西松建設技朝
V
oE.22 U.D.C. 624.191.81:624.041/046トンネル直上の高盛土 を考慮 した二次覆工の設計
De s i g nof T unne lLi ni ngCons i de r ingHi g h ‑ Emba nkme nta bo vet henl nne l
大石 一明*
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kiOhishi岡井 崇彦 *
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秀一***Sh
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中島 孝生 **
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福山 新二 **S
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神崎 秀一 革*
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要 約
第1紫尾 山 トンネルの起点側坑 口 よ り約600m付近 には,土被 り
I D
以下 の沢部が約1 20mにわた
って存在 す る. この沢部 には,二次 覆工打 設後 に トンネル掘削 ズ リが数年 間 にわたって盛 土 さ れ,最大盛土高 さは約30mとなる.
この盛土荷 重 に対 して トンネルが安定 を維持 す るため に,地 山形状 や施工手順 を考慮 した有 限要素 法 に よる構 造検 討 を行 った.検 討 で は,考 え られ る対 策工 に対 して,二次 覆工 断面力 , 施工性 ,経済性 を比較検討 し,最適 な対策工 を追求 した.
検 討 の結果 ,偏 土庄 防止用 人工地 山の構 築 ,高強度 コ ンク リー トお よび高 強度鉄筋 の使 用 に よる断面補強 を行 う対策工 を採用 した.
目 次
§1.は じめ に
§ 2.
検討箇所 の概 要§ 3.
対策工必 要範 囲 ・補強区間の設定§ 4.
二次覆工 の設計§ 5
.高強度 コンクリー トの配合 と試験結果§6
.計測計画§ 7.
おわ りに§1. は じめに
全 国新幹線鉄道整備法 に基づ く整備計画が定 め られて いる整備新幹線 の うち,九州新幹線 はその整備が積極 的 に推進 されてい る路線 の一つであ る.
第 1紫尾 山 トンネルは,その九州新幹線鹿児 島ルー ト
*土木設計部設計課
**九州 (支)新幹線 第
1
紫尾 山 (也)***関西 (支)土木部土木課
(八代 ‑西鹿児 島軌 延長約
1 25km)
の うち,鹿児 島県 出水 市武本 地 内 にお け る延 長2,435mの トンネルであ る
(図‑ 1).本 トンネルの63 k368 m
(トンネル起点側坑 口 よ り約600m)付近 は沢地形 を呈 し,延長約120mにわた
って土被 り1 D
(D :掘削幅)以下の区間が存在す る. ま た,その最′ト土被 りは,0‑1m
程度 であ る ことが確認 さ れている.この沢部 は貴重 な土捨場 とされてお り,当該 トンネル の二次覆工打設後 に掘削 ズ リが盛土 され,将来公 園な ど に利用 され る計画 であ る.その寛大盛土高 さは約30mで あ る. したが って,掘削時の トンネル土被 りが小 さい こ と,二次覆工打設後 に盛土 され ることか ら, グラウン ド アーチの形成 は困難であ り,盛土高 さ相 当の仝鉛直土庄 が トンわ レに作用 し, トンネル覆工 には大 きな断面力が 発生す る もの と判断 した.
既往 の文献 りに よれ ば,土被 りの小 さい トンネル直上 の高盛 土施工 は数例 あ り,その対策工 は
RC
防護 アーチ の構築,覆工厚 の増加 ,軽量盛土等 によ り施 されている.しか し,施工後 の観察 ・計測 の結果,覆工 にクラ ックの
75
トンネル直上の高盛土 を考慮 した二次覆工の設計
図 ‑ 1 検討箇所位置図
発生, トンネル縦断方 向の不等沈下等 の問題が報告 され ている.
