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有限要素法による段ボールシートの 垂直圧縮強さの解析

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Academic year: 2021

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(1)

日本包装学会誌WL13ノVn4(200イノ

殿1論文

有限要素法による段ボールシートの 垂直圧縮強さの解析

三上英一*茨木孝昌*小林孝男*小高功*

FiniteEIementAnaIysisforEdgewiseCompressionofCorrugatedFiberboard

EiichiMIKAMI.,TakalllasalBARAKl。,TakaoKOBAYASHI・andlsaoKODAKA.

段ボール箱は様々な製品の輸送包装や保管の用途に大量に使用され、我々の生活に不可欠なも のとなっている。段ボール箱の重要品質の一つである箱圧縮強さに対しては、段ボールシートの 垂直圧縮強さの寄与が大きい。コストアップや重量増を伴わずに、段ボールシートの垂直圧縮強

さを向上させるには、フルート形状を検討する必要がある。

我々は有限要素法による非線形構造解析を行い、段ボールシートの垂直圧縮時の変形挙動を調 べた。さらに、ライナー、中芯の破壊を考慮した新たな方法を導入し、段ボールシートの垂直圧 縮強さを算出し、最適なフルート形状の検討を行った。

その結果、ライナーと中芯の接祷部近傍の曲率半径γが小さく、段高、波長、平坦部長さによ り決定される角度0が大きいフルート形状が、原紙使用篭も少なく、効率良く垂直圧縮強さを発 揮できる形状といえる。

キーワード:段ボールシート、垂直圧縮強さ、フルート形状、有限要素法、非線形櫛造解析、破 壊、曲率半径、角度

Ahugequantityofcorrugatedcontainersisused(orcarryingpackagingandstolringvarious products:theyareindispensabletoourlives、Oneo[themostimportantpropertiesofcorrugated containersjstbeircompressivestrengthwhichdependsontheedgewisecompressivestrcngthof corrugatedfiberboardlnordcrto「aisetbeedgewisecon〕pressivestrengthwithoutincreasing costsandweigbt,itisnecessarytoconsiderthefluteshapq

lnthisstudy,nonlinearstructuralanalysisusingfiniteelemcntmethodwascarriedout,then thedelornlationbebaviorsofcorrugatcd[iberboardwereinvestigatedundertheedgewisecom・

pressiontesLFurthermore、theedgewisccompressivestrengthwasestimatedbyanewsimu1ation metbodwhichconsideredtbefaiIureofthclinerandthemedium・Thentheoptimumnuteshape

wasthoroughIyinvestigated

TheresultsshowedthatthefluteshapewithsmaIler..「,,(theradiusofcurvatureinthe

vicinityo【thenutetip).orlarger,、8.(theangIedeterminedbytheheightofthecorrugatedfiber‐

boardthewavelengthandthelengthofthef1atpart)couldimprovetheedgewisecompressjve

strengthefficiently.

Keywords:coIrrugatedfiberboard,edgewisecompressivestrength,fluteshape.(initeelement method,nonlinearstructuralanalysis,failure,radiusolcurvature,angle

率王子製紙株式会社製紙技術研究所(〒135-8558束京都江東区東雲1-10-6):

PuIp&PaperResearchLaboratory,OjiPaperCo.,Ltd1-10-6,Shinonome、Koto、ku,Tokyol35-8558Japan

-243-

(2)

有限要講法による段ボールシートの垂直圧)ii;強さの解祈

1.緒言

6.1/Structuralを使用した。大変形・大ひず みに対応したソリッド要素(Solidl85)を用 いてA段相当の段ボールシートをモデル化し、

垂直圧縮試験5)(EdgewiseCompressionTest)

のシミュレーションを行った。ライナーと中

芯の物性は等方`性弾塑性を仮定し、原紙幅方 向のリングクラッシュ試験測定時の応力一ひ ずみ曲線に対し、2直線近似して得られた弾 性率、降伏応力、接線係数を適用した。これ ら物性値をTablelに示す。ポアソン比は 03と仮定した。

解析に用いた形状モデルをFig.1に示す。

段ボールシート流れ方向をr軸、段ボール

シート厚さ方向をg軸、段ボールシート幅

方向(試験片圧縮方向)をご軸、波長L、シ ート幅W=25mmとした。周期構造のl/4 モデル(工軸方向L/2、ご軸方向W/2)

