
−6〜8月−
熊本城等被災文化財の復旧・活用支援プロジェクト
産学間連携プロジェクトとして予算申請
熊本城を対象に熊本大学を中心とするプロジェクトチームで学術的及び技術的支援 を提供するため,熊本市の熊本城の復旧・復興関係の関係者と連携枠組みと実施内 容等について協議 熊本城の被災現状の把握とデータベースの構築支援 ・被災現状の状況を正確に把握するため,崩落した石材画像,ハラミやゆるみ 等の変状がある石垣の画像化などデジタルアーカイブ化 ・得られた画像のデータベースの構築と保存 ・復旧していく過程を映像で記録し,そのプロセスを公開.また,集めたデータを 観光振興や教育に活用 石垣の復旧支援 ・中詰めを含めた石垣の崩壊メカニズムの模型実験による解明と修復支援 ・崩落した石材の画像と特定する画像解析技術の開発支援 ・石垣のハラミの大きさによるが,石垣の修復方法の開発.また,センサリング・ モニタリング技術を適用して維持管理支援 成果の活用と情報発信支援取組状況
:熊本城の復旧支援
-12-プロジェクト活動報告(1)
−6〜8月−
熊本城等被災文化財の復旧・活用支援プロジェクト
3Dパターンマッチングを用いた石垣復元技術
目的:3Dスキャンした石垣データをもとに、配置最適化を行い復元(上瀧剛助教)過去の石垣写真+配置図
崩落石 3D形状+画像テクスチャのスキャン装置#712
#334
#34
輪郭形状+画像特徴 のデータベース化 パターンマッチング + 配置最適化 コンベア カメラ レンジスキャン 石垣輪郭 キズ崩落前の写真と、
崩落した石垣の
形状+画像デー
タを照合し、そ
こから予想され
うる石垣の配置
を自動推定する
ことで復元作業
の効率化および
低コスト化を図
る。
-13-プロジェクト活動報告(2)
−6〜8月−
熊本城等被災文化財の復旧・活用支援プロジェクト
熊本城以外の文化財の復旧支援等
「熊本被災史料レスキューネットワーク」(代表:稲葉継陽教授)の活動で,民間所有の 古文書等未指定文化財のレスキュー(一時預り活動) 文化庁所管「文化財レスキュー事業」への参画し,活動 熊本市新町の吉田松花堂の古文書・古記録の他、屏風・ひな人形・陶器類ほかの工 芸品のレスキュー活動(伊東教授) 上記の成果等は,11月18日に熊本県庁で開催される文化財保護大会(熊本県教育庁文化 課主催)で報告の予定 近世における熊本城の被災と修復に関する文献史料の集約と公開(文学部附属永青文庫研 究センター)成果の一部は10月8日開催のHIGOプログラム市民公開講座で報告の予定. また,成果の大半を2017年4月に熊本県立美術館と共催の展覧会を通じて市民に還元する 予定 指定・未指定に関わらず被災した文化財建造物を応急的に護る作業を実施する予定.具体 的には県指定有形文化財・伊藤家住宅のブルーシート掛け、傾斜した柱のサポート作業を 検討中 熊本城の天守閣や櫓復元,石橋の被災調査と復旧支援,埋蔵文化財の被災状況調査等に各 先生方が委員として活動-14-プロジェクト活動報告(3)
−6〜8月−
熊本城等被災文化財の復旧・活用支援プロジェクト
専門家が被害調査,文化財活用の手法を提案するとともに,地域住民も故郷の文化 について学び,ともに保全していく. 県外からの観光客も協働し,熊本の歴史文化を育む「創造的復興」に繋げることは 最終的には必要となるのでその枠組みを検討する. 文化財の分野ごとのネットワーク化や組織化を図ることが復旧支援には重要な役割 を果たすことから,ネットワーク化や組織化を支援する. 産官学のプロジェクトとして復旧支援するための予算獲得を目指す.課題と今後の展望
-15-プロジェクト概要及び活動報告 −6〜8月−
地域医療支援プロジェクト