本報告 は
,FEM
解析 を用いて, トンネル直上の高盛土 を考慮 した二次覆工 の設計 を行 った事例 について報告す る ものであ る.§ 2. 検討箇所の概要
検討箇所 は, トンネル起点
( 62k797m)側坑 口 よ り約 600mに位 置 す る.図 ‑2
に検 討 箇所平 面 図,図‑ 3に
検討断面図 を示す. トンネル概 要,地形 ・地質概要 は以 下の通 りである.( 1 )
トンネル概要工事名 :九幹鹿 ,第 1紫尾 山 トンネル他
1,2
発注者 :日本鉄道建設公 団 九州新幹線建設局 工 期 :平成8 年 9 月 6
日‑平成1 1 年 1 1 月 29
日 諸 元 :トンわ レ延長L=2, 435m
掘削 断面積
A=79. 9m
2機械掘削方式NATM
( 2)
地形 ・地質概 要当該 トンネルは,出水平野の南方 ,出水 山地か ら連 な る標 高200m程度 の丘 陵部 に位置 す る. トンネル計 画位 置 の土被 りは比較 的小 さ く,最大 で も
70m
程 度 で あ る.中でも検討箇所付近では,最小土被 りが
0‑ 1
111程度 となる.検討箇所 の地表面 には希少植物 の ヒノタニ シダが群生 し, また国有保安林 に指定 されてい るため,事前 に人工 地 山 を構築 し土被 りを確保す ることや開削工法 を適用す ることは工程 の関係 か ら困難であ った.
当該地域 の地質は,中生代 ジュラ紀 か ら白亜紀 の四万 十層群であ り,主 に砂岩 ・頁岩 ・輝線凝灰岩 ・砂岩頁岩 互層 よ り構成 される.
76
西松廷設技報 VoF.22
図‑ 2
検討箇所平面 図
図 ‑ 3 検討断面 図
$3. 対策工必要範囲 ・補強区間の言 受定 3‑ 1
対策工必要範囲の設定対策工必 要範 囲は,工事 の順序 の制約上 か ら既設 トン ネルに対す る上部盛土 の近接施工 と位置付 け,参考文献2)
に示 されてい る 「トンネル上部 の盛土」 の指標 よ り設定 す ることとした.図
‑4
に近接度の区分 を示す.図
‑4
よ り,( a ) H< 1 D ( H :
盛土前 の土被 り,D :
派 削幅)となる区間は,地 山上部 に盛土 を行 う場合 には盛 土高 さに関わ らず対 策工が必 要 となる. このため,土被 りl D
未満 の63K307m‑63K427m区 間は,無条件 で対 策 工必要範囲 となる.また
,( b) l D≦H<3D
となる区 間は,盛 土高 さが土被 りの1 / 2
以 上 に な る と対 策 工 が 必 要 とな る . そ こで , 図‑ 5
よ り土被 りl D
箇所 と2D
箇所 において,土被 りと 盛土高 さの関係 が2:1
となる高 さを設定 し, この線 と計 画盛 土高 さの線 が交差す る位置 を求め た. その交点 は,西松建設技報
VoL 2 2
既 設 トン ネル (b) lD≦H<3Dの場合
図 ‑ 4 近接度の区分 (トンわ レ上部の
盛土)
2〉6 3 K2 58 m,63 K448 m
であ る.以上 の結果 か ら
,63K258 m〜63K448 m
のL, =1 90m区間
を対策工必 要範 囲 と した.3‑ 2
補強 区間の設定対策工必要範囲の地形 は,尾根 〜沢部 〜尾根 の窪地状 を呈 し, また地 山の弾性波速度測定結果で は,地表面形 状 に沿 った低速度帯が分布す るこ とが確認 されてい る3}.
この ような地形,地質条件 において,全 区間に同一の対
nUハUnUハUCハUハUL7人U5432・‑El111111
トンネル直上の高盛土を考慮 した二次雷工の設計
策工 を適用 した場合,不経済である と言 える.
そ こで,図
‑4
に示 した近接度 の区分 において も境界 とな ってい る1D以上 の範 囲 を別 に区分 す る こ と と し, 起 点側土被 りl D
以上 の区間(63k258m〜63k307m)
を補 強Ⅱ区 間 , 終 点 側 土 被 りlD以 上 の 区
間 ( 63k427m‑
63k448m)
を補 強 Ⅲ 区 間 と し土 被 りID未 満 の 区 間( 63 k3 0 7m‑63 k 42 7m)
を補強 Ⅰ区間 とした.また補 強
I
区間は,区間長がLJ =1 20mと長 い うえ,土
被 りが ほ とん どない特 別 な区 間 と土被 りが0. 5D
程 度確 保 で きる区間に分 けることがで きる.そのため, よ り経 済性 を追求す るため に,前者 をトa
区 間,後者 をト b
区 間 と した.図
‑5
に トンネル縦断方向の対策工必要範囲お よび補 強 区間 を示す.$4. 二次覆工の設計 4‑ 1
検討概要高盛土 による上載荷重 に対 し,十分安定 な トンネル構 造 を決定す ることを目的 として検討 を行 った.