を作成し、r=0面と工=L/2面、ご=0面 段ボールシートは段ボール箱、建材、パレ

ット、家具、その他の分野に用いられるが、

大半の用途は段ボール箱といっても過言では ない。段ボール箱は電気製品、機械製品、青 果物、繊維製品、雑貨、印刷物、その他の輸 送包装や保管の用途に大量に使用ざれ我々の 生活に不可欠なものとなっている。段ボール 箱は、物流、保管の過程において積み上げら れることが多く、これらの荷重に耐えられる 箱の圧縮強さが求められる。

段ボール箱の重要品質の一つである箱圧縮

強さに対しては、段ボールシートの垂直圧縮 強さの寄与が大きい。段ボールシートの垂直 圧縮強さを向上させることは、原紙のパルプ 配合や紙力増強剤の使用、原紙坪量などを変 えることにより可能であるが、いずれもコス

トアップや重量増につながる。コストアップ

を伴わずに垂直圧縮強さを向上させるために は、フルート形状を検討する必要がある。過 去には力学的見地から段ボールシートの垂直

圧縮の考察を行い最適な設計を検討した報告 がある')-3〉。

我々は有限要素法による非線形構造解析を

行い、段ボールシートの垂直圧縮時の変形挙 動を調べた。さらに、ライナー、中芯の破壊 を考慮した新たな方法を導入し、段ボールシ

ートの垂直圧縮強さを算出し、最適なフルー

ト形状の検討を行った4)。

TablelMateriaIpropertiesofIinerandmedium

Elunu

-司一可

Ⅱ画面■四B

-m-m --

mD

--

Y1eldg■ES■

囮--m

mUEnIm山

、1日5口n日ID

2.解析方法

2.1段ボールシートのモデル化

非線形構造解析ソフトとして、ANSYS

FiglAnaIyticaImodeI(1/4sectionolcycIicstructure).

-244-

LiYUご「 MediODm GmmmaRc

「g/、F1

GL

Z80 G8ィ200

nlielmcgB Imml f110.34 」恥0.29

EI醒唾、。〔Iu1Uo琿lMP泡1

Bk740 EhJ730

Yie1d茸hTqご IMPal 】2】】

】if10

ThmEenmm《別睦lMPE1 、320 nO310

PoiTFmOs画tio PL

03

ツハイ 0.3

(3)

日本包装学会I誌WlI3ノVM(200イノ

と中芯の接着部分(平坦部分)の長さを入

点A、Bを通る直線とライナーのなす角を8

とした。このとき、(1)、(2)式が成立する。

mi6-L差ノ (1)

の節点について面対称の拘束条件を与え、ご

=Hソ2面の節点についてはjr、g方向を拘束

した。モデルをz方向に圧縮変形させるため、

z=w72面に強制変位を与えた。圧縮変形 の過程では、変形が進むにつれて中芯とライ

ナーの接触が発生するため、ライナーと中芯

の間に面接触を設定した。

要素数としては、変形挙動が変わらない程 度の規模を選び、ソリッド要素数600~720

個とした。

フルートの断面形状を設定するため、Fig.

2に示すように各パラメータを定義した。

Table2のように、パラメータの中で、段高 H、、ライナー厚さ〃し、中芯厚さLLMは一定 値とし、形状パラメータγ、L、/を変化させ てフルート形状の検討を行った。ライナーと 中芯の接着部近傍は曲率半径γの円弧である とし、円弧間は共通接線で結んだ。ライナー

または、

/=万一tan0LmT

(2)

以降、形状パラメータをγ/L/(/の順に数値

を並べて表示する。解析モデルの断面形状の

一例をFig.3に示す。なお、Fig.3(a)は、γ

=17一定としてL、/を変化させた群、Fig.

3(b)はL、/を一定としてγを変化させた群

である。

2.2計算手法

段ボールシートの垂直圧縮シミュレーショ ンにおいて、最初の分岐座屈の後、塑`性変形、

中芯変形モードの変化、ライナーと中芯の接 触、折畳み等が起こることが予想される。解 析の最初の分岐座屈点で、主経路から分岐経 路に円滑に移行させるための初期不整を設定 することを目的として、固有値座屈解析を行 い、得られた最小の座屈荷重に対応する座屈

モード(Fig4参照)を初期不整として使用

した。このときの初期不整の大きさを決定す るため、実際に、変形前の段ボールシートの 表面凹凸を、レーザー変位計を用いて測定し た。その結果、表面凹凸の大きさが約005 mmであることを確認したので、初期不整の 大きさは最大変位0.05mmに設定した。

実際の段ボールシートの圧縮変形過程では、

ライナーや中芯がせん断破壊や層間はく離な どの材料破壊を起こして、荷重が急激に低下 する。このような材料破壊点を定めるため、

次のように破損則を決定した。まず、ライナ

Table2Parametersdeterminingsectionalfluteshape ofcorrugatedfiberboard.

|今ZLl

上川

Hh

斑T

Lね

Fig2SchematicdiagramofsectionaIfIuteshape.