リーダー:水田博志 病院長・副学長(医学部附属病院) 目的: 地域住民が安心して暮らせる熊本を取り戻すため、先端医療による地域医療支援を行う。 【小児心臓外科、小児循環器内科の取組】 -熊本市民病院が担っていた医療機能の代替- 被災により熊本市民病院での小児心臓外科の手術、小児 循環器疾患患者の心臓カテーテル検査等の実施が困難と なった。そこで、市民病院のチームが本院において手術等 を実施できるよう熊本市民病院と協議を行い、実施体制を 整備した。 (8月末実績) ・小児心臓外科手術数 4例 ・小児循環器内科検査数 1例 【熊本DPAT活動への医師、臨床心理士等の派遣(神経精神 科)】 DPAT(災害派遣精神医療チーム)は、都道府県等により組 織され、災害時に精神医療の提供等を行う。被災翌日から 他県からDPATの派遣があり、熊大病院精神科からも2チー ムが出動。県内では、現在も精神科医療機関が協力して避 難所等で支援を続けており、本院は調整本部において活動 を行っている。 (九州各県DPATの引継ぎ以降(6/20〜)の本院実績) 医師:延べ29名、臨床心理士:延べ12名、 精神保健福祉士:延べ5名 【被災病院の機能を補完する周産期母子医療の提供】 ・タブレット端末による検査書類の音声説明 現在、機種を選定中。近日中の導入を予定している。 ・救急救命士のための新生児蘇生法講習会の開催 第1回講習会を9月10日(土)に大学病院中央診療棟で予定 している。30名ほどの参加申し込みがあっている。 ・新生児搬送スタッフのためのユニフォーム整備 県内外の新生児救急搬送は増えており、ユニフォームに関 してはデザイン、機能、価格を検討中。 【被災地域への医療の提供(阿蘇、益城)】 ・熊本県知事からの要請により、阿蘇医療センターへ 医師及び看護師を派遣(5月18日〜6月1日) 医師:延べ29名(うち夜勤14名) 看護師:延べ56名 ・熊本県知事からの要請により、益城町へ健康管理等 支援のため医師を派遣(5月2日〜7月25日) 地域医療支援センター等の医師:延べ61名-16-プロジェクト概要(1)
産業復興プロジェクト
リーダー:松本泰道 理事(研究・社会貢献担当) メンバー:高口特任教授、瀬戸特任教授、下津浦教授、新森助教、他 連携先 :熊本県、自治体、経済団体、県外研究機関など 目的: 熊本大学の知的資源を有効に活用し、くまもと地方産業創生センターを中心 に、COC+参加大学、自治体や経済界等と連携しながら、被災した1次2次 3次産業の復旧・復興を支援し、ベンチャー等新産業の創出により、震災前 よりも活性化した熊本を創生する。 主な実施部署: くまもと地方産業創生センター、イノベーション推進機構• 熊本大学として何ができるか
⇒ 知的資源の有効活用のためのしくみ作り
共同研究の活性化、ベンチャー創出、人材育成など
• 長期スパンで考えるべきもの(5〜10年)
-17-産業復興プロジェクト
プロジェクト概要(2)
熊本県
自治体
県内企業等
金融機関
熊本大学
県内大学
県外大学
県外研究機関
県外企業等
連携
情報
連携
連携
連携
オール熊本
(
COC+
など)
オール日本
復旧・復興のためにはまず資金(熊本県、国、
ファンドなど)
熊本大学は知的資源と人材供給
オール熊本からオール日本へ
補助金
資金
-18-プロジェクト活動報告(1)
−6〜8月−
産業復興プロジェクト
【県内優良企業連携】
熊本大学・平田機工
平田機工
シーズ提供
人材
資金
事業化(生産工場化)
複数共同研究
熊本大学
シーズ
シーズ
シーズ
熊大のもつシーズを平田が有する
世界先端制御技術で事業化
-19-プロジェクト活動報告(2)
−6〜8月−
産業復興プロジェクト
【
産学官金連携強化
学・学連携】
熊本大学・北陸先端大学院大学(JAIST)
熊本大学
熊本県内企業
北陸先端大
北陸地方企業
企業間連携