事前解析結果 よ り,当初 の標準 断面形状 (図
‑6
)で は, アーチ部 とイ ンバ ー ト部の接合部付近 において局部 的 に大 きな断面力が発生す ること, また,補強 Ⅰ区間で は土被 りが小 さいため, トンネル に偏土庄が作用す る傾 向が把接 された.そ こで, トンネル に発生す る断面力 を均 一 に分布 させ るため に, トンネル断面 をで きるだけ円形 に近い形状 に
∴
土被 りとンネル天端=2:
:
1健
の線土高 対策
工必要範問 L=l90m、
補
強Hl引 去毒i 補' ] 武
ユ捉F t
i] 納r j 卓
;Ⅲ
E区間弓Ni○:l=、r)\L‑49m一、 L=12()nt L=21lti
I‑ h
5()m.I I
‑a 3Rm成 一 ふ. 【 I‑ h
11'32m ≡≡
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T,股土天満壬 ≡
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‖
̲ 一丁=ーh■= ▲≡
l(UnUハUハUハU八UnUL7人U5.斗321「Ll1l1tI
計 画 藤土讃
G.L.(lit) こト こト⊃ mM c寸c Nヾ⊃
r
NO
〇Ci 二lバ 寸∨つ Cれ,C ⊂トト 寸ロ〇 ∽cc M卜 CBr. CJ3 S.i.(m)図 ‑5 トンネル縦断方向の対策工必要範囲お よび補強区間
77
トンネル直上の高
盛
土を考慮 した二次覆工の設計変更す るこ とと し,その結果 ,中央排水工 を抱 き込 んだ イ ンバ ー ト形状 と した (図‑ 7). また,補 強 Ⅰ区間 に おいては,偏土庄防止のため,トンネル天端部 に地山相 当 の変形係数 を有す る人工地 山の構築 を行 うもの と した.
さらに,二次覆工 の構造検討 に加 えて補助工法 な どの 対策工 を トンネルに施 した場合,二次覆工 の断面力 の低 減 に どの程度効果があるか, また施工性 ,経 済性 の観点 か ら比較検討 を行 った.検討 を行 った主 な対 策工 は,以 下の4通 りである.
① コンク リー ト ・鉄筋 による補強
② EPS
(軽量盛土材 ) を併用 した場合③ トンネル上部 にコンクリー トスラブ を構築 した場合
④ トンネル側部 ・下部 を地盤改 良 した場合
検討 に際 して,盛土 による荷重 は二次覆工が全荷重 を 負担す る もの と し,一次支保工 はその荷重 を負担 しない
もの と考 えた.
図 ‑ 6 当初標準 断面図
溶接 金網 鋼 製 支保ニー
二
図‑ 7 補強区間標幾 断面
Exj7
8西松建設技報 Vol,22
4‑2
解析手法解析 は,二次元平面 ひずみ問題 とし,地 山形状 の影響 や施工手順が考慮可能 な有 限要素法
( デEM)
による線形 弾性解析 と した.掘削 に伴 う地 山の解放力 は,切羽進行 の三次元効果 を反映 させ るため に,解析 ステ ップの トン ネル掘削完了時 に掘削解放荷重 の35%
が解放 され, トン ネル一次支保施工後 に残 りの65%
が解放 され る もの と考える.
また,盛土荷重 は仝土被 り荷重 を考 え,二次覆工構築 後 に我荷 され る もの と し,安全側 に一次支保工 は盛土荷 重 を全 く負担 しない もの とした.トンネルの初期地圧 は,
FEM
の 自重解析 により求めた.この ときの初期側圧係数K
は,当該 区間の土被 りが小 さい ことか ら,地 山の側圧 に 対 応 して い る と考 え, ポ ア ソ ン比 か ら求 め られ る値
(K‑ y/ ( 1 ‑y) )
と仮 定 した.掘 削計算 時 の側 圧係 数 も 同様 に,均 質弾性体 と仮定 したポア ソン比 か ら求 め られ る値 とした.4‑3
解析 モデル図
‑ 8
に解析 モ デル (補 強ト a
区 間),表‑ 1に解析 に用 いた物性値一覧表 ,秦‑ 2
にモデル化対 象物 と要素 種類 を示す.解 析 対 象領 域 は,水 平 方 向 は トンネル掘 削径 の
4
倍( 4D)
,鉛直方 向 は トンネル掘 削径 の3倍( 3D)
と した.境界条件 は,モデル側方 を鉛直 ロー ラー,底面 を固定 と した.