-245-

Imml

CmU創囹TIS Lincmhi生■産&

Mmiiimth化if産金&

HciRm

H1 f町 ノ別?

034 029 445 V8JiThl窟 RTdiqDE⑪fcmv2tqlE亡

Wblvclmfmh FIatPmtlen卸h

0.1,0.5.1.0.L3.1.5.1.7 8.57.9.0,.10.00 0.0000ユ6.0.45.0.71

(4)

有限要素法による段ボールシートの垂直圧砺強さの解折

1.7/857/0.00 1.7/8.57/0.26

1.7/9.09/0.00 1.7/9.09/0.26

:iZIffiX二Zfiil二

l1Lii三三l:::rii#二 10.00 1.7/10.0/0.45 1.7/10.0/0.71

Fig.3(a)SectionalIIuteshapesinthecaseoけ=1.7.

L7/10.0/0.00

:JJLiZiFll黙i5iili;; 0.1/8.57/0.00 riK二重工 1.3/8.57/0.00

riXR:Zfii二 二ifrii二二HFiifI謹 0.5/8.57/000 1.5/8.57/000

1.0/8.57/000 1.7/8.57/0.OO

Fig3(b)Sectionalfluteshapesinthecaseofchangingl.

(日)Analyticalmodel(maximumdispIacement=LOmm)(b)ExpaJIdedmodelof(a)

Fig.4ModeshapesunderminimumbuckIIngload.

-246-

(5)

日本包装学会誌Wll3Ab、4cooリノ

SampIe

0.7mm

12

086421[【旦屑竺冨。『豊切w2已日CQ

●●●の●・-●cc●■- ̄ニニー一一一'■■--▲'■---●⑤。----●,■- ̄●■■■0■■■-●●●-の--

?轌毎

……'・・汀.。(…----.-.トー・…………1- (…----.-.トー・…………千

一丙一丙

亡〉P

●●・・・・。。」・-.----口----■--L,■・一色の■・-.--...J.,.-℃0.,..-.-...--

」・-.----口----■--L,■・一色の■・-.--...J.,.-℃0.,..-.-...--DOD DOD

Fig5Schematicdiagramofshort-span

comp「essiontest. ⑤■■~■~■'■'■'■'■勺

-と中芯のショートスパン圧縮試験(Short・

spanEompressionエest、Fig.5参照)6)を行い、

ライナーおよび中芯の圧縮強さs”を求めた。

次に、SCTのシミュレーションを行い、そ

の解析モデルの最大相当応力ぴ",`Lrを追跡し、

荷重がs〃に達したときの最大相当応力 ぴ,,…〃を求めた。ECTシミュレーションで は、ライナーまたは中芯の最大相当応力 ひ"…,『がに達したとき、材料破壊が起こっ

たとみなした。

0.00.51.01.52.O

Compr巴ssivedjsplacment[mm]

FIg6Compa「isonofload-dispIacementcu「ves betweensimulationandexperiment.

1.5/9.09/0.26と1.5/909/0.00である。

実測値と解析値を比較すると、極大値はほ ぼ近い値となっているが、立ち上がりの傾斜 が解析の方が大きくなっている。これは、解 析に用いた物性が等方性であるため、ライナ ーおよび中芯の厚さ方向の弾性定数が大きく 設定されたことに起因すると考えられる。さ

らに極大点後、荷重低下の程度が異なってい

るが、実測では材料破壊に起因する急速な荷 重の低下が進行していると考えられるのに対 し、解析では破損則を考慮したものの、破壊 現象までは考慮していないので、実測値に比 べ解析値は極大点後の荷重低下が少なかった