JAISTのマッチングハブのノウハウを熊大の産学官金連携へ導入
熊本県内企業と北陸地方企業との連携を推進
-20-プロジェクト活動報告(3)
−6〜8月−
産業復興プロジェクト
【ファンド産学官連携(資金+知的資源) 】
熊本大学・熊本県・県商工会議所連合会・ミュージックセキュリティーズ
中小企業は少額でも復旧資金として使える
熊本大学からの知的援助
ミュージックセキュリティーズの
熊大オフィス設置
熊本大学
熊本県
ミュージックセキュリティーズ
(復興ファンド)
中小企業
商工連合会
共同研究・技術相談
連携
補助金
投資
寄付金
連携
資金
-21-プロジェクト活動報告(4)
−6〜8月−
産業復興プロジェクト
【新産業創出連携(産学官金連携、ベンチャー立ち上げ) 】
熊本大学・熊本県・肥後銀行・リバネス・県工業連合会
熊本大学
熊本県
リバネス
肥後銀行
ベンチャー
企業等
資金
資金
資金
資金
ベンチャー創出
援助
熊大のもつ研究シーズから
ベンチャー創出をリバネスが支援
リバネスの
熊大オフィス設置
-22-プロジェクト活動報告(4)
−6〜8月−
産業復興プロジェクト
熊本テックプラングランプリ最終選考会について
H28年7月16日 肥後銀行本店、300名参加 順番 チーム名 タイトル 発表者 所属 1 BANJI(バンジ) 温泉化粧品の開発から創薬へ 池田真由美 熊本大学薬学教育部(大学院 生D2) 2 株式会社サイディン シクロデキストリンを基盤分 子とした医薬品および機能性 食品の創製 弘津辰徳 熊本大学薬学教育部(大学院 生) 3 グリーンサイエン ス・マテリアル株式 会社 日本固有藍藻スイゼンジノリ を利用した事業 金子慎一郎 グリーンサイエンス・マテリ アル株式会社代表取締役 4 ユニバーサリー電工 株式会社 地産地消型・営農型 太陽光 発電システム 中川 博文 ユニバーサリー電工株式会社 代表取締役 5 AMI株式会社 遠隔診療対応聴診器で離島僻 地にクラウド総合病院を 小川晋平 AMI株式会社代表取締役 6 株式会社ワイズ・ リーディング 医療と医用画像の未来をAIが 変える! 中山善晴 ワイズ・リーディング株式会 社代表取締役 7 ブルームテクノロ ジー株式会社 受胎率向上システムの構築 齊藤英樹 ブルームテクノロジー株式会 社代表取締役 8 アグリスクリーニン グ アグリ関連物質の迅速スク リーニングと多岐製品開発へ の応用 太田広人 熊本大学大学院先端科学研究 部助教 9 マイクロパルステク ノロジーズ (MPTECH) 人類と地球環境の保全に貢献 する自然共生型産業の創出を 目指して! 佐々木満 熊本大学パルスパワー研究所 准教授 ○プレゼンター(発表順案)-23-プロジェクト活動報告(4)
−6〜8月−
産業復興プロジェクト
○審査結果(副賞) 最優秀賞 サイディン (賞金30万円、東京大会挑戦権) 2 位 ワイズ・リーディング 3 位 アグリスクリーニング ○企業賞(副賞) シタテル賞 : AMI (本社移転後、バンズオン支援) プレシード賞: BANJI (賞金5万円、ハンズオン支援) JT賞 : アグリスクリーニング (賞金20万円) リバネス賞 : グリーンサイエンス・マテリアル (TECH PLANTER in TAIWAN 参加権)<最優秀賞> (シタテル賞) <企業賞> (プレシード賞) (JT賞) (リバネス賞) 株式会社サイディン 「シクロデキストリンを基盤分子とした医薬品及び機能性食品の創製」 アグリスクリーニング 「アグリ関連物質の迅速スクリーニン グと多岐製品開発への応用」 BANJI 「温泉化粧品の開発から創薬へ」 AIM株式会社 「遠隔診療対応聴診器で離島僻地に クラウド総合病院を」 グリーンサイエンス・マテリアル株式会社 「日本固有藍藻スイゼンジノリを利用した 事業」