4‑4
解析手順表
‑3
に解析 手順 (補 強ト a
区間) を示す.他 の検討 断面 も同様 とす る.4‑5
解析結果表
‑4
に補強案比較表 を示す. また,表‑5
に各補強 計如媒土高さ
∵ー⊥忘 謡 ‑ l ー.EL151.Ⅰー∵
≡ ≡ rlH iTm I 】i t++ 】
地Jl構き壷自 】 日、1:ct, t I ∃
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だ図 ‑8 解析 モデル図 ( 補強1 ‑ a 区間)
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9
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‑・.・P.
‑.
‑L・.西松建設技報 VoL22
表 I l ‑ r i 軒 日直 ・ ‑ L I L
風 化層 未風 化層 盛土層 人工地1」」層 EP
S
層 地盤故良層 単位体積重量
γ恥N/m3) 2() 22 20 20 0.29 20 粘着力C(kN/m2) 70 1日ーり い 0
内
部 摩
擦角 軒 ) 40 42 4() 4() 40 ポアソン比 ソ 0.35 0.3() ().35 0.20 0.1() 0.2トンネル直上の高盛土を考慮 した二次覆工の設計
秦
‑ 2モデル化対象物 と要素種類
秦‑ 3
解析手順 ( 補強トa
区間)sTEPl 初期応力解析 STEP2 上 .下半掘削 sTEP3 支保建込み sTEP4 インバー ト掘削
【
七 ′ ′
コ 二̀ ■ ヽ プ ヽ R L
′′′■ヽ′ 、■■一一ヽ■ヽl LI.
̲̲ ∫ L岳TEi,5 インバー ト構築 主産 it, 2
次 撹 二 一 二
構築 sTEP7 盛 土L L 表 .㌍
L L LL
応力解放率 65% アーチ祁柳 襲さ t=60cm(梁翼素 ) ‑一次支侃
無役 ( E7 ≒
0)表 ‑4 補強策の比較
検討案 ① コンクリー ト,鉄筋 ②EPS(軽量盛土
材)
を ③ トンネル上部にコンクリ‑トスラブ を ④ トンネル側部 .下部 をによる補強 併用 した場合 構築 した場合 地盤改良 した場合
概要図 、
表
一芸 5 撃
葺‑nm ≡ヨ人 工
」温地 l i J/ 憲 慧 汁 / /追 払 ソ 転 A
:L地L L l I J
構造概要 覆工コンク1H 6Ck=50N/mm; 覆工コンクリート O.ck勾ON/mmコ 授jIコンターH o,ck=5ON/1ー1m‑i 覆工コンク1トト dek=50N/nm一〇
補
強鉄筋 (sD390) 補強鉄筋 (sD345) 補強鉄筋 (sD390) 補強 鉄
筋 (sD345)アイ 内側 D25@165n甘n2
段
アイ 内側 D25@2Cn1Ⅵrl2段
アイ 内側 D25@160lー1m 2段
アイ
内側 Dl6@200mml段
外側 D25@165mm 2段
外側 D25@200mm 2段
外側 D25@160mm 2段
外側D
25@200nlm 1段
イン)ト ト内側 D25@165mm 2段
インハLHXj側 D25@2Ch n2段
インハ〜‑柄 倒 D25@160nm 2段
インハ+‑卜
州 別Dl
9@200mm 1段
外側 D25@165mm 2段
外側 D25@2C仇一一m 2段
外側 D25@160Im12段
外側 D16@2COmml段
EPS(蕗
土天端 より7m下方に設置)コンクリ‑トスラ7+(トン頼立上に構築) 地LL改 良 (トンネ棚柑;ー下部を置換)帽50m 高さ5m 長 さ38m 帽2(h1高さ().5m 良さ38m 変形
計 数
E=100kN/em
明度
総量約
10cm一一3 総^鉄筋鼠約
D1
46c@3m一一〔3粗Tlm 実施まで改良するもの として検討施工性 〇 〇 / ''\J、、 △
経i創生 )・\ × △ △
7 9
トンネル直上の高盛土 を考慮 した二次苓工の設計
秦‑5