と考えられる。

実測値と解析値で上述した差が見られるが、

ECTにおける垂直圧縮強さを求める上では、

妥当な解析モデルであると考えられる。

3.2変形挙動の考察

ECTシミュレーションにより得られた分

岐座屈点、極大点および極大点後の各段階で の変形の様子をFig7に示す。なお、変形図 3.結果と考察

3.1実測値との比較

ライナー原紙及び中芯原紙として、王子板

紙(株)製のライナー2809/、2と中芯200 9/、2を使用し、300mm幅のテスト用コルゲ ータ(株式会社エスエムテー製)を用いて段

ボールシートを試作した。なお、使用した原

紙の物性はTablelに示した通りである。得

られた段ボールシートのECTを行い、荷重 変位曲線を得た。その結果を解析より得られ

た荷重変位曲線と併せてFig.6に示す。なお、

以降荷重は単位長さあたりの荷重値[kMm]

に換算して表す。解析により得られた荷重変

位曲線の形状パラメータはγ/L〃=

-247-

(6)

有限要素法による段ボールシートの垂直lEjM;強さの解イリゲ

(c)

(a) (b)

Fig7DeformedshapesofexpandedmodeIinIhecaseof1.5/8.75/0.OO

atthepointof(a)eigenvaIuebuckIing,(b)Iocalmaximumpointand(c)displacement=1.25.

置する。

Fig.9に典型的な荷重変位曲線を示す。ま た、圧縮変形過程での点CのZ、y方向変位 CUr、Cしか点Dのり方向変位DLbをFig.9 (a)に、最大相当塑`性ひずみE/w1urをFig.9 (b)に示す。Fig9に示す①~⑥の各段階では、

下記の現象が起こっていると考えられる。

①分岐座屈点

②塑性変形の開始

eハ…の動きから、分岐座屈後に塑劒性変

形が始まっていることが分かる。

③中芯の変形加速

Cur、CUmの変化率が増加しており、中芯

の変形が加速していることが分かる。

④中芯の材料破壊

実際の荷重変位曲線では、ここで荷重が急

激に低下する。

⑤極大点

⑥ライナーの材料破壊

塑性変形の開始点や中芯とライナーの材料 破壊点は、物性値によって変化する。また、

実際の荷重変位曲線が急速に変化する点は、

'よl/4周期構造モデルを拡張したモデルであ

る。

変形を詳しく考察するために、Fig8に示 す点Cと点りの動きと最大相当塑性ひずみを 追跡した。点C、Dともご=0面上に存在し、

点Cは段ボールシートの厚さ方向中央部の中 芯上に位置し、点りはライナーの中芯とは接 触しない側、つまり開放側のライナー上に位

y z↑‐「しし、、慰兀

Fig.8ThepositionofthetracedpointsQD

-248-

(7)

日本包装学会誌

VblJ3ノW4(200イノ

2.0

6.00

20.00

0.4

歴圖FD

①②③④⑤⑥

;iに;;;

lEE}QCQ-Eo二」◎旨⑪E3具隆圏ロ

『)、Uこ』、U

■ICI(U〈U 臣肩冨昌一恩一二石④司岳コワ。P日自国x呵乏

今Jワ』ロー

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284

-E}z皇p8-pシ窃沼&ER) 00●e

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FPwuZ-ウ FPwuZ-ウ

5.00 -0.5 0.00 0.0

0.00.5】、0150.00.5LOL52.O

Comp℃ssivcdisPIaccmmlImm)ComprEssivCdi叩IBC曰neIWImm]

Fig.9(a)F2,CU3,CU,andDU, Figl(b)F‘andr1-

Fig、9TypicalIoaddisplacementcuve,displacementofthepointsQD,andmaximumequivaIentpIasticst『ain.

中芯やライナーのいずれかが先に材料破壊を 起こした点と考えられる。例えば、ライナー や中芯の厚さを薄くすると極大点のかなり前 に材料破壊を起こすようになると考えられる。

14

13

戸巳z二目旦里 12

3.3垂直序縮強さの算出と比較

形状パラメータγ、L、/をTable2のよう

に変化させ、段ボールシートのECTシミュ レーションを行い、フルート形状と垂直圧縮 強さの関係を考察した。垂直圧縮強さについ ては、荷重変位曲線の極大値による垂直圧縮 強さFII,…、固有値座屈解析による座屈荷重