各補 強案 にお け る部材 力 ‑ 堤西松遥設技報
Vol . 22
検
討 部 材アーチ末端 部曲げ
軸力
部 材 アーチ曲 げ;描; 軸力 : [ ' j ' . I ; 材
インバ ー ト中央部曲げ 軸力 =tiJ.E凋インバー ト曲げ端部
軸力 欄考厚 3‑/I モ‑メント (kN) 厚 も モ‑メい (kN)
l ' まき
モーメント (kN) 厚さ モーメント (kN)莱
(clt1) (kN.Ⅰ一一) (cm) (kN.ltt) (cm)}
(kN.nl) (cm) (kN.ltt)申
6 0 ( ) . 7 4 2. 0 6 ( )
‑() . 8 2 4. 1 6 ( ) 0. 81 I . 9 6 0 ‑ 0. 6 3 3
.1 採用(七'
ヾ り 1 . 2 ( ) 1 . 9 〜)
‑1 . 3 ( ) 4
.28 0 1 . 4( ) I . 9 8 0 ‑ ( ) . 9 4 3. 1
{ziヽ
\r J
6 ( ) ( ) . 5 3 1 . 8 6 ( ) ‑ ( ) . 6 6 3 . ( i ( ) ( ) 0. 6 0
I.86 0 ‑ ( ) . 5 2 2. 7
(+)+
( ) ( ) ( ) . 6 4 2. 2 6 ( ) ‑ ( ) . 8 5 4. 2 6 ( ) ( ) . 81 2. 0 6 ( ) ‑ 0. 65 3. 2
(r
l
:.)り
)'ほ捌
オ厚 をF;()clllと して中 と同 条件 で検討 した もの案 における部材力一覧 を示す.
(1)コンクリー ト 鉄筋 による補強
本案 は, トンネル覆工厚 を増加 させ,二次覆工の断面
剛
性 を増加 させ ることを目的 とした ものである.覆工厚 は, これ までの トンネル実績か らt =60c m‑80c
rnの場合 で解析比較 を行 った (秦‑5
① ,① ').検討の結果,部材剛性 の増加 に伴 って,断面積 お よび 断面係数の増分 よ りも断面力の増分の方が大 き くなる傾 向が現 れた.結果 的 に覆工 を厚 くすることにより,部材 応力度が増加 し,許容応力度 を満足 しない ことが判明 し
た.よって部材厚
∠ =60c m
程度が浸透であるもの と判断 した.また,二次覆工へ高強度 コンクリー トを採用す る とと もに,覆工 の内側 ・外側 に配置 した補強鉄筋 によって, 断面補強 を行 う場合 について検討 した.その際,所要の 鉄筋量 を確保す るには,鉄筋径 を大 きくす る必要があっ た. しか し,極太鉄筋 は坑 内での施工性が悪 く,なおか つ配筋 ピッチが小 さい とコンクリー トの充填性 を阻害す ることが考 え られるため,高強度鉄筋
( sD390)
を採用 す る とともに,鉄筋径 を25mmまで に とどめ るよう配慮した.
検討の結果,設計基準強度50N/
n l I
がの高強度 コンクリ ー トと補強筋D2
5を1651 1 1 mピッチで内外各 2
段配置す る ことで,安定 を確保す ることがで きる もの と判 断 した.( 2) EPS
(軽量盛土材) を併用 した場合本案 は,盛土材 の一部 をEPS(軽量盛土材)で置 き換 えることによる荷重の低減 によって,二次覆工 に発生す る断面 力 を低 減 させ る こ とを 目的 と した もの で あ る
( 秦‑5 ②) .
検討 の結果,厚 さ
5m
のEPSを幅50m
程度 配置 した場 合が,断
面力の低減 に対 して最 も効果があることが明 ら か となった.しか し,材料費が高価で経済性 に劣 ること, お よび土捨場容量の低下 を招 くこと等か ら採用 を見送 った.
( 3)
トンネル上部 にコンクリー トスラブを構築 した場合 本案 は, トンネル上部 にRC
ス ラブを構築す る こ とに よ り,盛土荷重 によって生ず る トンネル天端付近の曲げ モー メ ン トを低 減 させ る こ とを 目的 と した ものであ る80
( 秦‑5 ③).
検討の結果, トンネルアーチ部の断面力の低減 に若干 の効果があるが,アーチ とインバー トの接合部では逆 に 増加傾向 を示す ことが明 らか となった.
( 4 )
トンネル側部 ・下部 を地盤改良 した場合本案 は, トンわ レ周囲に,地山 よ り大 きな変形係数 を 有す る改良域 を形成す ることによ り, トンネルの地 山側 への変形 を抑えることを目的としたものである(表
‑5 ④
).検討の結果,改良域 の形成 によ り,二次覆工 に生 じる 断面力 は低減す る傾向にあ った. しか し,十分 な低滅が 得 られなかった うえ,当該地山は,亀裂の発達 した砂岩 であるため,所定の地山改良効果が得 られない場合,二 次覆工への負担が増加す ることが懸念 された. したが っ て,その効果の確認の困難 さ,経済性 の面か ら採用 を見 送 った.
以上の対策工 を比較検討 した結果,本工事が前例の少 ないケースであることか ら,確実 な設計 ・品質管理が行 える工法が要求 さゴ1, また他工法 よ り経済性 に優れるこ とか ら(
1)
案 を採用 した.各検討 断面 での解析 結果 よ り 決定 した各補強断面の配筋図 を図‑9
に示す.隻5. 高強度 コンク リー トの配合 と試験結果
検討の結果, トンネル断面 には大 きな断面力が発生す るため,二次覆工 コンクリー ト強度に通常 (o ・ c k =1 8N/ mm2 )
の2
倍以上大 きい高強度 コンクリー ト(最大dc k =50N/ mm: )
を採用す る必要がある との結論 を得 た.一般 に高強度 コンクリー トは,水 セメン ト比W/
C
が小 さ く,セメ ン ト量が多い とい う特徴 を有 しているために, 発熱量が大 きく温度応力 によるひび割れが発生す る可能 性が高 くなる.そ こで,今 回は施工後上載荷重 を受ける までの時間に余裕があることに着 日し,長期的に硬化 を 進展 させ ることによって水和熱の上昇 を抑 えることが賢 明であると考 えた. よって,設計基準強度 を保証す る材 齢 は91
日に設定 した.コンクリー トには,発熱 をよ り小 さ くす る目的で低発 熱型セメン トを用いる もの とした.低発熱型セメン トに
西松建設枝幸6VoE.22
補 強 Ⅰ断面
<補強 トa 区間>
設計基準強度
6ck=50N/mm2補強鉄筋
D25@ 165 4段配筋
(sD390)<補強 トb区間>
設計基準強度
qck=40N/mm2補強鉄筋
D25@200 4段配筋
(sD345)沼配力筋
ピ
ッチ@3 0 0
とする。函
設
計基準強度 dc k =3 0 N/ mm2
済 恩
トンネル直上の高
盛
土を考慮 した二次覆工の設計補 強 Ⅲ断面
図
‑
9 補強断
面 配筋図
表‑ 6 覆工 コンクリー トの示方配合
配 合 スラン7○7
t 1 ‑ 倭 空気量
W/C 対憎 単位量 (kg/m3)NO (mm) (%) (%) 財率 衣 セメント
J
gl骨材 粗骨材 高性能 適用 強度(N/lnm
2 )N
スランt一
プ○. l の
(cmみ )
(Sh%) W C S GAE
水剤減i 50 15±2.5 1.5±1,0 39.0 53.() 165 423 938 864 8.46 インハ十‑
潤;
2 50 55()士50 1.5±1.0 39.0 53.0 175 449 912 841 8.98 アー
チ 部
3 4() 550士5() I.5±1.0 45,0 5〔).i 175 389 888 917 7.39 アイ 郭 4 3() 550±50 1.5±1.() 50.0 51.0 175 350 919 917 7.35 アー
チ 部
は,水和熱その ものの抑制 に加 え発熱速度 も緩やか にす ることがで きる高 ビーライ ト型セ メン トを採用 した. さ らに,発熱量の低減 にはセメン ト量の絶対量 を減 らす こ とも効果があ るため,高性能
AE
減水剤 を使用す る こ と とした.高強度 コンクリー トは,粉体量が多いので, コンクリ ー ト自体 の粘性がかな り高い.反面,粘性が高いため分 離 しに くい とい う特徴 を有 しているため,施工性 を考 え, ス ラ ンプフロー