を垂直圧縮強さとしたBig、原紙の材料破壊 を考慮した垂直圧縮強さBrの三種類の垂直 圧縮強さni(j=ノ''m工,cigcr)を算出した。

中芯使用量を示す段繰率とE,…の関係を FiglOに示す。同一曲率半径γで比較すると、

段繰率が増加するにしたがって、F,,…が増 加していることが分かる。また、同一段繰率 で比較すると、曲率半径γの減少に伴い、

F,,…が増加していることが分かる。

ここで、形状効果を明らかにするために、

圧縮こわきEAを導入する。

10

1.301401.50L601.70 THke-uplhctor

FiglORelationshipbetweenFノmoxandtake-upfactor・

EA=EL×AL+EM×AM

(3)

ここで、EL、EMはライナー、中芯の弾性

率、』し、A,Mはライナー、中芯の断面積であ

る。圧縮こわざEAは段ボールシート単位長

さあたりの圧縮方向の「こわさ」であり、原

紙使用量と原紙物`性によって決定される値で ある。したがって、原紙物性を考慮した使用 状況をより定量的に表現する値といえる。段 繰率7Fにより次のようにも表すことができ

る。

EA=2EL×Hf+EA,×TFxHM(4)

-249-

(8)

有限要素法による段ボールシートの垂ノリヨピ圧)ilザ強さの解析

EL=740MPa、EM=730MPa、f/L=0.34

mm、HAf=0.29mmのときの、圧縮こわき EAと段繰率TFの関係をFig.11に示す。

垂直圧縮強さE1,…、Big、Eγと圧縮こわ きEAの関係をFig.12に示す。形状を分類

するためにtanOでも層別して表示する。

形状に焦点を合わせ、材料破壊を考慮せず

に比較するために、Fig.13の垂直圧縮強さ F1…と圧縮こわきEAの関係を考察する。

①~⑥のいずれか一つの線上に着目したとき、

曲率半径ァが減少するにしたがって、垂直圧 縮強さ、,,,,w錘が大きくなり、圧縮こわざは小

さくなっている。換言すれば、原紙使用量が

880

旨くz凶一晩靭日君田●シ切蜘眉旦日。。

860

840

EZO

800

780

760

1.301.401.501.601.70

T8keupfhctor

FigllRelationshipbetweencompressivestiffness andtake-uplacto「atEL=740MPaEM=

730MPa1hlL=q34mmandlVM=0.29mm.

量6§

32

4321098

11111 101l-E」アヱ]b」

E}ヱニミミ 98

780800820840B60 ComprcssivestifB1ess[ldWm]

(b)F屯

780800820840860 ComP℃SSi…U価CSS[kMm]

に)F〃

7808008ZO840860

Comprcs3ivesIi⑪CsちDdWm]

(a)F-

Figl2Rplottedagainstcompressivestiffness.

65432101111111

只冨一×b望

10

765432101111111I

・・………OBJ mm] [mm1

§8

sjI7

貝ご一×且一望

-J7--.

67

65

800820840860

Comprcs3ivc就ifH1essD(N/m]

に)X句 780800820840860780800820840860780

cmpn℃餌ivestiHiu…IkN/m]Compに鋼iv己sti価CSS【kMm]

(a)k… 〔bIkOvH

Figl3K/pIottedagainstcompresslvestiffness.

-250-

◆■印●sCCの●の

●■■

●●●p』一・一葎

/一 缶 〆一

(9)

日zjk包装学会誌vbL13A/o、4(2004ノ

では値の低下が著しい。Ligについてはγの 影響が小さくなっている。いずれの比K…

Kk,i9,KWに関しても、圧縮こわざEAに対す るF1,W、凡妙Eγの関係と同様の傾向が見 られた。

Table3NotesofcaptionsusedinFig12,13.

減少しても垂直圧縮強さを向上させることが

できるといえる。この効果は、γ=0.5mmあ

たりでほぼ飽和していると考えられる。また、

概ねtanOが大きくなるにしたがい、垂直圧 縮強さが大きくなる傾向が見られる。

原紙の材料破壊を考慮した垂直圧縮強さ Brでも、γとtanOについてはほぼ同様の傾 向が見られるが、γ=0.1mmでの垂直圧縮強 さの低下が著しい。これは、圧縮変形過程に おいて、ライナーに接触する近傍の中芯に応 力が集中する傾向が強くなり、材料破壊が早