50c m
程度 を目標 と した.表‑ 6
に二次 覆工 コンクリー トの示方配合 を,秦‑ 7
に圧縮強度試験 結果 を示す.秦 ‑7 圧縮強度試験 結果
配合設
計基 準 圧縮強
度 (平均 )Nt) (N/
強
1一度一m2) 7E 臓 ミ 度
28(N/日強度
mm7‑) 9日ヨ強度
i 5() 19.6 50.4 68.() 2 50 17.0 42.5 58.2 3 4() 12.7 35.5 49.5 4 30 10.() 32.7 46,()81
トンネル直上の高盛土 を考慮 した二次雷工の設計
秦‑8 補強部二次覆工 計 測項 目および計 測位
置西寺公建設技報
V ol . 22
補
強区問 ( 1 3
補 強k25H‑p Ⅲ区 6 3 k3
問07 トh 5
補強( ) Ⅰ 一 一
Ⅰ区間(
Ⅰ ‑1 3 k3 a3R 07‑6 l t t 3 k 427 Ⅰ‑ b3 2 n t E l 6 3
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計
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計
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紙盲賀二iijL1j二応力応ノJii川'i.EI'Jj○ ○ ○ ○ ○ ○
Bi l ‑10 計測位置図
§ 6. 計測計画
計測 は, トンネル掘削 による周辺地山へ の影響 を随時 把握す る と共 に,支保構造 の妥当性 お よび健全性 を検証 す ることを目的 として計画 した.
秦‑ 8
に計測項 目お よ び計測位置 ,図‑10
に計 測位 置 図 を示 す.秦‑ 9
に測 定頻度計画 を示す.トンネル直上の盛土 は,今後数年 にわたって構築 され る計画である.
盛土の進行 にあわせて,二次覆工各部分の応力状態 を 把握 し,部材 の健全性 お よび計画盛土量実施の可否 を確 認する必要がある. また,盛土途 中段 階で得 られた応力 か ら,最終段 階における断面状態 を推定 し,盛土管理 を 行 う必要がある.
$7. おわ りに
本報では,土被 りの小 さい トンネル直上の高盛土 を考 慮 した二次覆工の設計 について報告 した.
検討の結果,予想す る高盛土荷重 に対 して,以下 に示 す覆工構造お よび対策工で トンネルの安定 を確保で きる
と判断 した.
82
秦‑9 測定頻度計 画
トン ネル上 郡 の盛
二 ! 二
高 さ測 定頻度
lDまで1回/ 2ト ー
汰
) D(トン ネル外 径 )‑=1 1 1
(1)断面形状 の変更
( 2)
偏土圧防止用人工地山の構築( 3)
部材厚の増加 (部材厚t =60c m)
( 4)
高強度 コ ンク リー ト(Q。 k =50 N/ mm2 )
,高 強度鉄筋( sD3 9 0 )
の採用
今後の課題 は,今後数年 間に渡 って施工 される盛土の 進行 にあわせて,設計 において予測 した断面力 と計測結 果 を比較 し,設計 の妥当性お よび構造物の健全性 の検証
を行 う必要があることである.
本工事 は,二次覆工施工後の トンネル上部 に
3 0 m
の高 盛土 をす る とい う厳 しい条件が与 え られたが,国土の有 効利用の面か らみればこの ようなケースは今後 も十分考 え られる.本報が,今後 同様 な トンネル設計 の参考 にな れば幸いである.最後 に,本工事の設計 ・施工 に当たってご指導,ご尽 力 をいただいた, 日本鉄道建設公団設計技術室 ・九州新 幹線建設局 ・出水鉄道建設所 の各位 をは じめ関係各位 に 深甚の謝意 を表 します.
参考文献
1
)例 えば 小倉辿郎 ,他 :高盛土下の明 り巻構造物 の 応力測定,<東北新幹線第1
白石 トンネル>,鉄道土 木,第1 7
巻八号,p p. 7 0ト7 0 4,1 9 7 5.
2)財 団法 人鉄道総合技術研究所 :既設 トンネル近接施
工対策マニュアル,p p . 1 0 2 ‑ 1 0 7
,平成7
年1 月.
3)日本鉄道建設公 団九州新幹線建設局