く起きるためと考えられる。

固有値座屈解析による垂直圧縮強さBig

でも同様の傾向が見られるが、,が減少した 場合の垂直圧縮強さの増加は非常に少ない。

これは、分岐座屈点では中芯の座屈よりもラ イナーによる座屈が主要因であると考えられ、

rの違いがあまり影響を及ぼさなかったため であると考えられる。

垂直圧縮強さRiに寄与する圧縮こわざの 影響を排除するため、各垂直圧縮強さの圧縮

こわきEAに対する比K,,,…、kkig、KbTを導

入する。

B=Ki×EA (5)

比K1,…、Lig、Kで,と圧縮こわきEAの関 係をFigl3に示す。Ki,…は0が大きいほど、

また'が小さいほど大きくなることを示して いる。材料破壊を考慮したKヒァでも同様の傾 向が見られるが、γが最も小さいγ=0.1mm

3.4最適フルート形状

以上の結果から、曲率半径rが小さく、6 が大きいフルート形状が効率よく垂直圧縮強 さを発揮できる形状ということができる。山 数を増やさずに0を大きくするためには山 谷部に平坦部分を挿入することが効果的であ る。この手法は段頂部のγが小さいことで危 '倶される中芯成形時の段切れや接着不良の防 止にも役立つと考えられる。

3.5様々なフルート形状を持った段ボール シートの季官庁鏥強さ

単位長さあたりの段数の等しい異なる断面 形状を持った3種類の段ロールを用いて3種 類の段ボールシートを作製し、垂直圧縮強さ

を測定した。その結果を、段繰率とともに

Fig.14に示す。また、これらの段ボールシ

ートの曲率半径γ、tan0を測定した結果を

Table4に示す。Fig.14から分かるように、

サンプル③が最も垂直圧縮強さが大きく、②、

①の順となっており、段繰率が小さくなり中

芯使用量が減少するにもかかわらず、曲率半 径γが小さいほど垂直圧縮強さが大きいとい うことを示しており、解析結果とも一致する。

tan6に対しては3.4での記述内容と逆の傾

向であるが、これは曲率半径γが垂直圧縮強

さに及ぼす影響の方が、tan6による影響よ

り大きいためであり、Fig.12(a)(c)やFig.

13(a)(c)において、FやKのγの変化によ

-251-

cap世on

1,10

Shapc陣Jamctc応胱〃)

90 〃10.00/0.00

0.978 〃10.00/U45

1.037 〃10.00/0.7】

0.979 19/9.0,/0.00

1.031 〃9.09/0.26

1.039 〃857/0.00

1.106 〃857/026

(10)

有限要請法による段ボールシートの垂直圧縮強さの解析

を発揮できる構造といえる。山数を増やさず に0を大きくするためには山谷部に平坦部 分を挿入することが効果的である。この手法 は段頂部のγが小さいことで危'倶される中芯 成形時の段切れや接着不良の防止にも役立つ

と考えられる。

1コ.00 1.60

一巨弓室]石印信臼回駒U夛司B昼日◎U

L55

12.00 信昼②巴ロゴ0①ニロF

11.00 150

<引用文献>

l)M・WJohnson,Jr.,TJ・Urbanik.W、E、

DennistonPaperboardPackaging,98-

108(1980)

2)TJUrbanik,JournalofPulpandPaper Science,27,330-335(2001)

3)AARahman,Mechanicso(Cellulosic Materials,221,87-92(1997)

4)茨木孝昌、三上英一、小林孝男、小高功、

日本包装学会第12回年次大会研究発表会 要旨集、6(2003)

5)JISZO403-2「段ボール-垂直圧縮強さ の測定一B法」

6)HMarkstrom,“TestingMethodsand

lnstrumentsforCorrugatedBoardsW

Lorentzen&Wettra37-42(1999)

(原稿受付2004年3月10日)

(審査受理2004年6月27日)

1.45 10.00

①②③

Figl4Edgewisecompressivestrengthandtake-up facto「ofexperimentalcorrugatedliberboards.

Table4Parametersofexperimental corrugatedflberboards.

る傾きの方が、tan8による傾きより殆ど大 きいことからも明らかである。

4.結言

有限要素法を用いて、段ボールシートの垂 直圧縮挙動を解析し、フルート形状と垂直圧

縮強さの関係を明らかにした。曲率半径γが 小さく、角度0が大きいフルート形状が、

原紙使用量も少なく、効率良く垂直圧縮強さ

-252-

SamplcnumbcT RadiuSOfcu『vBmu℃【、、]

lm70

1.75 3.05

1.45 1.94

1.14 1.55

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